ゴーオンレッド/江角走輔

登録日:2011/12/08 Thu 07:44:58
更新日:2025/06/02 Mon 12:06:53
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おバカレッド コイントス コイントス ←ほとんど表が出る ←ごく稀に裏が出る ←そういう時に限って不吉なことが起きる ゴーオンマッハ組 ゴーオンレッド ゴーカイジャーに登場したレジェンド戦士項目 スーパー戦隊シリーズ マッハ全開 レッド レッドヒーロー レーサー 不遇なレッド 乗り物チーム 入れ替わり 初の主役回が第8話 古原靖久 奇跡の江角 子供好き 師匠はウルトラマンレオ 当時は茶髪 愛すべきバカ 戦隊個別 最高ノキセキ 歴代レッド 江角走輔 炎神スピードル 炎神戦隊ゴーオンジャー 爆上戦隊ブンブンジャー 猪突猛進 相棒は珍獣←声の人が 真っ赤に燃えるスピードキング 福沢博文 赤羽根健治 鋼メンタル 陽キャ 顔芸



マッハで行くぜ!


江角(えすみ)走輔(そうすけ)とは、炎神戦隊ゴーオンジャーの主人公でゴーオンジャーのリーダー。

演:古原靖久、赤羽根健治(Wii専用ソフト「スーパー戦隊レンジャークロス」)


【概要】

ゴーオンジャーのリーダーで、ゴーオンレッドに変身する青年。
メンバーの中では切り込み隊長的な存在。
一人称は「俺」で、口癖は「○○だ(する)ぜ!」「マッハで○○!」
オープニングクレジットでのキャッチフレーズは「SPEED KING」

元カーレーサーで*1、当時は「奇跡の江角」と呼ばれ、若手の実力派として活躍していた。
本編の1年前にレーシング場にウガッツが現れ、率先して戦ったことがきっかけでその場に居合わせた早輝と共にゴーオンジャーになった。
スピードルを始めとした3体の炎神やボンパーとも運命の出会いを果たし、ヒューマンワールドを狙う蛮機族ガイアークとの戦いに身を投じていく。


【人物】

「マッハ全開!」のキャッチフレーズ通り、とにかく直情的で勢い任せな性格。
思い込んだら一直線で、考えるよりも先に身体が動いてしまう。
だがどんな苦境でも強気の姿勢を崩さず、「一度でダメなら何度でも」と前向きに勝利だけを見据えている。

その反面、猪突猛進で粗削りな戦闘スタイルから、初期の軍平ゴーオンウイングス、劇場版で共演した志葉丈瑠のようなプロ意識の高い者には「素人」や「未熟」と酷評されることも少なくない。
しかし本人は「俺達はプロでもなきゃアマでもねぇ、ゴーオンジャーだ」という揺るがぬ芯を持ち、正義の味方としての気概と責任感は本物。
それ故メンバーからの信頼は篤く、ゴーオンジャーの精神的支柱と断言できる男である。

一方、ガサツで横暴なところがあり、序盤は短気で喧嘩っ早い一面が目立った。
周囲を顧みない突飛な言動が多く、仲間に迷惑をかけることもしばしば。
また、レーサー時代に最下位からの逆転入賞を果たした経験から「ヒーローである自分なら奇跡くらい簡単に起こせる」と自信過剰になり、相棒のスピードルを軽んじていた。
しかし、かつての監督であるおおとりゲン冨士東次郎から「サポートメンバーの地道な努力があったからこその奇跡」と聞かされたことで相棒の大切さを再認識し、改めて仲間と一緒に戦うことを誓う。
そして戦いを経てメンバーが増えるにつれ、空気が読めるようになっていく。


類稀なる強運を持ち、コイントスで絶対に表を出すという特技を持つ。
稀に裏が出た時は本当に不運の連続を食らう。

その例として裏がでた日に悪堕ちした。
ベアールV曰く、「いつも正義満タンで悪に対する抵抗がなかった」ため、ガイアークのドリンクを吸収してしまったことで慇懃無礼なインテリ系の悪人に豹変し、連と共に悪事の限りを尽くしてしまったことがあったが、ゴローダーGTに入ったスピードルの一撃で目を覚ました。

更に中盤では死にかけた事もある。
一度ホロンデルタールの力でパワーアップしたヨゴシュタインの攻撃を受けたのが原因で死と生の境を彷徨ったが、仲間が巨大化したヨゴシュタインを倒して復活する。

更に更に、蛮機獣と走輔の体が入れ替わって蛮機獣の魂と入ってしまったことも。走輔の体を取り戻すため「走輔ソウル」が使用された。
こんな不遇な目に遭ってばかりのレッドはなかなかいない。
しかもその時、蛮機獣の姿のままで名乗った。

炎神たちと別れてからはレーサーに復帰するものの、ブランクの期間が長かった為、カートのレーサーとして修行をやり直していた。
が、すぐにスピードル達と共にガイアークの残党と戦いに向かう。


【人間関係】


1年以上共に戦ってきた初期メンバーなので絆は深い。
走輔はオカン体質の連に甘えきっており、その仲の良さはまるで夫婦。GP-28では老夫婦のコスプレをしている。
GP-30ではガイアークのドリンクを吸収してしまったせいで2人揃って闇堕ちし、一緒に悪事を働いたことも。
最終回ではレーサーに復帰した走輔のメカニック担当となった。

同じく初期メンバー。戦闘では息ぴったりのコンビネーションを発揮する。
一方で乙女心に疎いため、彼女に対して無神経な発言をしたり、目の前で堂々と着替えたりと、困らせることもしばしば。
そんな訳で2人の間に恋愛感情はないが、走輔は実の家族のように思っているらしく、GP-06では早輝に彼氏が出来たと勘違いして過保護になっていた。

加入して間もない頃は戦いを放り出してバイトを優先する範人にイライラしていた。
しかし過ちに気付いた範人が謝ろうとした際は「皆まで言うな」と許す度量の広さを見せつけた。
自由人でノリが軽いため気が合うらしく、一緒に悪ふざけをする場面が多い。

プライドが高く、当初は走輔たちを「ド素人」呼ばわりし見下していたが、走輔の熱いハートに感化されメンバーに馴染んでいく。
同じ熱血バカで頑固者なので低レベルなことで喧嘩を繰り返すが、戦いに関しては良いチームワークを見せる。

ウイングスのアニの方。
当初はレベルの違うゴーオンジャーを露骨に見下し、正反対なタイプの走輔とは険悪な関係だった。
しかしGP-22のヒラメキメデス戦にてゴーオンジャーの向こう見ずな行動に窮地を救われ、自分にはない強さを持つ走輔を認めるようになる。
GP-23では走輔の方も大翔の真似をして良い所を学ぼうとしたが、結局柄に合わずギブアップした。

ウイングスの妹の方。
GP-18ではダメなものを放っておけない性分のため、野良犬のような走輔に興味を持つが、テーブルマナーの悪さや直情的なリアクションに辟易していた。
しかし敵の人質になった自分を取り戻すため、躊躇なく身代わりになろうとした走輔の熱さに惹かれていく。
その後はツンデレな態度を取って走輔に接するようになり、GP-26では「好きな人」という言葉を聞いて真っ先に走輔を思い浮かべるなど、彼に気がある節がある。
まあまあフラグは立っていたがその後どうなったかは不明。

  • スピードル
走輔の相棒である炎神
度々激突することもあるが、熱い絆で結ばれた「ゴーオンマッハ組」。






チェンジソウル、セット!

レッツ!ゴー・オン!!

メット・オン!


ゴーオンレッド



マッハ全開! ゴーオンレッド!!


スーツアクター:福沢博文、古原靖久(最終回のバトンタッチシーン)

走輔がゴーフォンにチェンジソウルをセットすることでチェンジした姿。
自分の本能に従って戦い、常に先頭に立って敵に挑むアグレッシブな戦法を好む。
脛に装備された足甲「ゴーオンシリンダー」を回転させて高速移動し、個人武器のロードサーベルで斬りかかるスピード重視の接近戦を主体とする。

1対1の戦いでもかなり強く、事実ガイアークとの戦いにおいては幹部クラスのメンバー(ヨゴシュタイン、ヒラメキメデス)の2人を、それぞれ単独で倒すという功績を上げている。


ロードサーベル
ゴーオンレッド専用の武器。道路を髣髴させるデザインの長剣で、強力な切れ味を誇る。
光のロードの上を突進し、切りつける「サーベルストレート」という技やロケットブースターとの合わせ技の「サーベルストレート ゴーオンランデブー」をもつ。


【その後の活躍】

炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー

ガイアークに捕われた炎神を救出するために、ゲキレンジャージャンから獣拳を教わる。
その修業はビルを垂直に雑巾がけするというもので、さすがの走輔もこれには唖然としていた。
ガイアークとの戦いにおいて炎神拳を習得する。

侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!

シンケンジャーの前に現れたウガッツを蹴散らし登場。
ゴーオン本編後よりややDQN気味。あと黒髪。
自分達とは違う戦隊を見てはしゃいでいたのか?

最初はややDQN気味な行動で丈瑠達とは反りが合わなかったが、最終的には丈瑠と示し合わせ作戦を立てるまで和解した。

変身後では、丈瑠から渡された恐竜ディスクを使い、ハイパーゴーオンレッドにパワーアップした。

海賊戦隊ゴーカイジャー

レジェンド大戦にゴーオンレッドとして参戦。先輩や後輩たちと共に宇宙帝国ザンギャックを退けるも、変身能力を失った。
その後、映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では早輝が登場していた為か出番はなかったが、本編第35・36話に登場。
モータースポーツのドライバーとなっている。ボンパーからガンマンワールドにガイアークの残党が現れ、炎神達の力が奪われたという報告を受け、ゴーカイジャーの協力を得てガンマンワールドに向かい、かつての相棒達と再会する。
変身できずとも自力でガンマンワールドに向かおうと奮闘したり、絶賛反抗期中のスピードルの息子のマッハルコンを熱弁で説得するなど熱い心は健在である(ただし説得は失敗している)。

伊狩鎧の事を『よろいくん』と呼んだり(揚句、訂正されたら逆ギレした)、海賊に憧れ自称ゴーカイファイヤーとしてデビューをしようとしたり(鎧に「被ってる」と言われたが)と、相変わらずな面もある。
鎧とは微妙に波長が合っていた。

裏話としてゴーオンレッドを演じた古原氏について、ゴーカイジャーのキャスト陣からは
テストと本番で同じ演技をしない」
「セリフを台本通りに喋らない」
「(演技に)8割方NGを出されても、まだ突っ走る」
等々、語られ
「(諸刃の剣だが)現実的な意味でも大いなる力を貰った気がする」
と言われている。
監督からも最後のシーンは好きにやって良いと言われ、その結果ゴーカイジャーのキャスト陣が雰囲気に飲まれずに自分のキャラを保つのに苦労をしたと語っていた。
ちなみに『ゴーカイジャー』以前に古原氏とキャプテン・マーベラス役の小澤亮太氏は舞台で共演しており、丁度その時期に小澤氏は『ゴーカイジャー』のオーディションを受けていたため、稽古の合間を縫って一緒にオーディション対策をしていた。
ただ影響を受け過ぎてしまったのか、小澤氏はオーディションの時にスタッフから「ちょっと古原入ってない?」と言われてしまったという。

Vシネマ『炎神戦隊ゴーオンジャー 10 YEARS GRANDPRIX』

エレ機族ゾンタークと戦うが、スピードルがいない上ブランクがあった為、苦戦を強いられる。
スピードルと再会してからは炎神ソウルの力を十二分に使い、ゾンタークに勝利した。
性格はというと、10年経っても相変わらずマッハ全開。
しかし、おバカなのも変わっていなかったので美羽に呆れられた。

スーパー戦隊最強バトル!!

乗り物チームの一員として登場し、ボウケンシルバー/高丘映士と共にサソリオレンジ/スティンガー・アカニンジャー/伊賀崎天晴と対決。
似た者同士なのか、劇中では漫才コンビの如く息ピッタリのやり取りを見せるが、互いにぶつかった拍子で変身解除した際に口論になる中、
映士が栄養補給と称してセロリを口にした隙を突かれて天晴にジェムを奪われ、敗退してしまった。
視聴者のほとんどが「どう考えてもコイツらの方が変わり者じゃねーか」と思ったことだろう

爆上戦隊ブンブンジャー

なんとバクアゲ12(第12話、2024/05/19放送)で本人がゲスト出演。
はぐれたスピードルを探す中で、迷子の子供をブンブラックこと阿久瀬錠に預けることでブンブンジャーと出会った。
令和になってもマッハで突っ走る性格で、ブンブンジャーと共に苦魔獣と戦う。
巨大戦ではマシンワールドからバスオンとベアールVも駆けつけ、エンジンオーに搭乗してブンブンジャーロボと共闘した。
そして、今度はまさかのマッハルコンの結婚式があるとの事で、スピードル達と共に結婚式へと向かう事となった。
前年の『王様戦隊キングオージャー』における獣電戦隊キョウリュウジャーと違い、今作では彼と炎神のみの出演となったが、先輩戦士としての活躍ぶりや当時の演出の完全再現もさることながら、何より何故か髪が真っ赤になっていたり、ブンブンジャーを「ブン○○」ではなく「ブンブン○○」と終始一貫して呼び続けるなどのフリーダム極まりない振る舞い(例によって古原氏が自主的にやった模様)は「あの頃の走輔そのもの」と専らの評判。

ちなみに、ゴーオンレッドのスーツアクターも当時と同じく福沢氏が担当した。
更に言うなら、この回の脚本もゴーオンジャーのライター陣の一人である古怒田健志氏、監督はゴーオンジャーのパイロット監督を務めた渡辺勝也氏が担当しており、ゴーオン一色な回となった。
なお後々バクアゲ32のトッキュウジャーコラボ回が放送された際に、古原氏のXにてトッキュウ1号の事を「トッキュウレッド」、ブンバイオレットの事を「ブンブンパープル」と呼称していた。


余談

演じた古原氏曰く、走輔の『ゴーオンジャー』本編時の髪型は超サイヤ人がモチーフとのこと。
ただ、東映スタッフにはそのような意図はなく、古原氏が「今後こういう髪型をする機会なんてないだろうから、折角だし超サイヤ人っぽくしてみよう」と考えて自分でちょこちょこいじっていたら自然とそうなった模様。
『ブンブンジャー』客演時に真っ赤にしたのは、超サイヤ人ゴッドを意識したもので、古原氏によると「亡くなられた鳥山明先生への自分なりの追悼」とのこと。
尚、撮影スタッフに何も言わずに撮影当日に染めたらしく、撮影を見学しに来ていた吉川プロデューサー補を始め撮影スタッフ達は非常に困惑したらしいが、「古原がやるんならそれが正解なんだろう」と特に問題になる事はなく撮影はスムーズに進んだらしい。

古原氏が運営するyoutubeチャンネル『古原靖久TV』では、様々な歴代のスーパー戦隊のキャスト(たまにメタルヒーローやライダー)をゲストに迎えた対談動画を多数行っており、その際は「〇〇(パイセン)行くぜ!」を掛け声にダブル変身を披露している。
その縁もあってか、パワーレンジャーのイベントにゲストで行った際には、『パワーレンジャー・RPM』のレンジャーオペレーターシリーズレッド/スコット・トルーマン役のエカ・ダーヴィル氏と二人のゴーオンレッドのダブル変身を披露した。
基本的にはゴーオンジャーより先輩ヒーローはパイセン呼びだが、真墨は演者の齋藤ヤスカ氏が年下だからか普通に呼び捨てにしていた。

因みに古原氏は未だにゴーオンジャーの最終回を観ていないらしい。
理由としては「終わってしまうのが寂しいから」との事。

マッハで追記・修正だぜ!

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最終更新:2025年06月02日 12:06

*1 本編における「走輔がゴーオンジャーになる直前の話」、『ゴーカイジャー』でボンパーが走輔を改めて訪ねたシーンなどでそれぞれ当時のマシンらしきクルマと映っていること、先輩レーサーとして当時NISMOのエース格だった本山哲氏が出演していること、スピードルのモチーフが設定上も「市販されているタイプのスポーツカー」なのを考えるとnismoのSUPER GTワークスチームか?