武術大会(DQⅣ)

登録日:2012/11/10(土) 13:32:58
更新日:2023/06/23 Fri 16:39:17
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武術大会とは、ドラゴンクエストⅣのイベントの一つ。
ここではドラクエⅪにおけるセルフパロディ「仮面武闘会」についても解説する。


【DQⅣ】

第二章の最後のイベント。
舞台は大国エンドール。
エンドール王は武術大会の優勝賞品として娘のモニカと結婚する権利を提示したが後悔しているらしく、女性であるアリーナが優勝すれば結婚は無しになるという事でアリーナに参加を依頼する。もしどっちか、もしくはどっちも同性愛者だったらどうすんだというツッコミはたまにあるが気にしてはいけない
実際モニカ本人も「アリーナ様が男の人だったら…」とかなりの好意を見せており*1、そして小説版ではアリーナは両性愛者のような描写の為に割と洒落になってない
一応モニカはリックという青年と恋仲になるがそれはそれで。


会場はエンドール城の地下。
控え室には道具屋や教会に宿屋、ついでに井戸や城の外への近道もある。

個人参加なので、アリーナ単独での戦いとなる。
勝ち抜き戦なので途中でホイミや宿屋を使う事も出来ず、回復手段はアリーナの手持ちの薬草のみ。
戦闘中以外に試合の合間にも使用可能。

普通にプレイしているならばアリーナは鉄の爪、くさりかたびら、はねぼうしを装備している筈なので、持ち込める薬草はオリジナルなら5個、リメイクなら9個となる。
2〜4回戦の対戦相手は薬草を確実にドロップする為、実質オリジナルなら8個、リメイクなら12個。
ちなみにリメイクならばカジノ景品のスパンコールドレスや星降る腕輪で強化する事も出来るが、勿論コインを稼ぐ時間の分だけ敵を狩っていた方が強くなるのでやり込み向け。


5回戦を勝ち抜くと決勝の出場権が得られる。
二人の決勝進出者を戦わせ、勝った方が優勝となる。


◆一回戦 VSミスター ハン
武闘家。
通常攻撃のみの雑魚ポジション。
彼のグラフィックは後に戦う盗賊バコタにも使用されている。

小説版ではアリーナのライバル的なキャラと化している。
武術大会の前に、フレノールでの誘拐事件の実行犯の1人として登場し、人質を取られて手を出せなかったアリーナを一撃で気絶させる。
その後、誘拐犯達に裏切られて砂漠に置き去りにされ、反省して腕輪を探すうちにエンドールに来たが、腕輪の所持者達が呪われたような死を遂げて行方不明になったために断念する*2
金が無くなったので武術大会で名を上げて誰かに雇われようとする。
また試合前に「買ったけどサイズが合わなかった」と、鉄の爪をアリーナに譲った。
CDシアター版では一撃で降参し、ブライに「見かけだけの筋肉男」とバカにされた。
ゲームブックでは名前すら出ていないが、作中では一回戦と二回戦について「勝利した」という事しか描写されていないため、そのどちらかで対戦していた可能性はある。


◆二回戦 VSラゴス
狩人。
素早さが高い。
FC版ではブーメランを使用。後の作品でブーメランが全体武器になり、リメイクではブーメランが削除された為、彼の得物もクロスボウに変化している。
あとFC版は野暮ったかったのがリメイクではイケメンになった。
専用グラフィックだが、没データには武器を持っていない「しじん」というモンスターデータがある。「人間態ピサロとの戦闘イベント用のモンスターだったのでは?」という噂もあるが真相は不明。

小説版、CDシアター版では「敵ではなかった」の一言で片づけられてしまう。
ゲームブックでは三回戦の対戦相手として登場。ブーメランでアリーナを手こずらせる。


◆三回戦 VSビビアン
バニーガール。
杖を持っており、ギラヒャド、ベホイミを使う。会心の一撃が出た直後にベホイミを使われるとやるせなくなる。
しかしMPは12とかなり少ない為、少し耐えれば肉弾戦に切り替わる。
何故モニカ姫との結婚がかかった大会に女性のビビアンが参加しているのかは不明だが、案外アリーナと同じ理由で参加を依頼されたのかもしれない。

ビビアンのグラフィックは専用のもの。

小説版、CDシアター版では「敵ではなかった」の一言でry)
ゲームブックでは四回戦の対戦相手として登場。アリーナを「オネンネちゃん」呼ばわりして挑発しながらメラを連発するも、MP切れになったところで怒り心頭のアリーナに追い回され、降参を叫びながら逃げ回る羽目になった。


◆四回戦 VSサイモン
さまようよろい。
FC版は緑(ピサロナイトと同色)、リメイクは青い。
攻守共に優れている。しかも薬草まで使う。素早さが低いのが弱点。
一番の難所なので、薬草の残量には注意。

小説版、CDシアター版では「敵ではry)
ゲームブックでは五回戦の対戦相手として登場。生真面目な性格で、ルート次第ではアリーナに鉄の爪について教えてくれる事も。ゲーム同様の強敵で、アリーナと激闘を繰り広げる。


◆五回戦 VSベロリンマン
イエティ。
分身の使い手で、ターン毎に4体に分身する。本物は1体のみで、残り3体に攻撃してもダメージは与えられない。
本物がいる場所はランダムだが、リメイクでは分身の瞬間をよく見ると微妙に速度が遅いヤツがおり、ソイツが本物である。
分身が難易度を上げている為、本人の能力値はそこまで高くない。
火の息の使い手。

コイツのみモンスターらしく、モンスター図鑑に登録される。

小説版、CDシアター版ではエンドールのカジノ所属で格闘場のチャンピオンという設定にされており、「どうしてモンスターが武術大会に参加しているのか」という疑問がフォローされた。
分身能力でアリーナを翻弄するも、目を閉じて精神集中する、いわゆる「心眼」戦法で分身を破られ、試合放棄して逃走した。
ゲームブックでは五回戦の対戦相手がサイモンに差し替えられた都合で、ミスターハン同様に名前すら出ていないが、こいつも一回戦か二回戦で対戦していた可能性はある。


◆決勝戦 VSデスピサロ
アリーナが来る前に五回戦勝ち抜きをしていた男。
残虐な性格の持ち主で、対戦相手を惨殺したというエピソードが聞ける。
しかしアリーナがベロリンマンに勝った頃には既にエンドールから去っており、アリーナが戦う事はない。
そもそもデスピサロが大会に参加したのは勇者が参加しているのではと思ったからであって、出場していないとわかったためにこれ以上続ける理由がなくなったからだと思われる。

その為ベロリンマンに勝てば晴れて優勝、第二章クリアとなる。


PS版では、その後対戦相手と移民として再会可能。出現条件としてアリーナがパーティーにいる必要がある。

  • ハン
あらくれ。
武術大会の後は世界中を旅して修行していたらしいが、まだアリーナには勝てないと語る。

  • ラゴス
船乗り。大会では細身のイケメンだったのに移民ではヒゲマッチョとえらくイメチェンする。
面子の中で唯一モニカと結婚したかったと語る。
移民の町に愛を探しに行くが見つからなかった模様。だが、ビビアンが移民していると彼女に惚れ、求婚する。

  • ビビアン
バニー。
移民システム的には女だが実は男だとカミングアウトしてくる。グラフィックを見る限り胸はそれなりにあるように見えるが男なのでぱふぱふは出来ないらしい。
ノリの軽い性格で、ラゴスからのアタックにも乗り気だが……うん。
化粧でかなり誤魔化しているらしく、移民の町で夜に会いに行くと「すっぴんの顔を見られたくない」と凄く嫌がられる。

武術大会はデスピサロ見たさに参加したとの事。アリーナと同じ理由でスカウトされた訳ではなかったらしい。

  • サイモン
戦士。
アリーナ戦がトラウマになっているようで、行く先々でアリーナの恐ろしさを語っている。
アリーナ戦で受けた怪我も未だに治っていないらしいとのことだが、本当にそれだけの重傷なのか、それともアリーナとの再戦を拒否するための口実なのかは不明。少なくとも自力で移民の町に来れるくらいには元気なようだが。
移民の町を紹介された時も、行くから命は助けてくれとアリーナを非常に恐れている。

  • ベロリン
イエティ。
ひたすら「うおーん」と叫んでいるが、案外気さくな性格の持ち主である。


【DQⅪ】

「仮面武闘会」というパロディイベントがグロッタの街で開催。
その名の通り仮面をつけて戦うのだが、素性を隠す目的がある仮面舞踏会と違い、単なるファッションの様子。名前も隠さず公表されるが、希望があればリングネームで参加も可能。
優勝賞品は命の大樹へ向かうための手がかりとされている虹色の枝*3、準優勝者にはイエローオーブが進呈される。枝を手に入れる為に参加したおかげで、追われている身である筈の主人公達は見事足取りを掴まれてしまった。
なお、各色のオーブはそれぞれの国や金持ちが所有していた*4が、イエローオーブのみここで入手することになる。残る国にしてオーブが貰えない国はサマディーのみだが、まさかこれも売っ払った代物なのだろうか…

戦闘は2vs2のバトル。
また、ここでは入場時のBGMはⅣのエンドール格闘場、戦闘BGMはⅣのものとなる。控室のBGMもⅣの格闘場控室のもの。
だが、戦闘と戦闘の間に外で鍛える事も可能。

開会式でのタッグ選出では、主人公はマルティナと組むことになったが、「どこの馬の骨とも分からん奴に組ませる訳にはいかん」とロウの物言いが入って仕切り直しとなり、主人公は前回優勝者のハンフリーと組む事になる。孫相手に酷い言いようである
他の参加者はちゃんとくじ引きで決められた…のだが、下記のリストを見る限り本当に公正に行われたのかは怪しいところ。
主人公チームからは主人公、カミュ、シルビアが参戦する。

ここでは作中確認出来る参加者のみ紹介。この大会を巡る物語についてはハンフリーの項目参照。

◆予選 VSガレムソン&ベロリンマン
こちらのベロリンマンはイエティっぽいが人間。ガレムソンは専用デザインのマスクをしたあらくれ。元々覆面をしているためか、ガレムソンに仮面は配られなかった。ベロリンマンは目元がイエティのような仮面をしているが元々があんな顔である。
代名詞の分身もあるが、実はそんなに目眩しとしては役に立っていない。分身は補助に回っているので分かりやすい
「キングスライム級のお尻」によるダブルヒッププレスは非常に強力。
ガレムソンはこんなのと組まされるのは不服らしいが、意外と息は合っている。ちなみに中の人はムンババも担当。


◆カミュ&ミスター ハン
戦闘機会なし。予選でマルティナ&ロウに敗退する。
なお、ハンはベロリンマンの連れだったりする。
また、PS4版の豆知識によれば、ハンはドゥルダ郷の元修行僧だったそうだが、居眠りが原因で破門されたとのこと。
その割には問題児のロウは1万回尻を叩かれても破門されていない。王族だからだろうか…


◆準々決勝 VSビビアン&サイデリア
ビビアンはⅧスタイルのバニーガールの色違いにデザイン変更。
サイデリアはサイモンのパロディキャラ。
ビビアンはベホイミを使う為優先的に倒したい。
やはりというかお色気コンビとして名を馳せており、男性ファンは非常に多いという。


◆準決勝 VSレディ・マッシブ&マスク・ザ・ハンサム
どう見てもシルビアなレディ・マッシブ*5と、相方のイケメン。ハンサムはPS4版と3DS版で得物が違う。
シルビアは騎士の生まれということもあり、非常に強敵。また、スキルパネルの状況問わず技は固定。この時点で習得不可の名乗りまで何故か使ってくる。
なお、ハンサムは大会終了後はシルビアに惚れている。
ちなみにハンサムの中の人はベロニカの中の人の実弟。同じ画面に登場するシーンがないのが残念なところ。


◆決勝戦 VSロウ&マルティナ
ロウは時折様子を見てサボる為、攻撃の激しいマルティナを優先的に倒したい。
連携技「魔闘旋風脚」は仲間入り後少し育てることで「魔闘演武」として使用可能。
マルティナはラリホーが時々聞く。


◆エキシビジョンマッチ VSハンフリー
表彰式にて、どちらが枝を手にするべきかを決めると同時に、本当のハンフリーを観客達に見せる目的でタイマン勝負。
既にアラクラトロのエキスからは卒業した為、非常に弱い。情けなくなるほど弱い。
しかし、雌雄を結した後の観客とのやりとりは本作の名シーンのひとつである。




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最終更新:2023年06月23日 16:39

*1 更に「ワールド漫遊記」ではアリーナに憧れて武術に目覚めている

*2 アリーナやハンが腕輪を持っても平気だったのは、自分の物にするつもりではなかったかららしい

*3 サマディー王国がファーリス杯開催資金の為売っ払ったもの。その商人はその後グロッタのあるバンデルフォン地方行きの商人に売っている

*4 赤…デルカダール、青…クレイモラン、緑…海底王国ムウレア、銀…怪鳥の幽谷に住むごくらくちょうが近辺の金持ちから奪った(また近くにはプワチャット王国跡地もある)、紫…バンデルフォン王国跡地

*5 入場BGMまで乗っ取る程。特に隠すつもりはないらしく、戦闘後は自らバラす。虹色の枝の他に、主人公とはどちらが上か白黒はっきりつける目的で参加した