Mirror
【みらー】
ジャンル
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パズル
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対応機種
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Windows/Mac(Steam)
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発売元
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Paradise Project |
開発元
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KAGAMI WORKs
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発売日
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2018年4月19日
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定価
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205円
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レーティング
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アダルトゲーム
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判定
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なし
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ポイント
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中国産アダルトゲーム 圧倒的コスパの良さ 雑な日本語翻訳
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概要
Steamで配信された中国産のアダルトゲーム。Steamで約7万件ものレビューが寄せられている、知る人ぞ知るセクシーパズルである。
ストーリー
伝説に伝わる、不思議な魔法の鏡があり。
その鏡は、無数の美しい女性の運命と結びつきがある。
もしあなたがその鏡を手に入れたなら、その美しい女性たちの世界に入り、
不思議な旅を体験することができる。
高貴な家に生まれ、生まれつき反抗的な性格を持ち、
金持ちから金品を盗んで貧民に分け与える義侠的な、
正義を広める、闇の魂を持つ盗賊ダークエルフがいる、一族の使命を受け、妖怪や悪魔 を追い払い、
一生神に仕える巫女もいるし、道教の寺院の裏山に百年の間封印された美女のゾンビもいる
(Steamストアページより抜粋)
特徴
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基本はよくあるマッチ3パズルゲームである。
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1つの宝石を隣の宝石と交換して、同じ柄の宝石を3つ以上縦か横に並べることで消すことができる。
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4つ並べて消すと2連続同じ効果が発生、L字やT字に5つ並べて消すことで3連続効果が発生となり、更に1つの宝石が「スキル宝石」へと変化する。
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スキル宝石は消すと、宝石ごとに決まったスキルが発動する。
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5つ一列に並べて消すと、4連続効果が発生し、1つの宝石が「S級宝石」へと変化する。
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2連続以上で攻撃宝石を消すと相手の服が破れる。
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宝石の種類
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物理の攻撃宝石
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消すと物理攻撃を与える宝石。相手のHPを減らせる。
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魔法の攻撃宝石
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消すと魔法攻撃を与える宝石。相手のHPを減らせる。
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回復の宝石
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怒りの宝石
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消すと怒りゲージが溜まる宝石。怒りゲージが上がると、攻撃力や回復力が上昇する。
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S級宝石
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5つ一列に並べることで手に入る宝石。右クリックで発動することができ、3つ並べれば強力な効果が発生する。
評価点
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コストパフォーマンスの良さ
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定価205円という値段の安さはアダルトゲームはもとより、一般ゲームと比べて見ても非常に安い部類に入る。
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さらに、Steamでは定期的に大幅なセールがされることがあるので、もっと安く買えることもある。
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それでいてCGの数も中々多く、質も良い。キャラクターもLive2Dで動きがあり、エロ部分のクオリティーは他のアダルトゲームと比べても、引けを取らないレベルである。
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攻略キャラクターもDLC抜きで8人、更にそれぞれ結末が2つ用意されているので、価格を考えれば十分なボリュームと言えよう。
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CGやイベントの回想モードもしっかりと用意されている。
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BGMも全ヒロインに専用曲があり、曲調もそれぞれの世界観に合わせてバラエティに富んでいて、なかなかの品質。
賛否両論点
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デフォルトでは花や動物のイラストで乳首と性器が隠されてしまっている。
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しかし、実は公式が別の場所で配布しているパッチを当てると、それらが外れてモザイク一切無しの無修正になる。
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エロ目的のプレイヤーからしてみれば評価点かもしれないが、やり方としても日本の法律的にもグレーゾーンであり、手放しで賞賛できるものではない。
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ちなみに、全年齢版レベルに修正したアダルトゲームをSteamで配信し、別の場所で無修正(もしくは18禁化)パッチを配布するというやり口は本作に限った話ではなく、有名所では人気の『ネコぱら』など他のゲームでも多数行われている。
問題点
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日本語訳の質が低い
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日本語訳がされているが、はっきり言って質は悪い。プレイしていて違和感を感じる部分がかなり多く、誤字脱字も当たり前のようにある。
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一言で言えば「普通の日本人には全く通じない文章の組み立て方でテキストが書かれているため、読むと意味不明かつ混乱する」レベル。
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幸い女性キャラの台詞は日本人の声優が日本語で声を当てており、上手いこと自然な日本語への言い換えや、演技をしてくれているおかげで、あまり不自然な台詞に感じづらい。
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CGの回収条件がわかりづらい。
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キャラごとに結末が2つ用意されていることは説明したが、その分岐条件に関する説明がない。
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終盤の攻略が単調になりがち。
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CGコンプを目指そうとすると、敵の強さの関係でゲーム内通貨でこちらのスキルなどを強化しなくてはならない。
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当然お金稼ぎが必要となってくるのだが、宝石強化の値段が高めに設定されている。そのため、何度も同じキャラと戦う必要があり面倒くさい。
総評
定価205円でDLC諸々を加えても1,000円前後と値段の安さが一番のメリットとなっている一作。
パズルゲームとして見た場合は、よくあるマッチ3パズルのシステムを使用しているので、良くも悪くも手堅くまとまった出来となっている。
日本語訳が低質なのが玉に瑕だが、お安くエロゲーを遊びたいのなら、購入してみてはいかがだろうか。
その後の展開
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スマホ版がリリースされている。
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価格は無料で、課金で広告を無くしたり、要素を開放することができる。当然ながらエロ要素は控えめになっている。
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2019年12月23日にSwitch版が税込み1,000円で発売。レーティングはCERO:C(15歳以上対象)で、上記スマホ版基準の移植と思われる。
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2020年初春に中国にて、本作が45,000本無料で配られた。
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新型コロナウイルスの感染予防として、むやみな外出を控えさせる目的である(参照)。
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2020年6月に本作の続編である『Mirror 2』の制作が発表された。2Dだった本作とは違い3Dのグラフィックで作成されている。
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Kickstarterによるクラウドファンディングが開始されたのだが、資金が集まらず結果として不成功に終わった。
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だが、その後もゲームの開発は続けられ、2021年12月にトゥーンレンダリングを用いた2.5D作品『Mirror 2: Project X』として改めて発表となった(参照)。
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また、この発表の翌日には全年齢向けのスピンオフ『Mirror Party』が配信開始。本作の女の子達を使って様々なミニゲームが楽しめる。
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さらに、『Party』の発売日に公開された『2』のトレーラーでは、『Mirror 2: Project Y』なる完全3Dの作品も開発中であることが明かされた。
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2023年3月9日に「開発チーム倒産のお知らせ」が出された。
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『Mirror 2: Project X』購入者への返金方法としてアリペイを選択したところ、「個人情報を売っている」という誤解を持たれ、企業イメージが著しく低下したのが原因とのこと。
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これにより、開発チームメンバーの一部は嫌がらせや個人的な脅迫を受け続けることとなり、子供と一緒に外出する様子が盗撮されてSNSに投稿され、WeChatや電話番号、自宅の住所などの個人情報もネット上に晒されたとのこと。
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なお、前述した『Project Y』は発表して以来音沙汰がないため、開発中止になったものと思われる。
最終更新:2023年03月10日 16:00