バイオハザード アウトブレイク

登録日:2011/05/08 Sun 12:37:57
更新日:2023/06/21 Wed 20:01:48
所要時間:約 21 分で読めます






もう二度と、会えないかもしれない…



2003年に発売されたPlayStation2用ソフト。
バイオハザードシリーズ』の外伝作品。
続編に『バイオハザード アウトブレイク FILE2』がある。
オンラインはKDDIの「マルチマッチングBB」を利用していたため、2011年6月でサービス終了している。

内容はバイオ23で語られたラクーンシティを舞台に、プレイヤーは仲間と共にラクーンシティを脱出するためあらゆる日常品を武器に戦うというものである。


【主なシステム】

●ウイルスゲージ

プレイキャラはクリスレオンみたいな主人公補正が付いたキャラではなく、ラクーンシティに住む一般人。
なので抗体など持っていない為、常にウイルスに身体を蝕まれている状態となっている。
時間経過やダメージでウイルスゲージが100%になるとゲームオーバーになるので早急にストーリーをクリアしなければならない。
なお、一部のアイテムを使うと一定時間ウイルス進行が抑えられるがゲージ減少はできない。
また今回は即死攻撃を除く致命傷ではすぐ死なずに這いずりに移行する。
這いずり中はウイルスゲージが激増しゲームオーバーになりやすくなるが、仲間に抱え上げてもらえば助かる。
転じてソロプレイ時や仲間と逸れている時に這いずり状態になるとほぼ詰みとも言える。

●アドリブ

その名の通り周りのキャラに話しかけるシステム。
時には有力な情報を獲得できたり、話しが全く噛み合わない時もある。
特定のキャラが同じフロアにいて、かつ特定の組み合わせでなければ見られない特殊会話も膨大な数が用意されている。
そしてこのアドリブシステムは仲間に命令を出す事が可能。
「来い」「助けて」「行け」「ここは俺に任せろ」「相手の名前を呼ぶ」などの発言が可能。
だがたまに

「マーク!」「来い!」
「駄目だ」

「マーク」「マーク!」「ケビン」「ケビィィィン!」「ヘルプ!」
「駄目だ」
「無理だ」

と断られる時もある。
FILE2』では相性が追加され断られる確率が上がった。時には生き残るために犠牲が必要なのだ。

●無限湧き

今までのシリーズではゾンビを全滅させれば、そのエリアの安全が確保できた。
だが本作は何体倒してもいつのまにか居たり部屋を移動したりするため、一部のエリア以外は常に戦場と化している。
他の敵クリーチャーも復活する。

●時間停止システムの廃止

今までのバイオハザードシリーズとは違い、この作品はメニュー画面を開いても常に時間が流れる。
そのため武器のリロードやハーブを使用する時、ゾンビに囲まれたり攻撃されないか常に回りに気を配らなければならなず臨場感が増している。
一応、シングルプレイ時はセレクトボタンで呼び出す設定画面で停止させることが可能(タイムは加算されるのでタイムアタックでのズルは不可能)。

●リザルトポイント

リザルト画面で貰えるポイント。おまけ要素の交換に利用する。
難易度や武器を使用したかによってポイントは変わってくる。
このポイントを使っておまけの要素を購入するシステム。



【プレイヤーキャラ】

今作は、ラクーンシティで暮らしている8人のキャラクターが登場する。キャラクターによって最初から持っているアイテムが違ったり特殊能力があったりする。
ウイルスの抗体が無いが作中全ての武器の扱いが可能だったり、即席の武器など挙げ句の果てにタックルや蹴りで多くのクリーチャーを撃破したりと
ラクーンシティの一般人は噛ませのアンブレラ傭兵部隊よりも高い戦闘力を持っているのかもしれない*1
もっともドラマCDなどのシリーズの一般人達は設定通り皆殺しになっているので、多分こいつらが異常なだけ。
(だがラクーンシティ総合病院にはもっとチート級の職員達がいる)


★ケビン・ライマン

ラクーン市警の警官。
射撃の腕は署内No.1。いくつもの射撃大会でトロフィーを獲得するなど好成績を残しており、その縁でクリスとも面識がある模様。
楽天家で細かいことには拘らないが、その性格が高じて遅刻や欠勤が多いなど勤務態度に若干の問題があり、そのせいでS.T.A.R.S.の試験に2回落ちている。
…もっとも後々のことを考えれば命拾いしていると言えるが。
体力と移動速度が早い反面、ウイルス進行が早い。だが一番初心者向きでステージも攻略しやすくできている。
パートナーの場合常にプレイヤーを気遣ってくれる優しい兄ちゃんで、戦力としても非常に頼りがいがある。
だが好戦的な性格ですぐに弾を撃ち尽くす困った兄ちゃんでもある。更に所持限界で弾薬を見つけると勝手に回復アイテムを捨てて拾ってきてしまう。
その為、下手にアイテムを持たせられないのが難点。アイテム管理はプレイヤーがきちんとしよう。
パーソナルアイテムはケビン専用45オート。通常のハンドガンの3倍の威力を誇る反面、シナリオ中に拾える弾薬の頭数が少ない。
シナリオによっては一切落ちていないこともあるため、連射すると直ぐに弾切れを起こす。
その救済の為か『FILE2』ではエクストラアイテムに45オート用の「45オートマガジン」が追加された。
スペシャルアクションはキック、狙い撃ち。どちらも使い勝手がいい。
狙い撃ちは弾薬の節約になるし、キックは武器を装備したままでも使用可能で動作も速い。
さらに『FILE2』ではタックルした際、肘部分に当てるとゾンビをダウンさせられる「エルボータックル」が追加される。
頑張ればゾンビ犬さえダウンを取れるが、通常のタックルと違いやや動作が遅いため移動手段としては不向きに。隙も大きい。
ジョージには協力的でシンディに対して好意がある様子だが、性格的に相容れないマークとは仲が悪い。
バイオハザードRE:2』では彼のロッカーから45オートの弾が入手でき、署内に同僚のリタに関しても記述がある。
なお、彼と『2』及び『RE:2』のレオンのみ制服が他の署員と異なるが、『2』攻略本によるとこれは配備予定の新制服らしい。
レオンは事務手続き上の関係で先に配備された可能性があるが、ケビンがこれを着用していた理由は不明。
現状彼らしかこの制服に袖を通していないため、レオンが拝借したものがケビンの予備品だったのかもしれないが…。
一部の署員には試験的に先行配備でもされていたのだろうか。


★デビット・キング

イケメンマリオ
年齢不詳の配管工なのだが爆弾が作れたり、戦車を直すことが出来たりと技術面でも謎が多い。
寡黙ではあるが無愛想ではなく、一般人にしては修羅場に慣れていることを窺わせる言動が目立つが、本人があまり過去を語らない。
アンブレラの施設に配管工の仕事で立ち入った経歴があること*2と、「それなりに荒れていた頃があった」ということ以外は一切不明。
体力が高い上に、当時それなりにウィルス汚染が進んでいた分野関係の仕事柄なのかウィルス感染にも強い。
オマケにワイルドなイケメン。とにかく単純に格闘戦に強い。パートナーの時はほとんど単独行動をとりがちなフリーダム兄ちゃん。
ただし『FILE2』ではプレイヤーがヨーコだと何故か付きまとうが、これには彼が語らない過去に原因があり彼の罪悪感から来るものではないかとされる。
素っ気ないがプレイヤー側の「HELP」アピールに対しては即座に反応してくれることが多いツンデレ兄ちゃん。
単独行動を取る傾向が強いのに自分に回復アイテムを使おうとしないので体力には常に注意。
パーソナルアイテムは工具入れ(ビニールテープ、ジャンクパーツ、折りたたみナイフ、スパナ)。
スペシャルアクションは銃撃と同威力のスパナ投げ、連続ナイフ攻撃。4連続で斬りつける高速斬撃。
『FILE2』では、エクストラアイテムに「ライター」が追加され、ナイフも上下2段攻撃出来るようになる。ライターは組み合わせで武器にしたりイベントでも役立つ。
また彼のみが開ける事の出来、隠し通路や隠しアイテムが入っている事がある「ハッチ」がシナリオ中に数ヶ所存在するので攻略もしやすい。
ビニールテープは即席のやハンマーを製作することが出来るので「獄炎」では武器屋と化す。
工具入れには折りたたみナイフも入っているので開始時からアイテム所持枠を圧迫しない武器があるというアドバンテージを持つ。
ただしハンドガンのモーションが片手打ちの為に構えや射撃の硬直がやや長いという欠点を持つ、やや玄人向けの性能。
理由は不明だがマークとアリッサに対しては協力的で、逆にシンディとは不仲。
またこちらも理由は一切不明だが、デビット限定シークレットアイテムはジャパニーズカルチャー系が多い。


★マーク・ウィルキンス

ベトナム従軍経験を持つ警備員のおっちゃん。強面顔でメタボ気味。がに股でハンドガン構える。
軍人としてベトナム戦争を経験したため戦争のむなしさを痛感しており、平穏な暮らしを願っている。
作中には続編のEDでしか登場しないが妻と息子がいる(おそらく家族はラクーンシティとは別の場所に住んでいる)。
体力は8人の中で一番高いがウイルス進行度もかなり早い。射撃も格闘もこなせるタンク役だが、好戦的で弾薬の消費も結構激しい。
また、立派な体格で重い物を押せるが逆に机の下やロッカーなどの狭い場所には入れないなど結構扱いづらい。
パートナーの時は状況によって変わりやすく、やはり扱いづらい。ただし回復アイテムをギリギリまで温存してくれる善人。
親友のボブの最期*3を見たからか、コンディションが悪化するとプレイヤーから離れ単独行動を取ろうとする。もっと自分を大事にしてくれ…。
パーソナルアイテムはマーク専用ハンドガン。スペシャルアクションはガード、フルスイング。特に後者は溜め技で最大でゾンビをぶっ飛ばせる。
『FILE2』ではエクストラアイテムに「ハンドガンマガジン」が追加される。
マーク専用ハンドガンは至近距離だと普通のハンドガンに威力が劣るが、クリティカル率が高く距離が離れても威力が低下しないという特徴がある。
その為、これで援護射撃をさせるとハンドガンとは思えない火力支援になる。
弾薬も専用のものではなく通常のハンドガンの弾薬と共有出来るので比較的調達しやすいのも特徴。
同じ黒人同士ということもあってか、ジムに対しては協力的で、またデビットのことも信頼している。
しかし、いい加減なケビンとは犬猿の仲。


★ジョージ・ハミルトン

3』で登場し本作で「巣窟」の舞台となるラクーンシティ総合病院に勤務している外科医。39歳。
自然に周囲の信頼性を得ていく包容性がある。態度は紳士的で周囲に友人が多い。ムービー等のやり取りからシンディとは以前から面識があるらしく、離婚歴あり。
その人柄ゆえかデイライトの鍵となる人物とも交流がある。趣味は腕時計集めらしい。
戦闘能力、体力、移動速度は平均的。パートナーの時はピンチになるとプレイヤーに同行し、普段はフリーダムに動く。ちょっと頼りない。
パーソナルアイテムは各種のハーブから様々なカプセルを作製することが出来るメディカルセット。スペシャルアクションはかわしタックル。
かわしタックルは一度回避行動を取った後で、その状態で溜めて体当たりを繰り出すというもの。
タックルを最大まで溜めると、ゾンビなら必ず吹き飛ばしてダウンさせることが出来る。
メディカルセットはハーブなどを材料に回復カプセルを作れる優れもの。傷を負った仲間の回復もしてくれる。
『FILE2』でエクストラアイテムに様々なカプセルを射出できる「カプセルシューター」が追加され、攻守ともに頼りになる。
このシューターで抗ウイルス剤を発射すれば、クリーチャーに対してショットガンをも上回る強力な武器になる。
警察官であるケビンを信頼しており、アリッサには気がある様子。ヨーコに対しては不信感を抱いている。


★ジム・チャップマン

地下鉄職員。おもしろ黒人枠、エディ・マーフィー。
お調子者で臆病者。常に一言多く周囲の反感を買いやすい(本人は悪気があるわけではない)。
ただしNPCパートナーとしても最悪なので、下手にアイテムを持たせられずプレイヤーからの反感も買いやすい。*4
趣味はバスケットと靴集め。パズルが得意で謎解きのヒントをくれる。続編では彼の職場が舞台のステージがある。
体力は低くウィルス感染速度も最も早いため、AIPCにしていると逸れて再会したらゾンビになってるかアイテムが素寒貧か床で伸びてる事が多い。
そんな様なのにこちらの指示は全く聞かないし、やって欲しくない事を進んでやるというストレスフルな人材。
まあ彼ぐらいの強さが本来のラクーンシティの一般人レベルだと思えば妥当か。
それでもMAPにアイテムの位置が表示されるサーチ能力、コイントスで表が出るとクリティカル率が上がったりとトリックスターな活躍を見せる。
パーソナルアイテムはコイン。スペシャルアクションは連続振り回しと死んだフリ。一度発動すると、どんな敵にも一切襲われなくなる。
コイントスは表が出る度にクリティカル率が上昇(ただし裏が出るとリセット)するし
死んだフリは倒れ込むまで無敵状態&使用中敵に発見されないと言う特徴があるので旨く使えば最強キャラになりうる
「連続振り回し」は棒状の武器装備中にタイミングよくボタンを押すことで連続攻撃し続ける。
FILE2』ではエクストラアイテムに持っているだけでクリティカル率が上がり武器が壊れにくくなる「幸運のコイン」が追加された。
マークと仲が良く、ヨーコに気がある様子。アリッサを恐れているようで非協力的。

★シンディ・レノックス

24歳のJ'sBARのウェイトレス。容姿端麗でスタイルも良く、ピアノの心得もある。
サービス精神に富んでおり、他人のことを第一に考える優しい性格でナイスバディなお姉ちゃん。
体力は低く攻撃によるウィルス進行も早い上に戦闘力も低い。パートナーには優秀だがプレイヤーには不向き。
パートナーの時は常にプレイヤーと共に行動する。たまにハーブで手当てを行ってくれる。
吹っ飛ばされたり、押し倒されたりしたときにアングルによってはパンチラする。パンツの色は黒。
また、「獄炎」のある部屋や「突破」のとある通気口では、彼女の黒パンツ丸見えを拝むことができる。かなりエロい。
パーソナルアイテムはハーブケース(最初からハーブがいくつかあり、入手ハーブをしまっておける)。
スペシャルアクションはしゃがみこみとハーブケースのハーブを用いた治療。
FILE2』では、エクストラアイテムに出血状態にならなくなる「止血帯」が追加される。肩を貸した相手の出血も止められる。
医師であるジョージを信頼している様子。また、同い年であるからかジムに対しても友好的。
しかし無口なデビットとは気が合わない。コスチュームチェンジでバニーガールになる。


★ヨーコ・スズキ

大学生(自称)。シリーズ初の日本人キャラ。過去の記憶を失っている
日系人であるが、産まれも育ちもアメリカの日系二世(両親は日本生まれの移民)なので、日本に関してはほぼ無知。
非常に奥手で大人しく静かな性格だが、得意のコンピューターのことになると大胆な行動にでることも。
実は薬品会社「アンブレラ」で働いていた経歴があり、発生のOPでは制服姿が見られる。
体力、移動速度は8人の中で最低だが、アイテムを8個持つことができる(他のキャラは4つ)し無暗に使わないので安心して預けられる。
また感染速度が異常に遅い。全面的にパートナーとしてサポートが優秀だが最も戦闘能力が劣っている上級者向きのキャラ。
感染速度の遅さや欠落した記憶に関しては本作シナリオ「決意」や続編ラストシナリオ「突破」において語られる。味方時は荷物係。
パーソナルアイテムはアイテムを倍持つことが出来るナップザック。スペシャルアクションはエスケープ。
プレイヤーの後からそばについて行動し、他人に献身的で所持アイテムを自分に使おうとしないヤマトナデシコ
『FILE2』では、エクストラアイテムに即死攻撃を防ぎウイルス耐性が上がる「お守り」が追加される。
ハンカチを貸してくれたりしてくれたこともあるからなのかケビンに好意がある。
またデビットのことが気になる様子。ジムのことは快く思っていない。
コスチューム変更がブルマーとスクール水着という前代未聞のジャパニーズカルチャー。


★アリッサ・アッシュクロフト

28歳の「ラクーンプレス社」に勤める新聞記者。
好奇心旺盛な性格で、負けず嫌いな面から他人と衝突することが多いが、自分を慕うものに対しては面倒見が良い。
また銃の扱いも慣れておりトレーニングは欠かさない。同業者のベンからも一目置かれている。
本人は気づいていないが過去のとある事件に関する記憶が欠落しており、続編のシナリオ「記憶」で語られる。
移動速度が早く、体力も女性の中では一番高いが近接戦闘には若干不向きで、女性陣の中ではウィルス進行速度も早め。
ケビンの戦闘能力を低くした代わりに探索寄りにした性能という塩梅。ただ慎重派で負傷に弱く、回復アイテムを使ってしまいがち。
パートナーの時はプレイヤーについて来てくれる。スペシャルアクションはバックステップ、狙い撃ち(ただしケビンより構えが遅い)。
バックステップは負傷して移動速度が低下している場面や階段を上る場面では普通に歩くより早く移動出来、重宝する。
パーソナルアイテムはが掛かっている扉や引き出しなどを解除することが出来る4種類のキーピック。
鍵穴に対し形状が異なるキーピックを使っても無理矢理こじ開ける事が出来るが正解よりもかなり時間が掛かり、難易度ごとに正解の形状が変化するため注意が必要。
FILE2』では、エクストラアイテムに「スタンガン」が追加されるが、使いどころは限られる。
自分を慕っているという立場からかヨーコに対しては協力的。逆に彼女を怪しむジョージのことについては快く思っていない様子。

脱出後にはアンブレラの告発記事を書き、バイオハザード7ではラクーンシティ脱出後も新聞記者を続けている。
同作中では彼女がまとめた記事を読む事ができ、『7』時点での御年は46歳。
この為、少なくともアリッサの生存・脱出ルートが正史扱いとなっている事が確定している。
それにより「決意」の分岐EDで運命を共にするヨーコも生存している可能性も浮上した。


なお、各種条件を満たすことでシナリオに登場した多数のNPCを使う事もできる。
NPCの中には最初からDANGERの状態でスタートするキャラや、逆に全ステータスが最高クラスのボーナスキャラも存在する。
ただしNPC固有のエンドなどは無いため、あくまでお楽しみ要素。


【登場クリーチャー】

●ゾンビ

お馴染みのザコ。今作では噛み付きに加え引っ掻き攻撃が追加され、更にドアを叩き開けてくる。
シリーズ同様のザコだと思っていると痛い目を見る。しかも無限に湧く。うざい。
かと言って横を無理に突っ切ろうとすると引っ掻き攻撃の餌食になるので注意。
突破する為に、必要最低限を相手にパートナーと連携チームプレイで確実迅速に排除するのが本作の胆。
シリーズで一番厄介なTゾンビと言える。

●ゾンビ犬

お馴染みワンちゃん、素早い。今作での出番は少ないが厄介極まりない。
操作が慣れてないプレイヤーは大体こいつになぶり殺しにされる。

●クロウ

お馴染みのカラスだが、高所で遭遇の際には突つかれて落ちない様に。

●ジャイアントスパイダー

お馴染みのデカい蜘蛛。「決意」の下水道などで出現。毒液や体当たりを多く繰り出す。
殺虫スプレーがめっちゃ効く上に直前で手に入るのでぶっかければおk。

●ワスプ

お馴染み大スズメバチ。刺されると確実に状態になる。
最終盤でアホほど大量投入されアイテム逼迫に泣かされる。

リッカー

お馴染みリッカー。2よりは弱い。更にが露出していない。
やたら舌を活用し、天井から舌で首を締め上げてきたりもしていやらしい。

ハンター

お馴染みハンター。マジで出てこないでください。
強さはもちろん、本作では武器破壊がウザい強敵。今作ではドアを叩き開けてくる。
「決意」でのみ水中で襲われると即死攻撃「丸呑み」をするハンターγも出てくる。

●ネプチューン

Tウィルスに感染した鮫。今回登場するのは野生化したタイプ。
ラクーン大学横の川に出現するが、何でサメなのに河川に棲息しているのかは不明。
基本的には倒せないが、桟橋の内側にいるもののみ銃による攻撃で倒すことができる。
水中で攻撃を受けると丸飲みにされて即死。

G変異体

零下ステージのボス。G細胞が人間に寄生、人間の細胞と融合しながら成長したもので体液は濃硫酸。
この戦いでは『2』ファンにはたまらない『あの装置』が使える。

●リーチマン

巣窟ステージの中ボス。大量のヒルが人間に吸い付いて誕生した追跡者。
移動速度はゾンビと変わらないが、血液を察知するとかなりの速度で移動する。
輸血パックで気をそらすことができ、イベントでのみ倒す事ができる。果たしてその正体は……?
攻撃力・耐久力ともに異様に高く、最高難易度では一撃でDANGERかつ出血状態にされることも。
更にケビン専用45オートでもダウンすらさせられないタフネスで、ある意味最強の敵。
ちなみに死んだ仲間もリーチマン化する上にコイツは倒せない。下手すると最大3人のリーチマンを相手にすることに…。

●ジャイアントリーチ

巣窟ステージのボス。名前の通りでかいヒル。
無駄にデカイので高台ハメが出来る。なお、これらの蛭は『0』の敵とは別物。

●サスペンデッド

リッカーの亜種。女性で、リッカーには珍しく生前の特徴が残っている。
なんとくぱぁしている…腹が。リッカーの上位互換だがその場から動けないという致命的な欠点がある。
攻撃力は高いが移動してこないので、安全地帯を見つければさほど苦戦せずに倒せる。

タナトス/タナトスR

今作のラスボス。元アンブレラ研究局員の変態教授グレッグ・ミューラーが作った黒人ビキニパンツのタイラント型B.O.W.。
お約束通り暴走してタナトスRとなる。地味に超希少種らしく*5、変態グレッグの傑作。
ある武器を使えば一撃で倒せる。ちなみにパンツをはいている訳ではないらしい。
タナトス時は完全無敵(グレネードでも怯まない)&ご丁寧にドアを開けて入ってくるという恐るべき存在である。
体内には「デイライト」の材料の一つ「T-ブラッド」が流れている。

【NPC】

ボブ

マークの同僚で親友。登場時にはすでにウィルスに感染している。
J'sBAR屋上まで逃げ延びるが、親友を襲ってしまう事を恐れて…。

ウィル

J'sBARのウェイター。店に入って来たゾンビを客だと思い込み噛みつかれる。

アーサー

プレイヤーが屋上にいるときにJ'sBAR前通りの区域の市民に避難を促していたR.P.D.署員。
到着した頃にはすでに死んでいる。

レイモンド

J'sBAR前通りでショットガンを手に市民の護衛に当たっていたR.P.D.署員。金髪。
死ぬ前にライターとショットガンをくれる。

ドリアン

護送車の運転手をしていたR.P.D.署員。ハゲ。

エリック

ゾンビを食い止めていただバリケードを破ったゾンビに襲われて死亡したR.P.D.署員。

ハリー

ケビンの友人で臆病なメガネデブ警官。ハンドガンをくれる。

モニカ

ヨーコと面識があるアンブレラの女性研究員。冒頭で同僚を殺しG細胞のサンプルを持ち出した。
後のG変異体のお母さん。

フロスト

アンブレラの研究員。逃げ出したハンターを停止させるために研究所内の温度を下げた後に絶命した。

ハルシュ

ラクーン総合病院の医師。エレベーターの電源を復旧直後にリーチマンに体を乗っ取られ死亡。

レン&チャーリー

ラクーンシティの消防隊員。アップルインのボイラー室の爆発に巻き込まれ、二人とも死亡する。

ダニー&ギル

ラクーンシティの消防隊員。アップルインのロビーのドアを破壊し、生存者の脱出を促していた。

ピーター・ジェンキンス

ラクーン大学の教員で、ジョージの友人。
大学内でグレッグと共にT-ウィルスに対抗するための試薬「デイライト」を作り出した。

グレッグ・ミューラー

ラクーン大学の教員。実は元アンブレラ研究員。
「兵器というものは力だけではなく、美しく独創的で神々しくなければならない」と説いている変態。
かつてヨーコを検体実験の被験者とし、記憶の一部を抹消した張本人。

【登場シナリオ】

『発生 outbreak』


ある平穏な夜、それはバーの扉を開けてやってきた。
恐怖という名の、招かれざる客。
我々にできるのは、ただ逃げ惑うことだけだった…。

第1シナリオ
J's BARで1日の終わりに平穏を享受する一行。しかしその平穏は一人の来訪者によって終わりを告げる……

建物からの脱出及び地区からの避難が目標。クリア条件が二つ存在する。
最初という事もあって基本的に簡単なシナリオだが難易度が変わると手順が大幅に増加し、イベント時の敵が変更される等ほぼ別ゲームとなる。


『零下 below freezing point』


狂騒から逃れ、我々はとある地下施設へ誘われる。
そこには冷気と静寂、そして死の病が蔓延していた。
叫喚の果て、たどり着く真実とは――?

第2シナリオ
旧引き込み線を歩いていた一行は謎の研究施設に迷い込む。そこで出会ったモニカはヨーコの事を知っている様で……

研究施設からの脱出が目標。
バイオハザード2をプレイした事がある人にはお馴染みのアンブレラ地下研究所が登場。
ヨーコを連れていないとNPCとして登場しゾンビ化する。ヨーコは何故か地下施設の指紋認証を登録済みの職員用アカウントでパス出来るが…?


『巣窟 the hive』


本能のままうごめく無数の律動――暗闇は既に彼らに支配されていた。
魔窟と化した病院で、憑りつく悪夢を追い払う。
この狂態は、いつまで続くのか…。

第3シナリオ
病院へ避難した一行。しかしそこはバケモノの巣窟だった…
バイオハザード3で登場するラクーン総合病院が舞台。
ゾンビ達に周りを囲まれた病院からの脱出が目標。
一般の病院と言う設定が考慮されているのか、落ちている武器は松葉杖やハンドガンのみ。
いかに敵をやり過ごすかがカギとなる。


『獄炎 hellfire』


黒煙に包まれたホテルは人の無力さをあざ笑い、異形の獣となって踊り狂う。
くぐり抜けねば、死あるのみ――願わくば一握りの勇気と幸運を。

第4シナリオ
ホテルアップルインを抜けた先で避難誘導が行われていると知った一行は、バケモノと炎が支配するホテルを突破することとなる…

火災が発生しているアップルイン・ホテルから脱出するのが目的。
最初に入手できるタグを所持したままクリアするとEDが変化する。
また発生シナリオではこのホテルの目の前を通る事ができる。


『決意 decisions,decisions』


街に迫る崩壊の足音。立ちふさがる漆黒の絶望
運命の岐路で、迷い留まっている猶予はない。
夜明けとともに訪れるのは、希望か、終焉か。

最終シナリオ
R.P.D.地下駐車場でジョージの友人が残したメモを発見した一行はラクーン大学へ向かう。
そこで待つのは微かな『光』と圧倒的絶望……

デイライトの生成及びラクーンシティからの脱出を目指す。

バイオ史上唯一のTウィルスに対する特効薬「デイライト」が登場する最初のシナリオ。
本作以降長らく名前すら登場しなかったが、『マルハワデザイア』にて量産体制を整えた状態で製造されていることが判明*6
このため、「主人公の誰かがラクーン大学を訪れ、デイライトの実物或いは製造方法と共に脱出した」ということがほぼ確定。
持ち出したのは2021年時点では唯一生存が確定しているアリッサ、或いは脱出した場合はアンブレラ裁判で証言台に立ったとされるヨーコが有力とされる。
ヨーコがいるとムービーが若干変化し、彼女の過去を仄めかす描写が挿入される。

デイライトを使用しボスを倒すと脱出エンド。
デイライトを使用・所持しないと脱出を諦めて街と運命を共にするエンディングになる。
その際生存しているパートナーによってエンディングが変化する。このパートナーEDは一見の価値あり。

また、他にも幾つかエンディングが存在する。

難易度設定が出来、VHはバイオ随一の難易度。



余談

ドラマCD『バイオハザード 運命のラクーンシティ』も、本作と同じくラクーンシティに住む人々の視点で描かれた作品であるが、
こちらは登場人物の殆どが良くも悪くも普通の一般人であり、皆必死の抵抗も空しく為す術なく死んでいく。
要はゲーム本編にもたびたび登場する「名無しの被害者」といった位置付けのキャラクターが主役の物語なわけだが、
関係者や特殊部隊ですら全滅する状況下では、普通に考えれば同ドラマCDのようになるのが自然の流れであろう。

むしろこのアウトブレイクの面々はラクーンシティ最強の民間人と考えて良い。



ラクーンシティを脱出できた方々、追記・修正をお願いします。

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最終更新:2023年06月21日 20:01

*1 特にレアイベントの1つともされる「決意」シナリオで校内放送を使って実験室に全員を招集するイベントでは、大学内で生きてさえいればどれだけゾンビやクリーチャーが闊歩した状態であろうとも、放送から5分で駆け付ける健脚+快速+無双ぶりを見せつけている

*2 『FILE2』のシナリオ「突破」でアンブレラの地上研究施設にいたのは、過去に配管工の仕事で立ち入った事があり脱出のヒントがあると睨んで主人公より一足先に来訪していたため

*3 ボブは「発生」シナリオ中にNPCとして登場するが、既にゾンビ化が著しく進行しており屋上まで肩を貸して同行させると拳銃で自決。難易度VHではそのままゾンビ化してしまう

*4 指示を聞かないで勝手に単独行動を取りつづけ、敵を刺激し少しでも自分の身が危なくなると敵を引き連れてプレイヤーに向かってくる。しかも少しでも傷を負うとすぐに回復アイテムを使ってしまう。そしてアイテムを使い切った挙句に勝手に死んでる。

*5 タイラントはウィルスに感染しても副作用が一切発生しなかったセルゲイのクローンで作られている。セルゲイのような個体は1000万人に1人という凄い低確率で、新たな素体の発見は量産への鍵だったのでアンブレラもこの技術を欲した

*6 同作に於いて「(水面下でバイオハザードが発生しているマルハワ学園の)全校生徒及び教職員分のデイライトが必要」という発言があるため