最も有名なのは上記のイマーゴだが、それ以外にもいくつかの派生種が後続の作品に登場している。
流石に強さは初出より劣るものの、それなりの強さは持っている。
さしずめ「やっぱ恐怖や絶望、スフィア食ってるようなのは違うな」と言うべきだろうか
スパークドールズ(通称「SD」)として登場。ギンガ& ビクトリーと戦う(戦闘の経緯は ゼットン星人の項目参照)。
姿はイマーゴとほぼ同じだが、『サーガ』に登場した個体とは異なり背中の翅が無いのが特徴。
戦闘後は回収され、ラスボスの ビクトルギエル戦にてビクトリーのウルトランス「ハイパーゼットン・シザース」として使用される。
それまでどんな攻撃でも無傷だったビクトルギエルに、初めてダメージらしいダメージを与える活躍を見せた。
劇場版『ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』でも並みの攻撃が効かないエタルガーに大打撃を与えている。
亜種「ハイパーゼットンデスサイス」として登場。
翅の無いイマーゴという点は上記のSDと同じだが、その名の通り手が大鎌状のハサミになっている。
ゼットン星人マドックは「お前の力は調査済みだ」と自信満々だったが、オーブが新たな姿「ハリケーンスラッシュ」となり目論見が崩れる。
それでも互角に渡り合うもビックバンスラストで倒された。ちなみにかつて新マンがゼットンを倒すのに使ったウルトラハリケーンは、
投げられた後にテレポートで脱出するという成長を見せている。
その後、再生怪獣としてマドックのスペアボディである少女マーヤが操る、
ハイパーゼットンデスサイス(リザーバー)として登場。
こちらはオーブの真の姿であるオーブオリジンすら翻弄するほどの戦闘力を発揮したが、
マーヤとしての意識が制御装置である腕輪を破壊したことで動けなくなり、最後はオーブサンダーブレスターに倒された。
余談だが、デスサイスの腕部分は『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』にて、
同じく亜種である「ゼットン・ファルクス」の腕に流用された。
物語の黒幕であるインペイシャント(ゼットン星人)が召喚した切り札。
誕生の過程で、 ウルトラシリーズ最強怪獣と名高い完全生命体イフを捕食・吸収するという衝撃の展開がある。
ギガントは無重力弾を撃ち込まれた事で倒されたかに見えたが、その爆発を利用してイマーゴへと進化。
ダークザギと同等以上の力を持つウルトラマンFをも苦戦させる。
追い詰められたFがカラータイマーを破壊して強化形態に変身してもなお互角に戦ったが、
科学特捜隊の作戦で京都駅付近へ誘導され、駅前地下街の陥没に足下を掬われてしまう。
その隙にFの猛攻撃で成層圏まで吹き飛ばされ、サーガマキシマムと同様のパンチを撃ち込まれて倒された。
チームに1体しか編成できない「レジェンド怪獣」として登場。
ステータスは攻撃・必殺の値が高く、リーダースキル・継承スキル共に必殺技の威力上昇に特化している。
固有スキル「完全なる滅亡への法則」は必殺または攻撃で相手を倒した時、
次フェイズ終了時まで倒した相手と同相性のランダムな相手1体のスキル発動を封印する(ガード/反撃は除く)。
スキル覚醒を行うと、バトル中1回のみ必殺を受ける時にダメージ量を破滅的にダウンする他、SPが最大までアップ。
加えてバトル中1回のみ、3ターン目以降にスキルボタンで形態・パラメータ・固有スキルの一部が変化する
(オートプレイ時は3ターン目の行動開始時に発動)。
形態変化後は形態変化直後のフェイズ中のみ行動回数が1回増え、自フェイズ終了時に最も防御力(近)と防御力(遠)の合計が高い味方の周囲に移動する。
必殺技の「暗黒火球」は10ターンの間、相手を究極確率で「火傷」にし、
ウルトラマン(善悪)に必殺攻撃を行う時、このアタック中からフェイズ終了時まで相手の防御力がウルトラダウンする。
とにかく必殺技に特化した性能なので、SP系のスキルを習得させ必殺技の使用速度を高めるプレイヤーが多かった。
スキル覚醒には防御力低下というリスクが伴うが、隣接する味方を庇える タッコングとの相性が良い。
また、別ユニットとして上述した『オーブ』のハイパーゼットン デスサイスも実装されていた。
こちらは速属性で、固有スキル「忍び寄る死の大鎌」は味方が攻撃した時、相手の周囲に移動し、次のフェイズ終了時まで攻撃力・命中・回避率が小アップ。
更にフェイズ中1回のみ、フェイズ終了時まで射程がアップし、回避時には相手に300ダメージを与える。
回避・必殺技が頭一つ分優秀なスペックに加えてリーダースキルに「回避中アップ(近)」、
さらに継承スキルに「SP大アップ」「必殺技攻撃力大アップ」を備えている。
これに加えて必殺技の「暗黒大火球」は攻撃と同時に2ターン相手全体の命中率を中ダウンさせる効果があり、
奇襲して初手で必殺技を撃ち込みながら敵の攻撃は回避しつつ戦い続ける、という立ち回りが得意な性能となっていた。
無関係。
……一応、解説しておくと『ウルトラマンサーガ』以前に連載されていた漫画作品。
同作に登場する「闘士ゼットン」が メフィラス大魔王から渡された「ハイパーカプセル」を使用し、
パワーアップ・巨大化した姿が「ハイパーゼットン」と呼ばれている。
ゾフィーらウルトラ戦士達をまとめて返り討ちにするほどの戦闘力を誇り、
防御面でも撃ち込まれた無重力弾を逆に体内へ取り込み、M87光線を吸収するなど隙が全く無い。
しかし、人々を護ろうと奮闘する闘士ウルトラマンの猛攻撃で徐々に追い込まれていき、
更に カネゴンと共に 科学特捜隊の避難誘導を振り切って応援に来た ピグモンの風船が視界に入ったウルトラマンが、
その 身体の異常な弾力の正体と弱点に気付き、最後は新必殺技「零距離スペシウム・アタック」に敗れ、元の姿に戻った。
本項のハイパーゼットンとは無関係なはずだが、光線技ではなくパンチ系の必殺技で倒されたという顛末や、
『ウルトラマンF』における無重力弾を取り込む展開は、もしかしたらこの『超闘士激伝』のオマージュだったのかもしれない。
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