イーユイ

登録日:2022/12/05 Mon 00:14:48
更新日:2025/04/22 Tue 07:33:07
所要時間:約 3 分で読めます





ミ……ヨ……


ミヨミヨー


3000度の 炎を 操る。 岩や 砂利を 溶かして 作った マグマの海を ゆうゆうと 泳ぐ。

多くの 争いの 火種となった 勾玉に 集まった 妬みが 炎を まとい ポケモンとなった。


イーユイとは『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンの一種である。


データ


全国図鑑No.1004
分類:さいやくポケモン
英語名:Chi-Yu
高さ:0.4m
重さ:4.9kg

タイプ:あくほのお
特性:わざわいのたま(場にいる時、自分以外のポケモンの特防を下げる)

HP:55
攻撃:80
防御:80
特攻:135
特防:120
素早さ:100
合計:570


概要


ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で初登場したポケモンであり、本作の準伝説ポケモンにあたる4体の災厄ポケモンの1体。イーブイは関係ない。
炎で構成された一見、伝説には見えないデメキンの姿をしており、目を囲うように勾玉が2個ずつ付随している。

もともとは異国の宝を好むかつてのが東の国(おそらく中国だと思われる)から大枚をはたいて買い取った4つの宝のひとつ「勾玉」だったが、その正体は人々の妬みを宿した呪物であった。
当初はこの設定とほのおタイプを持ちながら、なぜか「しっとのほのお」を覚えなかったが、『碧の仮面』配信後はわざマシンで覚えられるようになった。
宝は王の欲望に当てられたことによって遂にポケモンの姿となり炎を操る力で王城の破壊活動を開始、その後は王が呼んだ高名なポケモン使いによって「火難の祠」に封印されることとなった。

一見すると作り話のようだがレホール先生が調べたところ、歴史的災害記録や個人の日記などの資料によりこれらを裏付ける事実が多く、最終的に新聞に掲載された大工へのインタビューで実在が判明。現在でも封印された祠と杭はパルデアの北東部に残されている。
本来は自分で手に入れたかったようだが、授業をすっぽかして校長に目を付けられたため、主人公に依頼したようだ。


ゲームでのイーユイ


北2番エリアの滝の水源がある洞窟に封印された「火難の祠」があり、周辺に点在する8本の青く光る杭を全て引き抜くことで封印が解けて戦闘・捕獲が可能となる。

他の祠と異なり高い場所にある上に見つけづらい洞窟内部にあるので初見で見つけるのは難しいが、レホール先生との絆を深めていれば彼女からの依頼発生時にマップに祠の位置が表示されるようになるので安心。ただし、杭の位置は完全にノーヒントなので根性で探し出すか攻略サイトを参考にするしかない。

レホール先生曰く祭祀の際にペンダントのように首から下げて使われることの多い勾玉だが、両目に計4つあることから「耳や手首など対となる部位につける物だったか」もしくは「祭祀が4人で行われるものだったか」という仮説を立てている。


対戦でのイーユイ


特攻・特防・素早さに長けた高速特殊アタッカー。配分はウルガモスと割と似ている。
一方でHPの種族値がかなり低め。とは言え防御・特防共に十分ある為補強すると割と硬くなる。

それだけならばよくある特殊アタッカーなのだが、最大の強みが専用特性「わざわいのたま」。
相手の特防を25%下げてダメージ計算すると言う強烈な効果を持ち、特化した場合は種族値で換算すると驚異の196相当となる。

そのべらぼうな数値から放たれる「オーバーヒート」は強烈無比。
特化して眼鏡に炎テラスまですれば半減でも無振りサザンドラやH振りウォッシュロトムくらいなら一撃で持っていき、ハピナスの受け出しすら許さない程。
さすがにここまでやると浪漫砲の域なのだが、当然他のほのお・あく技にも恵まれており、一致火力に関しては十分すぎると言っていい。
専用技「カタストロフィ」は相手のHPを無理矢理半減させる技だが、バ火力を叩きつけるのが基本であるイーユイには必要ないか。

補助技も意外と豊富で、両壁・「うらみ」「おにび」「いばる」「ちょうはつ」と使いでのあるものは揃っている。
積み技は更に火力を伸ばす「わるだくみ」。残念ながら「めいそう」は覚えない。

しかしその一方サブウェポンは壊滅的の一言。
他は「たたりめ」・「サイコキネシス」・「はかいこうせんしかない
技のレパートリーで言えばテツノドクガなど他の炎特殊アタッカーに軍配が上がる。
半減でも生半可な相手ならば超火力でゴリ押しできなくもないが、やはり一致技を半減する相手を考えると「テラバースト」の採用はほぼ必須と言っていい。

またHPの低さ故に耐久面は弱く、耐久に振らないとキノガッサのマッハパンチで瞬殺される。
また、みずかくとう複合やみず・フェアリー複合(と言うよりはマリルリ)、あく・ドラゴン複合相手もやはり不得手。
一致技が通らないバンギラス相手も厳しいのだが、当のバンギラスがあく対策に巻き込まれていると言う……

そして、イーユイが一番相手にしたくないポケモンは実はイーユイ本人
特性「わざわいのたま」を始めとした四災専用特性は同じ特性を持った相手には効かないと言う仕様がある。つまりイーユイの特防を下げる事は出来ないし、特防が下がる事もない。
先程一致技を半減する相手では止まりやすいと言ったがイーユイ本人にもそれは当てはまっており、おまけにHPは低めとは言え特防は高いので言葉通り不毛な戦いが始まってしまう事になる。
下手をすると「テラバースト」の撃ち合い、最悪「はかいこうせん」の撃ち合いになる
また、特性の効果は味方にも及ぶ点に注意。これとイーユイ同士の不毛な撃ち合いが重なると最後に残っているのがイーユイ対イーユイになっている事も。

シングルバトルでは素早さを補強する「こだわりスカーフ」や、火力を押し付ける「こだわりメガネ」の採用率が高め。
次いでとつげきチョッキであり、搦め手を使わずとにかく受けにくい超火力の撃ち逃げが主流。
特に変化技を無効化する厄介な特性を持ちトップメタであるサーフゴーにはタイプ相性や素早さにおいて有利。
だが、これだけやっても増えるのがサーフゴーと言うポケモンである
テラスタルは水や地面などに弱点に対応するために草テラスが多めとなっている。

一方ダブルバトルでは特性により相手の特防を下げながら広範囲を「ねっぷう」で焼き払う型が主流となっている。
イーユイが使用可能となった初登場のシーズン7ではダブルでの使用率2位を記録しており広く使われることになった。
お互いの弱点を補完しつつ、ふんえんによるもらいびで強化が可能かつ「わざわいのたま」の恩恵も受けられるグレンアルマと組み合わせるのも手。


余談

災厄ポケモンの専用BGMがバリバリの中華風な事や(パルデアから見て)東の国から来たという設定から元ネタは中国に伝わる「四凶」、「四罪」、「窮奇」だと思われる。




追記・修正は8本の杭を自力で見つけた人がお願いします。


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最終更新:2025年04月22日 07:33