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Skyprythem」を以下のとおり復元します。
*Skyprythem
【すかいぷりずむ】
 
|ジャンル|音楽学園恋愛ADV|&amazon(B002IPH1Y8)|
|対応機種|Windows 2000/XP/Vista|~|
|メディア|DVD-ROM 1枚|~|
|発売・開発元|Armonica|~|
|発売日|2009年10月30日|~|
|定価|9,240円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|ディスクレス起動|可能|~|
|レーティング|ソフ倫:18歳未満禁止|~|
|ポイント|ダレる&薄い日常&br()かゆいところに手が届かないコンフィグ&br()やや好みが分かれる絵柄&br()音楽とアニメーションは◎|~|
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#center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}&br()&size(20){''このページで紹介しているゲームは18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。''}}

#contents(fromhere)
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*概要
大手エロゲー会社『戯画』の新ブランド「Almonica」のデビュー作。~
『音楽』をウリとした学園ものとして発売されたが…。

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*あらすじ
入学式が終わって教室に戻ると、そこは新しい生活に胸踊らせる生徒で一杯だった。~
同じ中学の天然少女千花子、その千花子と仲がおおギタリストの玲南、天才ピアニストの紫。~
高いテンションで自らのペースに巻き込んでいく明日香…。~
その新鮮な空気の仲、担任の佐倉千尋は宣言した。~
「私たちはこれから、同じ翼を持つことになります」~
同じ翼。それは、同じ目標に向かって共に協力し合うこと。~
音楽祭で発表する作品を共に創るのだ。~
これから自らの手で、その誰かを選んで作品を創り上げていかなければいけない。~
その誰かを、かけがえのないパートナーを、この学園ではこう呼ぶ。~
「フェザー・パートナー」~
和希は学園生活を模索するうちに、特進クラスの生徒たちとも出会う。~
特進クラスの冷たい少女由依、生徒会長の遙。~
そして入学式で見た美しい歌声の主、菜々美。~
音楽祭で発表する作品を共に創るフェザー・パートナーは、果たして誰になるのだろうか?~
聴いたことのない音楽の序章が、今始まる。~
「あなたにも、聞こえますか天使の歌声が…」~

*キャラクター紹介
#region(クリックで展開)
&size(15){''青野和希''}~
本作の主人公。実はとある理由にて、一年留年している。~
あまり口数が多くなくダウナーな印象を受けるが、やるときはしっかりやる真面目な性格。~
上記のように、同級よりも一年年上なので大人びた言動も見受けられる。

&size(15){''鈴白菜々美''}~
メインヒロイン。特進クラスの二年生。他人を疑わない純粋な心と素晴らしい歌唱力を持つ。~
ただし、その素直な性格が災いして、とんだハプニングを起こすことも。~
歌は抜群だが、それ以外は凡人並もしくはそれ以下である。一応学園のアイドルらしいが、それっぽいイベントが少ない。

&size(15){''香原結依''}~
特進クラスの三年生。異性に対して非常に人見知りが激しく、口調も厳しい。~
事故とはいえ、パンツを見てしまった和希をいきなり平手打ちするなど、徹底している。~
ヴァイオリン奏者だが、現在はその活動を休止している。

&size(15){''水谷遥''}~
特進クラス二年生、かつ生徒会長。その人気は菜々美に劣らぬほど。~
絵に描いたような優等生キャラで、非の打ち所が無い完璧超人。~
一回転しているアホ毛と、小悪魔のようなヘアバンドが特徴。

&size(15){''小林玲南''}~
普通科一年生。バンドが好きで、ベース担当だが歌唱力も高い。~
一年生にしては大人らしく、周囲のまとめ役でもある。~
そのせいもあってか、色々と苦労人な立ち位置である。

&size(15){''佐々木千花子''}~
明日香から「ハム」(ハムスターのこと)と呼ばれる、小柄で幼児体型な少女。~
天然キャラというが、どちらかというとやんちゃな性格。ハスキーボイスがよく似合う。~
楽器の演奏も歌もてんでダメ。なぜ音楽学園に入学したのかとにかく疑問。

&size(15){''水谷紫''}~
遥の妹だが、過去にあった事件のせいでその仲はぎくしゃくしている。~
ピアノの達人だが、特進クラスは受験に失敗し、普通科生徒として入学した。~
腰が低く、誰に(遼を除く)でも敬語を使う。結依以上に人見知りが激しい。

&size(15){''佐倉千尋''}~
学園の担任。和希の兄である望と同級生。~
教師歴はそこそこなのだが、外に出るあどけなさから、いじられやすい教師。~
遥同様、お茶が好きで、園芸部の顧問も担任している。

以下は非攻略および男性キャラ

&size(15){''篠塚明日香''}~
自分の名前にややコンプレックスを持っている。マイペースでお調子者。よく玲南に突っ込まれる。~
おふざけキャラなイメージが強いが、根は達観しており、稀にだが的確な対応を取ることもある。

&size(15){''櫻井遼''}~
普通科の三年で、生徒会役員。柔和だが、時々意地悪も言うお兄さんキャラ。~
紫の従兄で、人見知りの激しい紫が唯一慕っている。

&size(15){''青野望''}~
和希の実兄で、現在は故人。天才的なピアニストだった。~
一部のシナリオでは、この兄がシナリオの中核を担う。

#endregion

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*特徴・用語
-フェザー・パートナー
--11月に開催される学園祭において、共に楽曲を作るための仲間。計2人以上であれば特に人数に制限はない。
--ただし、実行委員や生徒会は対象外となる。
-特進クラス
--両家の才女達が集うクラス。実力も普通科とは比較にならない。寮住まい。紫は特例で寮に住んでいる。
-合唱祭
--5月に開催されるもの。序盤のメインイベント。
-テキスト
--昨今では珍しい、三人称視点でテキストが進む。

*問題点
-音楽要素
--確かに音楽祭があったり、楽曲も個々のクオリティは高い。しかし、それ以外での音楽要素が薄く、『ぶらばん!』にあったようなミニゲームや、音楽を取り扱ったシステムも存在しない。~
音楽用語も出てくることは出てくるのだが、申し訳程度。
-日常シーンの希薄さ
--日常シーンは少ないわけではないのだが、内容が本当に日常的なことばかりで、一周目はとにかくダレる。テキストも淡々としており、面白味やギャグ要素も少ない。~
しかも、シーンのほとんどがぶつ切り&打ち切り並に中身が薄い。
-シナリオの薄さ
--音楽がウリだというのに、合唱祭の際にその合唱シーンがない。((千花子寄りのルートでは、大きくシナリオに関わるのに。))
--菜々美のルートを除いて、それ以外のシナリオが非常に短い((菜々美ルートは別キャラの3人分のルートよりも長い。))。あるキャラは、ちょっとしたシナリオが発生し、合間にお楽しみシーンが始まったと思ったら直後にED。~
また別のキャラでは、『特進クラスと普通科の垣根をなくす』という目標があったのに、それもあまり関わらずに収束。~
ある問題に主人公が解決しようと現場に乗り込んだと思ったら、&bold(){別のキャラが速攻で仲介して((一応、直前のシーンで協力を仰ぐ場面があるのだが。))即問題解決}。『エアーズアドベンチャー』じゃないんだから…。
-コンフィグの不便さ
--ビジュアルは悪くないのだが、『既読テキストと未読テキストの差がわからない』『ボイス中に必ずBGM音量が下がる((取り柄でもあるBGM効果薄れてしまっている要因。普通は下がる下がらないの選択が可能なのだが。))』『オート中でも見た目の変化がない((普通、オートモードの場合はそのボタンに色がついたり、テキスト内でそのモードが表示されたりと、通常モードとの差別化が図られる。))』等など、基本的な機能が不足している。
--タイトルではシーンや音楽、およびCGが鑑賞できるが、選択すると画面が下にゆっくりスクロールしてメニューが表示される。そこから別の鑑賞に移ることができず、その度に何度も画面をスクロールするためテンポが悪すぎる。
--セーブやロード画面では前後ページ送りボタンがないため、セーブ&ロードするときやや不便。しかも、セーブはまだしもロードするときに「Yes」ではなく「No」にフォーカスされている。
--ゲーム終了ボタンがタイトルからしかできないので、セーブ後すぐに終わるときはウィンドウの[X]をクリックしないと終われない。
-修正パッチの存在
--あるにはあるのだが、何故か&bold(){公式サイトからはダウンロード不可}。適当に検索し、ミラーサイトから落とさないといけない。しかも適用すると、&bold(){以前のセーブデータが使えない}。&bold(){パッチ等不要}、と思った貴方は正しい。

*賛否両論
-一部キャラのCG
--菜々美と千花子だが、目が大きすぎる。少女漫画もびっくりなくらい大きく、千花子に関しては(額を除いた)&bold(){1/4}が目である。~
菜々美は千花子ほど大きくないが、それでも十分でかい。あまりの大きさに『恐い』と感じるユーザーもいる。
-結依について
--見た目や性格、そしてシナリオの『忘れないで欲しい』というフレーズから、[[D.C.II>D.C.II 〜ダ・カーポII〜]]のあるキャラに酷似している。~
本作の知名度の低さ(後述)から、指摘されることはあまりないが。~
そもそも、彼女は紹介でも触れたが非常にきつい性格なので、その時点で好き嫌いが分かれる。

*評価点
-秀逸なBGMと歌
--BGM個々のクオリティは非常に高く、クラシックを主体に様々なジャンルの曲がある。~
ただし、シーンでの使い方には若干の違和感がある。キャラ攻略後は、そのテーマ曲がタイトル画面で流れるので、余韻にはなる。
-よく動くアニメ
--キャラの立ち絵はやけに滑らかに動くため、演出は優れている。ただし、画面もやたら動くため、人によっては酔うことも。
-出し惜しみのないヒロイン数
--立ち絵のある女性キャラはすべて攻略対象であり、シーン数は多くないが、ボリュームとしては多め。

*総評
意欲的なジャンルなのは評価できるが、いかんせんそれらを活かす設計が不十分だった。~
ADVの縁の下ともいえるコンフィグも不備が多く、プレイするのに多少のストレスを感じずにはいられないことも。~
BGMはしっかり作り込んでおり、初回限定盤であればサントラCDでその世界に浸れることができるだろう。

*余談
本作はとにかく知名度が低い。Wikipediaにも項目がなく、某大型掲示板でも本スレはPart1でdat落ちした。また冒頭の画像を見ていただければわかるが、amazonの画像も直撮りのものである。~
それには同時期に発売された、恋色空模様(すたじお緑茶)、装甲悪鬼村正(ニトロプラス)、コミュ - 黒い竜と優しい王国 -(暁WORKS)、ましろ色シンフォニー(ぱれっと)、BALDR SKY Dive2(戯画)等の~
大作に埋もれてしまったのが主な原因だろう。最も、これらを回避したとしても、本作の評価を底上げすることは到底無理があるだろうが。~
あまりの空気さで、KOTiEに選評はおろか話題にも上らなかった。正にほんとうの意味での&bold(){空気ゲー}といえる。~
ブランドの新規作品は現在何の情報もなく、公式HPは本作のみのラインナップで更新は停止している。そもそも戯画自体が多数のブランドを持っているため、本作のみでAlmonicaの活動が終了、と考えられても不思議ではない。
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