登録日:2020/03/28 (土曜日) 17:19:16
更新日:2024/05/22 Wed 19:23:36
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ケロン軍とは、『
ケロロ軍曹』に登場する軍事組織。正式名称は『ガマ星雲第58番惑星宇宙侵攻軍』。その名の通り他の星を侵略することを目的とする。
起源及び規模は不明。少なくとも
地球が中生代だった頃には大々的な宇宙進出を果たしていた。
地球にはその頃から既に目を付けており、当時地球を支配していた『第一世代ペコポン人』こと
恐竜と凌ぎを削り合っていた。
その軍事力は地球とは比べ物にならないくらい高いのだが、現在は少子化に悩まされているという。
部隊の編成や階級については実力・才能主義、報酬については成果主義な面が強い。
その一方で非常に軍規が厳しいらしく、一度解散された部隊のメンバーは最悪二度と会えなくなるばかりか、軍法会議にかけられようものなら死刑もありえるという。
これ以外にもケロン人たちのギャグっぷりが嘘のような黒い面を多数見せており、
- 全宇宙規模の影響力を持つ生物兵器、キルルを創造。
- その才能で少佐まで上り詰めたクルルを、「性格が悪いから」という理由で曹長まで降格させる。
- 原作・アニメともに多数関係者が登場している暗殺兵だが、その中で100%現役と言えるのがゾルルしかいない。
更にアニメ等では、
- ケロロ小隊の侵略遅延に伴い、上記のキルルの改良品を地球に送りつける。
- ギルル&ドククの兄弟を、人体実験によって液体ケロン人とガスケロン人にしておきながら不採用。
- 最強の暗殺部隊「X1」を設立し、「静かなる殺戮者」と呼ばれる程にまで恐れられると同時に組織に貢献したであろうジララが脱走兵と化す。
- 古参兵とは言え、少尉というあまり高くない地位のオノノにキルルのプロトタイプを所持させる。
- 以前に地球侵略のために派遣したゲムムの存在をケロロ小隊に伝えない。
等々、その運営方針には謎が多い。
またケロン星には彼らが運営しているらしき訓練所が存在する。
ケロロは過酷な訓練が
トラウマで、学校の話題が出た際、若い頃を懐かしむ
秋を尻目に尋常じゃない震え方をしたこともあった。
ここでの在籍中に悪さをした場合、軍と同じく処罰の対象となる。
これとは別に日本の
小学校に相当する幼年訓練所もあるが、こちらはプルルの例を見るに軍人志望でなくとも通う模様。
なお、原作・アニメ共に作中では「ケロン軍には属していないが、独自に侵略行為を行っているケロン人」も何人か登場している。組織に貢献しているのかどうかは不明。
■構成員
□現役
○ケロロ軍曹
○ギロロ伍長
○ドロロ兵長
○クルル曹長
○タママ二等兵
地球侵略のために派遣された本編のレギュラーたち。詳細は
ケロロ小隊を参照。
○大佐
CV.
島田敏
本名不明。シルエットのみの登場で、
マントを羽織っている他、軍帽にザクの隊長機のような角が生えている。また、常に宙に浮いている。
作中では母艦に控え、複数の部隊の統括者であることが示唆されている。
全然侵略を達成できないケロロ小隊が地球にいられるのも、彼の采配によるところが大きいと思われる。
女性による世界統治を掲げたりはしない。
□退役・離反者
○ケロロの父
CV.
緒方賢一
ちょび髭と半開きの目が特徴的なケロロの父親。博多弁で話す。
現役時代は伝説の鬼軍曹だったらしく、その実力はケロン人の天敵であるヴァイパーですら恐れをなすほど。
ケロロが軍人、及び軍曹になろうと思ったきっかけとなった人物であり、彼の軍人及び軍曹としてのあり方は全て父親の影響である。
サンタクロースと友達で一緒に温泉に行くらしい。
○ナムム特務曹長
規格外の力を持つケロン人
「ノンケロン」の一人。
もともとはケロロ小隊が地球に派遣された際に母艦で待機していたが、ケロロが日向家の捕虜になってしまったことをきっかけに自分の記録を全て抹消して地球に潜伏することを選ぶ。
その後、ケロロ小隊を観察した結果「やる気がない」と判断し、ならば自分が地球を侵略してやろうかと考えたが、クルルとの対話により考えを改めた。
現在は解体された忍庁のメンバーで構成された反政府組織「泰連」の頭領をつとめる。
なお、彼が初登場した
修学旅行編、及び彼が語った「GR計画」は今川版ジャイアントロボのパロディなので、おそらく伏線が回収されることはないと思われる。
日向家に取り憑いている幽霊、お観世が生前に出会った「カッパさん」と関わりがあるようだが…?
○シヴァヴァ
CV.
高山みなみ
『超劇場版ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ天空大決戦であります!』のオリジナルキャラクター。西遊記の青天大聖孫悟空をモチーフとしていて
「仰天大聖」を名乗るが、口調や仕草はどっちかっていうと
カカロット。
後に原作に逆輸入を果たし、ノンケロンの一人でありかつてケロン軍に在籍していたことが発覚した。在籍時代の階級は不明。
しかし、原作での扱いは
新キャラのかませ犬という残念なものであった…。
ちなみに、アニメオリジナルキャラクターにはオララ(CV.
野沢雅子)というカカロットそのまんまなケロン人もいる。
□詳細不明
○ギロロとガルルの父
CV.
中田譲治
息子二人の存在やケロロの父の友人ということから軍人であることは間違いないが、現役なのか退役しているのかは不明。厳しい性格らしい。
外見はギロロ寄りだがガルルの要素もちゃんとある。
ギロロ曰く「二重顎」。
○
ジララ大尉
CV.池田勝/矢田耕司
アニメでの設定は当人項目を参照。
後に原作に逆輸入を果たすが、ドロロの師ということ以外、どの程度設定が受け継がれたのかは不明。
また、ドロロの回想のみの登場であるため、現在どうなっているのかも不明である。
基本的に映画からしか逆輸入を行わない本作において、アニメから逆輸入された珍しいキャラ。
□その他、原作未登場
○バリリ准尉
CV.
成田剣
バリリ中隊を率いるエリート軍人。初登場回では准将だったが、誤植だったのか後に准尉で統一されている。よくも悪くもエリートらしい性格。
アニメではプルルのお見合い相手として何度か登場しているが、結局うまくいかなかった上に、プルル絡みで地球に滞在しすぎて侵略活動に支障をきたしたため惑星チチーブに左遷されてしまった。
ケロン星ではなく惑星ミヤサギーノに自宅があるらしい。
○ベタタ
ベタタ小隊を率いて惑星ネガントを侵略していたが、隊員全員が食中毒になってしまったため帰国した。
それ以外は詳細不明。
○女性教官
CV.
小山茉美
ケロロの回想に登場。
キシリア・ザビをそのままケロン人にしたかのような外見・性格の持ち主で、声優も同じ。
○ムシシ
CV.
飯塚昭三
「蟲使いのムシシ」と呼ばれる伝説のアサシン。ドロロが憧れる程の人物。
既に退役しており、現在は宇宙中の虫を集めながら余生を過ごしているという。
○オババ
CV.中谷ゆみ
ケロロ小隊が地球にやってきた時に搭乗していた母艦「グランドスター」の総司令官。
現在はグランドスター内部に地球の建築様式を真似た農園を作り、そこで生活している。
以前にも同じ名前のケロン人がケロロの母の口から語られているが、関連性は不明。
○ゲリリ少佐
CV.
堀川りょう
官僚出身のエリート。頭脳派であり最前線には出ない。
自分の出世のことしか考えていない自己中心的な性格の持ち主で、地球侵略達成のために本部から派遣されるが、隊員の犠牲を省みない姿勢を問題視され更迭された。
大佐にお仕置きとして岩盤に叩きつけられたりはしない。
○オノノ少尉
CV.
小山力也
ケロン軍特務部の単独侵略行動班に属していた古参兵。
ケロロたちが生まれる遥か昔から活動しており、軍内でも有名な人物であるようで、ギロロ曰く「隊を持たずに優秀な侵略活動を一人で続けた伝説の少尉」。
性格は非常に真面目であり、昔から不真面目な部下とは衝突してきたため、単独侵略行動班に配属されたという。また、「侵略に際しては無駄な破壊活動をしてはいけない」という哲学を持っている。
その昔に任務に出た際、燃料切れの宇宙船の中で人工睡眠し続けており、宇宙船が不時着した地球で目覚めた。そのため、ケロロたちとの間には時代の差による考え方や知識の差がある。
○ダレレ
CV.
うえだゆうじ
ケロン軍特殊部隊に所属していたが、立場がより上である宇宙警察の特殊捜査官たちによる汚い作戦に利用されたことに嫌気がさして脱走した。そのため指名手配犯として特殊捜査官に追われている。
変身の達人で、体格の異なる異種族にも簡単に変身することができる。
○最高司令官
CV.
銀河万丈
大佐同様、シルエットでしか登場していない。
地球人抹殺計画を立てた過激派であり、古代ケロン軍の負の遺産をカスタマイズしたプログラム「DK666」をケロロ小隊に送った。
しかしケロロと
冬樹の説得により、地球侵略をケロロ小隊に引き続き任せることにする。
弟の戦死をプロパガンダとして利用したりはしない。
○ドルル
CV.ルー大柴
『超劇場版ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ天空大決戦であります!』の
オリジナルキャラクター。
全身を火器銃器で武装した冷酷な性格の持ち主。人呼んで
「狂気の重装備兵」。短い単語だけを口にする。
元ケロン軍訓練兵であり当時純粋なる破壊とも言える行動をとっていたため、その後すぐに除隊されたらしい。その際の事でギロロと因縁があり、彼曰く「俺が唯一恐れた、最凶最悪の重装備兵」。
ダークケロロが「ケロロの一側面」という形で原作に逆輸入され、同僚のシヴァヴァも上記の通り逆輸入されたため、三人の中ではドルルのみ省かれた形となってしまった。
○ドララ特務兵
CV.
小西克幸
DS版
ゲーム『超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!』のオリジナルキャラクター。映画と同時上映された短編のケロ0にも出演している。
竜のしっぽの調査員として地球にやってきた。普段は軍人らしく喋っているが、気を抜いたり高ぶったりすると田舎くさい口調になる。
その正体は宇宙の辺境で古代ケロン軍の事後処理、記録改竄などを行う特別指定危険種監視部隊であるドララ小隊の隊長であった。
しかし彼自身はその任務に強い不満を抱いていおり、はじめから地球竜の正体を知っていたため、地球竜のエネルギーを自らの体に吸収し地球侵略を行うのが真の目的であったが、最終的にケロロ小隊に敗北し、潔くケロン軍本部へと帰還した。
ドララは厳罰を覚悟していたが、ケロロの計らいにより報告レポート上では「ドララ小隊そのものが地球竜事件に関与していない」ということになっている。
□メカ
◯グランドスター
巨大母艦グランドスター。侵略大隊を輸送する黄金の円盤で、かなりの大きさを誇る。
アニメにてヴァイパーの大量の小型艦に襲撃されたときには自動迎撃システムなる、無数の対空砲と大型の主砲によって下部を除く全方向へ一斉掃射するものが作動した。戦果は余り良くなかったが…
尚、この装備は艦載機についての記入がない上での装備である事からもこの規格外の巨大さがうかがえる。
追記・修正はケロン軍に入隊してからお願いします。
- ウルトラマンの宇宙警備隊とケロロ軍曹のケロン軍ってどっちが強いのですか? -- 名無しさん (2020-03-28 17:49:46)
- 本当に地球人の中学生数人で抑えられてるのが不思議なレベル -- 名無しさん (2020-03-28 18:20:00)
- 小隊の隊長は階級よりケロンスターの有無が優先される軍隊 -- 名無しさん (2020-03-28 18:40:48)
- 侵略するにせよ色々手段が雑で、侵略の成否ではなく侵略行動の実行の有無に焦点が当たってるように見えるのは、ケロン星自体が社会的に退廃しきってるからでは… -- 名無しさん (2020-03-28 19:34:20)
- 確か、ケロン含めたこの世界の宇宙人の面々が、単純に武力で衝突すると簡単に星を壊せるレベルにまで文明を発達させちゃって、誰一人として得をしない不毛な宇宙戦争を続けるような時代があって、その反省から今では(傍から見ると)回りくどくて非効率的な手段での侵略が主流になったって設定があったような。 -- 名無しさん (2020-03-28 22:52:55)
- そんな話あったんだ。原作の何巻くらい? -- 名無しさん (2020-03-29 20:07:41)
- そもそも地球は殆どの別生命体が見守る選択肢をとってるから、ケロン軍が大規模な侵略活動とったら他の生命体が大反発する可能性が大だから、こうやって回りくどいことしかできないんだろうというのもある。宇宙人街とかあるし -- 名無しさん (2020-03-29 22:22:10)
- 大昔は破壊活動がメインだったけど、今ではそれが禁止されているという -- 名無しさん (2021-05-04 20:29:02)
- アニメ357話を見る限り、ケロン軍内で穏健派と過激派の勢力に別れていそう(大佐が穏健派で最高司令官が過激派といった具合に) -- 名無しさん (2021-07-20 19:23:46)
- ナムムってノンケロンだっけ?ヒララとシヴァヴァは覚えてるんだけど -- 名無しさん (2023-04-01 23:15:48)
最終更新:2024年05月22日 19:23