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PANZER FRONT Ausf.B - (2012/10/15 (月) 02:41:15) のソース

*PANZER FRONT Ausf.B(パンツァーフロントB型)
【ぱんつぁーふろんと あうすふゅーるんぐ べー】
|ジャンル|シミュレーション|&amazon(B0001GQ8IQ)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売元|エンターブレイン|~|
|開発元|ソユーズ|~|
|発売日|2004年5月27日|~|
|定価|8,190円(税込)|~|
|廉価版|eb!コレ:2004年12月16日/3,990円(税込)|~|

**パンツァーフロントシリーズの歴史
-''PS『鈍色の攻防 32人の戦車長』97年2月28日発売''
--シャングリ・ラによる戦車戦シミュレーション。自ら戦車を操作するだけでなく、最大3小隊9両の僚車に指示を出すリアルタイムストラテジーの要素もある。
--架空の世界が舞台だが戦車は第二次大戦の戦車がモデルとなっている。
--シミュレーターというよりゲーム寄りな内容で、32人の戦車長のキャラクターとストーリーを重視している。

-''DC/PS『PANZER FRONT』99年12月22日発売''
--発売はエンターブレインだが開発は同じくシャングリ・ラ。鈍色の攻防のキャラクター・ストーリー性を廃し、プレイヤーが照準操作できるなどシミュレーター性を高めた。
--ティーガー、パンターなど主に第二次大戦後期の実在の戦車が登場し、ヴィレル・ボカージュ、バルクマン・コーナーなど伝説的な戦車戦を再現。戦車マニアにカルトな人気を集めた。
--また、アニメや漫画で活躍する有名デザイナー達のオリジナル戦車も登場。どれもガスタービン搭載・4列履帯といった強烈な個性の持ち主

-''PS『[[PANZER FRONT bis.>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/772.html]]』2001年2月8日発売''
--無印をベースにマップ、車両、キャンペーンモード、シナリオエディターなどを追加したバージョンアップ版。
--DC本体そのものが商業的に失敗しつつあったためか、PSのみでの発売となった。
--グラフィック性能が内容に直結するゲームだけに、DC版のプレイヤーには不満であった。
--金枝篇をモチーフにしたキャンペーンモードのストーリー、小林源文による「黒騎士物語」サンプルシナリオなど、よりカルトな方向に。

-''PS2『PANZER FRONT Ausf.B』2004年5月27日発売''
--プラットフォームをPS2に移し、待望の完全新作として開発された。
--舞台は1940-41年の第二次大戦の北アフリカ戦線。

**短所
しかしこの舞台設定が、パンツァーフロントの面白さを全くスポイルしてしまう内容だった。
-戦車マニアに人気がある大戦後期の戦車は時代設定上、ほぼ出ない。
-大戦初期の戦車は防御力に対して攻撃力が極めて低い。一般的なイメージの戦車とはかけ離れたものである。
-重戦車で敵のアウトレンジから狙撃して一撃で撃破するようなことはできず、また一撃で死ぬことも少ない。爽快感・緊張感に欠けるネムいゲームに。
-舞台が砂漠なので遮蔽物などなく、地形や建物を利用して敵の背後や側面に回り込むような駆け引きはできない。
-ほとんどどのマップも砂漠なので(1つだけフランス本土のマップはある)似たような風景。
結果、大戦初期のしょぼい性能の戦車で、だだっ広い砂漠で中距離で撃ち合うだけのゲームになった。~
軽自動車しかないグランツーリスモの様なもの。

**長所
-フォローのつもりなのか、ティーガーやT34のような人気戦車もおまけで使えるようになっている。
--正確にはパンターやJS2やシャーマンが使えなくなったと言うべきだが。
-PS2の性能を生かしたグラフィックはさすがに良い。砲塔の操作方法の変更など、シミュレーターとしては進化している。
-戦車の天敵ヤーボ(戦闘爆撃機)が撃墜できるようになったり、装甲車やタンケッテ(豆戦車)のような「普通の戦車」とは全く違った乗物を使えるようになった改善点も。

**まとめ
-結果として、3年間待ったファンを失望させ、シリーズを終了させた。「1940-41年の第二次大戦の北アフリカ戦線」という設定が全ての間違いだった。
--『[[THE戦車>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/413.html]]』の後だったので、いくぶんマシに思えたのが幸いである。
-ただ、戦車や戦場のセレクトはともかくシステムとして進歩はしている。
-DVD『超クソゲー』で本作が紹介されたが、流石に''マニア向けの本作を数分遊んだだけでクソゲー認定''とは少々ナメているとしか言えないだろう。