30 MINUTES SISTERS

登録日:2022/07/23 Sat 07:06:06
更新日:2025/08/11 Mon 12:24:41
所要時間:約 108 分楽しめる項目





『30 MINUTES SISTERS』とは、BANDAI SPIRITSから発売中の美少女プラモデルシリーズである。
主に『30MS』の略称で呼ばれている。








【概要】

フレームアームズ・ガール』、『メガミデバイス』などに代表される昨今の美少女プラモデル戦国時代に突如殴り込みを掛けてきた、バンダイスピリッツ初となるオリジナル美少女プラモデルブランド。
同じくバンダイのオリジナルプラモシリーズである『30 MINUTES MISSIONS(30MM)』と共通したコンセプトを持つシリーズであり、
後に30MM、及び2024年より展開中の『30 MINUTES FANTASY』と共に『30 MINUTES LABEL(30ML)』と総称されるようになった。

プロデューサーのインタビューによると元々「バンダイスピリッツでオリジナルのガールプラモ専用ブランドを作りたい」という目論見があり、当初は30MLとして一括りにする構想はなかったらしいが、
30MMが軌道に乗っていることもあって一つの大きな枠組みとして進めた方がいいだろう、ということでこのような形になったそうだ。


30MMと同じく情報発信、公式企画は主にTwitterにで行われているが、2023年2月末よりYouTubeにて30MMとの合同公式動画チャンネル「30 MINUTE CHANNEL」を開設。積極的なPRに努めている。
2024年夏からは公式Xアカウント上で4コマ漫画『30MS AROUND』の連載もスタートした。


最初期から『ガールガンレディ』とのコラボ(両方で使えるカスタムパーツ群)が行われていたが、2023年3月18日には『ウマ娘 プリティーダービー』のコラボキットが発売されている(後述)他、
翌2023年3月19日には『アイドルマスター シャイニーカラーズ』とのコラボが発表。同作に登場するアイドル全員を30MS化するという正気の沙汰ではない企画が打ち出されている。

商品的にはユニットのセンターアイドルが一式揃ったものとそれ以外のアイドルがオプションヘアスタイル&フェイスパーツのセットで2人分として販売される。そのためセンター以外のアイドルを組みたい場合他のキットやオプションパーツセットからボディパーツを付ける必要があるので注意(ストレイライトについては、オプションではなく各メンバーが単体で発売されることが示唆されている)。

30MSについてはおおよそ2~3ヶ月の周期で「30 MINUTE CHANNEL」にて新しいシスターが発表されているが、シャニマスコラボ商品についてはシャニマスのLIVEでユニット毎の商品化決定PVが披露された後予約、販売が開始される。
またシャニマスコラボ商品のみ各ネット通販ショップに加えアソビストアが予約を受け付けており、シャニマスLIVEの際現地物販として販売されることもあるなどやや特殊。


プレミアムバンダイ専売商品も存在するが、名義上は既存キャラとは異なる新たなシスター(実際には既存キャラからパーツが流用されており、タンポ印刷や髪飾り等キャラの印象を大きく変える部分が新規)となっている。




【特徴】

30MMで確立された「設定が殆ど存在しないオリジナルシリーズ」、「低価格・簡単組み立て・高カスタマイズ性」というコンセプトを引き継いでおり、
設定に至ってはキャラクターの性格などを除くと、公式の各種イベント展開でもほぼ無いものとして扱われている。
ただし前述の経緯もあって30MMから直接派生したガールズプラモではなく、コトブキヤの『フレームアームズ・ガール』のように30MMを擬人化したキャラクターという訳ではない。
SISTER=妹と直訳できるので、「妹」と呼ぶユーザーも一定数見受けられる。
あくまで共通したコンセプトの下で開発された別のシリーズである。サイズ感や構造の共通性などからコトブキヤで言えばメガミデバイスの方が近いか。

サイズは約12~14cmで標準素体のメガミデバイスとだいたい同じくらいのサイズ。
2024年時点で各社から展開されているガールズプラモの中ではかなり小柄な部類に当たるが、バンダイの製品でいえば30MMのアルトやHGUCガンダムよりも頭一つ分大きく、後発の30MFより少し小さい。
後述の設定も相まってスケールについては明示されていないが、大体1/12ぐらいと推定されている。

ちなみに参加デザイナーも海老川兼武氏、島田フミカネ氏、柳瀬敬之氏などいつもの面子が揃っており、三者の合作という形を取っている。
更に3周年目に入ってからは新規にデザイナーが参戦しており、今後が期待される。

シリーズ展開開始から3年が経過していることもあり、後発の製品群は髪やフェイスパーツの精度が格段に向上していることが伺える。
後述するが大抵のパーツには互換性があるので、初期製品をブラッシュアップしたり初期のパーツをカスタマイズ材料に使うこと自体はさほど難しくない。

低価格

流石に30MM程の価格帯ではないが、それでも定価は約2500円、本体に加えてオプション一式がセットになったオールインワンアイテムでも約3300円というちょい高めのHG程度の価格。
他社ブランドがおおよそ5000円台以上であることを考えると半分程度という驚異的な安さ。
当初はこの価格、後述のタンポ印刷、及びバンダイブランド初のオリジナル美少女プラモという位置付けもあってか生産数が少なかったようで、1年以上に渡ってほぼ全商品が入手困難という事態が続いていた。
これはガンプラや30MMの新作も含む多くのバンダイプラモに言える事象ではあったが、30MSはコロナ禍以後に新たに立ち上げられた新ブランドかつバンダイ初のガールズプラモ専門ブランドということで良くも悪くも注目されており、「買えない」問題はかなり激しい批難の対象になりがちであった。

ただ、根強く&精力的に再販が繰り返された結果、3周年を控える2024年には大半の本体キットとオプションアーマー類は店舗や通販サイトで普通に購入できるようになってきている。
新作(の予約)やオプションボディパーツはそれに比べるとまだすぐに品切れしやすい、という状況であるが、これらも一部除いて再販頻度はかなり高め。
本体キットはかなり数が用意される傾向にはあり、発売日に店頭に行けば買えるという声は(当然地域にもよるが)以前よりは多くなってきてはいる。
ただし2025年現在は一部の中々再販されないキットに加え、ヘア+ボディのコスチューム系の商品発売が多かった影響か圧倒的に手足が不足気味であり入手困難が続いている商品もある。


なおプレバンとコラボ系キットについては上記よりも一回りほど高くはなっている。それでも5000円超えの商品は限られるが。
前者は30MMと対照的に現行の全てのキットが予約開始時に「余裕をもって買える」状態になっており、予約戦争に辟易していた新規ユーザーの獲得に繋がったと考えられる。
その分、30MMと違い1度も2次以降の受注が行われておらず、一度機会を逃すと入手が難しい。
後者は予約こそ難度が高いが、特にシャニマスコラボはかなりの数が生産・再販されているので本体キットは余裕をもって購入できる場合が多い。

組み立て易さ

30MMから「FINE BUILD」のコンセプトを継承し、パーツの位置を把握し易いランナー配置と組み立て易い単純な構造となっている。
ランナーはダンボール戦機シリーズのように部位ごとの分割が可能であり、胴体を構成するランナーのみを集めて組み立てる、といったことも可能。
ただし、対象年齢の違いなどからパーツの細かさは他社のガールプラモとそこまで差はない(いわゆるパーツの安全基準についても15歳以上前提で作られているので、尖っているパーツはかなりチクチクしている)。
現行製品は全てKPS製であり比較的破損には強いが、それでも破損(特に初期ロットの首ランナーがきつめで折れやすい様子)する可能性はあるので慎重に取り扱いたい。
なおKPS製である事の難点として、手首パーツの柔軟性が(他社のPVC製手首と比較すると)低く武器などを持たせるのに難儀する場合がある。塗装が一切支障なく行えるという強みでもあるが。
ネヴァリアとイルシャナは例外的に一部の関節がPOMとなっており、強度は高いが塗装はちょっとしづらい。
一部キットのハンドパーツは、説明書の素材表記はPS(KPS)でありながら軟質パーツのような柔軟性を持っているものもある(無理に曲げたりすると破損するが)

リリネル、ララネル、イルシャナ、ツキルナ=ディアース以降の新シスター全種、シャニマスコラボ各種、そして一部のオプションボディ・アーム・レッグには合わせ目のない素肌パーツが採用されている(特許出願中らしい)。
従来のガールキットでは素肌パーツを組み立てるとパーツの継ぎ目(合わせ目)が出来てしまい不自然さが出てしまう場合があるが、これらは合わせ目が出ないので綺麗にする処理がかなりしやすくなっている。
これらのパーツ自体もはめ合わせではなく「軸パーツに筒を被せる」という組みやすい構造になっている。個体差やカスタマイズの方向性によってはすっぽ抜けやすいので適宜調整は要るが。

ちなみに30MM同様プラモデル前提のデザインである故に色分けは完璧であり、設定イラスト通りの配色にするだけなら塗装は一切必要ない。*1
このためシャニマスコラボなどの一部のキットを除き、原則としてシールレス&デカールレスの仕様になっている。
他社ガルプラや同社のFigure-rise Standardと違い、瞳デカールも付属しない(オプションアイテムとして公式から出てはいるが一部シスターに限られる)。

低価格と組み立てやすさというコンセプトから外れてしまうためということでか、24年時点では豪華武装盛りのキットなどは展開されていない(雑誌インタビューによるとユーザーからの要望はあるらしく、実際にSNSでも豪華武装盛りの作品はかなり多い)。
この辺りは他社のガールズプラモとは異なる30MSの独自路線と言えるだろう。
また、初期(ツキルナまで)はともかくそれ以降についてはプレバンを除くと武装セットのオールインワンパッケージが出なくなり、30MSとしての武装/アーマーパーツも一切登場しなくなった
これに関しては30MMや30MFでカバーするという位置づけなのだろう。実際に30MMでは30MS(サイズ感が近いアチェルビー)に装備する前提と見て取れるキットも複数リリースされている。

カスタマイズ性

30MS公式では「キャラメイク」と「カスタマイズ」を同シリーズの特徴の1つとして謳っている。
「キャラメイク」については、髪、フェイスパーツ、胴体など各種オプションパーツが豊富に展開されており、それらを活用すると大がかりな改造をせずとも既存のキャラクターと大きく印象を変える事が可能である。
フェイスパーツについては現行の全製品において互換性があり*2(ただし造形は製品によって若干異なっていたりはする)、コラボ30MSやFigure-rise Standardの「あばたーふみな」の他、30MMの「アチェルビー」とも互換性がある。
髪については共通構造ではないため前髪と後ろ髪を入れ替えるということは一部製品を除くと対応していないが、それもあってか複数の成形色が用意される傾向にあり、塗装なしで手軽に髪色を変えたりということもできるようになっている。
また、ある程度技術が必要だが、瞳デカールや専用の肌色塗料などで自分だけのフェイスパーツや手足パーツなども作成可能である。
素体については共通構造ではないがある程度同じものになっており、後述するアルファベットが一致していれば大体は組み換えできる。

カスタマイズ性については、他社のガールズプラモと同様に各部に備えられた3mmジョイントを用いることで手軽にパーツを付けることが出来る。
一部の製品には互換性を持たせるジョイントパーツも付属しているので、他社製品との組み合わせにも優れている。
30MMとの互換については、スピナティオ以後の本体キットであればほぼ無改造で脚などの差し替えが可能である。特に女性型ロボのスピナティアや、30MSとの互換性を強くしているアチェルビーとは極めて相性がいい。
ただしCタイプジョイントは標準では対応しておらず、オプションパーツで取付が可能になるという具合。30MMの擬人化をやりたい場合はちょっと頭を捻る必要がある。
また、先述の通り30MMや一般的なHGガンプラとは大きさが若干異なるため、カスタマイズの際は注意したい。

近年では『Figure-rise Standard』など他のバンダイ製美少女プラモにも部分的に30MSの構造が取り入れられている為に互換性があり、双方でカスタマイズの幅が広がっている。
前述のあばたーふみなに至ってはほぼ30MSなので組み替えが容易に行える。
なお頭部についてはFigure-rise Standardとボールジョイントの径が一緒なので交換可能だが、原作イメージ重視路線のあちらは小顔気味になっているものが多く、フェイスパーツの互換性はいずれも無い。

ちなみに公式サイトにはカスタマイズシミュレーターもあり、事前に組み換えのイメージをすることができる。
ただし初期のキット以外は選択できず胴体を変えると手足も一緒に変わってしまうため、あくまで参考程度に。

本シリーズのシスターたちは一応SFスーツチックな出で立ちで統一されているが、オプションとして「水着」「メイド服風衣装」などが展開されており、コラボ製品も合わせると「アイドル衣装」などにも着せ替えできてしまう。
あくまでオプションなのでキャラの統一性は崩れないが、一風変わった組み合わせが楽しめるのも本ブランドの特徴と言えるだろう。

これらを活用して、自分だけのシスターを創り出すというのが本ブランドの大きなポイントになったと言えるだろう。
勿論キットそのままを楽しんでも構わない。ユーザーの自由な発想に委ねられている。



【ストーリー】


3XXX年、人類の技術革新により
デジタル実体化装置“SYMBIOSIS TERMINAL”が開発され
───この装置によりデジタル生命体「SISTER(シスター)」が誕生した。

私たちの容姿と変わらぬ「SISTER」は
人々の生活をサポートし、生活にかかせない存在となっていた。

あるとき───。
突如として世界に空間転移門(ゲート)が発生し、異界への扉が開かれた。
人々はSISTERS(シスターズ)を導くBRAIN(ブレイン)となり、未知の脅威に立ち向かっていく。

あなたとSISTERSの物語が動き出す───。


なお23年12月までは公式でこのストーリーは完全にスルーされており、公式サイドから強調される設定も一切存在しなかった。一応ユーザーを「ブレイン」と呼ぶのだけは統一されてはいる。

2024年1月からの30ML合同カスタマイズミッションではこのストーリーにある空間転移門(ゲート)によって同一の存在がある30MM世界とのリンクが実現した。
設定上は10~20m級の巨大ロボットである30MMとのサイズ感については、仮想空間であるMLバース(合同ミッションの舞台)では30MMと同等のサイズと解釈されているらしい。
一方で、名古屋の30MLストアのメインビジュアルはいわゆるロボットアニメ的な表現で巨大な30MMの手のひらに乗るシスター、というものになっている。



【ラインナップ一覧】


■キャラクター

本シリーズの基本となる「SISTER」達。
非武装のノーマルモードと武装形態のアームドモードの組み換えが可能で単品でも高いプレイバリューを誇る。
そして、これまでのバンダイ製美少女プラモの弱点であった「眼」の表現についても遂にタンポ印刷が導入されたことで完全に解決されている。
ちなみに付属する全ての表情パーツにタンポ印刷が施されているバンダイ製美少女プラモは、「あばたーふみな」発売までは30MSシリーズのみとなっていた。
あばたーふみな以後のFigure-rise Standardでは再び表情パーツ1種のみタンポ印刷対応となっており、基本的には30MSのみ全種タンポ印刷対応される方針であることが伺える。

基本はSISTERを基礎にメイキングパーツでのキャラメイクとオプションパーツでのカスタマイズをしていくことになる。
ボディのサイズや四肢の長さはシスターによって異なり、現時点では(リシェッタ基準で)標準サイズの「G」、やや小柄な「A」とその水着版「S」、A以上に小さい子供サイズの「T」、Gと同サイズだが太股が短くなったネヴァリアの「D」とユフィアの「F」、Aサイズで逆に太股が長い「M」サイズが発売されている。
サイズ的にはG = D = F > A = S = M > Tの順。
胸部サイズは各タイプに対応して複数用意されている。

四肢の長さもボディに合わせて種類がある他リング状パーツの着脱によって調節も可能だが太ももなどの太さは変えられない為、例えば最小サイズのT型ボディに最大サイズのG型の脚を組み換えること自体は可能だが、可動がやや制限されてしまう場合もある。
他、リリララ以降の新型素体では初期素体と身長が同じでも太股の長さが変わってリングが薄くなりその分脚(膝から上)の長さが調整されているが、リングの外形は変わらないためGボディにDやFの脚を組めばさらに高身長になり、AボディにMの脚を組めば逆に低くなる。
足(太股とリングを含まない)の長さは長い順にD = F > オプション > G = A = テイオー > T。ただしFは膝の位置がやや低い。
腕(肩とリングを含む)はD > テイオー > オプション = G = A > F > M > Tの順で長い。肩だけならテイオー > オプション = G = A*3 = F > T = M。
あとは足首がハイヒールや厚底があり、リングも2種類あるので体形の調整が細かく効く。

これらはコラボ系以外のキットはパッケージにも表記されているナンバーを見ればどのサイズかわかるようになっており、事前知識さえあれば容易く判別が可能となっている。
また、ボディパーツ(胸とお腹)の入れ替えについては、同じ規格であれば基本的には可能。ただし一部の組み合わせは隙間が出来たりする。
ただしコスチューム系はサイズ表記がなく、公式でもオプションボディ・アーム・レッグ以外は細かく組み替えできることをアピールしていない(実際不可能な組み合わせがいくつかあるためだろう)。
また、22年以後のFigure-rise Standardは30MSの技術をフィードバックしているので(実際に30MSスタッフ側から技術的統合を進めていくと言及あり)多くのパーツに互換性がある。

公式YouTubeチャンネルの開設に伴い、一部のシスターには声優がキャスティングされている。



なお、キャラ名の横に「カラー〇」と記載されている場合、アルファベットがスキンカラー(肌の成形色)を指す。
現時点では
  • カラーA = 肌色
  • カラーB = 色白
  • カラーC = 褐色
の3種類が存在している。

例えば、同じカラーAである「リシェッタ」「アルカ=カルティー」「リリネル」「ネヴァリア」とは組み替えても肌の色味に違和感が生じないようになっている。
なおシャニマスコラボとユフィアについては同じカラーAでもわずかに色味が異なる。目を凝らして見ないと分からないレベルだが。

現在のキャラクターラインナップは2024年8月までの発売予定を加えて19名。(13+コラボ枠3+プレバン枠3)
ナンバリングに「c」、キャラ名に「○○フォーム」と表記されているものは大型のアーマーとオプションハンドパーツがセットされたオールインワン商品。プレバン系は特に区別されていない。


















■コラボレーション

コラボ枠として『ウマ娘 プリティーダービー』と、『アイドルマスターシャイニーカラーズ』『Fate/Grand Order』から立体化されている。あと『ガンダムビルドメタバース』

『アイドルマスターシャイニーカラーズ』はアイドル全28名の立体化が発表されている。*8
第一弾としてイルミネーションスターズ、共通衣装ボディ、フミカネ氏デザインのコラボ衣装ボディの3点。二弾としてアルストロメリア、第三弾にアンティーカ及びフミカネ氏デザインによる戦闘服型新コスチューム、第四弾にストレイライトが発売中。第五弾として放課後クライマックスガールズが発売予定。

流石に28人全員の素体キットを出すのは難しいためか、基本的には「各グループのセンター」が素体として発売され、それと同時に「他キャラ再現用のオプションパーツ」及び衣装の単体版が出ることで他メンバーも作ることが出来るというシステムになっている。そのため、便宜上そのオプションパーツもこちらに記載する。

24年時点ではセンターのキャラについては割と余裕を持って生産されており入手もそこまで難しくないのだが、オプションパーツについてはその立ち位置やタンポ印刷の関係でそこまで大量には入らない傾向にある。
アンティーカは初めてオプションパーツが2つ(2人ずつに分割されている)になるため今まで以上に需要に対して供給が足りなくなる可能性が懸念されている。
第四弾のストレイライトについては逆にオプションパーツが発表されておらず、各メンバーが単体で発売される。

シャニマスコラボのキットは同時期のライブ会場物販でコラボキット取り扱いがあったため、シャニマスファンはそちらが選択肢の一つとして上がる分まだ温情か。*9

30MSプロデューサーのインタビューによると「(この手の企画では)全員出せないまま終わってしまうと原作ファンからの期待を大きく損ねてしまう」という趣旨の発言があり、そうなってしまわないか慎重に検討を重ねた結果本企画の始動に至ったらしい。

なお発表された値段を28人分に換算すると約10万円になる


そして2025年7月にはアイドルマスターシリーズ20周年を記念して初代『THE IDOLM@STER』より天海春香如月千早星井美希の3人の商品化が発表されている。この20thコラボはシャニマスコラボ商品の評判がきっかけで、バンダイナムコエンターテインメント側からオファーされたことが明らかになった。

2025年8月に新たなコラボとして『Fate/Grand Order』が参戦。
この新コラボに対し他社版権なのに何故30MPではなく30MSなのか?と疑問に浮かぶブレインやマスター達多数であったが、FGOフェス参加者が現地バンダイブーススタッフに尋ねたところ「型月側からカスタマイズ大歓迎って言われたのでMSレーベル展開にしました」という発言があったとの報告もある。


後述する公式コンテストでの取り扱いについては、シャイニーカラーズのコラボ商品については全て使用可能という扱いで一貫している。*10
キットそのものしか使えないわけではなく髪やボディを既存シスターと入れ替えるようなカスタム作品でも問題ない。
2024年末から25年年始にかけて、シャイニーカラーズのコラボ商品を使う前提の公式企画も行われた。















■フェイスパーツ

3種1セットの表情パーツ。
首の基部も付属しているが、第一弾カラーBのものは初期ロット特有の切り欠きがないタイプなので破損に注意。
第一弾はタンポ印刷の関係もあってか発売以降一度も再販が確認されていない激レアオプションとなっていたが3年と5ヶ月ぶりに再販されることになった





■ヘアスタイルパーツ

読んで字のごとく髪型パーツ。
フェイスパーツと同じく1弾毎に4種類ずつの販売となっている。
全ての素体キットに適用することができるが、前髪・横髪・後ろ髪の互換性が低く、
例えばロングヘア同士であれば前&横髪と後ろ髪で互換性があるが、他種ヘアパーツの後ろ髪を付けようとしても隙間が出来たり上手く付けられないといった注意点がある。
人気の差が激しく、人気の無いものは売れ残っていたりするが人気のある髪型は真っ先に無くなる。
一応ばら売り前提のキットではあるようだが、大手通販サイトなどでは一貫して4種まとめての予約にしか対応しておらず、店舗でもまとめての購入しか出来ない場合がある。

既存素体キットのカラバリも多いが、塗装せずに髪色を変えられる、素体を買い足さずとも同じ髪のシスターを作れるなど利点もある。




■ボディパーツ

胴体、上腕、太腿から成るボディパーツ。
何故か肌の露出が多めで胸部装甲が厚めのものが多い。
当初は本体があまりに入手困難だったのでこちらは(単体で買っても意味がないという事からか)比較的入手しやすい傾向があったが、
本体の再販頻度が上がるにつれてみんなおっきいのが大好きだからか再販頻度や入荷数が少なめなこちらの方が入手し辛い傾向が続いていた。
素体及びコスチュームオプションが増えてきた=選択肢の増加に伴ってか25年現在ではある程度是正されつつはある。
Aタイプに関してはルルチェのカラバリ。

初期のものは可動域などに少々難はあるが、造形については現在でも通用するので好んで採用している人も見られる。




■オプションパーツ

追加アーマー等のオプションパーツ。
○○コスチューム系のボディパーツもこちらに該当。
D/T/M相当のボディパーツは今のところこちらでしかラインナップされていない。




■その他





【30MS CONTEST】

Twitterを利用して行われるユーザー参加型の投稿企画。
兄貴分の30MMでも行われている企画の30MSバージョンではあるが、第一回が「オーディション」と銘打たれていた。
その後公式サイトにおいては「CONTEST」という欄にて紹介されている。

30MMの同企画と比較するとレギュレーションがかなり細かく(厳しく)なっている。
ガールズプラモオンリーのコンテストであるが故の配慮や、30ML全体で見ても30MSの公式コンテスト投稿作品は公式のプロモーション活動にかなり精力的に使用されており、その辺りの性質の違いもあるのかもしれない。
30MLとして合同で実施している場合はこれらのレギュレーションは適用されておらず、ほぼ30MMの同企画と同じ内容になっている。

ルールは以下の通り。
  • 作例は30MSを必ず使用する。特にフェイスパーツは30MSのもののみで、全体として30MS本体キットがメインになる構成でなければならない(例えば30MSキャラクターだと判別できない、オプションパーツのみの投稿は受理されていない事が確認されている*11)。
    30MS以外のキットとしては30MMのキットや30ミニッツ共通のカスタマイズオプション・カスタマイズマテリアル・シーンベース各種も使用可能。ただし前述の通り、30MS本体が含まれない投稿(例えば30MMのみでの投稿)は受理されず、スタンドについても制限がある。
  • スタンドは30MS・30MM本体キットに付属するもの、30ミニッツのオプション(カスタマイズエフェクト)、シーンベースに付属するものと、アクションベース各種のみOK。アクションベースについては魂ステージやガンプラとのコラボ製品についてはNG。
  • コラボ製品については、ガールガンレディとシャニマスの30MSコラボ製品は使用可能だがトウカイテイオーfromウマ娘プリティーダービー のみ使用不可
  • パテ・プラ板等は使用不可。
  • 本体キットに含まれるランナーやランナータグ、説明書や箱の紙・ランナーを包む袋などは基本的には使用可能だが、過度な加工については公式側の判断で不可となる場合がある。
    また、ランナーを溶かす「ランナーパテ」は使用不可
  • 塗装・接着などの加工は可能だが、アイリペイントについては特殊な制限が設けられている
  • アイリペイントは「既存の30MSの瞳(タンポ印刷またはデカール)」に書き足す形式であればOKだが、0から瞳を書くのはNG
  • 1つの投稿にて写真に写っている(同時に出せる)シスターの人数に制限が課せられている。人数制限は各開催回によって異なるので必ずチェックしておきたい。
    ちなみに1アカウントごとの投稿数制限はないので、複数名のシスターを投稿したい場合は一人ずつ投稿(タグ)を分けることで実現できる。
  • 30MSの公式アカウントをフォローし、専用のハッシュタグを付けて写真・作品タイトル・コメントを添えて投稿する。
  • 背景については無地背景の他、権利関係をクリアした画像や写真などを背景とすることも可能。
    画像編集については各開催回によって可否や解釈が異なるが、単に合成したりトリミングしたりするだけならOK、画像編集でエフェクトなどを別途付けたすのはNGという解釈が第二回では行われている。
    30MMの同企画同様、撮影者や他人など生身の人間の顔や手などが写り込んでいたり、権利関係がクリアでないモノが写り込んでいると受賞の対象からは外される様子。

これらの投稿作品は公式ホームページに掲載され、受賞作品については公式のプロモーション活動に精力的に使用されることが明言されている。
30MS自体が非常に高い注目度をもっているため受賞の「副賞」も年々豪華なものになってきているのだが、各開催ごとに受賞枠や件数などが異なっているため、詳細は後述する。

30MS単独のコンテストでは必ずタンポ印刷フェイスか公式アイデカールを使用しなければならず、公式デカールの種類の少なさ及び投稿するユーザー数の多さも相まって差別化に苦心している人は多い様子(シャニマスコラボが出てからはある程度バリエーション豊かにはなっているが)。
一方、タンポ印刷やアイデカールに色を足したり、瞳(印刷及び公式デカール)の色を塗り替えたり、まつ毛や眉毛を細かく書き込んだりするのは第1回より一貫してOKであるため、この部分で差別化を図るブレインも多い。
美少女プラモデルをたしなむ人の中には0からアイペイントを行う人は少なくないが、このように部分的に色を足したりするのは他の美少女プラモブランドではあまり見られない光景であり、他ブランドでフィードバックしている人も見受けられる。

▼1st「30MS選抜オーディション」

2022年12月12日 ~ 2023年2月26日

10月の全国ホビーショーにて開催自体は予告されていたが、12月9日の30MS公式オンラインミーティングにて突如開催日が発表。
12日18時より公式サイトがオープンし投稿可能になるという急展開からのスタートになった。
投稿された作品の中から「SISTERS 7」を決めるという、アイドルの人気投票みたいなノリになっている。まさかその後ホンマモンのアイドルとコラボすることになるとは誰も予想できなかっただろうが
「SISTERS 7」の6人は審査員特別賞となっているが、センターになる1人は投稿期間中最も「いいね!」が多かった投稿となり(オーディエンス賞)、シスターのヘアパーツに取り付けられるイベントアイテム「30MSティアラ」が特別に贈呈される。
また、30MMの公式企画同様に7名以外にも30MS賞*12が設けられている。

30MM公式ミッションのような明確なテーマは設定されておらず、第1回だからか自分の自慢の30MSを投稿しようというぐらいのニュアンスになっている。
ただ加工・接着・塗装についての基準公開が12月21日と遅く、(蓋を開けると30MMとほぼ同じであったが)30MMには無い「アイリペイントNG」に抵触する作品が既に幾つか投稿されていた事もあり少々混乱が生じる事になった。
開催期間は公式オンラインミーティングで発表されていた時期より延長されているが、これは2月発売のネヴァリアを投稿できるようにしたためではないかと推察されている。
発売日が2月25日に決まりオーディション応募期限まで1日しか猶予がないが、その1日でネヴァリア含めとんでもない数の投稿があったことが確認されている。
気軽に素組みや無塗装ミキシング、武装系なら超大型のバックパックやライドマシン、パワーローダー。パーツを加工した小道具による凝ったジオラマ系作品など様々な作品が多く投稿された。

定期的に公式による作例も投稿されたがこちらはトナカイや天使、巫女や獅子舞、チャイナドレス、ウエイトレス、学校の制服など季節のイベントや現代コス風カスタムが中心となっていた。再販の目処が無く入手不可能と言っていいガルガンコラボキットを作例で使用した際は少々荒れた

公序良俗判定基準が不明瞭であったが、その辺は元々谷間!臍!尻!太腿!スク水!などと肌の露出が多いからか概ね寛容。人魚・ケンタウロス・ハーピィ・九尾の妖狐といったモンスター娘もOKだった。
チェイサーとイビルのセンシティブな紐コス組合わせを認知してたり、スク水のボディラインとか拘ってる運営やぞ

アイリペイントのルールで誤解されやすかったのかは不明だが、実はフェイスパーツの塗装や目や顔が隠れる様なバイザーやヘッドギアと言ったカスタムはセーフ判定である。
一方、意外とNG判定を貰いやすかったのはアクションベース。グッドスマイルカンパニーのシンプルスタンドや、水星の魔女のウェポンディスプレイベース等、投稿者が気づかないまま指定外のものを使用してるケースが散見された。
30MMの公式企画(10thより確認)と同じ規定であるということがユーザーの問い合わせによって判明しているが、公式サイト掲載に関してはこちらの方がかなり厳しかった様子。

その他にNG判定だったのは編集者も全てを把握できてはいないが、
  • モスラやチェンソーマンなど版権作品
  • 奇乳化(おそらくパテ盛によるルール違反判定)
  • モンスター娘でもアラクネの様な多脚系や蛇腹下半身のラミア系
  • シスターをパンジャンドラムの中核化
  • 四肢や首の切断を連想される作品(①ケーブルが露出したアンドロイド②四肢欠損による全て義手義足)
など。公式広報にも採用される可能性があるからか前2つのような元々ルール違反に該当する作品は兎も角、後3つのようにあまりに人型から逸脱したものや個人の尊厳を損なうような作品は不適切と判断された可能性もある。

一応、バックパックによる多腕化や複数のサブアーム、シスターとは別途の蜘蛛型サブメカを用意、シスターの胴体と足を大型クローに見立てた作品等はセーフだったため、判定は作品の中核となるシスター次第なのかもしれない。
(実際ヘアパーツをチア用ポンポンに見立てた作品がSISTERS7入り果たしている)

ちなみに今回は1投稿内のシスターの人数制限については明言はされていないが「SISTERS7」や「30MS賞」の受賞シスターは全て例外なく「1投稿に1人」であったため、掲載については人数を問わないものの審査の対象としては「1人限定」だったと考えられる。
第二回からは投稿人数制限が明記されるようになった。

3月12日(日)の30Mシリーズ合同新商品発表会で『SISTERS7』の発表が行われた。
MM側の新作のインパクトや、MS開発プロデューサーの諸岡氏が美プラ開発のために恥ずかしさやプライドを捨てて仕事用PCに堂々とスク水画像を映し出す事が明らかになったり、チェイサーとイビルのセンシティブな紐コス組合わせが確信犯だったり、新作でガーターベルト出してきたりと運営の性癖やHENTAIっぷりが色々暴露されて結果発表のインパクトが薄れかけたものの、2850人(アカウント単位ではなく投稿数単位の模様)のシスターの中からセンター賞にはくまっ子氏の「メイ・ドルチェ」が選ばれた。また、SISTERS7は第61回静岡ホビーショーにて展示されている。
後述する第二回オーディションの開催時には初代SISTERS7がヘッダーに採用されており、長い期間公式サイトのトップを飾っていた。

30MS賞も後日発表され、無塗装組み換えのみの作品なども含め約180作品が選出されている。
次回については第61回静岡ホビーショーにて「夏頃」に「夏の思い出」をテーマとして開催されることが予告された。


▼2nd「30MS夏の思い出フォトコンテスト」

2023年6月30日~2023年9月3日

6月18日の30ML公式生放送にて発表された第二回コンテスト。ハッシュタグは「#30MS夏フォトコン」。
基本的には前回と同様だがテーマがかなり明確に定められている(投稿自体はテーマを無視してもレギュレーションの範疇内なら問題はない)。
賞についてはシスター7ではなく、30MM同様のストーリー賞3名、オーディエンス賞1名、特別賞3名、30MS賞複数名となっており、
この内ストーリー賞受賞作については「30MSコンテスト動画」にて登場。
更には受賞作品発表の際、ストーリー賞、オーディエンス賞、特別賞、そして30MS賞の中から数作品は第61回全日本模型ホビーショーにて展示されることが発表された。

また、物議を醸したレギュレーション周りについては基本的には最初から全て明文化されて掲載されている他、6月30日には補足としてブログが更新された。
前回と環境的に大きく違う部分であり、ユーザーの間でも論点となっていた「ウマ娘 トウカイテイオー」は使用禁止と明言されている。
1投稿ごとのシスターの人数制限も今回から明記されるようになり、今回は「3人まで」となっている。
(実際に「ストーリー賞」を獲得した作品の1つでは、シスターが1つの写真内に3人映っている)

今回は「フォトコンテスト」なので、カスタマイズもさることながら投稿写真が非常に重要になることが示唆されている。
公式から背景画像が提供されている他、自分で撮った写真(無論肖像権や著作権には注意)や権利関係がクリアされている画像を背景として使うことが明確に認められている事からも窺えるだろう。
なお画像処理ソフトでエフェクトを合成する(勿論プラモの「カスタマイズエフェクト」を使うのはOK)、背景がメインと見做されてしまうようなものを使ってしまうなどするとNGになるとのこと。
また(30MM公式ミッションでも古くから指摘されていたが)パーツの加工や塗装などで正規キットを使っているか判断が難しいものについては、事務局側の判断で掲載NGになる場合もあると断りが入っている。

Twitter(後にX)の不具合などで丸一日掲載がされないといったトラブルもあった(後に再掲載された模様)が概ね順調に進行し、掲載基準も概ね前回と同様であった模様。
30MS賞は前回から大幅に枠数が減って30作品となったが、いずれもアイデアに富んだ作品となっている。
ただし今回はテーマが明確に決まっていたこともあり、いわゆる武装系シスターは「サバゲー」など特殊なシチュエーション設定があるものを除き一作品も受賞していない。
この手の企画に本来適した衣装系キットが純正では水着ぐらいしかなく、結果的に参加のハードルが上がっているという点(実際投稿数も1stオーディションの1/3以下になっている)についてはコラボ系キットで登場する衣装パーツを今後は使える方向で検討していることが言及されている。

ちなみに30MMの公式ミッションと開催時期が完全に被っており、投稿数が大きく減っているのはそれが理由ではないか、というユーザーからの指摘もあった。
次回からは時期をずらすことも検討するとのことだったが、結論から言えば「時期をずらす」ではなく、「30MLとして両方が同じテーマで投稿する合同ミッション」が次回の開催となった。
レギュレーションやミッションの流れとしては30MMのものがほぼ適用されており、30MS独自のレギュレーションはその多くが実質的に撤廃されている。
従って詳しくはこちらの当該項を参照いただきたい。
投稿総数については30MM単体の公式ミッションすらも大きく上回る数にはなったが、30MSとしての投稿数が第2回以上であったのかは明らかになっていない。

なお2024年6月の30ML公式生放送によると、次回は再び30MS単体の公式コンテストになることが予告されていた。



▼3rd「第2回30MS選抜オーディション」

開催期間:2024年7月19日~9月8日

前述の予告通り再び30MS単体の公式コンテストが開催。それも初回同様「選抜オーディション」にてSISTERS7を決めるという内容になっている。
30ML合同ミッションの時と異なり、使用できるキット類や諸条件のベースは30MS単体のコンテストに準拠している。
そのため、SYNDUALITYのキットは今回の対象に含まれていない
ガールガンレディとシャニマスコラボは使用可能だが、トウカイテイオーについては引き続き使用できない。
合同ミッションでは特に制限のなかったフェイスパーツ類についても、今回は必ず30 MINUTES SISTERSを使用することとなっているため、30MMのアチェルビーのフェイスパーツはメインの表情としては使用できない。
開催時期には新ブランドの30 MINUTES FANTASYが発売される予定だが、こちらも使用できない。

第1回との明確な違いとして、センターとオーディエンス賞が別枠になっている(オーディエンス賞=センターではない)こと、副賞の存在が最初から告知されていること、
別部門として「素組みSISTERS7」が存在することが挙げられる。
素組みSISTERS7は(30MMの「スグミッションズ」同様素組の定義で物議があるが*13)スミ入れ、トップコート、塗装を一切しない条件かつ『#30MS素組み部門』のタグも付けて投稿されたシスターから7名が選出される。

細かいレギュレーションの違いとしては、今回から明確に「ランナーパテ」(ランナーを溶剤などで溶かしてパテとして使う)は使用禁止と定められた他、説明書などの加工についても過度な加工については不可となる場合があることが明記された。
また、#30MS素組み部門は公式ガイドでも可能とされている説明書やパッケージ類、ランナーをカスタムパーツとして使うことが出来ない(各種カスタマイズパーツは使用できる)。
それ以外には、部門を問わず30MS賞が複数選出される予定。

なお、今回投稿できるシスターは1投稿につき1体までとされている。
1アカウントごとの投稿数自体に制限はないので、二人以上のシスターを投稿したいなら1体ずつ写真に収めて投稿するとよいだろう。

SISTERS7・素組SISTERS7共に、本コンテスト限定オリジナルパッケージ風画像がプレゼントされることが予告されている。
開催終了後にはSISTERS7と素組SISTERS7の14作品が、第62回全日本模型ホビーショーにて現物展示(ただし、一部の作品は諸事情で送付が難しかったらしくパネル展示となっている)されている。
さらに後日談として、SISTERS7の中でも海老川兼武賞とBUNBUN賞については、両氏が当該シスターをイラストとして描き下ろした色紙がプレゼントされたり、30MSの公式4コマでデフォルメされたSISTERS7が登場するなど非常に大きな反響を巻き起こしている。


第4回については2024年末または25年頭に再び30MS単独での開催が予告されており、テーマは(アイマス20周年に合わせて)「アイドル」であることが言及されている。


▼4th「30MS×アイドルマスター シャイニーカラーズ コラボプラモデルコンテスト」

開催期間:2024/12/20〜2025/1/19

2024/12/13に開催発表
お題は事前告知されていたようにアイドルということで、「あなただけのアイドル」
開催期間が僅か1か月と歴代コンテストの中でも特に短いが、後に発表された30MF・30MMの公式企画もほぼ同じ開催期間(どちらも一か月)となっている。

通常のレギュレーションに加えて今回特徴的な点を抜粋すると
  • 必ずシャニマスコラボキットのパーツを必ず1つ使用する事
  • 30MM×AC6コラボキットは使用禁止。
  • 30MFキットを使用した場合は審査対象外
  • 従来の公序良俗に反する等の記述に「世界観を損なうもの」の禁止が追加
  • シャニマスコラボフェイス商品のアイリペイントを消す行為は禁止
  • 1枚の画像内に複数人投稿可能(10人以上でも掲載が確認されている)
  • 公式からシャニマス背景画像の配布
  • 権利を侵害しない市販のデコレーションパーツが使用可能
  • 一般工作素材の使用可否について一部明言(塗料や磁石等)


今回はシャニマスP達の参加も見込んでか公式サイトのみならず公式ブログにて写真込みの実例を踏まえた丁寧なレギュレーション説明が行われている。
評価に関しては櫻木真乃によるコメント動画が公開される「283賞」、受賞作のデフォルメアクスタがプレゼントされる「30MS賞」、30MS・シャニマスそれぞれのプロデューサーによる「諸岡P賞」「高山P賞」、複数選出の「シャニMS賞」の全5種類

今回はレギュ指定が最初からしっかりしていると思いきや、開始早々からweb掲載に関しては工作素材使用作品どころか無塗装ミキシングすら掲載されなかったり、掲載削除が起きたりとトラブルが多発していた。
レギュレーションの不備というよりも、工作素材や背景のレギュ追加に伴い権利関係判断の範囲が従来のコンテストから膨れ上がったのが一因と考えられる。実際工作素材等を使用した作品は掲載までに数日を要しているものもある。
その見解が明らかになってからは一応混乱は落ち着いている。

最初の1週間において掲載判定を貰えた一例として
工作用具関連
  • 布で服やフリル、レースの作成
  • 折紙
  • 歯間ブラシを扇子に加工
  • 100均の椅子、ギター&フロアモニターといった小物
背景
  • 30MSの商品パッケージ、ハイパープラモフェスのパッケージジェネレーター画像
  • 上記の商品パッケージを入れるフレーム
公序良俗
  • 水着やイビル&チェイサーの紐コス
NG判定だったもの
  • 獣人設定
  • 着ぐるみ設定で多脚メカにシスターの頭部+足+マイク
  • キメラ化
  • 背景にガールズプラモスタイル#02の付録スタンド
など
ルール上判断するならば極論マイクしか使わなくてもOKになると解釈できるがマイクやビヨスタボディの装飾パーツといった特徴的なものは判定もしやすいものの、ヘアパーツの一部だけ使いつつ塗装といった場合だと判定に時間が掛かったりする様子。
「世界観に反する」はメカメカしいシスターがマイクを持っただけ、超大型SFバイクといったものがセーフなのに、獣人アイドルはアウトと些か判定基準が不明(獣人は猫耳が過度な加工判定の可能性もあるが真偽は不明)。ただし夏のフォトコンテスト時の様に掲載はされてもお題に沿ってないため評価対象外になる可能性も残されている。

僅か1ヶ月と短い期間であったが各々のオリジナルアイドル作品の他にシャニマス公式ネタとして真乃・灯織・めぐるの合体した姿である櫻風宮灯め乃(さくらかざみやひめの)を作った投稿や、これを元ネタにアンティーカ組やアルストロメリアでの合体姿も投稿されたりした。

第9回30ML合同発表会の放送に先んじて結果が発表され、工作素材関連は最終的には諸岡P賞含めて数点の作品が受賞している。1から衣服の作成した作品も受賞しているがレースの追加や歯車・ライトストーン・ジュエリーシールのような装飾追加例の入賞が多い。反面掲載はされたものの100均の小道具や写真フレーム等を使用した作品、未塗装作品の入賞はなかった。
なお、受賞作品の静岡ホビーショーでの展示は(パネル掲載なども含め)一切行われておらず、後述のスグメイキングコンテストとは副賞の有無で差別化された形となっている。


▼5th「30MSスグメイキングコンテスト」

開催期間 2025/02/19〜03/17

シャニマスコラボコンテストが終わって早々に開催されたコンテスト。

今回は前年行われた第2回30MS選抜オーディションの素組みSISTERS7部門や30MM側の5th記念スグミッションズコースの様に素組のみ(塗装、トップコート、墨入れ禁止)のコンテストとなる。直前のシャニコンで未塗装作品の入賞がなかったのもこの企画があったからではないかと考えられる。
シスター数の制限は無し。切削、接着も可能だがランナー加工や説明書や外箱などの使用は禁止されている。
当然というか100均素材などは再び使用不可になったが、今までと違い30MFもカスタマイズ素材として使用できるようになった。

さらに今回は投稿された作品数に応じて商品が豪華になるプレゼント企画も行われており、最大2500件投稿達成でキャラクター1個+OP2個が抽選で25名に当たる。このため投稿数稼ぎを防ぐ為か同一シスターを使用した複数回の応募がNGとなっている。

今回の表彰は恒例の30MS賞を除いて、ボリュームの大きい作品の「ヘビーメイキング賞」、シンプルカスタマイズの「シンプルメイキング賞」、色の組み合わせ重視の「カラーメイキング賞」の3つとなっている。どの賞を狙うかというのもカスタマイズの指標になるだろう。

2024年12月末のシャニコンに始まり、本コンテストの期間中含め30ML内で連続かつ同時並行で短期間の投稿企画が行われていた影響もあるのか、コンテスト開始より1週間経過してもプレゼント抽選最低ラインにすら投稿数が届いておらず終盤になっても2000件に到達していなかったのだが、最終日の怒涛の追い上げにより最大ラインの2500件に到達。プレゼント当選を報告するブレインも現れた。
また、こちらは受賞者への副賞やコメントなどは一切ないが、「ヘビーメイキング賞」、「シンプルメイキング賞」、「カラーメイキング賞」の3種9作品が第63回静岡ホビーショーにて展示されている。


▼6th「30MS バトルギアコンテスト」

開催期間:2025/4/25〜5/25

昨年末より続く1ヶ月おきの短期間コンテストも3回目。
今回は「あなただけのオリジナルギア(装備)で、バトルに繰り出そう!」との事でこれまでありそうで無かった装備テーマのコンテストとなる。
矢継ぎ早に繰り出される公式イベントに悲鳴を上げたブレインもいたとか。
あと30MSにおける武装を「ギア」と表現したことで一部界隈では若干不穏な空気になった。メインデザイナー繋がりかもしれないが。

レギュレーションは第2回30MS選抜オーディションに近い(テイオー、AC6は使用不可)が、シャニマスコン同様に市販のデコレーションパーツ、スグメイキングコンテスト同様に30MFが使用可能となっており、
ランナー・パッケージ・説明書は使用不可というこれまでのコンテストのハイブリッド仕様となっている。
表彰については装備テーマに合わせて「陸戦賞」「水中戦賞」「空中戦賞」の3種類がそれぞれ3名ずつ。発売タイミング的に冬優子ネタで盛り上がろう!と言わんばかりの内容である。というかむしろ公式がお出ししてきた

2022年以後30MLは模型ホビーショーの展示を前提としたかのような公式イベントのスケジュールが続いていたが、今回は静岡ホビーショーの真っ最中に実施される*14という異例の形。
そのため、受賞作の模型ホビーショーでの展示はないものの、「陸戦賞」「水中戦賞」「空中戦賞」の9作品は30 MINUTES LABEL ZONE /KYOTOで展示されることが最初から発表されている。
また、同賞の受賞者には30 MINUTES LABELランダム商品組み合わせも副賞として貰える。他のコンテスト同様、30MS賞もある。
お題としては前回に引き続き各種賞によってカスタマイズ指標を提示しているため、今後もこのような傾向が続くかもしれない。また25年以後の傾向として参加者全体の投稿数はカウントされているが「いいね!」数は一切不問となっているのも継続している。やはりフォロワーの多さがそのまま「いいね!」数に影響する点が大きいからであろうか。

レギュレーション上、デコレーションパーツの使用は可となっているが4thの時の様な一般工作素材に関する詳細説明は無い。
ただ前回と違いデコレーションパーツを主軸にしたシスターがテーマ的には出しにくいことなどもあって比較的裁定が容易だったのか、SNS上では掲載に際し問題が生じたなどは大きくは話題にならないまま締め切りを迎えている。

投稿の傾向としては過去のコンテストではテーマ的に出しにくかったであろう重装備・重武装のシスターが多数を占める状況にはなっている。30MLとしては2024年12月から公式イベントが断続的に開催され続けていることや、これまでと大きく異なるテーマ*15であることからか投稿数は伸び悩んだが、ラスト3日で怒涛の投稿ラッシュとなり最終的には1609件*16という結果になった。
スグメイキングコンテストとの差別化か、「陸戦賞」「水中戦賞」「空中戦賞」はいずれも塗装済み*17作品となっているが、30MS賞については無塗装のものも数作品程度選出されている。
今回は装備がお題のテーマとはなるものの、基本的にはシスターを主軸として装備がマッチしているものが「陸戦賞」「水中戦賞」「空中戦賞」にチョイスされてはいる様子。
また、市販のデコレーションパーツ、一般工作素材を使用したものは掲載こそされてはいるが30MS賞も含め受賞は極限定的であり、あくまで30MLのキットのみを用いた構築に比重が置かれていたことが伺える。






30分間夢中になれる追記・修正をお願いします。

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最終更新:2025年08月11日 12:24

*1 シャニマスコラボについては一部だが足りない色があり、シールが付属するがそれでも全てはカバーしきれていない

*2 ビジュアル重視で小顔になったソウレイは一部対応しない髪・フェイス基部の組み合わせがある

*3 上部がやや大きい

*4 シールド(三度笠)はいわずもがな、尻尾のブースターもよく見ると徳利のようになっている。

*5 リシェッタのステルスアーマーやルルチェのメカニカルユニットに相当するパーツとしてデザインされたものがファルに組み込まれた。

*6 肉抜きから中の影が見えることで違う色のように錯覚する仕組みになっている。

*7 これらは一つのランナーである

*8 発表当時は全26人だったが、その後シャニマス側で新アイドルが2名追加。コラボ第2弾発表時の映像では追加2名の姿は無かったが、その後リニューアルされた30MS公式サイトのコラボページではイラストとして彼女らも載っている

*9 2025年5月末現在は年内に4回のライブ開催が予定されているが、その内シャニマスキット販売とタイミングが合いそうなのは9月末の青森公演のみである

*10 ただし30MFの初回企画においては使用禁止扱いとなった

*11 30MMの同企画ではオプションパーツ……どころか、キット付属のポリキャップだけを(目玉に見立てて)写真に収めたものでも受理されている事例があった。

*12 秀逸なアイディアや印象に残ったものを数例選出

*13 いわゆるパチ組と素組を同じ意味とするか別と定義するかの問題であり、ルール上から省みると公式的には同意義とみなしていると考えられる

*14 勿論、第63回静岡ホビーショーでも本コンテストの宣伝がされていた

*15 ただし第1回コンテスト時点では武装シスターがかなりの数を占めていたため、本来なら比較的とっつきやすいテーマではあるはずである

*16 終了時点では1619件だったが、後日除外されたものが幾つかあったと考えられる

*17 公式作例も例外なく塗装済みであり、そういう選定基準であるという予想は立てられてはいた