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*PANZER FRONT Ausf.B(パンツァーフロントB型) 【ぱんつぁーふろんと あうすふゅーるんぐ べー】 |ジャンル|シミュレーション|&amazon(B0001GQ8IQ)| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|エンターブレイン|~| |開発元|ソユーズ|~| |発売日|2004年5月27日|~| |定価|8,190円(税込)|~| |廉価版|eb!コレ:2004年12月16日/3,990円(税込)|~| **パンツァーフロントシリーズの歴史 -''PS『鈍色の攻防 32人の戦車長』97年2月28日発売'' --シャングリ・ラによる戦車戦シミュレーション。自ら戦車を操作するだけでなく、最大3小隊9両の僚車に指示を出すリアルタイムストラテジーの要素もある。 --架空の世界が舞台だが戦車は第二次大戦の戦車がモデルとなっている。 --シミュレーターというよりゲーム寄りな内容で、32人の戦車長のキャラクターとストーリーを重視している。 -''DC/PS『PANZER FRONT』99年12月22日発売'' --発売はエンターブレインだが開発は同じくシャングリ・ラ。鈍色の攻防のキャラクター・ストーリー性を廃し、プレイヤーが照準操作できるなどシミュレーター性を高めた。 --ティーガー、パンターなど主に第二次大戦後期の実在の戦車が登場し、ヴィレル・ボカージュ、バルクマン・コーナーなど伝説的な戦車戦を再現。戦車マニアにカルトな人気を集めた。 --また、アニメや漫画で活躍する有名デザイナー達のオリジナル戦車も登場。どれもガスタービン搭載・4列履帯といった強烈な個性の持ち主 --おまけとして現代主力の第三世代戦車(自衛隊の90式戦車 VS ロシアのT-80戦車)の対戦が収録されているが、海外版は90式戦車に代わりM1エイブラムス戦車を使用する。 -''PS『[[PANZER FRONT bis.>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/772.html]]』2001年2月8日発売'' --無印をベースにマップ、車両、キャンペーンモード、シナリオエディターなどを追加したバージョンアップ版。 --DC本体そのものが商業的に失敗しつつあったためか、PSのみでの発売となった。 --グラフィック性能が内容に直結するゲームだけに、DC版のプレイヤーには不満であった。 --金枝篇をモチーフにしたキャンペーンモードのストーリー、小林源文による「黒騎士物語」サンプルシナリオなど、よりカルトな方向に。 --説明書がやたら厚く、熟読の度合いと扱い手によってはホチキスの止め金部分からページがはらはらと剥がれ落ちててしまう。(中古品の大半は説明書が破損欠損している) -''PS2『PANZER FRONT Ausf.B』2004年5月27日発売'' --プラットフォームをPS2に移し、待望の完全新作として開発された。 --舞台は1940-41年の北アフリカ戦線。 --国内版と欧州版(以降PAL版)が存在する。微妙な追加と修正の違いに見えるが、これが決定的な差を生んでいる。 **短所 この「1940-41年の北アフリカ戦線」という設定がパンツァーフロントの面白さを全くスポイルしてしまう内容だった。 -時代設定上、戦車に疎い者にも名を轟かせた有名戦車は殆ど登場せず、主に小口径砲を積んだ知名度の低い戦車を扱う事になる。 -それら大戦初期の戦車は防御力に対して攻撃力が極めて低い為、敵のアウトレンジから一撃で撃破するようなことはできず、毎回毎回地味な跳弾合戦にもつれ込む。 -搭乗員は被弾によって負傷・死亡し、たとえば砲手が戦闘不能に陥ると以後砲撃が一切出来なくなるといった事実上ゲームオーバーと同義のムダな概念が導入された。 -砲撃後一瞬で目標に弾が届いてしまう砲弾瞬間移動バグがある。偏差射撃(おおよその目算で敵の移動先を予想して砲撃)が不要なので楽だが、ファンにとっては致命的欠陥。(PAL版は修正) -グラフィックが汚い。PS2全ポリゴンソフト(CD-ROM除く)の中でワースト10に入れるほど粗いが、高性能PCのPS2エミュレータで高画質化すると他のソフトを牛蒡抜きにするほど美麗に。 -グラフィック以上に描写速度も酷く、秒間20fps位しか出ていないので移動の拡縮ないし双眼鏡&照準スクロール時はコマ送り&残像状態。三半規管の弱いプレイヤーは酔う。 -6MAP中5MAPは砂漠が舞台。(1つだけ緑豊かなフランス本土MAPがある)なので遮蔽物などなく、地形や建物を利用して敵の背後や側面に回り込むような駆け引きはできない。 -結果、1無謀な敵陣突破、2中距離でだらだら撃ち合う、3上級者でもハルダウン(窪地に車体を隠す)して飛び出し射撃→隠れるを繰り返す、4そっとPS2電源を切るくらいしか戦術がない。 -bisで好評だった無線のやり取りは音声が廃止され文字テキストのみとなった。 -説明書が説明不十分で挿絵も稚拙。最高速に到達すると超アンダー&オートクルーズになり曲がらない停まらない。L1 L2 R1 R2全押しで急ブレーキは重要な操作方法だが記載なし。 **長所 -前作でただの索敵役だった歩兵が手榴弾、迫撃砲、ATライフルで応戦するようになり大きな脅威になった。また役割に応じた細やかなアクションをとる。 -戦車戦闘不能時に搭乗員が生き残った人数分だけ車体ハッチを開いて脱出したり砲塔旋回で砲に接触したアンテナが倒れたりと雰囲気づくりとしてのディティールは大幅に進化。 -ポーズボタンで出る戦術画面がジオラマ職人顔負けな緻密さ。これは短所でもあり、ファンから「こんな所に力注ぐ暇あったら他のやるべき事やれよ」と大いに怒りを買った。 -ティーガーやT34やチハといった有名戦車がおまけで使える。(PAL版は更にごっついM4シャーマンと88mmPAK18牽引高射砲とスチュアートIが使用可能に) -砲塔の操作方法の変更などシミュレーターとしては進化しているが、LとRのアナログスティックを用いた戦車の操縦に近いセッティングは廃止された。 -戦車の天敵ヤーボ(戦闘爆撃機)が撃墜できるようになったり、装甲車やタンケッテ(豆戦車)のような「普通の戦車」とは全く違った乗物を使えるようになった改善点も。 -僚車は前作同様存在し命令も可能。(フランスでのみ僚車5輌+自車の6輌陣形が可能)選択車両やMAPによってはスモーク弾や援護射撃要請も可能。 **まとめ -結果として、3年間待ったファンを失望させ、シリーズを終了させた。「1940-41年の第二次大戦の北アフリカ戦線」という設定が全ての間違いだった。 -『[[THE戦車>SIMPLE2000シリーズ Vol.32 THE 戦車]]』の後だったので、いくぶんマシに思えたのが幸いである。 -ただ、戦車や戦場のセレクトはともかくシステムとして進歩はしている。 -PAL版(欧州版)を入手したなら88mmを用いて没になったハルファヤ峠が再現できる。 -DVD『超クソゲー』で本作が紹介されたが、流石に''マニア向けの本作を数分遊んだだけでクソゲー認定''とは少々ナメているとしか言えないだろう。