王来MAX(デュエル・マスターズ)

登録日:2022/07/06 (水) 00:07:26
更新日:2023/08/13 Sun 17:19:44
所要時間:約 22 分で読めます



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鬼の王と龍の王。

最高にMAXな王を決める戦いが始まる。




王来MAXとは、TCGデュエル・マスターズ」21番目のシリーズ。シンボルは「王来MAX」。


エキスパンション

  • DMRP-21「王来MAX 第1弾 鬼ヤバ逆襲S-MAX(スターマックス)!!」
  • DMRP-22「王来MAX 最終弾 切札! マスターCRYMAX(クライマックス)!!」

次シリーズでメディアミックスの主人公交代を行うことになり、9月からの新作を開始するという都合から基本パック2種でシリーズが完結する。
2パックで終了という流れは基本パック3つで終了した革命ファイナルの記録を塗り替えてシリーズ最短終了記録を更新した。
なお、かつての革命ファイナルも切札ジョーの前主人公となる切札勝太編の完結編となっており、主人公の完結編の基本パック数が減る流れが続いている。

概要

切札ジョーが主人公を務めるシリーズとしては6作目かつ最終シリーズ。そして、永らく続いた切札家の最後の物語である。読み方はシンプルに「おうらいまっくす」。
双極篇から続いていた「篇」の採用が終了した。
王来篇では通常エキスパンションのタイトルは覚醒編までのネーミングスタイルになっていたが、本シリーズでは新章以降のネーミングセンスに戻っている。
対応アニメシリーズは『デュエル・マスターズ キングMAX

前シリーズは20周年記念シリーズとして展開されていたが、本シリーズも引き続いて20周年記念シリーズで「真の20周年」と宣伝されている。
実際にDMの20周年は2022年5月となっているため、「真の20周年」という宣伝文句には何ら間違いはない。

新章までの主要種族と十王篇で登場したデモニオが主要種族となっている。
本作のメインとなる特殊種族は前シリーズから引き続いてレクスターズが続投しているが、デモニオ版のレクスターズとして鬼レクスターズが新たなメイン枠として追加されている。
どちらもゲーム上ではレクスターズ扱いであり、前シリーズでメイン種族だったディスペクターやディスタスが退場したことから、本作ではレクスターズが完全にメインになったと言える。

切札ジョー編の完結編として作られているため、背景ストーリーやメディアミックスの流れは新章から続いたストーリーの完結作となっている*1
背景ストーリー上では王来篇の直接の続編だが、今回の敵対勢力の設定を考えると十王篇の後日談としての意味も強い。

本シリーズでは「S-MAX進化」などの新規の進化ギミックの登場に加えて、新カードタイプとなる「タマシード」が登場。
タマシードも進化クリーチャーとの連携が前提となったカードタイプであり、進化クリーチャー推しのシリーズとなっている。

評価

王来篇からの流れを継ぎながらも、新主人公による次シリーズを見据えた試みが行われている。

カードの収録数減少

王来篇の好評を受け、顧客への感謝の証として遊びやすくするということで収録カード数の種類を減った。
公式曰く、カードの数が多いと欲しいカードが当てにくい点やデッキが組みにくいという問題点が発生するため、絞ることでデッキを組みやすくして遊びやすくしたとのこと。
新規カードの減少に加えて20周年トレジャーによる強力なカードの再録が多いことから、王来篇においてユーザーの出費が激化したことによる批判を受けた采配ではないかと言われている。

レアリティ関係

20周年を記念したレアリティの20thレアは前シリーズから続投したが、コロコロコミックとのコラボだったコロコロレアは廃止された。
代わりに20周年トレジャーが新設され、こちらで人気クリエイターとのコラボや人気カードの再録が行われている。
20周年トレジャーでは環境で使われた人気カードの再録が行われていることで資産ゲー化を止める意図が見られるが、一方で20周年トレジャーでの再録時点で既に環境での使用率が減少しているカードがあるという問題点も指摘されている。

無双竜機ボルバルザーク20thSPレア キャンペーン

王来篇では特別仕様の《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》と特製アクリルのセットが貰えるというキャンペーンが展開されたが、本シリーズでは《無双竜機ボルバルザーク》が貰える。
獲得までの流れやルールは前回と同じ。コード情報が掲載されたカードは以下の表。

エキスパンション カード名
DMRP-21 《青祝銀 ルヴォワ》
DMRP-22 《いよかんがるー》

デュエマであそぼう!2022

王来篇では初心者にルールを教えることを目的とした入門アプリ「デュエマであそぼう!」が配信されたが、本シリーズでは王来MAXの仕様に変更した続編「2022」が配信となった。
対応機種は前作と変わらずiOSとAndroidとNintendo Switchで、Switch版のみ一部カードが有料DLCとして販売されている。

基本的な仕様は前作と変わっていないが、タマシードのバトルゾーンでの扱いは『デュエル・マスターズ プレイス』におけるクロスギアと同様にバトルゾーンに並べられるカードの1枚としてカウントされることになっている。
また、隠しミッションとしてチアリと戦えるイベントも存在している。

本作のプレイを進めると引き換え実施店舗で《モモキング-MAX》が入手できる交換キャンペーンも行われた。

神アート

豪華な限定イラストを使ったカードでイラストアドバンテージを重視した新シリーズ「神アート」の展開が始まった。
強力なカードや人気カードが独特なイラストで再録されており、タカラトミーモールにて限定販売されている。
鬼札王国のカードを水墨画風に仕上げたDMART-01「神アート 鬼札覇王絵巻」、まさかの有名ドラゴンの美少女への擬人化をテーマにしたDMART-05「神アート 五人祭でドラゴン♡サマー」などは注目を集めた。

このシリーズは話題を呼んだ一方で、予約開始時からタカラトミーモールが鯖落ちする事態となり、販売形態や公式の対応などの面から一部では激しい批判や失望を呼ぶ結果となった。
特にDMART-04~DMART-05の予約開始時には購入希望者の間で大きな混乱が発生し、後に公式からは「不正なアクセスが集中」と鯖落ちの理由が説明されたが、説明不足や邪推などもあってより一層の混乱を招いた。

神アートの販売体制については「なぜ完全受注生産にしてサーバーダウンのリスクを回避しないのか」という疑問も出ているが、次回生産への影響の考慮や完全受注生産のデメリット要素を嫌ったのではないかという推測もある。
「サーバーを強化すべきでは?」という意見も見られるが、神アートの購入希望者のアクセス数の勢いはサーバーの強度の限界を超えているという反論・擁護も出ている*2
タカラトミーモールは1次受注で購入した顧客も2次受注で購入できるシステムになっており、この仕様についても議論が起きることに*3

結果としてDMART-04~DMART-05に関する混乱はデュエマ界隈だけの問題にとどまらず、産経新聞にこの顛末が記事として掲載されるなど、大きな不始末として拡散されてしまった。

デュエル・マスターズ超全集 20thパーフェクトBOX

基本セットから王来MAXまでのカードリストやイラストを収録した大型豪華本が限定8,000部で発売。価格は28,600円。
しかも限定付録として同社のホビーであるZOIDSとコラボし、ボルメテウス・ホワイト・ドラゴンのゾイドが収録。ZOIDSチーム完全監修である。
20thSPレアとしてゾイド版ボルメテウスが描かれたボルメテウス・ホワイト・ドラゴンのカードやワールドポスターも収録されている。

ゾイドとのコラボは話題を呼んだ一方、「ゾイドには興味がないユーザーのために超全集だけのバージョンも発売できなかったのか?」という疑問を呈する声も。

殿堂解除選手権

20周年を記念した「殿堂解除選手権」として、殿堂やプレミアム殿堂から20枚という歴代史上最大レベルの大規模な制限解除が実施された。
これによって多くのカードが制限から解放や降格を受け、少なからずカードプールが広がった。
多くのカードは環境の速度に付いていけなくなっているが、一部のカードは今なお通じるレベルの性能を維持しているため、今後のデッキ制作への影響について注視されている。

なお、一部の殿堂入りには最早環境では通じないと言われながらも、結局今回の解除選手権を逃れて規制を維持したカードも少なからず見当たった。
これについては環境の問題以前に公式に嫌悪される何かしらの理由があるのではないかとする見方が有力視されており、DMの殿堂基準に関する考察も行われた。

総括

20年の集大成となった本シリーズだが、史上最短のシリーズだったこともあって王来篇の延長的存在として扱う声が多い。
カードパワー的にも王来篇から目立ったインフレをしていることはなく、比較的抑えめとなった。
一方でタマシードの登場によって新しいデッキが開発されたため、シリーズの短さに反して環境においては少なくない変化は見られている。

背景ストーリーは大激戦の末に新章からの物語が完結し、久々のジョニーやジョラゴンのプッシュに加えて新規スプリガンの登場など盛り上がりを見せた。
一方で新章から用意されていたはずの設定の放置や作風に関する違和感も少なからず見当たり、新章以降の商業的事情などが絡んだ大人の事情を指摘する邪推や批判も見当たる*4

また、上述した神アートに関する混乱やDMEX-19 「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」のパッケージに関する声明*5など、お騒がせな事件が目立ったシリーズでもあった。
このような出来事もある意味お祭り騒ぎの一部とも解釈できるが、一部のユーザーからは強い不信感や不快感を訴える声も上がるなど、宣伝手法や公式の動向に関する議論も活性化している。

何にせよ賛否はあれど20周年で一つの集大成を見せたDMだが、メディアミックス方面における主人公交代に応じてどのような変化を見せてくれるのか注目が集まっている。

背景ストーリー

王来大戦の最終決戦にて、《Volzeos-Balamord》をモモキングが撃破する瞬間、同時に何故か《一王二命三眼槍》が《龍魂珠》を貫いていた。
一王二命三眼槍の向こう側からは、かつて十王大戦にてモモキングに敗れて龍頭星雲の向こう側に逃走した《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》の声が伝わってきた。

実は十王大戦後に撤退したジャオウガもディスペクターの襲撃を受けていたのだが、その際に一王二命三眼槍が「邪鬼王来烈伝」という歴史書を真の姿として持っていたことが判明した。
十王世界でモモキングがディスペクターと戦って「超獣王来烈伝」の12の王の魂を回収していた時期、鬼レクスターズへと覚醒したジャオウガも邪鬼王来烈伝に記された12の王の魂を取り込んで己を強化していたのだ。
ジャオウガが歴史を辿った世界は、これまでのDM背景ストーリーが描かれた世界と似ていながらも異なる「鬼の歴史」と呼ばれる未知の歴史だった。
最終的に鬼の歴史を侵攻した龍魂珠のパラレル的存在の《鬼魂珠》と五大鬼王が融合したVolzeos-Balamordをジャオウガが撃破し、その際の衝撃が龍頭星雲を通じて龍魂珠の撃破時の光景と重なった。

ジョー星を破壊してジョーカーズを殲滅したジャオウガは、鬼レクスターズに覚醒した手下のデモニオを率いて「の歴史」と呼ばれる十王世界に対する侵略及び十王大戦のリベンジマッチを開始した。
《一王二命三眼槍》が強化された《邪王来混沌三眼鬼》によって王来大戦を共にした《ボルシャック・ドラゴン》を失うモモキングだったが、そんな彼の元に《ジョリー・ザ・ジョニー》が帰還する。
全滅に追い込まれたジョーカーズもタマシードとして救出され、十王世界でも鬼の侵略による危機を受けて各文明が歴史からタマシードを生み出していた。
一方のジャオウガもレクスターズの必死の抵抗によって相次ぐ部下の敗戦を受け、出陣の時を迎えようとしていた…。

真の王の歴史は龍の歴史か鬼の歴史か。歴史を背負う資格のある者同士の戦いが今始まった。

用語

  • 鬼の歴史(鬼の王の歴史)
龍頭星雲の向こう側に逃亡したジャオウガが歩んだとされる歴史。明確な詳細は不明だが、一種のパラレルワールドだと考えられる。
新章の闇の七王に該当する存在がいるなど、大筋の歴史は王来篇までの背景ストーリーと似ているようだが、ディスペクター勢力や古代の支配者などに違いが見られる。
この世界の影響を受けたクリーチャーを鬼に相当する存在へと変貌させてしまう性質があるなどデモニオの影響が強い様子だが、龍幻郷に通じる心の持ち主もいる模様。

  • 龍の歴史(龍の王の歴史)
モモキング達が活躍する基本セットから王来篇までの歴史を刻んでいる十王世界の別名。
名前から察するにドラゴンの影響力が強い世界線らしいが、基本セットからのストーリーにおけるドラゴンの動向を振り返れば言うまでもないだろう。
理由は不明だが鬼の歴史と対立する運命にあるとジャオウガは推測していたらしく、新章世界におけるドラゴン絶滅はジャオウガの仕業と明かされている。
ジョニー達に言わせれば「鬼の歴史よりも重い」と断言されているが、まあ龍の世界の住民からすれば当たり前の考え方か*6

ジャオウガの武器だった《一王二命三眼槍》の正体。デモニオ版及び鬼の歴史版の超獣王来烈伝に該当する歴史書。
邪鬼王来烈伝として一王二命三眼槍が覚醒すると《邪王来混沌三眼鬼》へとパワーアップをする。
悪魔王」「魔刻王」「聖龍王」「奇跡王」「起源王」「天災王」「禁断王」「邪悪王」「暗黒王」「陽炎王」「零源王」「創世王」と呼ばれる12のクリーチャーが王として記録されている。
本来はこれら12の王の魂を解放して邪鬼王来烈伝に収める必要があるのだが、「創世王」を屈服させたジャオウガは最終的に12の王の魂を自分に取り込んでしまった。
明確な会話能力や持ち主に忠実な性格に加えて極めて高い戦闘力を持つなど、超獣王来烈伝よりも明らかに高性能にも見えるが気にしてはいけない。

  • 創世王
邪鬼王来烈伝における王の一人であり、《神ナル機カイ「亜堕無」》と《EVENOMIKOTO》を指す。
ジャオウガに屈服した最初の王とされており、経緯や名前から察するに姿こそ似ていないが鬼の歴史における《蒼世神 ADAM/創聖神 EVE》だと思われる。
王来MAX以前にディスペクターだったことがあるらしい。

デモニオが英雄の力を鬼化してパワーアップした存在であり、鬼の歴史におけるレクスターズとも呼べる種族。
ただし、レクスターズとは違って英雄との共鳴によるパワーアップではなく、英雄を配下に置いている。
ジャオウガはこの種族に覚醒しており、ジャオウガの配下のデモニオも鬼レクスターズとして龍の歴史のレクスターズと対立する。

クリーチャーの魂が込められたアイテム。
ジャオウガの襲撃で壊滅したジョーカーズの魂を救出したタイプ、鬼化したクリーチャーを巻物に封印した鬼レクスターズのタイプ、各文明が対鬼レクスターズとして記憶から作り出したタイプの3つに分けられる。

  • 鬼魂珠
十王大戦後に龍頭星雲の向こう側でディスペクターを率いてジャオウガを襲撃した存在。鬼の歴史における《龍魂珠》に該当する存在だったと考えられる。
Volzeos-Balamordを操ってジャオウガに挑むも敗北し、同時期に龍の歴史における龍魂珠の敗北とその光景が重なることになった。

  • 五大鬼王
デュエチューブのみで言及されたクリーチャー。鬼の歴史において龍の歴史とは異なるVolzeos-Balamordの素材元となった存在。
名前や経緯から察するにファイブ・オリジン・ドラゴン及び五大龍神のパラレル的存在であり、鬼の歴史における基本セット以前の世界の支配者と推測できる。
五大龍神の末路を考えるならば、この五大鬼王もオリジンに相当する存在に敗れているはずだが…?

創世王や一部のデモニオが所持している謎の種族。アダムユニットは兵器、イブユニットは土偶や土器の形をしている。
所属クリーチャーの名前はオリジンと似ているが…?

英雄の肉体を悪用した存在で、王来大戦でレクスターズに敗れ去って全滅した。鬼の歴史でも出現して侵略を開始していたことが発覚するが、ジャオウガに蹴散らされたようだ。
鬼の歴史のディスペクターは基本的に龍の歴史と同名の王が出現していたようだが、歴史や王来列伝の違いから終盤では龍の歴史とは異なるディスペクターも作られていたらしい。

  • 虹の柱
世界をつなぐ柱が消えて鬼の世界が龍の世界を押し潰そうとした際にジョニー、ジョラゴン、モモキングの力が合わさって顕現した「龍の歴史の具現化」とされる柱。
最終的にモモキングがジャオウガを道連れにこの柱と融合し、龍の世界と鬼の世界を隔てる大切な存在として扱われていくことになった。

  • 十八王
新章以降定期的に存在だけ示唆されていた「闇の七王+その他二人の王」だったが、鬼の歴史にも同格の存在がいることによって十八王となった。
鬼の歴史における闇の七王の各メンバーの名称や歩んだ歴史の経緯などは不明。

勢力別の動き

ジョーカーズ

王来大戦後、ジョー星が突如として撃ち込まれた一王二命三眼槍によって跡形もなく消滅。モモキングも邪王来混沌三眼鬼によって追い詰められる。
それでもジョニーが各文明のスプリガンとの対面を経て旅から帰還し、旅する中で目覚めた新たな力のスケッチブックによってジョー星と共に消えたジョーカーズをタマシードとして救済。
モモキングもジョニーから受け取ったスケッチブックから12の王の力を借りてS-MAX進化を果たし、同時にジョニーもS-MAX進化で《MAX・ザ・ジョニー》に覚醒。
新必殺技「テキサス・ジェイル」によって邪王来混沌三眼鬼を敗北に追いやる。

ジャオウガとの最終決戦に挑むモモキングとジョニーだったが、鬼S-MAX進化を使いこなすジャオウガに追い込まれる。
戦いの最中で鬼の世界の影響で身体が鬼化しかける二人は救援に訪れたゲンムエンペラーが瞬殺されたことや《邪王極限怒号掌》の一撃で心が折れかけるが、《ジョット・ガン・ジョラゴン》が救援に登場。
ジョラゴンは《MAX-Gジョラゴン》へとS-MAX進化をするも鬼化しかけるなど当初は劣勢だったが、S-MAXのパワーを受け取った事で形勢逆転。
それでも3人のデモニオ化と鬼の世界の完全制圧は免れないかと思われたが、奇跡で虹の柱が出現したことでモモキングがジャオウガと共に柱への融合を決意。

各文明の援助もあってモモキングを犠牲にジャオウガを虹の柱に封印したジョニーとジョラゴンは、タマシードとなったジョーカーズやモモキングを救う手段を見つけるために再度旅に出ることになった。

火文明

《神ナル機カイ「亜堕無」》と《EVENOMIKOTO》に対し、《“罰怒”ブランド》が他文明と共闘で挑む。
停滞と退廃のエデンに閉じ込められたブランドは脱出方法すら考えられない程に退廃するが、各文明で生まれたタマシードによって《ブランド-MAX》へとS-MAX進化し、亜堕無とEVENOMIKOTOを撃破する。
その際の威力は「世界をつなぐ柱」の壁面にヒビを入れてしまう程だった。

その後、「亜堕無」とEVENOMIKOTOが《「亜堕無」-鬼MAX》と《EVE-鬼MAX》へと復活を果たしたことでブランドが再戦するが、彼らの能力で原初の姿に退化させられてしまう。
そこに《ダイナボルト <カツドン.Star>》が救援に訪れてEVE-鬼MAXと交戦、毒蛇による攻撃で自我を失うがフライパン山の炎の記憶から闘志を取り戻して毒を炎で浄化して正気に戻る。
そして《ダイナボルト <カツキング.Star>》へと覚醒すると、ブランドからボートを受け取って光速を超えたボード捌きでEVE-鬼MAXを宇宙空間へとブチ上げながら急降下で地面に叩きつけ、EVEを完膚なきまでに消滅させた。

ジャオウガとの最終決戦では火文明は住民が繭の発射用のロケットの爆薬を集め、《U・S・A・AIDORU》の合図からロケットを打ち上げたのだった。

光文明

《神聖十二神騎》は一部のメンバーがジャオウガを撃破してチーム解散後の動向を考えていたが、ジャオウガが立ち上がった時の衝撃によって消し飛んで全滅。

「亜堕無」-鬼MAXとEVE-鬼MAXの出現時は《「正義星帝」》が出陣するも苦戦するが、サッヴァークが救援として登場。
「正義星帝」から神聖十二神騎の最期を聞いたサッヴァークはその思いを継承することを誓い、正義の絆で《サッヴァーク-MAX》へとS-MAX進化を遂げる。
サッヴァークは人造龍だったことから「亜堕無」の原初の姿に戻す特殊能力が通用せず(生まれる前から現在の姿だった)、大きく開けた口から裁きの煌きを放って「亜堕無」を塩の柱にした。

最終決戦では光の女王がガイアハザードを初めとする各文明の勢力の集結を呼びかけた。

自然文明

鬼の歴史の創世王との戦いでバラギアラが《バラギアラ-MAX》に覚醒し、各文明と共闘する。

ジャオウガが虹の柱に押し込まれかけていた際には、光文明の女王の呼びかけに応えてガイアハザードが登場。
世界の鬼化を防ぐために5文明の共闘で自然文明の繭をロケットで空高くに打ち上げる作戦が展開され、空高くに発射された繭が巨大化しながら薄く広がって世界中の空を包みこみ、世界そのものを一つのタマシードにしてその魂ごと鬼化を癒した。

闇文明

鬼の歴史の創世王との戦いでゲンムエンペラーが《ゲンム-MAX》に覚醒し、各文明と共闘する。

ジャオウガとジョーカーズの最終決戦ではジャオウガを強者と認めていたゲンムエンペラーが参戦し、S-MAX進化を発動して無限の質量の夢幻の無をぶつける。
ところが無限の概念そのものをタマシード化されたことで攻撃を無効化され、しかもゲンムエンペラーは大技の反動で動けなくなる。
そしてジャオウガに「歴史を背負う資格のない雑魚」と評されながら蹴り飛ばされ、一撃で気絶させられると同時に龍頭星雲の彼方まで吹き飛ばされて敗北した。
しかし、闇文明ではついに12のムーゲッツが揃い、彼らによって鬼化を防ぐ繭を積んだロケット自体にも鬼化を防ぐ魔術が施されたことで決戦に貢献した。

また、鬼の歴史にも闇の七王と及び闇の九王と同格の存在がいたことが判明し、闇文明の王は十八王へと変更になった。

水文明

鬼の歴史の創世王との戦いでCode:1059が《Code:-MAX》に覚醒し、亜堕無-鬼MAXとEVE-鬼MAXの出現時はマニフェストが戦った。

最終決戦では《真海の覇王 ググッピー》が《零龍》による騒動の際に汚染から逃れる避難策として《魔導管理室 カリヤドネ》に残されていたロケットを発見して繭を打ち上げるのに利用することを決める。
部下にロケットの軌道の計算を指示し、これがググッピーにとっては覇王としての初仕事だった。

デモニオ

龍頭星雲の向こう側のパラレルワールドに帰還したジャオウガはディスペクターの襲撃を受けるが、自身の武器が「邪鬼王来烈伝」だったことを知る。
そして鬼レクスターズとして鬼の歴史を歩みながら《聖魔連結王 ドルファディロム》《禁時混成王 ドキンダンテXXII》《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》などを撃破し、解放した12の王の魂を自身に取り込んだ。
モモキングと同時期にディスペクターの黒幕を撃破したジャオウガは、十王大戦のリベンジと真の王の歴史を決めるために十王世界に再度出現する。

ジョー星を粉砕して鬼レクスターズを送り込んだジャオウガは、上空に玉座を設置して高みの見物を決める。
ところが有力な鬼レクスターズの相次ぐ敗戦を知ったことで玉座から立ち上ることを決め、十王大戦の敗北から復活した部下である《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》を制止を無視して腰を上げる。
立ち上がった衝撃で自身に襲い掛かってきた神聖十二神騎と部下のヨミノ晴明Rの命を奪ったジャオウガは、「亜堕無」とEVEの亡骸に邪王来混沌三眼鬼を槍として突き刺して復活させた。

モモキングとジョニーの襲撃を受けたジャオウガはS-MAX進化による一撃を受けて倒されたと思われたが、鬼の歴史のS-MAX進化で《CRYMAX ジャオウガ》に進化。
大咆哮で「世界をつなぐ柱」が倒壊させて時空が歪ませ、鬼の歴史の世界を龍の歴史の世界に落とすことで十王世界の超獣の鬼化を企み、モモキングの大事な世界を奪おうとする。
《コオニ弁天》などの配下のデモニオが十王世界の鬼化と主の勝利を信じる中、ジャオウガはモモキングも鬼にして鬼の歴史に取り込もうとする。

ジャオウガはモモキングの救援に現れたゲンムエンペラーも侮蔑の感想と共に瞬殺するが、その後に現れたジョラゴンを見て龍が障害になることを確信しながら激突。
互角の決戦の中で鬼化しかけているジョラゴンを見て勝利を確信するが、モモキングとジョニーの援助で形勢が逆転し、鬼の歴史と同等以上の歴史の存在を感じて困惑。
更に虹の柱の出現を見て破壊を試みるジャオウガだったが、その際の一瞬の隙でモモキングによって共に人柱となる要員として道連れにされてしまう。

鬼の歴史への想いを吠えながら融合に抵抗するジャオウガだったが、各文明の加勢で十王世界を鬼の歴史に取り込む計画は失敗に終わる。
ジャオウガはモモキングと共に虹の柱に封印される結末を迎え、彼と共に十王世界の一部として機能するその最期は皮肉にもある意味世界を手にしたのだった。

デモニオ自体は全滅した描写はなく、鬼の歴史は龍の歴史を取り込むことなく隔てられることになったため、鬼の歴史の世界で過ごしていくと考えられる。

デュエル・マスターズ新章 完


新章から続いた背景ストーリーは終わった。
ジョーカーズは多大なる犠牲を出す結末を迎えたが、5つの文明は互いに手を取り合ってようやく訪れた平和を維持していくと思われる。
龍の世界と鬼の世界は互いに混ざり合うことはなく、虹の柱によって隔てられた状態で歴史が続いていくのだろう。


しかし、超獣世界に封じられし禍々しき邪神が顕現する…。

龍でも鬼でもない、新たな歴史が始まろうとしている。







そしてWiki篭りは、互いに手を取り合ってようやく訪れた良項目を維持していくのだろう。
長きにわたる追記・修正の歴史は、ここにようやく終わりを迎えたのだ。
― アニヲタWiki(仮)新章 完

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  • ※日曜朝8時30分です。
  • ジョー編最終章にして、切札家の物語の最終章

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最終更新:2023年08月13日 17:19

*1 しかし、実は十王篇からの世界観は超天篇終盤から分岐した世界線であるとされているため、正確には「新章世界の一種の結末」とか「十王篇ルートに突入した場合の結末」となっている。

*2 アクセスしようとするユーザーの多くは、パソコンの場合f5キーを連打したのだが、f5連打はサイバー攻撃「dos攻撃」の一つにも数えられ、サーバーを崩壊させる為にも用いられる程にサーバーに負荷がかかる行為である。それを同時刻に数千〜数万人規模でされればどれほど強化されたサーバーでもダウンは避けられない。

*3 「生半可な対策を行って抜け道が見つかった場合、1次・2次両方購入を野放しにした場合よりも批判が殺到しかねない点からこのような妥協システムとなった」「公式通販アカウントの複数不正利用など公式側としても回避不能な対策が事前に予想が付くため、公式が最初から対策を諦めた可能性がある」と言ったような説を唱えているユーザーもいるが、あくまでも憶測でしかないので真相はタカラトミーのみが知るとしか言えないだろう

*4 松本しげのぶ氏によって超天篇以降の当初の展開予定が大きく変わったことが明かされており、十王篇以降は少なからず路線変更があったとする説が有力視されている。また、十王篇以降のパラレルワールド設定なども路線変更による影響と邪推する声は多い。

*5 収録されていないカードがパッケージに掲載されており、公式から収録されていないことがお詫びとして告知された。一部のユーザーからは「景品表示法違反ではないのか?」「そもそも何故それらのカードを収録しなかったのか?」などの疑問の声が出た。また、告知のタイミングが神アートの予約に関する騒動の直後だったため、連続の炎上騒動と解釈する声もある。

*6 メタ的に言えばユーザーが知っているDMの歴史が「龍の歴史」であり、唐突に登場した誰も知らない異世界のDMの歴史である「鬼の歴史」に積み重ねの面で負ける理由がないという意味もあるのだろう。