仮面ライダーV3・風見志郎は改造人間である。
謎の秘密組織デストロンに重傷を負わされたが、仮面ライダー1号、2号によって改造手術を受け、
仮面ライダーV3として蘇った!
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担当俳優・声優 |
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宮内洋
- 『V3』『V3対デストロン怪人』『X』『五人ライダー対キングダーク』『ストロンガー』『全員集合!7人の仮面ライダー!!』
- 『仮面ライダー (新)』『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』『劇場版 スーパー1』
- 『V3メモリアル』(ナレーター)、『正義の系譜』、『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』(CM)、PS『V3』
- 『レッツゴー仮面ライダー』
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田中亮一
- 『仮面ライダーSD』
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田中大文
- 『オールライダー対大ショッカー』、『オールライダー対しにがみ博士』『MOVIE大戦MEGA MAX』『スーパーヒーロー大戦』
- 『ウィザード in Magic Land』(ネットムービーのみ)
- 『ガンバライド』『ガンバライジング』、『ライジェネ』シリーズ、『クライマックスヒーローズ』シリーズ、『バトライド・ウォー 創生』
- 『ストームヒーローズ』『シティウォーズ』
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松本保典
- 『レッツゴー仮面ライダー 〜ガチで探せ!君だけのライダー48〜』
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関智一
- 『平成ライダー対昭和ライダー』『仮面ライダー3号』
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中井和哉
- 『CRぱちんこ仮面ライダー フルスロットル』『ぱちんこ仮面ライダー轟音』
- 加藤和樹
- 『THE NEXT』、『ライジェネ』シリーズ
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ボイス集 |
宮内氏(PS版)
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宮内氏(『正義の系譜』)
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田中氏(『超クライマックスヒーローズ』)
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加藤氏(『ライダーレボリューション』)
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特撮テレビドラマ『仮面ライダーV3』に登場する仮面ライダー。
「ぶいすりー」と読む。
1号、
2号に続く3番目のライダーという意味だが、
仮面ライダー3号ではない(詳しくは該当項目参照)。
変身者は風見志郎。演者は宮内洋氏。
元々は城南大学の生物学部に所属する大学生であったが、
ある日デストロン(勿論
こいつらではない、と言うかそちらはディセプティコンが正式名)の犯罪行為を偶然目撃し、
同じくデストロンの悪事を目撃した珠純子を匿った事により、
ハサミジャガーにより目の前で両親と妹を殺される悲劇に見舞われる。
この出来事により復讐に燃え、自分を改造人間にして欲しいと1号、2号に頼み込むが、
人でなくなる事の苦しみを知る2人に申し出を拒否される。
しかし志郎は泣き寝入りする事ができず2人を追い、
そこでデストロン首領の罠によりダブルライダーが窮地に陥っているのを見て、
自分が庇って改造人間分解光線を浴び、瀕死の重傷を負ってしまう。
ダブルライダーは志郎の勇敢さを見た事と、彼に窮地から助けられた恩義から、
志郎を死なせまいとデストロンのアジトに残されていた改造人間製作用の施設を使い改造手術を決行。
これにより、志郎は仮面ライダーV3として蘇生した。
が、しかしほどなくしてカメバズーカに内蔵された原子爆弾から東京を護るため、1号2号は太平洋上にカメバズーカを連れ出して自爆させる作戦を決行。
この自爆に巻き込まれる形で一時行方不明になってしまい、志郎にV3としての機能を伝え損ねてしまう
風見志郎は自分の体に施されたV3・26の秘密と称される機能を解き明かしつつ、只一人デストロンに立ち向かう事になる……
(まぁ、路線変更で26の秘密は殆どが有耶無耶になるのだが)。
デザインモチーフは
トンボで、1号・2号によって改造手術を施されたからか、
「力と技」両方を兼ね備えた変身ベルト「ダブルタイフーン」等基礎能力はダブルライダーを上回っている。
成り行きではあったが、
シリーズ初の悪の組織以外の者の改造手術により誕生したライダーである
(尤も技術的にはショッカーの流れを汲むものであり、悪の組織と一切関りが無いのはXライダーが初である(『ライスピ』設定では怪しいが))。
本郷や一文字と異なり動機が家族の復讐であり、自分から望んで改造人間と化したのは事実だが、
人間としての体を失った事について後日両親の墓前で詫びるなど、復讐に飲まれて人の心まで捨てたわけではない。
それどころか両親の墓前で詫びた直後に改造された体を
「正義と平和、大勢の人々の為に役立てる事でお許しください」と告げており、
第2話にして復讐をきっぱり捨てている
(しかもこの時点ではまだダブルライダーも行方不明になっていないので、
ダブルライダーの最期を見て心を入れ替えたとかでもない)。
不可抗力とはいえ、風見一家がデストロンに狙われるきっかけを作った純子に対しても、危険に巻き込まないように気を使っていた。
なお、純子はV3が志郎である事に気付いていたが、敢えて触れずにいた
*1。
また、物語後半に登場した結城丈二/ライダーマンとの出会いと交流も見所の1つであった。
変身ポーズは二号のように両腕を同じ向きに半回転させた後、一度右腕を引いて伸ばすと共に左手を腰に溜めて一号と同じポーズで終える。
変身や名乗りの際には初期は「ブイスリー!」と発声していたが、結託部族編の頃から徐々に「V3ィェ!」等の変化を経て、
番組終盤及びその後の客演時には
「ブイスリャーーー!」とシャウトするのが特徴となった。
演者の宮内氏曰く「この方がエコーが綺麗にかかる」のだとか。
この掛け声は後に『
KOF』の
クラークに「ランニングスリー」の
ボイスで
「ランニングスリャーーー!」とパロられたり、
TRPG『
セブン=フォートレスV3(ブイスリャー)』26の秘密、とパロられたりした
(なお、こちらの「V3」は「バージョン3」の意味であり、結果的に『仮面ライダーNEXT』を予言する事になった)。
また、宮内氏が『秘密戦隊ゴレンジャー』でアオレンジャーを演じた後は、
ゴレンジャー特有の掛け声である「トイヤッ!」が気に入ったのかV3の時でもよく使用している。
また、歴代ライダー作品の中でも特に爆破シーンが派手なのも特徴。
撮影で使用した火薬の量は宮内氏の要望により前作の3倍に及んだそうだが、
そのせいで宮内氏とスーツアクターは何度か命の危険を体感したらしく、
さらに『劇場版V3』ではあまりにもドッカンドッカン爆破したせいでロケ地の地形が変わり、観光協会からクレームが来たらしく、
所謂「
いつもの採石場
への
特撮ワープ
」が誕生する事になった。
これについては『劇場版V3』のロケ地が離島だったため、火薬を持ち帰って面倒事になるのも嫌なのであるだけ使ったらこうなったとの事。
ニコニコ動画では「東映特撮ニコニコおふぃしゃる」にて2016年から2017年まで一週間毎に無料配信されていた。
現在では有料となっているが、コメント付きで楽しみたい方は見てみるといいだろう。
上記の火薬量の他、前作から傾向のあった高所や足場の悪い所での危険アクションも「50mもの高さの煙突のてっぺんで決めポーズ」、
「バイク運転中に立ち上がり手放し運転状態のまま変身ポーズ」(
後続作品に客演した際も披露)、
「カメラに映らない様に
目立たない衣装でバイクの側面に貼り付いて運転し自動操縦を表現」などもはや常軌を逸したレベルまで磨きがかかり、
配信後半には遂に「今週の危険撮影」などというコメントが定番となる事に……。
CG合成?あるわけねーじゃん
大野剣友会の狂気、ここに極まれり。
映画『仮面ライダー×仮面ライダー
フォーゼ&
オーズ MOVIE大戦MEGAMAX』では栄光の7人ライダーで揃って登場。
財団Xが作り出したクレイドール・ドーパントのダミー怪人を撃破した。
戦闘能力
上記のように変身ベルト「ダブルタイフーン」には2つのタイフーンが装着されており、
右側のタイフーンが1号の特性である技の能力を作動させ、左側のタイフーンが2号の特性である力の能力を作動させる。
また、ダブルライダーが改造手術を施した際に26個の技と能力、通称「V3・26の秘密」が搭載されている。
所謂レベルアップ演出の1つであり、番組初期では風見が戦闘や特訓を通して自らの能力について模索したり、
本人も予期せぬ形でこれらの能力が発動して窮地を脱する場面がたびたび見られたが、
26の秘密に頼らなければ苦戦してしまうV3が弱く見えるという理由から、途中で路線変更が行われ、半分ほどが最終回まで未使用かつ不明のままに終わった。
残りの能力は当時の児童向け書籍等で発表される形となり、
それらは後年になって漫画『仮面ライダーSPIRITS』や『バトライド・ウォー創生』などで描写されている。
また「V3・4つの死の弱点 」もあったが
「必殺技『逆ダブルタイフーン』を使うと全エネルギーを使い尽くしてしまい3時間変身不能になる」以外は不明のままである。
4つの死の弱点の存在が知らされる前にもイカファイアとの戦いで
「砂浜では脚力を活かせない」「風車をイカスミで詰まらされると弱体化する」
という弱点が登場したが、これが4つの死の弱点に含まれるかどうかは不明。
お馴染みのライダーキックに相当する必殺技「V3キック」は単体だとデストロンの改造人間相手には決め手になることは少なく、
飛び蹴りを放った反動で再度跳び体を反転させつつ再び蹴りを打ち込む「V3反転キック」、きりもみ回転で威力を強化した「V3きりもみキック」、
空中前転を三回した後に両足で放つ「V3フル回転キック」など、空中でアクションを加えた強化アレンジ技を多用している。
特に上記の反転キックときりもみキックを合体させた必殺技「V3きりもみ反転キック」は、
ドクトルG/カニレーザー戦のたった1度きりの使用ながらV3の最強技として扱われる場合が多い。
改造前から空手3段、柔道2段、剣道初段の実力を持ち、生身で戦闘する事も多々あった
(演じる宮内氏はスタントマン顔負けの運動神経を誇るアクション俳優だった)。
他作品におけるV3
リブート作品である映画『仮面ライダー THE NEXT』では、変身者が風見志郎で妹がいるなどの設定は踏襲されているが、
原作と異なりショッカーのナノロボットによって改造された次世代型改造人間(悪役)として登場。
ショッカーライダー軍団を率いてダブルライダーの前に立ち塞がった。
1号や2号を圧倒して「
旧式」と馬鹿にしていたが、妹を守るためにショッカーを裏切り協力する羽目になった。
演者は、『
仮面ライダーカブト』で風間大介 / 仮面ライダードレイクを演じた加藤和樹氏。
ドレイクもトンボモチーフのライダーなので、モチーフ繋がりだろうか
(ただしNEXT版V3は「ホッパーver.3」の略と言う事で、1号や2号と同じくバッタの改造人間と言う事になっている)。
なお、本家風見志郎役である宮内氏は前作『仮面ライダー THE FIRST』に立花藤兵衛役で出演しているが、
『NEXT』には未出演なため残念ながらダブル風見志郎実現とはならなかった。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』でも、上述の名乗りの際のシャウトが忠実に反映されている。
また、村雨良/仮面ライダーZXとは敵組織のせいで家族の命を奪われたなど共通点がある事から何かと接点を持ったり、
大首領JUDOに対して相打ち覚悟の全力攻撃を行い、変身不能のダメージと引き換えにそれなりの痛手を与えるなど、見せ場が多い。
クールでプライドの高い性格が強調される一方、黒いピラミッド(実はバダンの改造人間プラント)を調査する際、
同行していたベガ(タカロイド)の目的が「財宝を手に入れて家族に楽させる」事だと聞き、
自分の姿を重ねてか「俺は守れなかった……お前は守ってやれ」と優しく気遣う姿も見せている。
その後、ピラミッド内で家族の幻影と再会を果たすもその手を振り払い、再び戦場に赴こうとする。
涙ながらに変身を果たす兄を見送る妹の顔は、優しく穏やかなものだった。
「ゴメンな…雪子……
俺はまだ、いけないよ……」
また、彼が改造されたのは大首領JUDOの計画の一部として仕組まれたものであった事が示唆されており、
JUDOが先述のダメージからの回復を兼ねた途中でV3の姿に変身し本編未登場の「26の秘密」
の中でも変な技ばかりを駆使してZXと戦う場面がある
*2。
が、
変身時に「V3ァ!」ではなく「V3!」と叫んだために風見の事を良く知るZXからは一笑に付された。
でも本作では本物も初変身シーン(上記の涙ながらに変身する場面)で「V3ァ!」じゃなかったのはここだけの話である
また本物が一度ZXと戦った際にはZX以上の大ダメージを受けながらも膝をついた良(ZX)と対照的に、
風見はプライドだけで立ち続けており(その後彼の前から姿を消したあと咳き込んで倒れかけた)、
一方JUDOが変身したV3は普通に膝をつくという本物とのプライドの差が明確だった。
その他、仮面ライダーが登場するゲーム作品でも登場頻度は高い方。
宮内氏演じる「アオレンジャー」や「快傑ズバット」等のイメージが混ざって本編よりキザなキャラになっている事も多いが
MUGENにおける仮面ライダーV3
ビリビリ動画で活動しているBlackCat氏の製作したキャラが公開中。
主に近接攻撃中心の性能をしており、接近戦に強い。
また、一部の
ゲージ技は実写の
必殺技のバンクシーンが挟まれる演出がある。
超必殺技「逆ダブルタイフーン」は画面端まで届く旋風を起こす派手な技となっている。
後の更新により26の秘密関連の必殺技が大幅に搭載された。
AIもデフォルトで搭載されている。
この他、湊丸氏により『THE NEXT』風のV3も製作された。
現在はコン氏により代理公開中。
出場大会
出演ストーリー
*1
第11~12話でストーカーに狙われた挙句、V3の正体に疑惑を抱いた純子になんやかんやで有耶無耶にする展開があったが、
その後の第28話「5大幹部の総攻撃!!」において、既に正体を把握していた発言をしており、
少なくともこの時点ではV3=志郎と悟っており、彼を気遣って知らない振りをしていただけらしい。
そもそも純子は志郎が本郷と一文字に改造人間にしてくれと頼んだ時に居合わせているので、
直後から現れたV3が志郎だと悟らない事の方が無理があると言えるだろう。
*2
ライスピ独自の設定として、JUDOはショッカー~ジンドグマまでの全組織を裏から操っていた存在であるが、
ある事情から異空間「虚無の牢獄」に封印されているが故に現世への復活を試みており、
死神博士が立案した「新しい器となる肉体を現世で用意して意識を移して復活する」という計画を画策していた。
歴代の悪組織が何度も
逃げられながらライダータイプの改造人間を作ったのは、
彼ら全員がJUDOの進化の過程の形態であると同時に、完成体である「ZX」の試作型も兼ねていたためである
(このためJUDOはライダーマンを除く
歴代ライダー達の最初期の姿に変身する事ができる)。
上記の通り、JUDOは悪の組織のみならず正義のダブルライダーによって生み出されたはずのV3の形態にもなれる事から、
志郎がV3としてデストロンと戦った事でさえ、
JUDO(の意識を移した自律プログラムであるデストロン首領)のお膳立てしたシナリオ通りに踊らされていたに過ぎない事が示唆されている。
最終更新:2025年01月24日 11:23