グループSNE製作のTRPG『ソードワールド』の舞台であるフォーセリアの一地方を舞台とするメディアミックス作品『ロードス島戦記』のヒロイン
(ただしロードス島の方が登場が先かつ知名度も上なので、一般的には「ロードス島がある世界がフォーセリア」という認識の方が強い。
なおロードス島という地名はギリシャに実在し、『ロードス島攻防記』なんて歴史小説も存在するが何の関係も無い。
当然バードス島とも関係は無い)。
CVはOVA版及びゲーム版が
冬馬由美
女史。カセットブック版が
鶴ひろみ
女史。
TVシリーズ『~英雄騎士伝』が
新山志保
女史 →
野田順子
女史。
そしてオリジナルとなるセッションでの中の人(プレイヤー)は作家の山本弘(心はいつも15歳)氏。
ただし本人曰く初期の数回以降は女性プレイヤーに代わったのだとか
本シリーズこそが日本におけるTRPGの知名度上昇に最も貢献したと言っても過言でない
(そもそも『ロードス島戦記』は、
CRPGブームに乗じて元祖であるTRPGの知名度を上げようとして作られた作品であり、掲載誌もパソコン誌である)。
実は下に書かれた設定の殆どは水野良氏が小説化した時に後付けされた設定であり、
初登場時である『誌上リプレイ』では(中の人の所為もあり)、
ゲームマスター(水野氏)の性格を読んで話を有利に進めようとする
ゲーマーそのものの性格であり、
紅一点ではあったがヒロインではないし、パーン(小説での主人公)は単なる仲間に過ぎずロマンスも無いし、ハイエルフなんて設定も無い。
永遠の160歳
帰らずの森出身のハイ
エルフの女性。精霊を召喚して使役する魔法使いであり、同時にそこそこの剣の技量も備える魔法剣士。
主人公パーンと長く行動をともにする、小説本編におけるメインヒロインである。
外見は金髪のロングヘアの美人で、
尖った耳とアーモンド型の釣りあがった瞳が印象的。
剣士として鍛えているためか、エルフにしては力が強く、長身でスリムな体型。
ただし極度の貧乳で、クロスオーバー作品『魔法戦士リウイ ファーラムの剣 ~呪縛の島の魔法戦士~』において
同シリーズのキャラクターと共演した時には、作中で
「胸がない」事を幾度も指摘されているミレルと比べても小さい事が明記されている。
本人も(種族的に仕方のない面があるとはいえ)この事を気にしており、この点では人間の女性に羨望がある。
OVA版最終回のポロリシーンではそこそこ有るように見えるが。てか、上に貼られた絵でも並み以上有るよね?
まぁ当時のオタク業界は、
この程度では貧乳と言われるほど巨乳が溢れ返っていたから
しょうがない
(当時のトレンドは「
童顔で巨乳」。ただし顔以外は全て大人体型なため
ロリ巨乳とは別物)。
ちなみに昔の作品のエルフは痩身が基本だったが、ソードワールドVer2.0のフォーセリア世界では、
そんなの関係ねぇと言わんばかりの戦闘力を誇るエルフも増えてきている
ついには世界最初のTRPG『
ダンジョンズ&ドラゴンズ』にまで
新世紀スタンダードエルフなんてのが出てきて……。
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『若獅子の戦賦』に登場 |
イラストは『中国嫁日記』の作者にして、新世紀スタンダードTRPG概念の提唱者である井上純弌氏。PLは田中天氏。
一応書いておくと、日本製リプレイのキャラクターであって、アメリカ原作のルールブックに載っている訳ではない。
……「公式リプレイのキャラクター」なのがディードリットと違うところではあるが。
(『ロードス島戦記』も初期は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を使用していた。
そのために『「D&Dを紹介する記事だから」で許されていたロードス島も「単行本化(商品化)」するには 高い版権料を払う必要が起きた』ために、
オリジナルルールでやり直した作品を単行本として売り出す事になった)
それに彼女も人間の騎士に恋する乙女である為、ちゃんとディードリットの系譜に連なる存在である。安心されたし。
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一方、OVA版以降にディードリットのライバル扱いされた
(小説版ではライバルと言えるほどの接点がない
*1。そもそもリプレイ版だと登場していない)、
ダークエルフのピロテースは
差別化の為か巨乳である。
悪の女幹部はお色気担当ですものね。これまた現代では特撮を除いて
時代が変わってしまったが。
実際にはTRPGリプレイの『ロードス島伝説』にも巨乳のエルフが出ているが、割と知られていない。
まぁ『伝説』は『戦記』のヒットを受けて作られた外伝作品(本編の数十年前の話)な上アニメ化もされていないので
(戦記リプレイ版1986年、戦記小説版1988年、戦記OVA版1991年、伝説1994年、戦記TV版1998年)。
小説・リプレイにおける出渕裕氏の(勘違いによって生まれた)ディードリットのイラストは、
その後の日本のファンタジー作品におけるエルフのヴィジュアルイメージ、
すなわち「尖った」(SNE曰く「バルカン人(アメリカのSFドラマ『スタートレック』に登場する異星人)の耳」)ではなく、
「長い」(SNE曰く「ロバの耳」)と言ったほうが良い耳を決定づけるものとなった。
上記の新世紀スタンダードエルフも耳の形的にディードリットの末裔である。
更にロードス島戦記がOVA化されて海外に輸出された際、元祖たる『
指輪物語』が未だ映像化されていなかった事もあり
(長年「壮大過ぎて映像化不可能」と言われていて、初映像化(実写特撮)は2001年。
アニメなら可能だったたろうに)、
海外のオタクたちにまで「エルフ耳はロバの耳」を強く印象つけるという結果を産み出した。
今日のエルフの耳が長いのは、このディードリットによるものと言っても過言では無い。
なお出渕氏によれば、長い耳のイメージは映画『ダーククリスタル』のヒロインであるキーラから想起されたものであるらしい。
これにより、「エルフの耳はあれぐらい長いものだ」というイメージがなぜかインプットされてしまっていたとのこと。
ただしキーラ自体はエルフではなく、羊の擬人化のような姿で大きな目と長い耳、羽を持つゲルフリン族という種族である。
そんな彼女を生み出した水野氏が後に「ソード・ワールドRPG」のリプレイで演じたのが
既存のエルフ像を尽く破壊した「白いダークエルフ」スイフリーというのも面白い話ではある。
(白いダークエルフ=
心の綺麗なダークエルフ…ではなく肌は白いが心は黒い(
手段を選ばない)と言う意味。
尤もディードリッドもリプレイ版だと似たようなものだが…要はゲーマー気質を更に尖らせたキャラであり、
スイフリーの使った「抜け道」を塞ぐ為にルールの大改訂が行われる事に。
10倍スリープなんて筆者もルールを見た瞬間に思い付いたけど)。
(フリー百科事典Wikipediaより抜粋・改変)
2014年には短編アニメ『召しませロードス島戦記』の最終回にパーン共々ゲスト出演している。
また、コンプティーク30週年記念ドラマCDで
あいつらと共演している。
双方ともCVは旧OVA版の草尾毅氏&冬馬由美氏。
MUGENにおけるディードリット
ナインボール=セラフや
VAVAでお馴染みの、石上歩氏の手描きのものが存在していた。
現在はSitemixのサービス終了に伴うサイト消滅により、残念ながら入手不可。
最終バージョンは0.9。DosMugen0414用とあるがWin版でも問題なく動作する。
ボイスは一つだけ搭載されている(OVAより)。
原作で何人もの屈強な男達を
刺殺してきた
レイピアと、ソードワールド界のエルフが得意とする精霊魔法を操り戦う。
無敵技は持たないが、ワープ技である精霊魔法「ブリンク」の半ばチート性能に加え、高速の前後空中ダッシュやアドバンシングガードまでも揃えており、
比較的古参キャラながら近年のコンボキャラにも十分対抗できる力を秘める。
時間差追尾する飛び道具の「シルフ召喚」、画面半分まで届く「疾風突き」、ものすごい勢いで目押しが繋がる空中小足は立ち回りの要。
超必殺の「盟友”イルク”召喚」は某風の魔装機そっくりの精霊を呼び出し竜巻を発生させる技だニャン。
Readmeにも記載があるが、本キャラは「イルクを召喚できる=原作小説2巻「炎の魔神」終了時のディード」という事になる。
前述した高性能ワープ技「ブリンク」を、ガードの代わりと言わんばかりに使用し、
画面中をヒュンヒュン跳び回りつつ、ワープ後の隙を突かれて投げ飛ばされたりしながら
レイピアのリーチで一方的に攻撃可能な、やや近~中距離を保ち戦う。
メインで使う技は、連続で突きを繰り出す「烈風突き」。
全段クリーンヒットすれば結構なダメージで、ガードされても削りが強く、
加えて多段攻撃ゆえのノックバック効果で反撃を受けづらいと、これまたかなりの高性能。
屈ガードやブロッキングされると十分に押し出せず、反撃を受ける事があるものの、
比較的気軽に振っていける部類の技なので、頻繁に使用してくる。
超必殺の「盟友”イルク”召喚」は、あまりコンボの締めに使う事はせず、
発生保障を盾に相打ち狙いで出したり、対空技として使ったりと、単発で振る事が多い。
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というのも |
この「盟友”イルク”召喚」普通に使う分には、無敵はなしだが発生保障ありのよくある1ゲージ技なのだが、
ちょっとした裏技があり、相打ちになってディードが怯むとディードの側だけロックが外れてしまうのだ
(通常は技の終了まで技モーションを取り続ける)。
しかも技に発生保障があるため、大抵の場合相手は竜巻に捕まり、
ダメージを受けつつ拘束されている最中そこに自由に動けるディードの「烈風突き」の追撃が決まると、一気に4~5割近いLIFEを持っていかれる。
「盟友”イルク”召喚」絡みのコンボの様子(2:50~)
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対空に使う場合でも、相手に十分な高度がある状態で竜巻を当てる事で、
そのまま上空で拘束しつつダメージ→落下するまでに「烈風突き」で拾って追撃というコンボが狙えるため、
同じくクリーンヒットした場合4割ほど吹き飛ぶ。
ディードには2ゲージ以上の技が実装されていないため、
火力を補う手段(?)としてこの簡易AIは積極的かつ超反応でこれらのコンボを狙ってくる。
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簡易AIである事と、ディードの攻撃自体が打点の高い事もあって、ちびキャラは苦手のようだ。
また、相手との距離が「烈風突きが届かない程度には遠い」「飛び道具を使うには近い」スポットに入ると、
延々「疾風突き」を繰り出すワンパな固めに入る事もあるが、その辺はご愛嬌という事で……。
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大会ネタバレ |
DosMugen時代から存在する古参キャラなのだが、当時はAI同士の対戦が主流ではなかったためか、
有名キャラ(?)にもかかわらずAIが作られる事はなく、その後も長らくAI無しの状態が続いた。
そのため2005年2月と随分昔に公開されたキャラながら、大会動画などには全く縁が無く、
初出場はなんと2009年12月開催の、 ラノベシングルトーナメントだったりする。
そのの初出場となった大会においてもAI無しでの出場であり、
同じくAI無しでの出場であった アヤ・ブレアとの泥仕合の結果、敗退している。
その後はまた一年以上に渡って大会に縁の無い状態が続いていたが、
2011年の4月に前述の簡易AIが公開されると一気に出番が増えはじめた。
簡易AI搭載後の初出場大会となった「 R.P.Gランセレタッグフェスティバル」にて、
コメント欄での推薦から(?)追加枠として出場、3回戦に進出する健闘を見せた。
「 無茶?無謀?第5弾 『成長+大貧民』」では、Mブロックに参戦。
並み居る遠距離攻撃キャラを相手にワープによる回避・反撃で連勝を重ね、
トップクラスの成長を見せてブロック内での注目を集めた。
大妖精とタッグを組んで参戦した「 第三回東方夢幻童空杯」においても、
お互いワープ技を持つという性質が弾幕が主体の東方大会にマッチしたのか、
3回負ければ敗退というルールの仲で5勝を挙げ、
またランセレ運にも恵まれたのか中々脱落せず終盤まで食い下がり、ダークホース的な活躍を見せた
これらの出場機会は簡易AIの完成から数ヶ月以内に巡ってきており、ディードリットというキャラの需要の高さが窺い知れる。
苦節6年目でやっと花開いた(?)キャラだが、まだまだ出番はこれからのようだ
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出場大会
*1
基本的にピロテースはマーモ帝国親衛隊長の暗黒騎士アシュラムのオマケ扱いであり、
そのアシュラムの目はマーモ皇帝を倒したフレイム王に向いており、自由騎士(悪く言えば浪人)のパーン(+ディードリッド)に興味は無い。
パーンの方も特にアシュラムをライバル視する事も追う事もない、と言うか直接戦った事は一回しか無い。
あくまでも主要人物でただ二人だけのエルフの美女と言う事で(主にイラストの)ネタにされただけである。
また小説における地の文ではピロテース自身も「(自分は)種族の割に大きい」という旨の認識を示しており、
ダークエルフ全員が彼女のように豊満だという訳ではない。
実はロードス島戦記シリーズでパーン一行が討ち取った大ボスは灰色の魔術師カーラしか存在しない。そのカーラも直ぐに復活したが。
伝説のレッドドラゴンを打ち取った一行にパーンも居たが、「も居た」と言う様に「パーン一行」とは言いづらい
(フレイム国王一行(パーン含む)+ヴァリス国王一行+マーモ皇帝一行と言った方が正しい。
なお、なんでこんな事になったかと言うと、山の麓で軍隊で討伐しようとしたら凄まじい被害を出しての返り討ちにあったので、
超英雄(国王達は全員パーンより強い。ついでにアシュラムもパーンより強い)による巣への突撃が敢行されたため。
ただし、マーモ皇帝一行だけは巣にある秘宝を狙っていたら偶々かち合っただけだが)。
最終更新:2024年10月06日 10:48