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クニミツの政

クニミツの政』(クニミツのまつり)は2001年から2005年まで「週刊少年マガジン」で連載されていた、安童夕馬原作、朝基まさし作画の漫画作品。同作者による『サイコメトラーEIJI』のスピンオフ作品である。

2003年(平成15年度第27回)講談社漫画賞少年部門受賞

ひょんな事件(『EIJI』における「サイレント·ボマー」事件)をきっかけに政治に目覚めた東京都下町のヤンキーであった武藤国光が、師匠である牧原代議士(『EIJI』に登場する江川透流の父)の命令で、坂上竜馬の秘書として新千葉ヶ崎市(モデルは小田原市)の市長選挙を争う物語。国光の持つ天性の強運カリスマ性と仲間の知恵を合わせて、強敵と戦っていく。

サイコメトラーEIJIとの関係

2000年まで連載されていた『サイコメトラーEIJI』はストーリーの時系列上この作品の前編とも言う事ができる。そのため『EIJI』内において『クニミツ』の主人公「武藤国光」が出て来る「滅美(ほろび)の故郷(まち)」「サイレント・ボマー」「国光の野望~昇竜編~」「颯爽と国光!」「痛恨の国光」「喧嘩屋 国光」のストーリーは『EIJI』とは離れた『クニミツ』の一部としても取り扱われ『クニミツの政·立志編』として単行本化された。また『EIJI』にはもう一編「サイレント・ボマー」事件の後日談として『EIJI』と『クニミツ』を繋ぐ話があり、こちらは新書版の単行本には未収録となっているが『EIJI』文庫最終巻にて読むことが出来る。

また、『クニミツの政』内でも国光が各所で過去の話として、「サイレントボマー」の話をするシーンもある。選挙戦最終段階では、国光の友人・ロンゲ(江川透流)が助っ人で登場し、時系列的にもファンを楽しませた。

なお、原作では国光の年齢を考察する限り、サイコメトラーEIJI本編終了から1~2年後の話のようである。

ドラマ版は放送局やスタッフが共通していないため、両作品での世界の共有は行われずつながりは一切ない。

備考

  • 選挙に関する話題だけではなく、新興宗教教育農薬医療問題などの社会問題も取り上げている。しかし、作中の展開や描写には法律や連載当時の状況とはそぐわない描写も少なくない。
  • 未成年者選挙運動に携わっているが、現実世界では公職選挙法未成年選挙運動を禁止している。これについて、単行本25巻冒頭で注釈が入っている。
  • 徳川みずほは出演者変更等が難しいギリギリのタイミングでテレビ局生放送の出演をOKした後で市長選公示日直前に立候補をし、公示日後にテレビ局のバラエティ番組に生出演して司会から公職選挙立候補について聞いているが、実際に出演者が放送前に選挙に立候補した場合は公職選挙法や放送法の規定によりテレビ局は中立性のために特定立候補予定者のみをバラエティ番組に出演させることを避ける傾向があり、画像の修正など最低限でも顔が出来る限り写らないように編集して放送するのが普通である。「笑っていいかも」の元ネタである「笑っていいとも」でも当日の天候の都合などで他企画の時間延長や出演者変更の措置を取った例があるため、作中のような立候補後のTV出演は難しいと思われる(なお、徳川みずほは一族が大株主であることを通じて日本の主要マスコミ企業の幹部と強力なコネクションが存在する設定になっている)。
  • 市長選で1位得票者が複数出た場合は決選投票を行うとされているが、現実世界では1位得票者が複数出た場合はクジ(抽選)によって当選者を決定する。
  • 12巻に、母親から溺愛されている主人公の教え子「玲於奈」の朝食には一般の卵より高価な「ヨード卵光」が、玲於奈の母から「三流」と軽んじられている父親には「ブロイラー卵」が出されるシーンがある。息子と夫の間に朝食でさえ差をつけるというエピソードだが、ブロイラーとは食肉用鶏の総称であり、通常の白玉鶏卵として流通している白色レグホン卵の誤りと思われる。
  • 単行本全巻には「投票用紙」がついており、模擬投票が1度だけ行なわれた(2003年)。投票結果は週刊少年マガジン誌上で公開され、得票率は自民・民主・共産・公明・社民の順だった。また、選挙前には各党へのインタビューや政策を紹介する記事も載せられた。
  • 掲載誌の週刊少年マガジンには本作に連動した1ページ企画があり、少年少女に対し政治社会問題についてかみ砕いて解説する物であった(医療郵政農政など個別の問題や政治選挙制度についての解説、与野党各党へのインタビューなど)。文中でははっきりとは明言されていないものの、内容は全体的に民主党の主義主張と重なる部分が多く、自民党やその政権を(名前は出さないものの)批判する物となっている。但し、「目玉ゲスト」と称して自民党系無所属で衆院選に出馬した堀江貴文のインタビューを載せたこともある。
  • サイコメトラーEIJIと本作には伊地知姓のキャラクタが頻繁に登場するが、これは両作の担当編集者の名字を拝借した者である。
  • 連載終了後に「講談社プラチナコミックス」でのコンビニコミック版、「講談社漫画文庫」での文庫版が発売されており、その最終巻では原作の安童が連載当時とは別の新たなコメントを書き下ろしている。
最終更新:2010年08月23日 19:41
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