登録日:2015/06/05 (金) 21:28:35
更新日:2025/03/20 Thu 20:43:45
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《もけもけ》とは
遊戯王OCGに登場したモンスターである。
ファラオの遺産で初登場。
海外名は「MOKEY MOKEY」。
ほぼそのままだが、発音は「もきもき」なので微妙に違う。
【もけもけ~なモンスター概要】
レベル1/光属性/天使族/通常モンスター
攻撃力300/守備力100
何を考えているのかさっぱりわからない天使のはみ出しもの。
たまに怒ると怖い。
【もけもけ~なOCG概要】
2004年発売の『ファラオの遺産』で収録された、
2期や
3期に良く居た感じの低ステータスの
通常モンスター。
種族や属性は優秀だが、当時としても特筆出来る点は少ない通常モンスターである。
ただ、収録弾のファラオの遺産は【ローレベルバニラ】の基礎パーツが取りやすいパックであり、
その関係でパーツの一つになる天使族と言う点は当時から評価されて…もなかった。
まあそれはそうと、四角いラムネの様な体系に可愛い小さな天使の羽根。
ぼんやりした表情に頭の?と、イラストの緩さが受けて、
当時から遊戯王モンスターのマスコット的な立ち位置を手にいれたもけもけ。
そのマスコット枠の強化の一貫としてか、後の
『RISE OF DESTINY』で専用
融合体である《キング・もけもけ》と、専用のサポート魔法カード《怒れるもけもけ》を入手すると言う謎の優遇を受けた。
ちなみに、キング・もけもけはこんなカード
キング・もけもけ
レベル6/光属性/天使族/融合
攻撃力300/守備力100
「もけもけ」+「もけもけ」+「もけもけ」
このカードがフィールドから離れた時、自分の墓地に存在する「もけもけ」を可能な限り特殊召喚する事ができる。
《キング・もけもけ》は融合に手間がかかる割にステが上がらず、やや使いにくいのは密に密に。
ライフコストは掛かるが、《
デビル・フランケン》等で特殊召喚するのが手っ取り早いか。
蘇生効果は「可能な限り」なので墓地の《もけもけ》が3体じゃなくなっても使えるので優秀。
ただし時の任意効果なので場合によってはタイミングを逃がしてしまう点に注意が必要。
しかし、もう一つの《怒れるもけもけ》の効果はかなり強力であり、
こちらは「もけもけ」と言うデッキの根幹すら成すカードである。
怒れるもけもけ
永続魔法
「もけもけ」が表側表示で自分フィールド上に存在する時、自分フィールド上の天使族モンスターが破壊された場合、
このターンのエンドフェイズまで自分フィールド上の「もけもけ」の攻撃力は3000になる。
このカードの存在により、一時的だが
ブルーアイズと同等の火力を手にいれることが出来る。
単なる
バニラが3000打点に上がり、《キング・もけもけ》から《もけもけ》三体を並べれば
3000×3でワンショットキル
も可能である。
イラストは顔……というか全身を真っ赤にして怒っている《もけもけ》。
頭の上の輪っかがピンと伸びた事で「?」から「!」になっているほか、地味に翼のデザインも少し変化している。
はぐれ・もけもけ
効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻 300/守 100
(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、カード名が「もけもけ」となり、通常モンスターとして扱う。
(2):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「はぐれ・もけもけ」以外の「もけもけ」カード1枚を手札に加える。
なんとフィールド・墓地にいる限りは本家《もけもけ》と同じ名前となり通常モンスター化する効果モンスターとしてリメイク。
更に手札から捨てる事で《もけもけ》サポートのサーチも可能。
これによりキーカードである《怒れるもけもけ》が手札に加えやすくなり、《キング・もけもけ》は5体の蘇生が可能となったため、未だに
ロマンの域は出ないが《怒れるもけもけ》によるワンショットが狙いやすくなった。
2022年のカードでかつ極めて緩いサーチ効果を持つが、昨今のサーチカードでは最早常識とまで言える
ターン1制限等が一切ない破格の待遇を受けている。
ただしこれは現状2023年6月現在、
サーチ先が《もけもけ》と《怒れるもけもけ》の2枚しかないが故の特別措置と考えられる。
イラストに描かれているモンスター自体は通常の《もけもけ》と同じデザインだが、宇宙っぽい背景でポカーンと口を半開きにしている。
仲間とはぐれて宇宙にまで来てしまった、という事なのだろうか……。
ちなみにカード情報が公開されたのが
エイプリルフールであったため、
嘘か真か分からず混乱する決闘者も出た。そりゃ《もけもけ》新規なんて冗談にしか思えないしね…
【もけもけ~な余談】
《もけもけ》の余談として一つ。
DTの未スキャンの外れ枠としてもお馴染みであり、DTのスピードデュエルをプレイした方は、《もけもけ》にDTのイメージがある方もいらっしゃっる事だろう。
【もけもけ~なデッキ構築指南】
《怒れるもけもけ》と、レベル1・天使族・光属性・バニラと言うステータスから、専用デッキである【もけもけ】を組むことは可能である。
デッキの方向性としては通常モンスター軸、天使族軸、ローレベル軸、
エクシーズ軸等が考えられるか。
どれか1つに絞るのも、混合型にするのも自由である。
以下、《もけもけ》デッキで使いやすいであろうカード一覧。
●
レスキューラビット、予想GUY
通常モンスターサポートとして優秀なカード達。
バニラローレベル軸なら展開補助、エクシーズ双方に使える。
強力なカードではあるが、投入枚数はよく考えたい。
●コーリング・ノヴァ、シャインエンジェル
リクルーター。
《もけもけ》や
オネスト等、対応するモンスターを多く投入する場合は是非投入したい。
●
オネスト
言わずと知れた光属性サポート。
《怒れるもけもけ》を引けない際等の打点補強に役に立つだろう。
●
大天使クリスティア
天使族を多めに投入するなら、フィニッシャーとして投入を検討できるか。
効果は強力だが、自分の特殊召喚も阻害する点には注意。
●宣告者各種
《もけもけ》は天使族なので宣告者のコストに出来、イラスト通り(?)闇の量産工場でコストとして回収できる。
《
ジャンク・シンクロン》から吊り上げて《虹光の宣告者》のシンクロも可能。
●クリバンデット
不確定な部分もあるが、《怒れるもけもけ》を素早く手札に呼び込むのに使える。
●各種レベル1モンスター
《もけもけ》とは《ワンチャン!?》《ワン・フォー・ワン》等を共有できる。
●トライワイトゾーン
ローレベルバニラの切り札の一枚。
《もけもけ》の蘇生札としてかなりド派手なカードである。
●
ハーピィの羽根帚、ツインツイスター
攻撃や展開を安全に行いたいなら投入しておきたい。
●
神の宣告、神の通告、神の警告
相手の妨害を考えるなら。
●封印の黄金柩、
強欲で謙虚な壺、一時休戦などのサーチカード、
ドローソース
コンボデッキの宿命で、手札にキーカードが揃わないとどうしようもない。
黄金柩はタイムラグはあるが欲しいカードをピンポイントでサーチ出来る。
高速化している環境で《封印の黄金柩》を使うなら、相手の猛攻を凌ぐ手段は欲しい。
●貪欲な壺、貪欲な瓶
リクルーター軸やエクシーズ軸なら墓地が肥えやすいので回収用に。
ランク4を狙える構築なら《
ダイガスタ・エメラル》も悪くない。
《ダイガスタ・エメラル》は《もけもけ》の蘇生も可能である。
●装備魔法各種、トライアングルパワー
《怒れるもけもけ》が引けなかった時の火力補助。
何も考えずに入れると手札事故を起こしやすいので注意。
●ワンチャン!?、ワン・フォー・ワン
前者はレベル1をサーチ、後者はレベル1をリクルートする効果を持つ。
《ワンチャン!?》は《もけもけ》のサーチだけでなく、《エフェクト・ヴェーラー》等を持ってくれば相手の妨害にも使える。
デメリットもあるが、強力なカードであるのでレベル1の重要度が高いなら投入したい。
《ワン・フォー・ワン》はシンクロやエクシーズの補助にも使えるので是非投入したい。
●人海戦術
アニメ再現と言うだけでなく、もけもけの維持に優秀なカード。
《怒れるもけもけ》とも良好な相性を見せる。
●リミット・リバース
《怒れるもけもけ》は相手による破壊ではなくても起動するために、
蘇生兼《怒れるもけもけ》のトリガーに使える一枚。
●デルタ・アタッカー、スリーカード
《もけもけ》三体を並べて発動できれば理想。事故要員になりやすいがロマンを求めるなら投入を検討しても良いだろう。
【もけもけ~なイラスト】
知名度ゆえに、他のカードのイラストにも結構出演している。
●弱肉一色
きのこマン、ギゴバイト、はにわ、プチリュウと一緒に並んでいる。
マスターガイドによると学校の学芸会の様子らしい。…えっ?
●一色即発
弱肉一色と同じメンバーで強そうなモンスター達に戦いを挑んでいる。
●怪蹴一色
《一色即発》の続き。敵モンスターの足による一撃であえなく返り討ちに。
よく見ると涙を流している。
●闇の量産工場
《もけもけ》は
天使族
なのだが何故か工場で生産されている。
まぁ《
No.16 色の支配者ショック・ルーラー》とかアルカナとかも天使だけど。
《プレゼント交換》とかのことも考えると本物じゃなくておもちゃの可能性もあるか。
●闇の増産工場
《闇の量産工場》の続き。赤い変な液体を注入されて《怒れるもけもけ》に変化している。
一体どーゆーこっちゃい。
●サプライズ・チェーン
ダンボール箱に詰められ配達されている。どういう扱いなんだ…
なんでか知らんが怒っており、受取人と思しき
ゴブリンに
頭突きをお見舞いしている。
●
異次元の落とし穴
画面左上にいるのだが、タッグフォースの拡大機能で見てみるともけもけが突き落として手を振っているように見える。
これもキレさせた結果なのだろうか?あるいは頭が「?」になってるので突き落としてスッキリということなのかも。
●底なし落とし穴
穴の上の方にいる。頭のマークが「?」と「!」の両方だが、このイラストでは目を見開いて笑っている。
怖い。
●トリック・バスター(未OCG)
漫画版
5D'sに登場したカード。
イラスト的にクリボンと一緒にクリッチーと戦っていたようだが、あんまりシナジーはない。
●大番狂わせ
《
ダーク・アームド・ドラゴン》と戦っている。怒ってるようなのでそのまま戦闘破壊できるだろう。
効果的にはバウンスなので《ダーク・アームド・ドラゴン》に使うのはまずいが、
バウンスして他の《もけもけ》でダイレクトアタックして勝つ、という意味なのかもしれない。
●
同姓同名同盟
画面奥の方に3匹いる。が、頭が「!」なので内心キレてるのだろうか?
なおもけもけデッキでも、《キング・もけもけ》の融合・エクシーズへ繋げるのに優秀なので採用余地はある。
●同姓同名同盟条約
上のイラストの続きで条約締結中らしい。
ただしモメてるのか紙一枚でまとまっている《
おジャマ・イエロー》に対し、紙が散乱している。
●戦線復活の代償
土で汚れているため分かりづらいが、よーく見るとイラストのドッグタグには《もけもけ》が描かれていることが分かる。
カード名から考えると何かの戦争で《もけもけ》が犠牲になった…ということだろうか?
実際のデュエルでも《もけもけ》をコストにこのカードを発動することができる。
●
DDリビルド
DDモンスターを模したコマが並ぶ中、左奥の箱の中にこっそり隠れている。
【もけもけ~なアニメ】
GX23話「脱力!もけもけデュエル」にてアニメGX屈指のカオスを発生させた元凶。
《もけもけ》のイラスト等であれば
ARC-Vの看板など、細かい点で登場する事はときどき有るが、
本格的な登場はやはりこの回を置いて他にない。
では、この回のストーリーの解説をしよう。
デッキ構築に真剣に悩む
十代に、茶々を入れて絡むコアラ・
明日香・
翔・まだ空気じゃない
三沢。
HEROデッキじゃ使えないカード(精々《デス・コアラ》が許容範囲内くらい)ばかり勧められてぶちきれた十代は、4人の追跡を振り切り一人屋上へ逃亡。
やっと落ち着いてデッキを組める…と思いきや、見知らぬ男が屋上で寝ていた。
見知らぬ男、その彼の名前は茂木もけ夫。
やる気の無い性格で無気力な登場だったが、
ハネクリボーの精霊を発見したもけ夫は一変。
デュエルを提案し、
ハネクリボーを感知したもけ夫に興味を持った十代はそれを快諾する。
その後、遅れてきた馬鹿4人をギャラリーにデュエルが開始。
当初こそ《E・HERO スパークマン》&《
E・HERO フレイム・ウィングマン》に手痛いダメージを受けるもけ夫だったが、
人海戦術軸の【ローレベルバニラ】の経戦能力と《怒れるもけもけ》のコンボにより反撃を受ける十代。
更に神秘の中華鍋によるライフゲインと言うコンボまで見せた。
そんな高度なデュエルに予想外に苦戦する十代に、突然イヤッホォォォゥとばかりに上空から現れた
クロノス。
クロノスの言うには、もけ夫は歴代の
デュエルアカデミアでも天才的デュエリストだったと言う。
しかし、もけ夫とデュエルするデュエリストはすべからくやる気を奪われる。
あまりの危険性に、もけ夫はある種の軟禁措置をとられていた。
もけ夫自身は軟禁生活も悪くないと思っていたらしいが、
「精霊をデュエルから解放する」と言う想いの元、十代の前に現れたと言うのだ。
しかし、余計なお世話だと言わんばかりの十代とハネクリボーは、
デュエリストとしての力を見せつけようとワイルドマンとスパークマンでもけ夫を攻撃。
大勢は決した…かに思われたが、《
強欲な壺》と《闇の量産工場》からの融合で、めちゃめちゃなサイズの《キング・もけもけ》を召喚するもけ夫。
その《キング・もけもけ》の自爆特攻で、《もけもけ》を大量展開し、《ハッピー・ラヴァー》の自爆特攻で《怒れるもけもけ》の効果を起動。
あわやキル…かと思いきや、《ヒーローバリア》で十代は即死を回避。
返しのターンで、《
E・HERO バブルマン》で手札増強しつつ、《怒れるもけもけ》を逆手に取り、
連続攻撃出来るようにしたバブルマンの攻撃で《バブルイリュージョン》からの《異次元トンネル》で逆転したのだった。
…と、ストーリーの流れとしてはわりと普通なのだが、この話十代以外のテンションがおかしい。
やたら「もけもけ~」と連呼して、ふにゃふにゃしたキャラになるギャラリーども。
特に明日香はこの話で物凄いキャラ崩壊しており、《もけもけ》に萌えては可愛い~と翔と連呼。
基本的に男前なイメージの明日香とは思えない脱力っぷりである。当時の中の人の声質がまだ高いので余計に
三沢と翔も地味にテンションが高く、特に三沢はこの話では茶々入れてふざけてるだけなのに
物凄い輝いている、まるでメインキャラのようであろう。
コアラは…いつも通りか。
クロノス先生もまだイヤミな時期だったが故に、妙な味を出していた。
結果的に突っ込み役が十代だけと言う異常事態となり、この話の十代は終始困惑してるかキレてるカオス回であった……。
十代「追記・修正?」
もけ夫「うん、はにわ」
- 「可愛い……可愛いか?」と思って考えなおしたらハネハネと勘違いしてた。 -- 名無しさん (2015-06-05 22:34:55)
- 強欲なバブルマンワロタ -- 名無しさん (2015-06-07 19:29:53)
- けもけも?(違 -- 名無しさん (2015-06-07 19:52:44)
- ベルトコンベアで流れてくるもけもけの頭に「?」を付けるだけの簡単なお仕事です -- 名無しさん (2015-06-07 22:25:47)
- あの工場にはどんな秘密があるのだろうか。 とあるゴブリンの従業員が盗み見してたけど -- 名無しさん (2018-03-07 22:58:03)
- のほほんとしてたがガチなデッキ構成>もけ夫 -- 名無しさん (2018-09-19 23:22:44)
- ↑テーマで戦術を固める訳じゃなく、既存のカードであれだけシナジーがあるようにデッキ組めるのがすごいよね -- 名無しさん (2019-02-24 20:30:37)
- DDリビルドのアレは箱じゃなくてケーキスタンドに見える。ふわふわで美味そう -- 名無しさん (2021-09-27 14:20:46)
- まさかのもけもけ強化。ワイトに追いつけるかに期待がかかる -- 名無しさん (2022-04-01 18:39:05)
- GXのもけもけ回結構好きなんだよな、それだけに異次元トンネルミラーゲートのOCG化の時に子どもながら微妙な性能でショックだったが -- 名無しさん (2023-07-02 16:57:49)
- 歴代ラスボス対もけ夫 -- 名無しさん (2023-08-31 21:18:53)
- 今年一月には一番くじでのフィギュア化を果たし、年末にはプライズでぬいぐるみデビュー。もけもけに始まりもけもけに終わる2023年遊戯王グッズ市場であった -- 名無しさん (2023-12-15 15:14:32)
最終更新:2025年03月20日 20:43