登録日:2020/11/03 (火) 17:20:17
更新日:2025/02/08 Sat 23:27:32
所要時間:約 7 分で読めます
◆概要
本作で描かれるのは、「新旧の人造ポケモン同士の対決」。
『
ミュウツーの逆襲』とはまた違った形で、共存のテーマを扱っている。
他にも、ミュウツー再登板ということで、
『逆襲』のセルフオマージュが見られる。
同時に、住みかを作らんと暴れまわる
ゲノセクトたちと居場所を奪われないために抗う
オーダイルを筆頭とするポケモンヒルズのポケモンたちの争いを通じて「ポケモンの縄張り争い」や「居場所」といったテーマが描かれたのも本作の特徴と言えよう。
2021年の“みんなで決めよう!ポケモン映画歴代シリーズNo.1決定戦!”ではBWシリーズ1位を獲得し、他のシリーズ1位の作品ともども無料生配信が行われた。
配布
前売り配布はレベル100のミュウツー。特別な技は「ぼうふう」「いやしのはどう」。性格はおくびょう固定。
個体値は特攻・素早さがV固定。
夢特性「きんちょうかん」はここで初めて解禁されている。
劇場配布はレベル100の
色違いゲノセクト。特別な技は「しんそく」「ブレイズキック」「ギアチェンジ」。性格はせっかち固定。個体値は攻撃・素早さがV固定。
ちなみに、ゲノセクトの初配布は2012年8月であり、その間の2013年1月11日~2013年2月10日にも配布されている。
つまり、
1年間で3回も配布されていたことになる。
そのせいか、以降は
第8世代に入るまで
実に7年もの間配布がされなかった。
◆ストーリー
旅を続けるサトシとピカチュウたちは、ポケモンの安全と保護のために設計された施設「ポケモンヒルズ」を見学するため、大都会ニュートークシティを訪れていた。
そこへ突然、赤いゲノセクトたちがあらわれる!
すさまじいスピードであらわれた赤いゲノセクトはサトシたちに襲いかかるが、その絶体絶命のピンチを救ったのは、なんと
伝説のポケモン、ミュウツーだった。
人の手によって生み出されたポケモン同士のバトルは、互いの限界を超えたポケモン史上最大最速のスピードバトルへ突入する!
覚醒したミュウツーが見せる本当の力とは?
そして運命に導かれた激闘の結末は?ゲノセクトを家に帰すと誓ったサトシ。
サトシとピカチュウは街の危機を救い、ゲノセクトとの約束を果たすことが出来るのだろうか?
(公式サイトより引用)
◆主な登場人物
CV:
松本梨香
ご存じ主人公。
ポケモンヒルズの庭園にて水ゲノセクトと出会い、友情を深める。
取り残されたヤミラミがかわいそう
ポケモンヒルズ手前の森
「やわらかな木漏れ日のテイストと、ソフト&スウィートな風!これこそ癒し!ザッツ・リラックスタ~~~イム!」
ポケモンヒルズの庭園
「スウィートな花の香りに包まれて、So Happyです~~~!」
と評している。
ロケット団のいつもの3人組。
ゲノセクトの群れに加えミュウツーが出現したと聞いて、意気揚々とゲットしようとするが、千載一遇のチャンスを逃してしまう。
CV:吉村崇(平成ノブシコブシ)
ポケモンヒルズに務めている青年で、サトシたちを案内する。
アルサス自然公園に自生する現存最古の花と言われるハス「オルタス」を、ポケモンヒルズ移植に成功したのが自慢。
◆主な登場ポケモン
プラズマ団によって復活・改造された3億年前のポケモン達。
伝説・
幻ポケモンの同種が複数登場する作品は
結構あるが、基本的に主役の個体以外は終盤に姿を見せるのみで、本作のように常に群れで行動する姿が描かれているのは非常に珍しい。
しかし自分たちがいた時代とあまりに様変わりしてしまった故郷を見たことで、水ゲノセクト以外は極度に排他的となっており、その境遇に共感していたミュウツーすら敵視した。
ポケモンヒルズを乗っ取り巨大な巣を作るが、それにより併設された変電所に異常が起き、街全体の停電の危機を引き起こしてしまう。
赤ゲノセクトは群れのリーダー格で色違い。さらに他のゲノセクトを服従させる力を持つ。
水ゲノセクトは他の個体と比べて幼いらしく、
「うちに……かえりたい」と、故郷に帰ることを切望し続けており、サトシたちに協力する。
CV:高島礼子
ご存じ人間に生み出されし最強のポケモン。
ただし『逆襲』の個体とは違い、女性的で敬語で話す。
人間に対するスタンスは『逆襲』と比べるとだいぶマイルドだが、誕生後も非道な実験に使われたこともあり、やはり快く思ってはいない。
逆にポケモンに対しては助けてもらった恩があるので優しい。
再三の説得もゲノセクト達には通じず、メガシンカを駆使して戦いを挑むことになる。
CV:徳井健太(平成ノブシコブシ)
ポケモンヒルズに住むポケモンの一種。
ゲノセクトに襲われ、
ゴローニャ共々よりによって池の中に落とされるという、あんまりな仕打ちを受けた。
CV:最上嗣生
ポケモンヒルズのリーダー格のポケモン。
ゲノセクトに住みかを占拠される中、果敢に彼らに挑み、さらには消火・救助活動までこなし、モブ枠としては殊勲と言っていい活躍を見せた。
要するに
2年前の作品における
白き英雄ポジション。
◆映画終盤
サトシ一行・ポケモンヒルズのポケモン達・ミュウツーとゲノセクト軍団との戦いが続いていた。
ミュウツーとゲノセクト軍団の交戦中、巣に引火。いよいよニュートークシティ全域で停電が起きてしまった。
水ゲノセクトやサトシの
ミジュマルを皮切りに、ポケモンヒルズのポケモン達も消火に協力。さらに自分たちが救助されたことで氷・炎・雷ゲノセクトは態度を軟化。
サトシは赤ゲノセクトとミュウツーの戦いに割って入る。
「俺……あいつに約束したんだ。うちに連れてってやるって!」
「ミュウツー!いらないポケモンなんて……絶対にいるはずないよ!もう戦いはやめてくれ!」
水ゲノセクトだけでなく、サトシの言葉に感化されたゲノセクト達やポケモンヒルズのポケモン達も止めに入ってくれた。
しかし赤ゲノセクトはついに仲間すら敵視。
「どうしても分かってくれないのですね……こうするしかありません!」
ミュウツーはメガシンカすると、赤ゲノセクトをつかんで、天高く飛び立っていった。
「行きましょう、誰もいない所に!」
「あの、限界の先へ!」
ミュウツーはなかなか乗り越えられないでいた成層圏をついに突破。そして眼下に見えたのは───
「青い水の星」。
ミュウツーは赤ゲノセクトに語りかける。
「私も……あなたも。この星に生まれたポケモン。必要があるから生まれた……この星に生きている、人間も、ポケモンも、すべてが仲間。私たちは……みんな仲間なんです」
「みんな、仲間……」
それまで頑なだった赤ゲノセクトもついに態度を軟化させ、ミュウツーの手を取った。
「帰りましょう、うちへ!」
2匹は一緒に、
「青い水の星」めがけて落下していった。このままだと2匹の命が危ない!
ゲノセクト達とサトシの
リザードン・アイリスの
カイリューが救助に当たるが、力及ばず。
「ダメだわ……」
「受け止めなきゃ!」
「でもどうやって?」
「大きなクッションとかあれば……」
「クッション……?」
この言葉で閃いたサトシは、ヤミラミ・ラルトス・キルリアがサイコパワーで作った水球をミジュマル・オーダイルが「ハイドロポンプ」でさらに大きくし、クッション代わりとする作戦を実行。
作戦は見事に当たり、ミュウツーと赤ゲノセクトは無事に救助された。
「みんな……仲間?この星の、仲間?」
「そうだよ、俺たちはみんな仲間だ!」
「みんな、なかま!」
そしてサトシはオルタスの花を見て、水ゲノセクトの言葉を思い出し、彼らの新たな故郷を思いつく。
「サトシくん、よく気づいたね。このオルタスの花は、3億年前からあると言われている」
そこは、アルサス自然公園。水ゲノセクトが大好きなオルタスの花の自生地だ。ゲノセクト達は巣作りに励んでいる。
ミュウツーも、ゲノセクト達の居場所を見つけてくれたこと、そしてサトシ一行への感謝の言葉を述べて、いずこへと去っていった。
そして一行は、またどこかでミュウツーに会えるだろうという希望を抱くのであった。
◆主題歌
オープニングテーマ「夏めく坂道」 歌:ダイスケ
エンディングテーマ「笑顔」 歌:いきものがかり
追記・修正は、新たな故郷を見つけてからお願いします。
- オーダイルファンには是非視て欲しい映画 -- 名無しさん (2020-11-03 17:38:45)
- ポケモン映画はケルディオからボルケニオンまで過渡期真っ只中だったから、今日まで項目立たなかったのもまぁしょうがない気がする。 -- 名無しさん (2020-11-03 17:40:40)
- 劇場版ポケモンの項目やっと揃ったね。こっちのミュウツーは女性的な印象が強いけど高島礼子版もありっちゃありだな。 -- 名無しさん (2020-11-03 17:47:45)
- ミュウツーは一人だけでよかったのに、なんで他の個体だしちゃったの…… -- 名無しさん (2020-11-03 17:54:32)
- ↑まああくまで映画はパラレルみたいなものだし… -- 名無しさん (2020-11-03 17:57:13)
- ↑4でもこれ以外の過渡期の作品が立っていた一方、アルセウスもなかなか項目出来なかったのが不可解だなぁ -- 名無しさん (2020-11-03 18:00:19)
- ↑作成されなかった事をいつまでも責めるなよ。順番に作れなんてルールないんだから -- 名無しさん (2020-11-03 18:21:45)
- 他の伝説系はともかくミュウツーはなぁ…逆襲個体後に他で作られたと考えるとなんか嫌だわ。あの一体ですら人間の業の深さの象徴みたいなもんなのにさらに増えるのかと -- 名無しさん (2020-11-03 18:46:46)
- 予告編でサトシ「ミュウツー…?(疑問を持ったかの様に)」デント「…え?(あんたら何があったんだと言いたそうな顔で)」と意味深なやりとりから、「クロノ・クロス」「∀ガンダム」「トップをねらえ2!」「実写版機動警察パトレイバー」の要領で「過去作の物語・小道具等の知識(少なくとも「逆襲」「我ココ」)があること前提」という攻めた姿勢で物語を紡ぐのかと期待していたよ…リアルタイムでの視聴後のガッカリ感は今でも覚えてる。 -- 名無しさん (2020-11-03 18:50:14)
- >本作で描かれるのは、「新旧の人造ポケモン同士の対決」。 ポリゴン「…………」 -- 名無しさん (2020-11-03 19:15:57)
- ↑ポリゴンは「人工ポケモン」ね -- 名無しさん (2020-11-03 19:19:50)
- ワイおっさんだからミュウツーって言われたら全ギレ個体を思い浮かべてしまうねんな… -- 名無しさん (2020-11-04 08:43:06)
- ↑6 旬を過ぎると当時の思い出が薄れてコメント欄が寂しい事に…。 -- 名無しさん (2020-11-05 15:55:12)
- 戦闘シーンはすごかった。ストーリーはケルディオの方がまだ面白かった -- 名無しさん (2020-11-07 16:09:48)
- 赤ゲノセクトが話を聞かな過ぎて駄目だこりゃってなる評価 -- 名無しさん (2020-11-20 10:19:04)
- この間のアニポケで逆襲のミュウツーが再登場して、サトシも覚えているような描写があったからこの映画が完全なパラレルワールドになった模様 -- 名無しさん (2021-01-16 04:24:35)
- ↑お陰でミュウスリーが話題に..... -- 名無しさん (2022-10-27 20:24:22)
- ↑ミスって送信してしまいました、すみませんでした。お陰で少し「 ミュウスリー 」が話題になってましたね...。 -- 名無しさん (2022-10-27 21:24:57)
- よくカットされるがイーブイは吉岡聖恵。 -- 名無しさん (2023-04-21 10:28:02)
- 「わざわざミュウツー引っ張り出しておいてお出ししたのがこれ?」って評価に尽きる作品。面白かったシーンが水没するゴローニャとやけにかっこいいオーダイルの活躍くらいしかない -- 名無しさん (2024-07-24 11:49:36)
- 話の本筋は明らかにどう見てもどう考えてもミュウツーの逆襲と我ハココニ在リのさらなる解答だから全体的に良かったんだけど、「なんで別個体にする必要があったんだ。なんで市村正親にしなかったんだ」と子供ながらにずっと疑問しかなかった。普通に面白かった分非常にもったいなかった。 -- 名無しさん (2024-12-01 21:42:42)
最終更新:2025年02月08日 23:27