使用するスタンドは「ヘブンズ・ドアー(天国の扉)」。
人間を「本」に変えてしまうスタンドで、露伴の描いたマンガの原稿を見せることが能力発現のトリガーとなっている。
だが、原稿を見せてもそれが何か分かっていない相手には効果が無い。
初登場時はスタンド像がなく、相手に漫画の生原稿をある程度読ませないと能力も発動しなかったが、物語の中で成長していき、
初登場エピソードの中では一コマ見ただけで相手を「本」にすることが可能となり、
中期には空中に指の残像で「ピンクダークの少年」の主人公の顔を描いて見せることでも能力を発動出来る様になった。
最初にこの技を見せた時は残像を絵と認識できる相手にしか効かなかったが、
最終的には「ピンクダークの少年」の主人公を模したようなスタンド像(上記の画像)を確立し、
それが相手に触れることでも能力が働くようになっている。
人間だけでなく、ある程度の知能を持った生き物や、スタンドに対しても能力を行使出来る。
能力を受けた相手は顔や体の一部が薄く剥がれ「本」のようになり、そこには生まれてからの本人の記憶が
(誰々を犯したいという願望や初潮の来た時期なども)全て記されている。
ただし露伴自身の遠い記憶などは読み取ることが出来ない。
スタンド使いならばスタンド能力についても書かれているが、発現していることに本人が気付いていない場合は書かれていない。
「仗助に効く
挑発」と「仗助の髪型の由来」をそれぞれ知ってはいたが結び付けて記憶していなかった康一の記憶を参照したために予想外のリアクションを招いてしまった一幕など、相手の認識次第では同じものに関する記述が分散することもあるようだ。
本のページは破り取ることもでき、破り取られた相手はその部分の記憶がなくなり、体重が激減してしまう(見た目にはほとんど変化はない)。
記憶をただ読み取る以外に、ペンや
消しゴムを使い記憶を書き換えたりも出来る他、ノートの余白部分には命令を書き込むことが出来る。
命令はかなり融通が効き、本人が抵抗しても書き込まれた命令には逆らえず、
「時速70kmで背後に吹っ飛ぶ」というような人間の能力を超えた命令も出来る。
条件付きだが行動に制限を設けたり
自害させることも可能。
戦闘能力には乏しいが、一度本になった相手はほぼ露伴の思い通りになるため、非常に強力なスタンドである。
しかし、
分かりやすく強力なスタンド使いの宿命か、作中では能力を封じられたり、
逆に「知った者は死ぬ」系のスタンドを相手にしたり能力が仇になってしまうシーンが多く見られた。