「辛い修練の後の汗が格闘家にとって何にも代えがたい大切な物です。」
生来、病弱な身体であった彼女はまだ幼い頃に泣く泣く両親と別れ、拳の師匠(詳細不明)の元で鍛錬に打ち込む生活を送る。
しかし十分に健康な身体を得た後でも、モンスターによる襲撃を受けた際に両親を守ることができなかったため、
その無念を晴らすと共に、己と同じ思いをする人がこれ以上出ることを防ぐべく冒険者として生きることを決意する。
性格に関しては詳細な設定は存在しないが、ゲーム中のテキストでは強気な発言が目立ち、会話で断定形を多用する。
アラド戦記公式サイト内の漫画『アラドの放浪パーティ』に登場する女格闘家「芙蓉」はさらに性格が異なっており、
女性らしい細やかさと、弱者を守ろうという意志の強さ、そして
凶悪なまでのツッコミの激しさが目立つ。
戦闘力に関してはゲーム中のドットの時点でかなりのもので、上記の漫画内では
爆と表現されている。
なお、TOPの台詞はアレだが、別に
汗フェチでも
臭いフェチでもないので誤解の無きように。
2009年のアニメ『アラド戦記~スラップアップパーティー~』では
「リュンメイ・ランカ」の名でメインヒロインとして登場。
担当声優は
野川さくら
女史。
2020年のアニメ『アラド:逆転の輪』では
「モー・ショウホウ」の名で主要人物の一人として登場。
担当声優は
内田秀
女史。
原作での性能
格闘家は同作の中で最もリーチが短い一方、移動・攻撃両方のスピードに優れる職業である。
打撃技がメインの武芸スキル、投げ技がメインの体術スキル、魔法攻撃扱いの飛び道具等が使える念スキル、
砂を投げ付けたり毒を仕込んだりするダーティスキルの4つのカテゴリから技を習得していくことができ、
各カテゴリに特化した4つの派生職に転職することにより、その真価を発揮していく。
一応転職せずに育てていくことも可能だが、各カテゴリの基本的なスキルしか習得できず、性能はかなり残念なことになってしまうので、
一種のネタプレイ程度の扱いである。
それぞれの派生職について
打撃系の技を習得していく。
リーチこそ短いがハイパーアーマー付加が可能で、カウンターダメージによって高い火力を引き出しやすい。
そのため、超高価アイテム「ハルギのボーンリング(カウンター時、武器攻撃力+50%)」の恩恵を十二分に受けられる。
覚醒後の職業名は「チャンピオン」。自動発動スキルはダッシュした時の距離に応じて力が上昇する「スタンピード」。
アクティブスキルは震脚で地面を割り、敵をダウンさせて吸い込んでから渾身のローキックを叩き込む「
史上最強のローキック」。
他の格闘家との見分け方は腕にバンテージを巻いていて、拳が仄かに光っている点。
掴み系の技を習得していく。
ハイパーアーマーなどで掴めない相手に対して、は打撃ダメージを与える「グラブキャノン」によって従来の
投げキャラの弱点をカバーしている。
「ロープリング」や「スープレックスサイクロン」などの長時間敵をホールドするスキル、
「スパイア」、「ワイルドキャノンスパイク」によって敵を一箇所に纏めるスキルを持ち、『アラド戦記』での分類は「拘束・集敵職」とされている。
覚醒後の職業名は「
トルネード」。自動発動スキルは命中率増加と投げ発動時に回避率が増加する「グラブマスタリー」。
アクティブスキルは敵を掴んで全力スイングすることで竜巻を起こして周りの敵をも巻き込み、
フィニッシュにトルネードが空中へ跳躍し、パンチで敵を打ちのめして衝撃波を起こす「
ギガティックタイフーン」。
他の格闘家との見分け方は頭に鉢巻を巻いている点。
念による魔法判定の技を習得していく。
味方の武器に光属性を付与しつつ攻撃力を上げる「カイ」、詠唱・攻撃速度を上げる「息吹」、味方をダメージから保護する「念障壁」など、
サポートスキルにも長けている。
覚醒後の職業名は「
百花繚乱」。自動発動スキルはダメージを一回だけ無効化しつつバフ効果を受ける散り乱れる「千念花」。
アクティブスキルは念による花を咲かせ、爆発させることで光属性ダメージを与える「念花」。
他の格闘家との見分け方は光のオーラを放っている点。
手段を選ばない攻撃手段を習得していく。
煉瓦で敵を殴り付けて気絶させる「ブロックバスター」、敵を手元に引き込む「投網」、
スラム街の日用品を投げ付けて
本来気絶しない相手すらも気絶させる「ジャンクスピン」など、パーティメンバーの援護に長けている。
覚醒後の職業名は「
ポイズンアイビー」。自動発動スキルは攻撃を受けた時に反撃として毒を放つ、毒関係スキルの攻撃力を上げる、
毒耐性を向上させる血管を流れる猛毒と、覚醒前と比べてやたらと毒にこだわっている。
アクティブスキルは空中から毒袋を投げて毒の霧を作り、ジワジワと体力を奪ってから爆発を起こしてダメージを与える「
毒霧」。
他の格闘家との見分け方は顔に絆創膏が貼ってあり、足と腕に傷がある点。
MUGENにおける女格闘家
原作のスプライトを用いたものと、S.Y.D氏のsff素材を用いたものが存在する。
+
|
S.Y.D氏のsff素材について |
本家韓国版アラド戦記『DnF』の公式ドッターであるS.Y.D氏がMUGEN用に製作したもの。
ザイズや画風は『 KOF』のものに近く、モーションも既存のキャラクターを参考にしているらしく、 アンヘルに似たものなどがある。
同氏のブログにて、数年に渡ってgifアニメとして小出しに公開されており、2010年4月1日限定で未完成キャラが公開されたこともある。
そして2011年4月、sffファイルが一般公開される運びとなった。
当初はS.Y.D氏自身もキャラクターとして製作していたが、CNSが完成しなかったため、結局スプライトのみの公開となったようだ。
sffだけとは言え、基本動作・攻撃・防御・勝ちポーズなどは大体揃っている。
アテナ・ハイデルンや アナザーカンフーガールで知られる同氏によるものだけあって、その出来映えは折り紙付き。
このsffはフリー素材とのことなので、興味のある人は一つ彼女を自分色に染めてみるのはいかがだろうか。
|
原作のスプライトを用いたキャラ
+
|
dadio氏及びneo氏製作 鳴夜 |
名前は「めいや」と読む。
色黒でケモノっぽいアバターの鳴夜と、女子高生のような姿のマイナーチェンジ版のストライカータイプが存在している。 *1
このキャラクターが装備しているトンファーはリーチが(格闘用装備としては)長めで、回避力にボーナスが付く防御を重視した武器と言える。
鳴夜は格闘家の各二次職のスキルがごちゃ混ぜになっており、素早い コンボと多彩な投げでガンガン攻めていくタイプ。
「強」ゲージが溜まるとストライカーの覚醒技「史上最強のローキック」が発動可能。
攻撃後の隙も少なく、 ゲージ無しで3~4割、ゲージ絡みで7割以上奪えるコンボも持ちかなりの強さ。
それに対しストライカーは二次職の中でもストライカーのスキルのみが使え、基本性能も異なっている。
全体的に攻撃の出が遅く隙も大きくなった代わりに一部の技にハイパーアーマーが付き、無闇に攻めるよりもカウンター狙いのキャラとなった。
コンボも鳴夜に比べ繋がらないが、 壁を利用したコンボが使える様になり、上手く画面端に持って行けばそれなりの火力が出せるようになっている。
どちらも防御に回るとシステム的にもからきしなので、どれだけ攻められるかで強さが左右される。
『アラド戦記』の特徴である技のクールタイムが無かったり、オリジナルの技や原作ではできない技があるなど、
他のアラドキャラと比べると原作再現度は低め。
AIはどちらもデフォルトで搭載されており、特に鳴夜はガン攻めで高火力コンボをポンポン決めてくる強キャラとなっている。
+
|
バイトさん |
イントロでぶっ飛ばされたり引き寄せられたりするハゲは、「風震(ふうしん)」という名の原作NPC。
格闘系スキルを教えてくれる人で、かなりの人格者である。
…が、彼がランダムに発する ボイス「フッハッツイャー!!」の所為で、あっという間にゲームを代表するネタキャラの座に上り詰めてしまった。
同ゲームユーザーの中における人気と扱いはごらんの有様である。
ちなみに、原作では日本版に限りアップデートで妹である静月がヘンドンマイアに現れた。
風震の職業はネンマスターで、静月はストライカーである。
|
|
S.Y.D氏のsff素材を用いたキャラ
+
|
ピータン氏製作 リュンメイ・ランカ |
ピータン氏が引退したため、現在はhamer氏によって代理公開されている。
名前はアニメ版の名前になっているものの、音声は『 空の軌跡』シリーズの主人公エステル・ブライト(CV: 神田朱未)のものが使われている。
野川さくら氏はこういった男勝りキャラをあまり演じておらず素材が足りなかったため、暫定的に採用してみたとのこと。
システムはKOFXIII仕様になっており、性能面は原作とはまるで別物だが、完成度は非常に高い。
ネンマスターモードとストライカーモードが搭載されており、選んだモードによって使える技が変わってくる。
モードの選択はイントロで選択するかcnsから設定が可能。
大まかに違いを挙げると、ネンマスターモードはステージ中央ではあまりリターンを取れないものの壁を使ったコンボが非常に強力。
アッパーで画面端に運んで行くさまは
俺が知っているネンマスと違う
と突っ込みたくなる。
ゲージ回収に優れる飛び道具や設置型のバリアなど便利な技も揃っている。
ストライカーモードは立ちコンが鬼のように繋がり、中央・端を問わず高火力コンボが可能。
反面飛び道具などは無く、空中の相手にはあまり繋がらないため、飛び跳ねる相手には無敵対空を駆使して捌いていく必要がある。
どちらのモードもゲージを上手く使うことによって火力が跳ね上がるので、ゲージの管理が重要になってくるキャラクターとなっている。
注意点として、相手をガードクラッシュさせるシステムが搭載されているものの、
ガードクラッシュさせられるシステムは搭載されていないので、気になる人はcnsから設定を変更する必要がある。
AIは対人用・対AI用に設定できるものがデフォルトで搭載されており、ネンマスター・ストライカーどちらのモードにも対応。
強さ的には対AI用で 審査員相手にやや不利といった所。
|
+
|
Felicity氏製作 ルミネ |
現在は公開停止。フォルダ名及びキャラネームは「Fighter」。
名前が同じだが、言うまでもなく 新世代レプリロイドではない。
『 ストIV』のアベルのような投げ+打撃のキャラとして作られており、
ですからー氏の『 スーパーマッスルボマー』キャラをリスペクトした成分が入っている。
SEやエフェクトにですからー氏のものを使用しており、三角飛びや派手な投げ技もあり動画映えのするキャラに仕上がっている。
ボイスは未搭載なのが惜しい所である。
掴みから複数の技に派生したり、アピールで投げの威力が上がったりといった『スーパーマッスルボマー』のシステムの他、
セービングアタックや ウルコンゲージといった『ストIV』のシステムも搭載。技もアベルを意識したものが多め。我慢補正は無いようだ。
一方で原作である『アラド戦記』の成分はやや少なめ。
派生職ごとのスキルがごちゃ混ぜだったり、技のモーション等もかなりアレンジされている。というか 市長や 神等の他の追加成分が目立つ。
おもむろに鉄パイプで殴ったり どっかの相撲取りの様に塩を撒いたりとかなりフリーダム。
「 スパイラルハンマー」の投げ後の騎乗がやけに長いのはきっと気のせい。
分かりにくい部分の原作再現として、HPやMPの自動回復、アーマー等で掴めない相手を掴もうとした時に発動する「グラブキャノン」がある。
HPやMPの自動回復はそのままライフとゲージが徐々に増える。ゲージはともかくライフはかなり緩やかなので効果は実感しづらいかもしれない。
グラブキャノンはアーマーの相手を掴もうとすると自動的に発動する打撃技。
汎用的な再現が難しいようで、現在の所p2name指定で特定のキャラのみ対応している。
AIはデフォルトで搭載されており、コマ投げ空中投げウルコン等でガンガン投げてくる。
確定状況でない場所でアピールをするなど割と遊びのあるAIで、強さ的には強に後一歩及ばない並クラスといった印象。
また、 TAG TEAM MODEにも対応している模様。
|
+
|
青っぽい猫氏製作 鈴鈴 |
基本的なシステムは『KOF』風に作られているが、ある程度の改変が加えられており、
一部のシステムや必殺技の効果・演出は原作の『アラド戦記』をかなり意識した作りになっている。
ピータン氏の物と同様に派生職ごとのモードを選択することができ、4つの派生職全てが搭載されている。
+
|
各モードの詳細 |
- グラップラーモード
- 投げ技が主体となり、空中の相手やダウンした相手を投げる技もあるので投げ技→投げ技といったコンボが可能。
- 一部の技はダッシュ中に出すことで掴み判定を出しながら前に移動していく移動投げにもなる。
- また、パワーホールドという自己強化技を使うことによって一定時間投げのモーション中にアーマーが付くようになるのだが、
- 当然上記の移動投げにも適用されるので、アーマー状態で前方に滑りながら判定の長い投げを仕掛けてくるという、
- 原作アラド戦記の対人戦でのグラップラーの怖さがキッチリ再現されている。
- 投げの多くは投げたときの衝撃波やエフェクトなどが相手パートナーにも当たるので、投げキャラながらタッグ戦での適性も悪くない。
- 喧嘩屋モード
- 全体的に発生の遅い技ばかりでコンボもあまり得意でないが、
- 毒や気絶といった状態異常の付加効果を持った技が多く、一発当てさえすれば結構なダメージが稼げる。
- また、挑発をすることで気絶の発生確率を上げることができたり、状態異常が付いている間だけ出せるコマ投げ等、かなり独特な仕様となっている。
- 一応の飛び道具もあるのでグラップラーよりは遠距離戦に対応できる。
- ネンマスターモード
- ある程度連射が利き、溜めで性能が変わる飛び道具「念弾」や、飛び道具を反射したり吸収したりする「念鏡」等、遠距離戦に強い技を持っている。
- 2ゲージのビーム技の「光衝怒涛」も強力で、端対端でも念弾が刺さればそこから繋がり4割程度を持っていく。
- 但し、ゲージ効率はあまりよくなく、遠距離戦だけで勝てるほど性能が高いわけでもないので、
- 念鏡の吸収で上手くゲージを溜めたり、「螺旋の念」などで強化しつつ隙あらば攻め込んでいく必要がある。
- ストライカーモード
- 近接打撃主体で、繋がりやすい地上技や短距離の突進技、空中からの降下蹴り等でとにかく近付いて攻めるモード。
- 1ゲージ技には仰け反りが無効になる「ハイパーアーマー」と、
- 必殺技から必殺技にキャンセルできるようになる「マッスルシフト」の二つの自己強化技があり、どちらも強力。
- 原作でもアーマーを張られたらとにかく逃げるしかないのだが、軸を使って逃げられないMUGENでは正に恐怖。
- ダメージ軽減が無いのと投げが通るのは救いか。
- 自己強化以外のゲージ技も強いものが多く、対空に使えて5割程度持っていける2ゲージ技の「ライトニングダンス」や、
- 初撃でロックし、その初撃を外してもそのまま撃てて動作中アーマーの上、
- 最大溜めでガード不能にもなる3ゲージ技の「史上最強のローキック」などは凶悪。
- 自身のゲージ効率はあまりよくないので乱発はできないものの、ゲジマユ等の特殊ルール下や、
- ゲージ効率のいい相方と組んだ場合には、かなりの猛威を奮うだろう。
- 特殊なシステムとして「スタムピード」というものがあり、ダッシュをすると一定時間ダッシュした長さに応じて攻撃力が上昇するようになっている。
-
|
ボイスは2011年11月27日の更新で結城桜氏によるものが実装され、4タイプそれぞれ違った声になっている。
2011年12月1日にsekt氏によるAIが公開された。
|
+
|
Antagonist氏製作 Fighter |
海外製の女格闘家。現在は氏のサイト閉鎖により入手不可。
フォルダ名がFelicity氏のものと全く同じなので、キャラ登録時には注意。
システム面は『 CVS』風に仕上げられている。
AIが搭載されておらず、外部AIも製作されていない。
現在は入手不可能であることも併せ、ニコニコで活躍を見る機会は無いだろう。
|
+
|
斑鳩氏製作 KOF'98仕様 |
2016年8月27日公開。
システムは『KOF'98』仕様で、専用ゲージやアドヴァンストモードとエキストラモードの選択も再現。
『アラド戦記』とは関係のないオリジナル技で構成されており、飛び道具を持たずリーチの長い足技が得意なインファイター。
7P以降は裏モードとなり、技構成が変化する。
AIはデフォルトで搭載されており、AIレベルを8段階、反応速度を10段階で調整可能。
|
出場大会
+
|
一覧 |
【鳴夜】
更新停止中
【鳴夜ストライカー】
【女格闘家】
【リュンメイ・ランカ】
【ルミネ】
【鈴鈴】
|
出演ストーリー
プレイヤー操作
*1
ストライカーの方は説明テキストでは「鳴
矢」となっているが、defファイルでは鳴夜となっているためこちらで記載。
最終更新:2024年08月31日 12:59