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嶋㟢陽介


イレル ラーズ グランバハマル トナ ガルト エバ リレクス(異世界グランバハマルに17年いたがようやく帰ってきたぞ)

殆ど死んでいる氏(※「殆ど死んでいる」がP.N.。あだ名は「ほとん先生」等)によるKADOKAWAのWeb連載コミック『異世界おじさん』の主人公。
名前の読みは「しざき ようすけ」(大体の人は苗字の読みが「しまざき」ではないのに驚いた経験はある事だろう)だが、
序盤から本名が出てくるまでしばらくかかっており、劇中でも準主人公の高丘敬文(たかふみ)を中心にほぼ「おじさん」と呼ばれる
(ちなみに苗字の「嶋」は「島」、「嵜」は「崎」の異体字。初見で「しまざき」とも読めなかった人も結構いるかもしれない)。
この事もあり、後述するアニメ版のEDキャスト表記でも「おじさん」で通されている。
声優は『チェインクロニクル3』では 石田彰 氏、アニメ版では 子安武人 氏が担当。桂が高杉に…

福岡県出身で、2000年17歳のお正月、お年玉でゲームを買いに行った時にトラックにはねられて17年間昏睡状態だった男性。
実は魂だけが剣と魔法のファンタジーな異世界グランバハマルに転送され、隔絶的な力を有して冒険をしていた、
いわゆる小説家になろうの異世界もののテンプレート主人公のような暮らしを過ごした経歴の持ち主
(きっかけが幽体離脱という点で、異世界冒険譚の古典中の古典『火星のプリンセス』まで遡っているかも知れない)。
しかし、容姿は典型的な細身のロン毛のオタクかつ老け顔で、性格も内向的であることが災いし、
整った容姿が普通の異世界ではオークの亜種」と認識され現地の人々から何度も狩られかけたり、
異世界ハーレムどころか基本ずっと一人旅など、異世界もののお約束をことごとく外したような生活を送っていた
(ただし周りに巻き込まれるばかりではなく、自身が現代日本基準でも空気を読まなかったり常識がずれた問題を起こす事も多々ある)。
そんな居心地悪く過酷なだけの異世界に未練などある筈もなく、彼は各地の伝承を元に日本への帰還の手がかりを探し求め、
大冒険の末に見事帰還を果たした所から物語は始まっている。

かくして17年後に帰還した=日本にあった肉体に魂を戻したのだが、
日本では昏睡状態のおじさんの処遇を巡って親戚一同は盛大な争いの末に一家離散。
実姉(たかふみの母)からもこの騒動で離婚したため正直会いたくないと言われるまで嫌われ、
目覚めてからはしばらく異世界語を話していたため、周囲には頭がおかしくなったと認識されていたこともあり、
最終的に消去法で甥のたかふみが窓口係になっており、そのたかふみも当初は公的な自立支援に任せるつもりだったのだが*1
異世界語と魔法を覚えて現代に戻ってきていたので目の前で魔法を披露して妄言ではない事を証明した途端、
たかふみが「これで稼げる」と掌を返し自立支援の書類を即処分。
たかふみと同居しながら、17年間もの社会や技術の進歩やジェネレーションギャップに戸惑いながらも、
異世界で培った魔法でYouTuberとして活動して生計を立てるようになる
動画で披露している魔法は視聴者からは魔法という建前の高度なCGと解釈されており、
活動から約1年でフォロワー数13,010人まで到達するなど、贅沢できる程ではないがそこそこ盛況
この規模感であれば(メンバーシップ登録による固定収入などを考慮しなければ)おおよそ月収2-30万円前後と推定される。

本作は主にたかふみ達に彼が自分の記憶を魔法で映像化して見せる、という回想の形で異世界にいた頃の話が進行する。

学生時代は一般的オタク男性らしく運動は不得意だったが、
グランバハマル時代は精霊との対話による多様な魔法や肉体強化による超人的な剣技を使えた。
そのため、何らかの要因で魔法が封じられるとクソザコナメクジになってしまうのが弱点だった
これはグランバハマルでも特異な能力であり、後に転移させた神が与えた翻訳対話スキル「万能話手(ワイルドトーカー)」の特殊能力によるものだと判明する。
異世界に飛ばされた直後、問答無用でオーク扱いされてボコボコにされた時「言葉が通じたら」と考えたことで神から与えられており、
地下牢に閉じ込められ一週間放置された際に正気を失わない為に、僅かに差し込む月の光に対して話しかけ続けた事で精霊との会話に成功。
これにより精霊と直接対話することで魔法を行使しているため、彼が行使する魔法は一般における魔法とはほぼ別物である。
戻って来た現代日本にも精霊が存在する為、魔法の力は失うことなく使用可能。
一方で、精霊の機嫌を損ねると割と簡単に世界を滅ぼしかねない事態になったりするリスクも伴う。
不用意に精霊をエアコン代わりにしようとした結果、地球全球凍結の危機なんて事態は日常茶飯事である。
精霊とは要は世界を構成する八百万の神様なのだから、敬う気持ちと適度な距離感が大事。そういう事、忘れちゃ駄目だよ。

必死になると周りが見えなくなって思考が飛躍する傾向があったり、空気を読まない所はあるが、
傷付いた者は敵味方関係なく助けるなど基本的に善人。
自分を監禁して食事も与えず餓死させられかけた見世物小屋の主人でさえ、一切の躊躇なく助けるほど。
藤宮からプロ野球で魔法を使って稼ぐプランを提案された際も「ちゃんと努力してきた者をズルして踏みにじるような真似はしたくない」と否定している
(そんな温厚な彼をして「礼節は…人として認められてからだ」と言わしめたあたり、第一印象「オーク」の旅路がいかに過酷だったかを物語っている)。
こうした人柄から、実は異世界で出会った女性達から好意を抱かれている節が見受けられ、
魔剣「凍神剣」の守護者メイベル=レイベール、心優しい少女勇者アリシア=イーデルシア、
そして特にメインヒロインと思しきエルフ女性とは、本名が長すぎるから*2(スイ)」という愛称を送り、
向こうもおじさんの事を「オーク顔」から下の名前の「陽介」と呼ぶまでに進展するなど、かなり長い間交友関係があった事が窺えるのだが、
悲しいかな、彼が転移した2000年はまだツンデレの概念が浸透する以前であり、
加えて異世界転移直後の過酷な経験などから当人の自己評価が限りなく低い事もあって、
エルフ筆頭に女性陣の素直になれない態度を額面そのまま受け止め、自分に対する好感度は低い(仲間に対しての友好的な感情はあっても恋愛感情はない)と断じ、
異世界転移もののお約束展開をことごとくスルーし続け、たかふみ達からは「おじさん……!」という目を向けられるのがお約束になっている
(尤も、当のたかふみ自身も自分に向けられる幼馴染の女性からの好意にはかなり鈍感であるため、これはもう血筋であろう)。
またネットにおいての煽り耐性は低く、自身の動画の使い古された定型文アンチコメに大真面目にレスバを仕掛けることもあったSNS以前の時代の人なんで……
あと、村を訪れればまずは村人一同と戦闘になり、気を抜くと寝込みを襲われ火炙りにされるのが日常というあまりに過酷な異世界生活の影響で、
帰還後もしばらくは些細な異変に過剰反応して即ナイフや銃を抜いてしまうような、ほぼベトナム帰還兵状態だった。

少年時代からSEGAのゲーム作品こよなく愛しており、良くも悪くも多大なる影響を受けている。
異世界で偽名を名乗る際もほぼ『エイリアンソルジャー』のキャラ名を参考にしている。
初恋の相手はソニックテイルスとか言い出すあたり筋金入りである。お前ケモナーの上にホモかよォ!
単なる趣味嗜好というだけではなく、異世界の過酷な環境でおじさんが生き抜いていく上で重要な支えとなっており、
おじさんが何か含蓄のありそうな話を始めた場合、最後は概ね「俺はこれをSEGAの〇〇から学んだ」とオチが付く。
その人生へのSEGAの食い込み具合は、現実世界に戻ってきて最初に訊いた事が「SEGAはゲームハード戦争でどうなったか」で、
「とっくに撤退したけど」と言われて思わず「異世界で常用していた『つらい経験・記憶を消して脳と精神を守る呪文』(イキュラスキュオラ)でその記憶を即消したレベル」であった
(ちなみに彼の転移した2000年はPlayStation2の発売直前(2000年3月4日発売)。
 セガが家庭用ゲームハードからの撤退を表明するのは約1年後の2001年1月末のことである。
 そのセガが以降サードパーティとして現行ゲームをPS系列機で出していく事になったのを知ったらさらに即イキュラスキュオラものであっただろう)。
実際冒険の中でメイベルにUFOキャッチャーのあの曲を歌って貰った時は、涙でぐしゃぐしゃの顔で気絶するように熟睡するなど、
ギリギリの精神状態をSEGAがかろうじて支えている形なのが窺えて大変お労しい。
ちなみにこの曲の出典元も『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の「STAR LIGHT ZONE」である
(メイベルを演じた悠木碧女史は『ソニック』シリーズのファン)。
パーポーペーポーン
新世紀エヴァンゲリオン』も(当時セガハードに多くゲームを出していたこともあって)全話視聴済みである。声的には出演もしているが
同時期の作品で言えば『魔法騎士レイアース』のスポンサーもセガだったが、こちらは現状特に触れられていない。
女児向けアニメかつ、苦手なRPGがモチーフ(現にセガハードでもGGの『2』が育成ゲーだったのを除きRPG)なので見ていなかったのだろうか?

『ソニック』や『エイリアンソルジャー』、『ダイナマイトヘッディー』といったアクションゲームにドハマリしていた事は随所に見られるものの、
RPGについては「道中で得た情報が覚えられない」「会話パートを次の戦闘までのインターバルとしか考えてないため、そもそも話を聞いていない」
といった悪癖で大の苦手であるため全く触れておらず、帰還後に触れたドリームキャストの『ソニックアドベンチャー』にもかなり苦戦していた。
グランバハマルでの大冒険中も「大事な話を聞き流す」「背中を預けた仲間であっても常にどうやって倒すか考えている
「『出来そうだからやった』のようなその場の思い付きで大惨事を起こす」といった感じで、この悪癖があちこちでトラブルの元になった。
この発想の瞬発力のお蔭で助かった事態もままあるので怒るに怒れないのがまた悩ましい……。
もちろんセガには『ファンタシースター』シリーズを筆頭に数々の名作RPGやADVがあることは言うまでもなく、
特におじさんが転移した2000年直前はセガサターンに限っても、
『グランディア』『デビルサマナー』『ソウルハッカーズ』『LUNAR1・2』『ラングリッサー3・4』『バロック』『プリンセスクラウン』、
ADVで言えばセガのみならずゲーム史上に燦然と輝く金字塔たる『サクラ大戦』の発売直後と、
20年以上経過した今日でも語り継がれる傑作ゲーム揃いな豊作時期だったため、これについては完全におじさんの趣味嗜好の問題である。
メタ的な話をすると、おじさんがRPGのお作法を理解していたらグランバハマルでの冒険における奇行のほとんどが起こらないため、
敢えてこうした設定になったのだろう…

なお、先述の通りおじさんは「辛い記憶は自分を保つため封印する癖がついていた」ため、「仲間と呼べる人はいなかった」
「エルフは自分を罵るだけの嫌な奴だった」という自己認識すらも、実はこの後の辛い経験を覆い隠すため改竄された記憶なのでは…?
と考察するファンもおり、この後どんな悲劇が待つのかと戦々恐々とした目で見られているおじさんが信頼できない語り手過ぎる……

読者からの人気は高く、2022年にアニメ化され、制作にあたってセガの公認を得ており、
原作では伏字だった社名やゲームタイトルも、アニメでは伏せられずそのまま使用されていたり、
OPの映像も全てセガハードで出された作品のパロディであることから、同世代のゲーマー達含めた未読の層からも注目されたのだが、
同時期にコロナ流行が起きたことでアニメ業界も多大な悪影響を受けたのが祟って制作に遅延が生じ、放送延期を繰り返した不遇な作品でもある。


「ダメな自分…?ダメだなんて誰が決めたんだ
 誰かに言われた生き方じゃなく 人は自分のやりたい通りに生きていいんだ
 それを貫く力が強さだと俺は思う……!」

「俺は周りに何を言われようともSEGAユーザーだった」


MUGENにおける嶋㟢陽介

Xkleitoss氏による、PixelMateDA氏提供の『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。
ナイフや魔法による突進技などの近接攻撃や、魔法による飛び道具と広範囲攻撃を備えたオールラウンダーなキャラとなっている。
超必殺技では「形貌変躯」で竜と化して攻撃する。
AIもデフォルトで搭載されている。
DLは下記動画のコメント欄から


「SEGAハードを選んだ人間がそういった人生を歩めると思うなよ?」

(この人はなんでゲーム機にそこまで人生を引っ張られてるんだろう…)

出場大会

  • 「[大会] [嶋㟢陽介]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
たかふみは高卒で大学に進学せずにアルバイト暮らしで生計を立てている。
進学しなかったのは十中八九一家離散の影響で経済的に不可能だったと推測でき、
時系列的にリーマンショックを発端とした就職氷河期世代末期のようなので高卒で就職も難しかったと思われる。
つまりニート不可避な中年を養えるような経済状況じゃなく、収納魔法で持ち込んだアクセサリーも、
地球に無い鉱物で作られていたのが祟り査定者から玩具扱いされて大した金額で換金されないため、
魔法が使え配信で稼ぐ目途が無ければおじさんは確実に詰んでいた。

*2
エルフの王族出身のため、尊称まみれの長ったらしい名前になっており、
そのフルネームはスザイルギラーゼガルネルブゼギルレアグランゼルガ=エルガであるとの事。
本人もこんな長い名前を覚えさせるのは現実的ではないと考えているものの、王族故に略したりするのは普通に不敬らしい。
しかし、おじさんはこの長い名前をちゃんと覚えており、実際に諳(そら)んじる事も出来た。
おじさん曰く、ちゃんと意味のある文章で構成されているので、エルフ語を理解していればそう難しくはないとか。

なお、一体この長ったらしい名前がどんな意味の文章なのか要約するならば、
讃えよ()奉れ()恐ろしいほど強靭に民衆を従える(イルギラーゼ)敵対者の()村を焼く(ルネルブ)極めて()祝福されし者(ギルレア)万象に(グラン)殊更()雷に(ルガ)
 細切れにする(エル)敵対者を()である。
尊称を省くと、王家成立の経緯を説明する「イルギラーゼガルネルブ」あたりが家名で、それより後ろが個人名っぽい?
「敵打ち払う雷の愛し子」的な名前は武門の家柄のお姫様なら割とアリだが、他の語も悉く物騒なので完全に蛮族の征服者の名前だよ……!


最終更新:2026年08月23日 17:09