機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント

登録日:2023/02/19 Sun 19:42:58
更新日:2025/03/12 Wed 04:59:27
所要時間:約 20 分で読めます






遠く離れた金星で、新たな物語が幕を開ける。



機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ ウルズハントはスマートフォン向けアプリ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズG』(略称及び本項での記載は『鉄オルG』)内で配信される『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の公式スピンオフ作品。

本項では展開元の『鉄オルG』についても記載する。


●目次


【概要】

鉄オルGは『鉄血』本編のキャラクターやモビルスーツが総登場し、原作のストーリーを追体験できるほかものとなっている。
一部挿入されるアニメシーンはTVアニメ本編の流用がほとんどではあるが、「ウルズハント」や本編の裏側を描く「サイドストーリーズ」では完全新規のボイスドラマとアニメ映像で展開される。

シリーズ構成は本編脚本や外伝『鉄血のオルフェンズ 月鋼』のシナリオを担当した鴨志田一が担当し、ほかにもアニメパートの監督として本編監督を務めた長井龍雪、キャラ原案の伊藤悠、キャラデザインの千葉道徳、音楽を担当した横井克など、『鉄血』シリーズに関わったスタッフが引き続き続投する。

『ウルズハント』自体は2019年1月に開催された『鉄血』3周年記念イベントで、スマホアプリ『鉄オルG』として展開することは同年9月に発表されていたものの、以降の続報がないまま2年近い沈黙が続き、2021年9月に発表された2022年春頃のサービス開始予定も「品質が水準に達していなかったと判断され、品質向上に向けた改善作業を行う」として2022年内へと見送る形で延期となり、最終的には2022年11月15日よりサービス開始となった。

そしてサービスが開始されると、本編や月鋼では断片的にしか語られなかった厄祭戦当時の様子が10数秒間とはいえ始めて映像化された他、セブンスターズをはじめ厄祭戦やMAの根幹に関わる情報についても少しずつ明かされていった。

だが、『鉄オルG』は2024年1月にサービスを終了
『ウルズハント』は未完のまま終わるかに思われたが、アプリから切り離しアニメーション作品として再展開されることがアナウンスされている。

【ストーリー】

――P.D.323
ギャラルホルンによるアーブラウ中央議会への政治介入事件は、モビルスーツを使った武力行使にまで発展。事件を終結に導いたのは、鉄華団と呼ばれる火星から来た少年たちだった。

金星に浮かぶラドニッツァ・コロニーで生まれ育ったウィスタリオ・アファムの耳にも、鉄華団の活躍は届いていた。火星との開拓競争に敗北した金星は、四大経済圏も興味を示さない辺境惑星。住人はIDすら持たず、今は罪人の流刑地として使われるだけ。
そんな生まれ故郷の現状を変えたいと願うウィスタリオの前に現れたのは、「ウルズハント」 の水先案内人を名乗るひとりの少女だった。

(公式サイトより)


【世界観・用語】

舞台

鉄血本編や外伝である『月鋼』では語られなかった金星とその周辺宙域が舞台となる。
金星がガンダムシリーズで人類の活動圏とされるのは『Gのレコンギスタ』以来となる。

鉄血世界での金星は厄祭戦以前の旧世紀に人類の第3の入植地とされたが、太陽系惑星の中では水星の次に太陽に近いため、地表の気圧は地球の約90倍、日中気温は400℃と過酷な環境でもあった。
火星に先駆けてテラフォーミングが行われており、大気の大半を構成する二酸化炭素を凝縮し、温室効果ガスの不足する火星へと輸出していた。その結果火星の気温上昇に伴い地中の氷は溶け出し地表に小さな海を形成するに至った。

しかし火星の発展に伴い金星側の開発は滞っていき、厄祭戦によってアリアドネも失われた結果、戦後は四大経済圏も興味を示さない辺境となった。

またシクラーゼの台詞から鉄血世界では土星方面の開拓も行われている模様。

関連用語

  • ウルズハント
N」と呼ばれる謎の人物が主催する宝探しレース。参加するには、水先案内人達からリングを貰う必要がある。
その目的は「古の時代に人類が失ったあるものを見つける宝探し」とされ、1000億メリアの賞金がかけられている。
この金額はコロニー建設の値段に相当する額であり、巨大企業や経済圏と癒着する裏組織、宇宙海賊など様々な勢力が参加資格であるリングを狙い、争いを繰り広げる。
主催からおおまかな座標データをリングに受け取る→現地で正確なポイントを見つけデータをリングに書き込む→データの解析や整備補給を行いつつ新たな座標データの受信を待つ…を繰り返していく。
なお、現時点で判明している3つのポイントには何れも初代セブンスターズに関係のあるものが存在している。

  • リング
ウルズハントの参加資格となる謎のリング型の情報端末。
スタート時点で登録されているリングは7つ。各リングにはそれぞれ持つ水先案内人が付いており、リングの保持者のみが賞金を手にする資格を有している。また、参加者には1億メリアの準備金が支給される。
リングを失う、または奪われた場合参加資格を失うが、各人が保有するリング数に制限はなく、第一話時点でオムデン社は既にリングを2つ手に入れている*1

  • 水先案内人
それぞれのリングに1人ずつ付く、参加者を導く文字通りのガイド役。
メイドのドレスを身に纏う「コーサ」姓の女性だが、身長や肌の色など身体的特徴はまったく異なる。
というのも案内人達は皆人身売買された孤児の出身で血縁関係もなく、レース終了後は成果に関わらず多額の報酬と自由放免が約束されている。
参加者達の行動に対しては一貫して傍観者の立場を取るほか、Nや宝の正体について口外してはならないなど一定のルールがある模様。

  • ラドニッツァ・コロニー
金星の上空50kmに大気圧を利用して建造されたコロニーでウィスタリオの生まれ故郷。
シリンダー型コロニーが主流の鉄血世界において、フローティング・コロニーと呼ばれる独自の構造となっている。
上記の通り火星よりも先に人類の入植が行われ、厄祭戦終結間際にも人の移住が行われている。
戦後はギャラルホルンが直接管理しているが、現在では罪人の流刑地としての運用が主であり、コロニー管理は住人に丸投げされギャラルホルンは監獄の管理のみを行っているうえ、ギャラルホルンが直接管理している関係上一般住人は四大経済圏が発行するIDすら有していない。
ヨーロッパ風の街並みが特徴で水中にも居住区が建造され展望台からは金星の雲海が見られるなど非常に綺麗ではあるがギャラルホルン金星支部がコロニー管理の予算を年々減らしていることや辺境故に若者の流出は抑えられずに過疎化が進んでおり、ウィスタリオはフローティング・コロニーを利用し、観光立国としての自立を見据えている。

  • コクーン
厄祭戦以前に宇宙航行する船舶が物資や燃料を補給するのに使用していた中継基地。
最大の特徴として厄祭戦時代のフルオートの無人防衛システムが搭載されている。
ウィスタリオ達が訪れたコクーンはセブンスターズのファルク家初代当主が管理していたとされ、内部にはガンダム・アスモデウスが新品同様の状態で放置されていた。

  • ラタトスク
イシュー家関係者のみが存在を知るとされる同家の聖域。
その正体はエイハブ・リアクターを利用した旧式の発電システムで、厄祭戦から300年経過した現在でも稼働をしており、先端から放出されるマイクロ波がチリやデブリを帯電させている関係で周辺中域には雷が発生しているなど異様な光景となっている(マイクロ波に沿って動いている間は戦艦は雷の影響を受けない)。


【登場人物】

ウィスタリオ一行

  • ウィスタリオ・アファム
CV:生駒里奈
「ウルズハント」の主人公。
早くに両親を亡くし、その両親が遺したコロニー管理会社「アファム設備*2」を受け継ぎ13歳*3にして社長となった。
年相応に快活な性格だが若くして一企業の社長を務めていることから決断力に優れ度量も広く、ギャラルホルンから貸し出されたフレック・グレイズでMSの操縦技術を学んでいることもあり、パイロットとしてもかなり優秀。
コロニーを襲撃してきたレンジーたちを迎撃するためにガンダム端白星を起動させ、その過程で「ウルズハント」の存在を知らされる。
元々鉄華団の活躍に刺激されていたこともあり、コロニー建設の値段に相当する賞金1000億メリアを獲得してラドニッツァ・コロニーを買い取り金星を観光立国にするという夢を叶えるべく行動を開始する。
CVを担当する生駒氏はアニメ初主演となる。

  • デムナー・キタコ・ジュニア
CV:堀内賢雄
ウィスタリオが生まれついてからの教育係兼世話役で、左目周りに大きな傷跡をもつ強面な隻眼の老人。
外見のとおりウィスタリオに厳しい面もあるが、最終的には甘やかしてしまうことが多い。
ウィスタリオ以外の社員の中では若手の部類であるが、
彼の一族はウィスタリオの曾祖母が「アファム設備」を立ち上げた頃からアファム家と交流があり、デムナーも自身の祖父が発見した端白星の整備を長年続けていたことからメカニックやパイロットとしての知識と技術もある他、生身での白兵戦にも長けている。

  • コルナル・コーサ
CV:上田麗奈
「ウルズハント」の水先案内人を自称する少女。
ウィスタリオと同年代と思われるが丁寧な振る舞いと落ち着いた口調が特徴で、ミステリアスな雰囲気で表情が乏しいため思考が読めない。
主催者の命に従い、自分の担当するリングを手にしたウィスタリオに同行する。
なお声優の上田氏は同じく鉄血外伝の月鋼にてデイラ・ナディラも演じている。

  • デキステル&シニステル
CV:梅津秀行(一人二役)
アファム設備に古くから務める老人達。
顎ひげを棘状に整えてキャップを被っているのがデキステル、顎ひげを丸く整えてバンダナを被っているのがシニステルで、二人共容姿はどことなくドワーフっぽい
デムナーよりも年上で、彼を「坊や」と呼びからかっている。
ウルズハントではウィスタリオの母艦「エルダ丸II」の操縦士および通信士として旅に同行する。

  • スプラ
CV:一条みゆ希
アファム設備社員の老婆。
ウルズハントには同行せず、アファム設備の留守を預かっている。

  • カチュア・イノーシー
CV:田中美海
キンバルに軟禁されていた少女の一人。大人相手にも臆さず常にハッキリした物言いをする勝気な性格。
キンバルがウィスタリオたちに倒されたことで解放されるが、エルダ丸IIに密航し、ウィスタリオたちが次のミッションを遂行するまでの雑用係として雇われる。
ウィスタリオのことは自分よりも年下なことから侮っていたが、彼の度量の広さと夢の壮大さを評価し、その旅の結末に興味を抱くようになる。
服飾学校への進学を志望しているためファッションやインテリア関係にも造詣がある。
ギャラルホルンや世情にもに詳しい一方で密航騒ぎの際にギャラルホルンの保護を拒んだことに始まり、取り繕う素振りを見せるなど強い苦手意識を抱いており、

  • レンジー・ダブリスコ
CV:木内太郎
元はオムデン社傘下の末端企業に所属するスラム出身者で構成されるMS部隊「レンジー隊」のリーダーを務めていた青年。
裕福な商家の出身だが、父親がヒューマンデブリ売買に手を染めていたことを恥じ出奔。「出生や身分に囚われることのない自分たちのパラダイスを作る」という理想を果たすため、あらゆる汚れ仕事を引き受けてきたが、やがて巨大な組織の壁の厚さという現実に直面し、使い捨ての鉄砲玉に甘んじる日々を送っていた。
組織からリング回収の命令を受けてラドニッツァ・コロニーを襲撃するが、ウィスタリオに撃退される。
その後ラドニッツァ・コロニー軌道上に潜伏し、脱出したウィスタリオ一行を奇襲するも、漁夫の利を狙うザン兄弟の介入を受ける。これを撃退するべく一時的にウィスタリオと共闘して窮地を脱するが、結局リングの回収は果たせなかった。

オムデン・コロニー・カンパニー

四大経済圏全部でコロニーの管理・改修・建造業を展開する巨大企業。通称「オムデン社」。
コロニー警備事業を建前に多数のMSを所有しているが、警備以外の目的や荒事専門の傘下企業の存在など黒い噂は絶えない。
賞金すら「たかだか1000億メリア」とあしらうレベルの超巨大企業ではあるが、リングも既に2つ入手しているほか、他チームのデータ入手を阻止するべく目標地点への破壊工作を行ったりと特に積極的な動きを見せている。

  • シクラーゼ・マイアー
CV:野島健児
オムデン・コロニー・カンパニーに所属する暗殺者で、ウルズハントの実行部隊隊長。
孤独と自由を愛する性格であり、「完全な自由をもたらす、大いなる力」を求めて暗躍する。
元ギャラルホルン士官だったが、上官を殺して組織を脱走し、レンジーからは「宇宙で一番冷血な野郎」と評されるなど暗殺者らしい冷酷さを見せる。

  • アンディ&ビト
レンジー隊のメンバー。
スラム出身という事情から腐っていたところをレンジーと出合い、彼の夢を聞かされて部下に誘われたことで慕うようになる。
コクーンでの戦いではレンジーにこれまでの恩を返すべく囮となり、コクーンの自動防衛システムを引き付けて死亡した。

  • トラド・オムデン
オムデン・コロニー・カンパニー理事長。
ウルズハントについて理事会が投資を続けることに難色を示す中、理事会の決定に従うとしつつも既に着手している以上成し遂る必要性もあり、賞金以上のなにかを自社にもたらしてくれる可能性も考慮し、今後も参入継続の姿勢を示している。

  • 理事会メンバー
オムデン社の理事達。
末端組織を使い3つ目のリング確保に向けて暗躍しているものの、「ウルズハント」自体の詳細が不確かな上に自社から見ればそこまで高額でない賞金のために投資を続けることに難色を示す声もあり、ウルズハントが後半に差し掛かると理事長失脚を目論む改革派が実行部隊にわざとレースに失敗するよう指示を出すようになる。

  • タギング・コーサ
CV:藤田茜
オムデン社の所有するリングの水先案内人。
褐色肌でフランクな女性で、MSの操縦技術を持っている。
ウルズハント前半では待機を命じられていたが、後半戦からはオムデンを抜けたシクラーゼに帯同する。

  • バッチ・コーサ
CV:花守ゆみり
オムデン社の所有する2つ目のリングの水先案内人。
金髪で寡黙な女性で、操船技術を持っている。趣味は読書。
ウルズハント前半では待機を命じられていたが、後半戦からはオムデンを抜けたシクラーゼに帯同する。

ザン兄弟一行

四大経済圏の一角・SAU*4の裏社会を牛耳る巨大犯罪結社「ザン・クラン」の跡取り息子兄弟の一行。
トップのルビアン・ザンが高齢になってきたことに伴い、現在2人の息子達が跡目を争っている状態で、「ウルズハントで結果を残した者に家督を譲る」と言う父の指示でウルズハントに参加し、ライバル関係に当たるオムデン社に所属するレンジー隊を追って金星圏を訪れ、ウィスタリオたちとの潰し合いに介入する。
ちなみに兄弟が乗る戦艦は本編でジャスレイの乗艦だった装甲巡洋艦と同型。

  • ローム・ザン
CV:稲田徹
ザン兄弟の兄。スキンヘッドと長身が特徴の男。
マフィアらしくその性格は苛烈にして傲慢。自分の考えこそが正しいと信じており、従わない者は身内であろうと暴力で黙らせる。
しかし頭はお世辞にも優れているとは言えず、真正面から数で力押し一辺倒の戦略を取るため、アイコーや部下からは「脳筋」と内心見下されている。
鉄血世界の非合法組織の例に漏れずヒューマンデブリをゴミ同然に扱う残忍さを見せる一方で、本編のノルバ・シノと同様に乗機をピンク色に染めるという意外な一面もあり、普段口には出さないが弟のことは誰よりも信頼している。
ウルズハントでは指定された座標には向かわず、お宝(=データ)を手に入れた参加者達から奪い取ろうと正面から戦闘を仕掛ける戦略を繰り返し、そのたびに退けられてきたため一度もポイントに到達できていなかった。

  • アイコー・ザン
CV:山本格
ザン兄弟の弟。ドレッドヘアーと短躯が特徴の男。
兄の長所は認めており幼少期に喧嘩で何度も助けられてきたことから強い憧れを抱いているものの、力任せに我を通そうとする姿勢を嫌っている。
兄よりは状況を冷静に分析することができるが、それ故に兄の的外れな指示や行動に無意識の愚痴を漏らし、そのたびに兄に凄まれ取り繕うのが常態化しており、跡目を狙うために密かに兄を出し抜こうと目論んでいる。

  • ベローズ・コーサ
CV:大久保瑠美
ザン兄弟の所有するリングの水先案内人。兄弟からは名前を略して「ベロすけ」と呼ばれる。
コルナル以上に無表情かつ無感情で、兄弟に対しては事務的に接しているが、当人は「(名前を)略してもそうならない」と内心で不満を述べている。
失敗を重ねる兄弟に対してはなんの期待も持っておらず「2人の案内人になったのはハズレくじを引いたと思って諦めている」と断言するなど半ば見限っており、彼らから離れるために転職したいと思っている。
アイコーが一時離脱した際にはそのままアイコーに参加者の権利を移すかウィスタリオに敗北させることでウィスタリオに同行しようと考えていたが、ジャビロ戦後に兄弟がウィスタリオと和解したため引き続き兄弟と行動をともにすることになる。

  • ルビアン・ザン
CV:仲野裕
ザン・クランの現当主でロームたちの父親。
SAU政府や現地ギャラルホルンを抱き込むことでクランを一代でSAUのほぼ全域を勢力圏とする超巨大マフィアへと育て上げた傑物であり、年老いて病床に伏す今でもなお息子達からは恐れられている。
息子たちがウルズハントで成果を上げることを切望しているが、度重なる失敗から最後通告を突きつける。

  • ジャビロ・ジャイロ
CV:小柳良寛
ザン・クランの幹部。
組織の跡目を狙っており、ロームたちから当主の座を奪うべく、二人のウルズハントでの失態をルビアンに報告していた。
さらに跡目を確実に手に入れるためにウィスタリオとロームたちを同時に始末しようとするが、両者の共闘の前に敗れる。

キンバル一味→ファウンドリング

元々は本編2期に登場する宇宙海賊「夜明けの地平線団」のメンバーだったキンバル率いる宇宙海賊だったが、ウィスタリオ一行との戦闘でキンバルが倒されたことで、598達元ヒューマンデブリの手で新組織「ファウンドリング」となる。
ラコウ海賊団との確執解消後は598とタマミの取引により海賊団の傘下となっている。

  • 598(ゴーキュッパ)
CV:三瓶由布子
キンバル一味に所属する元ヒューマンデブリの少年たちのリーダー。名前の「598」はヒューマンデブリ時代につけられたナンバーであるが、本人は気にせず名乗っている。
鉄華団のように立身出世を夢見ているが、キンバルに騙されて商船を標的とした海賊行為に手を染めている。
ウィスタリオとの接触を境に自身の行いに疑問を抱き、パルスタイからキンバルの悪行を知らされると仲間たちとともに離反し、ウィスタリオの協力を得てキンバルを倒す。以降は新組織「ファウンドリング」を立ち上げてウルズハントへの参加を表明し、ウィスタリオをライバルとして強く意識する。
ラコウ海賊団との戦闘後はタマミから商売のやり方も教わるようになる。
ウィスタリオ達がイシュー家に追われている間もウルズハントを継続しており、5番目のポイントでメンドウを救助した後ウィスタリオ一行に合流し、そのまま彼らのカチュア奪還に協力する。

  • 368(サブロッパ)229(ニーニーキュウ)144(イチヨンヨン)
598に従う少年兵達。彼を団長と慕う。

  • パルスタイ・コーサ
CV:大西沙織
598が手に入れたリングの水先案内人。
母性的な穏やかさを持つが芯も強く、ヒューマンデブリ売買などの非道な行為に手を染めるキンバルに意見することもあった。
当初は598からリングを回収したキンバルに仕えていたが、ウルズハントに参加しないキンバルを見限り、598にキンバルの本性を伝え独立させるきっかけを作る。
キンバル討伐後は、598の正式な案内人として同行し、同時にファウンドリングの少年兵達に読み書きも教えるようになったことで彼らからも慕われるようになる。

  • キンバル
CV:中野泰佑
夜明けの地平線団に所属する海賊。
サンドバル・ロイター率いる本隊から離れて略奪行為を続けており、金品や物資だけでなく捕虜とした乗員・乗客たちをヒューマンデブリとして売りさばいている。
部下である598たち元ヒューマンデブリには人身売買の事実を隠して甘言と生活保障を与えることで上手く利用していた。
リングを得てもウルズハントの賞金には目もくれず、目先の金に執着して海賊業を優先したため、パルスタイから愛想をつかされ自身の悪行を暴露される。
598たちが離反するとみずから立ちはだかり、乗機の阿頼耶識を強制停止させて優位に戦闘を進めるが、介入してきたウィスタリオと598の連携の前に敗れ去る。
また彼の発言から、この時点でサンドバルはアリウム・ギョウジャン*5と繋がりを持っていた模様。

ラコウ海賊団

女性のみで構成される宇宙海賊。構成員は77人。
海賊団を名乗っているが、実際はタービンズの系列組織でもあり、表沙汰に出来ない事案を裏で解決する部隊として活動している。

  • タマミ・ラコウ
CV:伊藤静
女性のみで構成された「ラコウ海賊団」のトップ。
義理人情に厚く、曲がったことは許さない女傑。
かつて人身売買の対象となっていたところをタービンズ代表の名瀬・タービンとアミダに助けられたことからタービンズの一員となり、そこで商売のやり方など様々なことを教わった。
なお、ウルズハントにはタービンズやテイワズの意向ではなく名瀬やアミダへの恩義を返すためにタマミの独断で参加しているが、本業を優先しているためリング集めは後回しにしている。
テイワズ船籍の貨物船を襲った598に落とし前をつけさせようとウィスタリオ一行に接触するが、そこを襲撃してきたザン兄弟一行に追い詰められていたところをウィスタリオに助けられたことで協力関係となり、戦闘後は賠償金代わりに自分の片腕を差し出そうとする598に対して「ウルズハントの情報提供」と「自分の仕事を手伝うこと」を条件に配下に引き入れる。
廃棄コロニーには598と共に少し遅れて辿り着き、ウィスタリオ一行と共闘してMA撃破に貢献した。
「サイドストーリーズ」では本編1期で鉄華団がタービンズと行動をともにしていた時期*6にハンマーヘッドを訪れていたことが描かれ、そこでシミュレーションでのMS戦をすることになったアトラやクーデリアと対面している。
シミュレーション上とはいえMSを女性趣味丸出しでカスタムしていた二人にキレて叩きのめすが、終了後に自分も飾り付けに熱中しているところをアジーに見られている。

  • ケンシャル・コーサ
CV:富田美憂
タマミが手に入れたリングの水先案内人。
タマミがウルズハントよりも本業を優先させていることには不満を抱いているが、女性だけで構成されたラコウ海賊団は居心地がよく、仕事を忘れて居座っているようにも見える。
タマミもそれを認めており、実質ラコウ海賊団の一員のように扱われている。

メンドウ一行

ウルズハント参加者の中では唯一組織ではなく個人での参加となっている。

  • コウゾウ・メンドウ
CV:松本忍
考古学者兼トレジャーハンター。
厄祭戦について調べる傍ら、三百年前の戦場跡や廃棄された施設を探し求めて旅をしており、厄祭戦の秘密に繋がる初代セブンスターズを調べている最中にスライスと出会い、賞金目的ではなく厄祭戦勃発やMAが暴走した原因を解明するためにウルズハントに参加する。
地球軌道付近の氷河宙域のポイントでオムデン社の部隊の襲撃をやり過ごした直後にプルーマと遭遇し襲われていたところをウィスタリオ達に助けられ、自身が持つ情報を共有した。
実はこれまでリングが示す座標に最も早く到着していたが、通信機の故障などでスライスが上層部に報告できていなかった。
かつてはシクラーゼの父親の助手であり、彼から引き継いだ調査記録から座標そのものやそこにあるものは何れも初代セブンスターズが関与していたことを突き止めており、端白星の正体について何か知っているかのような意味深なシーンがある
5番目のポイントでシクラーゼと接触した後、船の故障で立ち往生していたところを598に助けられ、そのままウィスタリオと再会する。

  • スライス・コーサ
CV:渡辺紗弓
メンドウに同行している水先案内人。
調査となると周りが見えなくなるメンドウに対して文句を口にしつつも、案内人の職務は投げ出さずに全うしている。
根は真面目なため、メンドウが起こすトラブルに毎回巻き込まれては心労が絶えない苦労人。
その一方でしたたかな面も持ち合わせており、ファリド家廃棄戦艦の調査中に遭遇したシクラーゼに脅迫されてリングを明け渡すが、実はメンドウの不始末を見越してすり替えていた偽物を渡していた。

ギャラルホルン

金星支部

  • ブラッドレー
CV:伊丸岡篤
ギャラルホルン金星支部「アフロディーテ」支部長。階級は三佐。
コロニー管理の予算の殆どを自分の懐に収める典型的な腐敗軍人で、ラドニッツァ・コロニーを自分の所有物と思っている傲慢な性格から部下やラドニッツァ市民から恐れられている。
密かにアファム設備の内偵を進めており、端白星の修理のために帰還したウィスタリオたちの動向をつかむ。
一時的に帰還したウィスタリオに端白星の引き渡しを要求を拒否されたことでグレイズで戦闘を仕掛けるが、改修された端白星に敗北し、監査に訪れた石動によって支部長と三佐の地位を剥奪される。

イシュー家関係者

当主が長年病床の身ということに加えて跡取りだったカルタの戦死も重なって断絶寸前になっており、それを回避するべく家老のオキナ主導の下イシュー家の血を引くカチュアの身柄確保を狙う。
またセブンスターズ第一席という立場上特に格式を重視し家柄や出自には厳しく、後ろ盾を持たない者を軽んじる風潮もあるとのこと。

  • ロンド・ブロン
CV:浜田賢二
イシュー家に仕えるギャラルホルン士官。
ガンダム・フレーム機やマクギリスとも渡り合える程のMSの操縦技量のみならず生身での白兵戦にも長け、同じく白兵戦に長けているデムナーをして「勝てるか分からない」と言わしめる実力者。
後ろ盾を持たずに入隊したため組織内で差別されていた自身を親衛隊に取り立ててくれたカルタに深い忠誠を誓っており、カルタの面影をもつカチュアを当主に迎えようと忠義を尽くす一方で、オキナからは「忠臣というより忠犬」と評され疎まれている。
自身も裏社会の者たちを配下に取り込もうとするオキナの行動に不信感を抱いており、カチュアの身柄を確保しても本隊に合流することを避けている。
更に裏切り者でもあるシクラーゼを抱え込んだオキナの行為に怒り、立ち入り禁止のイシュー家の聖域「ラタトスク」で徹底抗戦しようとする。
そして同地に封印されていたガンダム・ザガンを持ち出すも、阿頼耶識システムを施術していないが故に慣れない阿頼耶識のコックピットに難儀しながらも、追いついてきたウィスタリオの端白星を追い詰めるが、突如「ラタトスク」から発せられたマイクロウェーブの雷に打たれ敗北する。
担当声優の浜田氏はガンダム00パトリック・コーラサワーを演じている他、水星の魔女でもグエルのバイト先の船の艦長役としても出演している。

  • オキナ・ウロカ
CV:津田英三
イシュー家家老を務める老人。
当主が病で寝たきりとなっている上にカルタの戦死で断絶の危機にあるイシュー家を存続するべく、同じイシュー家当主の血を引くのカチュアをお飾りの当主に据えることで自らがイシュー家の実権を握ることを画策しており、更には鉄華団との戦闘でイシュー家生え抜きの士官達の戦死により壊滅状態にある地球外縁軌道統制統合艦隊の補充戦力としてシクラーゼを含めた裏社会のマフィアや海賊達を大量招集しているなど不穏な動きも見せている。
自身と対立関係にあるロンドがカチュアの身柄引き渡しを拒んだことを知ると、招集に応じたシクラーゼを指揮官とした艦隊を差し向ける。
「ラタトスク」にてメハイアが再起動したことで艦隊が全滅したことを知ると、カチュアを含めた全員を死亡扱いとし、マクギリスの後見を得て当主代理となる。

初代セブンスターズ

以下6名はリングが示す座標に存在する施設若しくは戦艦等の関係者とされ、アンゼリカ、カルフ、カーギン、アルゾナはメンドウに言及され、蒔絵とエンブリラはMSVで詳細が明かされる形で名前が登場。

  • アンゼリカ・エリオン
初代エリオン家当主。
最初のポイントである幽霊船の持ち主とされる。
厄祭戦時の乗機はガンダム・ハーゲンティ。

  • カルフ・ファルク
初代ファルク家当主。
厄祭戦時はガンダム・ガミジンに搭乗して多くの戦果を挙げ、2番目のポイントである防衛システムの管理者とされる。

  • ガーギン・ボードウィン
初代ボードウィン家当主。
3番目のポイントに存在していた廃棄衛星にはボードウィン家の紋章が刻まれていたとされる。

  • エンブリラ・クジャン
初代クジャン家当主。
厄祭戦ではガンダム・ゼパルに搭乗していた。
4番目のポイントである廃棄コロニーを代々クジャン家が管理しており、その奥にはMAの一体であるハラエルと数体のプルーマが封印されていた。

  • 蒔絵・ファリド
初代ファリド家当主。
厄祭戦ではガンダム・ムルムルに搭乗していた。
5番目のポイントに存在していたファリド家の戦艦の持ち主であったとされる。

  • アルゾナ・イシュー
初代イシュー家当主。
厄祭戦ではガンダム・ザガンに搭乗していた。
6番目のポイントで禁足地とされる聖域「ラタトスク」は代々イシュー家が管理しており、最深部にはガンダム・フレームの一機であるガンダム・ザガンが保管されていた。

本編からの登場キャラクター

CV.島﨑信長
ご存知セブンスターズの一家門・クジャン家の現当主にして本編からの登場キャラ。
4番目のポイントである廃棄コロニーはクジャン家の管理地であり、そこで発見された不審物の調査をさせていたが、それがプルーマだと判明すると「部下達を危険に晒せない」として自ら調査に向かおうとする。
なおこの時部下からプルーマとモビルアーマーの説明を受けていたが、本編でのやらかしを見る限り本編2期の頃にはすっかり忘れていたことになる。

  • 石動・カミーチェ
CV:前野智昭
ご存知マクギリスの副官にして本編からの登場キャラ。
この時点では監査局所属となっており、ブラッドレーの不正を摘発するため金星を訪れる。
ブラッドレー拘束後は支部長代理となり、次期支部長が着任次第統制局のマクギリスの下へ異動することになっている。

CV:櫻井孝宏
本編からの登場キャラ。
本作ではもう一つの顔でもあるモンタークとしての姿で登場し、ある目的でカチュアを捜索しており、お供のトド・ミルコネンの調査により彼女がアファム設備にいることを突き止める。

  • トド・ミルコネン
CV:青山穣
マクギリスのお供でモンターク商会のNo.2。
マクギリスの命を受けてカチュア捜索のため金星を訪れ、彼女がアファム設備にいることをマクギリスに報告する。
その後カチュアの身柄がロンド率いる部隊に渡るとウィスタリオ一行に接触し、物資とイシュー家の情報提供を行う。

  • ノルバ・シノ
CV:村田太志
本編からの登場キャラ。
テイワズの輸送船の護衛任務を請け負った際にアミダの要望で同行することになった598に対して、鉄華団の団員としての信念のもと、数的不利にもひるまずMSに立ち向かう姿を見せて衝撃を与える。

  • ヤマギ・ギルマトン
CV:斉藤壮馬
本編からの登場キャラ。
獅電のロールアウトに伴う技術指南を受けるべく歳星を訪れており、シノとともに護衛任務に同行する。

  • 名瀬・タービン
CV:鳥海浩輔
ご存知タービンズのリーダーにして本編からの登場キャラ。
タマミがウルズハントへ参加していることは把握しつつも、調べても情報の出てこないオムデン社やザン・クランへの警戒を呼びかける。

  • アミダ・アルカ
CV:田中敦子
名瀬の第一夫人にして本編からの登場キャラ。
598をシノたちに紹介し、護衛任務への同行を求める。
シノと598が海賊のMS部隊との戦闘で窮地に陥った際は百錬で駆けつけ、残ったMSを殲滅する。

  • イズナリオ・ファリド
CV:速水奨
本編からの登場キャラで、メンドウたちの回想に登場(ウルズハント開始時点では既に失脚している)。
かつてマイアー教授が急死する直前に面会したことから、シクラーゼからは事故を仕組んだ黒幕と疑念を抱かれている。

その他

  • N
ウルズハントの主催者とされる謎の人物。

  • マイアー教授
CV:てらそままさき
シクラーゼの父親。
厄祭戦やMA研究の第一人者として知られていた人物で、かつてはシクラーゼや助手のメンドウと共に各地の厄祭戦跡地を巡ってMAの残骸発掘や調査を行っていた。


【登場メカニック】

ウルズハント

MS

ウィスタリオが搭乗する謎のガンダム・フレームMS
元々はラドニッツァ・コロニー管理区画の動力部奥に隠されていたところをデムナーの祖父が発見し、人知れず整備が続けられてきた。
阿頼耶識システムは搭載されていないが、機動性は極めて高く、フレーム由来のパワーと相まって「三本角のモビルスーツ」として恐れられていく。
ガンダム・フレームではあるが、機体名や大改修を受けた形跡がある事以外は何番機にあたるのかなども含めて一切不明。
詳細は個別項目を参照。

  • EB-05c シュヴァルベ・カスタム(シクラーゼ機)
シクラーゼ・マイアーが搭乗するグレイズ・フレーム機
シクラーゼがギャラルホルンを脱走する際に奪ったシュヴァルベに独自の改修を施した結果、ほかのパイロットには扱えないピーキーな機体に仕上がっている。

  • IPP-18875 エンゾ
レンジー・ダブリスコが搭乗するヘキサ・フレーム機
軽装甲が売りのヘキサ・フレームには珍しく装甲強度を重視している。

  • ゲイレールGP(ゴージャス・ピンク)
ローム・ザンが搭乗するゲイレール・フレーム機の改造機。
名前通りのドギツいショッキングピンクの塗装猛獣の牙を思わせる鋭利な装飾が特徴的。巨大な鎌2本を上下に連結したダブルハーケンを装備する。
コックピットはギャラルホルンの正規品を使用しており、バックパックはグレイズ・フレーム機から流用している。

  • ゲイレールGS(ゴージャス・シルバー)
アイコー・ザンが搭乗するゲイレール・フレーム機の改造機。
基本構造はGPと同様だが、ギラついたシルバーの塗装が施され、頭部と両膝の装飾の形状が異なる。こちらはブースター付きのダブル・ハンマーを装備している。
ちなみに名前はロームが勝手につけたもの。

  • モンキー・ロディ
「ファウンドリング」のメンバーが運用するロディ・フレーム機
ロディ・フレーム機の中では安価なモデルであり、固定式の頭部やフレームの露出した四肢などマン・ロディをさらに簡略化したような特徴をもつが、高強度の曲面装甲と阿頼耶識システムによる高い機動性を有している。
実はキンバルによって反乱防止用に外部から阿頼耶識システムを遮断できる細工が施されていたが、通常の操縦系統に切り替えることは可能(ただし性能は低下する)。
598が搭乗する隊長機は、頭部の角とオレンジ色の肩部装甲をもつ。

  • ASW-G-32 ガンダム・アスモデウス
ウルズハントの指定座標にあるデブリ帯のコクーン内で発見されたガンダム・フレーム機。
厄祭戦当時の戦闘記録がないことから実戦投入前に終戦を迎えたと目されており、発見された時点で未使用の武装もすべてそろった新品同然の状態を保っていた。
コクピットは阿頼耶識仕様のものが組み込まれていたが、デムナーの手によって大破したエンゾのコックピットを移植され、ウィスタリオ一行に加わったレンジーの乗機となる。
実はこの機体のデザイン自体は2018年にWEB上に投稿されており、当時展開されていた外伝「月鋼」にて名前のみが明かされていた「ガンダム・セーレ」ではないかと考察されていたが、実に3年越しに名前が判明する事となった。

  • 白虹(ハクコウ)
タマミ・ラコウの搭乗機でもあるテイワズ・フレーム機
テイワズ系列の企業では商船護衛機としても使用されている。

  • ジルダ・パイソン
ジャビロ・ジャイロの搭乗するヘキサ・フレーム機の改造機。
ベース機よりやや高級仕様とのことで、ユーゴ―の円月刀など他ヘキサ・フレーム機の武装や、頭部センサー類を保護する追加装甲を装備している。

  • ASW-G-61 ガンダム・ザガン
厄祭戦で初代イシュー家当主のアルゾナ・イシューが搭乗したとされるガンダム・フレームの一機。
戦後はイシュー家が代々管理しており、ヴィーンゴールヴ内のバエル宮殿ではなく禁足地「ラタトスク」の最深部で厳重に保管されていた。イシュー家の次期当主に関する争いの中で、当時カルタ・イシューの親衛隊を務めていたロンド・ブロンが搭乗する事になる。
希少金属製の分厚い重装甲が特徴だが、コクピットは大戦当時の阿頼耶識用のままであるためにロンドとは相性が悪い。
武装は希少金属製の盾と握砕用サブアームとしての機能を兼ね備えたリアスカート左右の「シールドプライヤーユニット」。「ラタトスク」で追撃部隊のグレイズと交戦した際は、機体本体の拳をドリルのように回転させてのパンチも使用している。

その他

  • エルダ丸II
ウィスタリオ一行が使用している装甲艦。
名前はウィスタリオの曾祖母から取られている。

  • コクーン無人防衛システム
上記のコクーンに搭載された厄祭戦時代の防衛システム。
最大の特徴が人の手を介さないフルオートの無人システムという点で、戦後は当然ロストテクノロジー化して停止している。
一度起動させるとコクーンに近づく敵を完膚なきまでに破壊する仕様となっているが、デメリットとして細かい区別はつかないため手当たり次第となっている。

  • ハラエル
クジャン家所有の廃棄コロニー内に封印されていたモビルアーマー
6本の腕の先端にビーム砲内蔵のワイヤークロー型マニピュレーターを装備しており、クワガタや蜂のような形状をした黄色いプルーマを従える。
ウィスタリオとシクラーゼのリングに反応して再起動し、残存したプルーマとともに暴走状態となる。コロニー残骸に隠れつつ3本のマニピュレーターを伸ばして翻弄するが、MAに接近し戦闘力が上昇した端白星や598やタマミらの連携に敗れ機能停止する。
ウィスタリオやレンジー、タマミは阿頼耶識を施しておらず、それぞれの機体損傷も本編でハシュマルと激戦を繰り広げたバルバトスよりも軽度だったが、これはハシュマルと異なり本体ではなくマニピュレーターのみが稼働していたためであると思われる。
厄祭戦時にマルコシアスと交戦した経験があり、このときのみ機体の全容と戦いの様子が描かれているが、厄祭戦時の様子が映像化されるのはこれが初となる。

  • メハイア
「ラタトスク」内に封印されていた個体。
胸部に収納式のビーム砲、両肩に多数の有線式パイルアームを備えており、本体後部にはプルーマの製造ユニットと素材収集用アームを複合した戦艦サイズの巨大なコンテナが接続されている。
シクラーゼの指示を受けたバッチによって再起動し、コンテナを破壊されてもなおウィスタリオたちを追い詰めるが、援軍として駆けつけたタマミやザン兄弟の助力によって両肩を破壊され、最後は全員の総攻撃によって撃墜される。
なお「ラタトスク」にはモビルアーマーの上位固体が封印されていると仮説されていたが、メハイアは普通のモビルアーマーであり、上位固体が別に存在する模様。

鉄オルG

登場する機体の一部は2021年12月16日より展開されたMSV企画によるもので、本編および『月鋼』に未登場のMSがまとめられている。

  • ガンダム・端白星アレクトール
デムナーの祖父が生前に考案したフルアーマー装備「アレクトール」を端白星に装備した姿。
単機運用を念頭に置いた設計となっており、敵艦隊との正面衝突を想定した重装甲と重装備が施されている。

  • ASW-G-04 ガンダム・ガミジン
セブンスターズに名を連ねるファルク家初代当主のカルフ・ファルクが搭乗したとされる機体。
厄祭戦時は多くの戦果を挙げたとされ、戦後はファルク家の厳重な管理下に置かれている。
なんの前触れもなく設定画が公開されたことやセブンスターズ内でもモブ同然だったファルク家のガンダム・フレーム機ということもあり、多くのファンを驚かせた。

  • ASW-G-XK エックスケー
ガンダム・ヴィダールの試作段階時の姿。
ヴィダール自体が極秘の機体ということもあり、開発等は辺境コロニーで行われ、結果をもとにヤマジンにより武装と阿頼耶識TypeEの調整が行われた。

  • EB-06t グレイズ(訓練機)
ギャラルホルンがパイロット育成用に訓練施設で運用しているグレイズ・フレーム機
頭部と肩にラインマーキングが描かれている以外は他の機体と性能的な違いはない。

  • V07-0126 ジークルーネ
中性の騎士を彷彿とさせるフォルムを有するヴァルキュリア・フレーム機
高機動・高出力をコンセプトに設計され、腰背部に小型かつ高出力のスラスターユニットを装備している。
厄祭戦の戦局を変える高性能機として完成したが、ガンダム・フレーム機の登場によりほかの系列機同様活躍の機会を奪われ、戦後は限られた人物のみが知る希少なMSとなっている。

  • V04-0630 ヴァルトラウテ
最前線における味方機の護衛と戦線維持用に開発されたヴァルキュリア・フレーム機。
西洋風のデザインが多いヴァルキュリア・フレーム機の中では珍しく和風の装甲デザインが特徴で、専用装備の大小一組の刀剣も「カタナ」「ワキザシ」と和名となっている。
この鎧武者のような装甲は特殊な積層構造となっているらしく、これにより機動性と俊敏性を維持した状態での重装甲化を実現している。

  • ASW-G-48 ガンダム・ハーゲンティ
セブンスターズに名を連ねるエリオン家初代当主のアンゼリカ・エリオンの愛機とされる機体。
ガンダム・フレーム機体の中でも軽量機でありながら特殊な錬成により見た目以上の重量と強度を獲得した二振りの刀で敵を薙ぎ払うことで戦果を挙げたとされ、現在はヴィーンゴールヴの格納庫に保管されている。

  • アトラ☆百華
「サイドストーリーズ」に登場。
本編1期でのタービンズとの旅の道中ににてMSの操縦体験を勧められたアトラがシミュレーション上で考案した百錬のカスタム機。
機体色が白とピンクに塗り替えられ、頭部のリボンや背部の翼、腰部のクマ型スラスター等ビルシリーズに登場しそうなかわいさのみを追及したデザインになっている。
武装の「アトランティック☆スティック」はかわいい色ながらも幅広い間合いで使える長杖状の近接武器となっている。

  • マン・ロディ(クーデリアスペシャルVer.3)
「サイドストーリーズ」に登場。
タービンズとの旅の道中ににてアトラとともにMSの操縦体験を勧められたクーデリアがシミュレーション上で考案したマン・ロディのカスタム機。
機体色が赤と黄色に変更され、クーデリアが様々な状況にも対応できる性能を求めた結果、積載重量をオーバーする超重武装MSとして完成した。
武装は両腕のメイス(バルバトスのものと同型)にランス、シールド2枚、両肩のガトリング砲2門。

  • ASW-G-54 ガンダム・ムルムル
セブンスターズのファリド家初代当主の蒔絵・ファリドが搭乗したとされるガンダム・フレーム機。
ガンダム・フレームの中では珍しく曲線主体の女性的な体型や大型の後頭部と腰部スカートを特徴とする。
武装は分割使用が可能な接近戦用の双頭刃「サージカルナイフ」と機体全長を上回る6連式超大型攻撃ユニット「サージカルフェザー」。
なおサージカルフェザー各基は阿頼耶識を介して有線操作されるが、阿頼耶識前提という性質上技術が禁忌扱いとなっている戦後においては実質扱えないと思われる。ぶっちゃけ阿頼耶識がないとただの巨大な背負い物でしかない……

  • ASW-G-16 ガンダム・ゼパル
セブンスターズのクジャン家初代当主のエンブリラ・クジャンが搭乗したとされるガンダム・フレーム機。
バックパックやバインダーのスラスターを駆使した変則的な機動が特徴で、機動性を損なわないよう装備も軽量にとなっている。
武装はバエルソードと同じ希少金属で錬成された「ゼパル・ソード」と同じく希少金属製のクロー4枚をもつ小型の「ゼパル・シールド」。







追記・修正は「ウルズハント」の参加資格を得てからお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガンダム
  • ガンダムシリーズ
  • トレジャーハント
  • 宝探し
  • 外伝
  • ウルズハント
  • 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
  • 鉄血のオルフェンズ
  • 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント
  • 金星
  • スマートフォンアプリ
  • 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズG
  • 鉄血のオルフェンズG
  • 鉄オルG
  • 配信延期
  • アプリゲーム
  • スマホゲーム
  • リング
  • 水先案内人
  • 金星圏
  • 端白星
  • ゲーム
  • サービス終了
最終更新:2025年03月12日 04:59

*1 そのため案内人も2人いる。

*2 設立者はウィスタリオの曾祖母とされる。

*3 鉄血本編の登場人物であるタカキ・ウノと同い年。

*4 アラスカを除いたアメリカ合衆国と中南米全域を占める経済圏で、本編2期においてラスタルの策謀でアーブラウと紛争となった。

*5 本編2期にも登場した火星の活動家団体「テラ・リベリオニス」の代表で、過去にクーデリアの名を広めるきっかけを作った人物。

*6 フミタンの死亡前だったことからドルトコロニーに到着前の時期となる。