マルス(FE)

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マルス(FE) - (2021/10/17 (日) 16:27:27) の編集履歴(バックアップ)


ky登録日:2012/04/20(金) 05:02:32
更新日:2024/04/15 Mon 16:24:01
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僕は負けるわけにはいかないんだ!




出典:ファイアーエムブレムワールド【FIRE EMBLEM WORLD】
https://www.nintendo.co.jp/fe/、2021年1月15日

CV:緑川光(下記以外の全て。OVA「紋章の謎」(青年時代)、スマブラシリーズ等)
  太田真一郎(電撃CD文庫 ベストゲームセレクション「ファイアーエムブレム 旅立ちの章」)
  中原茂(Gファンタジー コミックCDセレクション「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」)
  佐久間レイ(同ドラマCD 少年時代)
  石田彰(ラジオドラマ「ファイアーエムブレム 黎明編/紫嵐編」)
  折笠愛(OVA「紋章の謎」(少年時代))
  小林ゆう(FEヒーローズ(少年時代))


【概要】

マルスとは、ファイアーエムブレムシリーズの1作目、「暗黒竜と光の剣」にて主人公を務めた、アリティア国の王子である。
後にリメイク作品や続編の「紋章の謎」「新・暗黒竜と光の剣」「新・紋章の謎~光と影の英雄」でも主人公として活躍した。
大人気シミュレーションRPGである本シリーズを代表するキャラクターである。
彼とそれにまつわるキャラ達によって成し遂げられた功績は非常に大きく、後のシリーズの礎を築いたといっても過言ではない。

優しい心を持ったFEにおける所謂「王子様気質」の優等生キャラ。
2003年に発売された「烈火の剣」にて、イケイケ気質の主人公ヘクトルが登場し、人気を得るまで、優等生タイプ以外の主人公など想像もされなかったほどである。
単に優しいだけでもなく、戦乱の中では芯の強さを見せるシーンも多い。
「紋章の謎」のカシム、某シーンのチェイニーや「新・紋章の謎」で頭を丸めたマイユニットに対しては普段の彼からは想像できないコミカルな反応も見られる。

イメージカラーであり、自軍のカラーとなっている青も非常に印象深く、
リーフロイ等の例外がいながらも、「FEの主人公といえば青!」と言っても差し支えないほどである。
この「優等生」と「イメージカラーは青」はシリーズのお約束として受け継がれており、シリーズの主人公はこのどちらかを踏襲している事が多い。

また、彼の特筆すべきはその類稀な運の強さだろう。
もし、彼の亡命先がタリスではなく、「人材登用の師匠」ともいえるモスティンのような人間に巡り合えていなかったら?
もし、彼の恋人が「王女らしくない王女」であるシーダでなかったら?
もし、彼がオグマやナバールといった、出自不明の者やミネルバ達のように敵側についていた者を受け入れ、信頼できる度量を有していなかったら?
それら全てに巡り合える運の強さと、正しい選択をできる能力を有しえたからこそ、「英雄王」として後世に名を残せたのだろう。
言い換えれば、運命を掴む天運、およびそれを前にした時の決断力…すなわち出会った物事すべてを味方にする人柄を持っていたのだとも解釈できる。

【人物像】

優しく誠実で礼儀正しく、良い意味で生まれながらの王族とは程遠い若者。
第2部第1話、グルニア僻地の長老に最敬意を示して向き合う様子から分かるように、人間関係を「敬意」で決める性格。
尊敬できる相手と見れば、前後の経緯や身分関係なくやり取りしようとしており、それがよき仲間を得る結果につながっている。
「どうしたの」「~~だよね」など、どこか女性的でソフトな言葉遣いもその印象を強める。
一方、尊敬に値しない輩と見れば身分関係なく戦いに持ち込むことをためらわない。悪徳将軍ラング相手の時ははなはだしく、戦略的判断をすっ飛ばすほどにキレていた。
逆の目で見ると、姉エリスも唯一懸念している通り上に立つ者としての冷徹さ・割り切りが見いだせない点は不安点と言える。
この性格は、国民の害になると確信すれば父王ですら切り捨てる程の合理主義者であるマケドニア王ミシェイルからは苦手意識を抱かれている。

それでも裏切り・不実はまずありえないと言い切れる人物なのは確かであり、それ故に特に異性からの信用は篤い。そして熱い。

【人間関係】

父コーネリアス、母リーザの間に生まれたアリティアの王子。先代国王アンリの血を継ぐ正当な次期国王*2
また、姉に僧侶のエリス王女がいる。
このエリスの恋人であり幼馴染の魔道士マリクは、後に彼の義兄となった。
周囲から反対されていたマリクのカダイン留学を唯一強く後押しした為、マリクからは友情を越えた強い忠誠を抱かれており、マルスもまた彼を強く信頼している。
グラ王国のシーマは遠い親戚。
両親は暗黒戦争で命を落としている。

前述の優れた人間性ゆえモロドフ伯や宮廷騎士団、更にはマイユニット・クリスなどといった彼の部下・臣下からは絶対の忠誠と信頼を寄せられており、それ以外でも彼を慕う人間は多い。
海賊であるダロスが道を改めたくてまっすぐに話しかけて来たし、ニーナ王女から同盟軍の一翼を任され、孤高の剛剣士オグマ(FE)も「マルスが近くに来ている」と聞けばアテにするなど、個人として多くの個人から信用を得ている

アリティア侵略後に身を隠したタリスの王女シーダは、暗黒戦争の当初から、ずっとマルスの傍で戦い続けてきた。
そして英雄戦争までの長い戦いの後、マルスと結ばれることとなった。
白騎士団のカチュアや、グルニアのシスターのマリーシア、マムクートのチキ等、多くの女性から思いを寄せられている。


【作品内での活躍】


・暗黒竜と光の剣(暗黒戦争時代)
アカネイア暦602年、14歳の頃に祖国アリティアがドルーア帝国とドルーアに寝返ったグラ王国の攻撃を受けて滅び、囮役を買って出たエリスを残して僅かな騎士団と共に婚約者シーダ絡みで親交のあるタリス王国に逃げ延びる。
なお、この時出陣していた父コーネリアスはガーネフに殺され、彼が持っていたファルシオンも奪われてしまっていた。母リーザもメディウスの配下であるモーゼスに殺されている。
その2年後の604年、タリスを攻撃してきた海賊を宮廷騎士団と共に打ち倒し、以後はドルーア帝国との戦いに身を投じる事となる。
戦いの中でオレルアン王弟ハーディン、アカネイア王女ニーナ、マケドニア王女ミネルバ、大賢者ガトーらと出会っていき、彼を慕う仲間も増えていく。
そうしてタリスを経って1年、各地での激戦を経てアカネイア王国を解放し祖国アリティアを奪還、敵国グラやマケドニア、グルニアの精鋭騎士団を次々と撃破。
そして仇敵ガーネフを倒しファルシオンと捕らわれていたエリスを奪還した後は、ついにドルーア帝国の地竜メディウスを討ち倒し、暗黒戦争を終結させた。

・紋章の謎(英雄戦争時代)
アカネイア暦607年、暗黒戦争の後、マルスは祖国アリティアに帰還し復興に尽力していた。
新紋章ではこの時点で世間からは『暗黒戦争に終止符を打った偉大なる英雄王』として讃えられているが、彼はそれに驕る事などなく、それどころかその戦争で命を失った部下…否、『仲間』たちの死に心を痛め、そして理想と現実の狭間に揺れていた。
だが、ニーナと結ばれ、神聖帝国アカネイアの皇帝となったハーディンから、グルニアで起きた反乱の鎮圧要請を受け、再び戦場へと赴く。
しかし、そこで目にしたのは、グルニアを虐げるアカネイアの暗部、「反逆者」のレッテルを貼られたかつての仲間であるグルニアの将軍ロレンスとの悲惨な死別、アカネイアから派遣された極悪将軍ラングの横暴であった。
最初は渋々従うマルスだったが、その非道な振る舞いに堪忍袋の尾が切れたマルスはラングと対立する。ハーディンはそれをアカネイアへの反逆とみなし、それを口実にグラ、オレルアンとの連合軍を率いて瞬く間にマルス不在のアリティア王国を奪った。グルニアやマケドニアの反乱そのものがマルス達主力部隊をアリティアから遠ざけ、あえて非道なラングを将軍にあてがう事で侵略の口実を作るために企てられていたのだ。
再び祖国を追われたマルスは苦境に陥りつつも何とかカダインまで逃れ、そこで大賢者ガトーの導きのもと、かつて祖先アンリが1人で踏破したという過酷な魔境『アンリの道』に挑み、ハーディンの変心の真相やその裏に隠れた世界の真実に直面する事となる。
後に「英雄戦争」と呼ばれる、アカネイアとの…いや、世界を取り巻いていた宿業との戦いの始まりであった。
長く苦しい戦いの末アリティアを奪還し、かつての戦友ハーディンと、彼の心を闇に染めた災いの元凶であるガーネフを討ち果たし、早くも暗黒竜として再度蘇ったメディウスにも引導を渡す。

こうしてマルスは2度の戦乱を沈めた功績から、609年に周囲の声に後押しされ、生まれ変わった初代「アカネイア連合王国」の盟主となった。
この時の年齢は21歳である。


【ユニットとしての能力】

クラスは主人公としておなじみのロード。魔防以外はどの能力も平均的で、成長率は速さが比較的高い、剣士クラスに近い性能である。
上記のように物語上では大活躍で、後世に語られるのも納得なのだが、ゲームにおけるユニットとしての性能はイマイチと捉えられやすい。

というのも、他のユニットに比べてレベルを20までしか上げられず、イベント等によるクラスチェンジさえ出来ない為、
成長回数で見劣りするので、最終面まで強い下級職程度±αの能力で戦い抜かなければならない。
しかも主人公なので倒れれば即GAME OVER。主人公だからといって強気に運用してはならぬぞ、というゲームからのお達しである。
代わりに、主人公だけあって専用武器が複数あるのが特徴だし、何より拠点の制圧や村の解放はロードの特権である。

FC版は特攻効果で雑魚、ボス共に活躍しやすいレイピア、LVUP時にパラメーターが2伸びるようになるメリクルレイピア、
ファルシオン 「壊れない」、「マムクート以外の直接攻撃封印能力」、「道具仕様で傷薬の効果」と言うチート性能*1 と言った、
専用装備を入手できるので最終的には最前線ユニットになれるし、星のオーブなどと併用すればパラメーターカンストも容易である。
なお、主人公ということもあって戦闘アニメはどれもカッコイイ。FC版はマルス専用武器とそれ以外の武器、ファルシオンで合計3種類の戦闘アニメーションがあるという豪華仕様。特に、あまり見る事はないであろう一般武器での必殺モーションは一度は見てもらいたい鮮やかさ。

SFC版ではあいかわらずクラスチェンジができないが、強化された点と弱体化した点が混在している。
まず、シーダが3マス以内にいると支援効果を得られ、命中率、回避率、必殺率、必殺回避率がそれぞれ+10されるようになるので、
確実なトドメを刺したい時や必殺を避けつつのボス戦が可能になった。後の支援補正である。
一方で、 メリクルが専用装備でなくなった ので他の剣士系ユニットに譲る可能性が大きくなったり、
チートすぎた ファルシオンの弱体化 等の影響で、無双できそうなエースユニットとしての使い勝手は落ちた。
多くのキャラの育成をしたい人の場合、戦う場面はレイピアの欲しいボス戦くらいで、制圧や村訪問、鍵開け、輸送隊による荷物管理が主な役割となってしまうこともよくある。
鍵開け以外はマルス専用コマンドなので仕方ないのだが。

もっとも、この単騎では厳しめな強さというものは複数のユニットを活躍させるシミュレーションRPGの「仲間と共に戦う」という点を前提とした為であり、必然であると言える。
耐久力がない、だから仲間に守ってもらう。
機動力がない、だから仲間に急いでもらう。
攻撃が通じない敵には、魔法が使える仲間で戦う。
人を導くのに必要なのは、力ではないのである。
先代国王アンリがその屈強な実力ゆえ「個の英雄」と称されているのに対し、マルスは「群の英雄」と称されている裏付けとも言える。
それを反映してか、リメイクである「新紋章」では仲間を何より大切にする一面がこれでもかと強調されるようになった。

DSで発売されたリメイク二作では、クラスチェンジや兵種変更こそできないもののレベルの限界が30まで引き上げられ、能力上限値も上昇。
バランスの良い成長率で使いやすいユニットとなっている。
が、他のユニットも同じく強化されているので、相対的に見ればそんなに強くなったわけでもないのが悲しい所。
「新・暗黒竜」では速さをカンストさせても難易度次第ではメディウスに 追撃確定で ボコボコにされるが、「新・紋章」では成長率が上昇し、更に終盤では成長限界値の高さや、
ファルシオンの性能、封印の盾の追加効果で更にパラメーターが強化されるので主力として活躍することが可能。
というか新紋章の高難易度ではメディウスがマルスかサジマジバーツくらいでしかまともに太刀打ちできないほど強化されているわけだが。
なので、特に拘りが無い場合は ファルシオンを必ず取り戻し(=スターライトの入手)、最低でも一発は攻撃に耐え、追撃されない程度(速さカンスト)には鍛える必要がある。

なお、全作品を通して魔法防御はだいぶ低いので魔道士と交戦する場合は聖水やM・シールドを併用することを心がけたい。
特にファミコン版はこの工夫が無いと魔法で必殺出されたら即死するからである。もっともファミコン版は一人を除いて皆魔防は初期値、成長率ともに0と致命的なためマルスに限らないが。


【意外な一面】

そんなマルス王子だが、現在の正統派イケメン王子様キャラらしからぬ意外なネタキャラの側面も持ち合わせている。

・かつてはちょっぴりワイルドだった
王族らしい整った顔立ちに青を基調とした王の風格溢れる服装。
これが現在のマルスのスタンダード装備である。

ただし、ファミコン時代は随分と服装が違っていた。
生足どころか下手すればパンモロしそうなほど短い丈の服。
手足には革ひもを巻き、両肩には亀の甲羅みたいな肩当を装備した簡素な服装である。
デザインとしてはギリシャ風、例を挙げるならピット君が近いだろうか。
イラストでは髪型も少しツンとしており、物語の主人公感溢れる見た目だった。
どちらかと言えば名前の元ネタである旧ローマ時代(あるいはギリシア)の英雄を思わせる格好なので、今のマルスを知っている人からすればさぞ驚くだろう。
だが、決して否定はしないでほしい。
この時代の彼が頑張ったからこそ、今のファイアーエムブレムがあるのだから。

近年ではエイプリルフール企画ファイアーエムブレム 維新大乱のおまけモード『走れ真瑠澄』の主人公である飛脚の真瑠澄がこの服装(と何故か安彦良和風デザイン)だったり、
TCGファイヤーエムブレムサイファにて唐突にこの服装の現代マルスが描かれたりしている。

・輸送隊長
マルスの専用コマンドの一つ「輸送隊」
その名の通り、部隊のアイテムを輸送する、貴重な存在である。
仲間達が戦い、武器が足りない傷薬が無い時に、颯爽とマルスが隣接して輸送隊から受け取った品を手渡す。
このコマンドのおかげで状況に応じた武器の使い分けができ、マルスを汎用性の高いユニットにもしている。
だが、そんな輸送隊の彼らはどこにいるのかというと……どこにもいない
いや、プレイヤーには認識できないのだ。
だがマルスの傍にはきっといる。
多くの荷物を抱えた屈強なアニキ達が、マルスからのアイテム管理の声を待ちながら、マルスの戦いを見守っているのだ。多分。(エレブ大陸では生え際の後退するおっさんだったが)

・蛮族王
作品のタイトルともなっている重要アイテム「ファイアーエムブレム」
作品によってその実態は様々だが、本作では覇者の証として扱われている。

その効力とは…宝箱の鍵を開けられる
ぶっちゃけ盗賊と同じである。
覇者の証を手に入れた時こそが、蛮族王マルスの誕生の瞬間。
盗賊と共に宝物庫を漁る姿は、普段の気品ある彼とはとても思えない。
ちなみに、ドアは開けられないので盗賊の仕事がなくなるわけではない。
一応、新・暗黒竜ではニーナの台詞で 各地の財宝を自由に回収する権利が得られる
と言ういわゆる許可証としてのアイテムと言う説明が付加された為、合法的にお宝を拝借している事になっている。
(アカネイア建国の経緯(竜族の財宝を略奪しその財宝を元手に大陸統一)を考慮すればこの効果も妥当であるのだが…)

また、「紋章の謎」ではファイアーエムブレムに五つのオーブをはめて「封印の盾」として完成させると、厄介な地竜を消滅させる能力が追加される。
「新・紋章の謎」ではこれに加え、「星のオーブ」の名残である全ステータスアップの効果も加わった。クラスチェンジのないマルスには大きな恩恵。
マルスの速さ上限値と併せると速さ30(カンスト)の敵からも追撃されなくなる。高難易度では非常に大きな利点である。

・影武者
「新・暗黒竜」のノーマルモード限定で追加されたアリティアの滅亡を描いた前日談(という名のチュートリアル)。
その最後となる「結」にてグラ王国の精鋭部隊*3が迫る中、仲間の一人をマルスの影武者とし、騎士団の面々と逃げ延びなければならないという苦渋の決断を強いられる悲壮感溢れるイベント。

……なのだが、その影武者の面々が問題。
若々しく凛々しいゴードンやアベルはともかく、屈強なドーガやイノシシなカインでは影武者として使うのは苦しかろう。
年食ったジェイガンとフレイは物語的に論外。
というかそもそも髪の色がフレイ以外誰一人として青くない
グラ軍からは遠目である程度フードを被るなどして偽装はしたのだろうが、にしてもよく騙せたものである。

しかしそこはシビアなファイアーエムブレム。
大体は成長率の低いジェイガンか、原作を踏襲してフレイを差し出すかになってしまう。
ちなみに「新・紋章」によると、正史ではフレイが影武者となっており、記憶喪失になりながらも生還している。


ファイアーエムブレム 覚醒



「久しぶりだね……」


CV:小林ゆう
かつて大陸を危機から救った英雄王「マルス」の名を名乗る仮面の人物。
この世にクロムの持つ一振りしかないはずのもう一つのファルシオンを持って現れる。
本家マルスと区別する為、ファンからはマルス仮面というあだ名が定着している。
その正体は果たして……?正解は上のリンクから。

それ以外にも2000年前の古の英雄王として現代にまで伝えられている。
作中の1000年前に活躍した初代聖王とクロムを含めたイーリス王家はマルスの子孫。

また、彼とは別に『異界のマルス』がDLCに登場。
こちらは本家マルスを元にした『英霊の魔符』(召還獣みたいなもの)。
グラフィックこそマルス仮面の使い回しだが、スキル「良成長」に加え、基本クラスは専用職の「スターロード」。
更に「戦術士」や「蛮族」などの様々なクラスに転職可能と、本物とは比べ物にならないほどの強キャラである。
残念なのは支援が組めないことくらいか……(これは異界・過去作キャラ共通)
ちなみに、イラストを担当したのは「蒼炎の軌跡」「暁の女神」のキャラクターデザインを務めた、北千里氏。
大胆な衣替えが行われることが多い異界キャラの中では、限りなく原作に近い服装をしている。

更に、「いつの間にか通信」によって、『新・暗黒竜』『新・紋章』のマルスも仲間になる。
(ユニット名は時系列に合わせて前者が「マルス王子」で後者は「マルス王」。ちなみに『英霊の魔符』で手に入るのは普通の「マルス」)
異界のマルスも合わせて総勢3人のマルスが一同に会する事も可能なのだ。
揃えたからと言って会話もないし、トライアングルアタック等ができるわけではないが、性能はどちらも優秀。
『新・暗黒竜』の方はイーリス父娘専用職マスターロードのスキル「デュアルアタック+」と、女性専用職ヴァルキュリアのスキル「デュアルサポート+」を持つ。
どちらも後衛として有用なスキルであり、グレートナイトの「デュアルガード+」も習得させれば、デュアル系三種のスキルを一度に揃えられる。
『新・紋章』の方はこれまたマスターロード専用スキルである「王の器」を持ち、「太陽」「月光」といった奥義や「大盾」「祈り」等スキルの発動率が上がる。
この二つの魔符が優秀過ぎて異界のマルスの立場がなくなるほど。
特にデュアルマスターことマルス王子は最難関DLCマップ「最も強き者の名」でも後衛として頼もしい存在となる。
他にデュアル系スキル三種が揃うのはマリアベルorマイユニ母ルキナとDLCマップ「五人のアンナ」クリア時に入手できる魔符「異界のカチュア」のみ。

どのマルスもクロム、ルキナの持つイーリス版ファルシオンも装備できる。

また、ほぼ全ての職にクラスチェンジ可能なため、蛮族のスキル「強奪」を覚えて耐久無限のファルシオンをぶん回すという方法で金策役としても活躍。
2000年後の未来でもやっぱり蛮族王だった。



幻影異聞録♯FE



少しだけ登場。CVは当然緑川氏。

ミラージュが本来住んでいる世界において、暗黒竜を仲間と共に封印したと伝えられている古の英雄王……の魂。
主人公・蒼井樹に試練を与え、その魂を引き継いだ時、マルスを模したエムブレムフォームとなる。


ファイアーエムブレム ヒーローズ



ぼくはアリティアの王子マルス。
ぼくも、平和を望む君たちと共にいたい。これからよろしくね。


元祖主人公だけあり、FEHには当然最初期から参戦。レアリティは☆4か☆5で排出され、サービス開始時にはピックアップ召喚の対象英雄の一人だった。
担当声優はOVA・スマブラ等と同じく緑川光氏。イラストレーターはワダサチコ氏。神装衣装はTobi氏。

ステータスは高い攻撃以外はほとんど標準値だが、竜特攻と3ターン毎に10回復する能力を持つ専用剣『ファルシオン』を持ち、マムクート相手には滅法強い。
『回り込み』と『救援の行路』で移動力も高く、『ファルシオン』の回復効果もあって生存能力は高いが、自力で奥義を覚えないためにアタッカーとしては物足りず、
同じく開始時ピックアップ召喚対象であり、『ファルシオン』を持つルキナの方が攻撃と素早さは高いわ奥義は覚えるわで、マルスはアタッカーとしては完全に負けており、
彼女の覚醒での偽名を考えるとなんとなく皮肉めいたものを感じる状況だった(あくまで「アタッカーとしては」であり、単純に上位互換というわけではなかった)。

しかし、アップデートでスキル継承が解禁されるや、『奥義を持たない』『アタッカー向きのスキル構成とは言えない』という問題点は(目的のスキル継承ができるなら)解決され、
同時に、猛威を振るい始めたヘクトルを安全に処理しやすいという点が注目されたことで、マルスのプレイヤー間の評価は上昇。
同じ赤剣の☆5の中でも、高い評価を得るようになってきている。


またバリエーション違いとして、2018年の花嫁イベントにて「アリティアの花婿 マルス(通称:花婿マルス)」が実装された。イラストはまよ氏。
純白の花婿衣装に身を包んでおり、しかも騎馬ユニットであるその姿はまさに白馬の王子様。
前年の同イベントで公式で彼の妻であるシーダの花嫁衣装が実装されており、これにて花婿と花嫁を揃える事が出来るようになった。次々と他キャラクターたちの衣装違いが出る中、初代主人公なのに1年経っても別verが出ないなんて……と言われた事もあったけどもう安心である。


さらに伝承英雄として「伝承の英雄王 マルス(通称:伝承マルス)」が実装された。イラストはDaisuke Izuka氏。
伝承に伝わる英雄王としてのマルス。時系列が後なだけに、王子である通常のマルスよりもどことなく貫禄がある。両手にファルシオンと炎の紋章を持ち、スキルにも「炎の紋章」とある胸熱仕様。ファイアーエムブレム初代主人公の風格あるプレミアムバージョンと言って過言ではない。
抜群の対竜種性能を誇るその性能から、攻略においても非常に重宝されている。

2019年にはクリスマス超英雄で比翼英雄で登場。イラストは、まよ氏。
姉のエリスと一緒にやって来た。担当声優もOVAから続投した島本須美氏。マルスで初の重装ユニット。

重装ありながら速さは全重装でクリスマスニノ、クリスマスソティスと同率トップ。守備、魔防は通常版と伝承版を組み合わせた数値になっている。
言えば攻撃をメインでもあり、スキルと比翼でサポートもできる両立した性能。比翼効果も歩行と重装ユニットに絞られるが組み方次第では頼もしい。

2020年には再び超英雄で登場したが・・・なんと幼少期の姿で登場。イラストはワダサチコ氏。
幼少期の姿は初お披露目となるが原作では全く描写は無い。トール曰く「未来で比類無き力を可能性として引き出した」と一応理屈が話されている。

ただこのマルス。かなり高性能

武器スキルはレイピア。元々フィーナ専用武器だったのだが無理矢理持ってきた。重装・騎馬特攻で待ち伏せ効果は全く同じ。
Bスキルはターン開始時、敵軍内で最も守備が高い敵の守備-7(敵の次回行動終了まで)の『守備の封印3』
Cスキルはターン開始時、周囲1マスに味方がいれば自分の速さ、守備+5(1ターン)の『速さ守備の信義3』

さらに恐ろしいのはステータスでHPを除いて通常版より上回っている大人より強いのは一体・・・
ファルシオンは当然所持しておらず、竜特攻はないが騎馬と重装の特攻2種類と別方向の対応力は増えており、特別強い性能はしていないのだがバランス良いかつ、高水準なステータスで『遠距離反撃』『回避系』『見切り系効果』と相性抜群な適応性を持っている。継承をして無くても十分に戦える。

さらにさらに専用奥義持ち
『英雄の血脈』は伝承版にある『炎の紋章』と名義こそ違うが同じ効果。ただエフェクトが異なる。

そのハイスペックな性能をしているのにも関わらず、星4で入手可能。なので完凸も簡単

魔防はやや心細いが味方か他スキルで補えるので問題は無い。
弱点は不動の姿勢や反撃不可効果には弱い。ただ弱点自体も少ないので育てて損は無い。


英雄総選挙の結果を受けて21年8月に総選挙英雄が実装された。イラスト担当は北千里氏。
こちらはアリティア初代国王のアンリが着ていた衣装を身に纏った。
実は別バージョンのレギュラー入りはこれが初。苦節4年やっと報われたのである・・・

武器スキルは『始祖ファルシオン』。
竜特効、奥義が発動しやすいキラー武器効果に加え、自分から攻撃した時または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中全ステータスを+5し、
かつ自分以外の味方の強化の合計値が高い上位3人の強化の合計値によって異なる効果を発動する。効果は以下の通り。
  • 10以上なら、戦闘中敵の絶対追撃を無効、自分の追撃不可を無効の見切り・追撃効果
  • 25以上なら、戦闘中さらに攻撃を+5し、自分の攻撃でダメージを与えた時自分のHP5回復(与えたダメージが0でも効果は発動)
  • 60以上なら、敵から攻撃された時、先制攻撃する待ち伏せ効果

Aスキルは敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら戦闘中、速さ+5 その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に5ダメージの『遠反・速さの渾身』
Bスキルは速さが敵より高い時、受けた範囲奥義のダメージと、戦闘中に攻撃を受けたときのダメージを速さの差×4%軽減(最大40%) (巨影の範囲奥義を除く) 自身のHPが75%以下で、攻撃時発動の奥義装備時、奥義発動時、奥義によるダメージ+5『回避・怒り3』
Cスキルは偶数ターン開始時、移動+1(1ターン、重複しない)『迅雷風烈・偶数3』

複雑だが有利にする効果を多数持っている。
武器スキルはお馴染み竜特攻で上位三人の強化の合計値で複数効果が発動。
全て発動すると『敵さんの絶対追撃を無効にしつつ自分の追撃不可を無効、さらに攻撃が+5にされ、ダメージを与えると自分のHP5回復してさらに敵さんから攻撃された時に先制攻撃ができるようになる』

上位三人までとはいえ、60に到達するまでが厳しい。
しかし、彼には伝承シグルド以来となる奥義発動前に効果が発動する専用奥義『光炎の紋章』がある。
ターン開始時に周囲二マス以内に味方がいると自分は全ステータス+6にして味方は攻撃+6。
奥義発動時は速さの35%をダメージに加算して戦闘後は自分と全味方の全ステータスを+6にする伝承版の「炎の紋章」の上位互換。
この効果だけで味方の強化の合計値は全員で72になるので、待ち伏せの発動要件も十分満たせる。

伝承版と比べて攻撃、速さ、魔防が上がった。

しかしパニックによるデバフ変換相手には相性最悪。
インバース、眷属タクミ、マクベスなどが相手となった場合は武器スキルを腐らせてしまう。
不動の姿勢で待ち伏せ効果を消されてしまうのも痛手。そういう相手は味方に任せるか、すぐに対処しよう。
あるいは「見切り・パニック」を持つアスタルテと組ませるのも有効。
光炎の紋章の効果は正の裁きとも相性抜群なので、アスタルテにとっても大きな力になる。
ただその場合、飛空城のみしか活用できないので飛空城以外で使用したい時は一喝や杖ユニットのレストなどで補おう。

ファイアーエムブレム無双


コーエーとのコラボ作品でも「暗黒竜と光の剣」枠で登場。演じるのは当然緑川氏。
というかお祭りゲーたる本作で、初代主人公であるこのキャラを外す訳にはいかないだろう。
シーダ・チキと共に14章クリア後に仲間になる。クラスはロード/スターロード。

専用装備がレイピアという事で、攻撃モーションは突剣をモチーフとした突き主体の攻撃が多く、
スピーディーな攻撃で相手を薙ぎ払う。特に強6の派手さは必見。
が、払い主体が多いその他の剣系の面々と比べると違和感が強く、割と癖は強い。
なお、専用装備の「神剣ファルシオン」には竜特攻がデフォルトで付いているので、竜族キラーに最適。
また真の力解放用のアイテムの入手が唯一確定入手できるのにも注目。

個人スキルは経験値にブーストがかかる「エリート」。
本人は習得しやすいので、覚えさせておいてNPCででも出撃させておくとモリモリLvが上がっていく。
絆Lvを上げて極意を取得すれば誰でも習得できるので、積極的にダブルを組ませて絆Lvを上げていきたい所。




【その他の作品】

メディアミックス初期は性格やCVがまちまちだったが、OVA化された際にグリリバこと緑川光氏が声優を勤め、スマブラDXでも採用されたあたりから緑川氏で定着しつつある。
幾つかある漫画版では概ね原作に沿った性格だが、公式アンソロジーではシビアなゲーム故に外道な事が多い。
恐らく最も有名な箱田真紀氏の漫画版(通称「箱田版」)では原作以上に大人びつつ、真っ先に敵将を倒して敵兵の被害も抑えたり、自分自身が囮や捕虜として敵陣深くに入り込んだりと、どこぞの突撃兄貴も真っ青な豪胆な戦略をとる事もあった。
ドラマCDのひとつ「旅立ちの章」ではどことなく熱血漢ながら、仲間の説得や盗賊に襲われた村の救援にたった1人で向かうなど無鉄砲さも伺わせる異色な性格付けがされている。


【大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ】

第二作の「DX」から隠しキャラとして参戦。
どんな攻撃でも受け止めるカウンターは非常に強力で、「X」のボスバトルではフォックスと並んでお世話になった人も多いのでは。
それと参戦キャラが人外オッサン子供ばかりだったので、他のFEキャラと並んで女子人気が非常に高い。

キャラ性能は軽い身のこなしで戦う剣士で、密着するよりも剣先で攻撃をかすめると攻撃力がアップするという特性を持っている。
剣を生かした攻撃は速さと威力を兼ね備え、絶(スマDX特有テクニックの一種)も活用した機動力も優秀。
さらには技も高性能かつ強力なものが多いため、総合的な性能はフォックス、ファルコと並んで3番目に高い。
フォックスなどの落下の速いファイターに対しては上投げハメが使える。
これらのことから、DX対戦環境では一般に「5強」と呼ばれる。
ただ性能が高すぎるため使いこなすには相当な熟練が必要になる(これはフォックスファルコも同じだが)。
同時に参戦したロイが全体的に低性能なのに、こちらは非常に高性能である。

流石に強すぎたのか「X」では性能に若干下方修正がかかった。
とはいえDXがヤバすぎただけであり、Xでもその戦闘力は健在。さらに言えばゲームスピードが落ちたことで扱いやすくなった他、カウンターが攻撃力的な意味で強化されている*4

『亜空の使者』では、領地を侵略する多勢の亜空軍に立ち向かうべく剣を手に取る。その場で出会ったメタナイトとははじめ互いを敵だと勘違いして殺陣を繰り広げるが、味方だと気付いた後彼と協力して亜空軍を討つ。
同シリーズのアイクともガッツリ共演している。別作品の主人公共演はこれが初めて。
一連のムービーはカッコイイシーンが非常に多い。このシーンぐらいしか見せ場ないけどな!

なお、スマブラでの声優も緑川氏だが、ディレクターの桜井政博氏はドラマCDの存在を知らずにOVAから選んだらしい。
ちなみにスマブラにおけるマルスのセリフはDXからforに至るまで、全てDX制作時に収録した音声を使用していた。
そこの君、使いまわしとか言うな。
この事について桜井氏は後のインタビューで「緑川さんの演技が完璧だったから」と語っている。
その為セリフ収録に声がかからなかった緑川氏は、マルスが削られたと思ったんだとか。その為参戦を知った時は喜んだというエピソードもある。
また、スネークとメイ・リンの通信では、誤植により「マケドニア大陸」や「アリティア大陸」を救った事になっている。何故だ。

このように、シリーズを通して正統派スピード剣士キャラとして描かれており、
多くの武器を使いこなすリンクや、パワー溢れるアイクにはない、スマートな強さを持っている。
原作からすると驚きの成長だが、「お祭りゲームなのではっちゃけた」と見るか、
「マルスでこれだけ活躍できるのだから他の面々が参戦したら無双状態になる」と見るかはファン次第。
言ってしまえば格ゲー補正である。

が、4作目であるfor3DS/Wii Uでは超弱体化。
まず、剣士キャラ全員だが剣が短くなりリーチを活かす戦法が難しくなった。
更に
  • 攻撃判定が全体的に弱体化
  • 全体的に技の後隙が増加
  • 空中攻撃の着地隙も増加
  • 上記の影響でXのコンボの一部が没収

64からDXのカービィ、DXからX以降のキャプテン・ファルコン並の弱体化で、一気に弱キャラに転落してしまった。それでもクリティカル判定なしのコンパチキャラよりはマシかも。
さすがにあんまりな弱体化だったためかアップデートのバランス調整でほぼ毎回強化され続けた結果、SPに移行する当たりには上位キャラへと帰り咲いていた。

『SP』では『for』と比べると剣の先端がより強くなり、根本がより弱くなっている。そのため、先端に当てて一方的に勝つか、懐に潜られて良い所なく敗れるかの、上級者向けのスペックとなっている。この頃になると、『DX』時代の空中攻撃主体のイメージは若干薄れ、地上攻撃が主体となりつつある。


・技解説
B/シールドブレイカー
溜め技。剣を構えて暫く力を溜めた後、大きく降り下ろす。
X以降は突きに変更された。隙は大きいが威力は折り紙つき。
また、名前の通り相手のシールドを大きく削る事が可能。
最大溜め…というか最近は半分ぐらい溜めたら一撃でシールドブレイク。プリンは死ぬ。
原作の専用武器レイピアが突いて使うもの&アーマー系=ガードが固い相手に特攻があることの再現と思われる。

→+B/マーベラスコンビネーション
タイミング良くボタンを押すことで最大4連続の連続攻撃を行う。
一発目以降は方向キーと組み合わせる事でモーションや性能が変化する。
DXではこのタイミングが非常にシビアだったが、Xでは改善された、しかしforではまた繋がりにくくなっている。
SPでは超高速化してもりもり繋がるようになったが、一方でフルヒットからの横〆の先端ヒット狙いが難しくなったりもしている。

↑+B/ドルフィンスラッシュ
剣を振り上げ大きく上昇する。
主に復帰技として扱われるが、この技とにかく出が早いうえに直前に無敵時間まであり、
根元にのみ強い横ベクトルの吹っ飛ばしがある為上手く使えば強い切り返しにもなる。
forでは技の出始めの無敵が4Fまでと結構遅めになってしまったが、SPでは空中で出したときのみに入力した瞬間から無敵に。
聖戦の系譜等のソードマスター系のユニットの攻撃で似た攻撃モーションがある

↓+B/カウンター
その名の通りのカウンター技。発動するとマルスの体が光り、剣を構える。
光っている間に攻撃を受けるとこちらへの攻撃を打ち消した上で、
相手の攻撃に応じた威力のダメージと吹っ飛ばしを与える攻撃で即座に反撃する。
ロイのカウンターに比べカウンター可能な時間は長いが、一部跳ね返せない攻撃がある。掴み攻撃には無力。
アイクのカウンターと比較すれば出が早く扱いやすい反面、効果範囲と反射威力で劣る。
360°どの位置からの攻撃であろうと対応できるというチート臭い技である。
原作での相手の攻撃を回避→相手に反撃という一連の流れの再現(FEキャラ全般に当てはまることだが)

最後の切り札/必殺の一撃
Xより追加された。
剣を高々と掲げた後、真横に向かって猛スピードで突進する。
キャラに当たるとSFC版「紋章の謎」風のライフバーで相手のHPが一瞬で0になる様が表示され、
文字通り一撃で相手を場外にホームランしてしまう。
原作での自分から攻撃しての初撃がクリティカルだった時のダッシュ攻撃の再現で、3Dモデルでありながら原作の再現度は非常に高い。(余談だがSFCでのOPの兵種紹介でもやたら走っていた)
強力だが棒立ちの相手には見てから回避余裕な上、空中で打ってスカると自分が場外に吹っ飛んでいくので使いどころに注意。forからは発動中にBボタンでストップできるように。


アピールで「皆、見ていてくれ……」「今回も僕の勝ちだね」とやたらキザな緑川ボイスで言うものだから、
FEを知らない人からよくナルシストキャラやキザキャラと勘違いされがち。
「皆、見ていてくれ……」は多くの仲間とともに戦うゲームなのでにその仲間たちを意識させるセリフなのだが、同時に「多くの仲間たちと共に戦い、仲間を誰一人死なせない為に仲間と共に鍛えてマルス自身も強くなっていった事によるこの性能となった」事を暗示する一言でもある。




そして最新作の大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALにも参戦決定。
DXからforまで使いまわされた声がようやく録り直された。ついでにこれまで海外版も日本語だったマルスに、英語ボイスが新たに実装されている。

+ しかし、今度はあるセリフが「マルス理論」としてネタにされることに……
今作のアドベンチャーモードのようなものにあたる、灯火の星のOPムービー。
光の化身キーラ率いる無数のマスターハンドの軍勢と対峙する、スマブラファイター全軍。
しょっぱなから緊迫した空気の中、マルスは言い放つ。

「一人で10体くらい倒せればいけるか?」
かつて少数精鋭の軍勢で大軍に打ち勝ってきた指揮官として、冷静に敵味方の戦力を分析しての見解である。

……はずなのだが、
シリアスな場面で突然発せられた、おとぼけ気味の文面
初代からスマブラシリーズを代表するボスキャラであるマスターハンド相手にドンブリ勘定、というか無理言うなな計算
これだけファイター集めといて連携もせず各々タイマンで撃破していく気なのか?

などの点が、PV初公開時から視聴者の心に引っかかってしまったようだ。

+ ただしこういう見方も
発言の前後にあたるフォックスの「今日こそ決着をつけてやる!」とゼルダの「ここまで来たら、やるしかないでしょう」から、
ファイター達はこれまでも戦ってきたことが察せる。
また、多くのファイターは(シンプルモードではあるが)マスターハンドの撃破経験があり、
しかも劣化量産版となれば撃破は余裕という見方もある。
先述の通りファイター達は今までも戦っていて、マスターハンドを相手取ることもあっただろう。
そして決戦において、敵勢力の頭数を減らすのに1人10体くらい倒すというのはいたって冷静な分析と言える。というよりどのみち現実的にそうしなければ勝てなそうだという事の表れでもある。*5

桜井氏もインタビュー記事にて、「指揮官だから戦力の見積もりを取ってる」と言うにとどまってる。
……軍師がいるのにマルスが指揮官やってるのか……とも思うがメタ的にはボイスが新録されたついででもあるのだろう。



皆、見ていてくれ……。

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  /∠呈二\\
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`|レイナ从从ムヽ||
 ||赱ヽソィ赱ラ' |, ).|
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今日も追記・修正する事が出来た…。

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