ハイネ・ヴェステンフルス

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ハイネ・ヴェステンフルス - (2023/03/27 (月) 05:09:59) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/31 (火) 10:57:28
更新日:2024/04/15 Mon 10:42:09
所要時間:約 8 分で読めます






割り切れよ。今は戦争で俺達は軍人なんだからさ。

でないと…死ぬぞ?

機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の登場人物。

CV:西川貴教
人種:コーディネイター
年齢:21歳
身長:178cm
体重:63kg
血液型:A型
誕生日:C.E.52年9月19日
所属:ザフト軍・FAITH
乗機:ブレイズザクファントムグフイグナイテッド


第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦に参加したザフトのエースパイロットで、FAITHに任命されている。
パーソナルカラーはオレンジで、ブレイズザクファントムや愛機のグフイグナイテッドにもオレンジ色に塗ってしまう程。
明るくざっくばらんな性格で、細かい事は気にしない主義。
しかし、その一方で戦争の厳しさ・非情さを理解しているため、時には割り切る事も必要と考えている。

物語中盤に差し掛かった頃、ミネルバに配属され、後輩であるシン・アスカ達にも持ち前の明るさで接しようとする。
同じくFAITHでザフトに復帰し、苦悩するアスラン・ザラに対して戦争の厳しさを問い掛けた。

ザフトなだけあって普通と言えば普通なのだが、
コーディネイターにとってはかなりの好漢だったが、戦闘中の台詞からナチュラルにはあまり良い感情は持っていないらしい。


グフイグナイテッドに乗った際は、ザクとは違った機体の性能に大興奮していた。

ザクとは違うんだよ!ザクとは!!


しかし、オーブ軍も巻き込んだダーダネルス海峡の戦いでガイアガンダムと交戦していた際、キラ・ヤマトが駆るフリーダムガンダムが現れて両軍を攻撃。
ガイアを放ってフリーダムに攻撃するも反撃され、戦闘能力剥奪のみを狙われてコクピット付近こそ無事だったが戦闘不能に陥る。
その直後、同じくフリーダムに攻撃しようとしたガイアの近くに居た為、後ろから真っ二つに斬られて戦死した。


アスラン「ハイネェェェェェェェェッ!!」

この時、爆散と共に爽やかなハイネの笑顔が青空に映るという演出がなされ、シュール且つシリアスな笑いを誘った。*1


尚、よくキラのせいで死んだと言われていて、作中のミネルバクルーからもそんな感じで言われているのですっかり忘れられているが、
戦死の最大の原因は戦闘不能なのに止めを刺したガイア(ステラ)である。ステラからすれば目の前に居た敵なので極端におかしい訳でもないのだが。
ハイネのフリーダムに攻撃するという判断については全くおかしくないが、交戦中だったガイアを放って仕掛けに行ったという判断については少し微妙。傍から見るとフリーダムに仕掛ける前後でガイアからも側面や背後から攻撃されていた可能性も高い。
ハイネ視点では難しい場面ではあった事は確か。
キラはキラで絶対的に正しい訳でもないが戦争を止めたい・巻き込まれているだけのオーブを救いたいという明確な事情(放置しても戦争が激化する一方)があった事と、
あの場面でキラがハイネに反撃するのも当然である。
結局のところ、ハイネのについて誰が悪いと言うのならば、戦争を招き拡大させた事(者達)こそが元凶だと言えるだろう。

ミネルバ隊の中では最年長で協調性も高かったため、存命していれば特にシンとアスランのすれ違いの緩和に一役買ってくれた可能性もある。
特に隊長のアスランは未だ18歳という事を考えると(いくらザフトの成人が15歳だとしても、対人関係のスキルはどうなる物でもなくアスランは口下手)
ハイネをミネルバに回した判断はザフト的には最適な人事だったのだが…

ただし、なんとしてでも戦争を止めたい・戦争拡大を防ぎたいアスランと、戦争だからと割り切っているハイネとでは意識が大分異なっており、
更にハイネのナチュラルやフリーダムへの態度を考えてもアスランの気持ちの深いところまでは気を遣えなかった可能性が高い。
シンも戦争だからって割り切れない気持ちが彼の戦う最大の原動力なので、こちらも実のところ合っていない。
むろん、戦争だからと割り切らないと危険というのは当然の話でハイネが悪いわけでもないのだが、
後に明かされる議長の計画を考えると、生存していてもシンとアスラン両者に対して最終的に良い影響を与えられていたのかは不明瞭だったりする。


〈キャラ設定など〉

西川貴教氏にとっては前作『SEED』に登場したミゲル・アイマンに引き続き、今作でハイネ役を務めた事で三度目のアニメ出演となった。*2
その為、パーソナルカラーはミゲルと同じオレンジ色。
スケジュールの都合で出番は少なかったものの、未だに(ネタキャラとしても)人気が根強い。
(一説ではハイネの早過ぎる死も西川氏の多忙によるものとも言われている)

名前の由来は西川の経歴から取られたもので、「ハイネ」はバンド「Luis-Mary」時代に名乗っていたステージネーム「灰猫=haine」からで、「ヴェステンフルス」はドイツ語で「西の川」(Westenfluss)から。
特徴的な前髪は、灰猫時代の西川と同じ髪型。
また、グフイグナイテッドという機体名も、西川が担当した1期OP「ignited-イグナイテッド-」から取られた。
後に、ハイネ専用のオレンジ色のデスティニーガンダムが製造されていた事がプラモの販売と共に後付けされる形で判明。
それ等を主力とした部隊「コンクルーダーズ」に所属される予定だったが、ハイネ本人が亡くなった事で計画は頓挫に終わったという。


〈各媒体での活躍〉

本編ではゲストキャラで、印象的な場面はあったもののパイロットとしては犠牲者役としてすら活躍したと言えるのかどうか微妙な最期。
無駄死にしてしまった印象が強かったが、ミネルバに配置されるまでは活躍していてFAITHに任命されたという設定が元々ある事から、他メディアでは活躍が補完されている。

ミゲルと同じく退場は中の人のスケジュールなどのメタ的な都合も大きいため、特に声を当てる必要の無い漫画や小説、携帯ゲームでは物凄く活躍する

番外編ではその同じ声のミゲルと組む事が多い。




こいつ、ザクじゃねぇ!?

ザクとは違うんだぜ…ザクとはな!

連合軍に不意討ちされたミネルバの危機を救う為、颯爽と登場。ザクとの違いを性能と実力で見せつけた。
ミネルバに配属されてからはシンと積極的に交流し、絆を深めていく。
そしてガイアガンダムの攻撃からシンを庇うという壮絶な最期を遂げた。*3


ヴェステンフルス隊長!

…フッ……
だーかーら、ハイネだって……


ハイネ!!

シンがステラの件で作戦会議に遅刻した際、怒ったアスランと違い便所掃除を命じるという柔軟な対応をしていた。
そして彼の戦死後、シンはただひたすら便所掃除をするのだった…。


スーパーロボット大戦Z
残念ながら西川氏の声は無く、一緒に戦う事は出来ない。
セツコ編26話にて、

「生身の人間を甚振るとは趣味が悪いんだよ、お前等!!」

というセリフと共に初登場し、シンとカミーユを救った。
グフの調子がイマイチらしく、その場から後退。
合流後、シンやセツコの良き先輩になるが……。

29話にて、AAが戦闘に介入してきてその場を混乱させる。
その後AAは撤退しようとするがハイネが「ブリッジで見ているだけじゃ物足りなくなったんでね」と言って機体の調子が悪く、戦力的にも余裕があるにも関わらず出撃。
セツコをフォローに付け、あのセリフと共に追い詰めるがフリーダムに攻撃される。
その後、ギンガナム艦隊(あの人はいない)が上空から無差別砲撃をしてきてハイネにだけ命中。


  「うおおおおおおっ!!」→ドカーン

アスラン「ハイネーッ!!」

皆がハイネの死を悔やみ、AA組は味方になってからもこの件を含めて終盤まで責められ続ける事になる

……が、
機体の調子が悪いのを分かっていて、戦力不足で無いにも関わらず気まぐれで出撃して返り討ちに遭った挙句に戦死したのは、どう考えても自業自得としか言えない。


尚、この件が起きるまでは「何だあいつ等邪魔だなぁ」「どういうつもりだ?」という程度だったミネルバ組からのAA組に対する印象が、
明確な「混乱を呼ぶ敵」、「ハイネの仇」にまで悪印象にまで陥り、
後のアウトロー組との再会時に「何でそいつ等(AA組)と一緒に居るんだ!」と後の仲間割れ展開を決定付ける一つの要因*4となった。
しかし、どう考えてもハイネの死亡に関してはハイネの自業自得でありAA組の非とは言えないにも関わらず、何故こんなにも責められる事になったのか?
そう、ハイネは犠牲になったのだ…仲間割れ展開の為の犠牲にな…。


因みにハイネとグフはちゃんと図鑑に登録される。
実はカガリディアッカと同様に内部データ自体は「没データ」として残っている。
声はないが、顔グラは表情変化する。セリフは「」か「……!」。
更に何と専用カットインまである。画面がオレンジに包まれ、赤服姿で爽やかな笑顔を見せてくれる。
その為、色々な意味で遺影カットインと呼ばれている。


スーパーロボット大戦K
携帯機の利点を生かしてか何と条件付きで生存する。
メサイア攻防戦まで生き残り、フラグを建てれば仲間になるが倒すと戦死してしまう。他の人は助かるのに……。
デスティニープランには懐疑的だった様だ。


スーパーロボット大戦L
最後まで無条件で生存する上、能力値もかなり高い。
ベルリン戦直前でグフイグナイテッドを入手し「ザクとは違うんだよ、ザクとは!」と大喜びする様子が見られる。
アスランとは原作以上に接する機会が多く、良き相談相手になっている。イザークディアッカとの絡みも多い。
こちらでもデスティニープランに反対していた。


SEED Club 4コマ
みげると組んでオレンジをこよなく愛する「でふろくらぶ」というクラブを結成。
多くの機体をオレンジ色に塗ろうと目論んでいる。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II
ミゲルに続きパイロットとして選択可能。ミゲル自体も続投している為、彼と二人で西川タッグを組む事が出来る。専用セリフまである。
家庭用のPLUSモードでは特令「イグナイテッド」を所有。
使用するとBGMを強制的に「ignited -イグナイテッド-」に切り替える。
搭乗機体は初期は専用のグフイグナイテッドのみだが、レベルを上げる事でザクシリーズに乗換が可能になる。
彼のミッションはしょっぱなから「ミーアのライブを妨害せんと迫る核ミサイルからミーアの乗ったザクを守りきる」という凄まじいインパクトのある内容。
開始前の説明では核ミサイルの存在に一切触れていないが、寧ろこのミッションには核ミサイル以外の敵が登場しない。
また、前述の特令を使うとライブを乗っ取る事が出来る。

機動戦士ガンダム Extreme vs.シリーズ
マキシブーストの最終アップデートで「グフイグナイテッド」が参戦。また同作のエキストラ機体として「デスティニーガンダム」が”ハイネ専用機”として参戦。
グフイグナイテッドは2000コストの近接寄り機体であり、低コストとしては非常に優秀な鞭武装を所持しているのが特徴。
デスティニーはシン機(3000コスト)から色々と弱体化&仕様変更した2500コストの近接寄り万能機。
最新鋭機に乗ってゴキゲンな彼のボイスと、スタイリッシュなモーションが魅力。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2では、エクストラ機体のリストラによってデスティニーガンダムは使用不可。
グフイグナイテッドは鞭コマンドがサブ射撃に統一され、特殊格闘にシールド突進が追加コマンドで付与。当初はシールド突進なのに射撃防御もない微妙な攻撃技だったが、中間アップデートで耐久値付き突進攻撃となり扱い易さが格段に上昇した。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは、武装が再編されて登壇。
BD格闘と前格闘が統合され旧特殊格闘が配置された。ついでに耐久値が150に上昇し、耐久値が無くなると旧前格闘が代わりに出るように変更。旧BD格闘は格闘CSに変更され、特殊格闘にはインパルスガンダム呼出が追加された。
格闘は元より、アシスト追加によって中距離での選択肢が増え以前よりも射撃戦がやりやすくなっている。


SDガンダムGジェネレーションシリーズ
長らくGジェネには参戦してなかったが、「CROSS RAYS」にてミゲル共々新録ボイスで遂に参戦。
また、無料アップデートでハイネ専用デスティニーが生産リストに追加される。性能はデスティニーとほぼ同一。
作中では中盤の『蒼天の剣』で登場。必須事項ではないのでクリアーすれば生き残るが、次のステージ以後は消失。
逆にステージ中でユニットのHPが0になると、高山版の死亡台詞を再現しつつ爆散する。


【余談】
  • ミゲルのパーソナルカラーがハイネと同じオレンジ色なのは、彼がハイネに憧れていたからだという。
  • ハイネ初登場時はセリフがひとつしか無かったが、西川氏はちゃんとスケジュールを調整してアフレコ参加したらしい。
  • 「ザクとは違うんだよ! ザクとは!!」のセリフは西川氏のアドリブ。 言ってみたかったとの事(因みに、本来のセリフはマンガ版と同じ)。



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