ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021

登録日:2022/08/13 Sat 03:10:57
更新日:2022/09/18 Sun 17:26:56
所要時間:約 9 分で読めます






守ってみせる。

友だちも、この星も。


●目次

【概要】

『ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021』は、2022年3月4日に公開された『映画ドラえもんシリーズ』の第41作目の作品であり、わさドラ映画としては16作目*1
小学館創立100周年記念作。監督は山口晋で、脚本は佐藤大。上映時間は108分。
タイトル通り、当初は2021年3月公開予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期された。前作の『のび太の新恐竜』が同様の理由で延期されながらも早期に公開されたのに対し、本作は1年延期となっている。ドラえもんの映画公開に空白期が出来たのは声優陣が交代した2005年以来である。

のび太の宇宙小戦争』のリメイク作であり、基本は旧作に沿いながら新キャラクターの追加や展開の変更が加えられている。
「戦争」が題材のためか、旧作になかったパピとギルモアの政治的やりとりが追加されたり、戦闘シーンも現代ならではの描写に変更。また、大長編に沿った要素も追加された。


【あらすじ】

のび太はジャイアン、スネ夫、出木杉と一緒に自主映画を撮影していたが、ちょっとした失敗を責められていたところにドラえもんが通りがかり、ドラえもんを加えて撮影が再開される。
しかし、撮影の途中で見つけたロケットを皆に見せようとして思わず撮影を邪魔したため結局のけ者に。

ところが、ロケットが本当に飛ぼうとしているところを見てドラえもんと一緒に調べると、中から指先サイズの宇宙人パピが降りて来る。
しずかちゃんやジャイアン、スネ夫と一緒にパピと遊ぶのび太達だったが、突然謎の戦艦の襲撃を受けてしまい、パピは敵から逃れて地球にやってきたことを知る。




【登場キャラクター】

【メインキャラクター】

22世紀の青ダルマ
今回はどら焼きを買った帰りに撮影現場を通りがかり、スネ夫達の撮影に参加する。
ピリカ星へ潜入するため流星となって落下する際、地表スレスレで主砲を撃って衝撃を殺し、地震計をごかますが見破られてしまった。
ピリカ星では地下組織のリーダーの手でのび太、ジャイアン、ロコロコと共に逃がされ、スモールライトを取り戻そうとするが捕まってしまう。

パピとの友情描写が大幅追加された。
ドラえもん達が捕まった際に石ころぼうしが脱げなくなってしまったことで一人だけ逃走。
路上で一夜を明かした後、処刑されそうになっているドラえもん達を救出すべく行動を起こす。

基本的には旧作と同じだが、メルヘン映画撮影は展開の都合でなくなった。
パピからはピイナに似ていると思われている。
ドラコルルから救出された時はパピを助けるために戻り、ドラえもん達のおかげで無事パピと共に救出された。

撮影の続きをするためドラえもんを誘いに来た時にパピと出会う。
パピと一緒に小さくなって遊んでいたところをドラコルルに襲撃されてしまい、パピを守ることを誓う。
ドラコルルに掴まった際は兵士たちに突撃し、のび太が逃げる隙を作った。

ピリカ星へ行くことになった際は怯えていたが、パピの励ましを受けて立ち直り、戦車に新しい機能を追加した。
無人戦闘機の襲撃時にはヘタれてしまうものの、しずかちゃんを助けるため漢気を見せ、アストロタンクの性能をフルに発揮した戦闘を展開した。

旧作と違って最初から映画撮影のメンバーに入っている。塾の合宿のため抜けてしまったことがジャイアンから語られた。
…と、ここでフェードアウトするかと思いきや、まさかのオチを担当する。


【ゲストキャラクター】

ピリカ星の大統領。10歳で就任した。デザインがかなり変わっており、前髪が追加されている。
旧作にあった超能力描写はなくなり、しずかちゃんを助けに行く時は翻訳ゼリーをクロに飲ませることで協力してもらう。
PCIAの襲撃時、ピイナの手によって脱出させられる。
ピイナを人質にとったギルモア将軍の政治的取引によりピリカ星へ舞い戻ることを決意する。
自由同盟の本部に着いた後、一人でピリカ星へ向かった。

実は若くして大統領に就任した重責に耐えており、スネ夫に「自分が出来ることだけをやるしかない」と語る。
戴冠式でのスピーチでギルモアを独裁者と断罪し、民衆の怒りが燃え上がると語り、民衆を蜂起させることとなった。
民衆の怒りが独裁者を焼き尽くすという言葉は、大長編と旧作にあった大法廷での判決に対する台詞を基にしている。
ギルモア打倒後、ようやくピイナと再会した。

言葉を話すパピの愛犬。おしゃべりなのが玉に瑕。
パピを追って地球にやって来た際、ロケットの位置情報を頼りにドラえもん達と出会う。
しずかちゃんを助けるためドラコルルの元へ向かったパピを追い、救出に成功する。

ピリカ星へ潜入した際はおしゃべりに夢中になってかたづけラッカーの効果切れになってしまい、地下組織のアジトの位置を知られてしまった。
リーダーの手でドラえもん達と共に脱出するが、捕らえられてしまう。
だが、処刑直前に突然しゃべりだし、PCIAの人望の無さや大統領に言葉すら残させないことを批判して処刑を先延ばしにさせるファインプレーを見せた。

大長編・旧作との違いとして「犬のおもちゃ(骨)」を投げられるネタが黙らせ方のメインになっている。
(ドッグフードで気を逸らされるシーンがない) 

ピリカ星の元・治安大臣でピイナと共にパピをピリカから脱出させる。
反政府組織「自由同盟」を結成し、ギルモアへの反撃の機会を狙っている。

  • ピイナ CV:松岡茉優
新キャラクター。パピの姉で大統領補佐官を務める。ゲンブと共にパピを脱出させた後、ピリカ星を逃げ回っていたがPCIAに捕らえられてしまう。
パピへの政治的取引の材料として人質にされるが、ギルモアが打倒されたことで解放された。
大長編・旧作にない「パピがロケットをいじれない状態で外部パネルを操作しロケットを発射させる通信画面」
が描かれているため、本作では彼女がロケット発射や目的地設定に関与していると考えられる。

  • パイロット CV:駒場孝(ミルクボーイ)
自由同盟の宇宙艇パイロット。PCIAの無人攻撃艇に襲われていたところを、アストロタンクを駆り出したドラえもんたちに助けられる。

  • 地下リーダー CV:内海崇(ミルクボーイ)
ピリカ星地下組織のリーダー。
ドラえもん達の連絡を受けた直後に摘発されるが、ドラえもん達を逃がした後、自身も逃げ延びる。
その後、パピの演説に合わせて民衆を扇動し、蜂起させた。

  • ギルモア CV:香川照之
ピリカ星の将軍。デザインが大長編準拠になった。
私的諜報組織PCIAを結成し、クーデターを起こして政権を奪取した独裁者。
今作では自身の権力を正当化するためパピに戴冠式に出席し、戴冠を認めるスピーチをするよう人質を使った取引を持ちかける。
しかし、逆にスピーチを利用したパピの言葉で蜂起した民衆に取り囲まれ、敗北を認めた。
大勢の民衆に圧倒され愕然として負ける、というエンドは旧作に近い。
(大長編では瓦礫や棒を持った民衆に襟首を掴まれながら走って逃げようとしている)

ギルモアの側近でPCIAの長官。デザインが大長編準拠になった。旧作に比べて冷静沈着でクールな性格。
パピを追って地球を訪れ、しずかちゃんを人質にするも失敗するが、直後にギルモアの通信を受けてピイナを人質にしてパピにピリカへ戻るよう促す。
スモールライトを取り戻すため潜入したドラえもん達を石ころぼうしの弱点を突いて捕らえるなど、切れ者っぷりを見せる。
最後はジャイアンに戦艦を撃墜されて潔く負けを認めた。
大長編ラストのギルモアの行方を知らないという台詞、旧作で2名ほどの兵と共に小型艇で我先に逃げようとする態度と違い、
部下の安全保障と引き換えに投降をしているため、身内に対しては冷酷ではない要素が強くなっている。

  • 副官 CV:武田幸史
新キャラクターでドラコルルの副官。桃型の鼻が特徴的な太った男。
旧作のドラコルルのギャグ要素を引き受けてか、ドラコルルに比べて間抜けなところが目立つ。


【用語】

  • ピリカ星
地球人の指先ほどの大きさの人々が住む星。
今作では人々の生活の様子も描写されており、地球と似たような料理が確認できる。

  • ピリカ星人
旧作と異なり髪の毛や親指が追加された。
特に髪の毛はかなり特徴的で、終盤登場する一般市民の女性は前頭部にある髪を伸ばして後頭部は無毛というスタイルをしている。

  • 自由同盟
ピリカ星の周りの小衛星の密集地帯に基地を持つ反政府組織。ピリカ星にも地下同盟がある。
捕らえられた地下組織メンバーの自白によって本部の位置を知られてしまう。

  • PCIA(ピシア)
クーデターを起こしたギルモア将軍が自分に反対する意見を封殺するために造った諜報組織。


【メカニック】

  • ロケット
パピがピリカ星を脱出させられた時に乗せられたロケット。
不時着した際に故障するが、ドラえもんの助けを借りて修理された。

  • 巨大戦艦
ドラコルル長官の乗るクジラのような巨大戦艦。
旧作に比べて細長い胴体になっており、全身に砲門が装備されている。

  • シャトル
自由同盟が運用している非武装のシャトル。
ピリカ星に着いた直後に襲われているのはこの機体になった。
また、パピが単独でピリカ星へ向かうのに使用した。

  • 無人戦闘機
PCIAが運用するシャチのような姿をした無人機。

  • 自由同盟戦闘機
自由同盟が運用する戦闘機。
旧作に比べて曲線的で、白と青のツートンになっている。

  • ヘリ
ギルモアが逃走に使用したタンデムローター型のヘリ。

  • 戦車
PCIAの戦力。熱戦砲を装備する。
大長編同様、ドラえもん達に鹵獲されて武器として使われた。

  • 武装ヘリ
PCIAの戦力。熱戦砲を装備する。サメのような見た目をしている。
旧作ではタコをイメージしたのか触腕が生えたピンクの球体が地上航空戦力だったが、
こちらは大長編に近いデザインのメカ。

  • 潜水艦
シュモクザメのシルエットに似た潜水艦。
U-ボートに近い大長編・旧作のデザインから大幅にデザインと武装が変わっている。
他の2作ではアンテナに対する熱線狙撃がスネ夫たちのタンク撃破の決め手だったが、
今作ではそれがなくなっているためか「電磁パルスミサイル」を胴体部から発射しての内部機材の破壊を行っている。


【ひみつ道具】




主題歌

  • エンディング-Universe
歌・編曲 - Official髭男dism / 作詞・作曲 - 藤原聡

  • 挿入歌-ココロありがとう
歌 - ビリー・バンバン / 作詞 - 松井五郎 / 作曲 - 菅原進・菅原知子 / 編曲 - 森正明






次作:ドラえもん のび太と空の理想郷

追記・修正はできる範囲でがむしゃらにお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2022年09月18日 17:26

*1 CG映画を含むと18作目

*2 原作ではではロボット(機械)のドラえもんにも効果を発揮しており、わさドラオリジナル「決戦!ネコ型ロボットVSイヌ型ロボット」でも偵察ロボット(機械)に効果を発揮している。