登録日:2020/07/15 Thu 22:10:22
更新日:2025/03/16 Sun 11:33:52
所要時間:約 9 分で読めます
▲概要
「三銃士」をモチーフとしつつ、「てんとう虫の歌」のような下町コメディの要素も取り入れられている。
そのため作品の雰囲気そのものは明るめだが、それでもシリアスな(見方によってはドス黒い)面もしっかり存在する。
▲あらすじ
1995年、突如宇宙から現れたザール星間帝国の攻撃により地球は制圧され、廃墟と化してしまった。
そんな地球で仲間の戦災孤児達と共にたくましく生きていた少年、楯剣人。
自身がかつてザール星間帝国に滅ぼされたエリオス帝国の王子だと知らされた剣人は、地球を救うためにダルタニアスに乗り込みザールとの戦いを決意する。
さあ立ち上がれ、ダルタニアス! 未来に生きる時が来た―――!!
▲登場人物
☆地球・エリオス側
主人公。16歳。アトラウス及びダルタニアスのメインパイロット。
喧嘩っ早い江戸っ子を自認しており、短絡的な行動も多いが基本的には正義感の強い熱血感。
ザール帝国軍の侵略によって実家のスーパーごと家族を失うも、孤児となった仲間達と共にたくましく生きていた。
17歳。ガンパーのパイロット。投擲の名手で「つぶての弾児」という異名を持つ。
クールな性格で剣人とは度々衝突するも、少しずつお互いを認め合うようになる。
冤罪で処刑された父親の無実を証明するべく独自に真犯人を捜していたものの、誤って警察を襲ってしまったために少年院に投獄された過去を持つ。
脱獄後行き倒れになったところを早苗達に助けられた。
宇宙船アダルスで冷凍睡眠していたエリオス王家の忠臣。
きかん坊な剣人を世継ぎにふさわしい人物にしようと躍起になっているが、剣人から鬱陶しく思われている。
当初はエリオス再興を第一に考え地球のことは二の次と見ていたが、剣人達と共に戦ううちに人間としての心を優先するようになる。
剣人達孤児の集団の母親的存在。16歳。
まだ子供ながら芯は強く、両親は医者だったため仲間の手当なども行う。
- 畑田之助、軽井学、小丸次郎(CV:西村知道、井上瑤、沢田和子)
いずれも剣人の弟分で、大柄な方が田之助、天才少年の学、最年少の次郎。
特に学はアール博士の助手としてメカの整備やアダルス基地の操作は勿論のこと、ガメロットやダルタニアスの新装備の開発だけでなく破壊された町の電力の復興など八面六臂に活躍した。
戦闘ではガメロットに乗り込みダルタニアスのサポートを行う。
次郎のペットの子豚。
次郎の働いていた雑炊屋で食用に育てていたが、自身の運命を察していたらしく与えられた餌にも手をつけず痩せ細っていき、
見かねた次郎の手引きにより脱走してそのまま飼うことになった。
ザールに捕まってサイボーグにされ破壊活動を行ったこともある。
6歳の少女。
記憶喪失らしく、自分の名前も思い出せないので「おちゃめ」という愛称で呼ばれる。
剣人の父親で、本名はハーリン王子。エリオス帝国皇家の血を引く。
まだ幼い頃に事故で過去の地球に到着し、早く冷凍睡眠が解けたために地球人として自身の素性を知らぬまま育ってきた。
船乗りとなったのも過去に見た光景(エリオス帝国)を探すのが目的だった。
その後、ザール帝国に捕らえられ奴隷として酷使されていたが、仲間達と共に脱走し地球で剣人と再会する。
かつてエリオスに所属していた歴戦の勇士。
「銀河の虎」という異名を持つ豪快な男で、剣人とはお互いに「タコ入道」「小童」と悪態を付き合いながらも良き友人となる。
☆ザール星間帝国
ザール星間帝国の地球侵略部隊総司令官。常に不気味な仮面で顔を隠す冷酷非情な謎の男。
その素顔は
ハーリン王子こと剣人の父隼人に瓜二つ。
「自分こそがエリオス帝国の後継者でありハーリンは自分のクローン」と宣言したことで、
多くの者達がザール側に寝返ることとなり、アール博士を含めた多くの人々にも動揺を与えた。
だが、(クロッペン自身も知らなかったことだが)実際には
クロッペンの方が隼人のクローンであり、
ドルメン大帝にエリオス帝国の名を利用するために育てられてきた。
クローンであることが判明した後は他の将軍達や親衛隊から見放され、保身の道具として利用されそうになるなど散々な扱いを受けたものの、
剣人の言動を通じて1人の人間として目覚め、皇帝に切り捨てられたこともありザールと決別。
最後は戦闘で致命傷を負いながらも
敵の罠で瀕死の重体に陥った隼人と「共に生きていく」ために自らの臓器を提供し、生体部品としてではなく1人の人間として命を落とした。
虫型
宇宙人。名前の割に
バッタっぽい姿。
元々は先代カブト将軍の副官だったが、彼が
第1話でいきなりクロッペンに粛清されてしまったので急遽将軍に抜擢された。
臆病な上におべっか使いであまり優秀な指揮官とは言えないが、悪運だけは強い。
最期は自らツインボーグに搭乗してダルタニアスを苦戦させた上に隼人とクロッペンに重症を負わせる手柄を立てたが、怒りの火炎十文字斬りの前に倒れた。
岩石
宇宙人。短気で怒りっぽいが上司には媚びるタイプ。
ネシアとは仲が悪く、彼女が司令官となったことに反発して手柄を立てようとダルタニアスとクロッペンの決闘に割り込んだが、漁夫の利など得られるはずもなくクロッペンに殺害され、戦艦まで奪われる失態を犯してしまう。
紅一点の植物型
宇宙人。搦手を用いた作戦を得意とする。
クロッペンの失脚後は後任として司令官に就任するが司令官の器ではなく、ヒステリックに喚き散らすだけでまともに命令を下せないまま最終決戦で戦死する。
恐竜型
宇宙人。見た目に違わず攻撃的な性格。
ダルタニアスによる月面基地攻撃の際に自ら戦艦に乗って迎撃に当たるも、配下のベムボーグの爆発の巻き添えとなり他の将軍に先んじて戦死した。
水棲生物型
宇宙人。一つ目のクラゲのような姿で機械の体に入っている。
陰湿な性格で謀略が得意。
ザール星まで乗り込んできたダルタニアスに戦艦で挑むも、火炎十文字斬りを受けて爆死した。
ザールの皇帝。
その正体はエリオス先代皇帝、パルミオン皇帝のクローン。
実はエリオス帝国では皇位継承者の王子が生まれるたびに影武者兼臓器移植の提供元としてクローンが生み出されており、成長後も悲惨な生活を強いられていた。
ドルメンもまた幼少の頃から凄惨な扱いを受けており、いつしか憎悪の炎を燃やし復讐の元エリオスを滅ぼしても恨みは晴れず、いつしか銀河の支配に乗り出す。
しかし、不遇な境遇に置かれてはいたものの、自身も同じクローンであるはずのクロッペンをいいように利用し冷たく切り捨て、
さらに私情で多くの命を殺めた姿は皮肉にも彼自身が憎んでいたエリオスの負の側面と何ら変わりはなかった……
▲メカニック
○
アトラウス
剣人が登場する人型ロボ。頭頂高38m、重量280トン。頭部にコクピットを兼ねた戦闘機「デルファイター」が
合体する。名前の由来は「α(アルファ)」。
パンチや
キックと言った格闘技やカタール状の刀・ハンドスライサーを用いた粗削りな剣技を主体に戦う。
単体での
飛行能力は無いため、ガンパーにぶら下がったりベラリオスにまたがったりする。
○
ベラリオス
自意識を持つ
ライオン型ロボ。体長29m、重量195トン。元々は地球の普通のライオンだったが、エリオスの調査員が地球を訪れた際に捕獲されて皇帝への献上品として改造された。
改造された後も自我や記憶は残されており、剣人には心を許している。
名前の由来は「β(ベータ)」。
牙や爪で戦うだけでなく、
ミサイルや
ビームといった武装も装備している。
○
ガンパー
弾児が登場する戦闘機。全長40m、重量155トン。名前の由来は「γ(ガンマ)」。
射撃武器の他にクローや
ドリルといった格闘武器も搭載している。
○ダルタニアス
アトラウスが上半身、ベラリオスが胴体、ガンパーが両脚(及び内部に内蔵していた両腕)を構成して完成する巨大ロボ。
合体前にはエリオス皇家の証である十文字の紋章が浮かび上がる。頭頂高56m、重量678トン。あれ?なんで48トン分重くなってるの?
当初はシグマエネルギーで稼働していたが、中盤から複数の反重力エネルギーを融合させた超空間エネルギーで動くようになる。
後のロボットアニメでも数多く存在する、胸にライオンの顔がある合体ロボの先駆け。
名前の由来は三銃士の「ダルタニャン」。
☆主な武装
肩と膝の十文字の紋章からビームを発射する。
右腕からせり出すボウガン。
強力だが連射は出来ない。
べラリオスの口から発射する火炎状の超電磁エネルギー。
所謂ホールド技。
強化後に両腕に装備された4連装砲。
連射が利くので使い勝手も良く、多用された。
同じく強化後に装備された、右腰のバルジが変形する鎖鎌。
装備箇所の都合上トランセイバーとの併用は出来ない。
ベラリオスの放つ火炎エネルギーを剣の形に固定したもの。この剣で敵を切り裂く「
火炎剣・十文字斬り」が
必殺技。
強化後は火炎エネルギーを放って敵を拘束する「火炎アタック」も使用する。
動力である超空間エネルギーを解放し、敵に突撃する。その最大出力は恒星一個分に匹敵するとさえ言われている。
○
ガメロット
ボスボロットの立ち位置を受け継ぐコメディリリーフな小型メカ。戦闘よりも日常シーンでの活躍の方が多かったりする。
この手のメカにしては珍しく自力飛行も可能。ちなみに動力は人力。
某
獅子座の巨大ヒーローに
同名のロボットがいるが多分無関係。
○
ガスコン専用ロボ(仮称)
ガスコンが搭乗するロボ。
虎型メカの上部に人型の上半身が合体している。人型部分と虎部分は任意で分離・合体可能。
ちなみに
(仮称)とあるが、この機体に限らず『ダルタニアス』に登場するメカニックには公式な資料に正式名称が確認できないものが非常に多い。
○ベムボーグ
ザール帝国軍の戦闘兵器。生物ベースだが、改造によって自我は無い。
後に2体のベムボーグが合体した強化型のツインボーグも登場する。3体合体してもツインだけど
○メライアン
まだ普通のライオンだった頃のベラリオスの番いだったメスライオンがサイボーグ化された姿。
べラリオスと共にエリオス皇帝に献上されていたが、エリオス帝国崩壊の際にザール帝国に捕らえられ、ミズカ将軍によってベムボーグに改造されてしまっていた。
爆弾を埋め込まれてダルタニアス抹殺のために送り込まれるが、最後はベラリオスを救うために自爆した。
▲外部作出演
漫画媒体では、長浜ロマンロボット3部作のつながりを受けて『
超電磁大戦ビクトリーファイブ』でコン・バトラーV&ボルテスV&ダイモスとの
クロスオーバーが描かれた。
ちなみにダルタニアス側の「1995年に地球が荒廃した」という設定の都合上、
『ビクトリーファイブ』では世界観は他3作とは異なる
パラレルワールドの出身として描かれており、
『
勇者ライディーン』も交えた続編『ゴッドバード』ではこの描写が後を引いた結果
「ダルタニアス原作とは平行世界の別人」という少々ややこしい形での参戦となっている。
クローンであろうとなかろうと、追記・修正お願いします。
- そもそも前半の監督が長浜さんだったりする。後半は佐々木さん(トライダーとかの監督) -- 名無しさん (2020-07-16 23:02:44)
- 親父がなのはにブチ切れる、それでも少しハマり気味~Gacktじゃない! Gacktじゃない! 母よ見るのはそこしかないの~♪(最近の子供にはそもそもビデオが伝わらない歌) -- 名無しさん (2020-07-16 23:15:58)
- ↑ それ「ダルタニアスの歌」の替え歌ww -- 名無しさん (2020-07-16 23:20:20)
- ↑2杉田やめろw -- 名無しさん (2020-07-17 06:24:29)
- ↑3 一人で暮らす時が来たw -- 名無しさん (2020-07-17 13:12:53)
- 長浜監督当時ベル薔薇の準備が忙しくて降板したけど、非公式で制作に協力して結末のテロップまで用意したそうです。これやゴッドシグマ、ボルテスのサントラ欲しいな。ドルメン大帝は同情はするけどお前が言うな案件である -- 名無しさん (2020-07-17 21:46:44)
- 全体的には長浜監督よりも佐々木監督の色が強い気がするけど、クローン絡みは絶対長浜監督の仕込みだろうなぁ… -- 名無しさん (2020-07-17 23:36:35)
- 『ゴッドバード』での「正しい喧嘩は勝つまでやめない」はかっこよかった -- 名無しさん (2020-07-18 21:03:50)
- ダルタニアスって最終的に恒星並のエネルギー蓄えてるから実はガンバスター並に強いとか聞いたなあ -- 名無しさん (2020-07-18 22:32:35)
- ↑スパロボDで反陽子爆弾を処理したしな -- 名無しさん (2020-08-24 23:05:37)
- 今年3月に廉価版ブルーレイが上下巻でリリースされるとのことだけど、実質2万2千円のお値段に手を出しても損のない作品? -- 名無しさん (2021-01-16 23:27:28)
- ドルメン大帝に関しては自分の分身のようなクロッペンが差別思想に染まってエリオス憎しに狂ってったんだろうな…と思った -- 名無しさん (2021-05-16 20:57:32)
- 宇宙規模文明国家のくせに必要な部位・臓器ごとのクローニングや本人の再生医療技術も確立できなかったのが悲劇の素か…… -- 名無しさん (2023-03-28 12:55:12)
最終更新:2025年03月16日 11:33