//意見箱で「黒以外の色で太字強調すると見辛い」という意見が上がっていたため、こちらのページの色文字も全て普通の太字に変更しました。 //「編集に不服な場合、すぐに差し戻しせず意見箱で意見を述べてください。意見を無視して差し戻しを繰り返す場合、規制依頼も視野に入れさせて頂きます」とのことですのでご注意願います。 このページはニンテンドーDSiウェアソフト『ARC STYLE: ロボットレスキュー ~トラップだらけの迷路パズル~』、~ 及びニンテンドー3DSダウンロードソフト『ロボットレスキュー3D』の紹介をしています。 ---- #contents //同じ項目名が複数存在すると、#contentsプラグインのリンク機能が正常に働かなくなってしまうため、『ロボットレスキュー3D』の項目名の一部を変更しました ---- *ARC STYLE: ロボットレスキュー ~トラップだらけの迷路パズル~ 【あーくすたいる ろぼっとれすきゅー とらっぷだらけのめいろぱずる】 |ジャンル|パズル|#image(http://www.arcsystemworks.jp/arcstyle/robotrescue/images/mainimg.jpg,width=250)| |対応機種|ニンテンドーDS(DSiウェア)|~| |発売元|アークシステムワークス|~| |開発元|TEYON|~| |配信開始日|2010年9月22日|~| |定価|200円|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|1箇所・オートセーブ方式|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|ロボット同時操作の思考系パズル&br()ごり押しが効きにくい手強い難易度|~| **概要 -アークシステムワークスが定期的にリリースしている『ARC STYLE:』の一角であり、同じくダウンロードソフトの常連として活動するTEYON社が開発に関わったソフト。 --TEYON社は後に日本法人「テヨンジャパン合同会社」を設立し、日本向けに様々なDLソフトをリリースし続ける事となる。なお、本作自体はテヨンジャパンとは関わりはない((一応はテヨンジャパンの公式サイトにおいて、本作の紹介はされている))。 -ジャンルとしてはスクロールなしの縦視線による思考系パズルゲームに該当する。 --迷路内に迷い込んだロボット達を救出するのが目的のストーリー設定。 **ゲームルール 本作は二画面が繋がった状態でゲームが表示され、DS縦持ち前提でのプレイを要する。 -''ゲームの流れ'' --全45構成のステージのクリアを目指していく。ステージセレクト制。 ---15ステージ別に「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の難易度に分類されている。ゲーム開始時ではかんたん側しかプレイできないが、ステージを順々にクリアすれば選択範囲が広がる。 -''ステージクリア条件について'' --画面内にいるロボット全員をすべてゴールに触れさせればステージクリアとなる。 ---十字キーでロボットの四方向移動操作。大方のステージではロボットが2体以上配置されているが、これらを全員同時に操作しなければならない。 ---各ロボットは1マス単位で移動する性質がある。ステージ周囲にある仕掛けとの相性を考えて、ロボット達の操作を行わないとミスの危険性が高まる。 ---「ロボットが1体でも危険な仕掛けに接触する」「ロボット同士が衝突する」といった状態に陥るとミス。例え他のロボットが無傷であろうが、容赦なく即ミスとなる。 ---本作には残機の概念はなく、ミス後はステージ状況がリセットされた状態でやり直しとなる。制限時間も設けられていないので、時間を気にせずに攻略できる。 -''仕掛けについて'' --ステージ内には以下の仕掛けが配置されている。 ---「壁」…何の変哲もない壁。当然ながらロボットの通行を阻止するものだが、危険な仕掛けを回避する上で重要な存在となる。 ---「ドアスイッチ」「ドア」…ロボットがスイッチを踏むと、対応したドアが開閉する。閉じられたドアにロボットが挟まれるとミス。赤と黄色の2タイプあり。 ---「テレポーター」「転送先」…ロボットがテレポーターを踏むと、対応した転送先へとワープする。赤・青・緑の3タイプあり。 ---「ベルトコンベアー」…ロボットがコンベアーを踏むと、特定方向へと流される。流れている最中は一切の移動が効かない。 ---「コピーマシン」「コピー機」…ロボットがマシンを踏むと、コピー機から複数のロボットが複製される。 ---「ネバネバ」…ロボットがネバネバを踏むと、一時的に移動が封じられる。ネバネバを利用して、他ロボットとの距離位置を調整できる。 ---「爆弾」「ビリビリ」…共に触れてはいけない仕掛け。ロボットがこれらに触れると問答無用でミス。 ---「ゴール」…これにロボット全員を触れさせる事がステージクリア条件となる。ステージによっては複数配置されている場合あり。 **評価点 -''思考系パズルとしての完成度は高い'' --手強き難易度ながらも、プレイヤーの思考力次第でクリアさせてくれる絶妙なゲームバランスが素晴らしい。 ---ゲーム感覚としては『倉庫番』や詰め将棋に近い。操作性は超シンプルだが、ロボット移動の先読みが必要不可欠となる思考系パズルといった趣旨の作品。 ---ロボット複数同時操作を要する故に、ロボット1体だけを意識してしまうと他のロボットの視野がおろそかになりがちという環境が厳しい。一瞬の油断が死に繋がるといっていい程に…。 ---ステージ中盤からは「ロボットを同時大量操作しないといけない上に、厄介な仕掛けがてんこもり」という過酷な場面が多くなる。 ---一見「こんなの無理」と思えるのだが、制限時間や運が絡む要因が全くない為、何度も試行錯誤を繰り返していけば確実に攻略の手順が見えてくる。クリアした時の達成感は非常に大きい。 ---ミスをしてもウエイトなしで何度でも再トライができるので、繰り返しミスの負担は少ない。まさに快適仕様で「死んで覚える」ゲームといえる。 -''手強いステージ45問'' --200円相当のソフトとしてはステージ数が多く、価格を考慮すれば手長に楽しめる部類。 ---単純計算では1ステージあたり約4.5円。詰め将棋ライクなパズルゲームが45問もプレイできて200円相当はリーズナブルといえる。 --しかし、今となってはこの価格設定でも割高という存在となっている。詳しくは下記にて。 **問題点・賛否両論点 -''画面が若干見辛い'' --ニ画面繋ぎ表示のDS系ゲーム全般にいえる事だが、''画面同士の繋ぎ目付近に不自然な隙間が生じてしまう''。 ---特に中盤ステージからはこの隙間が仇となり、繋ぎ目に隠れ気味な仕掛けに惑わされやすい。とはいえ、プレイに慣れればさほど気にする問題ではないと思われる。 -''良くも悪くも地味内容'' --ゲーム中において派手な演出やクリアデモは特に発生せず、終始黙々としたプレイになりがちである。 ---難易度かんたんのステージ前にはチュートリアルを兼ねたデモイベントが発生するが、それ以降はノンイベントでステージが続けられる。オールクリアしてもエンディングはない。 --グラフィック周りはDSiウェア作品としては可も不可もないレベル。 ---赤いコーン型のロボットの容姿がシュールで可愛いが、ミスすると爆死(もしくは感電死)してしまうのが残酷だ…。 --BGM周りは環境音といっても差し支えないの楽曲が延々と流される。 ---楽曲自体は悪いものではないが、同じ曲のループ演奏で耳が飽きてくる。 **総評 -思考系パズルとしては普通に楽しめる出来であり、適度にイラつきながら試行錯誤でクリアしていくのが快感な作品である模様。 **余談 -本作から約3年後(2013年8月21日)に、移殖を兼ねた続編にあたる3DSDLソフト『ロボットレスキュー3D』がリリースされた。~ しかし、この事によって''完全下位版となる本作を購入する価値がほぼなくなってしまった''。 --''『ロボットレスキュー3D』には本作のステージがすべて収録されており、それに加えてステージ倍増で販売価格がわずか300円''という豪華収録であり、本作独自の価値が皆無となる。 --よって、3DS本体であれば『ロボットレスキュー3D』一択で何ら問題はない。DSi本体ユーザー・及び外観の細かな差異を気にしない限りは、わざわざ本作を購入する意味はない。 ---- *ロボットレスキュー3D 【ロぼっとれすきゅーすりーでぃー】 |ジャンル|パズル|#image(http://www.teyon.jp/assets/Uploads/RobotRescue3D_JP_background.png,width=250)| //#image(http://www.nintendo.co.jp/3ds/eshop/jrqj/img/ico_software.jpg)←画像が消えていたため外しました。 |対応機種|ニンテンドー3DS&br()(3DSダウンロードソフト)|~| |発売元|テヨンジャパン|~| |開発元|TEYON|~| |配信開始日|2013年8月21日|~| |定価|300円|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|1箇所・オートセーブ方式|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|3タイトルの『ロボットレスキュー』を収録&br()新要素「色塗り」で難易度倍増|~| **概要(3D) -DSiウェア版(以下:前作)の続編にあたる作品。 --ただし、本作はテヨンジャパンの独自発売ソフトであり、前作の発売元である「アークシステムワークス」及び『ARC STYLE』とは一切無関係。 **ゲームルール(3D) ゲームの流れ・ステージクリア条件・仕掛けについては前作と大体同じなので割愛する。~ 前作とは違い、本作は3DS通常持ちでのプレイとなる。ゲーム表示は下画面のみに収まっており、画面同士の繋ぎ目問題は解消されている。~ 十字キーの他にABXYボタンでもロボットの操作が行える(アナログレバーは未使用)。 -''収録タイトルについて'' --本作は『ロボットレスキュー』『ロボットレスキュー2』『ロボットレスキュー3D』の3タイトルオムニバス収録となっている。 ---『ロボットレスキュー』…前作の完全移殖。ゲームに関するチュートリアル入り。全45ステージ構成(3難易度 × 15ステージ)。 ---『ロボットレスキュー2』…新要素を加えた新作。こちらもゲームに関するチュートリアル入り。全60ステージ構成(6難易度 × 10ステージ)。 ---『ロボットレスキュー3D』…もう1つの新作。チュートリアルはなく、超越者向けの難易度。全20ステージ。 -''色塗りついて'' --『ロボットレスキュー2』と『同3D』の一部ステージには、新要素「色塗り」の概念が加わっている。 ---ステージ内に配置された「ペンキ」にロボットが触れると、そのロボットが着色される。ペンキは紫と緑の2種類あり、触れれば何度でも着色可能。 ---ロボット同様に扉などの仕掛けにも紫・緑のものがあり、ロボットと仕掛け、双方の色同士が一致しないと触れても仕掛けが作動しない((例えば、「紫ロボット ⇒ 紫の扉」は作動するが、「紫ロボット ⇒ 緑の扉」は作動しないといった具合(その逆もしかり)。))。 ---この「同色同士の組み合わせ」を考えないと、クリアは確実に詰まるといっていい。特に上級ステージは着色系仕掛けの混雑ぶりが顕著となる。 -''ゴールデンキーについて'' --クリアに詰まった時の救済処置として、「ゴールデンキー」を使用するとそのステージをスキップできる。 ---ゴールデンキーのストックは計3つあり、『ロボットレスキュー』『同2』『同3D』におけるすべてステージでの使用が可能。 ---ゴールデンキーを使用すると、ステージスキップと引き換えにキーストックが1つ消費される。該当ステージを再度プレイし、自力でクリアすればキーストックを回収できる。 //『記事の書き方』のページに倣い、「批評点」という項目を「評価点」と「問題点」に分離しました **評価点(3D) -''プレイボリュームの大増強'' --前作においても多彩なステージが収録されていたが、''本作はその倍以上にあたる125ステージも収録されている''。 ---前作ステージに加えて新ステージを大量に追加収録した大ボリュームにもかかわらず、販売価格はたったの300円。''明らかに奮発しすぎである''。 ---先に前作を購入したプレイヤーにとっては"いささか"不公平な気がしてならないが、新ステージだけでも十分に元が取れるボリュームといっていいだろう。 **問題点・賛否両論点(3D) -''相当手強い新ステージ'' --『ロボットレスキュー』の時点でも手強い難易度だったが、『同2』『同3D』からの新ステージの数々はそれをさらに上回る難しさとなっている。 ---色塗り要素の追加により単に扉を目指すだけでなく、着色を使い分けなけながら複数のロボット操作しなければならないのかきつい。 ---『ロボットレスキュー2』の後半ステージや『同3D』の難易度はかなりやばい。本当、''将棋の手を数十手読む位の思考力がないと、クリアの先が全然見えない程に…''。 ---『ロボットレスキュー』の段階ではあまり必要としなかった、スピーディな操作を求められるステージも多い。''ステージ開始時からいきなり即ミスの危険にさらされる鬼畜場面も…''。 --ゴールデンキー使用で一部ステージをスキップできるのは嬉しい配慮だが、肝心のキーストックが少なすぎるのが残念なところ。 -''ロボット怖い…'' --前作に比べるとキャラクターデザインがリアル調のものに変更されており、その影響なのか''ロボットの容姿が軽くホラー''となっている。 ---「''これ絶対人喰ってるだろ…''」と思わせる程のごつい歯並びが印象的。濃いキャラデザには定評(?)のあるテヨン製らしいセンスというべきだろうか…。 **総評(3D) -続編にしてシリーズの集大成が詰まった完全版的作品。難易度は大分高いが、それ相当のやりがいが楽しめる思考系パズルだと思われる。 **余談(3D) -''前作・及び本作公式サイトにおいて(任天堂側・アーク側・テヨン側共に)「3DS版はDSiウェア版の再収録」といった記載はされていない''。 --どちらかの購入を考えている方は注意されたし。