劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇

登録日:2009/06/08(月) 23:57:53
更新日:2024/01/22 Mon 00:55:06
所要時間:約 6 分で読めます




ミュウツーよりも強く

ルギアより速く

エンテイより優しいこころを持ったポケモン

それが―――


2001年7月に公開されたアニメ映画。
ポケモン映画第四作。
同時上映は「ピカチュウのドキドキかくれんぼ」。

“遭遇”と書いて“であい”と読む。

テーマは“自然環境”。
ルギア爆誕と同じく人間の勝手でポケモンたちが保ってきた環境が崩壊していく様子が描かれるが、世界規模のスケールのデカい話ではない。
もっと身近な場所に関係する“時の流れ”が生み出す切なさや偶然が表現されている。

また、ポケモン映画共通のテーマである“関係性”を「時間」という要素を用いて描いているのも特徴。雄大な自然、純粋な友情も本作の大きな魅力である。
ちなみに本作は海外版で追加されたシーンが存在しており、そのシーンを追加で日本でもアフレコしたものを追加した「特別編」(いわゆるディレクターズカット版。少々意味合いが違うが)が存在する。
後の再放送で日本でも公開されてはいるのだが…しかしこの「特別編」は日本国内の映像ソフトにおいて未収録。
極めて重要な描写でもあるが正規の手段で見ることが極めて難しい。

脚本は前作『結晶塔の帝王』において、脚本を任されながらも体調不良によって途中降板となった首藤剛志の共同執筆という形でサポートとして脚本に入った園田英樹が担当。
園田氏にとっては初の単独脚本によるポケモン映画となっており、以後も『ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー』までにおいて劇場版の脚本を任されることになる。


◆ストーリー


少年ユキナリは旅をしている途中、森の中でハンターに狙われているポケモン“セレビィ”と遭遇する。
ハンターからセレビィを庇おうとするが、セレビィが起こした“時渡り”に巻き込まれて40年後の世界へタイムスリップしてしまう。
一方、ハテノ村へ招待されたサトシ達。村にある森の中へと入ると、祠の前で気絶していたユキナリと傷ついたセレビィを発見する…


◆主な登場人物


サトシ
(CV:松本梨香)
ご存じs(ry

カスミ
(CV:飯塚雅弓)
俺たt(ry

ロケット団
ムサシ(CV:林原めぐみ)、コジロウ(CV:三木眞一郎)、ニャース(CV:犬山犬子)
のいつもの3人組。
ビシャスに媚びを売るが、いらない子扱いされる。
今回はムサシが大変な目に…。

ユキナリ
(CV:戸田恵子)
ポケモン図鑑の完成を目指して旅をしている少年。
ポケモンのために体を張るなどサトシと共通点が多く、すぐに意気投合した。共にセレビィを守るために奮闘する。
出会ったポケモンをスケッチするのが趣味で、彼のスケッチブックには様々なポケモンが描かれている。
手持ちはリザード。旧式のレトロボールの中に入っている。

ミク
(CV:鈴木杏)
ハテノ村に住む明るい性格の少女。40年前のトワとそっくりで、タイムスリップしたてのユキナリは彼女と間違えた。

トワ
(CV:小山茉美)
ハテノ村に住むミクの祖母。森の入り口を守っている。ユキナリとはタイムスリップする直前に出会い、森の伝説を教えて木の実のパンをあげた。
現代でユキナリと再会する。

ホワイト
(CV:藤井隆)
サトシ達をハテノ村へ招待した青年。飛行船に変形するロマン溢れるボートを持つ。

ハンター
(CV:山寺宏一)
40年前セレビィを追っていた男。現代ではビシャスに情報を喋らされた挙げ句、ポケモン達を奪われた。
40年前の使用ポケモンはストライクヘルガー
本作での山ちゃん枠で初めての悪党役だが出番は序盤のみ。

ビシャス
(CV:佐野史郎)
本作の悪役。ロケット団の最高幹部で、その地位はボスであるサカキに次ぐ。
機動兵器ガレオスと、ゲットしたポケモンを凶暴な性格に変える“ダークボール”の使い手。
手持ちはバンギラスハッサムニューラ


◆主な登場ポケモン


ピカチュウ
(CV:大谷育江)
我らがマスコット。
セレビィと仲良くなり、ダークボールによって豹変した際も必死に呼びかけた。

トゲピー
(CV:こおろぎさとみ)
Tyogepurrreeyyyyyyyy!

イワーク
(CV:石塚運昇)
ストーリー終盤にてバンギラスと大立ち回りを演じる。
圧倒的なパワーの前に苦戦し続けていたが、スイクンとの連携によりバンギラスを撃破する。

バンギラス
ハンターが所有していたポケモンだったがビシャスのダークボールによって奪われ、以後彼の主力となる。なかなか格好良い。
ちなみに物語の後半でダークボールの洗脳が解けた後、湖に潜っていくシーンはゴジラのパロディ。岩タイプなのに大丈夫なのか?

ハッサム&ニューラ
ビシャスの手持ちポケモン。それぞれサトシのベイリーフ、ユキナリのリザードに敗北。ビシャス敗北後は洗脳から解放されたのか、二匹揃って森の奥に姿を消していった。

スイクン
(CV:田中正彦)
“北風の化身”と呼ばれる伝説のポケモン
ゲーム設定と同じく、どんなに汚い水でも一瞬で綺麗な水に浄化する能力を持つ。セレビィを助けるためサトシ達と共闘する。

セレビィ
(CV:杉山佳寿子)
2代目幻のポケモン。“森の守り神”と謳われている謎多き存在。すごくかわいい。
“時渡り”の能力を持つ稀少種のため、様々な人間から狙われている。
サトシ達に懐いて共に遊んでいたが、ビジャスによって捕らえられ凶暴な性格に豹変、周囲の植物を纏いながら暴走を始める。


以下ネタバレ
















なんとか洗脳を解いてセレビィを救出することに成功するサトシ達だったが、力を使いすぎたためセレビィは瀕死の状態となってしまう。
サトシ達は諦めずにあらゆる手段を尽くすが、セレビィが再び動くことはなかった…。

「森の神」であるセレビィの死に森のポケモンとサトシ達は嘆き、ユキナリは人間の業に行き場のない怒りと哀しみをぶつける。


…しかし、そこに沢山のセレビィ達が現れ「同族をここまで想ってくれた」ことに感謝し、“時渡り”を発動。
セレビィは蘇生され、ユキナリを40年前の世界へ送り届け物語は終わりを迎える。

セレビィの瀕死の状態がミイラのようで非常にショッキングであったため、トラウマになった人もいたとか。
なんとなく、大ヒットした『アナと雪の女王』で氷像になったアナがエルサによって助かる場面と似ている気がする。


主題歌は藤井フミヤの『明日天気にしておくれ』


































オーキド・ユキナリ
(CV:戸田恵子)
彼は若き日のオーキド博士であり、ポケモンの生態調査をしながら旅をしていた。
この後ポケモントレーナーとしての道を歩み、四天王をして「強くてイイオトコ(byキクコ)」と言わしめる凄腕トレーナーになるのだろう。

時渡りでサトシ達と過ごした時のスケッチブックは今も博士の研究所に保管してあり、そこにはピカチュウとセレビィがしっかりと描かれている。




「まるで昨日の事のようじゃ……」








管理者は悪くないんだ…

アニヲタWiki(仮)の項目を追記・修正したのはWiki篭りなんだ…

悪いのは管理者じゃない…

なのに…!なのにどうして…!!

どうして良項目が消されなきゃならないんだッ!!!


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最終更新:2024年01月22日 00:55