デュエマあれから劇場

登録日:2015/11/01 Sun 14:30:00
更新日:2023/10/14 Sat 23:30:06
所要時間:約 5 分で読めます





デュエマが好きだった君たちに送る

デュエマあれから劇場




デュエマあれから劇場とは、最高にハゲしくアツかりしカードゲームデュエル・マスターズのCMである。
キャッチコピーは「もう一度デュエマしよう!」。


概要

MtGポケモン遊戯王に次ぐ長い歴史と人気を誇るトレーディングカードゲーム『デュエル・マスターズ』。
それだけの歴史がある以上、当然ながら黎明期から長くプレイしてきた古参や、途中で引退していったプレイヤーが数多く存在する。
そんな古参プレイヤーや、かつてデュエマをしていたプレイヤー達をターゲットにした構築済みデッキ・再録パックが発売された。通称「マスターズ・クロニクル」と呼ばれるシリーズである。

最初に発売された『マスターズ・クロニクルデッキ』では
  • 初代主人公にして伝説のデュエリスト・切札勝舞の切り札《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》をフィーチャーした【ボルメテウス・リターンズ
  • 勝舞の宿敵であり、今尚カードゲームアニメ史上最強キャラと言われるザキラの切り札《邪眼皇ロマノフI世》を中核とした【ロマノフ煉獄からの復活
  • 長い間古参プレイヤーから復活を期待され、ついに満を持して再フィーチャーされた種族サバイバーの新型デッキ【サバイバー進化論 α to Ω
以上の3つが発売。特に、13年越しの復活を果たしたサバイバーデッキは、大会優勝実績を残した事もあって多くの注目を浴びた。

続く『マスターズ・クロニクル・パック 英雄決闘譚(コミック・オブ・ヒーローズ)』は、コロコロレジェンド7や戦略パックと同じく「7枚のカードが一組固定となって収録」されており、勝舞ザキラ白凰黒城勝利ミミエスメラルダ社長達、前世代のデュエリスト達が使う新デッキのキーカードが収録されている。
なお、漫画版ではFE編ぐらいにしか出番がなくアニメでは未だに登場していないエスメラルダはコロコロレジェンド7に続いての抜擢なのに対し、漫画でもアニメでもレギュラーだった天地龍牙君やグレート・バケツマンは未だにこの手のパックにはお呼びが掛かっていない。
そのためこのパックは地味に自然文明だけハブられているというのは内緒
「過去に登場し、環境に付いてこれなくなった主要キャラの切り札達を強化する」というコンセプトも含まれており、実際に多くのカードが強化された。
特に、フェニックス(というか《究極銀河ユニバース》)の強化には眼を見張るものがある。

これらのデッキ・パックは、古参・新参・復活組を問わず大きな話題を呼んだ。
そんなマスターズ・クロニクルシリーズのCMとして作られたのが、「デュエマあれから劇場」である。
現在、6話まで作成されており、一話につき1分間のショートムービー形式。第1話~第3話がマスターズ・クロニクルデッキを、第4話~第6話がマスターズ・クロニクルパックを宣伝対象としている。
それぞれ第1話と第4話がテレビ放送され、残りはWebで公開というスタイル。ニコニコ動画等の動画サイトでは、全て公式から無料配信されている。

その内容だが、一言で表すなら「公式が病気」。

今までのデュエマのCMと言えば、「目玉カードをCG化」「アニメの登場キャラがナレーション」「購買意欲を煽る特長紹介」といった手法が用いられてきた。

だが、あれから劇場ではこれらの要素がオミットされて、
  • Flashアニメ形式
  • キャラの声がボイスチェンジャー
  • 主要キャラ達のやけにリアルなその後の姿
  • ストーリーがあり、ショートコント仕立て
といった内容となっている。

クロニクルパックと同時期に放送された『時よ止まれミラダンテ!!』のCMは、フルCGで革命軍と侵略者が暴れまくる内容で、ナレーションもアニメVSRの主要キャラであるルシファー(CV:水沢史絵)とコジロー(CV:檜山修之)が担当しているという気合の入りっぷり。
とても同じTCGのCMとは思えない。どうしてこうなった

そして当然の如く宣伝らしい宣伝はほとんどしていないが全然大丈夫だぜOK。

それ以降は特に動きは無かった……のだが「裏の章 パラレル・マスターズ」の発売に際しまさかの復活
このパックでは未来のデュエマのカードというコンセプトの未来フレームのカードや、勝舞時代のカード枠での再録カード、MTGのカード枠を再現したフレームでのMTGとのコラボカード、といった特殊フォーマットのカードが多数登場したため、この劇場がピッタリだったのだろう。

一応収録カードが登場してるのでちゃんと宣伝してるほうじゃないかな


あらすじ

  • 第1話~第3話
デュエマが始まって13年。伝説となったアイツらも、今やデュエマへの情熱を忘れ日々の生活に追われていた。
そんなある日、勝舞・ザキラ・牛次郎の三人がおでん屋の屋台で偶然再会し…

  • 第4話~第6話
ある日、勝舞・白凰・黒城の三人で合コンが開催された。
彼女がいるはずの勝舞は喜び勇んで参加するが、そこにはかつての恋人の姿が…

  • 第7話~第8話
令和4年2月19日、デュエマ20周年を迎えたにもかかわらず日々の生活に追われてほとんどデュエマをやれていない勝舞。その前に平行世界の切札勝舞が現れる……


登場人物

第1話~第3話

  • 切札勝舞
かつて世界を救った伝説のデュエリストも、今や日給4500円の男と化してしまった。現実は非情である。
カードゲームに現を抜かしていると、将来こんな風になってしまいますよ」と身をもって証明してくれているのかも知れない。
自他共に認めるドラゴン大好きの浮気男。

営業マンとして社会の歯車に組み込まれたかつての最凶デュエリスト。
新入社員なのに先輩社員に対して「貴様を永遠の闇に封じてやろう」と脅したり、お笑い芸人になるを諦めきれていない男。誰だお前
ちなみに、あれから劇場でのフルネームは「ザキラ・ジョール」。公式が初めて「ザキラ・ジョール」名義を使用した貴重な例。
キャラが崩壊し過ぎているため、あえてこっちの名前を使ったのかも知れない。

シェル・ファクトリーγ》が店長を務めるコンビニのアルバイト店員。
世間の荒波に揉まれたためか、かつての外道っぷりは鳴りを潜め、ナレーションとツッコミ役を担当している。
かつての相棒達とデュエマへの情熱を取り戻した勝舞やザキラの姿を目の当たりにし「俺も就職して、カード買おう」と決意する。
購買意欲だけでなく労働意欲も沸かせるキッズホビーキャラの鑑。

  • 《シェル・ファクトリーγ》
コンビニエンスストア・貝マートの店長。申し訳程度のクロニクル・デッキ宣伝要員その一。
「かつて使っていたカードに使われるようになった」という皮肉を表している。なお、牛次郎は言う程コイツを使っていない。

申し訳程度のクロニクル・デッキ宣伝要員その二。
愛する勝舞のためにホワイトなイメージも捨てて「夜の仕事」をすることも厭わない典型的な貢ぐ健気な女。
「貴方のためなら白にも黒にも染まる」とも言っている。後に、これが収録カードの一つであり新たなボルメテウス《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》の事を示していた事が発覚する。
名実共に勝舞のになり、名前も「切札ホワイトドラゴン」に改める。
だが、相手は自他共に認める「ドラゴン大好きの浮気男」であるので…。

申し訳程度のクロニクル・デッキ宣伝要員その三。
ザキラとお笑いコンビを組んでいたが、もう一度コンビを結成しようとザキラに談判する。誰だお前とか言う以前に原型留めてない
辛うじて兜がロマノフっぽさを繋ぎとめているが、「家畜」と描かれたTシャツがそれを台無しにしている。あとやけに爽やかな性格。
コイツ含め、今回登場した3体はパズドラにも出演している。

おでん屋の親爺をやっており、眼鏡をかけている。家は金持ちだったはずだが、没落したのだろうか。
三人とも顔見知りのはずなのに、何故かお互いにスルーし合っている。

第4話~第6話

  • 切札勝舞
彼女がいるはずなのに、意気揚々と合コンに参加するドラゴン大好きの浮気男。
参加者のバロム・アルカディアスの姿に意気消沈するも、可愛くなった元カノのボルシャックを見て心を動かされる。
今回はツッコミ役も担当。

  • 白凰
合コンを主催。かつてのイケメンキャラも今やピザってしまった。性格もウザくなった。ザキラに匹敵するぐらいの誰だお前。
合コンの場を利用して、勝舞とボルシャック・ドラゴンの仲を取り持った恋のエンジェル。
だが、勝舞は既にボルメテウスと付き合っている事を考えると、いらん事してるようにしか思えない。

大人になった今も厨二病が完治されておらず、ある意味キャラが一番ブレていない。
現在は死神葬儀社・営業第四課に勤める「死に神と言う名の葬儀屋」。
合コンの席でも営業を欠かさない営業マンの鑑。
好きなタイプは「小悪魔的な女」。

勝舞の元カノ。合コンに参加した女性陣の一人。
白凰の余計なお世話サプライズで合コンに招待された。
ボルシャック要素が皆無だが全然大丈夫だぜOK。

合コンに参加した女性?陣の一人。ヤバイのその一。
旦那の黒城と同じくキャラが全くブレていない。びっくりするぐらいいつものバロム様。
合コンの席で黒城とのカップル成立。公式が「バロム様は黒城の嫁」認定した。

合コンに参加した女性?陣の一人。ヤバイのその二。
こちらも特にブレていない聖霊王様。よく見ると身体付きが若干女性っぽい。
日本語というか人間語を喋れず、アニメ『ビクトリーV3』の《宇宙刃ニケ》のような喋り方?をする。

第7話~第8話

  • 切札勝舞
今回は平行世界の自分がボケまくるためツッコミ役。

CV:小林由美子
MTGをプレイし続ける世界線のギャグ漫画「切札勝舞はマジック・ザ・ギャザリングを使いつづける」から現れた勝舞。
同作を象徴する迷言「カードゲームで死にたくないからな」「カードに命賭けるヤツなんてこの世にいねーだろ」にとうとう声が付いてしまった
デュエマなんかやめてマジックやろうぜと勧めてくるが……?

  • 切札勝舞(???年後)
CV:内山昂輝
全てのデュエリストを抹殺するために未来から現れた勝舞。冷静に考えれば、あれ程デュエルが大好きで、人を殺す手段としてのデュエマを嫌っていたあの勝舞がこんな野望を抱いている時点でとてつもない悪堕ちしてる気がするが全然大丈夫だぜOK。
未来のデュエリストはパンツ1丁で、デッキが60枚になるらしい。
デュエリストを破壊する呪文《フューチャー・ハンド》によるダイレクトアタック(物理)で現代の勝舞を破壊しようとするが……
なお、現実のゲームではデュエリストは少なくともプレイヤーのことではないと定義されているのでダイレクトアタックはできません。



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最終更新:2023年10月14日 23:30