テツノドクガ

登録日:2022/12/15 Thu 01:13:22
更新日:2024/10/23 Wed 20:30:37
所要時間:約 4 分で読めます





※『ポケモンSV』終盤のネタバレを含むため、未プレイの方は注意!※




























人類を監視するUFOだと

オカルト雑誌が紹介した未知の物質に似ている。

捕獲例はゼロ。データ不足。

古い書物に記された物体と特徴が一致。


テツノドクガは『ポケットモンスター』シリーズで登場するポケモンの一種である。

■データ

全国図鑑№:988
分類:パラドックスポケモン
英語名: Iron Moth
高さ:1.2m
重さ:36.0㎏
タマゴグループ:タマゴみはっけん
性別比率:ふめい

タイプ:ほのお/ どく

特性:クォークチャージ(ブーストエナジーを持たせるかエレキフィールドのときいちばん高い能力が上がる。)

種族値
HP:80
攻撃:70
防御:60
特攻:140
特防:110
素早さ:110
合計:570

基礎ポイント:特攻+3


■概要

テツノドクガとは「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」にて初登場したポケモンである。

未来からやってきたパラドックスポケモンの一種であり、ウルガモスを機械化したような姿をしている。
6枚の羽はオレンジ色をした菱形をしており、胴体から直接生えているのではなくビットファンネルのようにそれぞれが独自で浮遊し、攻撃の際は盾のように合体させて前面に展開するなどして羽を自由自在に操る。

名前の通りどくタイプがウルガモスにあるむしタイプの代わりに追加されており、ほのおタイプの方がかくとうタイプに代わっているチヲハウハネとは対になっている。

上空から地上の人々を追尾しており、時に襲い掛かってくることもあるという攻撃的な性質をしている。
また「月刊オーカルチャー:8月号」によると攻撃的な理由はその正体が宇宙人が操るUFOであるからとしており、人類を監視して侵略の機会をうかがっているのではないかということが書かれている。

ウルガモスと同じく普段は×状の目なのだが、顔全体が液晶化しているからなのか怒り顔や笑顔になるなど機械化したような見た目にもかかわらず、現代種よりも表情が豊かという変わった特徴を持つ。

■ゲームでのテツノドクガ

バイオレット限定でエリアゼロに生息しているパラドックスポケモンであり、ストーリー上ではラスボス戦にてトップバッターとして登場する。
相手に攻撃をするのと同時に特攻が上がることがある「ほのおのまい」を覚えており、素早さも高いためなるべく早く倒してしまいたい。

シナリオクリア後では上層部に生息しており、クリア後に行くと最上部から出現していて驚いたトレーナーもいるとか。
稀に少しずつ上空へ浮いていく個体もいる。バリアを破って脱走しないか心配である

■対戦でのテツノドクガ

メラルバの正当進化系のような種族値の過去の姿と違い、こちらは順当にウルガモスの長所を伸ばした種族値。
但し、低めの物理耐久はさらに下がっている。
特攻は霊獣ボルトロス・レイスポスに次ぐSV登場ポケモン(伝説除く)第3位に位置する。

タイプはエンニュートに次ぐほのお・どく複合
じめんタイプが4倍弱点となり弱点も一つ増えた代わりに耐性は二つ増えてしかも1/4が3つとなった。
フェアリー技を1/4で受けられる貴重な耐性の持ち主でもある。
また状態異常やけどに加えてどくにもならなくなった点も優秀。
更に、「耐性はいいのに肝心の耐久がなさすぎる」と言うジレンマを抱え続けていたどく複合では珍しく、特殊耐久が高いのも嬉しい点。

特殊技はウルガモス譲りのほのお技やむし技に加え、タイプに合わせて多彩などく技を習得できるようになった。
また「マジカルシャイン」・「ほうでん」・「ラスターカノン」・「エナジーボール」と現代種では覚えられない豊富な特殊技を習得できる。

特攻と素早さが強化されているためここまで書くと攻撃面では現代種の上位互換のように思えるが、そう単純にはいかないのがポケモン。
このポケモン、機械化した影響なのか妙なまでに融通が利かないのである。

特に大きいのは、ウルガモスが覚えられる強力な積み技の「ちょうのまい」を覚えられなくなってしまっている点。
加えて「めいそう」・「ドわすれ」・「おいかぜ」までも失い、残ったのは特攻の強化が不確定な「ほのおのまい」、
火力の補強にはならない「ニトロチャージ」「こうそくいどう」のみ。
専用特性のクォークチャージを活かせば持ち物枠と引き換えにターンを消費せずに一つの能力を強化できるが、一戦闘に付き基本的に発動は一度きり(エレキフィールドがあれば再発動は可能だが現実的ではなない)

更に「ヘドロウェーブ」は覚えるのに「ヘドロばくだん」は覚えず、「エナジーボール」は覚えるのに「ギガドレイン」は覚えず、
でんき技も上述の「ほうでん」のみと選択肢が異様に限られてしまっている。
物理技なので習得させる事は稀だが、現代種が覚える「どくづき」「そらをとぶ」「ワイルドボルト」等も覚えなくなっている。
ついでに「おにび」も習得出来なくなっているため、現代種のような「おにび」を利用した耐久型も組めなくなっている。

その代わりか現代種にはない「どくびし」と「アシッドボム」を習得でき、先発適性と崩し性能を獲得している。
ただし、どくタイプの割に「どくどく」は覚えない。

総じて積み技による居座りやエースとしての活躍が可能なウルガモスに対し、積み技に頼らない特殊アタッカーとなっており、
現代種とは似ているようでまた違った運用方針が求められる。
どちらを採用するかはパーティの構築や自身の好みで決めてしまってもいいだろう。

持ち物は専用道具の「ブーストエナジー」や火力を上げる「こだわりメガネ」「いのちのたま」や物理耐久を補う「きあいのタスキ」、特殊耐久を底上げする「とつげきチョッキ」等が候補。

テラスタルについては4倍弱点を消した上で苦手なタイプに強くなるくさ、炎タイプ同士での撃ち合いを想定したみず
ドラゴンに強くなるフェアリー、純粋に火力を上げるほのお・どく等が候補になる。

ランクバトルに置いては高い特攻・特防・素早さを活かした高速アタッカーとして活躍している。
不安定だが「ほのおのまい」で特攻が上がると手が付けらなくなり、上述のとおりサブウェポンも多いため受けづらい。
特殊耐久が高いポケモンで受けようとしても「アシッドボム」で崩されてしまうことも多い。
しかし、シリーズDにおいて天敵とも言えるヒードランが解禁されてからは大人しくなっている。

物理耐久は貧弱だが特殊耐久は高めなため、特殊アタッカー同士での撃ち合いにも強め。
「どくびし」を撒き「ふきとばし」で場を荒らすタイプも増えており、自身のタイプから「どくびし」回収要員としても役立つ。
四災解禁後は、互いの弱点を補完できる事でチオンジェンとコンビが猛威をふるっている。

…とここまでは猛威をふるっていたが、剣盾御三家やヒスイ組と一部の準伝説がランクマ使用可能になったレギュレーションDではドクガにとっては厳しい環境に。
ランドロス、連撃ウーラオスと弱点つけられる水と地面ポケモンが続々参入し、高い採用率のヒスイヌメルゴンは優秀なタイプと高い特防で突破困難。
そしてドクガにとってヒードランは一致技両方とも無効されてしまい、地面テラバでしない限りはほぼ詰みの相手。
更にはドクガの仮想相手もヒードランでも通じるという事もあり、使用率が40位台と大きく落としてしまった。

一方テラレイドバトルにおいても高い適正を持っており、「アシッドボム」で特防を下げながら攻撃してからの「ほのおのまい」で攻撃と同時にバフを重ねることを狙っていくという戦法が主流。
1/4になる耐性を三つ持っているため、それを中心に攻撃してくる相手には滅法強い性能となっている。

なお、「ぼうふう」「むしのさざめき」等特定の技を使用すると他の技を繰り出した時とは異なる専用モーションを見る事が出来る。カッコいいにはカッコいいのだが如何せんその技の採用率はあまり高いとは言えず、今ひとつ認知されづらい。


追記・修正はテツノドクガを使って地上を監視しながらお願いします。

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最終更新:2024年10月23日 20:30