ティンダングル(遊戯王OCG)

登録日:2019/12/28 (土曜日) 15:10:28
更新日:2025/04/18 Fri 21:28:30
所要時間:約 26 分で読めます






ティンダングルとは、遊戯王OCG、アニメ遊戯王VRAINSに登場するテーマである。

属するモンスターは全て闇属性悪魔族のモンスターであり、Lモンスターとあるモンスターを除いて全てリバースモンスターであることが特徴。
魔法・罠はティンダングルの名を冠するものは一種類しかないものの、その多くが墓地で発動する効果も併せ持っている。
特に魔法カードは《メールの階段》を除き墓地にある自身を除外し手札のティンダングルカードを捨てることでデッキの同名カードをサーチ出来るためリカバリー能力が高い。

基本的なリバーステーマのように堅実にアドを取りに行くと思いきや、モンスターに破壊耐性を付与して攻撃に耐えて、墓地にモンスターを溜めた後、一斉に展開し高攻撃力と倍加ダメージで相手のライフを一気に削り取る爆発力を持つのが魅力。

ちなみに一部のモンスターはリンクメタの効果を持っている。

また、3の数字と非常に縁があるテーマで、フィールドや墓地にティンダングルが3種類いる場合効果を発動するカードも存在する。
ぶっちゃけ主人公より3の数字に縁があることは内緒。

イラストのモンスターは非常にグロテスクな姿をしており、どのモンスターにも筋肉繊維のような模様と青い目玉が付いていて、アニメにおける使用者とは正反対の禍々しい印象を受ける。だが、どことなく原作遊戯王に登場するモンスターたちを連想させることから、一部のデュエリストからは「グロかっこいい」という声も。

名前の由来はクトゥルフ神話に登場するティンダロスの猟犬+angle(角度を意味する英単語)。
ティンダロスの猟犬は過去視やタイムトラベルを行った者を狙い、一度対象を狙うとどこまでも追いかけてくる性質があり、部屋の隅など90度以下の鋭角からこの世に出現する性質を持つ。
また、魔法罠の名前は幾何学で使用されている用語から取られている。

アニメではVR兄様こと財前晃が使用。
全話通してマスターデュエルで遊作やAiを相手取り、そのリバース効果で苦しめた。
特にAiからはこのテーマに高い評価を下しており、「セットモンスターで仕掛けてくる厄介なデッキ」警戒感を露わにしている。
初戦では《ティンダングル・ハウンド》と《ティンダングル・エンジェル》は使用者である財前晃と妹の財前葵(ブルーエンジェル)を象徴するような演出・脚本を行なっている。
相手の盤面に触らず永続魔法や装備罠で自らのモンスターに耐性をつける戦法は、晃の手堅い性格を表しているのだろう(一応《ジェルゴンヌの終焉》は装備モンスターのリンク先の相手モンスターを破壊して効果を発揮するが、晃は送り付けたティンダングルトークンを破壊するつもりだった)。
また、ヴレインズのキャラクターの中ではOCG化に非常に恵まれており、ライトニングやボーマンのようなメインキャラのテーマがOCG化されていない中、OCGオリジナルのモンスターが5体も登場する優遇っぷりである(そのうち1体は後にアニメに登場)。



カード一覧

以下、カードテキストは遊戯王カードwikiより引用したものを掲載する。

下級モンスター


ティンダングル・エンジェル
リバース・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻 500/守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
自分の手札・墓地から「ティンダングル・エンジェル」以外のリバースモンスター1体を選んで裏側守備表示で特殊召喚する。
この効果が相手ターンのバトルフェイズに発動した場合、
さらにそのバトルフェイズを終了する。

遊戯王名物とても天使には見えない天使モンスター。しかもコイツは悪魔族である。
リバース効果は手札・墓地に存在するリバースモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する効果。
墓地の肥やしになっているティンダングルだけでなく、手札に持て余している上級ティンダングルを特殊召喚できる優秀なモンスター。後述する《ティンダングル・イントルーダー》の効果で更なる展開が望める。
ちなみに、リバースモンスターならなんでもいいので、《禁忌の壺》やシャドールなんかもセット出来てしまう。
更にこの効果が相手ターンのバトルフェイズに発動した場合、そのバトルフェイズを終了させてしまうオマケ付き。

アニメでは財前葵の象徴として扱われ、《ティンダングル・ハウンド》とのループコンボでPlaymakerを苦しめた。
また、《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》の打点アップに必要なモンスターの1体。

ティンダングル・アポストル
リバース・効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻 800/守1600
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
自分フィールドの裏側表示モンスターを3体まで選んで表側守備表示にする。
この効果で表側守備表示にしたモンスターが全て「ティンダングル」モンスターだった場合、
そのモンスターの数までデッキから「ティンダングル」カードを手札に加える事ができる。

OCGオリジナルのティンダングルその1。
リバースした際、3体まで他の裏側守備モンスターを表側にし、その中にティンダングルモンスターがいた場合、その枚数分ティンダングルカードをサーチ出来る。
このカードを用いて展開の始動をしていくことが主な使い方。運が良ければ一気にアドバンテージを取れる。
だが、ティンダングルカードは墓地に送ってこそ意味のあるカードが多いのがネックで、《ティンダングル・ジレルス》や《ティンダングル・ドールス》を手札に加える・《ティンダングル・エンジェル》とのコンボで加えたティンダングルモンスターをセットするといった吟味が必要。

ティンダングル・トリニティ
リバース・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻 0/守1500
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
デッキから「ティンダングル・ベース・ガードナー」1体を特殊召喚する。
(2):リバースしたこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分の「ティンダングル」モンスターは戦闘では破壊されない。
(3):このカードが「ティンダングル」リンクモンスターのリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「ジェルゴンヌの終焉」1枚を手札に加え、
デッキから魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。

OCGオリジナルのティンダングルその2。
リバースした際、《ティンダングル・ベース・ガードナー》をリクルートする効果。リバースしたコイツがフィールドにいるとティンダングルに戦闘破壊耐性を持たせる効果。ティンダングルモンスターのL素材になった場合、《ジェルゴンヌの終焉》を手札に加える効果の3つを持つ。
全体的に見ると、《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》のサポートに特化しており、2の効果もティンダングルの場持ちを良くさせてL召喚のお膳立てが可能になる。《ナーゲルの守護天》が破壊された際の保険にもなれる。

イラストには《ティンダングル・エンジェル》を含めた3体のティンダングルが合体した姿で、老人の顔を持つモンスターと苦悶の表情を浮かべるモンスターがいる。
他にも未知のティンダングルがいるということだろうか?

ティンダングル・ジレルス
リバース・効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻 0/守1800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札にある場合、このカード以外の手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「ティンダングル・ジレルス」以外の「ティンダングル」カード1枚を墓地へ送り、
このカードを裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードがリバースした場合に発動できる。
デッキから「ティンダングル・ジレルス」以外のリバースモンスター1体を選び、
手札に加えるか墓地へ送る。

OCGオリジナルのティンダングルその3。
LINK VRAINS DUELIST SETに収録されたティンダングルの新顔。
リバースした際、デッキから同名以外のティンダングルモンスターのサーチ・または墓地に送る効果と、このカード以外の手札を墓地に送ることでティンダングルカードを墓地に送り、自身を裏側守備で特殊召喚する効果を持つ。
どちらとも非常に優秀な効果で、1は手札で持て余したティンダングルカードを墓地に送りつつ、更にデッキに眠る《ティンダングル・ハウンド》や《ティンダングル・ドロネー》を墓地に送ることが出来るため、展開と墓地肥やしを両方行える。
リバーステーマはその性質上、展開力が鈍い部分があるが、このカードの登場でティンダングルはある程度それを補うことが可能になった。
自身の効果でセットしたコイツを、《ティンダングル・アポストル》等を用いてリバースすれば1ターンで1と2、両方の効果を使う事でデッキの回転率を高められる。

名前の由来は、クトゥルフ神話に登場するジレルスの結界石で、作中ではティンダロスの猟犬を捕縛・使役している場面がある。
そのためか、イラストは三角形の石の内側に《ティンダングル・ハウンド》が封じ込められている。

上級モンスター


ティンダングル・ハウンド
リバース・効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2500/守 0
(1):このカードがリバースした場合、
このカード以外のフィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードの攻撃力は対象のモンスターの元々の攻撃力分アップする。
その後、対象モンスターを裏側守備表示にする。
(2):相手フィールドのモンスターの攻撃力は、
そのモンスターとリンク状態になっているモンスターの数×1000ダウンする。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、
フィールドの裏側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを表側守備表示にする。

ティンダングルを代表する怖そうなワンちゃんエースモンスター。
最上級モンスターだが、闇属性のため《終末の騎士》や《ダーク・グレファー》、《ティンダングル・ジレルス》を用いて墓地に落とし、《ティンダングル・エンジェル》や《ティンダングル・ドロネー》を駆使すれば墓地からセットする事は容易。

リバース効果はモンスター1体を対象に取り、そのモンスター分攻撃力を自身の攻撃力に加えて対象のモンスターを裏側にするパンプアップ効果。
爆発力・応用力が高く、貫通能力を付与し、《ナーゲルの守護天》でダメージを増やせばワンターンキルも可能。自分のモンスターも選べるため、リバース効果の再利用も可能。
ただし、対象に取れないモンスターには無力であり、更にLモンスターは守備表示に出来ないため、Lモンスターが主体の環境ではやや不利な事には留意されたし。

2の効果はリンクメタ。数値は高いものの、リンクを使わなくても回るデッキは多いためオマケみたいなもの。リンクに頼らざるを得ないサイバースオルフェゴールあたりは絶好のカモである。

3の効果は破壊された際、セットされたモンスターをリバースする効果。
《ティンダングル・エンジェル》をリバース出来れば擬似自己再生し、攻撃力3000の《ティンダングル・ハウンド》が立ったまま《ティンダングル・エンジェル》をセット出来る。
アニメではこの効果と《ティンダングル・エンジェル》の蘇生能力を駆使した。また、アニメ版《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》の打点アップには《ティンダングル・エンジェル》とこのカードが必要不可欠だった。

モチーフは言うまでもなくティンダロスの猟犬。イラストでは犬には見えないが、元ネタでもあくまで性質が猟犬に近いためそう呼ばれるだけで見た目は針のような舌を持つ怪物である。そのため、元ネタに忠実なデザインとも言える。

ティンダングル・ベース・ガードナー
効果モンスター
星5/闇属性/悪魔族/攻 0/守2300
このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):自分フィールドに裏側守備表示モンスターが存在する場合、
このカードは手札から守備表示で特殊召喚できる。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
相手のリンクモンスターのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合、
このカードをリリースして発動できる。
手札・デッキから「ティンダングル」モンスター1体を表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。

ティンダングルモンスターの中で唯一リバースモンスターではないもやっとボール。

自身を特殊召喚する効果を持つが、自分フィールドにセットモンスターがいることが条件。《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》の打点アップには墓地にこのカードが必要なため、可能ならそのままL素材にしてしまおう。
2の効果は相手のリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された際に自身をコストに発動されるリクルート効果。あくまで牽制程度に留めると良い。

ティンダングル・イントルーダー
リバース・効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2200/守 0
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
デッキから「ティンダングル」カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「ティンダングル」カード1枚を墓地へ送る。
(3):このカードが墓地に存在し、
自分フィールドにモンスターが裏側守備表示で特殊召喚された場合に発動する。
このカードを墓地から裏側守備表示で特殊召喚する。

OCGオリジナルのティンダングルその4。後にアニメにも登場した。

リバースした場合、デッキからティンダングルカードを加える効果、召喚に成功した場合、デッキからティンダングルカードを墓地に送る効果、このカードが墓地に存在し、自分フィールドにモンスターが裏側守備表示で特殊召喚された場合自身をセットする3種類の効果を持つ。
どれもティンダングルにおいて優秀なサポートを有しており、積極的に墓地に送り、3の効果で特殊召喚したいところ。ちなみにこの効果は強制なので、ダメステでも発動可能。
《ティンダングル・ドロネー》で1体目をセット、更に墓地にいる2体目を3の効果でセットすれば次のターンでランク6エクシーズの下準備が整う。
後述する魔神童とは相性が抜群である。

イントルーダーとは、侵入者の意味を持つ。

ティンダングル・ドールス
リバース・効果モンスター
星5/闇属性/悪魔族/攻1000/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・デッキから墓地へ送られた場合、
「ティンダングル・ドールス」以外の自分の墓地の「ティンダングル」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードがリバースした場合に発動できる。
デッキから魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。
(3):このカードをリンク素材とした「ティンダングル」リンクモンスターは
1度のバトルフェイズ中に3回攻撃できる。

OCGオリジナルのティンダングルその5。プレミアムパック2020で登場した新米。

1の効果は手札・デッキから墓地に送られた場合、同名以外のティンダングルを墓地からセットする効果。ティンダングルをサポートする魔法カードや《ティンダングル・ジレルス》の効果でこのカードを墓地に送れば一気に場を整えられる。
どんな手段でも手札・デッキから墓地に送られればいいので、《影依融合》でデッキ融合を行えば《エルシャドール・ミドラーシュ》を出しつつティンダングルをセット出来る(ただし、そのターン特殊召喚を行えないが)。

2の効果はまんま《おろかな副葬》。ティンダングルの魔法・罠は墓地で効果を発動するものが多いため、非常にありがたい効果。ただ、このカード自身が場に出にくいため、《ティンダングル・エンジェル》による補佐は必須。

3の効果はこのカードをリンク素材にしたティンダングルLモンスターの攻撃回数を3回に増やす効果。これにより実質オマケ扱いだった《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》を出す理由が生まれた。

ドールスと言う名前と芋虫のようなイラストから、元ネタはクトゥルフ神話に登場するドールだろう。
粘液で覆われた白く巨大な芋虫のような姿をしており、大きさは100mを超えるらしい。
ティンダロスの猟犬とは協力関係にあり、鋭角を作り出して追跡を手助けするという。3の効果はここから由来されたと思われる。

リンクモンスター


ティンダングル・アキュート・ケルベロス
リンク・効果モンスター
リンク3/闇属性/悪魔族/攻 0
【リンクマーカー:上/左下/右下】
「ティンダングル」モンスター3体
◀   ▶
(1):自分の墓地に「ティンダングル・ベース・ガードナー」を含む「ティンダングル」モンスターが3種類以上存在する場合、
このカードの攻撃力は3000アップする。
(2):このカードの攻撃力は、
このカードのリンク先の「ティンダングル」モンスターの数×500アップする。
(3):このカードが攻撃宣言したバトルフェイズ終了時に発動できる。
自分フィールドに「ティンダングルトークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。

ティンダングルの切り札たるもっと怖そうなワンちゃんLモンスター。
召喚条件はティンダングル3体と重いため、《ティンダングル・ドロネー》の1、2、どちらかの効果を使って出すケースがほとんどだろう。

1の効果は墓地に《ティンダングル・ベース・ガードナー》を含むティンダングルが3種類以上存在する場合、攻撃力が3000アップする効果。
このカードをL召喚する状況においては、墓地にティンダングルモンスターが3種類以上いるケースが多いので攻撃力0のまま棒立ちはあまり無いだろう。そもそもティンダングル自体墓地肥やし手段に困らないので、条件を満たせない状況は余りない。
ただし、序盤で《ティンダングル・ドロネー》の1の効果で特殊召喚する場合は墓地を確認してから行おう。
また《エフェクト・ヴェーラー》を打たれるとそのターンはずっと攻撃力0になるので要注意。

2の効果はリンク先のティンダングルモンスターの数によって攻撃力が上昇する効果。
リンクマーカーの1つが上を向いているため、基本的に攻撃力は最大4000まで上がると考えて良い。もしも4500まで上げたい場合は《オイラーサーキット》や壊獣は必要不可欠。

3の効果はこのカードが攻撃宣言を行ったバトルフェイズ終了時、トークンを生成する効果。リンク先にトークンを出せば打点アップに貢献する他、もしも相手を倒しきれない場合、トークンを《リンクリボー》に変えて自身を含めて《双穹の騎士アストラム》のL素材に変えてしまうのも良いだろう。

総じて、攻撃的なモンスターでティンダングルデッキにおいては強力なモンスターと言えるのだが、リンク3にはもっと出しやすく強力な効果を持つモンスターが多く、テーマ内にももっと攻撃的なモンスターとして《ティンダングル・ハウンド》がいることから、しばらくの間「おまけ」扱いされることが多かった……。

しかし、《ティンダングル・ドールス》の登場により、《ナーゲルの守護天》が場にある状態で《ティンダングル・ドールス》を素材にしてこのカードをL召喚した場合。

  • 攻撃力3000(リンク先にティンダングルがいれば更に500ポイントずつアップ)
  • 戦闘ダメージ倍加
  • 3回攻撃

と殺意に満ちた超おっかねぇワンちゃん地獄の番犬が現れる。

ケルベロス「今こそ、私が動く時!」

ただし、昨今の環境では耐性もなくフィールドに維持できるかは怪しいところなので、一気にとどめを刺しに行きたいところ。
刺しきれなかった場合は大人しく《双穹の騎士アストラム》あたりに変えて次のターンに備えよう。

イラストはケルベロスと名の付いたモンスターであるが、《ティンダングル・ハウンド》同様犬とは似ても似つかない姿をしている。

アニメにおいても財前晃の切り札として活躍。
打点アップ効果は墓地に《ティンダングル・ハウンド》または《ティンダングル・エンジェル》がそれぞれいる場合1500ポイントずつアップするようになっている。
また、兄弟の象徴である《ティンダングル・ハウンド》と《ティンダングル・エンジェル》の存在によってパワーアップすることから、このカードは財前兄妹の絆の象徴として扱われている。

召喚演出も凝られており、
三角形や悪魔の描かれた門が出現→鎖を纏った3つの火の玉が門から飛び出す→火の玉が地上に着弾すると燃え盛る炎から《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》が登場
と切り札にふさわしい登場をする。

魔法


ナーゲルの守護天
永続魔法
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分のメインモンスターゾーンの「ティンダングル」モンスターは戦闘及び相手の効果では破壊されない。
(2):自分の「ティンダングル」モンスターが相手に戦闘ダメージを与える場合、
1ターンに1度だけそのダメージは倍になる。
(3):墓地のこのカードを除外し、手札から「ティンダングル」カード1枚を捨てて発動できる。
デッキから「ナーゲルの守護天」1枚を手札に加える。

ティンダングルを守る永続魔法。

メインモンスターゾーンのティンダングルモンスターに強固な耐性を付与させるだけでなく、1ターンに1度戦闘ダメージを倍加する強力な効果を持つ。
強化無しの《ティンダングル・ハウンド》ですら、ダイレクトアタックが決まれば一気にライフを5000も持っていけるため、爆発力は非常に高い。
仮に羽根帚で破壊されても手札のティンダングルを墓地に送ればデッキの同名カードをサーチ出来る嬉しいリカバリー付き。《おろかな副葬》でこのカードを墓地に送り、3の効果を使えば実質サーチとなる。

総じて、序盤から終盤までティンダングルを支える屋台骨とも言えるカードであり、是非とも3枚投入したいところである。ハノイの崇高なる力基本的にEXゾーンに出す《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》以外は怖くない。同時にティンダングルと戦うとデュエルが長引く1番の要因。

しかし弱点として墓地送り、バウンス、除外には無力であること、ダメージ倍加はそのターン中に、相手に初めて与えた戦闘ダメージが倍加するため、戦闘するモンスターはよく考えて攻撃しなければならない2つの点が挙げられる。

名前の由来はナーゲル点からか。

オイラーサーキット
フィールド魔法
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「ティンダングル」モンスターが3体以上存在する場合、
相手モンスターは攻撃できない。
(2):自分スタンバイフェイズに、自分フィールドの「ティンダングル」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールを相手に移す。
(3):墓地のこのカードを除外し、手札から「ティンダングル」カード1枚を捨てて発動できる。
デッキから「オイラーサーキット」1枚を手札に加える。

オービタル7「オイラーのサーキットであります!」

ティンダングル専用のフィールド魔法。
1の効果はティンダングルが3体以上いる場合、相手の攻撃を封じる効果。
《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》や《ティンダングル・ドロネー》を用いれば容易に相手の攻撃を封印できるが、いかんせんティンダングルは単体での展開力に乏しいため、序盤では発動しにくいのがネック。

2の効果は自分スタンバイフェイズにティンダングルを相手に渡す効果。
ティンダングルモンスターを相手に渡すメリットとして

  • 攻撃力の低いティンダングルを渡し、高打点ティンダングルで戦闘破壊することで大ダメージを与える。
  • 《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》の攻撃力アップおよび《ジェルゴンヌの終焉》の効果を狙う

の2種類が挙げられる。
どちらにしても、自分のスタンバイフェイズという遅いタイミングで効果を発動するのが非常にネック。相手のターンで《ハーピィの羽根帚》や《ツイン・ツイスター》を打たれてしまっては元も子もない。
あくまで《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》を主軸にした場合お呼びがかかるカードだろう。

名前の由来はオイラー路からだろう。グラフの全ての辺を通る路のことであり、また全ての辺をちょうど1度だけ通る一筆書きのような路をオイラー閉路と呼ばれる。このカードの図もオイラー閉路である。

メールの階段
永続魔法
(1):自分メインフェイズにこの効果を発動できる。
手札から「ティンダングル」カード1枚を捨て、以下の効果から1つを選んで適用する。
このターン、この効果で捨てたカードと同名のカードを
自分は「メールの階段」の効果で捨てる事はできない。
●自分フィールドの裏側守備表示モンスター1体を選んで表側攻撃表示にする。
●自分フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を選んで裏側守備表示にする。

ティンダングルカードを捨てることで自分フィールドのモンスターの表示形式を変える永続魔法。
このカードの登場により、ティンダングルはセットしたターンでもリバース効果を使えるようになった。
更に、手札で持て余したティンダングル上級モンスターや《ティンダングル・ドロネー》を墓地に送ることが出来る。
捨てた《ティンダングル・イントルーダー》や《ティンダングル・アポストル》を《ティンダングル・エンジェル》や《ティンダングル・ドロネー》で蘇生し、またリバースしてサーチを繰り返すと無駄がない。

表示形式を変えるモンスターはティンダングルでなくてもいいので、シャドールサブテラー、《禁忌の壺》のリバース効果を即座に使えるのは非常に強力。手札にティンダングルが2枚あれば再セット可能。

ただし、捨てる際に2枚めの同名モンスターは捨てられないこと、《ナーゲルの守護天》や《オイラーサーキット》のように墓地にあっても同名カードをサーチ出来ないため、非常に手札に引き寄せにくい性質を持つ。
また、言うまでもなく手札消費が荒くなるのでいたずらに効果を使いすぎると、いざと言うときに《ナーゲルの守護天》のリカバリーが出来なくなる事に注意。


ティンダングル・ドロネー
通常罠
(1):自分の墓地に「ティンダングル」モンスターが3種類以上存在し、
相手モンスターの攻撃で自分が戦闘ダメージを受けた時に発動できる。
その攻撃モンスターを破壊し、EXデッキから「ティンダングル・アキュート・ケルベロス」1体を特殊召喚する。
(2):EXモンスターゾーンに自分のモンスターが存在しない場合、
墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「ティンダングル」モンスター3体を対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。
そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。

名前に唯一、ティンダングルの名を冠する通常罠カード。

1の効果は条件付き炸裂装甲+《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》を特殊召喚する効果。
L素材を消費せずに《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》を出せるのは中々強力。打点を上げるためにも《ティンダングル・ベース・ガードナー》を墓地に送っておこう。

本命は2の効果。墓地のこのカードを除外し、ティンダングルを一気に3体裏側守備表示で蘇生する。
蘇生したティンダングルを壁として用いる他、相手ターン終了時に使用できれば次のターンすぐにリバース効果を使う事が出来、《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》等のL素材に出来る。
ティンダングルにおいて、どの軸でもいかに速くこのカードとティンダングル3種類を墓地に落とせるかが勝利の鍵と言っても過言ではない程の重要カードであり、アイデンティティでもある。

逆を言えば、ティンダングル3種類を落とせなければ話にならないため、早急にティンダングルを墓地に落とせる構築が求められる。

名前の由来は「ドロネー三角形分割」からか。

ジェルゴンヌの終焉
通常罠
(1):自分フィールドの「ティンダングル」リンクモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
装備モンスターは戦闘・効果では破壊されず、相手の効果の対象にならない。
(2):1ターンに1度、装備モンスターの全てのリンクマーカーの先にモンスターが存在する場合に発動できる。
それらのモンスターとこのカードを全て破壊する。
全て破壊した場合、このカードを装備していたモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。

実質《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》専用の装備罠カード。《ティンダングル・トリニティ》でサーチ出来る。
ほとんど《ナーゲルの守護天》の耐性を受けられない《ティンダングル・アキュート・ケルベロス》に対象と効果破壊耐性を付加させられる。

2の効果は相手に最低3000バーンを与える事が可能で、終盤では引導火力となり得る。
しかし、相手がこのカードの存在を知りつつケルベロスのリンク先にモンスターを出すとは考えられないため、こちらから壊獣を出したり《オイラーサーキット》でティンダングルモンスターを送りつける等工夫が必要。

名前の由来は幾何学で使われる「ジェルゴンヌ点」だろう。

ちなみに、アニメ遊戯王VRAINSにこのカード名を冠したBGMがある。

相性のいいカード・テーマ


ティンダングル同様、リバースモンスターを主軸にしたテーマ。
シャドールとは属性が噛み合うだけでなく、《シャドール・ドラゴン》や《シャドール・ヘッジホッグ》と言ったモンスターを使いまわしたり、《ティンダングル・ドールス》の効果でデッキの《影依融合》を墓地に落とす事が出来る。また、特殊召喚を多用するデッキではないため、《エルシャドール・ミドラーシュ》も気軽に出せる。
クローラーは属性こそ違うが、《星遺物に差す影》で相手を牽制したり、《星遺物の傀儡》の効果をフルに使うことが出来る。


墓地肥やしに秀でた光属性のテーマ。
墓地を肥やすスピードを上げるだけでなく、《ティンダングル・エンジェル》の効果で白戸家のお父さんライトロード・ハンター ライコウ》の除去効果を何度も使い回す、墓地に光と闇が落ちやすいので開闢やレヴィオニアを採用すると言った芸当が可能。ライロの墓地肥やし効果で開闢が落ちても泣かない。

  • 禁忌の壺

おろ埋などであらかじめ墓地に送り、《ティンダングル・エンジェル》の効果で蘇生すれば、ティンダングルが不得手とする相手へのディスアドや自身のドローといったサポートが出来る。
表になった後は《ティンダングル・ハウンド》をリバースすれば、攻撃力を4500に上げて再び《禁忌の壺》の効果を使う事が可能。
占術姫と混ぜるのもアリ。

  • 魔神童

闇属性・悪魔族と言ったシナジーだけでなく、手札・デッキから墓地に送られた際の自己再生効果で《ティンダングル・イントルーダー》も一緒に蘇生できる。
また、リバース効果で《ティンダングル・ドールス》を墓地に送れば墓地からリバースモンスターを更に蘇生出来る。

  • 裏風の精霊

召喚時、リバースモンスターをサーチできる。
万能サーチであり、特にエンジンとなる《ティンダングル・ジレルス》を手札に引き込みたい場合に。

・生きる偲びのシルキィ

ティンダングルの効果を使い回しつつ、相手の妨害をして自身を特殊召喚出来る。
チューナーなのでそのままティンダングルとシンクロ召喚を行ったり、ハリファイバーを用いて更なるリンクの展開が行える優秀な子。
問題は入手手段がジャンプフェスタ2020でハノイの騎士と対戦で貰えるパックでランダムに入手するしかないため、シングルでは非常にお値段が張ること。


リバースモンスターを用いるこのデッキとは強いシナジーを誇る。
墓地肥やし・サーチ・サルベージ・手札からの特殊召喚と色々出来る。

・ランク6エクシーズモンスター

基本的に《ティンダングル・イントルーダー》2体でエクシーズすることになる。
相手のモンスターの攻撃力を0にする《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》や《ティンダングル・ドロネー》から《禁忌の壺》まで落とせる《永遠の淑女ベアトリーチェ》あたりが使われる。
リバースした時の効果を持つ《No.24 竜血鬼ドラギュラス》も相性が良い。

・手札抹殺、手札断殺

手札で持て余す《ティンダングル・ドロネー》や上級ティンダングルを墓地に送りつつドロー出来る。


墓地肥やし要員。
特に《ティンダングル・ドロネー》を落とせるだけでなく、《ナーゲルの守護天》や《オイラーサーキット》の実質サーチとして機能する副葬や、手札のティンダングルを落としつつ《ティンダングル・エンジェル》と組み合わせてランク4エクシーズが狙えるグレファーが推奨される。

・浅すぎた墓穴、バースト・リバース

裏側で蘇生するため《ティンダングル・イントルーダー》の特殊召喚が狙える。

・3体をリリースして出すモンスター

高Lモンスターの他にももう1つの切り札として採用が検討できる。
主に相性がいいのは制圧力の高く戦闘ではほとんど負けない《邪神アバター
専用サーチやサルベージを持つ《D-HERO Bloo-D》や《ラーの翼神竜》。
高打点と全体除去を兼ねた《神獣王バルバロス》、
《ナーゲルの守護天》を墓地に送ってコストを軽減しつつ、3000打点とモンスター・魔法の効果を受け付けず、破壊されても強力なモンスターをEXデッキから出せる《真竜騎兵ダースメタトロン
あたりだろうか。

弱点

正統派なリバーステーマ故、《ティンダングル・ジレルス》が来なければ展開が非常に遅くなること。そのため、シャドールなどで妨害をかけて下準備を進める必要がある。
また《スキルドレイン》《エフェクト・ヴェーラー》といった効果無効と除外が非常に刺さる。
特にティンダングルが3体のみいる状態で《ティンダングル・ドロネー》にチェーンされて墓穴の指名者を撃たれたら目も当てられないので要注意。こちらも墓穴と抹殺の指名者を投入するなどして対策していこう。

また、相手モンスターを直接除去する効果を持つカードがほとんど無いため、《ライトニング・ストーム》など除去カードを多く積む必要がある。


追記・修正は《ジェルゴンヌの終焉》の2の効果で相手にとどめを刺した決闘者のみお願いします。


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最終更新:2025年04月18日 21:28