「未来を──悲観しろ」
- 身長: 167cm
- 体重: 52kg
- 出身 バックヤード
- 血液型: 不明
- 誕生日: 6月3日
- 所属: 慈悲無き啓示(SIGN)
→ソル一行(REVELATOR)→イリュリア連王国(STRIVE)
- 趣味: ない
- 大切なもの:ない
- 嫌いなもの: 節足動物
『
GUILTY GEAR Xrd-SIGN-』に登場した同作の
ラスボス。後にプレイヤーキャラクターとして使用可能になった。
担当声優は
潘めぐみ
女史。お供の使い魔ルシフェロは関智一氏が担当している。なお関氏は他にもアンサー役として兼役している。
英語音声はErin Fitzgerald女史が担当していたが、『STRIVE』ではLaura Stahl女史に交代となった。
*1
原作設定
バックヤードで生まれたヴァレンタインという生命体には本来感情が無い。
目的以外の価値基準が存在せず,善悪の概念も好き嫌いも無い。
故に彼女達が「お母さん」と称する存在の命令は絶対である。
そこには思想も敬愛も無く、疑念や抑圧を感じることも無いはずであったが……。
敵対していたラムレザルはソルに捕縛された後、シンやエルフェルトとの関わりの中で少しずつ変化を見せ始めていた。
そして今、彼女は一つの決意を胸に秘め、ソル達一行と行動を共にするのであった。
(公式サイトより抜粋)
『Xrd -SIGN-』のアーケード版におけるラスボス。
かつて日本があった場所にて、たった一人で冒頭の台詞と
凶悪な変顔笑顔で世界に宣戦布告した(実際は別の目的のための囮)。
『Xrd -SIGN-』の前作に当たる『GG2』に出ていたヴァレンタインシリーズの一人であり、『2』で出ていたヴァレンタインとは別人。
カイと
ディズィーの息子であるシンや、彼女の妹であるエルフェルトから「ラム」と呼ばれており、プレイヤーからの愛称も「ラム」。
やや分かりにくいが、
マントの下はかなりの露出度を誇り、乳ベルト+ぴっちりしたショートパンツで他に目立った装飾は所々に付けられたベルトぐらい。
……
まぁギルティではよくある事。
流石にあの格好のままでは問題だったのか、家庭用ストーリーモードでは黒のゴシック風のドレスを着用している。
ちなみにディズィーの私服らしい。生足はそのままだが。
GGの女性キャラの中ではスレンダーだが、一部アクションで
太もも揺れという斬新な表現がされている。
『Xrd -SIGN-』当時は人形らしく淡々とした性格で、「自分は母さんの使いであり道具である」と思っており感情は無いとは本人の弁。
物事も損得から機械的に取捨選択していた。
そのため自分の命すらも軽視しており、今後の計画に支障が出るとしてソルを道連れにしようとしたり、その後捕らえられた際に飛行機を墜落させて、
最悪自分ごと殺そうとしたりしていた(いずれもエルフェルトが力の抑制を行ったために未遂で終わった)。
ただし、前述のようなギザッ歯の笑顔を見せていたり、
先生の「これが…私?」では
小さくお手上げしていたり、
メイの「そしてさらば。」では
やたら饒舌になった挙句喋り終える前にDESTROYEDされたりと、意外と感情豊かな面も見せている。
*2
アーケードの続きである『Xrd -SIGN-』の
ストーリーモードでは、前述の通りソル一行に捕らえられ、
そこでシンやエルフェルト、及びシンが創った魔法犬との交流を経て、少しずつ感情や「違う」
*3という概念を理解していく。
詳細な経緯は公式Youtubeチャンネルにてストーリー動画が公開されているので、是非とも確かめてほしい。
「みんなが……それぞれ、違うの?」
「私も……私も、「違う」の?」
そういった経緯から、『Xrd -SIGN-』の続編である『Xrd -REVELATOR-』では台詞がかなり変更されている。
*4
また、帽子の右耳のような箇所にエルフェルトと同じ四つ葉のクローバーのようなアクセサリが取り付けられている。
ラムレザル自身も未だに感情を出す事は苦手ながらも、少しずつ人間らしさを理解しつつあり、『Xrd -SIGN-』の頃と比べて表情豊かになっている。
……尤も、シンに感化されてきたのかたまに天然ボケをかましてきたりするが。
お父さんの負担が増えt(タイランレーイブ!
『Xrd -REVELATOR-』のストーリー終了後は、エルフェルト共々そのままキスク家に預けられる事になった様子。
なお、プロフィールでは大切なものが「ない」とされているが、
『Xrd -REVELATOR-』終了時は少なくとも「ダニーミサイルズのハンバーガー」があるのはほぼ確定。
ハンバーガーに関しては、シンが持ってきたハンバーガーに衝撃を受けて初めて「自分自身」の感想を告げていたり、
『Xrd -REVELATOR-』のストーリーでソルの「(飯は)ダニーミサイルだぞ」という言葉に反応していたり、
相手から大切なものを奪う
ジョニーの新覚醒必殺技の「トレジャーハント」において、彼女が奪われるのがハンバーガーだったりと確定要素が多い。
他にも、エルフェルトやシン、魔法犬も大切なものに入っていると思われる。
この辺りに関しても『Xrd -SIGN-』同様に公開されている家庭用ストーリーで掘り下げられているため、是非自分の眼で確認してもらいたい。
ゲーム中の性能
大剣によるリーチの長いS、HS攻撃と、分離させた状態での強烈な固めと崩しを利用したガン攻め特化のキャラクター。
シリーズのラスボス伝統の極太レーザー「カルヴァドス」も完備。
お供であるルシフェロを「ウェヌス」と「ヴェルファ」に分離させて大剣を持たせており、戦闘開始時は剣装備状態で本体の周りを追従している。
『ギルティギア』と言えばガトリングコンビネーションなのだが、ラムレザルに関してはPとKのガトリングコンビネーションがほぼ存在しない。
その代わり「コンビネーション技」としてP→P→PやK→P→Kといった特殊な連携が存在する。言ってしまえば3D格闘ゲームのような連携。
剣装備状態でのSとHSが大剣を振り回す攻撃となり、
判定も非常に強め。
剣射出状態では大剣を使わないためにリーチが非常に短くなるが、その代わり
設置攻撃が扱えるようになり、それらで固めて崩しにかかれる。
それらを利用し、運びの優秀な
通常技や
風神拳っぽい(ご丁寧にも斜めと同時にP入力で性能が強化される)「ダウロ」等で追い込み、
画面端で剣を
設置しての
起き攻めから更に
コンボを叩き込む戦法が強力。
ダウロ以外の
必殺技も、
飛び道具兼先出しの対空攻撃「カシウス」、追撃可能の
コマンド投げ「フラマカーゴ」、
ヒット及びガード時にテンション
ゲージを回収可能で、射出状態では回収も同時に行う(代わりに
発生が遅くなる)「マルテッリ」、
同様に攻撃と同時に回収可能でマルペッリから繋げられ、判定も非常に強い「フォルペッリ」と粒揃い。
弱点は攻撃と引き換えの総合的な防御力の低さ。
通常の
体力値と
根性値共に低めで、尚且つ無敵付きのノーゲージ技を持っていない。
剣を装備していない状態ではリーチが非常に短くなるために通常の
立ち回りに支障が出るが、射出状態では強気の攻めが出来なくなるというジレンマを抱える。
また、運び性能こそ高いが、ラムレザル自身のテンションゲージの回収方法が前進と剣を使った攻撃と一部の必殺技のみであり、
コンボを選ばないと「こちらは一切溜まってないのに相手のテンションゲージが溜まっていた」という事態も多く、
その上で試合終盤でのゲージ管理が重要になってくる。
総じて、他キャラとはまた違った理解が必要であり、その上で覚える事も非常に多いが、
一回ペースを掴んだら暴力的な攻勢で蹂躙出来るので、それが病み付きになるプレイヤーも多い。
余談だが、『GG2』のヴァレンタインも「カシウス」と「カルヴァドス」を使うがほとんど別物で、
後者に至っては『Xrd -REVELATOR-』に追加参戦したジャック・Oが一番近い。
MUGENにおけるラムレザル=ヴァレンタイン
地獄門氏によるアレンジ版が公開中。両肩には原作とは異なる別々の剣が装備されている。
『GGXX』風との事だが、原作にあった独特なコンビネーションはしっかり搭載。
設置要素は薄くなっているものの、その分使いやすくなっている。
またK2氏が地獄門氏のラムレザルを改変した「ラムレザル=ヴァレンタインEX」も公開されている。
凶上位から狂上限までを想定している。
出場大会
「未来と…抗戦する」
*1
海外では褐色肌・浅黒肌のキャラも含めて黒人と扱われる風潮があり、
警察官が取り調べの末に犯人を撲殺した事件がきっかけとなり始まった反黒人差別運動が拡大する中で、
Erin女史が「白人である自分が彼女を演じ続けてもいいのか」と思い悩んだ末での交代劇だった事が本人の口から語られている。
*2
この点に関してはストーリー中でもシンが言及していた。
実際、『GG2』ではヴァレンタインが度々ソル達の妨害を受け続けた結果、遂に感情が芽生えてブチ切れていたり、
『Xrd』でもエルフェルトがとあるデスメタルシンガーと政略結婚する直前に自我が芽生えている。
そして、家庭用ストーリーでは感情を自覚していくラムレザルの様子が描かれている。
そのため「最初は感情があるという自覚はない」というのが正しいだろう。
*3
彼女の言う「違う」というのは主に「代えの利かない存在」を指しているが、
他にも「仲間」「好きな人」「必要な想い」と言った様々な意味合いが含まれていると思われる。
*4
分かりやすいのが
勝利台詞。『Xrd』では「~に意味なんてないよ」と相手の否定が多かったが、
『XrbR』から相手への長所を認めていたり、それらから学んでいったりしている。
また、試合勝利時の演出が「ルシフェロに相手を食わせる」ものから「帽子を取ってはたき、カメラ目線で見つめる」ものに変更されており、
どことなく残虐なラスボスという印象から、成長途中である少女らしいものへと変わっている。
最終更新:2024年11月01日 18:02