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田辺文雄氏: もちろん頂いた関係者用のチョロQはメンバー全員全て持ってますよ。 あたしなんかはゲームはその頂いたチョロQと闘神伝シリーズしか持ってませんが(笑)。 とにかくゲームの場合は、ちゃんと音がなるかをデバックと言って死ぬほどプレイして検証しなきゃなりません。 かなり上手かったですよ、あたし。
田辺文雄氏: そのとおり、ラジオの声は全てPinkSardineのオリジナルメンバーです。もちろん、あたしもしゃべってますよ。 そして、PinkSardine以外のゲーム全部の楽曲を提供したのもあたしなんです。 なお、チョロQのラジオではPinkSardineの曲を16KHz(ファイルでは12KHz)まで落としてます。
田辺文雄氏: ラジオ、その通りです。ほとんどは台本などは無く、アドリブです。 沢山録音してよいものを編集してます。あそこまで自由にやらせてくれたメーカーには感謝ですね。
田辺文雄氏: ワンダフォーから、HG2、HG3は僕一人です。レース中やOPの曲も、そしてなんとエンジン音や効果音も僕一人です。 あのゲームはすべてが僕のソロアルバムのようなものかもしれません。 また、残念ながら曲名は存在せず、製作中は「#1」とかコード名で判別してました。
田辺文雄氏: チョロQ1は、確かトンネルのテーマともう一つ以外はあたしの楽曲です。くねくねとか、他のもあたし。 チョロQ2も、同じような位かな。ほとんどあたし、と言ってもいいかな。 チョロQ3になると、優秀な後輩に楽曲提供をやってもらいあたしは他の仕事をしてましたので、2曲ほどだけ。
田辺文雄氏: はいタムソフトに所属してました。 今は違います。闘神伝シリーズからチョロQまで名前がクレジットされていたかと思います。 その後、チョロQ専門のEゲームに移ってます。
田辺文雄氏: BGMは基本的にDTMソフトを使用してます。 ドラムからシンセまでいわゆる「打ち込み」ですが出来るだけ人間が演奏しているようにしてます。 エレキギター他、弦楽器は私が手で弾いてます。
田辺文雄氏: ワンダフォーのサウンドトラックの曲名は全て私が考えてます。 またP.P.PANICは現PinkSardineの前身で、ヴォーカルも違いますが曲名は「ピエロ」で合ってますよ。
田辺文雄氏: 両方です。タムソフトでは、週に1曲、多い時で3曲作ってましたが、それは曲を溜める為で、その中から企画にあったものを載せてました。 イーゲームでは、本当に好きなようにやらせて頂きました。 レースゲームでジャズやバラードは、完全に自分の好みでやってましたね。 また、最初のチョロQからHG2まで全部コースを見て情感から作った曲達です。
田辺文雄氏: 懐かしい名前ですね。 彼等が作曲した曲に私のギターをかぶせて、というのも何曲かあったと思います。 基本的にアレンジは作曲者がやってました。 最初は中野さんと私だけでしたが、後から有能な彼等が入ってきてタムソフトは盛り上がったと思ってます。
田辺文雄氏: そうですね、だいたい100曲程作ることもあります。 E-GAMEでは自由にやらせて頂いてました。 ほとんど曲調の注文はありませんでしたし、本当に「好きにやって」という感じです。
田辺文雄氏: そうですね、ぜひやりたいですね。 その時は、我がバンドPinkSardineの楽曲もふんだんに使い更に良い音楽性を示せると思います。 また、当時の同僚、後輩達もあれからの時間を経て更にパワーアップしているでしょうから その切磋琢磨で、当時とは比べ物にならない程素晴らしいタイトルになるのでは、と思います。
田辺文雄氏: チョロQ1,2,3はタムソフト時代なので絵コンテのようなものを見て制作してます。 ワンダフォーからは、世界観から企画会議に入ってました。 タム時代は企画先行の楽曲、イーゲーム時代では私の好きなように制作し、そのまま採用されてました。
田辺文雄氏: 大きな違いはタムソフト時代はDA音源。 つまりCDと同じ再生方法で曲を流してましたがイーゲームではPSの内蔵音源を鳴らしてます。 ラジオのみ特殊な方法を使い、CDの音を鳴らしているので生演奏の曲はPinkSardineだけ、となります。 特に選んだわけではないのですが、イーゲームからは巨大な街で読み込みが増えたので、 そのような音楽の再生方法になったのではないかと思います。 タムソフトでは、ちゃんとしたレコーディングスタジオで全ての音を録音してました。
田辺文雄氏: コスモスピードは、最終コースのテーマというオーダーを受けての作曲だったと記憶してます。 HG2でアレンジを変えて復活させたのは私のアイディアです。 ちょっとしたいたずらです。気が付く人が居ればいいなぁ、と。
田辺文雄氏: その通りです。オケヒッツです。
田辺文雄氏: 正直どれも好きです。 お休みの日に家にいてTVを見てるとたまに番組の中でチョロQの曲が使われていたりするととても嬉しく思います。 一番思い出深いのはチョロQファースト(かな?)の クネクネ峠(?)の曲でしょうか。 情熱たっぷりでクサさ加減が今でも懐かしく感じます。
田辺文雄氏: チョロQシリーズで使用していたギターはもうたぶん 曲ごとに違うかもしれませんが、歪み系はギブソン・レスポールで カッティングはフェンダーのストラト。 アンプはサンズアンプで、エフェクターは使ってません。 ミキサー側で軽くかけているだけです。 ちなみに本番レコーディングで9800円のエレキギターを使った事がありますが 誰にも気付かれませんでした(笑)。
田辺文雄氏: 懐かしいですね。 ブンタ、その通り(笑)。
田辺文雄氏: 残念ながらEゲームに移籍した後のタムソフトはわかりません。
田辺文雄氏: いや、そういうわけでは無いのですがたまたまそうなっただけですよ。
田辺文雄氏: はい。色んな音楽を一枚のアルバムで楽しんで頂きたくて。 もっとも、チョロQの後期ではレースゲームなのにJazzやブルースの要素を沢山入れてましたからね。
田辺文雄氏: ありませんでした。この時はすでにゲーム業界の仕事は受けておらず。
田辺文雄氏: これについても判断は出来ませんがPinkSardineは日本語ですからね。
田辺文雄氏: ボーカル以外はPinkSardineです。もちろんギターも全編あたくしですよ。 作詞作曲もPinkSardineと同じ、あたしも作るし当時のBass Ryuも作ってました。
田辺文雄氏: PinkSardineとなる直前ですね。 チョロQで使われる直前です。
田辺文雄氏: CDDAの部分に何を入れるか。 ゲーム中の曲じゃ意味ないし、っていう事で自分のバンドのを入れちゃおうっ!と。 きっかけはそんなものです。
田辺文雄氏: ありません。 唯一あのゲームだけです。
田辺文雄氏: "Twenty-sixth Ruby"はその当時、あたくしが愛用していた時計が26石だったんですね。 機械式の時計では、人工ルビーを耐摩耗材として使うんです。 他の曲も、あの当時はサントラを出すという話が急に決まってしまい、慌てて付けたものもあります。 バンドの曲と違い、大変な数の曲を作りますので、曲の名前は考えて作ってなかったというのが正直なところです。
田辺文雄氏: ブンタとか、クルマの名前はもうお察しの通り。 そういう遊び心とか、あたしも企画に入れたのでかなりいたずらは沢山入ってます。 チョロQワンダフォーの音当て峠、なんかはあたしのアイディアでした。
田辺文雄氏: セリフはもう企画ですからね、あたしではありません。
田辺文雄氏: これも企画会議という雑談の中で盛り上がったもので、 あたしも何とかあのゲームをバンドのプロモーションに使えないかと模索してました。
田辺文雄氏: 曲はWindows版のDTMソフトです。 効果音はWaveLabの波形シュミレーターでした。 アナログシンセ、Moog等も使ってます。
田辺文雄氏: 大方の効果音は企画に入っており何がどの場面で必要かというリストがあります。 自分でも悩む時はいくつか作って選びます。
田辺文雄氏: 著作権の無い業務用音源があります。 でもそれをただそのまま使うのもプライドが許さないのである程度のFXやイコライジングで別な音のようにして使います。
田辺文雄氏: 女の怨念は『爪痕』のキャッチコピーです。
田辺文雄氏: 最後に。チョロQファンの皆さんには本当に感謝してます。 他にもレースゲームは沢山あるけれど、あのゲームには あの中にしかない世界観があって、実は私自身は ゲームをほとんどやらない人なので、先入観も無く 制作する事が出来たと思います。 闘神伝もチョロQも純粋に良い曲が作りたい、という 思いで制作してました。