ゼラオラ

登録日:2018/07/14 Sat 14:27:56
更新日:2024/11/15 Fri 06:58:33
所要時間:約 6 分で読めます






手足のツメを帯電させ相手を八つ裂き。かわされても飛び散る電撃で感電させる。


出典:劇場版ポケットモンスター みんなの物語、OLM Team Kato、WIT STUDIO、
(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon ©2018 ピカチュウプロジェクト、
東宝、2018年7月13日公開。




■データ


全国図鑑No.807
分類:じんらいポケモン
英語名:Zeraora
高さ:1.5m
重さ:44.5kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:でんき
特性:ちくでん(でんきタイプの技を受けるとそれを無効にし、HPを最大値の1/4回復する)

HP:88
攻撃:112
防御:75
特攻:102
特防:80
素早さ:143
合計:600

努力値:素早さ+3

■概要


第七世代で登場した幻のポケモンの1匹。
でんきタイプらしく黄色と黒の体毛に覆われた、二足歩行ののような容姿をしている。
両手両足の肉球から大放電を行い、強力な磁場を発生させる事で空中を浮遊し、またそれを利用して高速移動を行う事も出来る。
その最高速度は雷速に等しいとのこと。
雷速は秒速150km=マッハ441。恐らく単純な移動速度はポケモン界最速である。
映画ではその身を電気と化し、超高速で移動するという演出が為されていた。かなりカッコいい。

戦法は主に相手に急接近した後、高電圧の電気を帯電させた両手の鋭い爪で八つ裂きにする。
かわされても飛び散る電撃で感電させる。


劇場版『みんなの物語』に「ふしぎなおくりもの」経由で入場者に配布された。

ポケモンHOMEでは剣盾のイベントと連動して期間限定で色違いの個体が配布された。

名前の由来については「Z(尻尾のジグザグ?)」+「老虎(ラオフー)(中国語で虎)」+「Orage(オラージュ)(フランス語で雷雨)」+「」という説がある。


映画でのゼラオラ


フウラシティに伝わる伝承曰く、過去の火災によって死んだゼラオラの呪いが今なお残っているらしいが…?


■対戦でのゼラオラ


幻のポケモンとしてはぶっちぎりの素早さの持ち主。
併せて攻撃・特攻もアタッカーとしては十分ではあるが、耐久は控えめと言う典型的両刀高速アタッカー。
一応HPが割とあるため並のでんきタイプよりは硬いのだが、参戦できるルールを考えると脆い部類。

特筆すべきは単でんきの中では群を抜いた技の豊富さ。
専用技威力・命中ともに100と安定した性能を誇り、「ワイルドボルト」の上位互換である物理でんき技「プラズマフィスト」*1
さらにこの技の使用後に繰り出されるノーマル技はターン終了時まで全てでんき技になる(「プラズマシャワー」状態になる)。
特殊技も「10まんボルト」「ボルトチェンジ」「かみなり」「ほうでん」「エレキネット」と豊富かつ優秀なものが揃う。

サブウェポンは優秀なかくとう技である「インファイト」を同タイプで唯一使用可能。
でんき+かくとうは単タイプ相手なら全てのタイプに等倍ダメージを与えられる優秀な組み合わせ。
複合タイプでも両方を半減以下に抑えられるのはくさ/エスパー等ごく一部に留まる。
その他、「けたぐり」「アイアンテール」「じごくづき」「はたきおとす」「ほのおのパンチ」「げきりん」等も使用可能。
禁止級では貴重な「ねこだまし」や「がむしゃら」「でんこうせっか」も習得でき、「きあいのタスキ」との相性も良い。
「れいとうパンチ」等の物理こおり技を覚えないのが残念な所か。

特殊型ではサブウェポンは「きあいだま」「くさむすび」「バークアウト」「めざめるパワー」等。
変化技は「でんじは」「ちょうはつ」「よこどり」等を使用できる。

特性は「ちくでん」
ダブルでは味方の全体攻撃技「ほうでん」等でHPや襷を消耗せず、逆に回復できる。
さらにこの特性とプラズマフィストの効果により相手のノーマル技による反撃を無効化し、味方のノーマル技もでんき技に変換できる。
「プラズマフィスト」使用後の「ばくおんぱ」「だいばくはつ」「ほろびのうた」は特に有効。
攻撃と同時に防御や援護をこなせるのが最大の強み。

火力面は物理・特殊のどちらも中途半端さが否めない。
ただ逆に言えば物理・特殊・両刀のいずれの型でも運用できる数値であり、上記の豊富な技を活かすことができる。
攻め手の豊富な単でんきとしてはエレキブルもいるが、ゼラオラにはアギルダーに次ぐ素早さと使い勝手の良い物理でんき技もある。
プラズマフィストの効果が活きるのもこの素早さがあってこそ。

ただぶっちゃけコイツが出場可能なルールでは素早くて器用というだけでは厳しい。
「つるぎのまい」「わるだくみ」等の積み技もなく、火力補強はアイテムやカプ・コケコ等が展開する「エレキフィールド」頼り。
一応、カイオーガホウオウ等の弱点をタイプ一致で突くことができるほか、メガミュウツーYすらも上から叩ける。
だがそれ以外のメジャーな禁止級相手には苦戦を強いられやすい。
「インファイト」でアルセウスディアルガの弱点を突こうにも不一致かつ攻撃種族値112では火力不足。
レックウザギラティナウルトラネクロズマに有効な「げきりん」もダブルでは対象がランダムに決定するため不安定。

その容姿や貴重な「インファイト」持ちということもあってか当時は未登場複合タイプだった、でんき/かくとうタイプにして欲しかったとの声も多い。
マーシャドーの優秀さもあって余計にそう思われているのかもしれないが。



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最終更新:2024年11月15日 06:58
添付ファイル

*1 ワイルドボルトには特性「すてみ」で強化されるというメリットがあるが、でんきタイプに特性「すてみ」を持つポケモンがいないため、やはり威力はプラズマフィストに劣る。