ジュエリー・ボニー

登録日:2022/10/05 Wed 17:19:56
更新日:2025/04/23 Wed 11:05:27
所要時間:約 7 分で読めます


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11人の超新星 12歳 24歳 ONE PIECE ONE PIECEゲストヒロイン ONE PIECE登場人物項目 へそ アン・ボニー カナヅチ ジェンガ ジュエリー・ボニー ソルベ王国 ピザ ピンク髪 ホットパンツ ロリ 世界政府の被害者 全世界人気投票85位 初登場がシャボンディ諸島編 南の海 変な口紅 大喰らい 大喰らい←ファーストフード(特にピザ)大好き 大食い 女海賊 巨乳 年齢操作 悪魔の実 悲しき過去 悲劇のヒロイン 悲劇の人生 悲劇の少女 懸賞金3億越え 数奇な運命を背負った女 最悪の世代 木内レイコ 根は優しい 根は繊細 武装色の覇気 海賊 涙腺崩壊 演技派 見た目は大人、頭脳は子供 謎が多い 超人系 過酷すぎる前半生 高木礼子



おかわりまだか!? なくなりそうだ!!!

ピザお~か~わ~り~!!!


漫画ONE PIECE』の登場人物。

●目次

【プロフィール】

本名:ジュエリー・ボニー
異名:“大喰らい”
肩書:最悪の世代
年齢:22歳→24歳(推定)/10歳→12歳(実年齢)
身長:174cm
懸賞金額:1億4000万ベリー(超新星編)→3億2000万ベリー(新世界編)
所属:ボニー海賊団船長
船:ジュエリー・マルゲリータ号
悪魔の実:トシトシの実(超人系(パラミシア  ))
覇気武装色
出身地:南の海(サウスブルー) ソルベ王国
血液型:F型(現実だとB型)
誕生日:9月1日
星座:乙女座
初登場:単行本51巻・第498話・『11人の超新星
趣味:食事、ジェンガ
好きな食べ物:ピザ(マルゲリータ)
嫌いな食べ物:にんじん
イメージ国:オーストラリア
イメージ職業:ピザ屋
イメージ花:フリージア
イメージ動物:鹿
:木内レイコ→高木礼子
名前の由来:18世紀の女海賊「アン・ボニー」



【概要】

シャボンディ諸島に集結した11人の超新星の一人で紅一点。
ピンク色のロングヘアーに右目の目尻部分にあるピアス、そして小さく塗られた口紅が特徴の美女。
変わった形状の帽子や茶色い毛皮のコートにサスペンダーを着用し、白いシャツとホットパンツ、柄のあるニーソックスとブーツを履いている。
大胆に露出した太ももが魅惑的。

エッグヘッド編では麦わらの一味たちと同様に近未来風の戦闘服を着用。他の女性キャラ陣と同じくレオタードに近い露出度の高い格好に加え、ここに来て作者が「尻」の魅力に目覚めたこともありヤケに「尻からのアングル」が強調されている。ありがとうございます

セクシーで抜群のプロポーションを持つ美女だが性格は非常に男勝りでがさつ、更に異名にあるようにルフィエースと同様にドカ食いの大食らいである。

好きな食べ物はピザであり、特にマルゲリータが大好物でよく食べている描写が見られる。
そのためか彼女のジョリー・ロジャーには齧られたピザが描かれおり、更には彼女の海賊船「ジュエリー・マルゲリータ号」にも至る所にピザやチーズなどの具材類のオブジェや造形が組み込まれている。*1そもそも名前からしてピザだが*2

また超新星の中でも多くの謎に包まれていた人物(後述)。
劇中にて物語の鍵を握る多数の重要人物や組織と深い関係があるらしいことが示されていたが、長らくいずれも示唆されるのみに留まっていた。
しかしエッグヘッド編にて漸くスポットライトが当たったことで、これまで明かされてこなかった彼女の人となりやバックボーンが明かされることとなった。

【人物】

一人称はあたし。その見た目に反して性格は男勝りでがさつ、そして“大喰らい”の異名にあるようにかなりの健啖家。
彼女の豪快かつ下品極まりないその食いっぷりに周囲の客たちは「あの体のどこに入っていくんだ…」と驚愕し、偶然居合わせた同じく超新星であるカポネ・ベッジ「下品な女」と露骨に不機嫌になっていた。*3
一方で自身の能力を生かした潜入や諜報活動に長けていたり、シャボンディ諸島で考えもしないで天竜人を斬ろうとしたゾロを止めるなど思慮深い一面もある。
また新聞を読んでいる描写が多く、情報通でもある様子。

前述したように多数の重要人物や組織と深い関係があるらしいことが示されている非常に謎多き人物。
頂上戦争編では戦争の状況を見てなぜか号泣していたり、その後戦争の終結を見届けた際にも意味深な言葉を残し、新世界入りを決意していた。また赤犬の発言から、かつて世界政府の監視下に置かれそこから逃げた過去があるらしく、彼女が逃げ出した際にはあの赤犬ですら「ヒヤリとした」という。

世界会議編では登場した際には天竜人の奴隷になっていたバーソロミュー・くまを目撃して涙を流しており、くまと何かしらの関わりがあることが確証された。*4
またこの際、かつてくまが治めていたソルベ王国のコニー王太后に加齢するだけで成りすます事に成功していた
このことから加齢したボニーはソルベ王国のコニー王太后と同一人物、若しくは成りすますことが出来るほどに見た目が似ている様子。

また虫嫌いという意外な一面もあり、ある理由から虫が大量に寄ってきた際には悲鳴を上げた後に泡を噴いて失神していた。


【戦闘能力】

超人系悪魔の実「トシトシの実」*5を食べた年齢自在人間。自分を含めたあらゆる物体の年齢を操る能力を持つ。
能力を行使する為にはその対象に掌などで触れる必要がある。
人間に使えば、対象を自身よりも小さい子供もしくはヨボヨボの老人の姿にしてしまうことで無力化することも可能。
そのため、直接的な攻撃力は持たないものの戦闘に転用することもできる。
更には能力を自身にも行使すれば老婆や子供の姿になれることから、敵地への単独潜入や諜報活動等との相性も抜群。
本人の機転と演技力の高さもあって、マネマネの実と同じような運用方法も可能となっている。
また、原作漫画とは直接繋がらないながらも現状数少ない戦闘シーンが描かれている映画『スタンピード』では、コマ送りにしないと分かりにくいレベルの早技で卵を瞬間的に成長させて孵化した鳥を目晦ましに使う応用技も見せている。

加齢させることも幼くさせることもできるという点においては、しのぶの「ジュクジュクの実」とアインの「モドモドの実」の良いとこ取りのような能力といえる。
そのため、一見すると両者の上位互換のようにも思えるが、トシトシの能力は無機物に対してはともかく生物に対して永遠の効力は無いとボニー自身が語っている。
なので、能力の効果が不可逆なジュクジュクの実や能力者が倒されるまで効果が続いていたモドモドの実と比べると、“能力の持続性”という面では差がある。
(ただし、「可逆性がある」というのは、一概にデメリットとは言えないため、要は使い方である。)

彼女本人の基礎戦闘能力は戦闘描写がほとんどなかったため、長らく不明だった。
『スタンピード』では先述の目晦ましでできた隙を突いてダグラス・バレットの顎を蹴り上げる軽快な動きを見せたが、続いて能力行使のため触ろうとした際は見切られて地面に叩き付けられてしまった。
本編では、黒ひげ海賊団に敗れた際には黒ひげから「仲間にするにゃあ弱くて要らねェ」「おめェみてェな小娘によく“億”って懸賞金がついたもんだ」と酷評されている。*6
その一方で油断して近づいてきた黒ひげに強烈な蹴りを叩き込み膝をつかせるなど、「最悪の世代」の一角に相応しいだけの実力は間違いなく有していると言える。


◆技

  • 歪んだ未来(ディストーションフューチャー)
自身や触れた相手を本来とは違う歪んだ姿に成長させる技。
能力対象者の内包するあらゆる未来の可能性の中から、能力者にとって最も都合の良い未来の姿に変えることができる。
劇中ではボニー自身を鍛え上げられたマッシブな体型にしてパワーアップさせている。
また、ルフィを一時的に70歳にまで老化させた際には、「ある方向の未来」の姿に変えることで、無力なヨボヨボ爺さんにしている。
実際、エッグヘッド編でも衰え知らずの超人的パワーを見せつける現役バリバリの海兵であるルフィの祖父モンキー・D・ガープ78歳である事を鑑みれば、ただ順当な未来へ老化させただけでは、まったく無力化できない可能性もあるからであろう。

  • 跡死突き(トシつき)
鉄パイプや槍を用いて対象を突く技。
この技を受けた相手は自身の年齢が金平糖のような形で排出され、瞬時に幼児化する。
肉体年齢にだけ作用する技で、記憶などはそのまま残る。
技名は「年月」を同訓異字したもの。

  • 老化衝撃(オイルショック)
無機物に対して用いる技で、触れたものを一気に経年劣化させる。
鉄製の物体であっても瞬時に錆びつかせ、ボロボロにすることが可能。

  • 臨死体験(エヌディーイー)
銃などで撃ち抜いた相手に対して体が瞬時に溶けて白骨化する感覚を体験させる、中々にえげつない技。
あくまで精神攻撃なので肉体にダメージはないが、並の兵士ならあまりの恐怖に泡を吹いて気絶してしまう。
技名はそのまま臨死体験(Near Death Experience)から。

  • 解放のニカパンチ
ニカ状態の姿に変身した時に使用。
ルフィがギア3の時に使用している『ゴムゴムの巨人の銃』や『ゴムゴムの象銃』の様に腕を肥大化させ、武装色の覇気を纏い腕を伸ばしてパンチを叩き込む。

◆作中にて登場した姿

作中では敵のみならず、自分自身にもその能力を行使し、姿を変えることがある。というかむしろそっちがメイン
そういった経緯からかSBSにて彼女含む超新星の年齢が公開された際には彼女のみ年齢は「推定」とされ、分冊百科『ビブルカード』でも年齢の部分には「(推定)」と付け足されているなど実際の年齢がはぐらかされている。
これについて作者は「彼女の能力によるもの」と述べているが、このことから海賊ジュエリー・ボニーとしての姿が彼女の本来の姿ではない可能性が示唆されることとなった。

  • 20代前半の女性
海賊ジュエリー・ボニーとして活動する際の姿で、作中でも最も出番が多い形態。
年齢は推定と前置きされた上でだが初登場時点が22歳であり、それから2年が経過した新世界編では24歳とされている。

  • 10代程の少女
シャボンディ諸島編でのみ使用。天竜人を斬ろうとしたゾロを止める為に使用した姿で、彼女の演技と血に見せかけたトマトジュースにより、天竜人のチャルロス聖にゾロが死んだと誤解させることに成功した。まあその後ゾロの船長がやらかしたことで全て水の泡となったが
この形態ではゾロの妹を演じ、このときゾロにしか聞こえてない台詞でもわざわざ彼のことを「お兄ちゃん」と呼んでいた。
後に原作1098話にて、ボニーが計算上12歳の少女であることが判明した為、この形態に近い姿が彼女本来の姿であることが推測できる。

  • 幼女
前述した少女の姿より更に幼く見える形態。身長はチョッパーより少し大きい程度。
遠目からこの姿の彼女を視認した麦わらの一味は、誰一人として彼女がジュエリー・ボニーであるとは気付かなかった。

  • 老婆
ドレスローザ編終盤にて、とある街でピザを盗む際に使用した姿。
原作では明確な描写はなかったもののアニメ版ではきっちり描写されており、20代の姿とさして変わらない体格で腰の曲がった老婆として描かれている。
原作でも世界会議編にてこの形態が登場。後述する小柄な老婆の形態から20代の姿に戻る間の一瞬だけこの姿になっていることから年齢は20代から小柄な老婆の形態との間である様子。

  • 小柄な老婆
世界会議編にて使用した姿。非常に小柄であり、その外見はかつてくまが治めていたソルベ王国のコニー王太后に瓜二つ。しかしこの姿がコニー王太后本人であるのか本人と見間違うほど酷似しているだけなのかは不明。
この姿から元の20代の姿に戻るまで、かなりのタイムラグがあったことから年齢は非常に高いと思われる。
因みに走る際には「ババァ!!」というオトマトペがつく。

  • ニカ
自由な未来と称して変身した姿。
ギア5に変身したルフィとよく似た姿となっている。
エッグヘッド編終盤にて五老星を迎撃する為、ルフィと共に立ち向かう。ただし、変身が解けると体力の消耗が激しく、元の子供の姿に戻ってしまう。

【来歴】

◆過去

出生は非常に訳ありである事が原作1098話で判明した。
彼女はくまの娘とされていたが、実際は彼の血を引いておらずくまは養父にあたる存在だった。
養子になった経緯は、彼女の母であるジニーは天竜人に目をつけられており、攫われてしまい強制的に天竜人の妻とされてしまう。その間に出産したのがボニーであった。
そして元々ジニーはくまと彼の実家の教会で共に暮らしていたのだが、くまと一緒になりたいと言い続けていたジニーの要望を、出自ゆえに不幸を味わったくまが彼女にまでその不幸が及ばないようにとその想いに応えることはなかった為に、くまとボニーの間に血縁関係はないというのが実情である。

それから2年後、ジニーは自然光を浴びると身体が青く、石の様に皮膚が硬くなる青玉鱗という奇病に感染した事で地上に捨てられてしまい、命を削りながらも子供を連れてソルベ王国に帰還。
自分の命を賭してまででも無事ボニーを教会まで連れて行った。
その後、くまが教会に辿り着きそこでくまがボニーを育てる事を決意したため、ボニーはくまの娘として育てられた。

それから5年後に、ボニーの右頬*7にジニーと同じ青玉鱗が発症し、くまは革命軍を離れたため親子2人で過ごす事が多くなった。
その後はベコリ王を国から追い出した国民の支持によりくまが国王になり、立場は王女として扱われていたが生活面に変化はほぼなかった。
だが、突然トシトシの能力を発現させジニーと瓜二つの姿に変身する。本人曰く悪魔の実を食べた覚えがなくいつ能力者になったのか身に覚えがない事。
先々代王にしてくまの補佐官であるブルドッグとその母であるコニーと共に能力をコントロールする練習をし、年齢を操作する力を付けていった。*8

その後、くまがベコリが国に戻ってくる事を危惧し海に出て海賊になった為、コニー達に預けられる事に。
だがくまはドラゴンの紹介によってベガパンクと出会い、ボニー彼の元に連れて行き、エッグヘッドで青玉鱗の手術を受ける事になる。
手術を受けさせる条件としてくまを素体としたクローン兵を生成する事だったが、五老星のサターン聖が「王下七武海への加入」、「改造が終わるまでボニーの身柄を世界政府の下に預ける」、「治療後のボニーとの接触禁止」といった様々な条件を提示した事でくまがそれを承諾。
だがくまもボニーが手術後にソルベ王国の教会で養生できる事を要求し、サターン聖はこれを飲んだ。
そして、半年間くま共にエッグヘッドで過ごし、ボニーは手術を受けた。*9

治療後は、サイファーポールの監視と共にソルベ王国に帰還し、くまと再び別れる事に。
しかし、くまが送って来る手紙は監視員のアルファが全て破棄しており届くことはなかった。くまからの手紙が届かない現状や、病気も治ったのに外に出られない状況に不信感を募らせ始めた矢先、コニーから看護師だと思っていたアルファたちが政府の諜報員であること、病気は既に治っていることを話し、*10脱走を決意。

コニーに変装して港に向かい、コニー達が手配した船に乗り込んだ。くまの友人達の手引きの下出航に成功するが、アルファが連れ戻そうと来るが、くまから聞いた「ニカ」の話を思い出し、それを基に“ゆがんだ未来(ディストーションフューチャー)”を発動。
「“ニカみたいな未来”」と称し、肥大化した右腕でアルファを一撃でノックアウトさせた。

海に出てからも何度も捕まっているようで、その後も脱走を繰り返していた。
そういった事情があってか懸賞金額が1億ベリーを越えることになっていた。

◇偉大なる航路編

◆シャボンディ諸島編

新世界への出航準備の為にシャボンディ諸島に滞在。天竜人に斬りかかろうとしたゾロを自身の能力を駆使して慌てて止めた。しかし結局ゾロの船長であるルフィが天竜人に対する暴行事件を起こし世界政府を刺激したため即座に出航を決意。
その途中で海軍の部隊を能力を用いて無力化している。

◆マリンフォード頂上戦争

マリンフォード頂上戦争が勃発すると、戦争の中継を見るためにほかの超新星達同様シャボンディ諸島に戻り、中継が中断されるまで眺めていた。
またその際には(連載当時の理由は不明だったが)何故か涙を流しており、その後戦争の終幕をマリンフォード沖で見届けた後は何者かに強く怒りを覚え、新世界進出を決意した。

何もかも()()()のせいだ…!!!

すぐに探し出してやる!!

行くぞ!!新世界へ!!!

しかし新世界突入後、燃える島にて黒ひげ海賊団と交戦し、惨敗。
海賊団はボニーただ一人を残して全滅し彼女も拘束され、その後は黒ひげにより海軍の軍艦を手に入れる取引材料として利用されてしまう。
しかし海軍大将赤犬が出動していることを知ると黒ひげ海賊団はボニー達を放置して逃走。拘束されたまま置き去りにされたボニーは逮捕されてしまう。
この時赤犬は「お前が政府から逃げたと聞いた時ァひやりとしたがのう」「だがもう全て終わった」と意味深な台詞*11を溢しており、ボニーは海軍に対して「絶対に許さねェからな!!!」と怒りを露わにしていた。
こうして「11人の超新星」初の脱落者となったかに思われたが…?

◇新世界篇

◆ドレスローザ編

一度は捕まったもののその後再び脱走し、自身の能力を駆使して逃亡生活を送っていた。かつて率いていた海賊団の船員たちの姿は確認できないことから、脱走出来たのは彼女のみの様子。
2年の間に何らかの事件を起こしたのか定かではないが、彼女もまた「最悪の世代」に含まれている。

ドレスローザ編序盤にて最悪の世代同士による海賊同盟結成の新聞記事を読んでいる姿が確認できるほか、同じくドレスローザ編の終盤ではモンキー・D・ルフィトラファルガー・ローと共にドンキホーテ・ドフラミンゴを討ち取ったという旨の新聞記事を読んでおり、彼らの活躍を同期として喜んでいた。

◆世界会議編

能力を使ってソルベ王国のコニー王太后に変身しており、聖地マリージョアへの潜入を試み、成功している。
どうやら七武海にして革命軍、元ソルベ王国であるバーソロミュー・くまと関係があるらしく、彼が天竜人の奴隷にされている姿を目の当たりにして激しい怒りを覚えると同時に涙を流していた。

その後革命軍の軍隊長がマリージョアを襲撃した際にサボと遭遇。「くまの救出」といった利害の一致から一時手を組み、鍵を発見。城の中枢まで潜入するサボと別れた。

◆エッグヘッド編

海に発生した暖水渦に巻き込まれてしまい溺れていた所を、通りかかった麦わらの一味に救助される。
この際は最も若い幼女形態であり、麦わらの一味は誰一人も彼女がボニーであるとは気付かなかった様子。また懸賞金は3億2000万ベリーにアップしていた。
どうやら武装した巨大サメに襲われていたようで、ボニーの船が食われてしまったとのこと。
一味もあわやサニー号沈没の危機に……と、そこへ突如巨大ロボットが現れ、右フックで鉄サメを一発K.O。一味は二手に分かれてしまったもののなんとか助かり、とある島に流れ着く。
ボニーは一味に己の素性と共に、この島がDr.ベガパンクの研究所を擁する「エッグヘッド」であることを明かす。
そして上半身裸で服を絞るなどサービスシーンも満載である。あとルフィから「ボギー」と名前を間違えられるが訂正させた。

エッグヘッドの地下街で無銭飲食及び衣類窃盗の罪で捕えようと襲ってきた警官姿のくま(パシフィスタ)と遭遇した際には、迎撃しようとしたルフィを妨害しレーザーで撃たれそうになりながらも、ルフィたちに対してくまとの関係を明かし涙を流しながら、普段男勝りな性格とは思えない幼げな口調で父を傷つけないでと懇願した。

お父さんなんだ… あたしの……たった一人の家族

だからお願い……!!!

お父さんを!!!傷つけないで!!!

ルフィ達もボニーの涙ながらの訴えに警備ロボを倒さずに逃走。
そして研究所の地下エリアでベガパンクと遭遇した時は、父親をサイボーグにさせた元凶として彼を殺害しようとする。
その後も幾度なくベガパンクを始末しようとした何度も襲撃する中、ある一室を発見する。
そこには父の能力で作られた「くまの記憶」が詰められた肉球型の玉。
ボニーは、父親の過去や真相を知ろうとその玉に触れるのであった。
ここまでで分かるだろうが、マリンフォード頂上戦争時に彼女が激昂した理由はサイボーグにされた挙句にそれを元に量産されてしまった父親を見たからである。

父親の壮絶なる過去を知ったことでベガパンクとの和解を果たし、同時期にとある目的のために政府にベガパンクが禁忌の「空白の100年」の研究をしていたと五老星に伝えたヨークと彼女によって敵対してしまったセラフィムをルフィ達と共に鎮圧。
そしてベガパンクの抹殺をやめて、敵は世界政府(主にサターン聖)に切り替え、百隻以上の軍艦を率いた海軍と直々に動いた五老星の一人サターン聖に攻撃を仕掛ける。

だが、サターン聖に捕まってしまい能力を使って反撃しようと試みるも、絶望的な状況とニカの存在をサターン聖に否定されて能力を発揮できなくなってしまう。
更には母親の死の真相を聞かされ、サターン聖の残虐な本性に恐怖し戦意どころか、生きる意欲をも喪失してしまう。
死を覚悟したが、そこに突如くまが現れて身を挺してサターン聖からの攻撃を庇い、彼に救出された。

くまに助けられた後はサターン聖によって発動されたバスターコールから逃げる為に、暴とフランキー達に担がれたくまと共に真空ロケットでその場を離れようとするが、黄猿による妨害を喰らい更にパシフィスタマークⅢによって撃ち落とされてしまうと絶対絶命に陥る。
だが、ベガパンクによって威権順位が変更されてる事を知り、パシフィスタ達に「島を囲う軍艦への攻撃」を命令する。
これによってパシフィスタ達は攻撃対象を自分達から軍艦へと変更されるが、そこに黄猿が迫る。しかし、復活したルフィがギア5に変身し黄猿を攻撃。そこでベガパンクからルフィがニカの能力を持っており、ニカはこの世に存在していると知らされる。
ルフィにサターン聖をぶっ飛ばしてほしいと頼み、ルフィとサンジがサターン聖と黄猿を相手にしている内に、脱出のため海岸へフランキーと暴とくまと共に向かう。
道中巨兵海賊団のドリーとブロギーに遭遇し、彼らの部下達によって巨兵海賊団の船へと誘導されるが、そこにボニーから威権順位を奪うために待ち受けていた中将達と激突。
更に、サターン聖が呼び出したナス寿郎聖が自身の抹殺に向かってきており追いついたサンジやフランキー、巨兵海賊団達と共に交戦する。

最終的にボニーやくま達は麦わらの一味を助けに来た巨兵海賊団の船で脱出することになるも、空からマーズ聖が奇襲を仕掛ける。
それを見たルフィはギア5を発動して迎撃準備を整えボニーに、


いくぞ!!あいつらぶっ飛ばしてェだろ!?

そんなのムリだよ だってその姿…

やれるさ お前の能力よくわかんねェけど!!

とルフィに背中を押され、ボニーはルフィと会った時に聞いた変身した姿について聞いたことを思い出し、自身に歪んだ未来を発動。
次の瞬間、ボニーの髪や服装が白く染まり、白い羽衣のような蒸気を纏った神々しい姿に変身した


あたしが一番“自由な未来”!!!

マーズ聖との戦いにより変身が解け一時はダウンするが、サターン聖が再び差し迫った事により、再び立ち上がりもう一度変身してルフィと共に迎撃に出る。
その時に、父くまと母ジニーへの思いを叫び渾身の力を込めた拳をサターン聖へ放った。


ホントは3人で暮らしたかった!!
1人ぼっちならもう死にたいとも思った!!
だけど生きるんだ!!!

二人があたしを!!
祝福してくれたから!!!

◆エルバフ編

エッグヘッドから逃げ延びた後、くま、リリス、ロビンらアラバスタ以降の麦わらクルーと共に巨人海賊団の船に乗る。
この頃にはトシトシの能力を解き、常時実年齢で過ごしている。

【余談】

  • 白ひげ海賊団との関係?
上述の通りエッグヘッド編にて頂上戦争編での涙の理由をはじめとする多くの謎や伏線が回収されたボニーであるが、それらが一切明かされていない内は多くの考察がなされていた。その中でも一際有力視されていたのがこの白ひげ海賊団の関係者説である。

まず頂上戦争編での涙のシーンは、ボニーが涙する直前の場面が丁度“白ひげ” エドワード・ニューゲートがスクアードに刺されるシーンであったこと、何者かを探し出すべく新世界進出を決意した直後に白ひげ海賊団因縁の相手である黒ひげ海賊団と交戦したこと、彼女の名前の元ネタである18世紀の女海賊「アン・ボニー」が、ゴール・D・ロジャーとルージュは生まれてくる子供に対し、「男の子ならエース、女の子ならアン」*12と決めていたと発言していたこと。このことからエース並びに白ひげ海賊団とは何らかの関連性があるのではないかと考察されることが多かった。しかし実際はくまの関係者であり、作者のミスリードにものの見事に引っかかったといえるだろう。

  • 年齢
前述した様に彼女のみ年齢に(推定)と付け足されており、自身の「自分を含めたあらゆる生物の肉体年齢を操る能力」もあって彼女の実際の年齢については未だ不明となっている。
公式スピンオフである恋するワンピースでは口紅の塗り方が年齢によって異なることを考察している。
おちょぼ口の様に口に対して小さく塗っているキャラは全員老人であるとしたが、その直後にチムニーという反例により論破されている*13

しかし原作1098話でジニーが天竜人に誘拐されたのが14年前で、くまがジニーの生んだ赤ん坊のボニーを娘として育てる決意をしたのはその2年後の事である事が判明した点から、計算するとボニーはまだ12歳の少女であると断定できる。
黒ひげは「おれの女になるなら」と彼女に誘いをかけていたが、まさかまだ未成年だとは思いもよらなかったであろう


  • ボニー海賊団
ボニー海賊団のメンバーは脱走の手引きをしたくまの友人知人で構成されており、ボニーとは文字通り赤子の頃から面識があった。
口紅は彼らから教わったものだが、団員は化粧のやり方を知らない男ばかりだったため誰も正しい塗り方を教えられず、自己流で身に着けた結果が例のおちょぼ口のような変な口紅である。
テーブルマナーの悪さについても、男所帯であるために教えられるものが誰もいなかったため。


  • 血筋
1098話でボニーはくまの血を引いていない事が判明し、母ジニーは強制的に天竜人の妻にされてしまった事から彼女の血筋は…


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  • 初登場がシャボンディ諸島編
  • 全世界人気投票85位
  • 武装色の覇気
  • 数奇な運命を背負った女
  • ロリ
最終更新:2025年04月23日 11:05

*1 マスト付近はピザではなくお菓子や果物がデザインされている

*2 マルゲリータの由来はイタリアの女王様なので船によく使われる女性の名前由来でもある。

*3 因みに後に彼女と交戦した最悪の世代の一人である黒ひげもベッジ同様ボニーを「下品」と評している

*4 このシーンが描かれるまで、「何故ボニーは頂上戦争を見て涙を流したのか」は明らかになっていなかった。

*5 107巻SBSより。作者曰く説明したと思っていたらしく、本篇では一切解説がない。その後、1099話にて名称が正式に登場。

*6 ほかの超新星だと、ある者は四皇の傘下に入って幹部として活躍し、またある者は七武海入りし、さらにある者は四皇幹部を打倒するなどの活躍を見せている。

*7 現在ピアスを付けている辺り。

*8 ちなみに老婆の姿になった際はコニーとそっくりの姿であり、くまですら間違える程であった。

*9 この頃に黄猿や戦桃丸と出会っており、彼らとの仲も友好だった模様。

*10 酒場で飲んだくれたアルファがこの話を漏らしていた。

*11 後に「エッグヘッド編」での赤犬の回想で、くまが自我を完全に失い戦闘兵器になったことをボニーに伝えていたことが判明した。

*12 ただしワンピース世界の法則だとボニーのほうが名前ではある

*13 そもそもこれは作中の考察の一つであり、チムニー以外にも例外はいることから実際は不明。