登録日:2009/12/03 Thu 02:09:40
更新日:2024/12/18 Wed 08:51:54
所要時間:約 6 分で読めます
……我々はマフティーの名前のもとで、クスィーガンダムとともに、連邦政府と戦うのは、
組織におぼれた人びとを粛正する目的があるからです
画像出典:機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 2021年6月11日公開配給松竹ODS事業室より©サンライズ
《諸元》
型式番号:RX-105
所属:反地球連邦政府組織(
マフティー・ナビーユ・エリン)
パイロット:マフティー・ナビーユ・エリン(ハサウェイ・ノア)
建造:
アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態:
試作機
全高:28m
頭頂高:26m
本体重量:32t
全備重量:80t
ジェネレーター出力:3,980kw
スラスター推進力:160,000kg
センサー有効半径:30,000m
装甲材質:ガンダリウム合金
《機体解説》
かつて地球を救った伝説の
ニュータイプである
アムロ・レイが最後に搭乗したMS・
νガンダムを引き継ぐという意味を込めてギリシャ文字
「ν(ニュー)」の次の
「Ξ(クスィー)」と名付けられた。
ミノフスキー粒子の特性を利用した大気圏内浮遊システムである
ミノフスキークラフトを小型化し搭載した初めてのMS。
このシステムにより本機は30mクラスの大型MSでありながら大気圏内で推進剤を使わず自在に浮遊が可能であり、スラスター推力での上昇と下降を繰り返すしか出来ない通常MSは勿論、空力とジェットエンジンにより推進する
サブ・フライト・システムに対しても圧倒的な優位性を獲得した。
ミノフスキーフライトを搭載するMSには他に
オデュッセウスガンダムが登場するが、AE社の所有する別工場で生産された機体であり、(設定上アナハイム社の各工場は別会社レベルで高度に独立しているのもあって)双方共に相手方を認知していない。
映画版ではミノフスキー・フライト・ユニットを搭載するという設定となっており、イベント「ミノフスキー・フライト稼働実験」内の説明によれば、Iフィールドにより浮遊するシステムらしい(『
機動戦士Vガンダム』に登場する装置と同名だが、別物である)。
ペーネロペーのものとは異なり完璧なビーム・バリアが搭載されており、ビームや実体弾に対して十分な防御力を有する他に厚く展張することで大気圏突入をも可能にする。
また放射するビームの波形制御により進行方向への空気抵抗を低減し、
可変機構を用いずしてマッハ2近い速度での大気圏内飛行が行える。
無論ビームなので出力次第では発光し、本機と交戦したレーン・エイムによれば高速飛行中のΞガンダムは機体全体が光に包まれているように見えたらしい。
月刊ニュータイプ1990年8月号の『閃光のハサウェイ』特集では
「Ξガンダムは防御と高速飛行が行える革命的な機体」と紹介された。
小説では飛行形態が設定されておらず、『GジェネレーションF』以降のゲーム作品で肩部ミノフスキークラフトと背部スタビライザーを展開した「フライトフォーム」と呼ばれる飛行形態が設定され、高速飛行時にはこの形態へ移行する。
Gジェネレーション初出のサンライズ準公式設定だったため、『ガンダムバトルユニバース』等の一部作品ではゲーム中に変形が取り入れられているにもかかわらず、機体解説では非変形での単独飛行が可能と解説されていた事もあった。
その後サンライズ公式設定となる映画版では設定が輸入され、こちらでは超音速飛行時に肩部ミノフスキー・フライト・ユニット、背部スタビライザー、脚部側面のブレード、つま先が変形する。
携行武装はビームライフル、ビームサーベル、実体シールドなどオーソドックスなものだが、機体各部に多数の通常ミサイルと
サイコミュ兵器の一種であるファンネル・ミサイルを搭載。初戦ではそれらの組み合わせでペーネロペーを撃墜している。
その他ゲーム版でのみメガ粒子砲を装備しているが、映画版では確認できない。
この時代では極めて高性能な機体であり、ハサウェイの技量も相まって
地球連邦軍傘下のキルケー部隊に対して規模が大きく劣る秘密結社マフティーの戦線を支えた。
《デザイン》
【小説版】
小説表紙や扉絵に掲載された最初のデザイン。デザインは森木靖泰。
映像化を考慮しなかったこともあり、ペーネロペー程ではないにせよ派手な裃や陣羽織のようなパネル構成や顔を思わせるコクピット周りなど、同じ森木氏がデザインを手掛けた『
冥王計画ゼオライマー』の
八卦ロボを彷彿とさせる鋭利で怪物的なフォルムが特徴。
デザインにあたっては原作者の
富野由悠季氏との打ち合わせもなく、担当編集から「ファンネル・ミサイルを発射する」「ミノフスキークラフトで飛行する」の2点が伝えられたのみで、その複雑なデザインは「僕の考えた最強のガンダム」程度の軽い気持ちで描いたと映画版のパンフレットで振り返っている。
小説中で明確なカラー設定はなく、美樹本晴彦氏の担当した中巻の表紙では
初代ガンダムであるRX-78-2を思わせるトリコロールカラー、同巻の口絵では真っ白なカラーリングとなっている(口絵部分は『月刊ニュータイプ』誌に掲載されたものの再録)。
【Gジェネ版】
『GジェネレーションF』への参戦にあたり、森木氏がリファイン。以後、ゲーム作品のデザインはこれを踏襲する形になった。
小説中巻のカラーリングが採用され、小説で描かれていなかった背部の設定が加わったり、従来のガンダムとしては個性的すぎた頭部や胸部を中心に大きくリファインされた。
【GFF版】
『GUNDAM FIX FIGURATION』で立体化されるにあたり、更にリファインが加えられた。デザインは
カトキハジメ氏。
パーツバランスが見直され、νガンダムから続く系譜を実感できる大人しめの外観となった。
ペーネロペーとのコンパチ仕様であり、オデュッセウスガンダムを軸として
二度とやりたくなくなる苦行アーマーを換装していく特性故に、下半身周りは特に共通点が多い。
【アニメ映画版】
初登場から足掛け約30年、そのアニメーター泣かせのデザインがCGのパワーでようやく動かせるようになった。デザインはGFF版同様にカトキハジメ氏。
小説版をベースにしつつゲーム版を折衷したデザインとなっており、カラーリングは小説中巻の口絵を思わせる白を前面に押し出したカラーリングとなっている。
当初はゲーム版準拠のデザインにするつもりだったが、カトキ氏の「折角だから小説版のデザインを尊重したい」という意見に加えて“テロリストのガンダム”(=正統なガンダムではない)である事を強調するために小説版準拠のデザインとなった。
ちなみにカトキ氏もカラーリング変更には最後まで躊躇していたらしいが、最終的には小説版のデザインを尊重する形で現在のカラーリングに落ち着いた。
このデザインが生み出されるまでにはだいぶ時間がかかったようで、2018年に公開された『
機動戦士ガンダムNT』上映後の特報で公開されたPablo Uchida氏によるティザーイラストや、映画版に先駆けて2021年にスタートしたさびしうろあき作画の漫画版ではゲーム版準拠のデザインになっている。
《武装》
Ξガンダム専用に開発されたビームライフル。従来品に比べて倍近い初速を持ち、対応の遅れたグスタフ・カールを易々と撃墜している。
ハサウェイのトリッキーな戦術の中核を成した武装であり、囮として海上にビームを発射したまま投げ飛ばされたり、最終決戦では破損した瞬間にエネルギーをチャージして爆発させ目晦ましに使われた。
映画版ではビームが緑色となり、デザインレベルからEパック式に変更されている。
小説版では両肩からせり出すトーチに装備されており、中巻表紙ではピンク色のビームを発振している。
映画版でも同じ位置に装備されているが、グリップが
ガンダムMk-Ⅱ同様の角柱型に変更された他、νガンダムの大型ビームサーベル同様にグリップエンドからもビームを発振する様になった。ライフル同様にビームは緑色。
シールド/ビームキャノン
裏面にミサイルを搭載した堅牢な実体シールド。ペーネロペーのメガ粒子砲の直撃にも耐えて見せた。
映画版HGUCキットの武装解説では「先端部にビームキャノンを内蔵している」と記載されており、後述のメガ粒子砲の代替になっている可能性がある。
腕部ミサイルランチャー、膝部大型ミサイルランチャー
全身に装備されているミサイル。
それぞれ肘と膝のアーマーに発射口があり、前者は腕を逆向きにする事で前方へ発射できる。
作中ではペーネロペー撃墜やアデレード空港の爆撃などに使用。
ファンネル・ミサイル
オールレンジ攻撃用兵器の一種で、サイコミュにより無線誘導できるミサイル。
リアスカートに10発が格納されており、ペーネロペーのそれより装弾数では劣る。
少ない装弾数を補うため劇中では通常ミサイルと組み合わせた弾幕を展開しペーネロペーを撃墜した。
小説版ではデザインがないのだが、『GジェネF』で新規にデザインが書き起こされ、円柱の両先端部に円錐の推進部兼弾頭がついている形状となっている。映画版でもこのデザインが踏襲されている。
サンドバレル
ペーネロペーと同じく搭載された散弾砲。
劇中ではミサイルなどへの迎撃用防御兵装として用いられた。
有効確率は50%程度だが、発射タイミングを間違えると無用の長物と化す。
肩部メガ粒子砲
小説と映画版には登場しない兵装(映画版のHGUCでは武装解説に存在しないため、今後使用されるかは不明だが、一応パッケージイラストには肩アーマー下部先端に砲門らしきものが描かれており、プラモ自体にも存在するため可能性はある)。
今の所のゲームでのみ登場する兵装で、ゲーム毎に若干解釈が異なっている。
『Gジェネ』などでは胸部正面装甲(ビームバリアー発生器)の下部先端を正面へ向けて発射するため砲塔が存在せず、砲門が覗いているのみで、『EXVS』シリーズではビームサーベルの先端部分から発射する。
マイクロ・ミサイル・ポッド
小説と映画版には登場しない兵装。
ゲームでのみ登場する兵装で、『EXVS』シリーズを初出とし、腰部後方にアタッチメントを介して接続される。ブースターとしての役割も担っており、発射後は順次破棄できる。
ハニカム状のミサイルを三方向から一斉射可能で、出撃ムービーでは使用するシーンが映る。
ROBOT魂で立体化もされた。
《劇中での活躍》
+
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ネタバレ |
アナハイムの月面工場で完成後、カーゴ・ピサに格納された状態で月面から地球へと移送される。
新任司令の ケネス・スレッグを警戒した搭乗者であるマフティーの意向で予定を変更しインドネシア・ハルマヘラ島沖にて空中受領。直後迎撃に出てきたレーンの駆るペーネロペーと交戦しこれを撃墜した。
この際には『発射状態のビームライフルを海面スレスレで飛ばし、陽動を仕掛ける』『こちらを見失ったペーネロペーの目の前に突然現れミサイルで集中攻撃』という戦法でペーネロペーを撃墜している。
その後、エアーズロック攻防戦やアデレート空港襲撃などではマフティー側の主要戦力として多大な成果を挙げる。
特にアデレート空港の第一次爆撃では、ミノフスキー粒子を四方に散布する事で侵攻方向をカモフラージュし、突如飛来した後は一気に内蔵したミサイルを発射して即座に空域から離脱するなど、ビーム・バリアーによる警戒網を敷いていたケネスですら虚を突かれるほどの奇襲作戦を成功させた。
宇宙世紀0105年4月26日、マフティーはオーストラリア・アデレートにて行われる連邦中央閣僚会議の粉砕を宣言、地球保全地区についての修正法案の破棄を要求し会場を襲撃。
その際、因縁のペーネロペーと再び激突し、互いの兵装を駆使した熾烈な戦いを展開する。
Ξガンダムが優勢になるものの、予め設置されていた小型のビーム・バリアーに誘導され、そこにケネス側に結果的に保護された事でギギ・アンダルシアの不思議な力も加わり、最悪のタイミングで発生したビーム・バリアーに焼かれて撃墜。
Ξガンダムにもビーム・バリアーがあり、その防御機能によりマフティーは即死こそ免れるが、全身火傷と打撲で入院。後に銃殺刑に処される事となる。
機体はアデレート空港に置かれ、連邦軍により機体の製造元を調査される事となった。
しかし製造元を示すような情報が一切無いため公的には所在不明扱いになったが、その姿を目にした ブライト・ノアは「このつくりは、アナハイム・エレクトロニクスだよ」ときっぱり言い切っている。
マニピュレーターのエネルギー・チューブが埋まっている部分がビームで溶かされダンゴ状になっており、両腕が左右に広がったまま硬直したその姿はまるで十字架を背負ったかのようであった。
マフティーが止めようとしていた法案は、実はアデレート空港爆撃の前に可決されており、全てが遅い結果になってしまった。
ここから閣僚が地球をリゾート地にしている『 機動戦士ガンダムF91』の時代へと続いていく事になるのであった。
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《ゲームでの活躍》
2000年のゲーム『SDガンダム GジェネレーションF』に初めて収録され、以降は他のロボットゲームにも収録される事となり、世間に広く知られるようになっていった。
ユニバースよりペーネロペーと共に登場。パイロットはマフティー。
ちなみに本機を動かせるアクトゲーはこれが初めて。
『
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』以降のMSという事もあって性能は高く、武装のバランスも良い。
特にサブ射撃のファンネル・ミサイルはかなりの追尾性能を誇り、回避しにくいため使いやすい。
回収不可能なので回収コマンドを入力すると射出されている全てのミサイルが同時に攻撃するようになっている。
ゲーム中では解説されていないが、変形コマンドを入力する事でフライトフォームに変形できる。
機体サイズも忠実に再現されているため滅茶苦茶デカい。
ラフレシアと並んでもひけを取らないサイズはある意味必見。
空・宇宙適性共にAで移動力は
破格の9と高性能(ワールド以降は8に下がった)。
ただ、第3射撃が
バルカンであり、メガ粒子砲を持つペーネロペーに比べると火力で劣る。バルカン自体は低燃費でミリ殺しや削りができるため、存在意義がないわけではないが。
ジェネシスではメガ粒子砲に加えて一斉射撃が追加され、ペーネロペーとの差はほぼなくなった。
ガンダムVSシリーズ
メイン射撃のビームライフルは他機体よりやや太めで、一発ごとにミサイルが2発連動する。なのでビームは当たらずともミサイルのみ当たるというケースもよくある。
サブ射撃はファンネル・ミサイル。足を止めて6基射出するが、MBの中間アップデート以降は足を止めずに射出できるようになった。
発射すると敵機に接近し、上方から包囲⇒一斉突撃する。特殊格闘発動中は更に4基追加射出する。
特殊射撃はメガ粒子砲&ミサイル一斉射。ミサイルは左右に3発ずつ発射する。ビームの弾速と威力は凄まじく、足を止めるリスクを鑑みても十分使えるレベルにある。
ちなみに、本作ではメガ粒子砲の発射位置は原作設定と異なりビームサーベルのマウント基部先端からになっている。MVのOPが確認しやすいだろう。
特殊格闘はミノフスキー・クラフト発動。発動するとサブ射撃&特殊射撃が弾数回復し、さらにそれぞれ弾数が1つ追加される。
この状態で特殊格闘を入力すると、レバー方向もしくは上方に急速移動する。発動及び解除時は硬直モーションが入るため、隙を晒さないように注意。
格闘CSはミサイル一斉射。ファンネル・ミサイルではないので通常弾頭のものとなるが、弾幕形成に優れこそするが、誘導はマチマチで1ヒットするかどうかのレベル。賑やかしには良いのだろうが、あまり頼りにすべきではない。
この手の機体にしては格闘も十分に振れる範囲内で、特に横格闘は主力。
家庭版のミッションモードでは、なんとマフティーの演説が全収録されたミッションが存在する。
続編の『機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST』では、中間アップデートで機動力上昇とメイン射撃の弾数増加などを得た。
ライバル機のペーネロペーも参戦し、あまり個体差が無いためどちらかが喰われるポジションになると思われたが、杞憂に終わっている。
出撃ムービーも新規追加。Ξとペーネロペーがそれぞれビームやミサイルを連射して空中機動をする単純なものだが、その機動性の高さを証明するシーンである。
『
機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ON』では、射撃CSに単発射撃を追加された。
さらに格闘CSで
メッサー呼出が追加され、レバーの有無で射撃か突進かを選択。初期は性能がそこそこだったが、修正を経て並みのアシスト程度には強化されている。
しかし、アシストの性能云々よりも
アシスト→メインの落下ルート(所謂アメキャン)を得たのがだいぶでかい。しかもアシストのコマンドが格闘CSなので弾切れを気にせず無限に呼び出せる。
この無限降りテクのおかげで見た目よりかなりキビキビと動けるようになった。
他にも細かな修正を二度もらい強化されつつあったが、これでも機動性に分のあるペーネロペーには少し劣ってしまっている。
『
機動戦士ガンダム Extreme vs. 2』では、格闘CSに旧武装のミサイル一斉射が追加された形で復活。従来のメッサーと同時に発動するので無駄が無い。
そして
振り向き撃ち対応となったのが最大の強化点。
普通のアメキャンと違い、後ろ方向に逃げていても足を止めずに攻撃と落下を両立できる振り向きアメキャンは拒否択として相当強い。
それを弾数無限のCSで呼べるアシストで行えるというのははっきり言ってぶっ壊れとも言える破格性能を有している。
振り向き対応の代償か、チャージ時間が0.5秒伸びたが大したことではない。
むしろ大量にお釣りが返ってくるくらい。このおかげで逃げに徹したΞを追うのは相当に骨が折れる。
上記に比べれば地味に聞こえるが、ミサイルの誘導が全機体共通で強化された事もあって、メイン射撃連動のミサイルが当たりやすくなった。
横格闘に三段目が追加、下格闘が斬り抜けとなり格闘性能も向上。
癖の少なさや武装の強力さから初心者向けの機体としても有名。
稼働当初は
ダブルオーガンダムや
トールギスⅢといったいわゆるバランスブレイカーが目立ちあまり日の目を浴びる事はなかった。
後に参戦した
ガンダム・キマリスヴィダールや、リフレッシュ修正により一気に強機体と化した
Hi-νガンダムや
ウイングガンダムゼロなどもクスィーの評価を相対的に下げることとなる。
しかしPDF2019が終了し、Hi-νガンダムや見事優勝を飾ったトールギスⅢが下方修正を受けた事でΞの安定さやL覚醒との相性の良さが見直され、一気に評価を上げる。
M覚醒でミノフスキー・クラフトがリロード中でも時間を稼ぐ事ができ、稼働末期には3000コストの中でもトップに迫る評価に。一度も修正を受けることなく稼働終了まで駆け抜ける。
『
機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST』では、全体的に下方修正を受けてしまう。
機動力低下、メイン射撃判定縮小、格闘CSの溜め時間増加と誘導低下、下格闘の威力減少が挙げられる。
特徴だった強判定のメイン射撃が弱体化を受けたのは特に痛く、ミサイルとの弾幕を若干だが削がれた形となる。
反面、Nサブ射撃にファンネル・ミサイル直射が追加。
旧サブ射撃の硬直モーションを取った後、展開したファンネル・ミサイルが2基ずつ敵機に直進するというもので、射程距離こそあれど正面からの迎撃やメイン射撃からの追撃として手早く対処できる強みは魅力的。
さらに特殊格闘のミノフスキー・クラフト展開のゲージ切れ硬直が削除された。敵機はこの硬直を狙って攻撃を当ててくる事が多かったので、この修正はかなり大きい。
しかし今までの強みを削がれた上、新しい強みも環境トップに比べると見劣りする。機動力や格闘CSの性能が落とされたことで安定感も下がってしまった。
また後に
G-セルフ(パーフェクトパック)が修正により一躍環境機体に。扱いやすさ・強力さどちらも優秀で弾幕性能も良好なので立ち位置を奪われ気味。
『
機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOST』では、当初こそパッとしない性能な上に射撃CSが弱体化していた。
ライバル機のペーネロペーが空中爆撃機としてミサイルを垂れ流していたのに対してこれでは面目が立たないと思われたのか、中間アップデートでリフレッシュ修正の対象に選ばれ、様々な武装に改良が見られた。
その成果もあってか射撃と格闘の両面で多数の手入れが施され、中距離の射撃戦では不足無い程度には強化をされた。
だが、良くも悪くも既存の性能の延長戦上でしか無く、射撃戦では手数がほぼ増えていないのでリフレッシュの割には平凡な強化に収まってしまっている。
『アクシズの脅威V』から参戦。旧作で言う
キュベレイポジション。
ペーネロペーの開発と、敵性を除く全ての技術を
カンストさせて出現する。
連邦系最強のモビルスーツであるが、小説版の「ハサウェイは後に
シャア・アズナブルに共感し、反連邦政府運動に参加した」という経緯からシャアの
新生ネオ・ジオンでもハサウェイの大人バージョンであるマフティーと共に使用可能。
運動性は全ての機体の頂点に立つ脅威の82。
サイコミュ搭載なのでNTの能力を最大限引き出せる。おまけにミノフスキー粒子散布も可能。
大気圏内では飛行形態に変形可能。一部の武装が使えないが移動力、散布範囲がさらに向上するし、
バイアランと同じく飛行形態でも運動性は落ちない。
NTとして高い能力のアムロや
カミーユ・ビダンを乗せると殆ど被弾せず、片っ端から落としてくれる。
なお、マフティー&ハサウェイいずれもランクSになると射撃・格闘・運動性いずれもが200%以上になるというOTエースよりも強いNT中堅クラスのパイロットになり、父親譲り&マフティーの中心メンバー補正で指揮・魅力もなかなかなものになる。とはいえ、Ξの限界には届かない。
ただいくつか問題を抱えており、開発に時間が掛かり過ぎるので完成する頃にはほとんど決着間際で活躍が難しい。
実際に使うには敵勢力を殲滅せずにひたすら「生殺し」しつつ開発を進めるしかない。
原作と異なり、ファンネル・ミサイルが大気圏内で使えないという欠点も。
さらに終盤は宇宙での決戦が多く、飛行形態が無用になりがち。いっそマフティー編でもあれば……
『
第4次スーパーロボット大戦』での
没データを経て『
スーパーロボット大戦V』において初参戦。
『V』では『閃光のハサウェイ』の原作再現が無く、ハサウェイも秘密結社マフティー所属ではないため、原作とほぼ別人となっている。
Ξもそれに引っ張られる形で設定が変更されており、
ミスリルでテストが行われているアナハイムの新型MSという扱いである。
MSでは貴重な空S(ただし、宇宙SのMSも多い中で宇宙Aなのが少し惜しい)であり、移動力が初期値で7。
カスタムボーナスも含めれば変形なしMSでは驚異の移動力9となる。
ゲームバランス調整のためだろうが、同作で共演の
真ゲッター1より速い(同作では移動力の基本値がそれまでの6から5に引き下げられており、その中で9というのは圧倒的アドバンテージと言える)。
また、中盤になると必殺技として移動後射撃攻撃である「高機動攻撃」、撃墜数条件とレーンとのイベント条件を満たすことにより
MAP兵器版のミサイルポッドが解禁される。
ニュータイプなら誰でもその優秀なスペックを発揮できるため、プレイヤーによってはハサウェイを降ろしてしまう事も。特にデフォルト乗機が物足りない
キンケドゥ・ナウとも相性が良い。
《立体化》
登場から長い間立体化には恵まれていなかったが、近年ではよくされるようになった。
2013年に
ROBOT魂 <SIDE MS>にて受注生産されることとなった。
また
BB戦士でも一般販売されている。ファンネル・ミサイルとスタンド、メッサーにギャルセゾンのオマケ付きである。
2016年には食玩「ユニバーサルユニット」で本機がラインナップ。
フライトフォームへの変形が可能だが、膝やスカート裏などがシールで再現されていて剥がれやすい。
ニコニコ動画にMGの既存キットベースでこの機体を作る動画がある。
見ればこの機体の大きさが分かるだろう。
また、OPのつもりで作った手書き動画が存在する。時間がある時に比較してみてはいかがだろうか。
ガンプラでの立体化は久しく存在しなかったが、グスタフ・カール、メッサー、ペーネロペーがHGUC化と徐々にその存在を匂わせつつあった。
そして2020年11月にHGUC化が発表され、2021年4月に一般販売で登場。
映画版準拠デザインでの立体化で、1/144ながら箱は並のMGより大きい。
武装は一通り揃っているが流石にファンネル・ミサイルは付属しておらず、腰部装甲裏にモールドとして再現されている。
また同日に『ΞガンダムVSペーネロペー ファンネル・ミサイル エフェクトセット』も販売された。
こちらはなんとPG用の箱に詰められており、ファンネル・ミサイルと射出エフェクトが新規付属している豪華版。
その分値段も17,000円超えとかなりお高い。下手なPG並みである。
この手の特別セットは大体限定販売になるのだが、何故か一般販売される事に。
それでも通常版共々全国各地で売り切れが相次いだのだからすごい話である。
しかし、2020年以降
転売目的でガンプラの買い占めが横行している事もあり、欲しかったが手に入れられなかったという人も大量に発生、「Ξ単体はともかくペーネロペーとのセットぐらいは
プレミアムバンダイでの受注生産にして欲しかった」との声も多数上がる事に。
バウンド・ドックなんかと異なりプレバンでの救済も無く、しばらく再販の予定も無いなかったためかなり入手困難なキットとなっている。
可動域はデザインや強度の都合上肩の可動がやや狭め(それでもかなり動く)だが、大きさと見た目からは考えられない程によく動く。
ただし、開き手の肉抜きが目立つ上に白系統のカラーリングでまとめられているため、無塗装だとのぺっとした印象を受けやすいので素組み派には少々厳しい仕様になっている。
幸い複雑な塗り分けが必要な部分は少なくパーツも大きいので、これを機に塗装に挑戦してみるのも良いだろう。
それでも「ハードルが高いな……」という方はガンダムマーカー各種でスミ入れするだけという手もアリ。これだけでも巨大感を大いに感じられる。
「映画準拠のデザインより慣れ親しんだゲーム版のデザインが良い!」という方はRGνガンダムのマスク部分を移植して塗装するとかなりそれっぽくなるのでオススメ(スリットの数が違うのであくまでそれっぽくなるだけだが)。
やはりというかゲーム版準拠のデザインに塗装、改造するモデラーが続出した。
同時期に発売されたホビー誌でもゲーム版デザインに改造して掲載されていたぐらいである。
《余談》
公式記録では出所は不明とされているが、当時連邦のあずかり知らないところで次世代型のガンダムなど開発できる組織はアナハイム・エレクトロニクスを除いて他になく、内部を解析するまでもなく同社がテロ組織マフティーに関与している事は誰の目にも明らかだったが、これに関しては半ば公然の秘密と化していたようである。
……コメント投稿を勧告《かんこく》する! 抵抗するならば、頭上から追記・修正する!
- OVAユニコーンの最後にチラッと出てきそうな予感が -- 名無しさん (2013-08-10 18:49:01)
- 軍には外付け必須の未完成品あげといてテロリストに完成品をあげるアナハイムぇ…… -- 名無しさん (2013-08-10 18:56:00)
- ↑そりゃ平和な時には働かない軍より何時もフル稼働な人達の方が……ねぇ……w -- 名無しさん (2013-08-10 18:59:31)
- ペーネロペーは未完成じゃねぇよ -- 名無しさん (2013-08-19 12:08:10)
- なんか裃を着たボディビルダーみたいな末端肥大のフォルムが時代を感じさせる -- 名無しさん (2013-08-19 15:04:14)
- 名前の由来なんだが、何故テロ機体につけたんか? -- 名無しさん (2013-11-30 23:40:09)
- 表向きは強奪(笑)かな -- 名無しさん (2013-12-03 17:56:26)
- BB戦士だけど、キット化おめでとう。 -- 名無しさん (2013-12-03 20:40:04)
- 名前にガンダム付けてマフティーの正当性をアピールしてるんだと思う。連邦側からはあくまでガンダムもどきとしか言われてなかった -- 名無しさん (2014-01-16 02:35:26)
- 完成機をテロへ。シナンジュ・スタインが可愛く見えるなw -- 名無しさん (2014-02-27 13:07:53)
- 今のオールガンダムプロジェクト基準で発売されたらそこまで高くないと思う。 せいぜいサイコぐらいの値段だろ。 -- 名無しさん (2014-02-27 13:14:20)
- Gジェネはいい加減通常ミサイルやメガ粒子砲を使えるようにしてあげて -- 名無しさん (2014-03-05 21:12:52)
- テロリストに高性能な機体を渡し、戦争を拡大して新兵器開発のニーズとシェアを増やすとは。さすがアナハイム、やることが汚いなぁ。 -- 0238 (2014-03-05 21:35:32)
- 読めるかぁ! -- 名無しさん (2014-03-05 21:40:36)
- 破片爆弾とか、音速であることの利点を生かした兵器もあったな -- 名無しさん (2014-03-17 16:09:04)
- 多分宇宙じゃ目立ってしょうがないだろうなw -- 名無しさん (2014-07-18 19:03:53)
- νの後継機を名乗るけど関連性は皆無なんだよね -- 名無しさん (2014-07-18 19:20:51)
- 胸の出っ張りは何なの? -- 名無しさん (2014-09-23 18:49:59)
- TVに出ていたら絶対ガキ共から「くせーガンダム」って呼ばれてただろーな。 -- 名無しさん (2014-12-07 19:17:44)
- 戦闘が高速戦・・・GジェネFでみたムービーがすごかったの今でも覚えてるな -- 名無しさん (2014-12-08 08:01:12)
- ガンダム総選挙優勝&BFT出演決定おめでとう! -- 名無しさん (2015-01-22 09:40:22)
- ↑遂に映像で動くとこがみれるのか! -- 名無しさん (2015-01-23 18:32:33)
- 他のガンダムよりもデカイ筈なのに他のガンダムよりも速いイメージがある。流石にV2には敵わないけどね -- 名無しさん (2015-08-18 01:30:22)
- 閃ハサ上巻の表紙で「ハサウェイはワシが育てた」みたにな風格で誇らしく胸張ってるクスィーくんクッソ可愛い -- 名無しさん (2016-02-04 18:53:08)
- Gジェネは寧ろ機動力でペーさんと差分化すべきでは? -- 名無しさん (2016-02-27 10:25:23)
- スパロボ最新作Vに参戦が決定。果たしてどうクロスオーバーされるのか。 -- 名無しさん (2016-06-09 19:10:12)
- ↑つっても機体参戦のみっぽいから新型ですよくらいじゃない? -- 名無しさん (2016-06-11 10:41:40)
- ↑というか、ΖとΖΖと逆シャアとUCと閃ハサとクロスボーン3部作が同時参戦って久々に宇宙世紀ガバガバ過ぎてどうなってるのかさっぱりわからないw -- 名無しさん (2016-06-11 12:26:15)
- 1年戦争長々引っ張ったスパロボもあるから… -- 名無しさん (2016-09-08 14:53:25)
- MS恐竜化の最終形であり、ZZの遺伝子を受け継ぐマッチョ機体だからな。SRWVではクロスボーンとの機体サイズ差が(表現はされないけど)凄いことになってるはず。 -- 名無しさん (2016-12-07 16:28:07)
- VSシリーズだと子供と大人くらいの差があるな -- 名無しさん (2016-12-07 18:18:23)
- 今じゃペーネロペー共々立体化も多くて珍しくなくなったという、プラキットは海外販売のものしかないが -- 名無しさん (2017-03-01 13:26:57)
- マン・マシーンの原型? -- 名無しさん (2017-03-13 21:04:03)
- お寒いネタが書かれていたので削除訂正しました。 -- 名無しさん (2017-06-25 20:31:37)
- ↑2 それはどちらかと言うと同時期に設計されたとされるゾーリン・ゾールの方が近いかな? -- 名無しさん (2020-03-09 10:34:54)
- プラモ発売決定 -- 名無しさん (2020-11-15 13:03:42)
- SDガンダムではデザイナー繋がりのお遊びで天のゼオライマーとの悪魔合体を遂げることに -- 名無しさん (2021-05-01 21:24:58)
- プラモがどこにも売ってない。 -- 名無しさん (2021-05-01 22:47:43)
- アニメ映画で見るとクオリティの補正もあってミノフスキーフライトの恐ろしさがよく分かりますねぇ -- 名無しさん (2021-06-18 10:10:00)
- HGUC、高確率で胸と顔と成型色変えてゲーム仕様とかいうのプレバンあたりで出すと思う -- 名無しさん (2021-06-18 23:37:26)
- アナハイムもよくガンダム顔のまんま譲渡したよなぁ…こんだけ高性能だと出どころも絞られるだろうに。 -- 名無しさん (2021-06-19 07:12:00)
- 次のプラモ化はMGかな? でもすごくデカそう・・・ -- 名無しさん (2021-06-19 10:49:40)
- MGより先にHGでいつもの青主体トリコロールをカラバリで出しそう。というか出してくれ。 -- 名無しさん (2021-06-19 11:45:52)
- そういえば形式番号が連邦軍の命名規則のRXナンバーになってるのは何でだろう。製造元や発注者がバレないように、連邦が発注した機体だと誤認させるためだったのか? -- 名無しさん (2021-07-06 13:12:13)
- HGのΞにRGのニューのフェイスを移植するといいって書いてあるけど、への字のスリットの数違うだろ -- 名無しさん (2021-10-19 18:46:14)
- 見れば見るほどテロリスト向けじゃないよなあ…ちょっとしたサイコガンダム並みのサイズに、全身爆装で消耗品の山、しかもワンオフ。 -- 名無しさん (2022-02-20 17:45:15)
- ↑むしろ電撃戦を仕掛けるテロリスト向きな性能だと思うけど、ハサウェイのわがままのおかけで資材は回収できないわ、相手に対等な機体とケネスって優秀な人というのが重なっただけで… -- 名無しさん (2023-02-12 19:30:35)
- ↑1と↑2の意見が別方向で向き不向きを評価しているのが面白いな。↑1はテロリストが仕掛ける作戦に向いていることを評価していて、↑2機体や物資をなるべく隠さないといけないし供給も安定しない所を向いていないとしていて -- 名無しさん (2023-04-25 11:44:51)
- テロリスト(超金持ちの私兵部隊)ってかなり特殊な位置にいる組織だから運営出来てるだけではあるからねえ。ミノフスキークラフトにサイコミュ制御式ミサイルとかとてもじゃないけど本当のただのテロリストに維持できるランニングコストじゃない -- 名無しさん (2023-08-04 00:13:41)
- 肩部メガ粒子砲ってエクバから設定されたって書いてありますけどガンダムバトルユニバースとかエクバ以前から使えるゲームありますよ。 -- 名無しさん (2023-09-01 22:31:34)
- 所属に「反」が抜けてるために連邦のMSになっちゃってる -- 名無しさん (2024-06-05 01:18:35)
最終更新:2024年12月18日 08:51