マイティ・モーフィン・パワーレンジャー

登録日:2016/12/19 Mon 19:05:19
更新日:2025/04/16 Wed 20:10:04
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マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』とは日本の『スーパー戦隊シリーズ』を基に、アメリカなどで展開されている『パワーレンジャーシリーズ』の第1作目である。


▼概要

▼誕生の経緯と評価

ライセンス関連の企業『サバン・プロダクションズ』の社長 ハイム・サバン氏が仕事で来日した際に『スーパー戦隊シリーズ』を視聴した事がきっかけで同氏は当時放送していた『超電子バイオマン』の英語吹き替え版をアメリカに売り込もうとする。

最終的には腹心のシュキ・レヴィ氏の提案により、


「特撮シーンは日本の物を流用するが、ドラマパートにはアメリカ人俳優を起用して新規撮影し、これらを編集で組み合わせる」


と言う、アメリカでは前例の無い方針を取る事になった。
これは「日本人だけが出演する番組がアメリカでは受け入れられ難い」「一部描写がアメリカの厳しい放送規定に抵触してしまう」といった問題を解決する狙いがあった。

東映はこの話を持ち掛けられて困惑したが、サバン氏は「アニメはもう世界中から入ってくるからいらない、実写が欲しい」「こんなクレイジーなものを作れるのは東映しかいない」と熱心にアプローチを掛けて、最終的に「良い作品が生まれるなら」と承諾された。

こうしてパイロットフィルム『BIOMAN』が制作されたがアメリカのテレビ業界は「日本のゲテモノ ドラマが売れるわけない」と、どこも相手にしなかったと言う*1

しかし、サバン氏は諦めることなく、プロモーション活動を精力的に継続。
すると業界関係者で唯一『Foxチルドレンズネットワーク』社長のマーガレット・ローシュ氏がサバン氏の考えに理解を示した。

かつてマーヴェルコミック テレビ制作部門で勤務していたローシュ氏はかのスタン・リーの肝煎りで『太陽戦隊サンバルカン』の英語吹き替え版放送を企画するも、サバン同様の理由で却下された過去の持ち主であった。サバン氏の考えに賛同しない理由は無かった。

サバン氏はローシュ氏を中心にし、数年を掛けて『スーパー戦隊シリーズ』を売り込むためのプロジェクトを企画・準備した。
同時に『BIOMAN』に出演していた俳優が年齢を重ねていたため、再出演は不可能と判断され、新たなキャスト陣で制作される運びとなった。

アメリカのテレビ業界と専門家は「絶対に成功しない」と嘲笑されたが、パイロット版を放送して宣伝すると同時に人気が出る事を証明。嘲笑したひとねえ今どんな気持ち?
1993年に本放送するや否や、社会現象になるほどのヒット作となったのである。

当時のアメリカ、特にアメリカンコミックは『グリム&グリッティ』の流行により、悲惨で暗く、ヒーローが不幸な目に遭う話ばかり制作されている時期だった。
この風潮に辟易していたファンも数多く存在しており、そこに現れた「スーパーパワーを手に入れた少年少女たちが、世界を救うために真正面から悪に立ち向かっていく勧善懲悪のヒーローとなる」展開は爆発的人気を獲得したのである。

アメリカで販売された玩具は評価が高く、主力商品とされたのは『恐竜戦隊ジュウレンジャー』からの流用*2だったが、バンダイの米国法人 バンダイアメリカや他の多数のメーカーからオリジナル玩具が販売された。
レンジャーのマスクと変身するキャラクターの顔をスイッチで入れ替えられるフィギュア「オートモーフィン・シリーズ」は大ヒット商品となる。

関係者に取っても予想外の人気で供給が追い付かず、アメリカの玩具店では入荷しても数日で店頭から消えてしまったと言う。後年の関係者の回想では「増産のために玩具工場を16箇所作ったのにそれでもまだ追い付かなかった」との事で凄まじい人気の程が窺える。

クリスマス シーズンは全米のダディの間で子供にプレゼントするパワーレンジャーの玩具争奪戦が起きるのが風物詩となった。
この現象をパロディにしたのが、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の劇場用映画『ジングル・オール・ザ・ウェイ』である。

本シリーズのヒットによって、打ち切り寸前だった『スーパー戦隊シリーズ』は継続が決定して、同時に子供向け番組部門の地位は向上したとされる。
日本のファンからは「改変が気に入らない」「ありのままの作品を見てほしいのに」「『ダイレンジャー』はどうした」とローカライズに否定的な意見も一部見られるのは事実だが商業・経済的な観点、アメリカのテレビ史の歴史的視点から見れば、サバン氏の戦略は「きっかけを作る」「ゼロから1にする」点では間違いなく最良のものだったと言える。

当時、原作が日本の番組である事はアメリカでは言及されず、東映の評価が上がる事は無かった。
視聴者はともかく、事情を把握できる業界では本作の成功により「あれ、日本のコンテンツって売れる?」と輸入・宣伝に本腰入れるようになった事が、1990年代後半における『ドラゴンボール』や『ポケットモンスター』など、別媒体の日本産コンテンツのアメリカ進出成功に繋がっている。

本作の成功を受けて、日本の特撮ヒーローをリメイクしたスピンオフシリーズが何本か制作された。
大半はあまり芳しくない結果に終わったが、中には『重甲ビーファイター』をベースとした『ビッグ・バッド・ビートルボーグ』など一定の成功を収めた作品も。

子供向け特撮ヒーロードラマのジャンルその物に馴染みの薄かったヨーロッパでは「『パワーレンジャー』は子供を暴力的にする」といった批判が展開され、いくつかの国ではこれらの運動を受けて『パワーレンジャー』は放送打ち切りの憂き目に合っている。

そのような軋轢を乗り越えて、20年以上も人気を維持。2017年3月には本作のリメイク映画が公開。
テレビシリーズの続編や番外編ではなく、原作の流れを踏襲しつつ設定・キャストを一新したリブート映画で、『仮面ライダー THE FIRST』や『ULTRAMAN』のようなリアリティ寄りの作品に仕上がっている。
日本では2017年7月に公開された。

ネットの発達で原作の情報も徐々に入るようになったおかげで現在では原作のDVDが発売されるなど、『ジュウレンジャー』はもちろん、その前の世代の『スーパー戦隊シリーズ』は現地のファンに知られており、本家『ジュウレンジャー』のキャストであるティラノレンジャー/ゲキ役の望月祐多氏が現地のイベントに登場することがあるようだ。

氏曰く「僕たちジュウレンジャーもやっぱりすごい人気みたいです」

▼作風

原作のファンタジー要素の他に、当時のアメリカで流行していた学園ドラマのテイストが組み込まれている。
多人種国家という文化圏のため、変身者の人種はバラバラになるように振り分けられている他、男女比を出来る限り均等にするために黄色のレンジャーが女性とされている。

当初はほぼ全ての戦闘シーンが流用映像で賄われていた。
これには先述したシリーズ誕生の経緯の影響が大きいが特撮のノウハウが少ないアメリカでは特撮番組に欠かせないスーツの製作が日本ほどハイペースで行えない。
アメリカで戦隊レベルの特撮番組をゼロから制作した場合は日本の十倍以上もの莫大な予算が掛かってしまうという事情があった。

番組が3シーズンに延長されたため、『ジュウレンジャー』の特撮映像ストックを使い果たした後は必然的に新撮カットが多用された。
当初は日本で制作されたオリジナル怪人のスーツと、これを使って撮影された新撮カットをアメリカに送っていたが、この方式では色々と無理があったのか、以降は『ダイレンジャー』の怪人を流用して、現地のスタッフ・スタントマンで新規映像を撮影した。

制作陣からは「アクションのクオリティが低い」という声が上がったため、日本のスーツアクターやアクション監督が招集されることになり、前田浩、こしげなみへい、横山誠、坂本浩一がこれに参加した
(その後、若手メンバーたちは日本に戻って名実ともに特撮界をけん引する映像監督になるのだが、それはまた別の話)。

坂本氏曰く、初期は「同じアクションを繰り返して、理詰めの構成が出来ていなかった」とのこと。
もっとも本作の制作方式事態が前例のないものだったことは理解して置かなければならないだろう。

手探りの部分もまたこの作品の特徴の1つであるが、それを経て後続の作品が洗練されていくのは日本の特撮史ひいては全てのコンテンツと何も変わらないのだから。

スーパー戦隊シリーズ定番の変身後の名乗り口上は歌舞伎の様式美の流れを汲んだ日本ヒーロー独自の文化であったため、本シリーズでは「必要ない」と判断して当初は削除される予定だった。「名乗っている間に(モンスターから)攻撃されるじゃないか」と現地スタッフはそのように解釈したのである。
しかし東映側は「名乗り口上無しは絶対に認めない」と強硬に主張したため、現地スタッフも首を傾げながらも承諾。かなり簡素化はされたが引き継がれた。
これを受けて、以後もシリーズでは継続して名乗り口上が行われるようになった。

トミーはグリーンレンジャーの力を失い、戦線から一時離脱していたがホワイトレンジャーの力を新たに手に入れ、パワーレンジャーの2代目リーダーとなる。

第2シーズン 第81話からはブルーレンジャーのビリー、ピンクレンジャーのキンバリー、ホワイトレンジャーのトミー以外のメンバーは演じる俳優がギャラ交渉のもつれで降板したために登場シーンは減少。同時に台詞も減少してしまった。
現地スタッフは過去の日常シーンのバンクフィルムを編集した上で変身後の戦闘シーンを増やし、新キャラのロッキー、アダム、アイーシャを登場させる事で、この事態を乗り切った。

第88話からはレッドレンジャーのジェイソン、ブラックレンジャーのザック、イエローレンジャーのトリニーは世界平和会議のメンバーに選出され、スイスに留学するためにエンジェルグローブ シティを去る事になり、ロッキーはレッドレンジャー、アダムはブラックレンジャー、アイーシャはイエローレンジャーの力を彼らから受け継ぎ、後継者となった。

『五星戦隊ダイレンジャー』からキバレンジャー、ロボ、怪人しか登場しないのは日本側のスタッフが「翌年は『ダイレンジャー』で行きましょう!」と提案するも、現地スタッフは「なんで人気あるのに変えるの?!」と返答されたため。

アメリカではスパイダーマンバットマンのように同じスーツのヒーローが何年も活躍しているためか、当時は日本のように一年で変える意味が理解できなかったと思われ、ダイレンジャーのスーツは見送られた。
東映側も最終的に「番組として面白くなるなら、それでもいい」として合意した。

メガゾード(守護獣)はサンダーゾード(気伝獣)に、ダイノメガゾード(大獣神)はサンダーメガゾード(大連王)に強化された。
ホワイトレンジャーVS悪のグリーンレンジャーという夢の展開も。

第3シーズンはパワーレンジャーが忍者パワーを手に入れ、忍者(らしき)スーツからレンジャーの姿に2段変身する展開もあった。

地続きの世界観ゆえに、キングブラキオン(タイタヌス)の玩具にスーパー隠大将軍(ニンジャメガファルコンゾード)やスーパー無敵将軍(ショーグンメガファルコンゾード)の玩具を乗っけた強化形態(ニンジャウルトラゾード、ショーグンウルトラゾード)が出現するなど カオスな部分も目立つ。

キンバリーは自身の夢のためにレンジャーを離脱し、キャサリンがピンクレンジャーの力を受け継ぎ、彼女の後継者となった。

第146話~第155話まではパワーレンジャーが子供にされ変身できなくなり、エイリアンレンジャーが代わりに戦うため、タイトルと「ゴーゴーパワーレンジャー」の歌詞は「ゴーゴーエイリアンレンジャー」に変更された。

最終回はそのまま『パワーレンジャー・ジオ』に繋がる。『パワーレンジャー・ターボ』の前半までは彼らが引き続き変身し、『パワーレンジャー・イン・スペース』までは完全な続編として制作された。

パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』からは登場人物が毎年入れ替わるようになるが、初代から繋がった作品という事に変わりはない。

▼日本では

第1シーズンは「パワーレンジャー」、第2シーズンの第100話までを「新パワーレンジャー」として放送。
「日米間のタイムラグを減らして、新しい作品を放送したい」という意向から、第2シーズンの第101話〜第112話、第3シーズンの第113話〜第155話とパワーレンジャー・ジオは放送されなかった。

日本向けの映像ソフトはVHSしか存在せず、長らく視聴困難だったが2021年4月、東映特撮ファンクラブで第1シーズンが配信開始。5月から第2シーズンの配信が開始された。
以降のエピソードの吹き替え版が新しく製作されるかは不明。

1995年に公開された『パワーレンジャー 映画版』はシーズン3途中の話であるが、厳密にはパラレルワールドに当たり、キャストは一部異なる。日本では翌年の1996年に公開された。
こちらは東映特撮ファンクラブ以外での配信やDVDもあり、現在でも気軽に鑑賞できる。


▼あらすじ

It's morphin'time!!(変身だ!!)
悪の魔女 リタ・レパルサが長年の封印から開放されてしまった。
それを察知した善の支配者 ゾードンはアメリカのエンジェルグローブ シティに住む勇敢な5人の若者たちをパワーレンジャーとして選出した。
5人は高校生活の傍ら、ヒーローとして様々な困難に立ち向かっていく。

新たなパワー。
新たな敵。
そして新たな仲間。

こうして パワーレンジャーは今日も世界の平和を守るのだ!

▼キャラクター

日本語吹き替え版のキャストは第49話からリタなどの例外を除き、その大半が一新されている。

○パワーレンジャー

ドラゴンゾード!
マンモス!
プテロダクティルス!
トリケラトプス!
セイバートゥースタイガー!
ティラノサウルス!


ワージャー


◆ジェイソン・リー・スコット / レッドレンジャー(ティラノレンジャー)
演:オースチン・セント・ジョン 吹き替え:中村大樹 → 村井厚之

パワーレンジャーの初代リーダー。空手やバーベル連続上げなど、スポーツ全般を得意とする少年で正義感とリーダーシップに優れる。
第2シーズン 第78話で、ホワイトレンジャーに転身したトミーにリーダーの座を譲り渡した。

第87話で世界平和会議のメンバーに選出され、スイスに留学するため、ロッキーを後継者とした。

その後、パワーレンジャー・ジオでは2代目ゴールドレンジャー(キングレンジャー)として復帰。ロッキーとの絡みもある。

吹き替え版第1期の中村大樹は『救急戦隊ゴーゴーファイブ』の冥王ジルフィーザ


◆ザック・テイラー / ブラックレンジャー(マンモスレンジャー)
演:ウォルター・ジョーンズ 吹き替え:鳥海勝美 → 田尻ひろゆき

パワーレンジャーの初代サブリーダー。陽気な少年でチームのムードメーカーを担っている。

ヒップホップ ダンスが得意で、彼もジェイソンに匹敵するスポーツの腕を持つ。
虫や蛇が嫌いで昆虫、爬虫類がモチーフのモンスターと戦う際は苦戦した事があった。

ジェイソンとトミー以外で、ドラゴンシールド(ドラゴンアーマー)を一度だけ装着している。

ジェイソン、トリニーと共に世界平和会議のメンバーに選出され、スイスに留学するため、アダムを後継者とした。

2023年4月19日、アメリカで公開された劇場用映画『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー・ワンス&オールウェイズ』では初代ブラックレンジャーとして、久し振りに登場。
ビリー、ロッキー、キャサリンと共にロボ・リタ・レパルサの地球征服計画を阻止するために戦った。


◆ビリー・クランストン / ブルーレンジャー(トリケラレンジャー)
演:デビッド・ヨースト 吹き替え:真殿光昭 → 近藤聡一郎 → 杉山紀彰

本作における新兵器とメカニックの開発・製作を担当する少年。
パワーレンジャーシリーズで青が頭脳担当のシンボルという傾向が強いのは彼のせい。
頭は良いが解説する際に分かり辛い専門用語を多用する悪癖がある。

忍者レンジャーになってからは、の力も使うようになる。

初期メンバーでは最後まで残り続け、『パワーレンジャー・ジオ』で戦線離脱した後もしばらくは技術担当として、ジオレンジャー(オーレンジャー)に協力した。

シーズン3で子供にされた際に自分だけ独自の装置を使い、元に戻った事が原因で『ジオ』では肉体が老化してしまうがセストリアと共に惑星アクェイターに赴き、その星の水を用いた治療を受けた事で元に戻る。その後は恋仲となったセストリアと共に現地で暮らし始めた。

2023年4月19日、アメリカで公開された映画『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー・ワンス&オールウェイズ』ではパワーレンジャーのリーダーとして、ザックやロッキー、キャサリンと共に久し振りに登場。
ロボ・リタ・レパルサの地球征服計画を阻止するために戦った。



◆トリニー・クワン / イエローレンジャー(タイガーレンジャー)
演:サイ・トラング 吹き替え:まるたまり → 三浦智子

東洋系の少女。勝気な性格で、カンフーとバレーボールを得意としている。
スポーツ系の一方で、ビリーの分かり難い解説を唯一理解できるという理知的な一面もある。

ジェイソン、ザックと共に世界平和会議のメンバーに選出され、スイスに留学するため、アイーシャを後継者とした。

前述のように原典のジュウレンジャーでは黄色は男性が変身するが、本作では女性が変身する体で演出されている。

吹き替え版第1期のまるたまりは『激走戦隊カーレンジャー』のダップ

トリニー役のサイ・トラングは2001年9月3日、交通事故で帰らぬ人になってしまった。
本家スーパー戦隊第1作目イエローの演者も突然の死を迎えたので、戦隊イエローの嫌なジンクスである。


◆キンバリー・アン・ハート / ピンクレンジャー(プテラレンジャー)
演:エイミー・ジョー・ジョンソン 吹き替え:小山裕香 → 荒井静香

新体操とアーチェリーを得意としている少女。
トミーとの恋愛や両親の離婚話など、ドラマパートではプライベートな部分が特に掘り下げられている。

ロッキー、アダム、アイーシャの加入後はビリーと共にチームのサブリーダー的役割を担うようになった。
忍者レンジャーになってからは、鶴の力も使うようになる。

フロリダに新体操の留学をするため、キャサリンを後継者とした。
なお新体操の設定は俳優の経歴が反映されている。


トーマス・オリバー/ グリーンレンジャー(ドラゴンレンジャー)ホワイトレンジャー(キバレンジャー)
演:ジェイソン・デビッド・フランク 吹き替え:落合弘治 → 荻原秀樹

追加戦士。愛称はトミー
エンジェルグローブ高校へ転校して来た少年で空手の腕はジェイソンに引けを取らず、大会では決勝戦で雌雄を決する程だった。
その戦闘センスからリタに洗脳され、悪のパワーレンジャーにされてしまうがパワーレンジャーとの戦いの末に正気に戻り、6人目のレンジャーとなる。

原作のドラゴンレンジャーと違って死亡しなかったがパワーを消失。
元の生活に戻るもゾードンの手で復活を果たすが「パワーが強力だが不安定で迂闊に使うと消滅する」という制約が付いた事で、原典同様に自由に戦えなくなる。

パワーを再び失ってしまうが第78話で、ゾードンから与えられた新たなパワーでホワイトレンジャーに転生した。
ジェイソンからリーダーの座を譲られ、パワーレンジャーの2代目リーダーとなった。

忍者レンジャーになってからは、隼の力も使うようになる。

その後も『ターボ』中盤でTJにパワーを託して引退するまでレンジャーたちを引っ張り続け、『ダイノサンダー』でもブラックダイノレンジャーとして再登場。
ドラゴンレンジャー、キバレンジャー、オーレッド、レッドレーサー、アバレブラックに一人で変身する偉業を成し遂げた。

吹き替え版第1期の落合弘治は『星獣戦隊ギンガマン』の黒騎士ブルブラック。奇しくも間接的に追加メンバー系繋がりとなった。

○パワーレンジャー(第2世代)

◆ロッキー・デサントス / 2代目レッドレンジャー
演:スティーブ・カーデナス 吹き替え:中嶋一星

第2シーズン 第82話から登場。ストーンキャニオン高校に通学する少年でアダム、アイーシャとは同級生。

公園でローラースケートをしている最中に坂道を進んでいたベビーカーを助けた際にトミー、ビリー、キンバリーと出会う。
ニンジャ選手権に出場して優勝した後にアダム、アイーシャと共にロード・ゼッドに誘拐されるがパワーレンジャーに救出され、その時に彼らの正体を知る。

その後もパワーレンジャーに協力し、アダム、アイーシャと共にストーンキャニオン高校からエンジェルグローブ高校へ転校して来た。

ジェイソン、ザック、トリニーが世界平和会議のメンバーに選出され、エンジェルグローブ シティを旅立つ際にジェイソンからレッドレンジャーの力を受け継ぎ、彼の後継者となった。

忍者レンジャーになってからは、猿の力も使うようになる。

レッドレンジャーではあるが既にトミー = ホワイトレンジャーが番組の顔となっていたため、レッドでありながらリーダーでも主役でもない不遇なレッド。キャラもジェイソンと被っていたため、人気は今ひとつ。
後年のレッドレンジャー全員集合の『FOREVER RED』でもジェイソンと同じティラノレンジャーの姿になってしまうせいか召集されなかった可哀想な人。

パワーレンジャー・ニンジャスティール』ではレッドレンジャーとして、ゲスト出演。
当該エピソードの主役は共に客演していたトミーだったが彼も他のレンジャーたちと共に勇敢に戦い、レジェンドの貫禄を見せ付けた。

2023年4月19日、アメリカで公開された映画『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー・ワンス&オールウェイズ』ではビリーやザック、キャサリンと共に久し振りに登場。
ロボ・リタ・レパルサの地球征服計画を阻止するために戦った。


◆アダム・パーク / 2代目ブラックレンジャー
演:ジョニー・ヨング・ボッシュ 吹き替え:川中子雅人

第2シーズン 第82話から登場。
ザックが世界平和会議のメンバーに選出され、エンジェルグローブ シティを旅立つ際にブラックレンジャーの力を受け継ぎ、彼の後継者となった。

「黒人がブラックになるのは差別ではないか」という声が出たため交代となったアジア系のイケメン少年。
クールだが実は熱い男で、ロッキー以上に主人公っぽい部分もちらほら。

忍者レンジャーになってからは、蛙の力も使うようになる。

この後、トミーと共に『パワーレンジャー・ターボ』の序盤までレンジャーとして活躍するが、その後もブラックレンジャーとして何度も客演をしている上に『オペレーション・オーバードライブ』では15年の時を経て、完全新規の変身バンクが作られた凄い人。

中の人は現在は声優として活動しており、日本のテレビアニメでは小野大輔の専属吹き替えを担当している他、2023年には『ウルトラマンブレーザー』英語吹き替え版でヒルマ・ゲントを演じている。


◆アイーシャ・キャンベル / 2代目イエローレンジャー
演:カラン・アシュレー 吹き替え:杉原美和

第2シーズン 第82話から登場。
トリニーが世界平和会議のメンバーに選出され、エンジェルグローブ シティを旅立つ際にイエローレンジャーの力を受け継ぎ、彼女の後継者となった。

アダムと同じく「黄色人種がイエローになるのは差別ではないか」との声を受けて交代となったアフリカ系の黒人少女。
機械いじりが好きでビリーのメカニック開発に協力する事がある。

忍者レンジャーになってからは、熊の力も使うようになる。映画版ではアイシャと呼ばれる。

第3シーズン最終章のエイリアンレンジャー編において、ジオクエストの最中に出会ったターニャを後任とし、自身はアフリカの動物たちを救うべく、アフリカに残った。


◆キャサリン・ヒラード / 2代目ピンクレンジャー
演:キャサリン・サザーランド

第3シーズン 第134話から登場。
父親の仕事の関係でオーストラリアからエンジェルグローブ シティへ転居した上でエンジェルグローブ高校に転校して来た少女。

リタに操られ、猫に姿を変えられて、スパイとして利用されていた。
第136話で洗脳に自力で打ち勝った後に、キンバリーからピンクレンジャーの力を受け継ぎ、彼女の後継者となる。

バレエが得意で、プロの道を目指している。
リタの魔法に洗脳された後遺症で彼女の魔力を感じる事ができる。

彼女が初登場する第3シーズンの日本語吹き替え版は製作されていないため、日本語吹き替え版が存在する映画版と『パワーレンジャー・ターボ』では唐突に登場するという、よく分からない事になっている。

2023年4月19日、アメリカで公開された映画『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー・ワンス&オールウェイズ』ではビリーやザック、ロッキーと共に久し振りに登場。
ロボ・リタ・レパルサの地球征服計画を阻止するために戦った。


○協力者

ゾードン
CV.デビッド・フィールディング → ボブ・マナハン(第36話~) 吹き替え:荒川太郎 → 齋藤龍吾

宇宙における善の支配者とされるエルター星出身の宇宙人
一万年前、リタ一味に地球が襲われた際に当時の地球人にパワーレンジャーの力を与えて協力していたがリタと互いに封印術を掛け合って痛み分けに終わり、特殊な時空間に幽閉されて現実世界に干渉できなくなっている。

外見はシリンダーに入った巨大な生首だが、これは封印の影響で、かつてはヒューマノイドタイプの宇宙人だった。
回想シーンで登場した当時の姿は原典における不思議仙人バーザの流用。

『パワーレンジャー・ジオ』にも引き続き登場。

◆アルファ5
CV.リチャード・ウッド 吹き替え:鈴木勝美 → 松井紀子

現実世界に干渉できないゾードンの手足となって働くロボット。兵器開発やレンジャーのサポートを担当している。
「アイヤイヤイヤイヤイ」が口癖。

元々はゾードンの同盟相手である惑星エデノイの王族から提供された機体。
『パワーレンジャー・ジオ』にも引き続き登場。


◆ニンジャー(ニンジャマン / サムライマン
パワーレンジャーの変身道具 パワーコインの技術を開発して、ゾードンに提供した同盟相手。
自身も戦闘力は非常に高い。甲高い声で話す。


◆アクェイタン / エイリアン・レンジャー (カクレンジャー)
  • メンバー
アウリコ / アクェイターレッドレンジャー 演:デビッド・ベーコン
デルフィン / アクェイターホワイトレンジャー 演:ラジア・バロウディ
セストロ / アクェイターブルーレンジャー 演:カリム・プリンス
ティデウス / アクェイターイエローレンジャー 演:ジム・グレイ
コルクス / アクェイターブラックレンジャー 演:アラン・パルマー

ゾードンと同盟関係にある水の惑星 アクェイターのパワーレンジャー。
原典と同様に、アクェイターホワイトレンジャーがシリーズ初の女性リーダーである。

水の力がエネルギー源のため、地球では本来の力を発揮し切れない模様。
子供の姿になり、パワーを失ったパワーレンジャーたちに代わって登場した。

『パワーレンジャー・ジオ』『パワーレンジャー・イン・スペース』にも登場。
日本では彼らが登場する吹き替え版は制作されていないため、彼らの活躍が見られるのは『パワーレンジャー・イン・スペース』のみである。


◆プリンス・デックス / マスクド・ライダー(仮面ライダーBLACK RX)
惑星エデノイの王子。
力を求めて暴走した叔父のドレゴン伯爵を止めるため、レジスタンスを組織して戦っていた。

当初はエデノイに迷い込んだパワーレンジャーを敵と間違えて襲い掛かったが、誤解が解けた事で共に戦った。

仮面ライダーBLACK RXをベースとした『マスクド・ライダー』から放送に先んじて、第3シーズン 第1話〜第3話にゲスト出演。
こうしたプロモーションの甲斐あって、『マスクド・ライダー』第1話は同年の子供番組の中で最高視聴率を記録したがその後は失速続きのまま、1シーズンで終了した。

○サブキャラ

◆バルク 
演:ポール・シュリアー 吹き替え:桜井敏治 → 大山昇
◆スカル 
演:ジェイソン・ナーヴィー 吹き替え:成田剣 → 川中子雅人

本作のコメディリリーフで多くのファンから愛される名脇役。
詳細は該当項目参照。


◆アーリー
演:リチャード・ギネル 吹き替え:茶風林 → 中嶋一成

ジュースバーのオーナーの中年男性。ジュースバーはエンジェルグローブ高校内に設置されているユースセンターで営業しており、ジェイソンたちの憩いの場となっている。

元フットボール選手で、ジェイソンたちにコーチをした事がある。
バルクとスカルが原因で飲み物などを頭に被ったり、被害に合う事が多い。


◆キャプラン
演:ヘンリー・キャノン 吹き替え:塚田正昭 → 斎藤龍吾

エンジェルグローブ高校の校長。頭髪が薄く、かつらを着用している。
バルクとスカルが原因でかつらが飛ばされたり、転倒して被害を受けるシーンがある。


◆アップルビー
演:ロイス・ヘロン 吹き替え:さとうあい → 藤原あかり

エンジェルグローブ高校の女性教師。ジェイソンたちのクラスの担任で独身。
バルクとスカルの行動と成績の悪さに頭を痛めている。


◆アンジェラ
演:レニー・グリグス 吹き替え:喜田あゆみ → 山川亜弥

エンジェルグローブ高校の女子生徒。第1シーズンに登場。
ザックが片思いをしている少女で当初は彼のアプローチを意に介していなかったが次第に好意を寄せていく。

第1シーズン 第60話を最後に登場しなくなった。他校に転校して行ったのだろう。


◆リッチー
演:モリース・メンドーザ 吹き替え:海老原英人

エンジェルグローブ高校の男子生徒。第2シーズンに登場。
他校からの転校生で放課後はジュースバーでアルバイトをしている。

格闘技大会で優勝する実力の持ち主でトリニーが片思いをしている。


◆カーティス

エンジェルグローブ高校の男子生徒。第2シーズンに登場。
ザックのいとこで他校から転校して来た。趣味はトランペットの演奏で腕前はプロ級。



○ヴィラン

原典はバンドーラ一味

◆リタ・レパルサ(魔女バンドーラ) 
演(映像流用)&吹き替え:曽我町子 → カーラ・ペレス CV.バーバラ・グッドソン

一万年前に地球を侵略しようとしていた宇宙人の魔女。ゾードンと互いに封印を掛け合い、相打ちになっていた。
後に宇宙飛行士の手で復活し、地球侵略に再び乗り出す。

片頭痛持ちで、部下の失敗に何かと頭を痛めている。

ロード・ゼッドに宮殿(バンドーラパレス)を乗っ取られてからは体を縮められ、ゴミ箱のようなカプセルに密閉されて宇宙の果てに追放された。

第1シーズンでは「原作の演技を再現できる女優がいない」という理由からストックが切れるまで、曽我町子女史が演じるバンドーラ様の映像に現地で台詞を入れ直して使用された。
第2シーズンからは現地の女優が起用(声はそのまま)されており、劇中ではフィニスターが作り出した装置を使用して人間大のサイズに戻り、彼が作った魔法のパックを顔に塗って若返ったと説明されている。

先述の新撮カットでも曽我女史は出演しているが「アフレコにかなり苦労した上、新撮カットはあまり使われていなかった」との事。
曽我女史は英語の「V」の発音が特に苦手で「後でアメリカ人の俳優がアテレコするからいいじゃない」と撮影現場にいたアメリカ側のスタッフに要望したが「アメリカでは「『V』の発音は下唇を噛んでいないといけない」とダメ出しをされた。

撮影は2日間に及んだが立ち合っていたアメリカ側の脚本家が新しい台詞を台本に次々と書き出すために台詞をあらかじめ覚えて撮影に挑んだ女史は疲れてしまい「身も心もへとへとになってしまった」と雑誌のインタビューで発言していた。


◆ゴルダー(グリフォーザー) 
CV.ケリガン・メイハン 吹き替え:桜井敏治 → 中嶋一成

戦闘指揮官。原典とは異なり、最初から言葉を話せる。
リタやロード・ゼッドを出し抜いて、宇宙を支配しようともくろむ野心家だが権威に弱く、実力者に脅されるとすぐに媚を売る風見鶏的性格である。

第1シーズンでは、ジェイソンやトミーを凌ぐ戦闘力を発揮したが第2シーズンではゼッドの腰巾着的キャラに変貌して、リタの追放に加担したり、ホワイトレンジャーに強化されたトミーには戦いに敗れるなど、ヘタレキャラとなっていく。


◆バブー(トットパット) 
CV.コリン・フィリプス 吹き替え:成田剣 → 川中子雅人

リタの雑用係。コメディリリーフだが影が薄い。
ロード・ゼッドの登場後はそれが顕著となる。


◆スクワット(ブックパック) 
CV.マイケル・J・ソリッチ 吹き替え:鈴木勝美 → 大山昇

リタの雑用係。コメディリリーフだが、やっぱり影が薄い。
「うっひょー」が口癖(第1シーズン 第48話までの日本語吹き替え版のみ)。

ロード・ゼッドの登場後は作戦失敗の原因をゼッドがゴルダーに問い詰める所をバブーと共に覗き見するシーンが多くなる。


◆フィニスター(プリプリカン) 
CV.ロバート・アクセルロッド 吹き替え:茶風林 → 齋藤龍吾

モンスターの製造と強化を担当する。

ロード・ゼッドの登場後は次第に出番が減少するがリタが宇宙の果てから宮殿に舞い戻って来た際は彼女に協力した。
ゼッドよりも直属のボスであるリタに忠誠を誓っている。

悪の組織のヴィランとしては目立つ存在ではないが、リタに忠義を尽くす義理堅いキャラである
リタの復活と同時に出番が増えていき、モンスターの製造と強化を再び担当するようになる。


◆スコルピーナ(ラミィ)
演(映像流用)&吹き替え:河合亞美 → サブリナ・ルー CV.ウェンディー・ディ 吹き替え:中沢みどり → 山川亜弥

戦闘指揮官。ゴルダーのパートナーとして、パワーレンジャーと戦う事が多いが原典とは異なり、ゴルダーとは夫婦ではない。
巨大化した後はモンスター(ラミィスコーピオン)に変身する。

リタ同様、原典の河合亞美が演じるラミィの映像に現地で台詞を入れ直して使用された。

ロード・ゼッドの登場後は次第に出番が減少して、第2シーズン 第89話で久し振りに登場した際は現地の女優を起用(声はそのまま)して配役を変更したが、その後は登場しなくなり、消息は不明。


◆ローカー(大サタン)
演(映像流用):浦野眞彦 CV.ロバート・アクセルロッド 吹き替え:宇垣秀成

リタが異次元から呼び寄せた召喚獣。強大な魔力の持ち主でモンスターを強化する死の息を口から吐く。
原典とは異なり、リタの黒幕ではない。

第1シーズン 第25話で初登場。モンスターを魔力で強化して、パワーレンジャーを苦戦させるが敗北して逃走。
第39話で再登場して、ゴルダーが操縦するサイクロプサス(ドーラタロス)とともにパワーレンジャーを敗北寸前までに追い詰めるが、メガウルトラゾードの攻撃を受けて消滅した。


◆ロード・ゼッド 
CV.ロバート・アクセルロッド 吹き替え:海老原英人

第2シーズン 第61話から登場。リタの上司で宇宙の悪の重鎮にして、シリーズ初のオリジナル ヴィラン
リタの失敗に業を煮やして彼女を宇宙の果てに追放するが、後に彼女に惚れ薬を盛られて夫婦となった。

高い戦闘力・魔力と驚異的な技術力を持つが短気な性格で作戦が失敗した時はゴルダーやバブー、スクワットの所為にして八つ当たりをするので悪の組織の大ボスとしては器が小さい。

自身の魔力で生み出した巨大ゾード セルペンテラ(大神龍)が切り札。


◆リト・レボルト(ガシャドクロ) 
CV.ボブ・パーペンブルック

リタの弟。戦闘力は高いが話が進むにつれて、バカキャラとなる。
サンダーゾードを全て破壊するという、とんでもないことを行っている。


◆パティ・パトロール(ゴーレム兵)
リタ一味の戦闘員
上級タイプや強化タイプのスーパーパティ・パトロールに加え、ゼッドに強化されたZパティ・パトロールも登場する。


◆テンガ・ウォーリアー
原典には登場しないオリジナルの戦闘員。スーツは劇場版映画に登場したテング・ウォーリアーの流用。

リタ「名前をテンカウントで決めな!」
リト「えー、じゃあテンガ」という適当極まりない命名の経緯を持つが自力で大気圏を突破する飛行能力に加え、ジオではコッグズ(バーロ兵)と互角に戦う等、悪の組織の戦闘員としては非常に優秀。


◆マスター・ヴァイル(妖怪大魔王)
リタとリトの父。
銀河を一つ支配下に置く強大な魔術師で、時間遡行魔術でパワーレンジャーを子供にしてしまった。


▼戦力

◆パワーモーファー(ダイノバックラー)
バックル型の変身アイテム。
力の源であるパワーコインを装着して正面に突き出し、自らの恐竜の名前を叫ぶ事で変身する。
トミーが使用するものは金色で、ホワイトレンジャーとなってからも使われている。

第3シーズンでは「(自分の色)レンジャーパワー!」の掛け声で変身する。


◆リストコミュニケーター
ビリーが開発した腕時計型の通信機。
パワーレンジャーの秘密基地 コマンドセンターの転送装置と連動しており、これを操作することで基地にテレポートする事が可能。
着信音は番組主題歌で『パワーレンジャー・イン・スペース』まで使われ続けた。

『パワーレンジャー・ジオ』『パワーレンジャー・ターボ』は変身アイテムが同じブレス型だったため、変身の掛け声とともにこれが変身アイテムに変化する演出が取られた。
その影響か、後のシリーズではブレス型変身アイテムに日常で使用するコンパクトな収納形態が用意され、変身する時に本来の姿に戻るのが定番となっている。


◆ブレードブラスター(レンジャースティック)
パワーレンジャーの共通装備。
剣(レンジャーソード)と銃(レンジャーガン)の機能を使い分けられる。

レッドレンジャー、ブラックレンジャー、ブルーレンジャーが土台となり、イエローレンジャーとピンクレンジャーが櫓を組んだ状態で5人のブラスターを合体して、エネルギーをスパークさせる事で衝撃波を放つ(バベルアタック)。


◆パワーウェポン(伝説の武器)
パワーレンジャーの専用装備。
レッドレンジャーがパワーソード(龍撃剣)、ブラックレンジャーがパワーアックス(モスブレイカー)、ブルーレンジャーがパワーランス(トリケランス)、
イエローレンジャーがパワーダガー(サーベルダガー)、ピンクレンジャーがパワーボウ(プテラアロー)を使い、合体させる事でパワーブラスター(ハウリングキャノン)となる。

第2シーズンでは、メガブラスターと呼ばれる事がある(日本語吹き替え版のみ)。


◆ドラゴンダガー(獣奏剣)
グリーンレンジャー専用の短剣。ドラゴンゾードを笛の音色で操る。


◆ドラゴンシールド(ドラゴンアーマー)
グリーンレンジャーが胸に装着する金のアーマー。
トミーがパワーを失っている間はジェイソンが所有していた。


◆パワーキャノン(スーパー気力バズーカ)
ゾードンとアルファ5が開発したバズーカ型武器。


◆サーバ(白虎真剣)
ホワイトレンジャー専用の魔法の剣。
原典同様に言葉を話せるが、後半になると口数が少なくなっていく。


◆メタリックアーマー
マスター・ヴァイルに対抗すべく開発された本作オリジナルの装備。
使用すると魔術への耐性が付加され、スーツがキラキラになる。

イエローレンジャーがこれを使ったら、見た目が完全にゴールドレンジャーなのは突っ込むな。


◆シャークサイクル
第3シーズンから登場したパワーレンジャーシリーズ初の専用オートバイ。先史時代の化石から創られた鮫の魂を宿すバイクである。

レッドレンジャー、ピンクレンジャー、ホワイトレンジャーの専用バイクはシャークブリッターの流用で、イエローレンジャーの専用バイクはシャークランチャー、ブルーレンジャーとブラックレンジャーの専用バイクはシャークスライダーのバイク部分のリデコ。

玩具の売れ行きが好調で『パワーレンジャー・イン・スペース』では、レッドスペースレンジャーの強化形態 レッド・バトライズド・レンジャーが劇中に登場。アクションフィギュアが発売された。
以後の作品ではレッド専用の強化アーマー バトライザーが劇中に登場するのが恒例となっている。


▼メカニック

◆ダイノゾード(守護獣)
原典の神という設定は宗教的に問題があったため、意思を持たない兵器に変更された。

ティラノサウルスダイノゾード(守護獣ティラノザウルス)、マストドンダイノゾード(守護獣ジュウマンモス)、トリケラトプスダイノゾード(守護獣トリケラトプス)、セイバートゥースタイガーダイノゾード(守護獣サーベルタイガー)、プテロダクティルスダイノゾード(守護獣プテラノドン)が合体して、ダイノゾード・タンクモード(ダイノタンカー)に変形。
制御装置を解除する事でダイノメガゾードとなる。


◆ダイノメガゾード(大獣神
ダイノゾード・タンクモードが変形する巨大ロボット。
必殺技は専用の剣 パワーソードの一閃。原典とは異なり、必殺技の名称は叫ばない。これは本作以後のシリーズに登場するメガゾードも同様である。

合体バンクでは合成音声によるナビゲートが印象的。
ダイノゾード・バトルモードとも呼ばれる。


◆ドラゴンゾード(ドラゴンシーザー
グリーンレンジャーのパワーを元にリタが創造した。
グリーンレンジャーのパワーが弱まると呼び出せなくなる。

トミーがパワーレンジャーに加入した際はゾードンの力で他のゾードとの合体機能が追加。メガドラゴンゾード(剛竜神)とウルトラゾード(獣帝大獣神)の一部を構成する。


◆タイタヌス(キングブラキオン)
パワーレンジャーの切り札。ウルトラゾードがこれに搭乗する事でメガウルトラゾード(究極大獣神)となる。

後述するニンジャメガゾードやショーグンメガゾードとも互換性があり、日本ではありえない究極無敵将軍と究極隠大将軍が完成する。


◆サンダーゾード(気伝獣
ゼッドに破壊されたダイノゾードを雷の力で修復して強化した機体。
ダイノゾードの姿で召喚された後はパワーレンジャーの掛け声でサンダーゾードに変化する。

レッドドラゴンゾード(龍星王)は人型のバトルモードに変形。ライオンゾード(星獅子)、ユニコーンゾード(星天馬)、グリフィンゾード(星麒麟)、ファイヤーバードゾード(星鳳凰)は合体して、サンダーゾード・アサルトチーム(天空気殿)となり、レッドドラゴンゾード・バトルモードを載せて飛行する事ができる。


◆サンダーメガゾード(大連王
レッドドラゴンゾード・バトルモードとライオンゾード、ユニコーンゾード、グリフィンゾード、ファイヤーバードゾードが変形・合体する巨大ロボット。

武器は専用の剣 サンダーサーベルと手のひらから発射するビーム光線。
サンダーサーベルは刀身から電撃を放つ事ができる。

必殺技はサンダーサーベルの一閃による一刀両断。


◆ホワイトタイガーゾード(ウォンタイガー)
サーバの力を元にゾードンが作った機体。人型のホワイトタイガーゾード・バトルモードに変形する事ができる。

武器は変形前の尻尾が変形した剣と胸部のホワイトタイガーの口から発射する赤色の爆弾 サンダーボルト。


◆メガタイガーゾード(牙大王)
ホワイトタイガーゾード・バトルモードがライオンゾード、ユニコーンゾード、グリフィンゾード、ファイヤーバードゾードと合体した巨大ロボット。

ファイヤーバードゾードを右腕から発射して、モンスターを一撃で粉砕する必殺技を放つ。


◆トール・キャリアゾード(ダイムゲン)
ゾードの中で明確に自我を持っている数少ない機体。
単体でメガゾード形態に変身できる。武器は両腕のキャノン砲から発射されるビーム光線。

レッドドラゴンゾード・バトルモードとホワイトタイガーゾード・バトルモードを体内に搭載して、エネルギーを充填する事ができる。

原典とは異なり、人間の言葉は話さない。名古屋弁も話さない。


◆サンダーウルトラゾード(重甲気殿)
トール・キャリアゾードにレッドドラゴンゾード・バトルモードを載せたサンダーゾード・アサルトチームが合体し、ホワイトタイガーゾードを搭載した形態。

この形態でも両腕のキャノン砲からビーム光線を発射する事ができる。

必殺技はレッドドラゴンゾード・バトルモードが右手に持つ棒状の武器を回転させて、ヘリコプターのように空中高く飛び上がり、モンスターの頭上から押し潰して破壊する。


◆ニンジャゾード(超忍獣) / ニンジャメガゾード(隠大将軍
元はニンジャーの所有物。原典とは逆に1号ロボとなった。

映画版でも主役メカに抜擢されたが色んな意味で、えらいことになっている。


◆ショーグンゾード(巨大獣将) / ショーグンメガゾード(無敵将軍)
原典とは逆に2号ロボ。
元は地球の古代ゾーディニア文明が作った巨大ロボットで、ゾードン製ではない機体。

パワーレンジャーが子供になってしまった後はエイリアンレンジャーに譲渡された。


◆ファルコンゾード(ツバサマル)
ニンジャゾードのコアとなる機体。
ホワイトレンジャーが操縦する。


◆バトルボーグ(獣将ファイター)
エイリアンレンジャーが操るモビルファイター巨大ロボット。
レンジャーたちの動きに合わせて行動して、モンスターを倒す。


いくぞ、追記・修正だ!

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最終更新:2025年04月16日 20:10

*1 『バイオマン』の海外進出自体はフランスで成功しており、アメリカにおける『パワーレンジャー』を彷彿とさせるほどの大ヒットを記録した

*2 現地の玩具規制に則った仕様変更はされているので、完全に同じものではない。