ここでは2017年に放送された「フィールドミステリーバトルゲーム」邪鬼王について紹介します。
逃走中創始者・高瀬敦也氏集大成のゲーム。そこにはもう一つの番組の陰も…?

プロローグ

いよいよ戦いの時が近づいてきた。
ロケバスに乗せられゲームフィールドに向かうのは田中卓志春日俊彰小峠英二岡田結実。4人がこの戦いの主人公たち。
スタッフに対し「どこに向かっているか」を聞いても無視される中、伝えられたのはたった2点。
「ゲームをクリア出来たら賞金100万円」
「倒す相手は『邪鬼王』」
だが、その姿も明かされていない。

車から降りた4人の目の前には岩に刺さった青い剣が。この剣で邪鬼王を倒すことが出来れば賞金獲得となる。
4人で剣を引き抜くとともに「ゲームスタート」。
緊張でえづく田中だがひとまず道なりに進むことに。

ゲームの舞台はとある村。果たして邪鬼王はどこにいるのか…

前半戦

  • 商店街
まずは商店街を進むが人の気配がない。邪鬼王を見つけるまでの目的が分からないが、とにかく1人でも残って邪鬼王を倒せば100万円。全員での協力を誓い合うが、その様子を背後から見る人が…

とにかく尺関係なしに一直線で邪鬼王を倒して「ミニ番組みたいにしましょう」と言う春日だが、4人の体(腹・両ひざ)には赤い的「ライフ」がある。3つ全てを敵の剣で打たれてしまうとゲームから離脱。4人全員離脱してしまうとゲームオーバーとなる。
もちろん4人を狙う敵は邪鬼王だけではない…

一方、4人が身に付けているバンダナには手裏剣のような共通のマークが。何か意味がある物だろうか?
だがよくよく見てみると撮影スタッフたちは別のマークのジャンパーを身に付けている…つまり4人達とは別の勢力…?

と、早速遠くに敵・邪鬼を発見。すると邪鬼もこっちへ向かってきた。逃げる4人だが、ここは剣を持っている春日が戦うことに。邪鬼のライフは腹の1か所のみ。構えからして本格的な邪鬼に春日も苦戦するが、ここは冷静に対処した春日が決め邪鬼を討伐する。
邪鬼が腕に付けているバンダナのマークはまた違うもの。やはり別勢力のようだ。
田中「ドラクエで言うとスライムだね」
その最初の敵でもそれなりに苦戦。果たして今後大丈夫なのだろうか…

  • 西の広場
ここからは実戦もかねて剣を持つ担当を1人ずつ代わることに。次は田中が持ち素振りするが小峠の体に当たってしまう。
プレイヤーのライフは邪鬼が持つ赤の剣でしか打てない。逆にプレイヤーが持つ青の剣でしか邪鬼のライフは打てない。そのため「討伐した邪鬼から武器を回収して…」ということもできない。
と、何か震えている住民を見つけた。邪鬼王にかなり怯えて逃げ出してしまった。村人たちは邪鬼王をかなり恐れているようだ。

  • 村長の家付近
と、後ろから邪鬼が襲ってきた。約束通り次は田中が戦うことに。先ほどとは違いより軽快な動きを見せる邪鬼についていけず、いきなり右ひざのライフを打たれてしまった。だが逆に失ったライフの方を前に出せば有利となる。一瞬の隙をついて邪鬼を討伐した。倒したとはいえ雑魚敵相手にこの調子では大変。早く邪鬼王を見つけ出さなければ延々邪鬼と戦うことになり、そうなればライフもジリ貧必至だ。
次は小峠が剣を持つことに。

  • 畑の納屋付近
後ろから来たり小屋から来るかもしれないなど警戒する中で小屋の陰にうずくまっている人を発見した。
話しかけると男性はかなり怯えている。邪鬼と同じような剣を持っている事に「あんたたちと同じ仲間だろ」と怯えており、誤解を解こうとするが「あんたらのせいで俺たちは終わりなんだよ」と自棄になる。「邪鬼王を倒すから場所を教えて欲しい」と伝えるが「あんたたち、本当になんも知らねぇんだな」とこの村について教えられる。

ある日、邪鬼王が突然やってきて隣の東の村を占領した…

と、語る中で男が怯えて姿を隠した。遠くに邪鬼がいる。5人で隠れて再び話の続き。

東の村の住人はそのまま連行されどこかで強制労働させられている。
さらに邪鬼王のせいで大変なことになった女性を知っている。場所は先ほど通った村長の家。4人はそこに向かうことに。
だが、村長の家に向かったところで門から邪鬼が出現。小峠が戦うが、今度の邪鬼は1回転して防御するスタイル。しかし、回転する前の動きを見切って腹のライフを打ち抜き無傷で突破した。
となると次は岡田が剣を持つことに。

  • 村長の家
訊ねてみるとふすまの音にビビる岡田だが、出てきたのは村長の村上大樹。事情を説明すると、邪鬼の手にかかったのは娘の百合子の事。話を聞くため家に上がると寝ている百合子が。つい最近まで元気だったのに既に3日も眠り続けていた。
3日前の晩。大樹が家に帰ろうとすると立ち去る邪鬼の後ろ姿を見かけた。あれはただの邪鬼ではない。邪鬼王に間違いない。慌てて家に入ると百合子が倒れており、襖には巨大な「妬」の字が書かれていた。
邪鬼王を倒せば百合子が目を覚ますかもしれない。頭を下げる大樹に4人も邪鬼王討伐の決意を固める。
さらに、大樹からは袋を渡された。中には赤・青・黄の円盤が。これは「リン」というお金であり、30リンが入っている。*1

家を出た4人。お金ももらったことからおそらく使える場所もあるのだろう。
小峠「スターバックスとかないかな?」
春日「なんでこのタイミングでコーヒー?」

邪鬼王は既に東の村を制圧しており、住民に過酷な労働を強いている。そして西の村長の娘・百合子も邪鬼王に眠らされている。

  • 北の林
邪鬼王がいるという東の村を目指す4人。すると逆さ吊りにされている男を発見した。どうやら罠にかかっているようだ。罠を外して助けてあげると、男の名はこの村で邪鬼を研究している火野橙。火野は邪鬼を自分で捕まえようと罠を仕掛けたら自分でハマってしまったらしい。
「邪鬼王を倒しに行く」という4人に対し「冗談も休み休み言え」とバカにする火野は「邪鬼王を倒せるのは伝説の剣士様だけだ」と語る。バカにする言い方に腹が立ってきた4人だが、火野は「本物の剣士様ということを証明して見ろ。それが出来たら邪鬼に関するとっておきの情報を教えてやる」と課題をぶつけて4人を連れていく。

  • 邪鬼研究所
派手で統一感の無いごった煮な装飾が施された邪鬼研究所。ここで本当に有益な情報が得られるのだろうか?
そしてその勝負とは火野と相撲対決。選んだ相手は「七三マッチョ」こと春日。下駄を履いた状態の火野とアメフト部出身の春日の本気勝負に勝負以前に火野を心配する他の面々だが、「はっけよい、残った」で火野は即転倒。どうやら先ほどまで吊られていた足に引っ張られてしまったらしい。
と、ようやく岡田が持っていた剣に気づいた。研究所に掲げられている絵には2本の青い剣を持つ男の後ろ姿が。
火野によると「その昔、人間界に邪鬼が現れ人間を苦しめていたとき、その邪鬼を逆に倒した伝説の剣士様」の姿らしい。しかもその後頭部のハゲ具合は田中に似ている。だが伝説の剣士様は鎧を身に付けてかなり重装備。一方、4人は普通の服に剣は1本。やはり1本だけでは不安だ。
と、忘れていたが先ほどの勝負は勝負。約束通り邪鬼に関するとっておきの情報を教えてもらうことに。
そもそも邪鬼とは「人智を超えた存在」。人はそれを「幽霊」「妖精」「妖怪」「怪生」とも呼んでいた。
田中「え!?『怪生』って言ってた俺も!俺やってたんだから。」
と、言えることはそれだけ。果たして4人は伝説の剣士様のように邪鬼王を倒せるのだろうか?
邪鬼の正体も目的も未だ謎のまま。ただ1つ明らかなのは「やらなければやられる」。
早速生垣の裏から飛び出してきた邪鬼と岡田が対決。これまでとはまた違い小刻みに剣を動かすトリッキーなスタイルの邪鬼の連打に翻弄され右ひざのライフを打たれてしまうが反撃で討伐に成功。しかし、倒す直前で腹のライフも打たれ一気に残1ライフまで減ってしまった。
もっと剣があれば数的有利になるが1本では厳しい。苦しい戦いを見せる一行を生垣の裏からこっそりと誰かが近づいてきた。
「邪鬼覚悟!」と4人に襲い掛かってきたが、その直前で転んでしまった。4人のことを邪鬼だと思っている男は自称「この村を守る正義のヒーロー」きんちゃん。が、その姿はハゲ上がった頭に黄色&ダサい絵のTシャツ、ピンクの短パン、黄色い長靴、唐草模様のふろしきマントという姿。剣もちゃんとしたものではなく新聞紙を丸めた物という姿に全員総ツッコミ。
田中「落武者じゃん」
きんちゃんからは「お前らが本当に剣士で正義のヒーローならきんちゃん様が仲間になってやる!」と言うが、面倒くさいことになるのが分かり切っているだけに全員即拒否すると捨てセリフを吐いて逃げてしまった。
だが、逃げるきんちゃんは去る4人の姿を見て笑っていた。この出会いが後に4人の運命を翻弄することに…

  • 東の村への門
門の前には門番として3体の邪鬼もいた。流石に1対3では厳しすぎる。これはどうしようもない。せめてもう1本剣が欲しい。お金もあることから武器を探しに商店街へ。

  • 商店街
商店街に入ると先ほどはいなかった占い師がいた。占い師の名は蛇川葵。占い代として1リンを要求される。
この村の通貨「リン」は黄=1リン、青=5リン、赤=10リンの価値を持つ。
が、占いの代金は「1人1リン」。情報は欲しいがいきなり4リンとは…というのに躊躇うが情報を得るには仕方ない。
田中「丁度4リン足りなくて武器買えないとかないだろうね。最悪のパターン。」
4リンを渡すが、蛇川からは「もう1人いるじゃない」と言われる。ちゃんと4人のはずだが、真ん中の後ろの方に…?
が、蛇川は気付いたらしく4リンで済ますが、「見えてた」ということにビビる4人。
蛇川の占い方は頭をなでて運勢を占う「頭占い」。早速小峠の頭を連打する中、「地蔵が導く先をしっかり見届けなさい」という言葉を授けられる。
この言葉は武器に関係あるのだろうか。とにかくもう1本剣が欲しい。
と、大八車に乗せて「売ります買います」の幟を立てている商人を見つけた。道具屋・楯石菊之助に話を聞くが、どうやら剣は流行っているらしく「売ってほしい」と頼まれるが当然売ることが出来ず。品揃えを見るが、けもののしっぽアクセサリー「テイラーのしっぽ」などあまり役に立たなそうなものばかり。しかし、話に夢中になっている一行に邪鬼が迫る…
楯石の「邪鬼だ!」と言う言葉でようやく気付き、剣を持っていた春日が戦うことに。積極的な攻撃とローリングをかます強敵に腹のライフを打たれたが、一瞬の様子見から電光石火の一撃で討伐した。敵も次第に強くなっている。これで無傷なのは小峠だけに。
当然一行は楯石にかまっていたせいと文句を垂れるが、楯石からは「昨日それ(剣)を売りに来た人がいる」という情報を得た。売りに来たのは村一番の金持ち・金原という人らしい。金原は近くの大屋敷に住んでいるという。早速行くとしよう。

  • 金原家付近
次の担当はやる気満々の田中。
小峠「あいつたぶんすぐ死ぬな」
春日「噛ませ犬の雰囲気」
とはいえ「俺が一番勇者の後ろ姿に近い」と自信を見せる。

  • 金原家
金原家に到着。出てきたのは村一番の金持ちである金原金蔵。毛皮のコートに大量のアクセサリー、丸いワイングラスを持って出て来るという和風の家とは真逆のタイプの金持ち。
早速剣について尋ねると協力を快諾。「村一番の剣のコレクター」ということもあり、家の中には大量の武器が。しかし、肝心の剣はない。しかも楯石の話では「売りに来た」って言っていたが…改めて金原に剣を渡して確かめてもらおうと奥に引っ込んでいる間に邪鬼が襲い掛かってきた。剣が無い状態ではとにかく逃げるか隠れるしかない。4人で情報と見張りをしながら逃げるが、邪鬼は4人を見失い去っていった。
不意打ちの邪鬼は怖いが、ついに剣を発見、どうやら燃えないゴミで捨てようとしていたらしい。が、貰おうしたところで奥から聞き覚えのある声が。金蔵の息子は先ほどであった「きんちゃん」こと金原金太。さっき一行が金太を馬鹿にしたことを根に持ちダダをこねた金太に耐えかね、金蔵は剣を金太に渡し判断をゆだねて甘やかす。
もちろん剣が欲しいが、不満な金太から剣をもらうために一行は頭を下げる。特に田中には土下座で頼み込むを要求するが、金太からは「交換条件」を提示される。田中に「飴をだがし屋のタミちゃんに届ける」という依頼を受けた。ただし、行くのは田中1人だけ。飴には「スキ」と書かれている。ここはやるしかない。万が一のことも考え田中に剣を渡すが、嫌な予感しかしない。もし途中で田中が力尽きたら剣を拾うことを約束しながらも田中の単独行が始まった。
小峠「化け物が化け物におつかい頼んだね」

  • 金原家
とにかく急いでお使いを済ませたいが、行く手に邪鬼を見つけて迂回せざるを得ない。

一方、金原家で休んでいる3人には金蔵からお茶とお茶請けのどらやきが。特に当時17歳・現役女子高生の岡田に興味津々の金蔵に「さらに趣味が悪い」「危ない奴」とドン引きの春日・小峠。

一方、田中の行く手にはまたしても邪鬼が。
田中「あいつ(金太)マジで剣もらったらぶん殴ってやる!」
勝負を覚悟し対決するが、果敢な攻めで討伐し突破した。

その後も金原家では岡田の事を根掘り葉掘り聞いたり、春日と岡田で告白するシチュエーションドラマをやる中、孤軍奮闘の田中は邪鬼との連戦に勝利した。

  • 商店街
なんとか「だがし屋」についたが、看板の字は「だまし屋」になっている。お店の人に聞くとどうやらイタズラをする子どもの邪鬼「邪鬼童」というのもいるらしい。そのお店の人こそ「タミちゃん」ことだがし屋の看板娘・白鳥多美代。白鳥からはお店おすすめのせんべいを貰ったが、その袋には地蔵が。何か関係があるのだろうか。
一方、白鳥な田中の名前を「かっこいい」「お金持ちそうな名前」と好感触。「貯金額ってどれくらい?」という禁断の質問に白鳥にだけこっそり教える。
と、忘れていた金太からの「スキ」の飴を渡した。お金持ちに惹かれる白鳥は店の奥へと引っ込む。
田中「俺と付き合ってくれるのかな?俺も大分持ってるからな。きんちゃんぐらいなら勝てる。」
と、持ってきたのは「大好き」と書かれたお返しのハートの飴。「男って財力ですよね。田中さんよりきんちゃんの方が貯金額多いんですよ。」とストレートに語る白鳥。
田中「じゃあ億行ってるなあいつ…」
やっぱり世の中上には上がいる…

  • 金原家
一方、休憩中の3人。岡田が頑張ってくれたという事で金蔵からこの村のゴシップを教えてもらう。
東の村の小料理屋の女将がまたいい女性らしく、左手には大きな指輪をしているという。それをプレゼントしたのは村長らしい。誠実そうに見えた村長だが意外とゲスいらしい…
と、金蔵のゴシップ好きに辟易とした金太が現れた。
金太「田中さぁ。まだ戻ってこないと思うよ。」
実は邪鬼は甘い匂いが大好きで飴に寄って来る性質を持つ…

その通りに飴を持った田中に邪鬼がわらわらとやってきた。しかも戦闘中の衝撃で飴がバラバラになってしまったが、ライフは守り討伐。「金ちゃんに怒られる」と焦りながらも飴を持ってとにかく向かう。飴も「大好き」の飴細工の「大」が取れて「好き」だけになってしまった。
一方、3人の田中評は「すごく頼りにはなる」「やるときはやるタイプ」と好感触。
金太「僕に似てるのかな」
小峠「似てねぇよ」

と、何とか3連戦を無傷で凌ぎ田中が生還した。飴の経緯について説明するが、やはり「大好き」と書いて帰ってきたことは両想いということ。喜ぶ金太から約束通り2本目の剣を譲り受けた。二刀流の田中の後ろ姿はまさにあの伝説の剣士。
繰り返される歴史の中で、4人もまた何番目かの剣士なのかもしれない。

  • 東の村への門
春日と小峠が剣を持つが、いくら何でも2VS3でも厳しい。正面突破よりもまずは普通の邪鬼を田中がおびき寄せ、それを春日・小峠が迎え撃つことに。
「よく来たな、人間共よ。しかし、邪鬼王様の命によりここを通すわけにはいかん。ここを抜けたければこの私を倒して見ろ。」
邪鬼2体どころか中ボスの邪鬼も来てしまった。中ボスはプレイヤーと同じ腹・両ひざの3ライフを持つ。
小峠が1VS1で戦うが、その間に中ボスも襲来し撤退。逃げる4人だが、逃げながら振った小峠の剣が春日と戦っていた邪鬼をかろうじて捕らえ倒した。なんとか数的には同じとなり、中ボスを春日が、邪鬼を小峠が対処することに。長期戦となるが中ボスの動きを読み切られ春日の左ひざのライフを撃たれ残るは右ひざのみに。一方の小峠もついに右ひざを打たれたが執念の連打で邪鬼を討伐。しかし、ここで2ライフを失ってしまった。
ここは春日からライフの多い田中に交代し中ボス戦。すれ違いざまに腹を、さらに長い手のリーチで右ひざのライフを連続ヒット。最後は小峠がヒットし中ボス討伐に成功するも、同時に左ひざのライフも打たれてしまい相討ちに。一行の残りライフは合計5つに。中ボスから鍵を手に入れるが、邪鬼王はこれ以上の強さということに不安が募る。

  • 東の村への門
中ボスから手に入れた鍵で錠前を開けて門を開き、いよいよ邪鬼王の本拠地へと進む。

「絶望の泡が消えた…ようやく来たようだな…」

後半戦

  • 東の村
入って早速地蔵を見つけた。多くの地蔵がある中でいきなり背後から邪鬼2体が急襲。田中・小峠が戦うが、連戦のしんどさに小峠はへろへろ。邪鬼2体を田中が仕留めるも、田中もカウンターで左ひざのライフを打たれてしまった。ついに全員がライフ1つずつに。次やられたら確実に1人離脱となる。

と、茶店ののぼりを見つけた。せっかくなので寄っていくことに。

  • 小料理屋 さちこ
ここで一旦お茶を飲んで小休止。一行が剣士だと知るとサービスとしておかゆを振舞ってくれるという。一方、噂になっていた指輪はアメジストカラーでやはり大き目。
田中「恋人いるんだ…」
岡田「村長です」
田中「村長か~」
4人には七草がゆが振舞われた。何の仕掛けも無くただただ美味しいおかゆに舌鼓を打つ一行。
田中「ただの飯テロかな?」
七草がゆは「邪気払い」として古くから食べられている料理でもあり、一行にとって縁起の良い一品。七草がゆに使われているのはセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロの春の七草。
一方、邪鬼王について聞くと「邪鬼王は北東の屋敷にいる」という情報を得た。北東は「鬼門」と呼ばれる縁起の悪い方角でもある。そして邪鬼王は「人の心が読める」らしい。技術どころか読心術も使う相手に勝ち目はあるのか…
さちこ「ちなみに私も人が読めるんだけどね」
と、試しに田中の心の中を読んでみることに。
さちこ「今エッチなこと考えたでしょ」
田中「何カップかなと」
続いて春日も
さちこ「春日さんも…エッチなこと考えてた」
春日「今日どういったパンツ履いてるのかな?と」
小峠「邪鬼王倒しに行くんだぞ!」

お腹も満たし情報も得た一行は邪鬼王の屋敷へと向かうが、行く手に序盤で邪鬼王に怯えて男を発見するが、またしても頭を抱えて逃げてしまった。
小峠「何なんだあの人」
春日「出歩くな」
小峠「あの人ストローク長いんだよ」

着実に邪鬼王の屋敷に近づく中、今度は再び道具屋の楯石を発見。絡んでも得にならなそうと判断し全員無視するが、結局話を聞くことに。相変わらずでっかいトランクやスマホの充電など今いらない物ばかりのラインナップに何も買わずその場を立ち去る。
と、再び地蔵を発見。地蔵には「ゴギョウ地蔵」と書かれている。先ほどの戦闘の最中では岡田は「セリ地蔵」と書かれているのを発見した。ということは春の七草にちなみ7体あるのでは?近くにあった地蔵は「スズシロ地蔵」。一方、地蔵の台座には方角が書かれているが何なのだろうか?
改めて北東の邪鬼王の屋敷に向かうが、道中には藁人形が。そこには剣士たちのマークと邪鬼王のマークがつけた藁人形が手を繋いでいる。なぜ2つ並んでいるのだろうか?謎は深まるばかり…
そして改めて書いておく。スタッフジャンパーはそのどちら側のマークでもないことを…

  • 水車小屋
水車小屋に近づくと女性の悲鳴が聞こえた。近づくと後ろ手に結ばれさるぐつわをされて拘束されていた。拘束をほどくと、その姿は村長の娘・百合子とそっくり。倒れているのは自分の妹であり、自分は双子の姉・すみれと名乗る。1人で邪鬼王の所へ行こうとしたが、途中で邪鬼に捕まり拘束されていたらしい。
すみれ「妹がああなったのは私のせいなんです」

ある日突然、邪鬼王は私の前に現れた。
邪鬼王は「お前が一番不幸になって欲しい物は誰だ?」とすみれに問いかけた。
その時、一瞬大好きな妹の顔を思い浮かべてしまった。
その心を読むかのように邪鬼王は「お前の願いを叶えてやろう」と立ち去って行った。
無性に不安になり百合子の部屋に行くと既に百合子は意識を失っていた。

全ては自分が妹を妬んだのが原因と語るすみれ。
百合子を妬んだ理由は自分には政略結婚で決められた婚約相手がいたが、その男はこともあろうに妹・百合子と愛し合う仲になってしまった。
それを妬んだ姉・すみれの心を邪鬼王が読み、妹・百合子は昏睡状態になってしまったのだろう。

「邪鬼王を倒せば妹が助かるかもしれない」という一心で突撃してきたのだった。

そして邪鬼王を倒す方法を調べたすみれによると、この村には「邪鬼を退治する伝説の武具」があるという。しかし、その場所を示す文章は暗号のようになっており、すみれには解読できない。
一行はすみれから伝説の武具のありかを示す古文書をもらった。

スズナとホトケノザ
時同じくして
鬼門を見つめる時
邪鬼封印の武具
水車より現れる

古文書を一行に託し、すみれは「探し物がある」と後にする。

まずは「スズナ地蔵」と「ホトケノザ地蔵」を見つけること。そして鬼門=北東を見つめること。「時同じくして」は地蔵を同時に動かすと推理した一行。目の前にあったホトケノザ地蔵は本当に動かすことができる。北東に動かすことはできるが手を放すとすぐに戻ってしまう。完全に同時に回さなければならない。
分からないまま動くのは危ないと判断し、ひとまずスズナ地蔵を見つけるまでは剣2本で全員行動をとることにし来た道を戻ることに。
春日「めんどくさいな…こういうことあるな、ゲームでも」
田中「地蔵ぐらい見て下りてくれば良かったな。何でサボったんだろう。」
何とか「スズナ地蔵」を見つけたが、おせんべいが供えられている。だがし屋の人がお供えしたのだろうか?
と、名前のところに何か貼ってあることに田中が気づいた。剥がすと「ズナ」の文字が現れた。先ほど語っていた「邪鬼童」の仕業だと看破した。
しかし、地蔵6体を見つけたが最後の「スズナ地蔵」が見つからない。というところで後ろから邪鬼2体が現れた。
田中も小峠ももう後がない。と、邪鬼の先制攻撃でついに小峠の最後のライフが打たれてしまった。

小峠 離脱

剣は春日が代わりにもち、田中・春日が討伐するも小峠はここまで。
小峠「邪鬼王見てきてよ」
春日「ケータイで写真撮ってくる」
小峠「それを送ってよ」

結構強かった小峠もそうだが、パーティが1人減るだけでも心理的に厳しい。結局最初の水車小屋の近くに最後の地蔵を発見。ホトケノザ地蔵に春日と剣を残し、田中・岡田で地蔵へ。地蔵には「ナズナ地蔵」と書かれているが、ここも「邪鬼童」のいたずらで本当は「スズナ地蔵」。モバイルで連絡を取り、タイミングを合わせて北東に回すと水車小屋の扉が開いた。
3人が合流すると中には伝説の武具・サスマタが。
ついている札には「あらゆる邪鬼の動きを封印できるだろう。ただし使えるのは1回のみ。」と書かれていた。
相手の動きを確実に止めてライフを攻撃できるだけに邪鬼王までに取っておきたい。だが使う以上は邪鬼王の所までに2人は残っていないといけない。さすまたは岡田が持つが、「邪鬼王の手下に使っちゃいそう…」と不安も。
3人で力を合わせ、いざ、最終決戦へ。

  • 邪鬼王屋敷への道
最早階段上るのも大変な結構な大冒険の中、道の途中に先ほど逃げていたすみれがいた。服が破けるなどボロボロなのだが、新しいライフを手に入れていた。
すみれに急かされる中、新しいライフは一番経験値が高い田中の左ひざに装着。これで2つに復活した。

邪鬼王の屋敷までには門番として2体が。だが岡田が「アジトの近くなので2人と見せかけてまた出てくる」と警戒も。だが完全攻略には行くしかない
ここまで来たら邪鬼も側近レベルの強さだろう。その通りに邪鬼2体が戦う間に奥から中ボスが出てきた。焦った春日は岡田に「さすまたを使っていい」と判断し、岡田が中ボスをさすまたで抑える間に中ボスのライフを全て打った。1人で2体を相手にしていた田中に春日が加勢。田中は腹のライフを打たれるも春日が2体倒し突破した。
邪鬼王を前にして再びライフは1人1つの窮地に。

  • 邪鬼王屋敷付近
見通しの良い所からまたしても3体が現れた。乱戦が続く中、1対1で背後からの警戒が薄くなっていた所を別の邪鬼がチャージをかけ最後の右ひざのライフを打った。しかし、この時別の邪鬼のライフを打っており執念の相討ちに持ち込んだ。

田中 離脱

田中から岡田に交代し、2対1で何とか春日が最後の1体を倒すもエース・田中を失ってしまった。あとは2人でやるしかない。

  • 邪鬼王屋敷
春日・岡田の2人で邪鬼王屋敷に乗り組む。離脱した田中・小峠のためにも勝利を持ち帰りたい。
「邪鬼王出てこい」と呼ぶと手下を連れて邪鬼王が現れた。
邪鬼王は1人で二刀流。さらにライフは腹・背中・両手甲・両ひざの6ライフ。

「私は邪鬼王。お前たち、強そうには見えないが少しは骨があるんだろうな。」
「お前の心を読んでやろう。不安、疑い、そして恐怖。しかし、その感情はまもなく全て絶望に変わる。」
「楽しませてくれよ、さあ、かかってこい!」

運命の最終決戦。戦い方が分からない中で2人でかこんで戦うも、邪鬼王は軽々とした身のこなしで避けながらら二刀流の的確な一撃で猛ラッシュをかけ、岡田の右ひざの最後のライフを打った。

岡田 離脱

邪鬼王もマントを取り、最後は春日も二刀流で立ち向かう。しかし、邪鬼王は春日の攻撃を全く寄せ付けず、最後に残る右ひざのライフを打ち、ライフ1つを取ることもできず敗れ去った。

春日 離脱
GAME OVER

邪鬼王「剣士よ。お前は何のために戦っていたのだ?」
春日「何のため?賞金だよ、賞金。」
田中「最低だ…お金だって言ってる…」

確かに賞金も大事だが、何より眠っている百合子の為。邪鬼王を倒せなかったということは…

邪鬼王「あの娘か…魂を抜いたわけではない。眠ってもらっただけだ。今頃目を覚ましているだろう。」

と語ると邪鬼王は手下を連れて去っていった…

それよりも、だとしたらどういうことなのか?これまでの戦いはいったい何だったのか?

反省会をする一行に村人たち全員が集まってきた。「邪鬼王を追い払ってくれた」と感謝してきた。きんちゃんとタミちゃんは肩を組んですっかり仲良しになっている。
田中「負けたんだけど…」
春日「言わなくていいんじゃないの?」
そして百合子も目を覚まし村長と共に駆けつけてきてくれた。無事で何よりだが、それよりも今度は姉のすみれの安否が心配…

百合子「お姉さん?私。お姉さんいないです。」

え?





「今、ゲームが終わりました。次が楽しみですね。」
忘れてはいけない。スタッフは「別の勢力」だということを。
最終更新:2025年09月22日 03:04

*1 怪生伝でもアイテムは登場していたが、正体の言及はここが初めて。