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フェイクドキュメンタリー(モキュメンタリー)

登録日:2026/5/12 (Thu) 14:04:00
更新日:2026/08/02 Sun 16:05:12
所要時間:約 6 分で読めます




フェイクドキュメンタリーとは、「ノンフィクション(ドキュメタリーやニュース、バラエティ、記録映像など)に模して作成されたフィクション作品」のことである。
モキュメンタリー(mock documentaryの略)とも呼ぶ。

近年の日本ではフェイクドキュメンタリーの形式を取った、視聴者に考察させることを前提に作られたホラー作品(ホラーモキュメンタリー)が人気を博していることから、しばしば「フェイクドキュメンタリー=ホラー、考察向け作品」と認識されることもあるが、これは誤りで、ホラーでもないし考察要素もないフェイクドキュメンタリーも数多くある。

概要


フェイクドキュメンタリー的手法は、すでに古典文学の時代から存在している。

たとえば、『ガリバー旅行記』や『ドン・キホーテ』では、「作者が偶然入手した手記を公開する」という体裁が取られている。
実際には架空の人物による創作でありながら、“実在の記録”として語られる構造を持っており、一種のフェイクドキュメンタリー的作品と見ることもできる。
変わった例では、伝説的クソゲーとして知られる 『四八(仮)も、この系譜に含められるかもしれない。
さらに、『ちびまる子ちゃん』は、作者自身の体験をベースにしつつもフィクション色が強いため、Wikipediaではモキュメンタリーのカテゴリに分類されている。

そして映像作品の時代になると、この手法はさらに発展する。
映像というメディアの特性を活かし、「本当に記録された映像」であるかのように見せることで、視聴者をより強く現実感の中へ引き込む作品が作られるようになった。

フェイクドキュメンタリーの歴史上、最も重要な人物を一人挙げるなら、それはイタリアの映画監督グァルティエロ・ヤコペッティ(1919-2011)に他ならないだろう。
彼こそ、現実と虚構をないまぜにした映像で視聴者を煙に巻くという手法を確立した功労者であり、その路線を引いた作品群はヤコペッティの代表作である"Mondo Cane"*1(邦題:『世界残酷物語』)に倣い、"Mondo"からはじまるタイトルを付けたため「モンド映画」と呼ばれる。

『世界残酷物語』は世界各地の自然の驚異や奇妙な民族の風習などをカメラに収めた記録映画として発表されたが、その大部分は演技・特撮による創作であった。
しかし、すべてがフィクションではなく一部に事実に即した情報や実際のドキュメンタリー映像を混ぜるという手法と、カメラワークの粋を極めた映像美によって、世界中の多くの人たちにとって忘れられない作品となった。

ヤコペッティ以降で重要な作品は、1999年の映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』だろう。
「魔女伝説に関するドキュメンタリーを作成するために森に入って消息を絶った学生たちが残した映像」という設定で公開された本作は、「画面の中に散りばめられたヒントを元に、観客が事実を考察する」という趣向が大いに受け、低予算映画だったにも関わらず世界的な人気を博した。
本作のヒットで多くの追従作品が生まれ、現代日本のホラーモキュメンタリーもその延長線上にある。
これら「発見された映像」路線の作品はジャンルとしては「ファウンド・フッテージ」と呼ばれており*2、「安くて質の悪い機材や拙いブレブレの映像でも、それがかえって本物らしく見える」という利点もあってプロアマ問わず人気を得ている。

現代日本のホラーモキュメンタリー人気は、2000年代初頭からフジテレビで深夜番組として放送された『放送禁止』シリーズが火付け役といえる。
「あまりのヤバさに放送局に眠っている未公開映像」という設定で作られた本シリーズこそ、現在の「考察系ホラー」としてのフェイクドキュメンタリーの基本となったものである。
なお、本放送当初はまだ日本ではフェイクドキュメンタリー自体がそこまで知られていなかったため、しばしば「ヤラセ」という批判も浴びた。

現在では上記のように、日本のホラージャンルにおいてフェイクドキュメンタリーは大きな勢力となっており、「行方不明展」や『イシナガキクエを探しています』のように、映像作品の枠を超えた表現を伴う作品も制作されている。

実は少数ながら映像作品以外にも存在し、例えば動物学の論文雑誌『アニマ』では毎年12月号の恒例として十二支の動物の書き下ろし記事を毎年載せてたら1988年の辰年が来てしまったという理由から、のちに日本爬虫両棲類学会長・標準和名委員会委員長*3を務める疋田努にフェイクドキュメンタリー論文「龍の生態と行動」をでっち上げ…失礼、フィクションなのが前提の思考実験のレポートとして執筆してもらった。研究不正はいつの世も社会問題になっているが、まさか地名くらいしか学術的に正しいところのない論文がちゃんとした専門誌に載るしそもそも編集部が書くのを煽ったとはだれが予想しただろうか
この1987年12月号に掲載された"論文"は嘘八百ながらも「中国南西部に7mくらいあるクソデカトカゲがいることが立証された」という内容を大真面目に論文の作法に沿って読者に紹介し、「山津波によって絶滅し、標本は漢方薬にされて喪失したため完全に記録が消滅してしまうオチ」として本当に調査を始めてしまう者が出ないように配慮した締めくくりとなっている。まさにフェイクドキュメンタリーの考え方を動物学者向けの業界誌に持ち込んだ企画と言えるだろう。
ちなみにこの号はちゃんと例年通り「龍 '88干支の動物を知る」というサブタイトルになっていたが、「龍の生態と行動」以外は宗教学者・民俗学者・文学博士などの肩書が主である執筆者…すなわち、龍伝説という文化についての論文となっていた。こちらは全部ちゃんとした実在前提の論文である。
ちなみにこれ、疋田が日本語訳版制作に協力していた生物学論文のフェイクドキュメンタリーである「鼻行類」*4のオマージュであろう部分も多く、同作が生物学者たちからも高く評価されていたのもうかがえる。
なんせこの「鼻行類(論文名としては「鼻行類の構造と生活」)」、なんと「ジェットハナアルキにおける飛行の原理について」なる二次創作*5まで公表されたほど評判がよく、疋田もそのでたらめへの真摯さに強い感銘を受けたのは想像に難くない。
…なんでトカゲの論文で「ラムジェットエンジン」「スーパークリティカル翼」「境界層制御」「着艦フック」の説明が入るんですかねえ……?

代表的なフェイクドキュメンタリー作品


代表的な和製ホラー作品


本wikiに項目のある和製ホラーモキュメンタリー。

和製ホラー以外

  • 世界残酷物語シリーズ
ヤコペッティの代表作。
初見ではノンフィクションだと思って見た人も多いに違いない。
有名なウミガメの死のくだりなどは、現在では到底倫理的に許されないだろう。

  • 世界女族物語
ヤコペッティ作品。
世界各国の女性たちの風習を記録に収めたもの……というテイだが、これもほとんどが作り話である。
我々日本人の目から見ると、「現代日本の女性たち」のパートは爆笑もの。
日本は極めて性教育が盛んな国であるため、日本の女性たちは大変性に奔放だという。
今だったら国際問題ものだろう。

モンド映画の中でもトンチキっぷりでは屈指であり、それでいて公開当初は「いや、でもこれ本物なんじゃない?」と騒がれた作品である。
人間を串刺しにして食う習慣が残っている村に潜入!!という煽りで公開された作品だが、実際には串刺しシーンでは女優は発泡スチロールで作った杭を口に咥えて撮影した(ちなみに「下」の方は自転車のサドルを改造したもの。元々座るためのアイテムなので、先述した状態から腰掛けるだけでいい構造だったものと思われる)。
しかし、当時の特撮としてはかなりよくできているのは事実であり、「ハンディカメラで撮影したために映像の質が悪い(なので余計に本物っぽく見える)」という設定などは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」にも受け継がれている。
なお映画の内容的にはむしろ食人族側の方が被害者であり彼ら自身はこちらから何か悪さをしなければ一切手出ししない所かちゃんと手厚く歓迎したり自分達と相手との文化の違いを理解してる上に食人もある意味一種の儀式に近い行為である。
また肉にされた被害者であり加害者の人間たちでさえちゃんと種族特有の方法で埋葬しているなど、本作のテーマである「文明人こそ野蛮さを内面に持っていると言える」に沿ったキャラクターとして造形されている。
ちなみに各部族を演じたヤノマミ族のエキストラチームが一番本作の脚本を「いやぁすげーこと考えるな先生ったら!ぜひやりましょう」と笑い飛ばしていたらしい。いいんだ…。

  • 第三の選択
環境汚染によってもはや未来のない地球から逃れるため、一部の科学者ら優秀な人間のみを月や火星に移住させる計画が進行している……
という設定のイギリス発のフェイクドキュメンタリー。
日本ではフィクションであることを明示せずに放送したため、本気で信じこむ人たちが続出してしまった。
稀になってきているとはいえ、現在でも本作を由来とすると思われる陰謀論が残っている様子。少なくとも90~00年代の日本ではまだ残っていた旨がと学会の公式本などで確認できていた。

  • 宇宙戦争(1938年の作品)
「本当に宇宙人が攻めて来たと誤解した市民がパニックを起こした」という都市伝説で有名なアメリカのラジオドラマ版(後にユニクロン役が遺作となったオーソン・ウェルズが制作)は、「宇宙人の侵略をレポーターが実況中継する」という体裁となっている。
ちなみに原作小説の『宇宙戦争』は主人公が後で書いた回想記の形式。

  • ブレア・ウィッチ・プロジェクト
映画学を専攻する大学生3人が失踪してから1年後に発見されたビデオ映像を編集したもの、という名目のホラー映画。
大学生たちはある土地の魔女にまつわるドキュメンタリー映画を作ろうとしていたが、森に入って撮影を始めてからは不可解な事象が起き始め…。
登場人物の主観視点で進む映画(POV映画)の存在を世に知らしめた金字塔であり、超低予算かつ少人数作成ながらも高い評価と大きな興行収入を得た。
ただ、この成功を受けて「製作費を安く抑えられる上に上手くいけば当たる」という安直な発想による、POV映画の粗製乱造が起きるようになってしまった。

  • 川口浩探検隊
テレビ朝日系で放送された、事実上、日本で最も有名なフェイクドキュメンタリー。平成時代に後継番組として「冒険エンターテイメント」藤岡弘、探検シリーズが制作された。
川口浩率いる探検隊は、毎回未確認動物や未知の部族に遭遇するが、決して学会には発表しない。
そのフェイクドキュメンタリーとしてのありようは、嘉門達夫の「行け行け川口浩」に余すところなく歌われている。
現在では放映倫理や放送コードの変化、そして川口・藤岡の後継者が決まっていないことがあって新作は作られていないが、アイドルものなど芸能界を舞台にしている作品で(名前は伏せつつであっても)そういった人気番組があった旨を引用、果ては「(登場キャラ)探検隊」が作中作として登場する内容が公表されることがあるなど、知名度としてはある意味モキュメンタリー作品として高めのほうだろう。

「未来人のジャーナリストがタイムマシンで過去に飛び、当時の世相をリポートして行く」という体裁の歴史ドラマ。
あくまで「ジャーナリスト本人がカメラで撮った映像」という設定なため、状況が切迫すると手ブレが激しくなったり、毎回自撮りしながら「何年のどこそこに来た」「何故当時からすれば異様な風体の未来人が溶け込めているかは、『特殊な交渉術』を用いているからだが、その詳細は極秘故に見せられない」という話をするパートが差し込まれている。

また、本作にはフェイクドキュメンタリーらしい設定も存在する。

作中では、「歴史の授業で必ず扱われるような重大事件」をジャーナリズムとして取材する部署と、教科書には載りにくい雑学的・通俗的な歴史を扱う部署が分かれている。
歴史教養番組・ドラマ番組としての案内役である沢嶋たちは、後者の部署に所属している。

もっとも、沢嶋は成績面を評価され、前者への異動候補として名前が挙がっているらしい。実際、『劇場版』では、明らかに前者の管轄と思われる重大案件の取材にも赴いている。
ただし、本人の志望はあくまで後者のままである*6
要さん本人すらネタにしている「氷川くんを一年間やったおかげで演技力が飛躍的に伸びた」をじっくり確認可能な設定でもある

こうした設定は、単に「豆知識的な話ばかり扱うための方便」に留まらない。
むしろ、この作品自体が「NHK制作の歴史ドキュメンタリー」という体裁を取ったフィクションであることを、作中設定の側から補強する役割を果たしていると言えるだろう。

  • 大日本人
「松本人志監督第一作」として宣伝された映画。
大日本人として「獣(じゅう)」*7と戦いながらも評価されない主人公・大佐藤とその周辺人物に対するインタビューが作品の中心となっている。
「企業案件」「形骸化され意味が無くなった儀式」「某北の国からの攻撃と戦う大日本人の元にアメリカらしき国のヒーローが現れ、それまでの戦いが一気に陳腐なコント化する」という挑戦的なテーマが多かったが、良くも悪くも「ダウンタウンのコント」の空気感は抜けられず賛否両論に。

1970年代に制作・放送されたが、当時の撮影フィルムが散逸してしまった5分特撮番組を発掘して再放送した……という設定で2022年にEテレで放送された。
真面目にNHKは散逸した番組映像を視聴者や関係者等から収集しており、中には有名歌手達がNHKホールでSF舞台なんてものも発掘されてたり、『プリンプリン物語』のようにそもそもの再発掘・再放送をきっかけにスタッフによる改めての再発掘がなされたケース*8もあるので、ある意味ではそれらのセルフパロディと言える。
実際に一部の「番組としてのタローマンがTVに帰ってきました」という企画においては「新規に発掘された映像」という表現が一貫して使われており、かつての『タイム・トラベラー』*9虹色定期便』『生物彗星WoO』*10『超速パラヒーロー ガンディーン』*11のようなNHKの特撮だけではなく、NHKアーカイブス事業をネタにしたモキュメンタリーとも言えるだろう。
しかしスポンサーの心配がないからとはいえ、集めてみるとみんなTAROMANシリーズに負けず劣らずのトガった作品たちである。

本編だけなら岡本太郎をモチーフとしたでたらめでべらぼうな超展開の70年代レトロ特撮風*12の映像であるが、この作品をモキュメンタリー足らしめているのが、各話最後に挿入される、「本作のファン」という設定のサカナクション山口一郎氏へのインタビューパート「タローマンと私」である。元々、岡本太郎作品のファンである山口氏が、本編の展開に絡めて登場した奇獣の元ネタ作品を死んだ目で解説するEテレとしての一応の良心かもしれないコーナーであるが、同時に「山口氏の私物」という設定のタローマングッズの数々、幼い頃にヒーローショーにてタローマンと一緒に撮影した写真が飛び出し、更には作中に登場した「元子役」という設定の俳優まで現れた。
なお、反響を受けた結果、歴史番組のヒストリアシリーズの体裁で、「タローマンヒストリア」という純粋なモキュメンタリーも後に制作された。堂々とタローマンの思い出を語る…と見せかけて、後ろのウルトラマンの立体者がリピアーではなくTV版にせウルトラマンとさりげなくウソっぱちなのを暗示している樋口真嗣は事情を知るファンの笑いを誘った。
誰が呼んだか「NHKによる集団幻覚騒ぎ」「NHKから伝えられる存在しない記憶」。

ちなみにこんなふざけまくった雰囲気だが、本来の企画目的は岡本太郎の個展の宣伝であり、どんどん太郎単体での公式イベントの宣伝が雑になっていった*13ものの実際に多くの観覧者数を記録した様子。*14
結果太郎の個展とタローマンとで相乗効果がどんどん乗っていき、最終的に映画まで発掘された()し当然のように山口さんの「タローマンと私」パートも挿入されていた*15
また単なる特撮ヒーロー番組としても児童層からの人気を得ており、なんと『てれびくん』に紹介記事や付録として扱われたこともあれば岡本太郎やシュルレアリスムについては真面目に紹介したのは編集部の良心、実物の「明日の神話」の修復作業中の覆いにタローマンの描きおろしイラストが採用されるなど、このヒーローとしての人気故にもはやNHKや藤井亮監督の手から岡本太郎公式に移って岡本太郎作品というジャンルのイメージマスコットになっている面もある。
でもタローマンは太郎の言葉に忠実に生きる者であるので、自分が人気者になるのはそりゃもうとんでもなく嫌う。
その小学館も後に『小学館学習百科シリーズ タローマンなんだこれは入門』でモキュメンタリーとしての本作にも参戦している。

  • 未来への跳躍~長浜洋次郎物語~
いぬまるだしっ』の大石浩二先生による、中目黒のラーメン店店主・長浜洋次郎の半生を描いた読切漫画。
実在の事物を巧妙に織り交ぜた語り口に、すっかり騙された読者も多かったとか。

  • 盗撮系AV
言うまでもなく本当に盗撮を行うと犯罪になってしまうため、合法的に売られている盗撮系AVは全て、女優が演じるフィクションである。
こういった「本来ならありえないところにカメラが入っているのを「AVだからね」でお約束として済ませているようなジャンル」も種類によっては一種のフェイクドキュメンタリーと言えるだろう。

空想世界内のモキュメンタリー

モキュメンタリーは何も現実と地続きの作品ばかりとは限らない。
作中世界に於けるドキュメンタリー」という、いわば「二重フェイクドキュメンタリー」とでもいうべき構造の作品はまま見られる。
特に「設定資料」に類するものには、「作者や製作会社からの開示」ではなく「作中世界の人物が編纂した資料」とすることで作品への没入感を高める、または設定の一部や詳細を故意に曖昧にするための手法として度々用いられている。

何故か情報に伏せられた部分の多かった「ベルカ戦争」の終戦から10年が経過しようやく資料の一部が一般向けに開示されたところ、「鬼」の異名で呼ばれたとあるエースパイロットに関する言及が妙に多いことに気付いた一人のジャーナリストがそれに興味を持ち、
「鬼」の関係者や戦ったことがあるパイロットにインタビューを行い、「鬼」についての所見を訊ねつつ戦争の謎に迫る……というドキュメンタリー番組の体裁が取られている。
ストーリーパートが過去回想の形式の作品は他にもあるが、関係者へのインタビューというのは本作独特で、またストーリーパートに登場するパイロット達はCGではなく、実際の俳優の演技に背景を合成するという特徴的な形になっている。

  • 機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー
一年戦争の最終決戦、ア・バオア・クーでの戦いに参加した兵士へのインタビューをまとめたドキュメンタリー番組、という設定の漫画作品。
あくまで作中に於けるテレビ番組なため、一年戦争当時の戦いの様子が描かれたコマには資料映像との文字が隅に書かれている。
これに限らずガンダムシリーズ…というか宇宙世紀シリーズとモキュメンタリー形式は相性がいいらしく、月刊ガンダムエース関係作品だと他にも漫画『ギレン暗殺計画』やMS設定の掘り下げ記事『月刊モビルマシーン縮刷版』などがドキュメンタリーの形を取っている。
『暗殺計画』は設定上0099年に放映されたらしいが、連邦軍によるデラーズ紛争ガンダム開発計画の公式文書の機密指定解除といい*16、ジオン共和国の自治権復活…実質的なジオン公国の独立承認が0100年なのに各方面からとんでもない爆弾を投下してないだろうか?
『月刊』はもともと連載開始以前から作中作としていくつかの掲載漫画に登場しており、宇宙世紀シリーズ映像作品のモキュメンタリーであると同時に、登場していた『クロスボーン・ガンダム ゴースト』などのモキュメンタリーでもあると言える。

  • アーマード・コア A NEW ORDER of “NEXT”
ARMORED CORE for Answer』の設定資料集だが、本書は作中世界に於けるフリーのジャーナリストが各企業や組織に「最近活動を開始した謎のテロ集団にどう対処するのか」についてインタビューを行い、その回答や各企業の製品(=登場パーツや登場兵器)やその開発事情・状況などに関する資料を纏めた書物、という体となっている。
発表時期はORCA旅団が蜂起した少し後辺りの設定であるため本編の3つのルートのどの結末になるにしても矛盾が発生しない時期であり、また同時にどのルートを辿るのが「正史」であるかに本書は一切関わらないという絶妙ポジションにある。
また、各企業・組織から得られた回答はあくまで「取材に対する外向けの発表」なため、設定資料集でありながらどこまで信用していいかは謎が残る部分もある*17、というある意味フロムソフトウェアらしい資料。



「フェイクドキュメンタリー」という項目に、追記・修正の余地があるという。
その噂を追って、我々はアニヲタwikiの中に分け入った!!

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最終更新:2026年08月02日 16:05

*1 Mondo=世界、Cane=犬、つまり「犬の世界」の意

*2 本来は「既存の映像素材を流用した映像」という別の意味の映像用語だが、現在はもっぱらモキュメンタリーの方を指す用法で用いられる。

*3 つまり「和名をどうつけるかを生物学者のまとめ役組織として考える委員会」の議長。当然いわゆる「すごくえらい先生」でなければ就任が求められることはない。…ホント何やらせてんだよ……

*4 著:ゲロルフ・シュタイナー。本業はむろん爬虫類学者。論文執筆者()としては本名をそのまま使用した疋田と異なり、シュタイナーはこれを書く際には(架空の)自分とは別の生物学者という設定を使うべくペンネームを立ち上げていた

*5 著:シュテフェン・ヴォアス。もちろん爬虫類学者。

*6 なぜ沢嶋はこちらの第二調査部でのリポートを続けたいと思っているのかは明かされていないが、「リポートするに足るような『もの』に偶発的に遭遇した際、沢嶋からの提案でその場での突撃リポートを行うことが(古橋オペレーターたち本部側の即時承認が出れば)認められる」など自由度の高さや現場裁量の部分の広さが第二調査部の案件にはあるフシが一部エピソードで見られているため(S2-9話、S6-8話、S6-スペシャル)、これが沢島にとって魅力の可能性があるか

*7 他作品における「怪獣」。

*8 人形制作を担当した友永詔三の提供による2003年の再放送(第1~90話が完全に欠損+事情説明の上放映した第91話以降にも飛びや一部欠損が多数あり)→人形操演を担当した伊東万里子の提供、作品統括Pを務めた中谷正尚の遺族による遺品整理による再発掘、出演していた神谷明(元々『プリンプリン』に限らず、出演した作品の録画をとってデータベース化する習慣があった)による提供、そして事情を知った一般視聴者による提供と4度の再発掘作業がなされ、現在NHK公式として映像メディア補完が確認されていないのは第265話すべて、第66・314・317・408・411話の末尾(408話は冒頭も)まで減らすことに成功している

*9 1972年放映。いわゆる『時をかける少女』。実はこれが最初の映像作品化

*10 2006年。円谷プロが久しぶりに制作した「ウルトラじゃない」特撮作品。マスコット系キャラの登場は『ダイナ』ハネジローを思わせるが、こちらではそのマスコットキャラのWoOが単体で主役ヒーローを務める。ファンシー系を志向したであろうWoOのキャラ造形に反して「初回から人間サイド主人公の同級生が怪獣に喰われるシーンがある」「マッドサイエンティストの手で主人公の知人が怪獣に変えられる」など結構ハード。

*11 2021年。パラアスリートを目指す青年がヒーローに選ばれる物語で、設定との整合性のため「陸上競技用のスポーツ車椅子と座っている選手」がデザインモチーフ。主演は『仮面ライダージオウ』常盤ソウゴ役でおなじみ奥野壮で、偶然にもロケ地が同作クジゴジ堂の外見シーンと同じ場所で行われるミラクルが起きた逸話も。他にも『ウルトラマンZ』カブラギ役の林カラス、先述した『ダイナ』アスカ隊員役のつるの剛士などが出演すると特撮ファンにとっても豪華な一作でもあった。

*12 あくまで「風」であり、80年代以降に公表された太郎ワークスが登場したり、80~90年代の巨大特撮の手法が使われているのがはっきりとわかるカットがあったりしてはいる。裏を返すとモキュメンタリーだからこそそのあたりの避けられない矛盾も是と出来たともいえる

*13 決め台詞「なんだこれは」を使うことを優先した結果、開始日の語呂合わせができていない、など。

*14 それ故特撮番組としてのフェイクは多々あるが、岡本太郎作品関連の情報には一貫して嘘がない。

*15 また『万博大爆発』とは別に、レギュラー放映終了後の復活放映エピソードのうち『タローマン大統領』は設定上劇場作品である。「多数の既存奇獣が登場する」などの展開もTVシリーズから離れた(ように見える)作風がわざと採用された可能性が高い

*16 ただしこれはガンダムエース内でも後付けで、後述の『クロボンゴースト』ではU.C.0150年代のはずなのにフォントたちミリオタからガンダム開発計画の実在性が疑われている(プロパガンダ目的による架空機としている者が普通にいる)描写がある。これはもちろん長谷川先生の入稿当時は具体的にいつ書類の封印措置が解除されたのか設定が無かったため。

*17 プレイヤーからは一発でウソまたは誤魔化しと分かる話が堂々と語られる部分や、著者が実際に「この資料をどこまで信じて良いのだ?」と疑問を呈している部分もあるなど