ディディーコングレーシング

登録日:2015/05/07 Thu 21:32:10
更新日:2024/04/08 Mon 13:05:54
所要時間:約 10分で読めます






ポンコツどんけつイヤイヤよ~♪

ハートバークバクハーイテンション!!♪


『ディディーコングレーシング』とは、1997年に任天堂が発売したNINTENDO64用レースゲームである。開発はレア社。


【あらすじ】

レース産業を生業としている平和な島、ティンバーアイランド。
そこに、宇宙一の無法者である「ウィズピッグ」が現れ、島をめちゃくちゃにした上に島の誇りである16のレースコースを封印してしまう。

島に住むの子「ティンバー」は、親友であるディディーに助けを求めると同時に、島の仲間たちも集めて、「魔神タージ」の手助けのもと、ウィズピッグを打ち倒せるレースのチャンピオンを決めることを決意する。

こうして、ティンバーアイランドの子供たち、ディディーが連れてきた仲間たち、ひょんなことからついてきたクレムリン軍団の「クランチ」が集い、チャンピオンレーサーを決める戦いが始まった――――――。


【概要】

このゲームは他のレースゲームとは異なり、「アドベンチャー」というストーリー形式でゲームを進めていく、今でもかなり珍しい画期的なシステムを取り入れている*1

さらに一般的なレースカーだけでなく、ホバークラフトや飛行機など複数の乗り物を操作でき、さらに対人戦ではそれぞれ異なるマシンでレースが出来る点でも他のレースゲームとは一線を画している。


こうして見ると同期の『マリオカート64』と同じワイワイ楽しむゲームに見えるが…

見た目に反してランダム要素がほぼない上に、アイテムやコースなどのシステム(後述)によって難易度はなかなかに高く、プレイヤーの腕前が従来のレースゲーム以上に大きく影響するのが特徴。

特にアドベンチャーの難易度は「レア社クオリティ」とでも言うべきか、恐ろしいを通り越してコントローラーを投げたくなるほどのステージがいくつかあり、購入してから未だにクリアできないという人が後を絶たない。
ポンコツどんけつイヤイヤよ~♪などとうたっている場合ではない。というか制作サイドはポンコツロケットのことを覚えているのだろうか

メインターゲットと思われる子供たちにとってはあきらかにとっつきづらいゲームだが、一方でその困難を超えられた者からはそのやり込み要素の高さとレースの奥深さは高い評価を受けており、『マリオカート64』と並んでNINTENDO64を代表するレースゲームの一つとされている。

また、テンポが速く良質なBGMは、のちのレア社のゲームにも受け継がれている。


のちに海外ではキャラクターやシステムを一部変えた『ディディ―コングレーシングDS』が発売されたが日本では未発売である。


【操作】
Aでアクセル、Bでブレーキ、Zでアイテム。
さらにコーナリング中にRボタンでドリフトを行い、同時にBを押すとさらに急角度で曲がれる「クイックターン」が可能。

そして、ダッシュボードに乗る直前にアクセルを離すと、ダッシュの能力が大幅に上昇する。 (通称:アクセルオフダッシュ) これ無しだと攻略がかなり困難になる、必須テクニックなのでぜひ習得しておこう。
実は、とあるボス戦勝利後にタージがアドバイスしてくれる。しかしひと言だけでほぼ一瞬で消えてしまうので、頭に入らなかったプレイヤーも少なくないかもしれないが…。

ちなみに、アクセルオフダッシュの際はすぐにアクセルを戻さず気持ち長めに離した方が若干、最高速度が高くなる。


【登場キャラクター】

ミドル級


好きな物:バナナ、冒険
嫌いな物:退屈、子ども扱いされること

スーパードンキーコング』でおなじみのチンパンジー。このゲームの(準)主人公。(タイトルに名前があるのに・・・。)身もふたもないことを言えば客寄せパンダである。
コングカントリーでのんびりしていた所に親友のティンバーのピンチを知り、ティンバーアイランドへと向かう。
ハンドリングもスピードも平均的。表立った欠点が無いので扱いやすいが、飛び抜けて優秀な所も無いためあまり使われない。タイトルに名前がry
一応リメイク版では彼が主人公である。
隠しキャラを出すとキャラ2体がランダムでレースに参加しなくなるがこいつは必ず参加する。


ティンバー

好きな物:甘いもの、イタズラ
嫌いな物:サラダ

ティンバーアイランドに住む陽気なトラ。実はディディーではなく、こいつが主人公である。
両親がコングカントリーに出掛け、島の留守番を頼まれていた矢先にウィズピッグが襲来。
未だかつてない故郷のピンチにディディーたちを集め、ウィズピッグの魔の手から守ろうとする。

ほとんどディディーと同じ性能だが、ハンドリングがやや重い代わりに最高速が速い。
一応主人公だがディディーと違い隠しキャラを出すとレースに参加しない事がある。


ミドルヘビー級

コンカー

好きな物:ナッツ
嫌いな物:静かな生活

ディディーの友達のリスの男の子。とてもかわいらしい容姿をしているが、本人はその手の扱いは大嫌いらしい。ディディーからの連絡を受けて駆け付ける。
ガールフレンドのベリー(このゲームでは登場せず?)をほったらかして、ワクワク気分でこのレースに参加するほどの冒険好きでもある。
後のゲームで、彼が二日酔いでゲロを吐いたり、ウンチ大王と戦ったり、銀行強盗をやらかすことなど、当時は誰も想像できなかったであろう。日本版では『コンカー:Live&リローデット』でしか長らく日の目を見ていなかったが、のちに『レアリプレイ』で・・・

ティンバーの性能を多少ヘビー級寄りにしたような感じであり、ミドルヘビー級の中では最高速が良い。

版権の都合でリメイク版には登場しない。


バンパー

好きな物:スリルと興奮
嫌いな物:、一日中寝ていること

ティンバーアイランドに住むアナグマ。
夜行性のはずなのにとにかくはしゃぐことが大好きで、今回のレースに真っ先に参加した。

コンカーに近い能力だが、スピードよりもハンドリングが優れている。ぶっちゃけ地味であまり使われない。


ライト級

ピプシー

好きな物:チーズ、整理整頓
嫌いな物:

ティンバーアイランドに住むお転婆なねずみ
ウィズピッグの手で無理やり山の家を追われたことに腹をたて、少々ヒステリックになりながらも奴に立ち向かうことを決意する。

最高速は全キャラ一劣るが、ハンドリングは最高の扱いやすい性能で加速も良く、ワインディングを攻めやすく(おそらくこのゲーム内で唯一無二の女の子ということも有って)アイテムも摂りやすいことから人気は高い。
初心者にも最適だが、アドベンチャーのボスには最高速の低さで厳しいかもしれない。加速を活かして青バルーンを活用する事がカギとなる。


ティップタップ

好きな物:座っていること
嫌いな物:スピード、騒音

ティンバーの友達のカメ。他の仲間と違ってトラブルが大嫌いな上にレースもそんなに好きではないが、島の危機を見て勇気を振り絞ってこの戦いに身を投じる。

ピプシーの極端さを少しだけ調整したような性能。
やはり最高速は心細いが、ハンドリングはピプシーの次に優秀であるためこちらも人気が高い。
『バンジョーとカズーイの大冒険』にも同名のカメがいるが関連性は不明。
バンジョーと違いリメイク版にも出てくるので同名の別キャラの可能性も。


ヘビー級

バンジョー

好きな物:音楽、はちみつ、ディスコダンス
嫌いな物:空を飛ぶこと、暗がり

心優しい冒険家のクマ。のちに発売される『バンジョーとカズーイの大冒険』に先駆けて登場した。彼もディディーの連絡を受けてこのレースに参加することとなる
今回はカズーイは御留守番らしいが、所々でカズーイの鳴き声が聞こえる。あれ?
他にも選んだ時やぶつかった時の「ウオア↑ーオゥ」という声は妙に癖になる。

後述のクランチに次ぐ最高速。ハンドリングは悪いが、ヘビー級の操作の慣らしにはちょうどいい程度だろう。
某TAS動画の影響で「バンジョーはドリフトし続けてもスリップしない」という噂が流れているがデマである。
(TAS動画ではドリフトを一瞬途切れさせるテクを使用しているが、あまりにも素早過ぎで一瞬見るだけじゃ分からないために広まってしまった模様)

こちらも版権の都合でリメイク版には未登場。
しかし2019年、大冒険ならぬ大乱闘の世界でディディーとの再会を果たす。

クランチ
好きな物:ロック
嫌いな物:コング一行、歯磨き

クレムリン軍団員のスパイワニ。ティンバーアイランドへ向かうディディーを見て、何か企んでるのではと疑い追いかけていくうちになし崩し的にレースに参加した。

最高速は8キャラクターの中でトップだが加速が低く、ハンドリングにいたっては全キャラ一の壊滅的な悪さゆえ、ドリフトとブレーキなどを駆使しないとコーナーを曲がる事が出来ない上級者向けである。
ホバーや飛行機等はまだ比較的使いやすいためアドベンチャーのボス相手にはかなり有利だが、隠しキャラを解禁出来た後は・・・・・・お察し下さい
そこまでたどり着くのが難しいから問題無い。

コングたちとは本来敵であるはずなのだが、エンディングではみんなと一緒にパーティで踊ったり電車ごっこしたりとなんだかんだでちゃっかり馴染んでいる。


その他キャラクター

ドラムスティック

好きな物:レース、鳥のエサ
嫌いな物:農夫、カエル

ティンバーアイランドで伝説のレーサーと呼ばれている雄鶏。
この島でウィズピッグに勝てる可能性が最も高かったのだが、ウィズピッグ襲来後に行方不明になってしまい、彼の姿を見かける者は誰一人いなくなってしまった。




●T.T.(ティーティー)

好きな物:タイムトライアル
嫌いな物:ゆっくり走る人

ティンバーアイランドの各ゾーンでレースコースを管理するストップウォッチ。
見た目は某笑顔大百科から「めざまし君のベルを取って、顔を非常にアメリカンチックにした感じ」と言えば大体想像がつくと思う。

タイムトライアルの補助やステータスの確認など、主にプレイヤーの補助をしてくれる。


タージ

好きな物:平和と静けさ
嫌いな物:起きていること

ティンバーアイランドの山に住んでいる、伝説のゾウ魔神。
自慢の魔法力もウィズピッグには力およばず、山を追われてしまう。
その後はティンバーたちを助けるべく徹底的にサポートする。

ゲームではティンバーアイランドの中央をウロウロしており、彼にぶつかったりクラクションを鳴らして呼ぶとビークルを変えてくれる。
また、ある程度ゴールデンバルーンを集めると、腕試しとして彼とレースすることになる。はっきり言ってかなり弱く、基本操作さえしっかり出来ていれば簡単に勝てる。

リメイク版では、条件を満たすと操作が可能になる。性能はヘビー級。
64の頃からレーサーにする構想があったのかデータ内には彼のキャラクターセレクト曲が存在する。
(まじっくコード「JUKEBOX:ミュージックメニュー」で聴けるキャラクターセレクト曲マッシュアップでもかすかに聴ける)
また『ドンキーコングレーシング』という続編的作品にレーサーとして出る予定だったがレア社の版権分断などで開発中止になり、リメイク版に持ち越される形となった。


●ウィズピッグ

好きな物:自分自身・他人の楽しみを邪魔すること
嫌いな物:それ以外のすべて

星から星を股にかける、宇宙の大悪党と恐れられるブタ型魔獣。このゲームの大ボス。
彼が目をつけた星は、完全に飽きるまで破壊の限りを尽くされると言われている。

こいつとは計二回戦うことになる。(戦いについては後述)

DSリメイク版では隠しキャラとして操作可能(性能はヘビー級)。


●ディクシー
●タイニー

DSのリメイク版で、コンカー・バンジョーと入れ替わるように登場。


【ビークル】

俗にいうマシーン。このゲームは前述の通り3つのビークルを駆使してレースが出来る。
それぞれ全く異なる特徴を持っているため、操作テクをしっかり理解することもこのゲームを有利に進める上では欠かせない。


  • レースカー
最も一般的なビークル。
操作方法は上記のとおりで、ドリフト中は最高速が上がっていく。
コース、コーナー上では理論上最速を誇るが、コース取りの自由度で他のビークルに大きく劣る。

よくも悪くもプレイヤーの腕とキャラの性能が最もよく現れるビークルである。
レースではこのビークルを使う事が最も多い。


  • ホバークラフト
水陸両用のビークル。そこ浮き輪とか言わない
操作方法は基本的にはレースカーと一緒だが、ドリフトが出来ない代わりにRを押すとジャンプできる。
終始浮いている設定のため、水上だけでなくコースアウトや勾配を気にせず走れるが、旋回時に独特の慣性が働くため、急ハンドルを切るときに上手くジャンプしないと大きく失速してしまう。

癖の強いビークルのため、慣れるには練習あるのみ。慣れないうちはR押しっぱなしでもそこそこ走れるが、本格的にスピードを出したいならRボタンはジャンプとして使いこなしたい。
ボスを除く全レースコースで使用可能。
ただしデフォルトで使用することになるコースは少なめ。


  • 飛行機
空を飛ぶビークル。まんま飛行機。
3Dスティック上下で高度を変更でき、ドリフトの代わりにRを押すと急旋回が可能で、さらにRを押しながら3Dスティックを左右どちらかに2回倒すと、制御が利きにくくなる代わりにスピードアップするバレルロールを行える。

コース地面に全く左右されない点では他のビークルの追髄を許さないが、バランス調整のためかキャラごとの最高速の差は控えめになっている(低空を飛ぶと最高速が上がる)。

また、障害物にぶつかると他のビークルより大きく失速し、タイムロスがエライことになる(このシステムのせいで飛行機で挑むボスの難易度が上がってしまった)。
一見一番使いやすいビークルだが、実際は相応のテクニックが必要になるためやっぱり練習あるのみ。

実は飛行機専用のダッシュゾーンのみならず、レースカー用のダッシュゾーンも使用可能。
地面スレスレに飛ぶとタイヤが出てくるので、それで踏むことで加速することができる。
地味ながらこのテクニックを会得しているかどうかで相当な差が出るため、T.T.やアドベンチャー2に挑戦するならぜひ覚えておきたいテクニックである。

これで宙返りしてゴールするという魅せ技は誰もがやってみたくなるだろう。


【アイテム】

レースコースに配置された「バルーン」を取る事でアイテムが使用可能。
それぞれ5種類のアイテムがあり、効果はさまざま。
マリオカート64』と違ってコースによって出てくるアイテムが固定されており、さらにアイテムの性能そのものもそこまでぶっ飛んだものでは無いため、「このアイテムで一発逆転!」といったことは起こりにくい。

しかし、同じバルーンを摂ると三段階まで強化可能。すぐに使うか、しばらく貯めるかの駆け引きも必要。


  • ミサイルバルーン(赤色)
レベル1:直進飛行するミサイルで攻撃。
レベル2:追跡能力つきのミサイルで攻撃。Zボタン長押しでターゲットをロックオンできる。
レベル3:第一段階と同じ能力のミサイルを10発ストックでき、Zボタンを押すごとに1発ずつ発射。ストック数が減った状態で赤バルーンを獲得すると補充可能。二発以上当てることで大クラッシュさせるテクニックも。また、とある場面で大活躍する。


  • ダッシュバルーン(青色)
レベル1:橙色の炎が出るミニダッシュ。
レベル2:青色の炎が出る。性能はダッシュゾーンとほぼ同等。
レベル3:紫色の炎が出るスーパーダッシュ。

レベルが上がるほど、制御が多少難しくなるので使い所に迷うかもしれない。
ちなみに、これらのダッシュでもアクセルオフダッシュが使用可能。

  • おじゃまバルーン(緑色)
レベル1:オイルを設置。飛行機ではガス状になり宙に設置可能。通常は踏むとスリップし数秒減速するが、飛行機が喰らうと大クラッシュになる。
レベル2:モヤッとボールトゲつき爆弾を設置。接触すると大クラッシュ。
レベル3:大きな泡を設置。接触すると閉じ込められ一定時間その場から動けなくなる。...がライバルは平然と走る事がたまにある。

設置後30秒を過ぎると自動で消滅する様子。

  • シールドバルーン(紫色)
レベル1:赤いバリアを展開し、約5秒間無敵。
レベル2:青いバリアを展開し、約10秒間無敵。
レベル3:緑のバリアを展開し、約15秒間無敵。

これらのバリアは、体当たりで攻撃手段として使う事も可能。パワーアップに比例してスリップの時間は長くなる。

  • (虹色)
レベル1:Zボタン長押しでロックオン。その相手に磁力で吸い付く。射程は短い。
レベル2:使い方は一緒だが、射程はそれなりに上がっている。
レベル3:最も射程は長くなるが、ロックオンした相手1人を逆に自分の元へ引き寄せる。

このバルーンは数が少ないのでパワーアップが難しいが、上手く強化させれば不利な状況から一発逆転も狙える。


【ゲームの流れ】

メインステージであるティンバーアイランドを中心に、四つのゾーンを回りながらゴールドバルーンを集めてゲームを進めていく。

  • ゴールドバルーンチャレンジ
各ゾーンに存在する4つのレースコースで1位を目指してレースする。
1コースで1位になればいいだけなのでコースに慣れればそれ程苦戦しないと思われる。

  • ボスとの対戦
ゾーン内の4つのコースのゴールドバルーンチャレンジをクリアすると専用コースで、ウィズピックに操られたボスとの対戦になる。
それに勝つとゾーン内の4つのコースでシルバーコインチャレンジに挑戦することが可能になる。
そして全てのシルバーコインチャレンジをクリアするとパワーアップしたボスと同じコースで再度対戦することになる。
勝利するとウィズピッグと戦うために必須になる「ウィズピッグのアミュレット」をもらえトロフィーレースに挑戦できるようになる。
各ゾーンのボスは皆が、島の財産とも言えるレースを汚すようなフライングをするような奴らである。
…のだが性格は妙に紳士的であり、プレイヤーが勝つと素直にその走りを称賛し、負けると慰めや励ましの言葉を贈ってくれる。本当に操られてるのか?


  • シルバーコインチャレンジ
このゲームの難易度を引き上げた最大の原因。

ボスとの2回目の対戦するために必ずクリアすることになる。
その内容はコースに設置された8枚のシルバーコインを集めながら、なおかつレースで1位になる事。

あんまり無茶言うなよ・・・

もちろん簡単に集められるコースもある。
しかし、そこはレア社クオリティ。
2周以上に分けて集める必要があったり、明らかに遠回りさせたり、重箱の隅を突くような所に配置しているステージばっかりである。

特にコースの隅に大量に配置されている「クリスマスむら」。
ラインがずれるとコースアウトになる「みかづきアイランド」。
ブレーキドリフトを駆使しないとまず取れない「グリーンウッドむら」「ダークムーントンネル」。
この4つのステージでコントローラーを投げたくなったプレイヤーもいただろう。
また、飛行機の場合は掴みどころのない空中にコインが置かれる事も多く、難易度が一気に上昇するコースも。
ぶっちゃけトロフィーレースや下手なボス戦より難易度が高い。
ただし、基本的に覚えゲーなので攻略本があれば難易度は低くなる。

  • ボーナスステージ
各ゾーン内の1コースのどこかに隠された鍵を見つけると遊べるようになるコース。
隠された鍵を見つけるとさらっと書いたが、鍵は普通のレースで通ることはまずあり得ない所に置いてあることが大半なのでレースを放棄するつもりで探さないといけない。
幸い鍵を取った上で1位になる必要はないので見つけるだけでいい。

レースでは無くミニゲームのようなもので、ミサイルや爆弾を当てて戦うものや、バナナを集めたり恐竜の卵を集めたりといった奇抜な物もある。
これをクリアすると「T.T.のアミュレット」が手に入る。これも後々重要なアイテムになる。

  • トロフィーレース
各ステージのボスを2度倒すと挑戦できるようになるレース。
順位が高ければ高い程勝ち点が多くもらえ、最終的に1番勝ち点が多いものが優勝となる。所謂GP。
普通のレースと異なりライバルたちが大幅にパワーアップしている。
これも後々重要な要素となるのだが…。


【コース】

ステージは各4ステージにそれぞれ4コースずつ揃っており、さらに条件を満たすことでさらに1つステージが現れる。計20コース。
括弧内はバルーンチャレンジ及びシルバーコインチャレンジで使う事になるビークル。
コース名は日本語英語表記


  • ザウルスゾーン/Dino Domain
太古に絶滅したはずの恐竜たちが今もなお生息しているステージ。難易度は全体的に低め。

各コース
  • サンシャインレイク/Ancient Lake(レースカー)
多くの人が最初に走ることになる大きな池の周りを走るコース。
コースの形も簡単だが、たまに道を横切る恐竜に邪魔されることがある。
鍵が落ちているが、最初のコースだけあって比較的見つけやすい所にある。
基礎動作の練習にもってこいのステージ。手慣れればBGMが1ループする前にクリアも余裕だろう。

  • ゆうやけキャニオン/Fossil Canyon(レースカー)
夕焼けの荒野を走るコース。
ダッシュプレートを使って池を飛び越すショートカットがあるが、失敗すると池に落ちるので、レースカーの場合悲惨な事になる。
シルバーコインチャレンジではこのショートカットを利用することになる。

  • ジャングルフォール/Jungle Falls(レースカー)
大きな恐竜の骨がある崖に挟まれた場所を走るコース。
最初のゾーンにしてはシルバーコインの配置が結構厳しく、ミラーでは池に落ちることを狙ったようなイヤらしいものになっている。
全長がさほど長くない上にダッシュゾーンやダッシュバルーンが豊富に置いてあり、コース自体が曲がりくねっている事から、アクセルダッシュオフやクイックターン、ドリフトの練習にはうってつけ。
ウィズピッグ一戦目に勝てないなら、ここで修行しよう。

  • マグマかざん/Hot Top Volcano(飛行機)
火山の内部を走るコース。
マグマだがホバーで走行することが可能。
BGMが不気味だがどこか中毒性がある。

・ボス:トリケラトプス(レースカー)
海外ではTricky(トリッキー)という名前があるが、日本語版だと単なるトリケラトプスランビに似ている。
開幕でワンカウント分のフライングを決めるため、スタートダッシュに成功できるかがカギ。
左回りの渦巻き型コースで山頂を目指してレースをする。
最初のボスなのに最高速はプレイヤーの平均レベルな上、ぶつかると踏み潰されて減速してしまう。
加えて、道はどんどん狭くなるのに崖から転がり落ちると即座に敗北するのもあって逆転は非常に難しい。
とはいえ序盤に攻撃・加速する手段は多く、最初のボスだけあってあまり難しくは無い。
実は、ゴール手前でさり気無くペースダウンしたりもしているので、抜かれていても最後まで諦めないほうがいいかも・・・。
二度目の対戦時にはややスピードが上がっているほか、トリケラトプスが通ると石柱が倒れて進路を妨害する。
急な登り道になっているトンネル状のショートカットが存在するが、二回目は坂道手前のダッシュゾーンが消えており、青バルーンを集めておかないと却ってタイムロスになる。
最高速の低いピプシーで挑むとミサイル・ダッシュバルーンを活用しないと追いつくのが難しく、慣れないうちは若干厳しい。

・ボーナスステージ:ファイアーマウンテン/Fire Mountain(飛行機)
最初に3つ恐竜の卵を孵化させたプレイヤーが勝ちというステージ。
エリア中央に置いてある卵を取り、Zボタンで自分の巣に落とすのを繰り返す。
孵化するまでは卵を持ち出す事ができるので、相手の巣に置いてある卵を奪う事もできる。
当然ライバルも同じ事をしてくるので、ホーミングミサイルで妨害するか、無視して奪い返すか、卵を集める事に徹するかなどのプレイヤーの駆け引きが要求される。


  • スノーゾーン/Snow Flake Mountain
白銀の氷雪地帯が舞台。ここら辺から少し難易度が上がっていく。

各コース
  • フローズンマウンテン/Everfrost Peak(飛行機)
雪の積もった崖に挟まれたコース。
見た目は8の字型でシンプルだが、カーブがきつめ。
飛行機ではライバルがレースカー用のダッシュゾーンを通らないので、活用すれば差を付ける事ができる。
ミラーでは壁や起伏に隠されたコインがあり、見つけづらいうえに取りにくく、噓みたいに難易度が高くなる。

  • スノーコースター/Walrus Cove(レースカー)
コース名の通りループ式のコースターが配置されている。
氷の池に落ちると弾き返され、大きなタイムロスになる。
シルバーコインは際どい配置が多い。

  • ゆきだるまランド/Snowball Valley(レースカー)
なぜか雪だるまは登場せず、顔のついた雪玉がお邪魔してきたりする。
最初に道の分岐がある。
カギはコースを普通に走るだけではまず見つけられないので、スタート地点付近を良く探してみよう。

  • クリスマスむら/Frosty Village(レースカー)
コース名は村とついているが、前半のごく一部に少し民家がある程度で、メインはほぼ視界の悪い暗い森になる。
霧の中で連続カーブとかほんとやめてください。
シルバーコインチャレンジ最初の難関。ミラーにおいては走り終わった後、「あれ?コインはどこ?」なんてことが。

・ボス:トド(ホバークラフト)
海外版での名前はBluey(ブルーリー)。
立派な牙をもった大きなトドと、山間のダウンヒルコースで対決。四人の中では最もレースゲーのボスらしいボス。
トドゼルガではない
ずんぐりした見た目とは裏腹に非常に素早く、スタートダッシュに失敗したりどこかに激突したりするとあっという間に抜き去られる。
本気の二戦目は大幅にパワーアップしており、かなり我慢強く戦うことを強いられる。
なんと本気のボスの方がプレイヤーより速いため、ほとんどのキャラではミサイルを的確に打ち込まなければゴール直前でも抜かれてしまう。
クランチ最大の出番。ホバーにさえ慣れていればあっさり突破できる。
人によっては最初のホバーステージとなり、操作に慣れずトンネルで壁にぶつかる事も多い。
ホバーステージではあるが水面はない。


・ボーナスステージ:アイスピラミッド/Icicle Pyramid(レースカー)
各プレイヤーが持つバナナ8本をミサイルや爆弾などで減らし、最後まで生き残ったプレイヤーが勝ちという『マリオカートシリーズ』の風船割りに近いルールのステージ。
一度攻撃を受けるごとにバナナが2本減り、最高速も下がって行く。0本になると退場となる。
階層が上がるにつれて壁が少なくなり、最上階はホーミングミサイルを使って離れた所から相手を狙える。
まじっくコード「FREEFORALL:パワーアップバルーン」がONのレーストラックだと赤バルーンが10連発ミサイル、緑バルーンがシャボン玉になり、CPUが異様な速さでミサイルを連射してくる。


トロピカルゾーン/Sherbet Island

海賊がいるらしき南国の海を中心としたステージ。ここでレースコースではホバーが初登場する。

各コース
  • くじらビーチ/Whale Bay(ホバークラフト)
くじらが住んでいるビーチ。くじらに乗るとショートカットができる。
最初の水上コースのためか、障害物が少なく易しめ。
シルバーコインチャレンジのミラーでは拾うのが難しくはないが大きく遠まわりさせられるため、コースが単純な分ライバルを抜くのが大変。
ミラーで「TIMETOLOSE」のコードがONだと差を付けるのが難しく、ルート構築をしっかりしないと最難関になる。

  • みかづきアイランド/Crescent Island(レースカー)
コース途中で座礁した船を通る事になるコース。
トンネルのカーブがきつめ。
コースが難し目な上にシルバーコインチャレンジでは配置も嫌らしく、ミラーでの配置は酷いの一言に尽きる。
青バルーンがないので、追い上げには赤バルーンのミサイルをうまく使えるようになっておきたい所。
カギはやっぱり普通行かない所に配置されているが、レースカーではそもそも通ること自体がまず有り得ない場所に置いてあるので、一度クリアしてホバーを使って探した方がいいかもしれない。

  • かいぞくじま/Pirate Lagoon(ホバークラフト)
夕焼けの海上コース。
不安定なホバーで急カーブを連続で曲がるため、操作に慣れておかないと難しい。
壁にぶつかった反動を利用する発想にたどりつけないといつまでも上位は取れないだろう。

  • トレジャードーム/Treasure Caves(レースカー)
どの辺がお宝なのかが良くわからないが、主に洞窟を走るコース。
レースカーと言う事もあり、このゾーンの中では癖が少なく走りやすいコース。

・ボス:巨大タコ(ホバークラフト)
海外名はBubbler(バブラー)。
真っ赤なゆでダコ相手に先に3周すれば勝ち。ターコポーン!!
丸太や岩などの障害物がうっとうしい上に、このタコが爆弾をばら撒くので非常に面倒くさい。ターコポーン!!
さらに2戦目では爆弾がシャボン玉にかわり、一度でも引っかかるとムリゲーになる。ターコポーン!!
実はここでは10発ミサイルが切り札になる。ターコポーン!!
最高速はプレイヤーの平均レベルでトドのような異常なトップスピードはなく、追い越してしまえば大した脅威ではなくなるため越すまでが勝負になる。ターコポーン!!
最高速重視のキャラならばロケットスタートでインを取り、青風船で差をつけるだけで意外と楽に勝てる。クランチの本領発揮が見込める。


・ボーナスステージ:ダークビーチ/Darkwater Beach(ホバークラフト)
ルールは上記のアイスピラミッドと同じ。アイスピラミッドとの違いはビークルがホバーである事と、バトルフィールドに階層がない事。壁が少ないため、ホーミングミサイルで相手を遠くから狙える。
スタート時に方向変換できるので、いきなり赤バルーンを取って先制攻撃も可能。

  • ドラゴンゾーン/Dragon Forest
RPGでも定番がちな中世ヨーロッパ風の世界が舞台のステージ。地形が複雑なコースが多く、難易度は高い。
ここのボーナスステージのカギはもはや、見つけさせようという気が正直感じられない。
スタッフの遊び心を相手に、全力の知恵比べをすることになる。

各コース
  • ふうしゃカントリー/Windmill Plains(飛行機)
所々に配置されてる風車が特徴的なコース。
洞窟や崖の間なども通る。
シルバーコインはミラーではない方がかなり見つけにくく、悪意を感じる位置に置いてある。
ミラーもミラーで、レースカー用のダッシュゾーンを活用させない所に置いてある所が多い。

  • グリーンウッドむら/Greenwood Village(レースカー)
前半の村と後半の森を走るコース。
カーブが急で曲がるのが難しい。
井戸には減速すると中に落ちることもでき、その中に道がある。
シルバーコインチャレンジの難所として有名で、ただでもコースが難しいのに配置も悪意に満ちている。
特にミラーはこのゲームで最も酷い位置に置いてあると言っても過言ではない配置の1枚のコインが存在する。
余談だが、後に発売されたレア社製のレースゲーム『ミッキーのレーシングチャレンジUSA』の没データになぜかこのコースが存在する。

  • リバーパレス/Voulder Canyon(ホバークラフト)
川を走りながら宮殿を通り抜けるコース。唯一途中でBGMが変わる。
吊るされた鐘にタッチして鳴らすと一定時間跳ね橋を閉ざして、後続のライバルを足止めor遠回りをさせられる仕掛けつき。
コースの所々に落ちてる丸太が邪魔で回転した際に弾き飛ばされると大きなタイムロスになる。というかライバルも良く引っかかってる。
カギは全うに探し回ってもまず見つからない。ステージの仕掛けを工夫して使わなければならない為、少し頭を捻る必要が有る。
―鳴らせよ、されば開かれん

  • ゴーストウッズ/Haunted Woods(レースカー)
「村と森を走る」という構成はグリーンウッドむらに似ているが、雰囲気は暗い。
途中でウィズピッグ型の幽霊が出る場所があるが、特にジャマはしてこない。
後半のコースの中では走りやすく、難易度は低め。
ミラーのシルバーコインチャレンジは悪意に満ちた後半のコースの中では、スタート地点に3つ置いてあったりと特に難しい配置もなく、かなり易しい。
…ように見えるが、実際は基本的に3周全部使わないと回収できず(実は3周使わなくても2周で回収できる)、一度でもミスるとクリアはほぼ不可能になるため、かなりの難易度を誇る。

・ボス:ドラゴン(飛行機)
海外ではSmokey(スモーキー)という名前がついている。
細身のドラゴンを相手に先に飛行機で3周すれば勝ち。
ステージの雰囲気はふうしゃカントリーに似ている。
ここの最大の特徴はボスがお構いなしにフライングをかましてくるところだろう。
ぶっちゃけ他のボスもフライング気味なのだが、こいつは段違いのフライングをかましてくる。
ついたあだ名がフライングドラゴン。略してフライゴン
コースそのものも洞窟と柱が多く進みにくい上、ドラゴンがオナラ火の玉をまき散らしてくるため非常に鬱陶しい。
二戦目は火の玉の数が増える上に一周しても消えずに残るという鬼畜仕様。残り香とか言うなって

だが、ドラゴンそのもののスピードは一戦目も二戦目もプレイヤーの最高速より遅いため、一度パスすることが出来ればかなり楽に戦える。
ダッシュバルーンも多く、ここまで来た人なら追い抜く事は容易いだろう。見かけ倒しである。
ライン取りが完璧ならクランチであればロケットスタートでフライングを追い抜ける。
えーくせれんと!

・ボーナスステージ:バナナンキャッスル/Smokey Castle(レースカー)
最初に自分の箱に10本バナナを入れたプレイヤーが勝ちというステージ。
バナナは一度に2本しか持てず、箱に入れてから取りに行く必要がある。
ミサイルや爆弾を喰らうとバナナを落としてしまい、取られてしまうことがある。
バナナの置き場所は決まっており、取ってしばらくするとまた出てくる。
裏技として、「バナナを箱に入れるのと同時に爆弾にわざとひっかかると1本バナナが増える」というあまり意味のない技がある。


そして、ここまでのボスの2戦目に全て勝利することでウィズピッグのアミュレットを完成させると、ティンバーアイランドの中央の広場にあるウィズピッグの顔をした石像の口が開き、ウィズピッグと対戦できるようになる。


・ボス:ウィズピッグ(レースカー)
激しい雷雨の中、足場の悪いコースで先に3周すれば勝ち。この時のウィズピッグは二足歩行で必死に走る。
なのだが、ここにはアイテムバルーンが1つも無い上にウィズピッグの足が異常に速い。
その速度たるやプレイヤーの最高速をわずかに上回っているというとんでもないもので、まさかの正統派超強豪である
単純なレースゲームのステージとしてみれば、おそらく全ステージ中最難関。

そのため、こいつに勝つためには各地に配置されているダッシュゾーンを上手く有効活用しなければならない。
アクセルオフダッシュがお勧めだが、勢いづいて操作ミスで壁や水たまりに嵌ればその時点で敗北が確定。
ウィズピッグは空中をグライド飛行するため、水たまりに嵌るような真似はしないのである。

今まで培ったテクニックをフル活用して、1つのミスも無く正確に操作しなければ冗談ではなく勝機は無い。
ピプシーなどの一部キャラならばロケットスタートで先に走り、後ろからウィズピッグに蹴り押してもらうことでアクセルオフダッシュなしでも勝てるが、非常にシビア。
腕に自信のある方は挑戦してみるといいだろう。

そして頑張ってこいつに勝つと…。

.

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  • フューチャーゾーン/Future FunLand
ウィズピッグを倒し、さらに各ステージのトロフィーレースで金のトロフィーをゲットすると行けるようになる第5のステージ。
浜辺のトロフィーが書いてある看板に触れると灯台がロケットになり、行く事ができる。
なお、行き方はノーヒントで自力で探す必要があり、発売当時は半ば隠しゾーン的な位置付けだった(T.T.アミュレットを揃えた際の「T.T.マークのドアをひらくにはこれがひつようです」というメッセージが唯一のヒント)。
宇宙が間近の未来を舞台にしたSFのようなステージ。レーザーや電撃と言った妨害要素が多いのが特徴。
このゾーンのみ進行が特殊で、ゾーン内の4コースはバルーンチャレンジをクリアすると、ボス戦を挟まずに即シルバーコインチャレンジに挑戦できるようになる。
(例:スターダストアレイのゴールドバルーンチャレンジクリアで他のコースをクリアしていなくてもスターダストアレイのコインチャレンジに挑戦できる)とは言えそもそも必要バルーンが足りないので必然的に4コースクリア後になる。
そして、全てのコースでシルバーコインチャレンジをクリアするとラスボスとの戦いになる。
このゾーンだけはボーナスステージが無いため、当然カギも無い。
トロフィーレースはシルバーコインチャレンジクリア後にチャレンジできるようになるが、こちらはクリアしていなくてもラスボスと戦うことは出来る。じゃあ何のためにあるんだ
ここのゴールドトロフィーを取ると、トロフィー看板が撤去されるという密かなギミックも。

各コース
  • スターダストアレイ/Spacedust Alley(飛行機)
隕石が飛んでいるコース。
宇宙空間っぽく見えるが、木が生えている(異惑星?)。
洞窟内がカーブが急だったり柱があったり電流が流れていたりと走りにくい。
障害物にぶつかって減速しないように注意したい。
スタートの演出を飛ばす事で隕石の動きを調整できる。飛ばさなければライバルは隕石に引っかかってくれる。
電流は案外見掛け倒し。コインが電流の近くにあってもビビっちゃいけない。
高所の電流地帯にコインがあったら、電流に突っ込んで高度を下げてメインコースへ戻る立ち回りもあり。

  • ダークムーントンネル/Darkmoon Caverns(レースカー)
主にクレーターを走るコース。
久々にループが再登場する。
急カーブが難所だが、シルバーコインチャレンジでのコイン配置はあまり捻くれていない。
コースを大きく外れることが不可能なので、捻くれた場所に置こうにも限度があるのだ。
BGMがスタッフロールにも用いられている名曲であるが、サウンドトラック未収録である。

  • スペースポートΑ/Spaceport Alpha(飛行機)
宇宙ステーションの様なコース。
コース自体は直線が多めだが、高低差が急な所があったり、レーザー弾の攻撃が飛んでくる所もあり、ぶつかると大きなタイムロスになる。
ボーナスステージを入れるつもりだったのか、コース内にカギを置けるような小さなくぼみが存在する。

  • スターシティ/Star City(レースカー)
ボスを除けばバルーン・コイン共に最後のコースになる場所。
前半は崖で後半は未来都市を通る。
都市部分は直角カーブが連続するため、しっかり曲がれないと壁に激突する。
シルバーコインチャレンジは落ちると大きなタイムロスになる。
崖の下にはミラーでもコインが配置されておらず、比較的配置が素直でわかりやすい。
地味に初期版と中期版以降で街のネオンが異なっている。初期版はネオンの中にレア社のゲーム『キラーインスティンクト』のロゴがある。

・ボス:スペースウィズピッグ(飛行機)
対戦するにはゴールデンバルーンを全て獲得に加え、4つのボーナスステージを制覇し、T.Tのアミュレットを完成させている必要がある。
今度はロケットに乗ったウィズピッグと対戦。
他のゾーンのボスと違って二戦目はなく(ウィズピッグというボスとして見るなら2戦目だが)、1回倒せばエンディングとなる。
スピードそのものはなぜか一戦目より下がっており、上手く出し抜けば1周以上差をつけてゴールできる。
某攻略本には「ロケットに乗るより自分で飛んだ方が速いのではないか?」とまで言われてしまっている。

しかし、ここの最大の敵はコースそのもの。
柱や飛び回る隕石が鬱陶しい所に配置されている上に道がとても狭く、少し操作を誤ればそのまま失速して絶望的な状態に。

さらに、後半は電撃やビーム射撃の嵐といったフューチャーゾーンの仕掛けがパワーアップして待ち構えており、コースに慣れるまでは非常に辛い戦いを強いられる。
だが、それは裏を返せばコースさえ覚えればそれほど苦にならないということで、一回目より簡単だったというプレイヤーは多い。

そして何故か自分のコースなのにウィズピッグがトンネルの電撃トラップに引っかかる。
ステージギミックに頼らず、本当に自力で飛んだ方が良かったのでは?

.

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ウィズピッグを倒せば、ようやく真のエンドロールが見られる。

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しかしその後・・・
まだつづくヨ


!?!?!?!?!?


  • アドベンチャー2

さらなる、そして本当の狂気。


アドベンチャーをクリアすることでプレイできるようになるモード。

基本的な進め方はアドベンチャーと同じで、ゴールドバルーンがミラーボールのようなシルバーメタリックに変化したりする小ネタも有るのだが・・・
あらゆる点でアドベンチャーの難易度を凌駕している。

  • コースが左右反転する。

他のゲームでいうミラーコース。
だが、このゲームは前述のシルバーコインチャレンジのせいで半ば覚えゲーと化しており、これまでやり込んできた人ほど混乱すること間違いない。

間違えて逆にドリフト切っちゃうのは誰もが通る道。

幸い、レーストラックモードでまだクリアしていないミラーコースを遊べるのが救い。


  • ライバルたちの異常なパワーアップ。

ライバルたちがなぜか普通のレースでもトロフィーレース並みの速さを誇る。
とにかく最初からかっ飛ばしてきて、シルバーコインチャレンジに至っては後述する要素も相まって、もう絶句する程鬼気迫る走りを見せてくれる。

今まで以上に気を引き締めなければ、普通のレースすらままならない。


  • シルバーコインチャレンジ

悪夢再び

ここでも当然と言うべきか、シルバーコインチャレンジに挑戦しなければならない。
だが、ここではコインの位置が反転するなんて生易しい物ではなく・・・・・・


コインの位置が完全に変化する。


良く言えば新鮮だが、これまで築き上げてきた経験を根底からぶち壊す、酷いとも言えるシステム。
しかもただ変わるだけならまだしも、アドベンチャー以上に病的な位置に配置されていたり、コースのはずれや隅っこなど探さないと見つからない所など、もうクリアさせる気など無いんじゃないかと思う所にばっかり配置されており、
「そもそもコインが見つからない!」という状況が頻繁に起こる。

遠回りのさせ方もアウトコースを走らされると言う次元では無く、明らかに、普通にレースをしていても通ろうとは絶対思わないような場所に行かされ、かなりの遠回りを強いられる。
その上ライバルが速くなっているので、追い抜くのにも苦労する。

最初のステージのサンシャインレイクですら、全てアウトコースに置かれていると言えばその異常性が分かるだろう。
「ゴーストウッズ」や「スターダストアレイ」のように、ぶっ飛んだ配置に変更されたせいで大幅に難易度を上げたコースもあり、特にただでも鬼畜だった「グリーンウッドむら」の配置は更に悪意に満ちており。酷い事になっている。
通常のモードでは楽勝だったコースも、これのおかげで難易度が逆転していたりするので油断できない。
T.T.を使わない限りクリアは非常に困難。と言うかT.T.ですらなかなか難しい。
これを全てクリアできた猛者は、間違いなく真のディディーコンガーである。


幸いボスの強さはアドベンチャーと全く変わっていないので、このモードでボス戦にまで辿りついた猛者なら軽くぶっちぎれるだろう。


  • まじっくコード
俗に言うチートコード。
エンディングのスタッフロールに紛れて流れる。

効果は様々で、アイテムバルーンを消したり種類を1つに固定したり、キャラクターが大きくなったり小さくなったり、アドベンチャーを二人でプレイできたり・・・。
だが、多くはレーストラックでしか効果を発動しない。
バルーンなし、バナナなし、ダッシュゾーンなしの更地でも……?

因みに、アドベンチャー2を「TIMETOLOSE」のコードを入力して再挑戦すると、ライバルレーサーがさらに賢くなり・・・
いや、もうこれ以上は何も語るまい・・・。



追記・修正はコインとバルーンをひたすら集めまくりながらお願いします。

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最終更新:2024年04月08日 13:05

*1 もちろん「レーストラック」というフリーモードで対人戦のゲームとしてもプレイ可能・・・なのだが、アドベンチャーを進めないとコースが少ないという難点有