ミロカロス

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ミロカロス - (2011/09/29 (木) 00:49:33) の編集履歴(バックアップ)


「おおきな みずうみの そこに すんでいる。

   からだが あざやかな ピンクいろに かがやくとき

     すさんだ こころを いやす はどうを はなつ。」

任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモン。初出は『ルビー・サファイア』。ヒンバスから進化する。
進化する前は全く戦力にならないが、進化したとたん超一流の能力を得るというコイキングの後継者とも言えるポケモン。
深海魚「リュウグウノツカイ」がモチーフとなっている、非常に美しいポケモンである。
名前が似ているので「ワロス」とか「ミロワロス」とか言われることもあるが、能力的には全然ワロスではない。
むしろワロスはこっち。

種族値

HP : 95
攻撃: 60
防御: 79
特攻: 100
特防: 125
素早: 81

全ポケモン中でもっとも美しいとされており、彫刻や絵画の題材とされることも多い。
その美しさは、見たものの心を癒し、憎しみや争いを忘れさせるほどであるという。

能力としては、「HP」「とくこう」「とくぼう」が高く、「こうげき」が低い。ただ、低いとされている「こうげき」も
全ポケモンで真ん中ぐらい(とはいっても物理攻撃型を選択できるような数値ではないが)であり、能力平均値は非常に高いといえる。
さらに、とくせい「ふしぎなうろこ」は状態異常のときに「ぼうぎょ」が上がるというものであり、「ねむる」と「ねごと」を活用した持久タイプの技編成と相性がよい。
(これを利用したミロカロスはゾンビ型と呼ばれる)
タイプは耐性に優れた「みず」単タイプであり、ほかの水タイプと同じく「こおり」系統の技も覚えてくれるため、
相性的には悪いはずの草やドラゴンに対しても苦戦はしない。さらに、「じこさいせい」や「アクアリング」、
さらには「どくどく」、「さいみんじゅつ」、「あやしいひかり」も使えるので、長期戦に持ち込むとめっぽう強い。
上記のようにとくぼうが高いので効果抜群のでんきやくさ技にも結構耐える上、「ミラーコート」を使えば返り撃ちにする事も可能。

これらの要素から、 みずタイプ特殊最強ポケモンの称号 を公式で与えられている。
(ちなみに、物理最強はギャラドスである。どちらも龍に縁があり進化前はとても強そうに見えない他、「威圧感」と「美しさ」で対になっているともいえる。
 あと総合種族値540で共通、それの振り分け値もすべて共通するなど、制作側も意識してると思える)

…だが実際は、特殊寄りの水ポケモンの中では上位の実力を持つとは言いにくいのが実情だったりする。(相性面だけの事ではない)
例を挙げると…
  1. みず、こおり技以外には、「めざめるパワー」、「どくどく」にダメージを依存していること
  2. 補助技のウェイトが大きいこと
  3. 決定力を増す能力補助系のわざがないこと
  4. ぼうぎょが少し低いこと
  5. 特殊を受けるにしてもでんきに弱いこと
が挙げられる。
+ その詳細
まず1はほとんどの特殊寄りの水タイプ全般の問題点で、みず、こおり技に耐性のある「みずタイプ」自身相手には攻めあぐねることが多い。
一応「めざめるパワー」でフォローが可能だが、ミロカロスの場合はその三つ以外には使いづらいノーマル、ドラゴンわざしかない。
「めざめるパワー」を導入できない場合は、「どくどく」に頼ることになるが、これも防がれては非常に辛い。
この理由では攻められるならスターミー、エンペルト、ドクロッグ、持久戦ならドククラゲ辺りが辛い。

2は「ダイヤモンド・パール・プラチナ」で補助技を使用不能にする「ちょうはつ」の効果ターンが長くなったこと、
最後に使ったわざ以外が使えなくなり、渡してもこちらが有利になりやすい「こだわりスカーフ」の登場、
それを移す手段の氾濫によって、補助技がメインだったポケモン全般が辛くなっている。
回復に「どくどく」を封じられては、みずタイプを相手にするだけでも辛く、
この所為で対となるギャラドスと正面対決をする場合は、「めざめるパワー」のでんき辺りが無いと勝ち目が無い。

3は「積みがあれば勝てる」状況が多いミロカロスにとっては痛く、いわゆる特殊型のお約束「ハピで止まります」にも当てはまる。
1で挙げた面子相手でも「めいそう」があれば勝てそうな場合が多く、使いやすいステータス・タイプ・特性を持っているだけにその点が非常に惜しまれる。
つまり上記の通りハピナスを初めとした、こちらの特殊技が通らず「どくどく」に耐性のある耐久型ポケモンに弱い。

4はタフだとは言え、防御はそれほど高くないので(とはいえ普通のポケモンに比べるとそこそこ高い方)強力な物理技を喰らうと
素早さの遅さも引っ張って回復が追いつかなくなる。特に「ダイヤモンド・パール・プラチナ」以降では物理技のレパートリーが増え、
仕様変更により今まで特殊技だったでんきやくさタイプの技が一部物理技となったので、以前より倒されやすくなった。
増えたわざの威力や、どうぐがダメージのインフレを後押ししているのも痛い。
そのため高威力物理全般にも弱いと言える。
どんなに特防特化をしても「ギリギリ確定3発」が精一杯で、必然的に回復頻度が多くなる。
一発凌げる程度ではどの道回復は追いつかず、受けとしての機能を早々に失ってしまうため耐えられること自体にあまり意味はない。
それどころか、回復する間に相手は有利なポケモンを繰り出しやすくなる(いわゆる無償降臨)ので、
物理受けという役割は持てないと言っていい。
(そもそも防御特化にしてしまうと耐久指数や補助技の面で、シャワーズやスイクンといった他の単水ポケモンの劣化になりがちである)

5についても、メジャーな特殊アタッカー(ゲンガー・スターミー・ラティオスなど)は10まんボルトを持っていることが多いので、
弱点を付かれやすいのでは特殊受けという役割を持たせようがない。

「プラチナ」以降ではサポートの要であった「さいみんじゅつ」が大幅に弱体化し、
教え技により多くのポケモンが物理電気技の「かみなりパンチ」や物理草技の「タネばくだん」、耐久型ポケモンを無力化できる「トリック」などを習得したため、ますます立場が悪くなった。

以上のことから一部では、「攻撃を特化してアタッカーにするしか役割を持てない」とまでネタにされている有様である……。なんという時代だ。
ちなみに、種族値600族禁止など、中堅ポケモンが多いルールではめっぽう強い。


その分入手は困難を極め、入手が難しい上にあまり強くないヒンバスを、「うつくしさ」を上げて進化させなくてはならない。
『プラチナ』が出る前は「うつくしさ」を上昇させるアイテムは非売品だったため、より難しさに拍車をかけていた。
だが、『ブラック・ホワイト』ではコンディションが廃止されたことにより、進化条件がヒンバスに「きれいなウロコ」を持たせた状態での通信交換に変更。
しかも、「すごいつりざお」で進化前と共に釣り上げることも出来るようになっており、前作よりも入手は容易なので、パソコンのボックス1つをミロカロスづくしにさせたいプレイヤーにとっては朗報だろう。(ただし、殿堂入り後のみでしかも、水面の波紋のみだが)
ストーリー上でも、ルネジムのミクリをはじめ、チューブクイーンのアザミ、
『ダイヤモンド・パール』ではチャンピオンのシロナ、タワータイクーンのクロツグと強豪が軒並み使用している。

MUGENでは

めるふぃむ氏(旧名:メフィ夫氏)によって制作されたものが動画上で公開されている。
ボイスもついているが、なぜか白レンである。一部モーラも混じっている模様。
7Pカラーではボイスとカットインが巴マミになる。

近距離での尻尾の攻撃もそれなりに強いが、遠距離線で力を発揮する技が多い。
飛び道具も種類が多く、「れいとうビーム」「ふぶき」、超必殺技の「はかいこうせん」がある。
近距離でも吹き飛ばし技の「ハイドロポンプ」がある上に上記のように尻尾で戦えるので、地上戦ではスキが少ない。
だが、対空技がない上にジャンプも低いため、空中戦が得意な相手とは相性が悪い。
ただ通常火力がそこそこ高めで、ゲージ技が非常に強力であるため、一発逆転も十分に可能である。
ゲージ回収率もなかなかなので、ゲージ技ねらいの戦法が有効か。
最近の更新で新技・「なみのり」が搭載された。
2ゲージ威力450となかなかで、しかも技の性質上AI殺しとなっており、このわざに対してガードを失敗するAIが多い。
しかしこの技も地上付近にしか当たり判定がないため、空中戦をされるとやはり不利。
11p,12pカラーは自重しない性能で、特に12pカラーは殺人貴・七夜と互角くらいらしい。

AIはデフォで入っており、技こそ少ないもののコンボを決めてくることも多い。
上記の強力なゲージ技もあいまって1pでも強は裕に超えていると思われる。
というか凶キャラに片足つっこんでいる。(もちろん敵との相性にもよるのだが)


また、同氏によって、対人戦向けとして弱体化が施された、上記のミロカロスの妹という設定の「シスターミロカロス」、
正反対に神キャラへ改変された「イツァムナー」が公開されている。

出場大会