乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です

登録日:2021/03/14 Sun 04:00:00
更新日:2025/04/15 Tue 18:42:21
所要時間:約 60 分で読めます






【概要】

元は小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されたWEB小説で、加筆修正された書籍版がGCノベルズから刊行されている。略称は「モブせか」。
作者は三嶋与夢。イラストは孟達。潮里潤によるコミカライズも行われており、評価も高い。
なお、共和国編以降のコミカライズは潮里潤の体調などの都合により行々狸、マツリセイシロウ、FTopsに交代となった。

「命を落とした主人公がやっていた乙女ゲーの世界に転生する」という昨今じゃそれほど珍しくない設定だが、ゲームにはなかった設定が多く、ゲーム知識が当てにならないことがよくある。
転生した先の世界は全ての大地が浮遊し、魔法文化が盛んな「新人類」の世界に、昔の人類「旧人類」が残した宇宙戦艦などの科学技術が存在するファンタジーとSFが混ざったような世界になっている。
また、本作の舞台となる惑星がかつて地球と呼ばれていたり、過去に使われていた言語の中には日本語が存在したりと、何かと謎が多い。

タイトルで勘違いしそうだが、どちらかというと男性向け・少年マンガ的傾向の強い王道作品で、タイトルで損していると作者も言われたことがあるらしい。
巨乳の女性キャラが多いが、貧乳の女性キャラも負けじと多い。
ゲームの世界に転生した設定にしては珍しくレベルやステータスなどは存在しない。
同作者の他作品と世界観を共有しており、他作品とは舞台となる惑星違いの物語である(「俺は星間国家の悪徳領主!」とのコラボSS参考)

WEB版は完結済み。書籍版は設定変更、アンジェとリビアの出番の増加、新キャラの追加など大幅に加筆されている。特に四章の共和国編からはWEB版と全く異なるストーリー展開を辿っており、WEB版の読者でも先が読めなくなっている。
2024年3月に最終巻が発売されて、堂々の完結となった。
尚、コミカライズ版は部分的に書籍版と異なる描写があったりするが、ストーリーの大筋に関わる様な変更点は無い*1
また、書籍版はIFルートシナリオである「マリエルート」を書籍3巻より観覧可能になっている、詳しくは下記にて。


2022年4月時点でシリーズ累計発行部数は130万部を突破。
KADOKAWAグループの電子書籍サイト「BOOK☆WALKER」が行った「新作ラノベ総選挙2019」新文芸・ブックス部門3位に選ばれ、『このライトノベルがすごい! 2020』のランキングでは単行本部門の8位に選出されている。
また、2019年10月30日~11月10日の「GCノベルズ5周年 ボイスドラマ化投票」で1位となった結果、ドラマCD化が行われ書籍版6巻の限定版に収録されている。
書籍7巻には同作者の作品「俺は星間国家の悪徳領主!」とのコラボSSも一部店舗での特典として配布された。
2021年11月にはアニメ化が発表され、2022年4月から7月まで放送された。ストーリーは書籍版2巻まで。
その直後に第2期の製作が発表されたが、2025年現在未だに続報は無い。

◇マリエルート

書籍3巻以降、書籍帯のアドレスから飛べるGCノベルズアンケートページ(電子書籍版ではページのラストの奥付にリンク先が記載)にてアンケートに答えると特典として閲覧出来る本編のIFルートで、現在も書籍版が発売される度に1話ずつ連載している。
ちなみに1話は3万字・2話は4万字・3話は4万オーバーとボリューム的には一般ラノベの半巻分もあるので特典の域を完全に超えている、というか書籍版を購入すると新作が2本読めるようなものである。

本編でマリエが五馬鹿たちと交流するのをリオンが未然に防いでしまったらどうなるのか?」というIFルートであり、リオンが学園に入学して早々物語が分岐されることになる。
その為、各キャラの人間関係は本編よりも本来のゲームの形に近くなってはいるが、あくまで本編とは異なる形で秘密裏に物語に介入するリオン達が描かれており、結局はこのルートもゲーム通りには進んでいない。
本編では明かされなかった学園に入学する前のマリエの生活公国が使っていた魔笛の詳細聖女の謎リオンの先祖である初代バルトファルトについて等、多くの設定が明かされている。

また、このマリエルートは、「もしリオンが物語序盤でリビアやアンジェといった主要人物たちに深く関わらなかったら世界はどうなるのか?」というIFルートでもある為、リオンは本編ほどシナリオに深く介入しなくなる。
本編でリオンが、「転生者である自分はシナリオに深く介入しない方が世界にとって良かったのではないか?」と思い悩む場面が何度かあるが、リオンが介入しなかったら世界がどうなるのかがこのルートで概ね明らかになる。
WEB版を最終話まで読了した読者にとってはかなり衝撃的な展開で進んでいるため、書籍版を購入するのであれば是非セットで読んでおきたい内容である。

2022年12月には『あの乙女ゲーは俺たちに厳しい世界です』というタイトルで書籍化された。


◇ストーリー(本編)

イケメン死すべし!」
剣と魔法の“乙女ゲー”の世界に転生した元日本の社会人だったリオンは、その女尊男卑な世界に絶望する。この世界では、男なぞは女性を養うだけの家畜のようなものであった。
例外なのは、ゲームの攻略対象であった王太子率いるイケメン軍団ぐらいである。
そんな理不尽な境遇において、リオンはある一つの武器を持っていた。そう前世で生意気な妹に無理矢理攻略させられていたこのゲームの知識である。リオンはその知識を使い、やりたい放題の女どもとイケメンに、はからずも反旗を翻すのだった。

(公式より引用)


◇ストーリー(マリエルート)

世の中というのはゲームのようにはいかない。
現実世界にセーブもなければ、ロードもない。
やり直しが機会ないのが人生だ。
だが、もし――やり直せるとしたら?
重要な選択肢を選び直せるとしたら、いったいどんな人生が待っていたのだろうか?
もしも、学園入学前のセーブデータがあるとして、リオンが違う道を選んでいたら物語はどう進んだのだろうか?
これはそんな物語である。

(公式より引用)



【用語】

アルトリーベ ~聖女物語~
リオンが前世で死ぬ直前にやっていた乙女ゲーム
乙女ゲーなのに戦闘パートや冒険パートが含まれている上に非常に難しく、クリアするには課金が不可欠。その為、ネット上で批判が殺到し、発売してすぐに価格が下がる事になった。
1作目の評判が悪かったのにシリーズものとなり、WEB版によると最低でも6作目まで出された事が判明している。
主な登場人物は可憐だが女として恵まれた容姿の美少女が主人公でいずれも出生に特別な秘密があり、悪役令嬢はその主人公以上にグラマラスなスタイルを持つ気の強い美女。そして、主人公の恋人候補の攻略対象達は個性が強い男性陣で固められているのがシリーズ共通。
リオンはこのゲームの世界に転生したと思っているが、それにしてはゲームの内容と違う設定やプレイ中に明かされなかった裏設定がやたらと多い。しかも、どれもこれも知らないと不味い重要な設定ばかり

転生者
主人公リオンのように前世の記憶を持つ者達。但し、前世の名前などは覚えておらず、転生した人物の中にはゲームを知らない者も含まれる。
転生者の中にはゲームの知識を使ってうまく立ち回ろうとする者もいるが、ゲーム感覚で行ったりゲーム知識を信じすぎて失敗する事がほとんど
彼らの介入によって良くも悪くもゲームのシナリオと違う展開になっていく。

本編でリオンとマリエはシナリオに介入して痛い思いをして以降、過度に世界へ干渉する事に不安を抱いているが、リオン達が把握していない転生者達による影響も既に各所に発生しており、マリエルートも併せて見ると、リオンやマリエが深く関わらないと悪化する問題の方が多く、二人が介入しようがしまいが、シナリオが狂うこと自体は避けられなかった模様。
そもそも後述のロストアイテム達の危険性や、主人公と共に世界を救うはずだった攻略対象男子たちの頼りなさを見ると、リオン達が介入していなければ間違いなく世界は滅んでいたと思われる

本編で最も描かれている介入の影響は「主人公周辺の人間関係の改変」であり、敵対関係になる筈のリビアとアンジェが親友同士になった事を始め、他にも敵になる筈の人物が味方となり、反対に味方となる筈の人物が恐ろしい敵となって立ちはだかるなど、ゲームを知る転生者から見るとかなり皮肉な有様となっている。
WEB版、書籍版、マリエルートでそれぞれの人間関係が改変されるので、それにより、生き残る者や犠牲になる者も異なっている。


作中の主力兵器。人間が搭乗する3mくらいのロボット、あるいはパワードスーツ。
飛行可能。現代では機動力に優れた小型軽量タイプが主流。戦争以外では決闘にも使われる。

アロガンツ
ルクシオンがリオンの為に製作した鎧。
現代では珍しい重装備、重装甲でありながら、圧倒的機動力を持つ悪魔のような機体として畏怖の対象になっている。
名前の「アロガンツ」とは傲慢を意味し、リオンにピッタリだろうと思ってルクシオンがつけた名前。
武装コンテナを兼任したバックパックには『強いられているんだ!』の人を思い浮かべるようなシャベルや、重武装ロボらしくミサイル、ライフル、戦斧、ドローン等の様々な武器が搭載されている。
また腕部には衝撃波を放つ機能を内蔵している。繊細な出力が可能で解析次第では鎧のみの破壊や搭乗者だけを昏倒させるといった芸当も可能なため遠近共に隙が無く、リオンの勝利に大きく貢献している。

WEB版ではゲーム内に存在していた課金アイテムに似た外見だが、あくまで見た目が似ているだけでルクシオンがリオン用に製作した鎧(課金アイテムの方は後に登場)というやや複雑で分かりにくい描写だった。書籍版では単純にルクシオンがリオン用に製作した鎧という描写に変更なったが、今度は購入した課金アイテムの鎧についての話題に触れられなくなってしまった。コミカライズ版では設定を分かり易くする為にゲーム内に存在していた課金アイテムと描写されている。アニメ版の方でも課金アイテム設定となった。

旧人類
遥か昔、新人類との戦いに敗れた高い科学技術を持った人類。
使う言語の中には日本語も含まれていた*2
ちなみにこの世界にいるエルフや獣人などの亜人達は、旧人類が新人類との戦争の為に作りだした人型兵器である事が判明している。

新人類
旧人類との戦いに勝利した魔法を扱うことのできる人類。現在の人類のルーツとされている。

ロストアイテム
旧人類と新人類の戦争時代に造られた強力な道具。
旧人類が残した科学兵器もあれば、新人類が残した魔法生物や魔装と呼ばれる兵器も存在する。
リオンの相棒であるルクシオンは旧人類が残したロストアイテムに該当する。
ゲームでは強力な課金アイテムとして登場する。

ただの強力なアイテムに過ぎなかったゲームとは違い、この世界の旧人類が残したロストアイテムは明確な自我があり、しかも新人類殲滅を目的としているので、彼らが存在しているだけでこの世界はいつ滅亡してもおかしくない危機的状態と言える
彼らの興味を惹き制御できる可能性があるのは旧人類の知識と遺伝子がある転生者達だけ。
言ってしまえばこの時点で転生者達がいなければ滅ぶ世界だと確定している
但し、あくまで制御できる可能性にすぎず、マスターとなる転生者とロストアイテムの相性が悪ければ簡単に裏切る。
逆にリオンとルクシオンのように相性が良ければ、プログラムを超えた忠誠心を見せる事になる。

新人類のロストアイテムにも自我を持つものが存在するが、新人類すらも道具扱いする事があり、旧人類のロストアイテム以上に危険。
WEB版では新人類のロストアイテム『アルカディア』がラスボスを務めた。

ホルファート王国
リオンの生国。ゲーム1作目、3作目の舞台となる国。
歪んだ女尊男卑文化が根付いた国で、男性を奴隷のように扱う貴族女性も多く問題になっている。
この女尊男卑には理由があることが公国との戦争後に判明する。
聖女の伝説がありリビアやマリエなどと大きく関わる要素であるが、この聖女の秘密に関しては本編(WEB版)では全て明かされずマリエルートの方で全貌が明らかとなっている。

聖女アイテム
【聖なる腕輪】【聖なる首飾り】【聖女の杖】の3つのアイテムを示す。
ゲームではリビアが聖女としての能力を引き出すのに必要なアイテムだが、この世界では危険な呪いのアイテムである事がマリエルートで判明する。
ホルファート王国を憎む聖女アンが己の思念をこれら3つのアイテムに仕込んでおり、もし聖女の血縁者がどれか一つにでも近づいたら聖女アンの怨念に肉体を乗っ取られてしまう。

淑女の森
ホルファート王国の貴族女性による互助団体。
主に会員同士で婚姻の斡旋などが描かれたが、その実態は会員の女性に独身男性貴族を宛がい持参金を食い潰し、夫婦になったら彼の稼ぎを浪費し、最後には戦場に送り込んで名誉の戦死という体で見殺しにした挙句遺族年金を奪う――という男性から徹底的に搾取するための詐欺師の集団と言っても過言ではなく、ホルファート王国のゆがんだ女尊男卑の象徴。
作中リオンの活躍で女尊男卑が改められて窮地に追い込まれ――。

ファンオース公国
1作目、3作目のラスボスが所属する国。
かつてはホルファート王国の一部だったが、後の初代公王が裏切ったことがきっかけにホルファート王国とは度々戦争状態になっている。

魔装
新人類が旧人類との戦いで投入した生きた『鎧』。
装着者である人間を餌に絶大な戦力を発揮する一種の特攻兵器で、装着者の怒りや憎悪、悲しみ等の感情を暴走させて暴れ回る。
完全な制御用コアが装着者と協調していればヘリングのように性能を引き出しつつ制御出来るが、破片や部品でも人間に憑りついてしまう。
その力は装着者が熟練の『鎧』使いとは言え、右腕のみの不完全なものでも旧人類の武装宇宙船を撃沈してしまう程で、妻子を殺されたバンデルの恨みや弟を奇病で亡くしたルイーゼの悲しみに付け込む等狡猾な知性をも有する。
ファンオース公国では装着=死と伝えられており、実際に11人が装着して10人が起動に耐えられずに死亡し、辛うじて適合したバンデルも最終的に乗っ取られて死亡してしまったが、完全に融合する前に正気を取り戻したルイーゼは一命を取り留めている。

魔笛
ファンオース公国が所有する特殊な二本の笛で、新人類と旧人類の戦争の後の文明で制作された代物。
契約した術者の魂を触媒にして魔物を操ることが出来る。
通常の魔物を操る位なら術者は疲労程度で済むが、守護神と呼ばれる超大型魔物を召喚した場合は命を落とす。
この超大型魔物は正確には召喚ではなく、周囲の魔素を用いて笛に組み込まれたデータが実体化された物のため、何度撃破してもすぐ再構築されてしまう。

アルゼル共和国
ゲーム2作目の舞台となる国。
七つの大陸が聖樹によって繋がっており、各大陸を六大貴族が統治している。
聖樹の加護のおかげで、防衛戦は無敗、エネルギー問題とも無縁の豊かな国だが、そのせいで増長した六大貴族の暴走と腐敗が目立つ国でもある。
WEBと書籍版で大きく展開が変わり、WEB版ではリオンと本格的に敵対した事で壊滅的敗北を喫するが、逆に書籍版では国内の不穏分子の問題を疎かにした所為でクーデターを許し聖樹の加護も失って大ピンチになった所をリオンに助けられる。
WEB版ではリオンが「喧嘩を売ってきた共和国を滅ぼすために戦う」のに対し、書籍版では「ルイーゼたち善人のため共和国を護る為に戦う」というほぼ真逆の展開となっている。
WEB版は敵が虎の尾を踏むような真似をしたためリオンは王国編であれほど人死に厳しかったにもかかわらずルクシオンと共に容赦なく戦い、多くの死傷者を出して文字通り滅亡に近い被害を出す非常に後味が悪い状態で終わってしまうが、書籍版はリオンらしく被害を最小限にすることを徹底して戦っているため納得のいく展開となっている。

聖樹
アルゼル共和国の象徴となる山より巨大な樹。
魔素を吸収して魔石を生み出す事が出来、アルゼル共和国はこの魔石を各国に輸出している。
聖樹は自身を守らせる為、貴族達に加護となる紋章を与えるが、人格面までは考慮しないので紋章の力を悪用する者もいる。
ゲーム2作目ではラスボスで、最後に巨大な化け物になって暴走する。
正体は旧人類の科学者が、魔素を吸収して成長するように作り出した植物。


登場人物


主要人物


声:大塚剛央(アニメ)、小林裕介(ドラマCD)

本作の主人公。前世は日本の社会人。
前世で妹に脅されて嫌々乙女ゲーを徹夜で丸二日かけてコンプリートするも体調を崩し、階段を踏み外して転落死したが、
プレイしていた乙女ゲー世界のモブキャラである貧乏貴族の三男リオンとして転生し、5歳の時に突如前世の記憶を思い出す。
本来は、ゲームのシナリオに下手に関わる気はなかったのだが、自分達側室家族を生贄にしようとしたゾラから家族を守るべく、ゲーム課金アイテムだったルクシオンと財宝を回収。
結果、功績が想定以上に評価された事で男爵への出世が決定した上に、傲慢な貴族の人間が大半の学園上級クラスへ入学する羽目になり、
さらに自分と同じ転生者であるマリエの介入でゲームの展開と異なり孤立してしまったリビアやアンジェを見捨てられずに助けたことから、
原作ではモブ同然の立ち位置にいながら、ゲームの本筋に大きく関わることになる。
詳細は個別項目参照。


ルクシオン

声:石田彰(アニメ)、白井悠介(ドラマCD)

( ●)リオンの相棒となる人工知能。普段は球体に赤い一つ目が付いたロボットの端末で行動している。
ゲームの上では最強の課金アイテムに設定されたロストアイテムであり、本体は星間移民船兼戦艦として建造された巨大な宇宙船。
戦争末期に造られたため、旧人類の造ったロストアイテムの中でもひときわ高い性能を持っており、ほぼ何でも出来る。
最強の主砲砲撃戦能力を持ち、その他の能力も高水準でバランスが取れている』設計コンセプトであり、艦内工場の生産能力等の一部の分野では後方支援専門の輸送艦に劣る。

当初は自分を見つけたリオンと戦闘を行うが、旧人類の知識と遺伝子を持つ転生者であるリオンに興味を抱き、とりあえず彼に仕える事になる。
リオンの転生者や乙女ゲー云々の発言に最初は半信半疑だったが、後にマリエとの会話で真実であることを確信し、世界を救う為に奔走するリオンに協力していく事になる。

人工知能だが非常に人間臭く相棒であるリオンとの悪口や皮肉の言い合いは日常茶飯事だが、誰かのために戦うリオンを自分のマスターに相応しいと認めており、何だかんだで強い信頼関係で結ばれている。
元々は新人類の滅亡を目的にしていたが、リオンと過ごすうちに最優先目的がリオンの生存と幸福へと変わっていく。

ゲームではリビアが扱う事になっているのだが、転生者でもない普通の人間であるリビアにルクシオンが興味を抱くとは考えられず、仮に仕えても途中で裏切っていた可能性が高い。
実際リビアはルクシオンが自分を裏切り、ホルファート王国を亡ぼすというやけにリアリティのある夢を見ているが、恐らくこれはリオンが存在しなかった世界の記憶だと思われる。

作者談によると初めからリオンとセットで設定していた相棒キャラであり、彼がいないとリオンがただの嫌な奴になってしまうためその突っ込み役という意味合いも込めていた模様。
その献身から、疑似人格も音声も男性なのにこの作品の真のメインヒロインでありリオンの嫁とする意見もある。

マリエルートでは本編に比べてリオンが誰かの為に奔走する事態が減った事や、ルクシオンがリオンから離れて世界各地に存在する新人類の残したロストアイテムを破壊する事に力を注いでいる為、本編よりもリオンとルクシオンの信頼関係が希薄になってしまう。その為、マリエルートにおいてはルクシオンの印象が大きく変わり、WEB版を読了した人にとっては非常に驚く内容となっている。


オリヴィア

声:市ノ瀬加那(アニメ)、花守ゆみり(ドラマCD)

本作のヒロインの一人。愛称はリビア。ゲーム1作目の主人公で明るい茶色(亜麻色)の髪と青い瞳をした平民の少女。
リオン好みの実に素晴らしい巨乳で健康的な肢体の持ち主。
『聖女』の血を引いており、他者よりはるかに強力な治癒魔法を扱うことが出来る。
素朴で心優しく、純真可憐な性格をしている。

平民からの特待生として貴族が通う上級クラスに入るが、周りが貴族だらけの中で平民であることから馴染めず、いじめられて孤立していた所をリオンに救われ、それをきっかけに親しくなっていく。
本来なら主人公として攻略対象達と関わっていくのだが、マリエの介入でそれが歪められた結果、ゲームなら敵対関係になる筈のアンジェとは無二の親友になり、自分を助けてくれたモブキャラのリオンに好意を抱き、アンジェと共に彼の婚約者になるなど運命が変わっていくことになる。
本編ではゲーム主人公としての強化イベントや強化アイテムなどをすべてマリエに奪われており。またリオンやアンジェの庇護下にいたことにより戦闘などの機会も少なく、主人公として世界を引っ張る存在として成長することが少なかった。
しかしその分基礎能力をガンガン高めており、聖女の力やアイテムなどに頼らずとも規格外の治癒魔法を行使できるようになるなどゲーム本編とは違った成長を見せうようになる。
マリエによると、「頭お花畑の主人公」でプレイヤーからはあまり快く思われていなかったらしいが、リオンという異性に本気で恋をした影響からか、自身とアンジェ以外でリオンと親しくなった女性達に対してドロドロとした嫉妬を抱くなどヤンデレな一面を見せ始め、人間的に強くなっていくと同時に、怒らせると誰よりも恐ろしい女へと変貌しつつある。

マリエルートではマリエの介入がなかったのでゲーム通り攻略対象達と関わるのだが、恋愛感情は全く芽生えず、むしろ放っておいてほしいのに関わろうとする彼らに心から辟易している。
また、攻略対象達に気に入られている事を他の学園女子たちに妬まれてしまい、本編序盤とは比べ物にならないぐらいのいじめに苦しむことになる。
その上、【聖なる腕輪】に宿っていた聖女アンの怨念に肉体を乗っ取られてしまい、ホルファート王国を亡ぼす野望に利用される羽目になってしまう。しかし、思い通りになどさせるかと、隙あれば怨念から体の主導権を奪い返そうと狙っており、本編ともまた別の形で成長しつつある模様。


アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ

声:ファイルーズあい(アニメ)、久保ユリカ(ドラマCD)

本作のヒロインの一人。愛称はアンジェ。ゲーム1作の悪役令嬢で長い金髪と赤い瞳をした公爵家の令嬢。
スタイル抜群でリビア以上に視線が向かいそうになる巨乳の持ち主。*4
炎の魔法を得意とする。
曲がったことが大嫌いで凛々しく頼りがいのある性格をしている。

攻略対象の一人であるユリウスの婚約者だったので、ゲームのユリウスルートまたは逆ハーレムルートでは主人公のリビアを敵視し立ちふさがる役割だが、そもそも怒っている理由が自分の婚約者に手を出されたからという当然の理由で、本人は別に悪人などではない。
加えて、幼少時から将来の王妃として教育を受けていた為、「短期間に縁談が決まっている複数人の男*5を篭絡したり奴隷の愛人を買ったりする女が王妃になったら深刻な争いの種になる」と言う愛国心や真摯にユリウスを心配する善意も交じっている。
マリエルートを見る限り、正確にはユリウスがリビアを一方的に口説き始めたのが発端で、リビア自身にも寝取りなどの悪意は一切無く、誤解や擦れ違いが重なった所為で敵対という不幸な関係に陥ってしまった模様。また、アンジェ自身も視野が狭くなる欠点を持っており、悪い事にそれが平民や下級貴族に対する関心の薄さに繋がっていた*6
ゲームでは激情家なのが災いしてどんどん墓穴を掘ってしまい、実家や国に見限られ物語の途中で立ち去るのだが、本編では転生者達の介入によってリビア共々運命が大きく変わることになる。

本編序盤でマリエがユリウスに手を出したことに怒り決闘を申し込むが、ユリウス以外の攻略対象達も敵に回り追い詰められてしまう。
取り巻きには見捨てられ、周りから嘲笑を浴び孤立してしまうが、見殺しに出来なかったリオンに助けられ、決闘にも勝利したので事なきを得る。
この一件がきっかけでリオンとリビアと関わり始め*7、二人と一緒にいる内に何度も自分を助けてくれたリオンを心から愛するようになり、リビアとは身分の壁を超えた最高の親友になる。言わば「主人公と悪役令嬢の友情ルート」を歩み出した様なものなのだが、実際には完全にその枠を超えてしまっている状態
公国との戦争後、リオンが伯爵になった事で身分の問題もなくなり、二人してリオンの婚約者になる。
本編で、転生者の介入で最初に救われた人物

ちなみに書籍3巻店舗特典「マリエの考察(アンジェ編)」やマリエルートなどで、どのような展開でも最終的にはリオンと関係を持つようになると暗示されており、原作ゲームでの追放先で嫁いだ醜男の場所が実はバルトファルト家だったという可能性がある。
作中的にはリビアよりもアンジェの方が決闘での代理人になったり、人質になったり、マリエルートでの立ち回りとヒロインとしての描写や出来事が多かったりする

マリエルートではゲーム通りリビアを敵視し、リオンとも対して交流がなかったので、本編のようにリビアとの友情もリオンへの恋愛感情も芽生えない。そのため、本編同様ユリウスとの婚約が破棄されても強い支えがないのですぐに割り切ることが出来ず、ユリウスへの愛憎の感情に苦しむ事になる。


ノエル・ベルトレ

本作のヒロインの一人。ゲーム2作目の主人公で黄色い瞳をした少女。共和国編のヒロインでWEB版と書籍版で扱いが大きく変わった人物の一人。
Cカップのスレンダーで手足が長いモデルのような体型の持ち主。
髪の毛は根元が金髪で、毛先に近いほどピンク色になるグラテーションになっている。WEB版ではツインテールだが書籍版ではサイドテールの髪型。
共和国のシンボルである聖樹の『巫女』を担うレスピナス家の生き残りで、本名は「ノエル・ジル・レスピナス」。

転生者にして大きなイレギュラーである妹レリアの影響でリビアの比では無いほどあるべき人間関係が変貌。
周囲からは優秀な妹と比べられ、能力の有無でしか子供を見ない両親からは愛されず、実家は滅ぼされるという過酷な幼少期を過ごした。
しかし、本人はその事を感じさせない明るくさばさばした性格の持ち主。
聖樹の苗木の巫女に選ばれてしまい共和国の政争に巻き込まれる事になるが、自分を救ってくれたリオンに恋愛感情を抱くようになり、共和国編の終了後に3人目の婚約者となる。

WEB版では共和国編でも途中からの登場だったり、共和国編でもリオンの救出目標対象からは外されていたり、共和国編後も重要なイベント時にはいなかったりとサブヒロイン程度の扱いにしかなっていなかったのだが、書籍版では展開が変わりリオンが共和国に留学したと同時に関わるようになったことで出番が多くなり、WEB版よりもヒロインとしての存在感が増すことになる、というか書籍版でようやくヒロインとしての板が付いたと言えるキャラである。

マリエルートでは聖樹の暴走を止める為に自らを犠牲にする事を選択し、リオンと出会ってすぐに命を落としてしまう。


クレアーレ

( ○)旧人類が残したロストアイテムだがゲームには登場しない。球体に青い一つ目がついたロボットの姿で行動している。リビアからの愛称は「アーレ」。
ルクシオンがエルフの里の遺跡の研究所管理AIを元に造った女性型人工知能で、明るく茶目っ気のある性格をしている。
リビアやアンジェの護衛を担っているため、基本的に二人と一緒に行動する。
リビアとアンジェを気に入っており、二人に手を出す者には容赦しない。作中ではリビアを襲おうとした不良に人体実験を施し、最終的に性転換させた。
しかし、その人物は3作目の攻略対象の1人であり、後にややこしい事態となる。

マリエルートではリオン達はエルフの里に向かわない為、出番そのものがない。


マリエ・フォウ・ラーファン

声: 佐倉綾音(アニメ)、種﨑敦美(ドラマCD)

本作のもう一人の主人公で、ある意味全ての始まりとも言える人物
本来リビアの位置にいたはずのポジションにいる謎の子爵令嬢で金髪碧眼の小柄な少女。
リビアほどではないが治癒魔法を得意としている。
その正体は転生者で、リオンの前世の妹
前世では兄の死の元凶となったために、兄の葬儀後、家を追い出されてしまう。
その後は結婚するも娘を産んだ後に夫に捨てられ*8、そのあとに付き合った男はヒモやギャンブラーなどのろくでなしばかり、最後は付きあっていた男のDVで命を落とすという悲惨な生涯を送る。
このように自分を好きになる男はダメな男かダメになっていく男という最悪の男運の持ち主。現世でもそれは変わらず、男運の悪さに苦しむ羽目になる

この世界に転生した後は、前世ではつらい思いをしたため今度こそ幸せになりたいという思いから中途半端なゲーム知識*9を使ってお金持ちの攻略対象達を落とすことを決意する。
学園に入学後は、ゲーム知識と前世で夜の店で働き№1になったこともある経験を使って攻略対象達を全員篭絡し、逆ハーレムを築き上げる事に成功するのだが、その過程でリビアとアンジェを孤立させた事や、ユリウスたちのアンジェへの暴言に嫌悪感を抱いたリオンと互いの正体も知らないまま敵対する。
その結果、リオンとの決闘に敗れた攻略対象達は全員廃嫡され、夢見た優雅な生活は消えてなくなった挙句、世間知らず、甲斐性なし、金銭感覚がおかしいダメンズ5人の面倒を見る事になる。
5人の面倒を見るその姿は傍から見れば恋人のそれではなく、駄目な子供の面倒を見る母親そのもの。

どうしてもセレブ生活を諦めきれなかった事もあり、聖女に関する重要アイテムを入手して、教会から聖女の認定を受ける事に成功するが、リビアの力が無くては敵である公国との戦争に勝てない事など、肝心な情報を知らなかった所為で結局失敗に終わり、窮地に追い込まれてしまう。
そんな中でリオンとの会話で前世の兄妹である事に気付き、とりあえず和解して共に公国との戦争を終結させる。
その後はまだまだ続く世界の危機を回避する為に協力していくことになる。

転生後に過ごしていたラーファン家では学園に入学するまで飯もロクに与えられない召使いのような扱いをされていたため、近所の森へ1人で薬草を摘みにいったり、罠を仕掛けてある程度弱った熊を肉弾戦で仕留めてご馳走にしたりと自給自足のような生活をしていたため実は生半可な男性よりも生身で強かったりする。ちなみに一番うまかったのはリスで、貴重なタンパク質だったとの事
このような劣悪な環境で育ったため将来的に安泰という理由で治癒魔法を覚えた。
以上のことから前世での経験を踏まえて家事全般が得意であり台所仕事はカーラと一緒にマリエが行っている。

教育熱心な父母や弟思いの実兄が居る環境に転生し、彼等に感謝を抱く事が出来たリオンと比べ、家庭環境に恵まれなかったが故に、具体的な作戦も無いにも拘らずリオンの助命を餌にリビアとアンジェを全校生徒の前で土下座させて辱める*10等、この世界の人間を人として扱っていなかったが、妹の死に荒れ狂うヘルトルーデの姿を見て前世で兄を喪った自身に重ね合わせた事で考えを改めた。

前世でも現世でもやらかしたことを見れば嫌われてもおかしくないのだが、ダメになっていく攻略対象達に振り回されていく姿が哀れながらもリオンにお小遣いをもらうために土下座したりとどこか笑える有様だったり、兄であるリオンの為に時には命を掛けても護ろうとするブラコンっぷりから作中でも指折りの人気キャラになった。書籍版でも4巻の時点で既に女性1位でリオンに迫っているらしい。
ちなみに兄であるリオンも必死に否定はしているが読者から見ても重度のシスコンであるのは明白であるのでかなりのお似合い兄妹である。

マリエルートでは攻略対象達に接触する前にリオンに止められたので、本編のように逆ハーレムを築く事もせず、互いの正体に気づかないままリオンと付き合う展開に変わる。
しかしその事で本編と大幅に展開が変わり、リオンの助けがなかったことでリビアは聖女の怨念に体を乗っ取られ、アンジェはユリウスへの愛憎から精神が病み、聖樹の暴走を抑えるためにノエルとルイーゼは死亡し、アルゼル共和国は大陸全土が焼け野原に変わるなど、世界全体が悪い方向へ傾いていく事になる*11
これにより、マリエが1作目の攻略対象達を一人残らず篭絡し逆ハーレムを築き上げた事が、実は世界の運命を変えるほどの偉業であることが判明した
また、彼女の心の中には大好きな兄が常に存在し、例え聖女の怨念であろうと追い返してしまうほどの強力な守護霊として宿っている
本編の方で聖女アイテムを全て装備しても何ともなかったのはこれら要因が合わさっていたからだと思われる。(脳内お兄ちゃん強すぎィ!)
書籍版でのマリエは実はWEB版よりも描写が抑えられていることが多かったのだが、マリエルートのマリエはあくまで書籍外扱いになるためか言動もWEB版寄りとなっているので書籍版と比べて少し過激な台詞が多かったりする。


五馬鹿

一作目の攻略対象の男子達にて本作屈指のお笑い集団。
詳細は個別項目参照。

ユリウス・ラファ・ホルファート

声: 鈴村健一(アニメ)、逢坂良太(ドラマCD)

ホルファート王国の王太子。紺色の髪の俺様系イケメンで串焼きをこよなく愛する。王子として不自由なく生きてきたせいか金銭感覚など世間とは常識がずれている五馬鹿の代表。


ジルク・フィア・マーモリア

声: 鳥海浩輔(アニメ)、橘龍丸(ドラマCD)

ユリウスの乳兄弟で子爵家の跡取り。緑の長髪のミステリアスな貴公子。


ブラッド・フォウ・フィールド

声: 立花慎之介(アニメ)、酒井広大(ドラマCD)

辺境伯フィールド家の跡取り。紫色の長髪をした美男子で魔法を得意とするナルシスト。


グレッグ・フォウ・セバーグ

声:檜山修之(アニメ)、藤井達也(ドラマCD)

伯爵家の跡取り。赤髪短髪のワイルドなイケメン。


クリス・フィア・アークライト

声:遊佐浩二(アニメ)、左座翔丸(ドラマCD)

剣聖の父を持つ剣豪。水色の髪のメガネ男子。


マリエの従者たち

誰よりもマリエと苦楽を共にしている事もあって、マリエからは五馬鹿よりも遥かに大切に思われている。
リオンもマリエや五馬鹿よりも優先順位を上にしており、二人に何かあったら手を貸している。


カイル

声:竹内順子

ハーフエルフの毒舌少年(ショタ)。ゲーム一作目では攻略対象の隠しキャラ。
本来ならリビアの専属使用人になるはずだが、廃嫡前のユリウスとジルクの金でマリエが購入した。
攻略対象のキャラではあるが五馬鹿と違いちゃんと常識はある。
マリエとは五馬鹿がらみで最も長く苦楽を共にしているため、マリエとの信頼関係は強い。
エルフである母のユメリアを大切に思っているのだが、思春期の少年らしく素直になれない言動をすることが多い。


カーラ・フォウ・ウェイン

声:白石晴香

紺色の長髪で、スレンダーな体型の少女。実家は準男爵家。ゲームでは2年の空賊イベントで登場するが、本編では1年の時に登場する。
元はオフリー家伯爵令嬢の取り巻きであり、ゲームでは彼女の命令で主人公であるリビアを騙して罠に嵌める役目。
本編ではリオンがリビアの味方になっていた影響からか、リオンを罠に嵌めようとする。しかし、ゲーム知識からカーラが空賊と共犯と知っていたリオンに空賊は討伐され、挙げ句に会話誘導によって実家のウェイン家の前で悪事を自白させられてしまい、悪事の証拠を掴まれたオフリー家一派は一掃される事になった。
幸いウェイン家は免れるも、カーラ自身は見せしめとして学園に通い続ける事になる。空賊の一件で周りから蔑まれ苦しんでいたが、聖女になったマリエに助けられ彼女の取り巻きになる(尤もマリエがカーラを助けた理由は、リオンの嫌がらせになるというひどい理由からだったが)。
公国との戦争の際、自分の思い通りにいかず癇癪を起したマリエに暴言を吐かれるが、それでも自分を孤独から救ってくれたマリエを慕うことをやめなかった為、マリエからも大切に思われるようになる。
元々オフリーにも恐怖心から従っていただけで決して悪人ではない。そのためリオンも空賊の一件を気にしておらず普通に接しており、カーラもリオンを頼りにしている様子。
転生者たちの介入によって救われた人物の一人で、マリエやカイルと共に五馬鹿の行動に苦労する事になったが、オフリーに従ってた時よりも幸せそうである。


バルトファルト家

リオンの現世の家族。
リオンは前世で親孝行も出来ず親より先に亡くなってしまったので現世の家族を大切に思っている。
また、リオンがそうである様に「追い詰められたら本気を出す血筋」。
元は借金を抱えるほどの貧乏貴族だったが、リオンがルクシオンを手に入れてからは金銭面に困らなくなり、財政面でかなり潤うようになった。
騒がしく喧嘩もよくするが家族としての絆は強く、普段はどこか頼りない男性陣も、いざという時は非常に頼りになるとなる。
外から流れてきた冒険者リーア・バルトファルトを祖先に持ち、言い伝えによるとリーアは仲間に裏切られ、冒険者稼業にうんざりして、農業でのんびりスローライフをすることを決めたとの事。



バルカス・フォウ・バルトファルト

声:新垣樽助

リオンの父親で男爵。
次から次へとトラブルを引き起こすリオンに苦労しているが親子仲は良好。
普段は頼りないが家族に手を出す者には容赦せず、作中ではリオンを罠にはめたミオルを容赦なく斬り殺した。
正妻のゾラとは立場上必要で結婚しただけで互いに愛はなく、公国との戦争の際にゾラの不貞が判明し、ゾラとはその場で離縁した。
リオンの出世と活躍を泣いて喜んでいる。


リュース・フォウ・バルトファルト

声:川澄綾子

リオンの母親。
子どもたちの事を大切に思うよき母親。
バルカスとは相思相愛だったが身分が低かったので正妻にはなれず側室だった。
しかし公国との戦争の際にバルカスがゾラと離縁したので、公国との戦争終結後にはバルカスの正妻になる。
バルカスとは未だに仲が良く、子供たちからは理想の夫婦と思われている。
リオンの婚約者たちがみんな素敵な女性なので歓迎している。
コミカライズだとリオンが子供のころは綺麗な女性だったが、現在はふくよかな体型をした女性になっている。


ニックス・フォウ・バルトファルト

リオンの2つ年上の兄。
父親同様破天荒なリオンに振り回されている苦労人。
WEB版、マリエルート、書籍版と全ルート共通してディアドリーの姉であるドロテアと結婚する事になるのだが、出会う時期が違うせいかそれぞれ違う展開を見せる*12
WEB版では後日談でドロテアと結婚している事が判明し、コリンによると苦労しているとの事。
マリエルートでは結婚したくない一心で嫌われようと高圧的に接したら、逆にそれが気に入られ、望まず結婚する事になる。
書籍版でも当初は嫌われようとしたのだが、空賊に襲われている所を助けたことが切っ掛けに互いに恋愛感情が芽生え、合意の上で結婚が決まる。
結婚生活に苦労している事がうかがえるWEB版やマリエルートと違い、書籍版ではリオンから見ても非常に幸せそうである。


コリン・フォウ・バルトファルト

リオンの6つ年下の弟。
素直で優しい性格をしており、リオンも可愛がっている。
WEB版ではノエルに初恋をするのだが、出会った頃には既にリオンの婚約者だったので大きなショックを受けた。
後日談では、学生になってもノエルの恋心を吹っ切ることが出来ず、やさぐれた少年になっている。
その後、ノエルと少しでも距離を取るためにゲーム4作目の舞台となる砂漠の国に留学したが、そこで世界の危機を救うため教師をやっているリオンと再会し、4作目の主人公を紹介されることになる。
書籍版でもノエルに初恋をし、リオンと既に婚約者だったことにショックを受けるのだが、リビアとアンジェの説得もあって素直に自分の失恋を受け入れ、ノエルの幸せを願うというWEB版とは違う成長を見せる。
WEB版ではリオンもノエルもコリンの気持ちに気づかないまま本編終了するが、書籍版ではコリンが失恋してすぐにコリンの気持ちに気づき、リオンはコリンと謝罪し合う事が出来た。

ジェナ・フォウ・バルトファルト

声:長谷川育美

リオンの1つ年上の姉。
ホルファート王国の貴族の娘らしく、わがままでどうしようもない性格だが、妹の前では重傷を負った自身を「掠り傷」と言ってのける気丈さを見せる。
リオンと五馬鹿との決闘騒ぎの際、ジルクの命令で弟であるリオンのアロガンツに爆弾を仕掛けるという凶行に走るが失敗に終わる。
自分の使用人だったミオルの裏切りが切っ掛けで専属使用人の制度が廃止になってしまう。
公国との戦争後は極端な女尊男卑の制度が廃止され、女性が男性を選ぶ時代から男性が女性を選ぶ時代に変わり、婚活に苦労することになる。
その後もドロテアに付き纏って折角ローズブレイド家から用意された縁談*13を「こんな娘ではドロテアの面子を潰す」と両親に断られる、妹のフィンリーを婚活に利用しようとする等、暴走と自爆を繰り返す。
そんな彼女も自分が連れ回したせいでフィンリー諸共にクーデター派に組したゾラに捕まった際には流石に責任を感じ、右太腿に大怪我を負った身でフィンリーの盾となってゾラ達のリンチを一身に受け瀕死の重傷を負ってしまう。


フィンリー・フォウ・バルトファルト

リオンの2つ年下の妹。
姉同様わがままな性格。
学園に入ったら専属使用人を持つことを楽しみにしていたが、姉の使用人のせいで専属使用人制度が廃止される事になる。
ジェナが自分を庇ってゾラ達に半殺しにされた際には、救助に駆けつけたリオンとオスカルがドン引きする程の凶暴性を見せてゾラ達を叩きのめした。


その他のホルファート王国の人物


ミレーヌ・ラファ・ホルファート


ホルファート王国王妃。ユリウスとエリカの実母。
30代だが20代にしか見えないぐらい若々しくスタイル抜群の女性。
ゲーム1作目では立場上アンジェの味方で主人公のリビアとは身分の問題もあり敵対するが、リビアが聖女になった事で最後には認めなければいけない役割の人物。

大変有能な人物で、甲斐性のない夫に代わり国を支えている。夫のローランドとは政略結婚で夫婦愛はなく、面目の立たないローランドからはもはや女性として見られていない。
夫は国王でありながら自分勝手なろくでなし、王太子だった息子は落ちぶれていくという作中でも屈指の苦労人。

リオンからは身分以外完璧という理由から出逢って早々に情熱的な口説きを受けており、本人も好意を抱いている*14
有能さ故に周りから頼られるのがほとんどであった為、逆に頼りになる男性には弱い。その為、リオンは理想の男性そのもの。
リオンが出世を望んでいないとはつゆ知らず空賊討伐後は陞爵を後押しする。


ローランド・ラファ・ホルファート

ホルファート王国国王でユリウスの父親。
国王だがろくでもない人物。妻や家臣のほうが成果が出せるからと仕事を押し付けて自分は愛人と遊び惚けているため、普段の軽い言動も相まって周りから軽蔑されている。
政略結婚した妻には最初から愛がなく若い娘に手を出しまくっている。
しかし、情報収集力や洞察力、人物眼は寧ろ優秀な部類で、殆どの貴族家の弱みを一つ二つ握っており、更には失脚貴族のクーデターを見抜いて、態と毒を飲まされて重態になる事でクーデター派を暴発させてリオンに一網打尽にさせている。

ゲームでは主人公であるリビアに対してやけに物分かりの良い人物として描かれていたが、単純に若い娘好きという理由だったことが判明。
ゲームの戦争パートの時には、浪漫である仮面を被り正体を隠して現れるお助けキャラで登場する。

公国との戦争時に唯一の見せ場をリオンにかっこよく奪われたため、戦争終了後、嫌がらせの為にリオンをあえて伯爵にする。
この一件からリオンとは非常に仲が悪く、彼が活躍する度にあえて望まぬ出世をさせ、リオンもローランドへ仕事をさせる為に活躍するなど、周囲が辟易するほど血を吐きながら続ける悲しいマラソンを繰り広げている。


ユメリア

カイルの母親であるエルフ。幼い見た目に反して巨乳。
普通の魔法が使えない代わりに植物を成長させる魔法が使える。
「混ざりもの」とされる存在で他のエルフ達から嫌悪されており、見かねたリオンがバルトファルト家の使用人として雇った。
バルガスが「息子に会いたいだろう」と気を利かせてリオンの監視役と言う名目で共和国に派遣するが、アロガンツに勝手に乗ろうとしたカイルを叱り付けた事で親子喧嘩に発展。其処をイデアルに付け込まれて、聖樹の巫女として誘拐されてしまう。


クラリス・フィア・アトリー

声:鈴代紗弓

リオン達の一つ上の先輩。オレンジ色の髪をした伯爵令嬢で、元はジルクの婚約者。
学園では数少ない良識を持った女性。
下級貴族の子女でもトレーニング環境や長所を生かした就職先を斡旋する等、親身になって面倒を見てきた為、損得勘定抜きで協力する人間も少なくない。
マリエに篭絡されたジルクに一方的に婚約破棄された事で荒んだ生活を送るようになり、父親や取り巻きの男子達からは心配されていたが、
後にリオンの仲介でジルクに面と向かって謝罪され、吹っ切れる事ができた。
この一件でリオンに好意を持つようになり、リオンのお茶会にも参加している。


バーナード・フィア・アトリー

アトリー家の当主で、クラリスの父。大臣を務める有力な伯爵。
グレて専属奴隷まで囲ってしまった娘の事を心配しており、立ち直らさせてくれたリオンにエアバイクを贈呈している。
その後はバルトファルト家と繋がりを持つ為、バルカスに見合い話を持ち込むなどして行動している。


ダン・フィア・エルガー

リオンの2つ年上の先輩(ニックスの同級生)で下級宮廷貴族の三男坊。
エアバイク大会で有力優勝候補になる程の名人で、自身の才能を見込んで練習環境や就職先の斡旋をしてくれたクラリスとアトリー伯爵に本心から感謝している。
其れまで練習環境の提供を始めとして散々アトリー家の世話になっておきながら、あっさり他の女に靡いてクラリスとアトリー伯爵の面子を潰したジルクに対して憤激しているが、荒れてしまったクラリスを親身になって心配する、巻き込んでしまったリオンに謝罪する等、基本的には良識的な人間。


ディアドリー・フォウ・ローズブレイド

リオン達の二つ上の先輩。金髪縦ロールの髪型をした伯爵令嬢。
WEB版では名無しの先輩キャラで、書籍版でフルネームが明かされた。
公国の襲撃の際、自分に面と向かって罵倒したリオンを気に入り好感を抱く。
性癖こそあれだが性格はアンジェやクラリスと同じく良心的であるため、リオンもお茶会に誘っている。


ドロテア・フォウ・ローズブレイド

ディアドリーの姉。WEB版でリオンの兄ニックスの見合い候補として存在が仄めかされ、マリエルートにて本編たる書籍版よりも先に初登場。いずれもニックスと結ばれる。
妹同様に「やばい性癖」をしているが、本質的には妹と同じで善良な女性。
妹とは違いシンプルな服装を好み、金髪でストレートロングの髪型をした容姿端麗なグラマラス美女。
WEB版では登場しなかったが、後日談でニックスと結婚していることが判明し、コリンの発言からニックスを尻に敷いている事がうかがえる。
マリエルートでは結婚したくなかったので嫌われようとわざと高圧的な言動をしたニックスを逆に気に入り、ニックスが望まないまま速攻で結婚が決まる。
通常の結婚式とは別に、非公式に身内だけの結婚式を行い、そこでニックスと指輪の交換ならぬ首輪の交換を行い、周りをドン引きさせた。ドロテアによると夫とは縛り、縛られる関係でいたいとの事。

書籍版でも8巻で遂に登場するが、こちらでは出会う時期や周囲の人間関係に違いがある所為か、より複雑な紆余曲折を経る事態になっている。
こちらでもわざと嫌われようとしたニックスの態度から恋愛感情を抱くも、嫌われるための演技だったと知り落胆する。
しかし、空賊に襲われている所を彼に助けられた事で諦めきれなくなり、ニックスの好みの女性になりたい一心で首輪をつけたいなどのやばい言動もなくなり、おしとやかな女性へと変わる(が根っこは大して変わっておらず、むしろ首輪の様な物理的な繋がりよりも強い「魂の繋がり」を望むという、凄まじいまでに重い愛情を抱いている)。

ニックスもドロテアに恋愛感情を抱くようになり、順調に交際を重ね、強引な形で結婚したマリエルートと違い、互いの事をしっかりと理解してから結婚が決まる。
結婚前からバルトファルト家に住む事が決まり、義両親となるバルカスやリュースからは気に入られ、義弟となるコリンにはなつかれ、屋敷の使用人や騎士たちからの評判も非常に良い。

余談だが、マリエルートで初登場した時はドロシアという名前だったが、いつの間にかドロテアに変わった。


ヴィンス・ラファ・レッドグレイブ

声:岸野幸正

アンジェの父であるレッドグレイブ家当主。国への不満が溜まっており、新たに娘の婚約者となったリオンに期待を寄せている。


ギルバート・ラファ・レッドグレイブ

声:野島健児

アンジェの兄。妹には厳しい態度で接しているが、内心では常に気にかけている。


コーデリア・フォウ・イーストン

貴族出身の上級メイドで年齢は24歳。
アンジェに対する忠誠心は強く、彼女からも信頼されている。それ故にマリエやユリウスを蛇蝎の如く嫌悪しており、新たな婚約者であるリオンにも厳しい目を向けていている。


ステファニー・フォウ・オフリー

声:諏訪彩花

ゲーム1作目の悪役でブラッドの元婚約者。
真面目なだけで悪者扱いを受けたアンジェとは違い、正真正銘の悪人。
決闘騒ぎに乗じた賭博で大損し、それ以降リオンたちを目の仇にして絡むが、いずれも自滅に近い形で失敗して酷い目に遭う。
取り巻きのカーラに命じて罠を張り、共犯関係にある空賊にリオン達を始末させようとするが、ゲーム知識からその魂胆に気付いていたリオンに空賊は返り討ちにされ、逆に悪事の証拠を掴まれる大失敗に終わる。
その後、実家の取り潰しが決定し、当主の父と跡取りの兄は処刑された挙句、自身は全てを失って追放される末路を辿った。
劇中で稼いだヘイトに反して破滅する描写が禄に描かれない人物。一応、漫画版では自身の破滅に苦しむ描写があり、アニメ版でも王妃直々に逮捕される場面がある。
原作でも漫画でも名前が不明だったが、アニメにてようやく判明した。


ゾラ・フィア・バルトファルト

声:折笠愛

バルカスの正妻。貴族女性の組織「淑女の森」に所属しており、リオン達側室家族を農奴扱いする傲慢な性悪女。実子のルトアートとメルセは愛人との不貞で産まれた子供であり、バルカスからは疑われていた。
リオンやコリンを組織内の取引きの生贄にしようと企むが、それによりリオンを下手に追い詰めた事が仇となり、彼女を含めたホルファート王国の貴族女性達の運命が大きく狂ってしまう。
取引の計画はリオンがロストアイテムを入手した事で失敗し、その後もリオンが得た大金を奪おうと絡むが上手くいかず、そうこうするうちに立場が危うくなっていき、とうとう公国との戦争の際に不貞が発覚。バルカスから見捨てられる形で絶縁され、戻るべき実家も国の命令に背いた事で取り潰しとなり、路頭に迷う羽目になる。
更に戦後、女尊男卑文化が維持できなくなった王国は改革期となり、女性に極端に甘い世界は消滅した。
リオンを逆恨みしてクーデターを企むが、あっさり鎮圧され、更に人質にしたフィンリーを庇ったジェナを半殺しにした事でリオンとオスカルによって解放されたフィンリーに今度は自分が半殺しにされてしまう。
自分を心配して近付いたルトアートに自分とメルセが逃げるまでの捨て駒にしようと魔装を寄生させるが、暴走した魔装に捕食されてしまった。


ルトアート

ゾラの息子。バルトファルト家の長男で跡取りだったが、不倫で産まれた子と判明して追い出される。
プライドは高いが、根は臆病者で卑怯という非常に情けない男。
「自分にこそ侯爵の位も美人妻も相応しい」と豪語するが、公国侵攻時にリオンの援護をするようにバルカスに指示された際には敵前逃亡して騎士の位を失い*15、後のクーデターの際にはマリエとエリカの救援にユリウスが出現しただけで戦意喪失して味方を見殺しにする*16等、強い相手には弱いが、丸腰のジェナを平然と撃って重傷を負わせ、更に妹を庇ってリンチを受ける彼女を笑い物にしており弱者には残酷な行為を平気で行う。
自分達を追い出したバルトファルト家を逆恨みして敵対し、悲惨極まりない最期を遂げることになる。


メルセ

ゾラの娘。母の失策で出生の秘密がバレてバルトファルト家を追い出された。
母と同様に傲慢な性格の性悪で、弟であるルトアートすら見下している。


マルコム・フォウ・フランプトン

レッドグレイブ派閥と敵対関係にある派閥のリーダー。
ファンオース公国と内通しており、ロストアイテムを持つリオンを危険視する。
浅慮さを見透かされた事でヘルトルーデにリオンを抑える為に利用された挙句、ヴィンス達の策に欺かれ計画は失敗。悪事が白日の下に晒されたことで逮捕された。


ミオル

猫耳の獣人でジェナの専属使用人。
フランプトンに協力してリオンを陥れようとするが、逆に策に騙されて裏切り行為がバレてしまい、激怒したバルカスに斬殺される。
この一件が問題となり、専属使用人制度の正式な廃止が決定した。


ルーカス・ラファ・ホルファート

声:速水奨

お茶会のマナーを教える教師で段違いのお茶の腕を持つ。
リオンが尊敬する稀有な人物。本名はアニメ版で判明。
相手の名前に「ミスタ」や「ミス」を付けて呼ぶ。ローランドからは「奴」と呼ばれている。


老婆
壮年の男性

リオンが修学旅行で向かった浮遊島の神社でお守りを配布していた神職。
ここでリオンが入手したお守りをアンジェとオリヴィアに譲渡したことが、彼女達がファンオース襲撃時に潜在能力を発現したきっかけとなった。
アニメやコミックではあまり掘り下げられていないものの、件の神社で働いているのは少女と祖父だけで老婆も壮年の男性も家族にはいない。つまりこの2人は……


アーロン

3作目の攻略対象の一人。平民出身だが冒険者として功績を上げたので学園に入学する。本編ではゲームの事を知らない転生者。
かなりのクズで、リオンが共和国に留学している間にリビアを薬で眠らせて襲おうとしたが、リビアの護衛をしていたクレアーレに阻止され、そのままクレアーレの実験動物にされる。
その結果、精神が善良な乙女に変わっていき、そのまま本人の希望で性転換する。
WEB版では結局誰にも転生者である事は知られずに終了している。


ジェイク・ラファ・ホルファート

3作目の攻略対象の一人。ホルファート王国第二皇子でユリウスの弟。
善良な女性となったアーロンのボーイフレンドになってしまう。


オスカル・フィア・ホーガン

3作目の攻略対象の一人。ジェイクの乳兄弟。
純朴な性格で、ジェイクの「バルトファルトを連れてこい」との指示を同級生のフィンリーと勘違いし、その流れでフィンリーのボーイフレンドになってしまう。
更に、リオンと共に誘拐されたジェナとフィンリーを救助した事からジェナにも惚れられてしまう。


エリカ・ラファ・ホルファート

3作目の悪役でユリウスの同父同母妹でジェイクの異母妹。
中身はマリエの前世の娘、リオンの姪の転生者。
60代まで生きたので、若死にした母や伯父と比べると落ち着いた性格。




ファンオース公国の人物



ヘルトルーデ・セラ・ファンオース

声:雨宮天

ファンオース公国の公女。1作目のラスボス
長い黒髪と白い肌、そして赤い瞳が特徴的な細身の女子。リオンが憐れむほどの貧乳。
「魔笛」でモンスターを召喚・使役できる。
王国との戦争の最中に被害者側だと思っていた公国が加害者側だったと知り、更に妹のヘルトラウダが命を落としたことや、家臣の裏切りによって両親が殺された事を知らされて自棄を起こすが、マリエが自分の味方をしてくれるのを見て踏みとどまった。戦後は公爵代理に就くことになる。


ヘルトラウダ・セラ・ファンオース

ヘルトルーデの妹。3作目のラスボス。年齢は14歳だが姉より胸が大きい。
転生者達の影響か、本来の時期よりも早く侵攻してきた。
姉と同じく魔笛を使う事ができ、笛の扱いの才能は姉より上。
王国との決戦で「空の守護神」「海の守護神」の2体の超大型モンスターを召喚するが、ヴァイスの装置とリビアの力で超大型魔物は敗北し、自身は召喚代償で落命する。
家臣の前では冷徹な態度を貫いていたが、本性は寧ろ天真爛漫で純情な少女であり、姉の遺跡探検の冒険譚に目を輝かせてはしゃいでいた。


ゲラット


公国の伯爵。底意地が悪く慇懃無礼な性格。
修学旅行中のリオン達が乗る客船を襲撃するが、リオンとルクシオンの前に敗北しヘルトルーデを奪われてしまう。
カイゼル髭が自慢だったが、ルクシオンによって永久脱毛処理を施された。
恨みを抱えて再び王国に侵攻するが、リオンに討たれて戦死する。


バンデル・ヒム・ゼンデン

声:宇垣秀成

過去の戦争で妻と娘を喪い*17、王国に憎悪を滾らせる「黒騎士」の異名の公国最強騎士。爵位は子爵。
ヘルトルーデに対しては主君であると同時に両親を失った彼女に強い父性愛を向けており、彼女からも絶対の信頼を抱かれている。
アロガンツの装甲すら突き破るファンタジー金属『アダマティアス』を使った大剣を操り、リオンを追い詰め苦戦させるが最終的に敗れる。


主戦派重鎮

ファンオース公国の重臣。
王国との開戦を押さえに回っていた先代とその妻を事故に見せかけて暗殺し、遺児であるヘルトルーデとヘルトラウダに王国への憎悪を植え付ける洗脳教育を施す等、ある意味物語序盤の黒幕とも言える人物。
王国の切り札*18で戦意喪失した結果、超大型魔物を維持出来ずに命を落としたヘルトラウダを罵り、妹の遺体を庇ったヘルトルーデを痛めつけ、先代夫婦の死の真相を漏らした挙句に、ヘルトルーデの首を手土産に王国に投降しようとしたことから一旦は鎮静化していたヘルトルーデの怒りを爆発させてしまい、彼女が召喚した魔物に生きながら捕食されるという自業自得を絵にかいた末路を辿った。


アルゼル共和国の人物

共和国編からWEB版と書籍版で話の展開が大きく異なっていくので、共和国編から登場する人物達の運命もWEB版と書籍版で変化していく事になる。
共和国をまとめる六大貴族の関係者達が2作目の攻略対象男子なのだが、イレギュラー中のイレギュラーであるレリアの存在と、主人公のノエルがリオンに懸想した影響なのか、ほぼ全員が敵に回ることになる。
尤も彼ら全員がお世辞にも頼りになるとは言い難く、聖樹の暴走だけでなく、ゲームでは強力な課金アイテムだったイデアルがこの世界では新人類殲滅を目論む危険な兵器として共和国に存在する事を考えると、仮にゲーム通りノエルと恋仲になっていたとしても上手くいけたかどうかかなり怪しい所である。


レリア・ベルトレ

ゲームには存在しなかったノエルの双子の妹。
髪はピンク色で、モデル並のスタイルを持つ姉ノエルと違いマリエに劣らぬ小柄な貧乳。
実は前世の記憶を持つ転生者の一人で、共和国編のキーパーソンとも言える人物
本名は「レリア・ジル・レスピナス」。
前世では姉しか愛さない両親や自分勝手な姉に婚約者を取られるなど人間関係に恵まれず、その反動もあって現世では前世の経験やゲーム知識を使って幼少期からうまく立ち回る。
しかしその所為で能力の有無でしか子供を見ない毒親気質だった両親は普通の子供だったノエルを見向きもせず、優秀なレリアしか愛さない事態になってしまう。
バッドエンド嫌い故にゲームの知識は中途半端なのだが、本人にはその自覚が無い上に以前のマリエ以上にゲーム知識に依存している事や、ゲーム感覚の強さから設定通りにやれば問題無いと決めつけていたことが仇となり、ひたすら事態を悪化させ、最終的に共和国全体を巻き込んだ取り返しのつかない悲劇を起こしてしまう。


ルイーゼ・サラ・ラウルト

六大貴族ラウルト家の令嬢。書籍版から登場する2作目の悪役令嬢でヒロインの一人。リオン達の一つ年上。
イエローブランドの髪と紫色の瞳を持ち、グラマラスな体型をした大人の魅力に溢れた女性。
悪役令嬢らしく登場時点でノエルとは仲が悪く、顔を合わせればすぐに喧嘩を売る。しかし、これはノエルが他の六大貴族に絡まれないようにする為で、本当はアンジェと同じく善良な性格。
幼い頃に亡くなった弟がリオンと同じ名前と瓜二つの容姿をしている事からリオンに興味を抱き、リオンに協力することになる。
ゲームでは父親がラスボスになって死亡し、自身も最後に断罪されるという悲惨な結末だったが、転生者たちの介入で運命が変わった。


リオン・サラ・ラウルト

書籍版のみ登場。ラウルト家の嫡男でありルイーゼの弟。物語開始の時点で既に故人。
リオンとは名前だけでなく、外見や食べ物の好き嫌いなど多くの共通点があった。
ノエルの婚約者でもあったが、5歳の時に原因不明の病で急逝する。
話を聞いたリオンは、自分が前世の記憶を取り戻した当時の年齢が同じく5歳だった事もあり、色々と不思議に思っている。
明らかにリオンと何らかの繋がりがある事が示唆されており、今後が注目される。


ジャン

平民出身。共和国の学園で、ノエルと共にリオン達留学生のお世話係に任命された二年生。
両親がおらず、唯一の家族の老犬が彼女と同じ「ノエル」という名前で、それが縁でノエルと仲良くなった。リオンに害を成す事を企んだピエールに狙われ、重傷を負わされ入院する。
それにより、リオンは人間と犬両方のノエルを世話をする事になるが、後にリオンはリビアとアンジェから変な誤解をされる羽目になった。
ちなみに、リオンはジャンとノエルの関係を誤解しており、ジャンの事を「鈍感系」だと失礼な誤評価をしていた。


セルジュ・サラ・ラウルト

2作目の攻略対象の一人。六大貴族ラウルト家の跡取り。ノエルの実家であるレスピナス家を亡ぼしたラウルト家の人間であるため二つ名は「仇敵」。
WEB版では実子だが転生者。書籍版では転生者ではないが養子という設定に違いがある人物。
WEB版ではロストアイテムであるイデアルを手に入れたことで増長してリオンに挑発行為を繰り返した為、ルクシオンとイデアルのロストアイテム同士の戦争が共和国内で行われるという最悪の事態を招いてしまう。
その結果、共和国は壊滅状態になり、父であるアルベルクは罪を被り処刑され、自身は償いの為に死よりも辛い人生を歩むことになる。
書籍版では自身の素直になれない性格が災いし養父や義姉と折り合いが悪く、そこをイデアルに付け込まれ、共和国でクーデターを起こし鎮圧のために動いたリオンと敵対するが、本性を現したイデアルによって魔装に取り込まれて助かる見込みが完全に無くなり、敗北後、リオンによって介錯され落命する。

書籍版、WEB版で大きく運命が変わり、正史と言える書籍版では死亡してしまったキャラである
ただし、WEB版では生き残ったがその後は贖罪の為生きる屍状態となっていたので、命を落としたが最後にはリオンに感謝を示した書籍版の方が幸せだったのかもしれない。
WEBと書籍版共通して「人工知能と間違った関係を結んでしまって破滅した」というリオンと対比の運命を迎えた人物といえる。


アルベルク・サラ・ラウルト

六大貴族ラウルト家の当主で議長代理。ゲームでは最後に聖樹と融合して共和国を亡ぼそうとする2作目のラスボス
2作目のラスボスだが悪人ではなく、むしろ人格は六大貴族の中で一番まともで、聖樹に頼って増長する他の六大貴族を憂いている。
結局WEB版、書籍版共に最後まで敵対することはなかった。
書籍版ではリオンが亡くなった息子と同じ名前と似た顔をしていた事もあって好意的に接しており、リオンも人格者であるアルベルクを信頼し、有事の際は協力をしている。
WEB版では戦争を起こし共和国を壊滅状態にさせた息子の罪を被り処刑されたが、書籍版では生き残ることになり、クーデター終結後はアルベルクを中心とした政治を行うことになる。
娘共々、転生者の介入で救われる事になったが、代わりに息子を2度も喪う代償を払った。

エミール・ラズ・プレヴァン

2作目の攻略対象の1人。六大貴族プレヴァン家の次男。ゲームでは攻略のしやすから「安牌」の二つ名を持つ。
攻略対象の中で一番温厚そうに見えるが実はかなり独占欲が強く、危うい一面を持っている。
登場時点でレリアと付き合っており彼女を大切に想っているが、レリア自身は六大貴族であるエミールと付き合えばいい思いが出来るという安易な気持ちから彼に手を出していた事や、
レリアがセルジュに心変わりしていった事がきっかけで情緒不安定になっていき、最後はイデアルと共に聖樹に取り込まれ、巨大なモンスターになって暴走する。
レリアと融合し一つになろうとするが、それにより彼女の思考と繋がり、彼女の前世の記憶を見た事で正気に戻る。
最期はレリアを許し、聖樹の苗木を彼女に託して消滅した。


ロイク・レタ・バリエル

2作目の攻略対象の1人。六大貴族バリエル家の跡取り。ゲームのトゥルーエンドでは彼ルートらしく二つ名は「王道」。
WEB版ではエリクという名前だったが似た名前が多いということで書籍版でロイクに変更された。
ノエルの事が好きなのだが、彼女を手に入れるために行動が暴走し続け、彼女を殺しかけたのでリオンに叩きのめされる事になる。
リオンとの戦いに敗れた後、ノエルを好きと言いながらも彼女の事を何も知ろうとしなかった事に気づき、自分の愚かしさに打ちのめされる。
その後は罪の償いも込めて死にたがるようになるが、マリエにぶん殴られながら一喝される。その結果、情けなくても生きる事から逃げないことを決意し、自分を救ってくれたマリエを姐御と慕うようになる。
皮肉にもリオンに叩きのめされ、マリエに一喝されてからは大分ましな人間になった。


ナルシス・カルセ・グランジュ

2作目の攻略対象の1人。六大貴族グランジュ家の三男で学園で教師もやっている。授業は不人気で誰も授業を受けてくれないため「駄目教師」の二つ名を持つ。
考古学に興味を持ち、趣味でフィールドワークによく出かける変わった貴族。
他の攻略対象と違って敵対はしないのだが、味方として役に立つわけでもないというパッとしない人物。


フェルナン・トアラ・ドレイユ

2作目の隠しキャラ。六大貴族ドレイユ家の当主。2作目の攻略対象の1人ユーグの兄であるため二つ名は「お兄ちゃん」。
他国のリオンの台頭に危機感を持ち、共和国を強化するために恩があるアルベルクを裏切る。
しかし、リオンの活躍の前に思惑が何一つ上手くいかず醜態を晒し続ける。
WEB版では、ルクシオンとイデアルの戦いに巻き込まれ戦死。
書籍版では、セルジュのクーデターの際に紋章を奪われ茫然自失するなど良いところなしで出番が終わる。


ユーグ・トアラ・ドレイユ

2作目の攻略対象の1人。六大貴族ドレイユ家の次男。兄フェルナンを強く尊敬しているため二つ名は「ブラコン」。
WEB版では戦後まで出番なし。兄であるフェルナンが戦争で死に伴い新たな当主として後釜に座る事になり、リオンに挑発し戦争を起こす切っ掛けを作ったセルジュとレリアに怒りをぶつける。
書籍版ではルイーゼの婚約者だったが、政略結婚でお互いに愛は無く、正式に婚約してからも他の女性の元へ平然と遊び歩いていた。
その後、聖樹の苗木の巫女となったノエルの一件でフェルナンがアルベルクを裏切ったことが判明し、ルイーゼとは婚約破棄された。
リオン達とも小競り合いをしたが、リオンの圧倒的強さの前に名前を聞くだけで怯え、グレッグとジルクに一方的に叩きのめされるなど兄同様良いところなしで出番が終わる。


ピエール・イオ・フェーヴェル

2作目に登場する悪役。六大貴族フェーヴェル家の次男。
六大貴族の権限を使って犯罪行為*19を平然と行う作中でも屈指のクズ。
地力は子分達と束になって殴りかかってもリオン一行の男性陣で最も白兵戦を苦手とするブラッドに一蹴されるレベルであり、リオンも「こんなに弱い奴は初めて」と評している。
くだらない理由でリオンたちを敵視すると、ジャンとブラッドを半殺しにし、聖樹の誓いを利用してアインホルンを無理矢理奪うなどの愚行を働くが、実際にはアインホルンはいつでも暴れ出す事が可能な状態であり、その状況を逆に利用されてしまう。
その結果、公衆の面前でリオンと決闘を行うが、手も足も出ず徹底的に叩きのめされ、リオンの罠に嵌まった事に気付くも時既に遅く、六大貴族の紋章を失い、貴族としての立場を失うという因果応報の末路を辿った。
その後は、次期当主候補だった兄を蹴落とそうとしてた事がバレてしまい、地下に幽閉されて拷問を受けている模様。


ランベール・イオ・フェーヴェル

フェーヴェル家の当主でピエールの父。
「此の親にして此の子あり」を地で行っている問題人物。
リオンの策略によって息子共々屈辱を味わう羽目になり、彼を「異常者」呼ばわりして目の敵にする。
WEB版では人質にしたリビアに乱暴しようとして手こずり、救出に駆け付けたリオンに射殺される間抜けな最期を遂げた。
書籍版では生存するが、セルジュに騙されてクーデターに荷担する愚行を犯し、フェーヴェル家を失墜させてしまった。
戦後は改易、若しくは大幅な減封になってしまい、港湾設備を中心とした領地の主要部を『アルベルクが行政を代行するホルファート王国の属領』としてリオンの領地にされてしまう(因みにローランドがリオンへの嫌がらせを込めて復興の為の納税停止措置を発令している)。


ベランジュ・レタ・バリエル

バリエル家の当主でロイクの父。
以前から議長代理の立場のアルベルクを敵視し、議長代理の立場を奪う事を狙っていた。
リオンに敗れ「加護なし」になった息子ロイクをあっさりと廃嫡にするが、後のセルジュのクーデターで自身を含めた上位貴族全員が加護を失う羽目になり、皮肉にも見捨てた息子に危機を救われ、自棄を起こした所を止められるなどの情けない醜態を晒す。


クレマン

共和国学園の教師で、筋骨隆々の男性だが女性口調のオネェキャラ。
正体は滅びたレスピナス家の元騎士。


イデアル

共和国にあった旧人類が残したロストアイテム。ゲーム二作目の課金アイテム。
本体は輸送担当の軍用艦で新人類との戦争に直接参加していた軍属。
普段は青い球体の端末で行動している。
自分を発見したレリアとセルジュをマスターに選んだが、二人への忠誠心などは皆無であり、利用して暗躍する。
共和国編の事実上のラスボスで、WEB版や書籍版で展開は異なるが、強国としての共和国を失墜させる事件を起こし、レリアとセルジュを結果的に不幸に追いやる。

WEB版では章の短さがあったためか聊か短絡的な計画性であったりとあまり脅威なくルクシオンにほぼゴリ押しされ敗れてしまう。
書籍版ではマスターであるレリアとセルジュに従順すぎた事が逆に胡散臭さを感じさせ、リオンとルクシオンに出会って早々と不信感を与えてしまうが、WEB版と比べて非常に狡猾かつ飄々とした性格をしておりWEBと比べかなりの強敵となっている。
また書籍版だとリオンの目的が「共和国を救う為」と変更されているため、ルクシオンも共和国を盾にするイデアル相手に思うように攻撃することが出来ず防戦一方となってしまう。
クレアーレの存在を隠していたためイデアル相手にクレアーレの奇襲作戦が成功して勝利することが出来た。
最後は聖樹と融合して100メートルを超す巨大な人型のモンスターになって戦いを挑むが、リオンとルクシオンの前に敗北する。

ラーシェル神王国の人物


ガビノ

神王国の貴族。書籍版で登場
リオンの打倒を兼ねてセルジュのクーデターに協力する。
クーデター失敗後はリオンの実家に来たローズブレイド姉妹を空賊を装って襲撃し、<淑女の森>を始めとした失脚貴族の計画した暗殺事件やクーデターを支援する。
最後はクーデターに合わせてリビアやアンジェを捕えるべく学園を攻撃するが、突入した部下は生け捕ろうとしたアンジェに逆に生け捕りにされ、ノエルを守る聖樹に完敗し、エリカを捕えようとした別動隊はユリウス達に倒され、飛行戦艦からの砲撃もリビアに防がれてしまう。
万策尽きたところに援軍として駆け付けたニックスに乗艦を撃沈され、空賊として奴隷扱いでローズブレイド家に引き渡されてしまった。
本人は共和国での敗戦でリオンに恨みは有れど、「短絡的で見返りの少ない嫌がらせ作戦」には乗り気ではなく、国王からの無茶な命令に悩む中間管理職の悲哀を感じさせるキャラであった。


聖騎士

神王国で特攻兵器として教育を受けてきた男で、ガビノ隊の一員として魔装の破片を受け入れて学園を襲撃する。
しかし、リオンとルクシオンに『これまで戦った魔装の中でも最弱』と評されてあっさり倒されてしまった。



ヴォルデノワ神聖魔法帝国の人物


フィン・ルタ・ヘリング

神聖魔法帝国の騎士で皇室の落し種であるミリアリスの守護騎士。
新人類側のロストアイテム『ブレイブ』を操る転生者で、謎の衰弱を始めたミリアリスを全快させようとして動いている。
当初はリオンを連続殺人事件の犯人と勘違いして戦闘になるも、戦闘中に失脚貴族のクーデターが勃発し、尚且つリオンの反撃で負傷したタイミングで学園が攻撃されたので、ミリアリスを守る為に止む無く停戦する。


ブレイブ

ヘリングに従う魔装制御用コアで、<ネームド>と呼ばれる上位個体。
口は悪いが、ヘリングからは『黒助』、ミリアリスからは『ブー君』との愛称で呼ばれ、信頼関係を築いている。
ルクシオン級とはかつての戦争で一度交戦して手痛い目に遭っており、マスター同士が停戦した後も『危険な人工知能』『難民船を攻撃した魔装』と犬猿の仲になる。


ミリアリス・ルクス・エルツベルガー

ゲーム3作目の主人公で愛称は「ミア」。神聖魔法帝国皇帝の落し種。
リビアやノエルと違ってスレンダーなスタイルだが、マリエよりは凹凸に恵まれている。


追記・修正は乙女ゲーのモブになってからお願いします。
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最終更新:2025年04月15日 18:42

*1 例として、書籍2巻で服を脱いだリビアとアンジェが一緒に寝ているベッドにリオンが何も知らずに近づき、うっかり二人の寝顔を見てしまう一幕があるのだが、コミカライズでは毛布を剥ぐまで気付かず、裸同然の二人の姿を見てしまった

*2 コミカライズでその他には、英語、中国語、ドイツ語、イタリア語、オランダ語などが使用していたことが確認されている。

*3 浮遊石という便利アイテムのせいで戦艦の建設費・維持費が安価なため容易に戦力を確保できる世界観も要因の1つだった

*4 Web版やコミカライズのおまけ等では、貧乳キャラのマリエやヘルトルーデから羨ましがられている

*5 特に王太子の義父となると与党有力貴族の纏め役同然なので、その顔を潰すことは王の権威や政権に深刻なダメージを与えかねない

*6 後のオフリー家令嬢との対立を通して自覚し、心から猛省している

*7 親密な繋がりは無かったが、リオンの実績や人柄はそれ以前から高く評価しており、ユリウスの与党に引き入れようと考えていた

*8 娘は両親が引き取った。

*9 自分でゲームをクリアしたわけではないので、重要な部分が抜けている

*10 本人も土下座させた直後に思い至ったように、激怒したリオンに切り殺されそうになった。

*11 正の側面と言えばヘルトラウダが生存したくらいだが、逆にヘルトルーデは死亡している

*12 WEB版では最終決戦の直後にお見合い話が持ち上がり、マリエルートではリオンが一年の頃に出会い、書籍版ではリオンが三年になる直前に出会う事になる

*13 エリートの宮廷貴族でかなりの好条件だった

*14 息子のユリウスは同級生が母親とイチャついているのを想像したことがあるかとリオンに漏らしている

*15 ローズブレイド家のように「非戦闘員の避難を援護する」ぐらいしていれば最低でも貴族としての身分は失わなかった

*16 乗機、乗艦の性能の優位は理解していたものの、リオンはその時点では鎧使いの腕が上だったユリウスを含む5人を相手にし、ニックスも数に勝る公国軍や空賊を装ったラーシェル軍に戦いを挑んだ末に『性格の良い上級貴族の妻』を手に入れているので、敵前逃亡した時点で資格を失っているのに気付いていない

*17 しかも、夫の目の前で我が子の盾になろうとした妻が子供諸共惨殺されると言うトラウマ必至の失い方である

*18 ルクシオンよりも旧型の武装ヨットに「愛情を増幅する装置」を組み込んだ飛行船で人間の闘争心や害意を鎮静化させる。

*19 しかも、強姦や放火殺人、軍需物資の密輸出と言った重犯罪である