ザ・マスターズ・ファイター

登録日:2022/01/25 Tue 19:42:39
更新日:2024/12/04 Wed 22:52:21
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怒れる魂が、
いま闇を切る!

『ザ・マスターズ・ファイター(英:THE MASTERS FIGHTER)』。このゲームは1997年11月20日にシネマサプライからプレイステーション用ソフトとして発売されていた2D格闘ゲーム作品。
愛称は“ザマス”で以前からうっかりと購入してしまったユーザーや好事家からは悪い意味で有名だった。現在では一般層にもネタとして悪評が広まりすぎた結果、ある意味では愛されるネタゲーとして語られることの方が多い。

元は韓国のゲームメーカーであるUnico Electronics(現:ユニアナ)が1995年に発売、稼働させていた『Master's Fury』のリメイク移植とされる。だが日本では『Master's Fury』の情報が確認出来ない為に実態は不明であった……のだが、現在はYouTubeにてプレイ動画が閲覧可能。
そして、それによって判明したのは“ザマス”は『Master's Fury』の超絶劣化移植であったという事実であった。まぁ、だからって根本的な問題は何も解決されていないのだけれども。

一方でこれは近年の往年のクソゲーの流行(?)にありがちなのだが、
対象となるクソゲーをネタとして様々な動画投稿する配信者や実況者が多く現れて対象のブツが有名になり過ぎた結果、
元々はゴミのような中古価格だったのが怖いもの見たさで購入してみる視聴者が殺到した結果、元のゲームの評価からは分不相応に市場で異常に高額化してしまうという現象を起こしているタイトルの一つでもある。

……気付けば、余程の物好きでもなければたとえ中古品でも現物を入手するのが難しいタイトルの一つとなってしまっている。*1

2020年4月に米国のPiko Interactiveがザマスを含む旧Unico Electronicsの権利を獲得したことを発表した。


【あなたに概要を教えてやろうか?】

先ず、知らない方は本作のパッケージイラストを是非とも検索でもして見ていただきたい……。

その時点でも激しい既視感を覚えてしまう人が居たのならばそれは間違いでも何でもなく、本作は元ゲームが開発された韓国でも人気だった90年代のSNKやカプコンが展開していた人気2D格闘ゲームの大胆なパクり作品として有名である。(そもそも、それらのゲームも70年代〜90年代の漫画、映画に元ネタを求められるのだが、そういうのとは全く意味合いが違う。)

格闘ゲームなんて基本的に似たり寄ったりの世界観とシステムになるのは仕方がない……筈なのだが、ザマスの場合は全方位に言い逃れの出来ない程のパクりっぷりで異彩を放っており
そういう意味では一応はオリジナルを目指した結果、殆どの人間に注目されずに消えることになったような凡百なゲームとは一線を画している。

……どういうことかと云うと、まず“ザマス”には純粋な意味でオリジナルのキャラクターというのが存在せず、登場キャラクターはデザインやイメージが被るとかというレベルではなく、全員が既存の別タイトルの格ゲーキャラを元にした改造キャラであり、その別ゲーム内のグラフィックやモーションを勝手に流用して作られている。*2

この為、元ネタを知っている人間ならその時点で吹いてしまう一方で「大丈夫なのかこれ?」とも思ってしまうのだが、
実際の“ザマス”のゲーム上のグラフィックは元ネタのゲーム達とは大違いの無理やり開発画面から拡大させたようなSFC以下と言われる汚いドット絵とアニメーション不足によるスカスカなモーションにより劣化なんてレベルじゃないために大目に見られてきたのかもしれない。当時は注目度でも売上でも元ネタとなったメーカーを脅かすような作品では無かっただろうしね。*3

……以下に、説明だけでも吹いてしまう上に色々と察せられてしまう本作の登場キャラクター達の紹介。

【私はパクりもしない奴とは戦わない】

  • キャラクター名
  • 日本版CV
・最後に主なパクりトレース元のキャラ紹介

  • TAKUYA/北沢タクヤ
CV:内藤玲
本作の主人公。何故か日本人。
……実は、というか元ゲームの『Master's Fury』では普通に韓国人設定で名前が違っており妙ちくりんな日本向けローカライズにより変なことになってた模様
幼い頃に両親を殺されており、母方の祖父である“カン・ティ・コン”に育てられ、テコンドーと我流柔術を組み合わせた気を操る格闘技(?)を身に付けた。
苦労の末に悲しい過去を振り払い恋人のユイと共に米国で両親の残した道場を再建しようとしていた所を謎の組織に狙われ、それが両親の仇であると判明すると共にユイが拐われてしまい、それを救うついでに復讐を果たすべく戦いを挑んでいく。所々おかしいしEDではユイは自ら牢をぶち破って脱出してくるが気にするな。
上記の概要目次の元ネタ「あなたにテコンドーを教えてやろうか?」等の直訳なのか誠実ながら慇懃無礼な台詞がネタにされている。
見た目は『餓狼伝説』シリーズのキム(『2』〜『SP』)で、技モーションの大半は『餓狼SP』でのリョウ・サカザキで勝ちポーズは『ストⅡX』の豪鬼
……某ゆっくり解説動画にてジェネリックキムというパワーワードが生まれているものの、キャラ設定的には寧ろキムよりリョウが元ネタかもしれない。


  • LONG /ロン・ヴェイ
CV:石川正明
タクヤの親友にしてライバル
カンフー大会で優勝した実力を認められた後に香港でアクションスターとして活躍している癖に親友の仇討ちにも喜んで参加する。
主人公の相方兼ライバルといえば同門親友というのが元ネタ的にも一般的な中で、まさかのブルース・リー系アクションスターポジを持ってくるというハイセンスさが光る。(節操が無いだけども言う。)
寧ろ、経歴からどうしてタクヤと繋がりを持ててるんだかよく解らないが人間の運命って不思議だね。
格闘スタイルはカンフー+映画で覚えた殺陣。(?)
見た目の基本は『ワーヒー』シリーズのキム・ドラゴンだが、ゲーム内のキャラの頭部は『FH』の溝口誠になっており、まんまドラゴンなイラストと違って少しいかつい。
技モーションも基本はドラゴンだが、中華繋がりか『ストⅡ』の春麗も多く浸食している。また、キャラ造形でカンフー+アクションスターという設定はフェイロンが元ネタと思われる。


  • KANG/カン・ティ・コン
CV:金子幸伸
ティ・ジャウ神拳の創始者でタクヤの母方の祖父で、両親を失った後のタクヤの育ての親にして師匠。タクヤのテコンドー+我流柔術はどこから来たんだよ。
色々と設定を混ぜすぎた結果、国籍も人種もめちゃくちゃになってるのは気のせいではない筈。
大層な名前の流派の創始者の癖に孫にも引き継がせずに隠居していたが、タクヤからの手紙(仇が解った?)を受けて復活して仇討ちに参加。
格闘スタイルはティ・ジャウ神拳とのことだが、元ネタは外見、基本的なモーション共に『餓狼SP』のタン・フー・ルーで、中華繋がりから立ち絵の基本や技に『龍虎2』のリー・パイロン…etc.も入っている。


  • MICHELL/ミシェール
CV:小池亜希子
見た目が思いっきり日本人キャラだがフランス警察特殊部隊(?)所属の18歳で、殺された恋人ジャンの仇討ちのためにタクヤとは別口で組織に戦いを挑む。
格闘スタイルは特殊部隊で覚えた格闘技とのこと。
見た目とモーションの基本は『龍虎2』のユリ・サカザキ
セクシーな格好は『ファイナルファイトタフ』のルシアを丸パクりしている。


  • GAMP/ガンプ
CV:森訓久
ケニヤにあるカザール村の村長で動物保護活動をしている。
組織から謎の薬“ハートビート”の製造を命じられたが断ったために息子のフォレスを誘拐されてしまい、それを取り戻すべく戦いを挑む。
格闘スタイルは神霊武闘術(?)で節操なく多国籍な宗教、神話の神々の力を勝手に借りて戦う。*4
微妙な所からアイディアを引っ張ってきているからか“ザマス”中でも元ネタ特定が難しい唯一のキャラとして知られる。だが万に一つもオリジナルのキャラという訳ではなく激しく既視感があるが元ネタを絞りきれないというだけの意味である。
見た目は『餓狼』のリチャード・マイヤか『ファイナルファイト』のマイク・ハガーが有力で『龍虎2』のタクマ・サカザキ説も“ザマス”関連研究の識者(?)間では支持されているとのこと。
キャラ設定は誘拐繋がりからハガーと思われるが、ケニヤ繋がりと動物保護から『FHD』のザジィとか、誘拐でも『餓狼3』のフランコ・バッシュが元ネタで、下手をすると見た目もそっちからアプローチするべきなのかもしれない。
技モーションは上記キャラとはほぼほぼ無関係で『餓狼SP』のギース・ハワードや『ワーヒー』のシュラ、キッドから。


  • BILL/ビル・ガーデス
CV:紙谷礼治
組織の一員で足りない頭を有り余るパワーで補う巨漢。
ガンプの息子を拐った張本人。
力任せに暴れまわり相手を引っ付かんで叩きつけていく格闘スタイルが特徴。
投げキャラなのでまず超必殺技を見るのは諦めよう
基本的な見た目とモーション、キャラ造形は『龍虎2』のジャック・ターナーだが頭部は『KOF』シリーズのチャン・コーハンである。
他、ドロップキックのモーションがジャックをそのまま流用するのではなく、別タイトルのプロレスやパワー系キャラにしてあるという微妙な誤魔化しというか手間暇が見られる。


  • J/ジェイ
CV:南見ちはる
誘拐された弟の身柄と引き換えに組織に命じられて“ハートビート”の密売を取り仕切る悪女なんだかよく解らないお姉さん。取り敢えずもう内情はかなり解っただろうから組織の情報と引き換えに警察なりに弟の身柄と自分の保護を含めて相談するべきではないだろうか?
通称“女ガイルと呼ばれる、それだけで大体のキャラクター造形の方向性の察しがついてしまう逆立ち髪のボディコンお色気枠。
一応、説明すると女ガイル呼ばわりされているものの実際には『KOF』シリーズの二階堂紅丸の頭部を『餓狼』の不知火舞のボディに乗っけたモデルとなっており、一応は美人である。
技も不知火舞が殆どだが、ちょっとユリが入っている。そして、舞のライン飛ばし攻撃を無理やり連続させた竜巻旋風脚擬きが色々と有名。
キャラ造形は元悪の組織の一員で弟想いのムエタイ(?)使いと『龍虎』シリーズのキングが元ネタだが、設定以外の影響が見られない。なお、OPムービーや勝利画面での彼女の絵をよく見ると明らかに乳○が立っているのがわかるのだが、当時のSCEの倫理規定を鑑みても「よくソニーの検閲をスルーできたな・・・」と不思議がられるのは最早当然であろう。同様に前述のミシェールの勝利画面もよく見ると乳○が立っているから笑うしかない。


  • SAKAMOTO/坂本辰之助
CV:永野善一
表向きは飛燕流刀剣術の道場師範であるが、裏では自らの運営する道場で“ハートビート”密売に手を染める悪漢。もはや何の道場なんだよ。
見た目も戦法もサムライで、全く関係も利点を見出だせる気がしないのだがタクヤの道場を組織の力を使ってまで奪おうとしている。
見た目は殆ど『サムライスピリッツ』の柳生十兵衛で、技モーションの大半は覇王丸から。


  • AZARL/アザール・ウィッツ
CV:もりけんじ
カインの忠実な配下で、タクヤの両親の仇。
現在は組織の中枢からは基本的に離れつつも、傭兵として各地を転戦しつつ兵士の間に“ハートビート”を蔓延させる仕事も請け負っている。
格闘スタイルはアクトザバ格闘殺人術とのことだが実態は格ゲー的な忍術である。
キャラクターの見た目は『龍虎2』のMr.ビッグの首をジョン・クローリーの体に乗っけたもので、キャラ造形もそこからかもしれない。(元ネタとは被ってもいないが。)
技は軍人繋がりか少し『ストⅡ』のガイルも入っているものの、大半が『龍虎2』の如月影二なのがミスマッチ感を高めている。


  • Mr.DEATH/ミスター・デス
CV:松本ヨシロウ
カインの現在の側近でミシェールの恋人を殺した張本人。
顔面丸出しだが正体は不明
実は死んだ筈のタクヤの父(叔父説もある。)なのだが、一言で言えば設定が雑になってツッコミ所の多くなったMr.カラテ。
見た目と技はタクヤと同じく『餓狼SP』のリョウ・サカザキから大半を拝借。
キャラ造形は上記の通りタクマ・サカザキ(Mr.カラテ)から。
残虐な暗殺者で「骨の折れる音はいつ聞いてもいいものだな」などと平気でのたまうが、勝利時のポーズとボイスは妙にテンションが高い。「うぉ~しゃしゃしゃしゃしゃしゃしゃぁ!」
元ゲームの『Master's Fury』では準ラスボス扱い。


  • KAIN/カイン・ザハート
CV:宮前ひろし
兵器で力を、金で世界を、謎の薬*5ハートビートで人間を征服しようとする組織のボス。だが、本作のラスボスではない。
見た目と雑に劣化した設定から丸解りだが『龍虎2』の若ギース・ハワードのパクりで、ステージ背景まで雑にトレースされている。
一方、ラスボス繋がりからか技とモーションには『ストⅡ』のベガが入っており、数年後のカプコンとSNK合作でのライバル関係を見越したかのようなコンパチぶり。(大嘘)


  • T-660/ティーロクロクゼロ
CV:竹本英史
本作のラスボス
組織が密かに作っていた生物兵器か何かなのだろうが、よりにもよってEDにてJの探していた弟の末路だと判明する。酷すぎるやろ。
尚、プレイヤーがT-660を使って同キャラ対戦をすると相手がT-661になるという“ザマス”としては細かい仕様があるのだが、正体が弟君だとすると変な話になっていないだろうか……?(番号分だけ実験体が居て皆同じ姿にされてたってんなら解決か。)
見た目は小柄で爪使いと一見すると『KOF』シリーズのチョイ・ボンゲがモデルっぽいが、実はモーションの殆どは格ゲー色物キャラの元祖と言える『ストⅡ』のブランカからである。
また、頭部が何気にダルシムにすげ替えてある。
技や必殺技には爪繋がりか『龍虎2』のリー・パイロンや『サムスピ』の不知火幻庵が入っている。
因みに、元ゲームの『Master's Fury』でもラスボスではあるが、そちらでは所謂“仙人”(?)的なキャラであり、名前は“SAKATO”(日本人なのだろうか?)
ゲーム内グラフィックは同じだが、ブランカの大パンチモーションから覇王翔吼拳のような気弾を放ったりと一応はラスボスらしい強さを感じられるキャラにはなっている。


【あなたはもっとパクれるはずだ!】

これまでのキャラクター要素だけでも問題だらけなのだが、それでも肝心のゲーム内容がまともならば倫理観とかに目を瞑ればネタゲー止まりだったと思われる。
……だが、このゲームは寧ろゲームの出来の方がネタにも出来ない位にクソである。
格闘ゲームというものは、基本がシンプルだけに求められるのは技の判定やキャラの動きにプレイヤーの感覚と齟齬が無いか、コマンドは出しやすいか……といったことに注目が集まるのだが、その辺の調整は完全に放り投げられているのが特徴である。

  • 立ち技は殆どのキャラが全て中段
お陰で、飛び道具なんかは殆どのキャラのものがしゃがみガード不能であり、普通の格ゲーに慣れていると戸惑うこと必至。
しかし、裏を返せば立ちガードさえしてれば殆どの攻撃を凌げてしまうということではあるが。
何れにせよ、ガードの揺さぶりや技の特性を活かした駆け引きなんてものはザマスには存在しない。

  • しゃがみ攻撃は殆ど下段
普通、しゃがみ攻撃でも見た目的にも足払い以外は下段なんてことは無いのだが、調整もクソもなくしゃがみ攻撃は殆ど下段。
上述の立ち技は殆ど中段であることと合わせて、相手が立っていれば自分も立ち、相手がしゃがんでいれば自分もしゃがむのが正解となる。

  • 背の低いキャラには足払い以外の攻撃が当たらない
特にラスボスのT-660に顕著。
背の低いキャラが上段攻撃をすり抜けられるというのは格ゲーのお約束みたいな所もあるが、雑な調整の結果、圧倒的なアドバンテージを与えることに繋がってしまった。後述のように一度でも足払いが当たれば勝てるので何の問題にもなってないが。

  • 通常技でガード不能持ちのキャラがいる
調整ミスというよりは調整漏れと思われるが、カンのしゃがみ強キックとT-660のしゃがみ強パンチが該当。
それでも圧倒的に強いとなれないのが本作の恐ろしい所。なぜなら…(下記)

  • お手軽永久パターンのオンパレード
多くのキャラで無限に繋がり続ける技とか、気絶から気絶を発生させる技なんてのが存在する。
そのお陰で上述までの大味で粗雑な調整のゲームでもクリア自体は可能となっているが、人間同士で対戦した場合にはルール無用の地獄絵図が繰り広げられることになる。
先述の通りソフトが高額化して新規の購入者が先ず現れなくなったであろうことは救いなのかもしれないが…。

  • ダウンからの復帰判定がガバガバ
この仕様のお陰で、上記の無限コンボを持たないキャラであっても相手をコケさせることさえ出来れば勝ち確となる。
普通の格ゲーではコケさせられても次に立ち上がるまでに操作が復活して次のガードが間に合うものだが、本作では調整が雑なのかダウンからのダウンが繋がってしまう
……お陰で、理不尽な永パを持っているような相手にも勝つことは出来るようになっているのだが爽快感は無い
また、ミシェール等は通常技でダウン効果のある技が存在しないために、これを行うのにすら必殺技のスライディングを使わねばならない。

  • ダウン地獄
上記の通りダウン=へと直結する行為にもかかわらず、普通の格ゲー以上にダウンの機会が多い。
ダウン効果のある技や、カウンターや相討ちで潰されるとダウンする技がとにかく多い。

  • とにかく技が出しにくい
要因としては様々に挙げられているが、ガード中の入力が不能、先行入力が不能、コマンドの簡略化*6がされていない、単純にキーレスポンスが悪い……等が代表的か。
まぁせっかく出せた所で見た目や効果が微妙とか異様に強すぎるとかって技ばかりなのだが…。

  • 超必殺技が悉く微妙
必殺技はまだしも、全キャラの超必殺技が見た目も効果も微妙なものが多い。
超必殺技の花形と言える乱舞技も調整が雑な結果、相手をロックするということをしないために、結果的に相手に殆どが当たらない連続技となり確定で反撃まで受けてしまう。
後、放出系の技は弱パンチ以下の攻撃力だったり、投げ系はそもそも出せないとか。

【余談】

この他としては、元ネタとなった主にSNK系ゲームのイラストをトレースしたと思われるOPにも使用されているメインの立ち絵はともかく自力で描く必要が出たEDの絵柄が低クオリティすぎるとか、様々なネタにされる要素が目白押しである。
一応、当時はドラマCDなんかも出てたりBGMはそこそこという評価もあるにはあるが、散々指摘された問題点がそれらを台無しにしてしまっている。
何れにせよ、最初の格ゲーブームの末期に生まれたゲーム史上に残る鬼子のような怪作であることは間違いないだろう。

尚、元ゲームの『Master's Fury』では、多少は粗があるものの“ザマス”よりはまともに遊べる調整がされたゲームであったようで、下段から下段が繋がったり、技の判定や見た目が目に余るほどに酷いなんてことはなかったのが確認できる。*7
多分、当時の平均的な2D格闘ゲームの及第点はクリアしているレベル……のはず。
寧ろ、ザマスは何でこんなに汎ゆる部分(ゲーム性、グラフィック、音楽…etc.)で劣化したアレンジに出来たのか。
……まぁ、だからってそもそもとしてパクりはダメだけどね




追記修正は極限流空手テコンドーの素晴らしさを教えてからお願いします。

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最終更新:2024年12月04日 22:52

*1 2021年10月12日に初代PSのソフトをコレクションしていたTwitterユービーでの灼栗(しゃっくり)氏が、本作の入手により全3289作のコンプリートを達成したことを報告したが、異常に高額化した後からの入手となった為に困難を極めたという。

*2 Unico Electronicsが過去にACで出した格ゲーである『DRAGON MASTER』も本作ほどではないが一部にストⅡから流用したモーションが見られる。

*3 ただし、これはあくまでも“ザマス”の話であって、元になった『Master`s Fury』の方がベタ移植なんかされてた日には、普通にMVS(NEOGEO筐体)のラインナップに入ってそうなクオリティのゲームなので結構な訴訟問題になってた可能性はある。

*4 ケンタウロスとかオーディーンとか。

*5 いい加減に実態を明かしてください。

*6 スクリューパイルドライバーの一回転入力が3/4でも済むとか、キャンセル必殺技とか。

*7 技のモーションも明らかにザマスとは違っているのが多い。