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担当声優 |
- 山崎樹範
- 『ウルトラゾーン』
- 沼倉愛美
- 『怪獣娘(黒)』
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円谷プロの特撮作品『ウルトラシリーズ』に登場する
怪獣。
初出は『
帰ってきたウルトラマン』で、同作で初めて登場した宇宙怪獣である。
別名「
宇宙大怪獣」。身長46m、体重6万1千t。
後述の改造ベムスターとの混同か本放送当時の文献には身長80mという記述の物も散見されるが、
40mのジャックとの映像内の対比が合わないため平成以降は46mで統一された。
腹部に五角形の摂食器官「吸引アトラクタースパウト」を備えており、これを使用してありとあらゆる物体・エネルギーを捕食吸収する事ができる。
初代の個体は顔のクチバシでレーザー光線を吸収していたため、経口摂取も不可能ではないらしいが、
吸引アトラクタースパウトの方が一度に大量に食えるためか、こちらを使用して食う事を好んでいる。
体内にはベムストマックという胃袋があり、吸収したものをなんでも消化してしまう。
水素・ヘリウム・窒素を主なエネルギー源としており、地球上ではガスタンクを主に狙うが、
果ては宇宙ステーションやスペシウム光線まで食う事もできるとんでもない悪食。
このため、光線技を得意とするウルトラ戦士にとって非常に相性が悪い。
腹の口の周囲にある力場形成器官で空間を曲げる事で様々な対象を引き寄せ吸い込む事ができるため、
腹部以外を狙おうが強引に軌道を変えられてしまい「吸引アトラクタースパウト以外の場所を狙い撃ちにする」という手段が難しい上に、
粘着性の物質で腹を塞いでもその物質を空間ごと圧縮して食われて対処されてしまうので「吸引口を外的要因で閉じる」という対抗策はまず通用しない。
加えて
流星キックを動作見てから回避余裕な動体視力を持っていた初代を筆頭に、どの個体も格闘戦を非常に得意としている。
対戦相手はただでさえ吸引アトラクタースパウトのせいで光線技が通用しないのに、ベムスターが得意な格闘戦を余儀なくされる。
加えて地球上ではマッハ5で飛行する事ができるため立体的な方向へ攻撃・回避が可能で、
角から発射する黄色の破壊光線「ベムスタービーム」を備え、
羽ばたきで強烈な突風を起こして攻撃するなど、遠距離戦も隙が無い。
総合的な戦闘能力は非常に高く、
プリズ魔、
ブラックキング、スノーゴン
、ヤメタランスと並んで『帰マン』登場怪獣の中でも最強格として扱われている。
劇中ではMAT
宇宙ステーションを飲み込んだ後、地球に襲来し、
その能力をいかんなく発揮して上野・南・岸田の隊員3名を負傷させてMAT日本支部をほぼ機能停止に追い込み、
初戦ではジャックのスペシウム光線さえも吸収し、撤退まで追い込んだ。
この時点でジャックはベムスターに勝つ目を持たず、無理に太陽に近付いてエネルギーを蓄えようとした程であった。
しかし、
ウルトラセブンが授けた
チート新兵器「ウルトラブレスレット」を授けた事で形勢が逆転し、
再戦時にウルトラスパークで頭部と両腕を切断され倒された。
紛れもない難敵であったが、作劇的にはそれ以上にチートな
ウルトラブレスレットの引き立て役であった
(なお前述のスノーゴンも
ウルトラブレスレットさえ無ければ
ジャックに完勝していた)。
過去作品のウルトラマンが現行作品に客演したのはこの回が初であり、それに連動してベムスターの知名度は高く、
初代を筆頭に新戦力のかませ扱いを受けることが少なくないが、その強さから何度か蘇生されていたり、再登場も多い。
また、愛嬌のある顔つきをしていることからしばしば「可愛い怪獣」の1体として名前が挙げられる。
デザイン担当は熊谷健氏。NG稿では瞳が無く、吸引アトラクタースパウトは円形だった。
前面には放射線状の羽の様な造形が描かれていたが、着ぐるみでは大腿部の両サイドのみに反映された。
第37話「ウルトラマン夕陽に死す」にて
ナックル星人がウルトラマンの能力データを収集する際に、上記の個体を蘇生させた存在。
特に見せ場も無く、前回
の映像の使い回しと同じようにウルトラスパークで倒された。
『
ウルトラマンタロウ』第29話「ベムスター復活!タロウ絶体絶命」および第30話「逆襲!怪獣軍団」で登場。
身長80mと倍近くに伸びている一方で
53mのタロウとの対比は気にしてはいけない、体重は初代と同じ6万1千tのままである。
理由は不明だが、何故かこの個体のみ別名が「宇宙怪獣」に格落ちしている。
2度も再生されて劣化したんだろうか?
異次元人ヤプールが再生怪獣として蘇らせた怪獣の1体で、設定上は『帰マン』の個体が再生された存在だが、
復活前に比べて全体的に細身になり、青みがかった体色になっている他、眼が生気が感じられない赤眼となり、
改造サボテンダーや
改造ベロクロン二世と比較して
ゾンビのような異様な容貌となっている。
ただし戦闘力は強化されており、両目から発射する破壊光線、吸引アトラクタースパウトから出す光線やガス「
スモークボォムストーム」などを武器に持ち、
手札の多さは復活前を上回っている他、ZATが用意した「ウルトラブレスレットと同威力」という回転ノコギリ(!?)も通用せず、
逆に壊してしまうなど耐久面も復活前を格段に上回っている
はず。
一度はタロウを撃退するなどその戦闘力を見せ付けたが、再度出現した際は
海野八郎青年(一般人)相手に苦戦
(ベムスターは体の構造上、手で顔を払えないことを利用され顔によじ登られ、やわらかい目の周辺をナイフで攻撃された)、
援護に来たサボテンダーはタロウ相手に手一杯、改造ベロクロンもZATの足止めのせいでまるで役に立たず、海野から右目を攻撃されて完全に戦闘不能となり、
最後はZATが腹の口を逆利用して打ち込んだ2種の「エネルギーA・B爆弾」の反応爆発を吸収し切れずに倒された。
また、同作品に登場する
タイラントの腹部はベムスターのものとなっているが吸収技は未使用。
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ベムスターの倒し方候補 |
どの作品でも「吸引アトラクタースパウト」の吸収能力をいかにして攻略するかが主軸となっている。
- 吸収し辛い実体攻撃
ウルトラブレスレット(ウルトラスパーク)がこれに該当する。 これ以外に海野のナイフ攻撃(『タロウ』)やミクラスのステゴロ(『ウルトラ銀河伝説』)も通じていたが、 ベムスター自体は極端に脆いわけではないのである程度攻撃力が求められ、ナイフ程度では流石に致命傷に至っていない。
- インターバルを狙う
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』で明かされた情報によれば、 ベムスターは吸引アトラクタースパウトでエネルギーを飲み込む直後にわずかな隙が生まれるとの事で、 この間本体の動きが止まるだけでなく、吸引アトラクタースパウトの吸収機能も一瞬止まるらしい。 実際にその隙を狙ってゴモラが放った超振動波ゼロシュートのエネルギーは吸収できなかった。
- 背後を狙う
『メビウス』でGUYSが実行した手法だが、『帰マン』で背後を取られたベムスターが飛翔して回避したように、 どの個体も弱点を悟っているのか背後を取られる事を避けるように戦っているため、タイマンでは困難を極める。
- 許容量オーバーのエネルギーをぶつけてパンクさせる
ウルトラマンヒカリが実行した手法だが、宇宙空間ならともかくエネルギーに制限がある地球上でウルトラ戦士が可能かどうかは疑問。 とは言えZATが「エネルギーA・B爆弾」で撃破成功しているので、防衛軍にとっては一番確実な方法と言えよう。
回転ノコギリと同じで「前よりパワーアップしていて効かない」ってパターンになりそうではあるが
これらを総合するに、 「吸収能力の間合いの外から一瞬で背後を取って一撃で仕留める」という攻略法が成立する。
そんな無茶なと言いたくなるが、実はガンマフューチャーの ウルトラマンゼットがOPで毎回やっていたりする。 何故本編でやらなかった
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その他の作品のベムスター |
先代と異なり、吸引アトラクタースパウトが花のように開くギミックが加えられている。
この個体も新形態メビウスブレイブの引き立て役となった。
トリモチで腹部をふさがれた際に首をかしげるような仕草をするなど、愛嬌のある姿も見せているが
その一方でマリナ隊員が乗ったガンローダーを飲み込もうとしたり、
メビウスのパンチを吸引アトラクタースパウトで捕らえた際に不気味に笑うような鳴き声を上げたりもしている。
後にマケット怪獣の候補に挙がり、トリヤマ補佐官からはその防衛向きの能力を高く評価されるもマリナ隊員が猛然と反対し没となった。
外伝の『 ヒカリサーガ』でも別個体が登場。
地球から光の国へと帰還する途中のヒカリと交戦、ヒカリを苦しめたが、ゾフィーの登場で形勢が逆転。
最後にはヒカリのホットロードシュートを吸収し切れずに倒された。
この話は『メビウス』本編17話~18話の間の出来事で、倒した直後に2匹目(『メビウス』本編に登場した個体)が地球へと向かっている。
資源基地を壊滅させた個体で、ゴモラとまともに戦えたほどの実力者だったが、
ファイヤーリトラのファイヤーストライクを吸収して生まれた隙を突かれ、
そこに飛び込んだゴモラの超振動波ゼロシュートを吸収不可なタイミングで受けて敗れた。
別個体が2期『NEVER ENDING ODYSSEY』でも登場し、ペダン星人の無人ドックを襲ったが、
改造が完了したペンドラゴンのペダニウムランチャーで小惑星ごと粉砕された。
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
ドラコ、 サラマンドラと共にレイを襲撃した個体が登場。
しかし、ダンの カプセル怪獣逹に阻まれ、ベムスターはミクラスと交戦する。
怪力自慢のミクラス相手では吸引アトラクタースパウトが全く活かせず、
殴られるわ投げられるわフルボッコにされた末に、ドロップキックを受けて絶命した。
本作より着ぐるみの頭部が改修され、目つきが大きく変わっている。
バット星人グラシエにより怪獣墓場から復活させられた「地獄の四獣士」の1体で、「悪食のべムスター」の異名を持つ。
共に復活した ガンQと「ベムQコンビ」を組みゼロと対決。
吸引アトラクタースパウトで吸収したものが次元の歪みでガンQに送り込まれるようになっており、目玉から射出させるという連携プレーを見せた。
ガッツ星人ボルストがモンスライブし、ボルストの分身体がライブした ベムラーと共に、
ギンガ、ビクトリー相手にタッグマッチを展開した。
ザラブ星人に操られた個体が登場。
なんとエックスを力場形成器官で圧縮して一度は飲み込むという所業を行ったが、
Xioのスペースマスケッティにサイバー テレスドンの溶岩熱線を腹へ撃ちこまれた事で消化液との化学反応が起こされ、
辛うじて消化を免れていたエックスの脱出を許してしまい、最終的に倒された。
ちなみに公式サイトでのザラブ星人の紹介で、ベムスターの腹部と似ている口が特徴と記述されている。
解析データから開発された「ベムスターアーマー」には左腕にベムスターを模した盾が装着されており、
オリジナルと同じ光線やエネルギー攻撃などを吸収する能力だけでなく、吸収した攻撃をそのまま敵にぶつけたり、
ブーメランよろしく敵に投げ付けるなど武器としても使える優れもの。
ただし許容範囲を超えるパワーの攻撃には壊れてしまう事もあった。
同作での個体は炎を纏いながら飛行する特徴がある。
2年前にも地球防衛軍の偵察衛星を何機か飲み込んだ事があるらしく、
地球を餌場とみなして飛来したらしい。
キングジョーストレイジカスタムとウインダム相手に互角以上に戦うが、
そこで突如として空にヒビが入り、それを見たベムスターは そこに潜む存在を悟ったのか、
酷く怯えた様子でそれまで戦っていた特空機を放置して一目散に逃亡した。
このため、ゼットとは非戦闘で、最終的に倒されてもいない。
総じて強者扱いされることが多いベムスターには珍しい前座扱いかつ三下のような逃げ方だったが、
超獣がそれ程恐ろしい相手であると印象付け、同時に普通の怪獣と恐怖を知らない生物兵器との対比を強調させる役柄となっている。
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『ウルトラ怪獣擬人化計画』 |
feat.POP版、電撃版で二種類の擬人化が行われており、電撃版では改造ベムスターも擬人化されている。
電撃版「ベムスター」は褐色肌の女性が頭にベムスターの着ぐるみを頭に被ったようなデザインで、擬人化としてはやや異質。
一方、「改造ベムスター」はお腹に吸引アトラクタースパウトを持つ鳥人のようなデザインで正統派な擬人化と言える。
電撃版を原作とする漫画『ギャラクシー★デイズ』では主人公の一人に抜擢。
真面目な性格のクールビューティーだが、もう一人の主人公で幼馴染の ゴモラを 溺愛している。
劇場版アニメ『 怪獣娘(黒)』ではGIRLS隊員として登場。
上記漫画とは別世界観扱いなのだが、 下の口にうまい棒を食べさせてもらうなどやはりゴモラ( 黒田ミカヅキ)と仲が良い様子を見せている。
……しかし、上記漫画やアニメで「ベムスター」として扱われているキャラクターは「改造ベムスター」の方だったりする。
やはり本来の擬人化ベムスターのデザインには難があったのだろうか
(一応、『ギャラクシー★デイズ』では本来の「ベムスター」も登場している。……最終回のモブキャラという微妙な扱いだが)。
feat.POP版ではデザイン担当のPOP氏の画風も相まって子供っぽいデザインになっており、
その影響か漫画版である『Comic code』では赤ん坊や幼児のような性格のキャラとして登場。
ネタバレになるため詳細は省くが、この幼児化は単なるキャラ付けだけでなくちゃんとした設定上の理由も存在しており、
物語全体を貫く謎を紐解く上でも重要な役割を果たしている。
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ゲーム作品におけるベムスター |
『ウルトラマン Fighting Evolution』シリーズでは『2』及び『3』でプレイアブルキャラとして登場している。
ホバリングが可能でそこから空中攻撃を繰り出せたり、光線技を吸収して回復することができるなど特殊な能力を持つ。
余談だが、『2』のCMの一つにベムスターが「越後屋」として出演し、悪代官 エースキラーと掛け合う物も放送されていた。
『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』では技属性の怪獣として実装。
ステータスは防御力の値が高く、スキルや必殺技特殊効果も防御系のものが揃っている。
固有スキル「光を飲み込む大口」は、光属性攻撃のダメージを減らし、敵全体の攻撃対象を自身に向ける効果がある。
『 ヒーロー戦記』ではヤプールに送り込まれた刺客(中ボス)として登場。
この作品でのベムスターは変身能力持ちで、 老人に化けてセブンとタロウを襲ってくる。
普通に話しかけると不利な状態で戦闘が開始されるが、ダンジョンを通って背後に回ると、
ダンの 「尻尾が見えているぞ」のツッコミと共に不意打ちを喰らう事なく戦闘できる。
やはり光線技は吸収されてしまうので、 ミクラス直伝のステゴロ通常攻撃で地道に倒そう。
タロウの特殊行動である「ヘルプ」が上手く働けばウルトラの父の援護攻撃が どう見ても光線なのに効くがウルトラの母が来たり、
そもそも やってきても「親離れしろ」と怒られて終わるパターンもあるので安定性が低い。
一度倒した後に改造されて再び襲ってくるが、この時は エースからウルトラギロチンを伝授されているので、幾分か楽だろう。
『バトルドッジボールII』では「モンスターパワーズ」のメンバーとして参戦(残りは ゼットン、そしてオリキャラのウルトラキラー)。
必殺技の際に吸引アトラクタースパウトからガスタンクを吐き出して攻撃してくる。
『ウルトラ怪獣モンスターファーム』では他怪獣との合成種の他に、
吸引アトラクタースパウトが桜の花びらのようになった「スプリングベムスター」という種類が出て来る。
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MUGENにおけるベムスター
原種と改造ベムスターの2種類が存在する。
ちなみに原作と異なり先に改造ベムスターの方がMUGEN入りした。
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カーベィ氏製作 改造ベムスター |
最初に公開されたベムスター。邓v东西氏の製作した スプライトを用いて作られている。
改造巨大ヤプールの ストライカーを独立させたキャラで、
隙が少ない 飛び道具である「アイ・レーザー」や「エナジーボルト」が強力な 砲台系のキャラとなっている。
また、相手の飛び道具を吸収して ゲージ・ ライフ共に回復する技「吸引アトラクター・スパウト」を持ち、遠距離戦に強い。
超必殺技はいずれも1ゲージ技で、「スモークストーム」「殺人光線」、海野青年の「ダイナマイト」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
2023年12月17日には同じくカーベィ氏によって、
後述するbakisimu氏製初代ベムスターの改変キャラも公開された。
それに伴い前述のものは旧版として公開されている。
基本的な技の性能やスピリッツシステム等は改変前の初代と共通であるが、
一部必殺技が変更されているのが特徴。
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bakisimu氏製作 ベムスター |
2022年7月に公開された原種のベムスター。現在はまだβ版とのこと。
スプライトは手描きで作られており、飛び道具「ダストショット」など『FE3』を参考にした技や攻撃動作が特徴。
空中でホバリングしながら移動も可能な他、敵の飛び道具を吸収してライフとゲージを増やす吸収技も完備。
超必殺技は角から発射する「ベムスタービーム」と、相手を腹部に吸い込む投げ技「吸引アトラクタースパウト」。
公開当初はAIが未搭載であったが、2022年7月29日の更新によりデフォルトで搭載された。
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出場大会
出演ストーリー
プレイヤー操作
最終更新:2025年07月01日 16:35