初代ラスボスという事でその人気は高く、皆勤賞の『モンスターズ』シリーズを始め、外伝作品へは何度も出演している。
『モンスターズ』では一部を除いて人間形態と竜の形態の両方が登場。
前者はそれほどでもないが、後者は全モンスター中でも最強クラスの強さとなる事では共通している。
「しん・りゅうおう」なる凶暴化した設定の形態が登場したものもある。
ロトシリーズ以降のナンバリングである『VIII』には彼自身は影も形もないが、「竜神王」なる人物がクリア後の物語で登場。
その竜神王が変えた姿の中に「永遠の巨竜」があるのだが、これがドラゴン形態の彼にとてもよく似ているのだ。
特におたけびを使用する際のポーズは、竜王そのものとしか言い様がないくらい似ている。
また、『キャラバンハート』で「竜王は不滅の魂を持ち、転生を繰り返す」という設定が明かされた事と、
戦歴の永遠の巨竜の紹介に「輪廻の如く姿を変える」という記述もあるため、これがしばしば議論の的になる。
さらに『モンスターズジョーカー』では竜神王とは別のモデルで、顔を左に向けたお馴染みの構えで登場している。
その後、かつてアーケードで稼働していた『バトルロード』では、先述の「永遠の巨竜」の姿をしている。
どうやらどちらのモデルでも竜王と扱って良いらしい。
その『バトルロード』では暗黒神ラプソーン(『VIII』のラスボス)に続く2体目の大魔王として参戦。
この時点では変身後のみの参戦だったが、『バトルロードII』より変身前の竜王(人間体)も登場した。
ここで龍神王に続き変身前の竜王も脱デフォルメした新デザインとなっている。 なお新デザインでも鼻は無い模様。
性能面ではちからが高く灼熱系特技を得意とする、プレイヤーが使用可能なカード版ではお供が2体付くタイプなのも特徴。
だが「ドラゴンキラー」や「ドラゴン斬り」に弱いという分かりやすすぎる弱点があるため数あるボスの中では大人しめの性能。
竜王は我々の中でも最弱…
だがしかしアニメーションの良さに定評のある本作、一動一挙がやたらイケメンになった御姿はファン必見。
歴代ラスボスが揃い踏みした『IX』でも登場。第2形態の姿で、凍てつく波動以外の補助技を一切使わない攻撃に偏った性能を持つ。
それは即ち行動のほぼ全て攻撃につぎ込むため、回復の機会も無くパーティが崩壊する事も多々ある。
彼より能力の高い魔王もいるが、それらをひっくるめたとしても強さはトップクラスで、配信無しで戦う事ができる歴代ボスの中では最強とされる。
倒した後の経験値乞食を見なかった事にすれば、見事に初代ラスボスの貫禄を見せつけたと言えよう。
『モンスターズ』シリーズではドラゴンに変身する呪文「ドラゴラム」を唱えると竜王の姿になる。
初代『モンスターズ』ではこれを利用し「竜王が戦闘中、真の姿へ変身する」ネタを疑似的に再現していた。
後の『バトルロード』や『ヒーローズ』でも、マーニャのドラゴラムで竜王の姿を拝む事ができる。
『いたスト』シリーズでは、
『FF』との クロスオーバーである『SP』、『 スーパーマリオ』シリーズのキャラと共演する『DS』及び『Wii』に登場。
『SP』『DS』では初期のデザインだが、『Wii』では新デザインからの再デフォルメで強面になっている。
『SP』のスフィアバトルにおける職業は唯一の「賢者」。いずれもSランクと最強クラスの強さを誇り、
あらゆるテクニックを駆使しないと勝つ事は難しいだろう。
だが、真に注目すべきはそのキャラ付けである。
高圧的で野心家なキャラ設定であるが、ちょっとコミカルな一面もある。
例えば、ゴールドソーサーを「竜王遊園地」に、スラバッカ島を「リュウバッカ島」に無理やり改名しようとしたり、
高額物件に入ってお金を散財してしまった時は「こ、このぐらいの金、痛くもかゆくもないわ!!はっはっは……はぁーっ。」と涙目で強がったり、
ダーマ神殿で「転職か……。 今まで いちども考えもしなかったが いちど 勇者になるのもいいな。」とその気になったり、
マリオサーキットのカートを欲しがったりと枚挙に暇がない。
また、『DS』では色々な衣装を装備できるのだが、その中にはキャラクターのコスプレ衣装もある。
『マリオ』シリーズのキャラクターのコスプレをしていると、彼は自らの配下と勘違いして個別の反応をしてくれる。
マリオのコスプレだと アンクルホーン扱い、 ルイージだと キリキリバッタ扱い、クッパだと ガメゴン扱いなどなど。
全部『I』にはいないモンスターだが
相手として不足は無くキャラクター的にも面白いので、上級者ならばCOMは彼を選ぶのがお勧めである。
『III』と『I』の間を描く漫画『ロトの紋章』では若かりし頃の竜王が登場。
魔神「異魔神」の配下の四魔王の一人として、主人公アルス王子が生まれたその日に城を攻め落とした。
作中では主に地下世界アレフガルド方面の指揮を担当しており、地上が主な舞台の作中で出番はそれほど多くはなかった。
作品後半で自身の出生の秘密を知り、それを問い詰めようとした所で肉体を取り戻した異魔神に裏切られ、
ロトの子孫アステアに異魔神の 闇の衣を剥ぎ取るための光の玉を託して姿を消す。
その後は最終回の1カットで『I』時代の姿で玉座に座っている姿が確認できる。

吉崎観音の漫画『ドラゴンクエストモンスターズ+』ではテリーが作り上げた魔物の一体として登場。
ギラをまるで粘土のように操って上級の呪文(ベギラマ・ベギラゴン)を作り上げたり、ベホイミでの回復や体を棍棒の形に変形させての打撃を使う。
たびだちの扉から突然現れ、旅の扉を塞いでしまう。そして邪配合の力によってモンスターじいさんのしんりゅうを取り込んでしまい、
自ら旅の扉を作って異世界に逃げ込んだ。
彼が作った旅の扉は『ドラゴンクエストI』の世界にそっくりにできており、種族的な記憶から作り出したものらしい。
しかしわたぼうの導きによって本物の世界から勇者(『I』の主人公)が紛れ込んでおり、クリオパーティとの対決では彼とも対決。
この時勇者は自分が戦うべき相手である竜王との違いを見抜いており
(勇者は倒した魔物の言葉から竜王のカリスマを感じ取っていたが、こちらにはそれがなかった)、
以降の彼は「りゅうおう≒」と表記されるようになる。対してりゅうおう≒も勇者に潜在的な敵意を抱いていた。
クリオパーティと連携した勇者の剣技によって4つに分割されるが、それでもなお勇者を捕まえて、元の世界へ続く扉を作り飛ばしてしまう。
その後は再び竜の形態に変化、完全に傷を治してクリオパーティを蹂躙し嘲笑うが、 そこに本物の竜王が飛来、一撃で倒された。
りゅうおう≒は確かにクリオ達にとって全滅寸前に追い込むほどの強敵だったが、この捻じ曲がった性格や勇者の発言、
その後テリーの配下モンスターから「邪配合を使いこなせず種族の力に溺れた愚か者」扱いを受けるなど徹底して小物扱いで、
対する本物の竜王は目つきが鋭く、本来敵対する人間であるはずのクリオには手を出さず名を告げて去るなど、誇り高く描かれており、非常に格好いい。
同じ種族のはずなのに凄い差である。
その後クリオがロラン(ローレシアの王子)に「りゅうおうと戦ったことがある」と自慢した際には、居城でそれらしき人物がくしゃみをしているが、
これがクリオがその時いた世界なら、設定上彼は本人ではなく、ひ孫(あるいはさらに子孫)のはずである
(元の世界の本人がくしゃみしたのかもしれないが)。
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