3年B組金八先生

3年B組金八先生(さんねんビーぐみ きんぱちせんせい)は、TBSが1979年以降約30年にわたって断続的に制作・放送している教育ドラマ・学園ドラマである。 名実ともに坂本金八役の武田鉄矢の代表作でもあり、当たり役となった。 当初、坂本金八役はなぎら健壱の予定であったが、オファーした際の打ち合わせの場で昼からビールを注文したなぎらを見て、スタッフが武田に変更したとも、教師役はやはり女性ということで熊谷真実も候補であったが、教育大学に通った経験のある武田に落ち着いたという説がある。

原作・脚本は小山内美江子(ただし、脚本は岡本克己、重森孝子、横田与志が担当している回も存在する。また、第7シリーズ第11話以降(第8シリーズも)は清水有生が担当している)。プロデューサーは柳井満、ディレクターは生野慈朗、福澤克雄、竹之下寛次など。

東京都の足立区立桜中学校(第3シリーズとスペシャル7・8のみ同松ヶ崎中学校。いずれも架空)を舞台に、中学校の教員(国語を担当)である坂本金八(さかもと きんぱち)が、学級担任をしている3年B組内に起こる様々な問題を体当たりで解決していくというのが大まかなあらすじである。

なお、歴代の作品は中学3年時、特に本放送時と同じ時期である2学期中盤(第8シリーズでは2学期制導入により(後期))~卒業時を取り上げてきた。その中で高校受験、文化祭でのソーラン節の他、中学校での学校行事も取り上げているが、中学校3年時にあるイベントであっても修学旅行や体育祭のようにこれまでの作品では一度も取り上げられなかったものもある(中学校での修学旅行が1学期(前期)に、体育祭が1学期終盤または2学期序盤に実施されることが多いと考えられるため)。

当初の主人公は岸田智史(現・岸田敏志)の予定であったが、「きみの朝」のヒットによりコンサート活動などで多忙となり、同じ芸能事務所所属であった武田鉄矢が出演することになった。岸田は次番組『1年B組新八先生』の主人公で、金八に代わり桜中学に赴任する新人教師・新田八郎太役で出演することとなり、金八先生第1シリーズの最終回に新人教師の紹介としてゲスト出演している。

主人公の坂本金八の名は、武田鉄矢が尊敬しているという坂本龍馬と初期の放送枠であった「金曜八時」からきている。プロデューサーの柳井満によれば、当時裏番組でワールドプロレスリングや『太陽にほえろ!』が放送されており、この強力な裏番組の為に放送された番組がことごとく低視聴率に終わった為、1979年初夏に編成部で「金八(金曜の八時)をどうにかしろ」という合言葉が広がっていたことが発端である。なお、番組上の設定では8人兄弟の8番目だからということになっている(ただし、兄弟の存在は一切触れられたことがない)。また、企画段階では苗字が「坂本」ではなく「阪本」で、さらに英語担当の教員という設定だった。そのときの英語の筆記体が書かれた黒板と金八が熱心に教える描写のスチル写真が現在もTBSに残されている。武田本人によれば「編成と制作の間で行き違いがあって編成は英語教師と思い込んでいた」という。

なお、桜中学校の撮影には主に東京都足立区立第二中学校が使用されていた。しかし第1シリーズ中盤より、話題が妊娠など過激であったため第二中学校側が撮影に難色を示し、第2シリーズでは桜中学、荒谷二中、高校合格発表の場面などは葛飾区立葛飾小学校、綾南小学校、江南中学校、都立南葛飾高校などが使用されている。第5シリーズからは再び第二中学校が使用されていたが、第二中学校は同区立第十六中学校とともに2005年3月31日をもって足立区立千寿桜堤中学校に統合され、廃校となった。なお、足立二中の廃校舎は改修増設工事後、2007年度より東京未来大学と「金八記念館」(予定)として使用されている。また、第8シリーズでは足立区立鹿浜中学校がロケ地になった。



オープニングは毎回俯瞰のアングルで映っている坂本金八が「3年B組ー!」と叫んだ後、シリーズにおいて受け持っている生徒たちが「金八先生ー!」と叫びながら坂本の周りに駆け寄り、全員で「荒川の土手」を走っていく、といった演出をとっている。第1シリーズから30年ほどかけても一切これらの演出は改変されていないため、パロディにされることも多い。
最終更新:2010年08月18日 22:10
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