「愚かなペコポン人め、我が輩が地球侵略するのであります!!」
『月刊少年エース』にて連載中の漫画およびサンライズ製作のアニメ作品『ケロロ軍曹』の主人公。
ガマ星雲第58番惑星「ケロン星」から地球の侵略を目的にやってきた宇宙人。
担当声優は『
機動戦士Vガンダム』のカテジナ・ルースを演じた
渡辺久美子
氏。
ちなみにアニメ版の声優は故意にか
ガンダムシリーズ出演経験者がやたら多い。
身長55.5cm、体重は5.555kg。誕生日は地球周期で12月9日(作者と同じ)。
地球侵略への先遣隊「ケロロ小隊」の隊長を務める(部下のクルル曹長の方が階級的には上だが「隊長なんて面倒」という理由で辞退している)が、
日和見かつ適当な性格から部下からの人望はほぼ皆無。
おまけに腹黒い上に優柔不断、問題を先送りするお調子者であり、その性格のせいで痛い目に遭うことも多い。
ただし、「あの頃」と呼ばれる黄金期には数々の武勇伝や大会での優勝経験を残しており、
その時期に出会ったアンゴル族の少女にして恐怖の大王、アンゴル=モアからはベタ惚れされている
(ケロロが夏美を婚約者だと偽った際は、
地球もろとも心中しようとする程度に)。
潜入任務中に日向家の長男でオカルトマニアの少年・冬樹に見つかってしまい、
さらには冬樹の姉である長女の
夏美にケロボールを取り上げられてしまった事で、家事手伝いを条件に日向家に居候している。
冬樹とは親友同士である一方、夏美からは、「ボケガエル」なる蔑称で呼ばれ頭が上がらない。
任務の真っ最中のはずなのに日々
ガンプラ制作に没頭し、
家事をサボったり、侵略作戦や悪質なイタズラを仕掛けては夏美にお仕置きされることも多いが、何だかんだで大事な家族の一員として扱われている。
前述の通り傍迷惑なトラブルメーカーではあるが根は善人であり、真っ当な良心や責任感も持っている。
仲間や友人、場合によっては敵をも思いやる優しさや地球やケロン星の危機に体を張って立ち向かう勇気や根性もたまに見せる。
ケロロを含めた小隊メンバー達全員がやればできる、やる時はやるタイプなあたり
この人を髣髴とさせる。
一人称は「我が輩」、語尾には軍人らしく「~であります」が付く。
ちなみに上記台詞の「ペコポン(原作ではポコペン)」はケロン人の言葉で「地球」の意味。
後に多分ノリで『ウルトラセブン』のノンマルトのパロディネタ突っ込まれたりもしているが
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ポコペンポコペンダーレガツツイタ |
上述のように原作では地球のことを「ポコペン」と呼称するが、アニメ化の際に「ペコポン」と名称が改められている。
これは本来「ポコペン」が日清戦争の時代に使われていた「兵隊シナ語」(兵隊が持ち帰った中国の言葉を元にしたフレーズ)の、
「不彀本」「取るに足らないもの」「くだらないもの」を指す言葉であったことに由来する
(子供達にとっては「ポコペン」は遊びの一種として取り入れられているが)。
作者がこの「兵隊シナ語」を意識していたのか否かは不明だが、メディアの自主規制対象となるワードなので、
アニメ版やそれ以降のメディアミックス作品では全て「ペコポン」に改められることとなった。
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ストーリーは作者の吉崎観音氏が漫画家を目指すきっかけとなった『
ドラえもん』を意識したエピソードや、
演出(居候・SF的なひみつ道具など)に加え、漫画や特撮、芸能や映画と言った、
ありとあらゆる媒体からのオマージュ・パロディがこれでもかと言うほど盛り込まれている。
ケロロのデザイン自体も元アシスタントの古賀亮一氏の『ゲノム』の緑のイケメンこと
パクマンが元だと言われている。
アニメにおいても
「製作がサンライズなのにいいのかよそれ!」と
突っ込みたくなるオマージュの数々は健在である。
(というか更なるネタの追加や元ネタのキャストご本人を呼んでくるなど原作から更に悪化、暴走している節もある。
ドロロ、
ガルル、
新ケロロのキャスティングは明らかに「ネタ優先」で選んだ結果である)。
ゲームでもパロディは自重していない。開発元のナムコネタはいいとしても……。
映画化もされ、同時上映作品『まじめにふまじめかいけつゾロリ なぞのお宝だいさくせん』にも1シーンだけ登場する
(逆にケロロにもゾロリが1シーンだけ登場している他、ケロロの原作漫画にゾロリそっくりなキャラが登場したり、
ゾロリの絵本のモブの中にケロロがいたりと双方向でコラボしている)。
超劇場版四作目では、かつてケロン人が恐竜時代の地球に侵略した時の名残のドラゴン化形態「ウォリアースタイル」が、
ケロン人全員に存在するという設定が生えたりもした。かなりイカすデザインだが、例によってほぼ劇場版限定形態である。
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MHシリーズとのコラボ |
カプコンから発売されたゲーム『モンスターハンター3(トライ)G』において、
ケロロ軍曹とのコラボ企画として2種類のイベントクエストが配信されている。
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クエストの内容 |
2011年12月30日に配信開始。
こちらは「チャナガブル」というチョウチンアンコウのような大型モンスター1体を狩猟する、
という極めて単純な内容のクエスト。
偵察とあるが、別に見つかったらクエスト失敗というわけではない
そもそもゲームの仕様上、見つからずに倒すというのはほぼ不可能である
これといって特別な要素は存在しないが、狩猟後の報酬画面にてあるアイテムが入手可能であることから、
配信当時は
あちこちのハンターがこのクエストをひたすら繰り返す
という現象が発生した。
詳細については
こちら
を参照のこと。
2012年1月27日に配信開始。
内容はガノトトス亜種1頭の狩猟。ただし倒せばいいのが1頭という意味で、実際にはガノトトス亜種は
同時に2頭出現する
。
上記のクエストと異なり、イベントクエストらしく特殊な要素が存在する。
…というのも、このガノトトス亜種は
1頭が異様に大きく、逆にもう1頭は異様に小さい
のである。
特に大きい方は攻撃力・耐久力が非常に高く設定されており、かなり強力な防具を着ていても、
威力の高い水ブレスなどをまともに受けると 一撃で倒されることもあるほどである。
おまけに攻撃力だけでなく、謎の当たり判定(亜空間判定等と呼ばれる)から来る攻撃の避けにくさも非常に厄介。
このため、一部で
ママトトス
というあだ名がつけられ恐れられている。
ちなみに小さい方は見た目通りの攻撃判定となっており、耐久力も大きなものと比べて低く設定されているため、
この小さい方を集中攻撃して一気に仕留めるのが一般的なクリア方法となっている。
しかし、敢えて大きい方の個体を倒してクリアするという猛者も存在し、動画も上げられている。
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余談だがこれらのクエストは、依頼内容の文章からおそらくケロロ軍曹が直接依頼したものと思われる。
しかし
どう見ても世界観に合わない風貌である彼からの依頼をよく通したものである。
また、両方とも「釣りカエル」というアイテムを使うことで釣り上げることができるほど、カエルを好物としているモンスターである。
そのため、怖くて自分から狩りにいけないからハンターに狩猟を依頼したのではないか、と考えるプレイヤーも多いとかなんとか。
そもそも宇宙人とかMH世界に存在していいのかという気がしなくもないが、
後の『MH4G』では 銀河最強のバウンティ・ハンターまで存在している事になったので気にしたら負け。
そもそもコラボクエストとの整合性とか考えたら負けかもしれないが
なお、『MH4』では両生種のモンスターを手下にするためにクエスト依頼してきている。
自分で行かないのは「侵略15周年で忙しいから」だとか。
そりゃあ後述のアレに出張してて、当時はまだ全章配信も終わってなかったんだから忙しかろう
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『スーパーロボット大戦Operation Extend』でのケロロ軍曹 |
2013年には生誕15周年を記念して 『スーパーロボット大戦Operation Extend』に参戦。
直前に発売された『UX』でさえ 参戦作品が衝撃的だったのに、逆ベクトルでやらかしてくれた。 想像力が足りないなんてレベルじゃねぇぞ!?
なお、上記のイラストを見ての通り今回長年参戦できるかどうか注目されていた『機動警察パトレイバー』や
『K』での『ゾイドジェネシス』参戦以来全く音沙汰がなく、 「ジェネシス以外は無理なのでは」と思われた
ゾイドシリーズのTVアニメ第1作『ZOIDS』が満を持して参戦したのだが、ケロロ参戦の方が衝撃的過ぎて食われた感がある。
ケロロの搭乗機体はケロロロボMk-II・ケロロジェット・ゴッドケロンとリアルPGガンダムの4種類(左の3つは同じ機体の変形後と合体後なので実際は2機)。
このうちリアルPGガンダムは全8章パック(ダウンロードカード版含む)の購入特典となっており
(厳密には2章に正式入手イベントがあり、それまでの先行使用権という形である)、
活躍の機会はケロロが加入するまでお預けではあるがライブラリーに早速登録される(ついでにBGMの「ケロッ!とマーチ」も)。
本物のファーストガンダムも第1章を開始してすぐ登場するので、比較して見ることも可能。 っていうかこれ流y
地味に本家に無い特殊能力「再生」を有しているが、流石に最強技「ラストシューティング」だけは習得することは出来ない。
というか本家に比べて防御型の機体となっており、ケロロの能力ではさほど避けられないのでそれはいいのだが、
特殊スキル「ケロン人」の特性(後述)とは微妙に噛み合っていない。
アップデート前まで本家の方になかったバズーカの対大型(サイズ大の敵に対して高火力になる)能力の存在もあり、
ラストシューティング追加が判明するまで
「アムロがこっちに乗れたら強かったのに」
なんて声も聞かれた。
ケロロロボMk-IIの性能に関しては特筆すべき長所も無い上に、武器の攻撃力がどれもパッとせず
(ビームライフルはケロロロボ時は対大型、ケロロジェット時は 対空が付くので相手次第では攻撃力が向上するが)、
ケロロ自身の精神コマンドも補助に特化していた為、ぶっちゃけ 弱キャラだった。
ただ
リアルPGガンダムとは同時に編成でき
(「母艦の中からどちらか選択して出撃できる」という形なので同時出撃は無理だが)、
攻撃後移動できるヒット&アウェイ武器を駆使すれば擬似 二回行動が可能となる。
とはいえこれはケロロの専売特許というわけでもなく、 他の同じことができる連中に比べると微妙(いち早く使えるというのはあるが)。
しかし、第6章序盤にてゴッドケロンへの合体が可能になると評価は一転する。
無消費かつ貫通、押出属性の「ケロンパンチ」、気力制限無しのMAP兵器「ケロンミサイル」、突破攻撃である「 ケロMAX」、
ボスキラーもこなせる最強技「大共鳴斬・ケロンスター斬り」に加え、
全MAP兵器中最大威力
を誇る「ハルマゲドン100万分の1」など多彩な武装を持ち、
特殊スキル『節約』によってEN消費を軽減する(フル改造ボーナスで更に半減できる)ため、継戦能力が高い。
更に5人分の多彩かつ有用な精神コマンドを使える上に、特殊スキル「ケロン人」によって消費したSPをあっという間に回収してしまう
(回避に成功するとSPを回復する能力なのだが、精神コマンド「集中」「かく乱」で回避率が向上させる事が出来る上、
たとえ命中率が100%であろうと特殊能力「 オープンケロロ」が発動すれば完全回避、万一ダメージを受けても「不屈」「根性」でフォロー可能)。
そしてこれらの要素が合わさった結果、
ゴッドケロンはゲームバランスを崩壊させうるほどの狂ユニット
となった。 さすがネタ元が某不動明王なだけある。
一応、気力による合体制限はあるのだが、ケロロがエースになると1ターン目で『気合』を使って必要気力を満たせる為、制限にすらなっていない。
ただし、ゴッドケロン解禁と共にケロロロボMk-IIが 勝手に改造される為、それまでは改造資金を投入しにくいのが難点か。
もっともリアルPGガンダムが入手時点であらかじめ改造されているのでそちらを繋ぎにしておく手もあり、大した問題とは言えないかも知れないが。
しかし、ストーリー後半において、ケロロ小隊は
全プレイヤーの度肝を抜くとんでもない行動をやらかした。
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ネタバレ注意 |
第6章中盤、ギレン率いるジオン軍が アクシズを地球に落下させようと目論んでいる事が発覚
(ちなみにシャアは関与していない。本作のシャアは空気を読んだ結果、この時点で「 クワトロ・バジーナ」として戦い抜く決断を下している。
そもそも本作にはララァがいないのでアムロとの確執もない)。
自軍はそれを阻止しようとするが、アクシズの落下スピードが速く、例え核兵器で粉砕しても地球への被害が避けられない事態に陥る。
これに対し、 ゼロが
「奥の手がある」
と自信満々に告げた為、それを頼みにアクシズ攻略戦が始まったのだが……。
その奥の手が、
アンゴル=モアの「ハルマゲドン1分の1」でアクシズを宇宙の塵にする
という、
スパロボ史上前代未聞の力技であった。そして、これに心をへし折られたジオンは連邦と停戦する羽目に…
(モアは「ノストラダムスの大予言」に登場する恐怖の大王(の娘)であり、
彼女のハルマゲドン1分の1は小惑星どころか地球を粉砕出来る威力がある)。
ガンダムの歴史に介入しないんじゃなかったのかって?いや、もうこの時点で歪みまくってるし、ほっとけば地球滅亡の危機だったし、いいんじゃね?
今までのスパロボでも様々な形でアクシズの落下阻止は行われてきたが、ここまでぶっとんだ方法は恐らく後にも先にもこれっきりだろう。
ちなみに同時期に『スパロボCC』で
アクシズを自部隊とシャアが直接破壊
なんて展開もやっており、
たまに言われていた
スパロボの戦力なら一々押し返さなくてもアクシズ破壊できね?
という疑問に一つの回答を示している。
そのためか、『第3次Z時獄篇』では逆に絶対に破壊してはいけないという展開になった。
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なお、上記のイラストを見て分かる通り、当時のパッケージイラストのセンターにまで侵略したわけだが、
公式サイトのパッケージイラストは
大量の参戦作品の主役ロボット達が追加されたため、センターはダンクーガである
。
おまけに
OEにはダンクーガが単体で登場していない
(最初からファイナルダンクーガなので)。
……翼が無いだけとは言え、登場しないロボットにセンターを取られたケロロは 泣いていい。
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MUGENにおけるケロロ軍曹
クロ氏によって製作された軍曹が存在していた。
当初はもっちー氏名義で
カンフーマンを改造して公開していたが、2006年4月下旬のサイト閉鎖に伴い、公開終了。
その後、2010年12月頃にもっちー氏がクロ氏と改名し、サイトが再開設され、再公開された。
…が、2016年のフリチケ終了によってDLリンクが無効となり、その後2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴いサイト自体が閉鎖されてしまった。
ご覧のように、グラフィックは手描きの手作り感溢れるもの。
原作の地球侵略ものとは思えぬゆる~い雰囲気を意識した?
キャラの性能についてはほぼ
カンフーマンと同等。もっちー(クロ)氏によると試作品として製作したとのこと。
そのためか2P以降の
actファイルは同梱されていない。
2006年版と比べると、2010年版は一部のイントロ・スパーク位置・バグなど修正されているほか、
必殺技に「
波動拳」が追加されている。
2011年4月17日の更新で新たに
超必殺技(キンキンケロン波)が追加された。
誠治氏による外部
AIが存在し、簡易ながら10段階にレベル調整が可能。
本体と共にクロ氏のサイトで代理公開されていたが、こちらも現在入手不可。
この他、クロ氏とは別作者のケロロ軍曹も確認されている。
なお、同じケロロ小隊である
ギロロ伍長、
タママ二等兵もクロ氏によってMUGEN入りしていたが、ケロロ同様現在は入手出来ない。
他のケロロ小隊のメンバーとしてはDS12氏のドロロ兵長や、Camren Springer氏(現・Achilldude氏)のクルル曹長が存在する
紹介動画(DLリンク有り) |
DS12氏製ドロロ兵長(タッグ相手は上記別作者のケロロ)
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Camren Springer氏製クルル曹長
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「主役なのにぃ~!!」
出場大会
出演ストーリー
デュナ様親衛隊の結成
最終更新:2024年07月20日 09:30