1919年9月に
セルロイド製造企業8社の合併により大日本セルロイド株式會社として設立。事業拡大等により1966年にダイセル株式会社に社名を変更、1979年10月、現在のダイセル化学工業株式会社に再変更した。大株主には
三井グループ各社が名を連ねる三井系の企業である。
富士写真フイルム株式会社(現・富士フイルムホールディングス株式会社)は、大日本セルロイドの写真フィルム事業を継承し1934年に1月に設立された。ダイセル化学工業とグループを形成しているわけではないが、相互に株式を持ち合い、両者共に第7位の株主となっている。事業面でも関係が深く、例えば、富士フイルムが世界生産量シェアの大半を占める、
液晶表示装置 (LCD) の基幹部品である偏光板保護フィルムの材料である、酢酸セルロースの大半を同社に供給している。
ダイセル方式
ダイセル化学工業の網干工場から始まった新しい生産革新の取り組みが、「ダイセル方式」である。主に素材から中間財を製造する装置産業である化学/プロセス産業版のカイゼン活動である。
自動車のような組立・加工産業とは違って、プロセス産業では製造工程が見えにくく、生産革新が難しいと言われてきた。
しかし、ダイセル化学では中堅の管理職がベテランから徹底的に聞き取り調査をおこない、継承すべき知識と捨ててもいい知識を整理分類した。そして、その成果をコンピューターに入れ、一つの作業画面上で誰でも高度なオペレーション技術を活用できるようにした。 この革新活動の結果として、網干工場においてシステム構築前に比べ生産性を3倍に、従業員数は740名から60%削減の290名体制とすることができた。さらに、それで生じた要員を新規事業立上げに活かし、開発のスピードアップや早期立上げに寄与するなど相乗効果をあげることが可能となった。
またダイセル化学は
横河電機と組み、この手法を他企業へ移植することをビジネスとして立ち上げた。さまざまな業界から網干工場を見学に訪れた企業は、延べ500社、約4000人に上ると言われる。
最終更新:2010年08月17日 13:41