逃走中の各回の詳細についてまとめるページです。
このページでは「パイロット版渋谷」編から「逃走中in春の祭典2020」編までの回を解説しています。
使用エリアやドラマ、ミッションに関する詳細は以下のページで解説しているため、ここでは深堀りしませんが、特筆すべき点があればそれのみ記述しています。
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使用エリアやドラマ、ミッションについての解説記事はこちら。 |
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その他の「各回解説まとめ」の記事は下記の通り。
※「真夏のハンターランド」編以降の回の解説。
ゲームデータ
放送日 |
2004年6月26日 |
プレイヤー人数 |
7人 |
ゲーム時間 |
51分45秒 |
初期賞金単価 |
10円(※) |
初期最終賞金 |
35万8500円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
渋谷 |
※残り41分45秒から50円、残り31分45秒から100円、残り21分45秒から150円、残り11分45秒から200円、残り1分45秒から500円に上昇する。
概要
パイロット版逃走中。BSフジの「TV☆Lab」内で放送。ゲームのエリアは渋谷。いきなりの市街地。
ゲーム時間は「CMを除いた本編時間(ほぼ)」ということになっており、そのため半端な時間となっている。賞金単価は自動で上がるが、こちらも最初は1秒10円、そこからラストは500円にまで上がるという、パイロット版なだけにかなり荒い。最終賞金も35万8500円と万単位ではない。
パイロット版からいきなり賞金獲得者が3人も出ている。(逃走成功者1人、自首成立者2人)
…のだが、この回に関する情報はここでの記述を含め、全て「Wikipediaでの立項時に記載された内容」を元にしており、番組側も長年に渡り「2004年10月の『渋谷』編が番組的な『初回』」というスタンスを取っており、「本当に記述の通りだったのか?」「現在も映像は存在しているのか?」という疑問も度々湧いており、逃走中創始者・高瀬敦也氏ですら「この世にあるのかなぁ…?」と消息を諦めていた…。
しかし、逃走中20周年を機に笹谷隆司CPも「これまでオフィシャルには発信してこなかった」というパイロット版への言及が解禁。
2024年6月26日に取り上げられた記事で番組のシーンが掲載され、まだ映像が残っていることが確定。また、「幻の初代逃走成功者」である
つるの剛士への取材も行い、賞金も「現金とっぱらい」という深夜らしさがあったことを明かした。
そして7月29日放送の「逃走中20周年事件簿」にて遂にパイロット版の映像が地上波初公開。「やたら感情表現が豊かなハンター」などパイロット版ならではの荒い特徴も。また自首をしていた2人については同時に電話を行っており、順番待ちにより繋がらなかった
大原かおりがハンターに確保されるギリギリで自首を行っていたことも明らかに。
また、2024年6月26日を「逃走中20周年」としたことにより、改めて「逃走中のスタートは2004年6月26日(パイロット版から「正史」扱い)」という見解が確定。8月24日刊行「逃走中大図鑑」にもパイロット版のデータが掲載されるなど、20周年を機に逃走中史に大きな動きを見せた。
ゲームデータ
放送日 |
2004年10月2日 |
プレイヤー人数 |
9人 |
ゲーム時間 |
50分 |
初期賞金単価 |
100円(※) |
初期最終賞金 |
39万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
渋谷 |
※残り20分から150円、残り10分から200円に上昇する。
概要
なお、この回に参戦した逃走者の内、他の逃走中にも参戦しているのは現時点で
ウエンツ瑛士と
定岡正二の2人のみである。
「パイロット版渋谷」編の項目でも記載した通り、「逃走中アニバーサリーデイ」はパイロット版の6月26日かつ20周年以降はパイロット版のデータ込みに対し、それまでは放送回数や逃走成功者のカウントなどはこの回からカウントされていた。「お台場大決戦」編の直前や「映画逃走中公開記念」でTVerで公開されることも多い。
当時から見ている貴重な古参ファンは「雑だけれどステゴロ100%な古き良き逃走中」を懐かしむも良し。当時は見ていなかった人は勿論、最早「当時まだ生まれていなかった人」も、
ミッションがなくて物足りないと感じるかもしれないが、「原初の逃走中」としての貴重な資料映像として是非見て欲しい。
ゲームデータ
放送日 |
2004年12月28日 |
プレイヤー人数 |
12人 |
ゲーム時間 |
60分 |
初期賞金単価 |
100円(※) |
初期最終賞金 |
60万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
渋谷 |
※残り30分から200円、残り10分から300円に上昇する。
概要
前回に引き続き渋谷での逃走中だが、エリアは少し広くなっている。ゲーム時間も60分と少し長くなった。
ゲーム中の指令(現在でいうミッション)、通報ヘリコプターこと
通報部隊、そして確保者が収監される牢獄が初登場した回。
前回が逃走成功者
1人だったのに対し、今回は逃走成功者2人に加え、自首成立者も
1人出した。
逃走成功者が複数人出たのは
パイロット版を含めても今回が初である。
ゲームデータ
放送日 |
2006年4月1日 |
プレイヤー人数 |
8人 |
ゲーム時間 |
50分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
30万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
日光江戸村 |
概要
「ザ・リアル」の前半パートとして放送。
これまで
渋谷で行っていた逃走中だが、今回は江戸のテーマパーク、日光江戸村での逃走中。ハンターはいつもと違い、忍者のような恰好をしているのが特徴。
逃走者は8人で、
パイロット版や
「生逃走中2022」編、エキシビションを除けば現在でも最少である。
賞金単価は終始1秒100円で、賞金単価アップはないため、他の回に比べると最終賞金が30万円と少ない。30万円という額は逃走中の最終賞金としては現在でも最低の金額である。
逃走者は男性4人、女性4人と男女同数になっており、男女同人数なのは初のケースである。
今回は逃走成功者を2人出している上、さらに自首の条件が「エリア内を徘徊するお奉行様に申告する」という難易度が低いもので、「お奉行様をストーキングし、ハンターに追われたら即自首」という手段も有効だったこともあってか自首成立者も2人出しており、賞金獲得者数は当時過去最多となった。
ゲームデータ
放送日 |
2006年9月27日 |
プレイヤー人数 |
9人 |
ゲーム時間 |
60分(※) |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
60万円 |
初期ハンター数 |
2体 |
エリア |
お台場(フジテレビ、お台場海浜公園等) |
※残り30分から200円、残り10分から300円に上昇する。
概要
再び市街地でのゲームに戻ったが、今回のエリアはお台場。まだ逃走中の知名度も低かったこともあり、最近のお台場の回と違い今回は建物内は進入不可。市街地のエリアとお台場海浜公園のエリアがあり、「市街地+公園」という、エリアが複数の属性を持っている初のケースとなった。
スタート時のハンター数は2体と少ないが、残り50分・残り40分・残り20分・残り10分に1体ずつ強制追加、最大6体になるという珍しい形だが、賞金単価も上がるためその分賞金額もアップしていく。
また、ハンター2体でスタートしたのは今回が初である。
初の雨天の中のゲームであり、逃走者・ハンター共に転倒が続出。他にも当時としてはレアケースでもある
さとう珠緒の「潜伏中にハンターに気付かず確保される」シーン、
ウエンツ瑛士を捕まえるべく騙し討ちを仕掛けるハンター、最終盤の
板倉俊之・
品川祐の激闘も見どころ。
逃走中20周年記念配信ではTVer配信の一本として選出。派手な演出は少ないが上記のような名シーン、そしてやはり現在だと安全性でとやかく言われそうな雨中の激闘もまたレア。
ゲームデータ
放送日 |
2007年1月1日 |
プレイヤー人数 |
12人 |
ゲーム時間 |
60分 |
初期賞金単価 |
300円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
渋谷 |
概要
再び渋谷でのゲームとなった。
今回は賞金単価が最初から1秒300円でスタート。そのため、逃走成功時の賞金は108万円と今までより高い。逃走成功時の賞金が100万円を超えたのは今回が初。
前回転倒が続出したのを受け、プロテクターなどの装備が導入された。
終盤には逃走者が1人確保される度にハンターが1体追加、自首の場合は2体追加という、過酷なルールが登場した。
最終的にハンターの数は8体にまで増え、最終的なハンター数は当時過去最多となった。
ゲームデータ
放送日 |
2007年4月7日 |
プレイヤー人数 |
12人 |
ゲーム時間 |
80分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
96万円 |
初期ハンター数 |
0体 |
エリア |
ハウステンボス |
概要
これまで関東地方のエリアで行っていた逃走中だが、今回のエリアは九州・長崎県のハウステンボス。いきなり本州を飛び出した。
今まで50分や60分だったゲーム時間も少し長くなり、今回は80分。初期賞金単価も1秒200円のため、賞金は100万円に近くなっている。何気に1秒200円スタートは今回が初。
今回はなんと、当時はおろか現在でも他に例のない、ハンター0体スタート。最初の10分間の間にハンターボックスを封印するというミッションが発動された。もし全てのハンターボックスの封印に成功したらどうなるんだろう…?
ちなみにハンターボックスや、ハンター放出を阻止するミッションは今回が初登場である。
なお、この回では自首が発生するとハンターが2体追加される。
逃走者は男性6人、女性6人と男女同数になっており、男女同人数なのは2回目である。
宝箱や移動距離計測チップを使ったミッション、
エリアを移動するミッション、ハンター撃退ミッションなど、斬新な要素が多数登場した回でもある。
また、100体ハンターが初登場したのもこの回である。
なお、この回はゲーム時間が80分あるのに対し
放送時間が45分しかないという回であり、それもあってか最初のハンターボックス封印ミッションをはじめバッサバッサとカットされる(エリア移動ミッションは残り36分からダイジェストを挟み残り22分まで、最終局面は残り11分からCMを挟み残り6分まで、
金子昇が確保された残り約4分から一気にラスト40秒まで飛ぶ)という不自然さもあるため評価としては微妙。
これについてはディレクターの野原駿輔氏(現在は逃走中創始者である高瀬敦也氏のYouTubeチャンネルを担当)のトークによると、以前・以後に渡り総合演出を務める秋永真吾氏がこの回では「スーパーバイザー」を担当、演出は横森敦氏(後に
「王国」編から演出に復帰し、「怪生伝」なども担当)が担当しておりこれまでと違う座組であることが絡んでいると思われ、ラテ欄(いわゆる新聞のテレビ欄)にも「新逃走中」と書かれていたなど、「クロノス」を控え逃走中の新機軸を探ろうとしていたのではと推測されている。
ゲームデータ
放送日 |
2007年4月23日 |
プレイヤー人数 |
12人 |
ゲーム時間 |
60分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
36万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
富士急ハイランド |
概要
今回からしばらく、逃走中は単発放送から「クロノス」内の1ゲームに変わる。
クロノスの逃走中シリーズは、いずれも賞金単価が終始1秒100円で、賞金単価や最終賞金の変動が一切ないのが特徴。また、自首が発生するとハンターが1体追加される回が多い。
今回のエリアは富士急ハイランド。初の遊園地でのゲームであり、そして初の深夜開催である。夜中ということを利用し、光を使った仕掛けが登場。
サーチライトに照らされながら残り17秒でハンターに追われるというクライマックスの中で
長谷部優が逃走成功。女性初の逃走成功者であると同時に、現状富士急ハイランドで逃走成功した唯一の逃走者でもある。
この回と「解除中 超・戦慄迷宮」編ではゲームのタイトルバックなどがデスゲームホラー映画「SAW」を意識した雰囲気となっており、改めて「クロノス」でのイメージ作りに試行錯誤を重ねていた様子が見受けられる。
余談だが、「逃走中」と「一旦は完結しながらも『スパイラル』『SAW X』など新作も作られている『SAWシリーズ』」、「『プレッシャーSTUDY』『学力王No.1決定戦』などガチクイズの老舗となっているテレ朝の『Qさま!』」、「今や性別と世代を問わず楽しめる『プリキュアシリーズ』」「主題歌も大ヒットし、現在はパチンコでも人気の『魔法少女リリカルなのはシリーズ』」は全て2004年生まれという同期。
管理人「この年(2004年)はコンテンツがバグってる。」
ゲームデータ
放送日 |
2007年5月21・28日 |
プレイヤー人数 |
10人 |
ゲーム時間 |
60分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
36万円 |
初期ハンター数 |
2体 |
エリア |
大学キャンパス(尚美学園大学) |
概要
初の大学キャンパスでの逃走中。エリア紹介の際、「大学キャンパス」と紹介されており、大学名は直接出されていない。
ミッションが全て強制失格を回避するものであることが特徴。
逃走者は男性5人、女性5人と男女同数になっており、男女同人数なのは3回目である。男女で2ショット写真を撮るミッションがあるからだろうか。
最初こそハンター2体で難易度は低かったものの、途中から建物封鎖&ハンター1体追加&ヘリ通報開始により、東京ドーム約2個分の広さしかないエリアでのゲームは一気に難易度アップ。
途中自首によりさらにハンター1体が追加されたこともあり、逃走成功者は出ず。逃走中初のGAME OVERとなってしまった。
ゲームデータ
放送日 |
2007年6月25日・7月2日 |
プレイヤー人数 |
10人 |
ゲーム時間 |
60分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
36万円 |
初期ハンター数 |
2体 |
エリア |
日光江戸村 |
概要
2回目となる日光江戸村での逃走中だが、今回はハンターの恰好は通常スタイル。
終盤、
通報部隊として忍者がエリアに追加されたが、
山本太郎が
忍者の首を絞めて撃退するという、ルール違反ギリギリの行為が見られた。ヘリ以外の通報部隊は今回が初登場である。
ハンターの数は終始2体で、ハンターが3体以上になったことがない唯一の回である。(ハンター放出阻止ミッションはあったが、完全クリアしている。)
この回の自首方法は「奉行所に駆け込みお奉行様に自首を申告する(奉行所に入った時点でハンターは追跡を止めるためセーフ)」という形であり、前回同様「ハンターに追われてからの駆け込み自首」もあり。また、クロノスの逃走中シリーズはこの回のみ自首が発生してもハンターが追加されない。
「江戸の町」編と同様、逃走成功者2人と自首成立者2人を出しており、放出賞金は当時過去最高額となった。
ゲームデータ
放送日 |
2004年8月6日 |
プレイヤー人数 |
11人 |
ゲーム時間 |
70分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
42万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
森の公園(府中の森公園) |
概要
珍しい公園での逃走中。そして何気に初の70分ゲーム。
裏切り者制度が初登場した回。開始早々「
脱落しても良いと思う者を1人選べ」という通達が発動し、いきなり自分たちの手で脱落者を選ぶ…はずが、運営の気まぐれで本来脱落するはずだった者が裏切り者になり逃走者に牙を剥くという残酷なルールである。
ハンター放出阻止ミッションの成否も運次第と、全体的に逃走者が精神的にかなり追い込まれる回。
この回では追加ハンターは椅子に拘束されて登場。ハンニバルのレクター博士っぽいが公園のど真ん中に拘束されているハンターも何だかシュール。
ゲームデータ
概要
「クロノス」が放送終了し、新たに「ジャンプ!○○中」内の1ゲームとしてスタートした。
また、ジャンプ!の(逃走中以外も含む)クロノスゲームシリーズにはチュートリアル(
徳井義実・
福田充徳)、オリエンタルラジオ(
中田敦彦・
藤森慎吾)、
山本裕典がレギュラーメンバーとして全ての回に参戦している。
「渋谷3」編とゲーム時間、賞金単価が同じであり、終盤には逃走者が1人確保される度にハンターが1体増えるというルールが登場するという点も同じである。そして初のハンター4体スタート。
今やミスター逃走中である
田中卓志が逃走中に初参戦した回。ジャンプ!レギュラーメンバーも徳井を除けば全員初参戦である。
エリアは2回目となるお台場だが、今回からはアクアシティお台場も進入可能。
中盤にはアクアシティの出口が徐々に封鎖されていき、完全封鎖と同時に
ハンター100体が放出されるため、アクアシティを脱出しなければならないというミッションが発動。
山崎邦正が脱出に失敗し、ハンターに飲み込まれる所は逃走中屈指の名シーンでその後も複数回取り上げられるほど。また、その直前の田中の「エレベーター内で確保」も名シーンとしてピックアップされることが多い。
残り時間を
3分25秒も残して逃走者は全滅してしまい、2回目のGAME OVER。賞金獲得者は自首した
斎藤洋介のみとなった。
後に復活ゲームが行われた
「信長と忍者の里」編を除けば、GAME OVER時の残り時間が最も多い回である。
ちなみに横浜みなとみらい「放送ライブラリー」ではこの回(逃走中 お台場&生態調査中 女芸人編)を無料で見ることができる。近くの
横浜中華街散策がてらに立ち寄ってみては如何だろうか。
ゲームデータ
概要
通常回放送(通常時の放送時間は54分)とあってか、ゲーム時間が55分と少しだけ短めで、10分単位ではない。
ゲーム時間55分、逃走者11人、賞金99万円と、偶然か否かかゾロ目になっている。
今では難しいであろうUSJでの逃走中であり、アトラクションを利用したミッションも登場した。
終盤には通報ヘリに加え、レディース通報部隊まで登場し、初の通報部隊複数種類同時登場となった。
ゲームデータ
放送日 |
2007年12月19日 |
プレイヤー人数 |
13人 |
ゲーム時間 |
60分 |
初期賞金単価 |
100円(※) |
初期最終賞金 |
72万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
富士急ハイランド |
※残り40分から200円、残り20分から300円に上昇する。
概要
2回目となる富士急ハイランドでの逃走中で、今回も深夜開催。逃走者が着ているベストが発光し、その後エリアの明かりが消えてハンターに見つかりやすくなるという仕掛けが登場。
賞金単価は
「お台場」編以来の自動アップである。
ジャンプ!の逃走中シリーズはこの回以降、自首が発生するとハンターが1体追加される。
ハンター放出阻止ミッションに完全失敗した上、終盤にはブラックサンタ通報部隊まで登場したこともあり難易度は一気に上昇。その結果、逃走者は全滅し3回目のGAME OVERに。
今回は自首成立者もいないため、逃走中初の賞金獲得者なしという逃走者の完敗に終わってしまった。
ゲームデータ
放送日 |
2008年2月13日 |
プレイヤー人数 |
15人 |
ゲーム時間 |
本戦:70分 ボーナスステージ:20分(※) |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
42万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
ハウステンボス |
※本戦終了後にこのステージの存在が逃走者に知らされる。
概要
逃走成功者は過去最多の3人を出したが、賞金は半減阻止に失敗したため48万円と少な目に。
だがそこで、逃走者たちにボーナスステージ開催の通達が来る。ボーナスステージでハンター役となる確保者4人から逃げ切れば賞金が100万円上乗せされ148万円に、もちろん確保されれば賞金は没収。そして確保者たちは逃走者を全滅させれば確保者12人で賞金100万円を山分けできる。
ボーナスステージには3人とも挑戦したものの、モバイルの連携という「ハンターにはない戦い方」に屈し全員確保され賞金は全員没収。確保者12人は賞金100万円を全員で山分けとなった。
とはいえジャンプ!のSP回でありながら「(本戦で)逃走成功した者が賞金0で、確保者が賞金を貰えるのはおかしい」とボーナスステージは不評も多く、他のジャンプ!回より評価が低め。というより
「お台場」編の評価が神すぎる。
前回に続き、今回も最終的に逃走成功者はなしとなり、2回連続逃走成功者なしとなった。
ゲームデータ
放送日 |
2008年3月5日 |
プレイヤー人数 |
10人 |
ゲーム時間 |
60分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
72万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
森の公園(府中の森公園) |
概要
クロノスでも行われた、府中の森公園での逃走中。同じエリア繋がりか、引き続き
裏切り者制度も登場しているが、今度は立候補制である。
椅子に拘束されたハンターも再登場しているが、一部のミッションではハンターはハンターボックスから放出されている。
ミッションの数はハンター放出阻止2回と少な目な分、誰が裏切り者かの疑い合い、そして裏切り者との攻防戦がメインとなって盛り上がっている。
この回で
山本裕典は史上初となる2回目の逃走成功を果たした。また、ジャンプ!の逃走中シリーズで逃走成功を果たしているのは、最終的にボーナスステージで確保されてしまった者を除くと山本だけである。5回中、3回は逃走成功者なし、2回は山本の逃走成功という極端な結果に。
ちなみに後年、逃走中創始者・高瀬敦也氏によると本来は埼玉県・川越で逃走中を行う予定だったものの、大雪により中止となっており急遽府中の森公園で行ったとのこと。もし川越で開催していたならば、どこでどのような形のゲームとなったのか…見ることはできないが、気になる…。とはいえ結果的にクロノス時代とはまた違う裏切り者との戦いを見れたのは良かったのかも。
ゲームデータ
※決勝ステージ終了後にこのステージの存在が逃走者に知らされる。
概要
「ジャンプ!○○中」が放送終了し、逃走中は再び単発放送に戻った。
本戦に当たる決勝ステージはゲーム時間70分だが、10分間の予選ステージがあるため、実質ゲーム時間は80分。そして逃走者数は当時過去最多の22人。賞金単価も1秒300円、最終賞金は126万円と豪華な回。
なお、この回では自首が発生するとハンターが1体追加される。
決勝ステージ後半戦にて、パレットタウンが初めて使用された。
この回のみミッションは一部を除いて「
残り○分までに○○せよ」ではなく、「
○分以内に○○せよ」となっているのが特徴。そのためミッション中はゲームタイマーが「ミッション残り時間」として表示され、ゲーム残り時間はテロップで分単位で表示される。
「ジャンプ!お台場」編同様、
100体ハンターも登場。今度は
くわばたりえが犠牲となった。お台場の回ではこの100体ハンターが名物となり、以降の回でも100体ではなくとも大量ハンターが登場するのが定番に。
終了直前には、2つの鍵を手に入れれば牢獄の者を全員復活させられるという、超大盤振る舞いミッションも登場。
もし「ミッション成功→逃走成功者大量→ボーナスステージ不参加」というパターンなら放出賞金2000万円越えの可能性もあったけれど大丈夫だったの…?
逃走成功者が多く出ることを見越してか、この回でも
ボーナスステージが用意されている。復活ミッションは失敗してしまったが、それでも逃走成功者は5人と過去最多。だがこれで終わりとはならずボーナスステージの通達が来る。今回は逃走成功すれば賞金が200万円となる。また、確保者の中から抽選で4名が通報部隊となり、逃走者を全滅させれば
通報部隊の4人のみに賞金が与えられる。
決勝ステージ逃走成功者5人全員がボーナスステージに挑み、執拗な通報部隊とハンターとの戦いの末、
矢口真里1人のみが逃走成功し、当時過去最高額となる賞金200万円を獲得した。
ゲームデータ
放送日 |
2008年10月2日 |
プレイヤー人数 |
14人 |
ゲーム時間 |
60分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
36万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
浅草 |
概要
この回から
オープニングゲームが導入。鎖引き方式で逃走者の「運」が試される。また、タイマーが今までのメカチックなものから緑色の円形のものとなる。
この回からしばらく市街地戦に。ゲーム開始時はそれほどでもないが、エリア拡大後は他の市街地エリアに比べて広いからか、初期ハンター数は市街地エリアにしては珍しく4体。
浅草にちなんで、最終ミッションでは人力車が登場。吾妻橋の上がハンターの乗った人力車のパレードとなっており、非常にインパクトがある。
逃走中20周年記念では配信の一本に選出。「オープニングゲームの運試し」「賞金アップに翻弄される逃走者」「派手な大量ハンター放出」と、再特番化初期の基本的な逃走中がここで完成したと言える、ここも歴史の転換点と言える回。
ゲームデータ
放送日 |
2009年1月4日 |
プレイヤー人数 |
15人 |
ゲーム時間 |
70分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
84万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
横浜中華街 |
概要
横浜中華街らしく、強制失格回避ミッションでは「呪いの札」、ハンター放出阻止ミッションでは「キョンシー」が登場するなど、中国風を意識した回。また、ハンターヘリ撃退ミッションでは通報ヘリが最大4機投入される(ただし、実際に投入されたのは3機だった)など、ミッションのスケールもかなりダイナミック。
一時的に逃走成功したものの
ボーナスステージで確保されてしまったというケースを除けば、現在でも最多かつ唯一となる逃走成功者3人を出した回。自首成立者も2人出ており、逃走者15人の内
3分の1が賞金を獲得している。逃走成功者と自首成立者の合計人数に関しても、5人は現在でも最多かつ唯一。合計放出賞金も当時過去最高額(368万9200円)となった。
ゲームデータ
放送日 |
2009年4月2日 |
プレイヤー人数 |
22人 |
ゲーム時間 |
1stステージ 45分 2ndステージ 70分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
69万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
池袋 |
概要
市街地でのゲームにしては逃走者数が多めで、「お台場2」編と同数の22人。ゲーム時間も長めで、1stステージと2ndステージの合計ゲーム時間115分は当時過去最長。
また、「ジャンプ!USJ」編以来の10分単位ではないゲーム時間となった。
今回の逃走者数は11人と少ない…と思いきや、西エリアの東京芸術劇場でスタンバイしている11人の他に、東エリアでスタンバイしている11人、合計22人の逃走者が参加。
今回のゲームは少し特殊で、エリアが西エリアと東エリアに分かれており、逃走者も各グループ11人の青グループと赤グループに分けられており、青グループは西エリア、赤グループは東エリアでスタンバイしている。
オープニングゲームはこれまで通り行うが、各グループが交互に鎖引きを行い、先にハズレの鎖を引いてしまったグループがそのグループのエリアで1stステージを逃げ切らなければならない。一方、もう片方のグループは1stステージは免除となる。1stステージを逃げ切った者と、免除となったグループの逃走者が2ndステージに進出できる。なお、2ndステージは1stステージを免除されたグループのエリアで行う「2ステージ制」で行われる。
1stステージでは池袋のシンボル「いけふくろう」が登場。2ndステージのハンターリムジン停止ミッションではサンシャイン60と映画館であるシネマ・ロサも使用された。
前回の反動とばかりに今回は全滅となり4回目のGAME OVER。まさに「
閉店ガラガラ」。
また、当時過去最多の最終ハンター数(13体)を記録した回でもある。
ちなみにサバンナ(
高橋茂雄・
八木真澄)は青グループに、ジャルジャル(
後藤淳平・
福徳秀介)は赤グループに属しているが、アンガールズは
田中卓志が属しているのは赤グループなのに対し、
山根良顕は青グループと、お笑いコンビで唯一別々のグループに属している。
ゲームデータ
放送日 |
2009年7月2日 |
プレイヤー人数 |
14人 |
ゲーム時間 |
70分 |
初期賞金単価 |
300円 |
初期最終賞金 |
126万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
上野 |
概要
今回のエリアは上野。市街地エリアにしては珍しくエリアが広く、東京ドーム約7個分とかなりの広さ。そのため浅草同様初期ハンターは4体スタート。
賞金単価が1秒300円のため、初期最終賞金は126万円と高めだが、その代わりに賞金リセット阻止ミッションが登場。そのミッションに失敗してしまったため、最終賞金は54万円となってしまった。賞金リセット阻止ミッションは現時点で3回発生したことがあるが、失敗したのはこの回のみである。
上野といえば上野動物園、ということで賞金リセット阻止ミッションでは4頭の動物が登場。上野にちなんでパンダがいる他、当時行われていた地上デジタル放送移行キャンペーンキャラクターである地デジカもいた。
最終ミッションではハンター100体を乗せたハンタートレインが登場。後年、逃走中生みの親である高瀬敦也氏によると、ハンター100体の出し方に悩む中で、丁度京成上野駅がある京成電鉄の協力を得て実現したとのこと。本来の京成本線は日暮里駅は全種別停車するため、日暮里を通過する電車という意味でも貴重。
藤本敏史が横断歩道を右往左往したり、
板東英二がハンターから逃げるあまりトラックが通る直前の横断歩道に飛び出そうとしたりと、かなり危険な行動も見られた。
なお、この回はDVD化されていない。恐らくは上記のような危険行為か、地デジカ(民放連が著作権を持っている)か京成電鉄周りの権利関係だろう。
ゲームデータ
放送日 |
2009年9月26日 |
プレイヤー人数 |
15人 |
ゲーム時間 |
80分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
96万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン |
概要
2回目となるUSJでの逃走中。
この回から復活ミッションが本格導入され、以降定番となっている。
ミッションの間隔や制限時間が短い分、時間に対するミッションの数が多めとなっている。
序盤からいきなり難易度の高いハンター放出阻止ミッションが発令。
制限時間も短く(10分程度)、完全クリア(7体放出阻止)は非常に困難で、実際にミッションは失敗となり、ハンターが3体も追加されてしまった。だが、本戦を一時中断して行ったハンターを減らすゲームでハンターを4体に戻した。
ハンター15体放出阻止ミッションではアトラクション「ジョーズ」が使われている。
この回以降、生逃走中シリーズとエキシビションを除いてゲーム時間は必ず80分以上となり、この回からしばらくゲーム時間は80分や90分が主流となる。
前回に続きこの回もDVD化されていないが、今回はやはり著作権問題というのがはっきりとわかる。
ゲームデータ
放送日 |
2009年11月3日 |
プレイヤー人数 |
16人 |
ゲーム時間 |
本戦 90分 チームサバイバル 無制限 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
54万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
江戸(日光江戸村) |
概要
エリアエキストラが初登場。この回以降、「大江戸ヒーローズ」編までエリアの名称は「沖縄」編と「めちゃ逃ゲ」編を除いて架空のものとなっている。
オープニングゲームでは、
叶美香がハズレではないピンクの鎖を引くも、
鎖ボックスが揺れたことで閂が外れてしまい、ハンターが放出されるというアクシデントが発生した。
また、叶は鎖を引いた本人であるにもかかわらず、オープニングで確保されておらず、代わりに
道重さゆみが犠牲となっている。鎖を引いた本人がオープニングで確保されなかったというケースは初である。
3回目となる日光江戸村での逃走中。初の90分ゲーム。
怒涛のミッションラッシュが特徴の回。ミッションの間隔は5分で、ミッションの制限時間は10分程度のものが多い。さらに、本戦を一時中断して行うサバイバルゲームまで発生した。
「江戸」らしく、ミッションでは鎧武者・米俵・
ねずみ小僧・小判・鬼と、和風要素がたっぷり使われている。
この回以降、生逃走中シリーズとエキシビションを除いて逃走者数は必ず16人以上となっている。
復活した叶が逃走成功。彼女は「復活して逃走成功を果たした」最初の逃走者である。
叶と同じく復活した
藤本敏史は残り
12秒で確保されており、もしここで逃げ切っていれば彼自身2回目の日光江戸村での逃走成功であったと同時に、復活者2人逃走成功でもあった。残り12秒での確保は、当時は最も逃走成功目前での確保である。また、藤本はこの回で3回も確保されている(サバイバルゲーム、本戦復活前、本戦復活後の3回)。
余談だが、この回のサバイバルゲームで強制失格となった3人(叶・
亘健太郎・
池田一真)はいずれも賞金を獲得している(叶は逃走成功、亘・池田はミッション成功者予想で獲得。)。
ゲームデータ
放送日 |
2010年3月24日 |
プレイヤー人数 |
19人 |
ゲーム時間 |
90分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
とある王国(ハウステンボス) |
概要
タイトルの正式名称は「王国の走り人」。
エリア内ドラマが初登場。エリア内の登場人物の動向によってミッションが発動、そしてその結果によってドラマの内容も左右されるという仕組みが出来上がった。
前回の
オープニングゲームにおいて発生したアクシデントを受け、鎖ボックスはがっしりとした箱型になった。
そのOPゲームでは、先に鎖を引いてエリアに逃げていた
鳥居みゆきが確保されるという事態に。
3回目となるハウステンボスでの逃走中。
「ハウステンボス(初回)」編同様、エリアを移動するミッションも用意されている。
エリア移動後はハンターが5体強制追加されて10体に。その結果、
長友光弘・
山根良顕・
中岡創一の復活組3人が立て続けに確保されるという事態に。しかも、この確保メールは3人とも一括で来たため、確保者たちを失望させた。
最終ミッションではゲーム時間を司るタイマーが逆転し「残り時間増加・賞金減少」というとんでもない事態に。また、冷凍銃が初登場した回である。
今回の自首方法は前半戦は運河を航行する船に、後半戦はエリア内を走行する馬車に手持ちのお金を支払うという形式。しかし、お金はミッションで使用することもあるため、ミッションに参加してしまうと自首が不可能になってしまうということから、自首狙いの逃走者がミッション参加を渋るという点もあり、その印象で炎上する逃走者も出てしまった。
ゲームデータ
放送日 |
2010年5月18日 |
プレイヤー人数 |
18人 |
ゲーム時間 |
90分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
沖縄(国際通り) |
概要
ついに本州を飛び出し沖縄県の国際通りで逃走中。沖縄県のエリアが使用されたのは今回が初である。
街中で行う都合か、恒例となった復活ミッションは用意されていない。
賞金単価が最初から1秒200円でスタートしているにもかかわらず、賞金アップミッションが用意されている。「1秒200円スタート、かつ(全員の)賞金アップ要素あり」というケースは今回が初。
逃走者は「第2回沖縄国際映画祭の出演者に、逃走中の招待状が開催前日に送られた」という形で集められており、初参戦となるガレッジセールの他に「ゼブラーマン2」より
哀川翔、辛口映画批評で知られる
井筒和幸などが参戦。
前回に続きエリア内ドラマも用意されており、沖縄国際映画祭と並行して行われた博物館での「黄金のシーサー」の展示がゲームの行方を左右する。
そして何よりエンディングでは唐突に謎の人物が逃走成功者の様子をチェックしている様子が映し出され、逃走中の新たな動きが始まることを予感させた。
ちなみに後年の高瀬氏の発言では、当時SNSが発達していないにも関わらずゲーム開始30分前に2000人ほどのギャラリーが集まり警察も様子を見に来るほどの大パニック状態となり、「これが街中で行う逃走中の限界だと悟った」と語っている。
この回以降、2015年まで沖縄県のエリアが毎年1回ずつ使われている(高瀬氏曰く「演者がツモりやすい。」)。
ゲームデータ
放送日 |
2010年6月27日 |
プレイヤー人数 |
19人 |
ゲーム時間 |
90分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
昔々のとある都(えさし藤原の郷) |
概要
初のえさし藤原の郷での逃走中。
桃太郎、浦島太郎、
金太郎、一寸法師(打ち出の小槌)など、様々な日本昔話の世界が入り混じった舞台で行うゲーム。
この回はアスリートも多く、フィギュアスケート界からは当時絶大な人気を誇った
浅田真央とその姉・
浅田舞、そして
小塚崇彦、
本田武史が、野球界からは「板東JAPAN」として
板東英二、
佐々木主浩、
元木大介が、卓球界から
四元奈生美が参戦。後も含めたいわゆる「ベテラン」「常連勢」がほぼいないという異色の回。
ねづっちが3秒で確保(もちろん1落ち)という番組史上最速の確保を記録した。また1落ちした逃走者が復活したのは今回が初である。
最終ミッションは桃太郎に鬼を退治して貰い、ハンター10体放出を阻止するというものだが、失敗したため、ドラマはまさかのバッドエンド。(ただし、DVDでの完全版ではきちんと最後は鬼を倒して物語を締めている。)
その上ハンターは4体から14体となり、当時過去最多の最終ハンター数を記録した。そんな中でも小塚は最後にハンターと井戸の周りを回り続けるという死闘を経て見事逃走成功を果たした。
この回では自首成立者も2人出ているため、逃走成功者と自首成立者の合計は3人だが、この回を最後に逃走成功者と自首成立者が合計で3人以上出るというのは、「FNS逃走中2023」編までなくなる。
エリア内ドラマがバッドエンドからのハンター14体という過酷な状況下からの劇的なラストに「伝説の回」と称するファンも多く、実は番組最高視聴率を記録した回。さらに放送批評懇談会による「ギャラクシー賞月間賞」を受賞した回。
逃走中20周年記念ではTver配信の一本に選ばれたが納得のチョイスだろう。
ゲームデータ
放送日 |
2010年8月28日 |
プレイヤー人数 |
18人 |
ゲーム時間 |
80分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
96万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
夜の遊園地(富士急ハイランド) |
概要
3回目となる富士急ハイランドでの逃走中。今回も深夜開催であり、発光ベスト、エリアの灯りが消える仕掛けも引き続き登場。ただし、今回は発光ベストの発光を解除する方法はなく、エリアの照明そのものを再点灯させて解決する形となっている。
なお、富士急ハイランドでの逃走中はこの回のみ初期ハンターが4体である。
今回は封印されていた妖怪たちがゲームに関わっており、逃走者やエキストラに襲い掛かる。
雪女によってタイマーが凍結されて時間が停止した際はエリア内のエキストラの動きも止まり、動いているのは逃走者とハンターだけという状況を作り出した。
目玉逃走者としては日本で兄弟初ボクシング世界王者となった
亀田興毅・
亀田大毅が参戦。
また、「めちゃイケ女子メンバー参戦SP」という副題もあり、
鈴木紗理奈・
雛形あきこ・
大久保佳代子が参戦。少々地味ではあるが、当時めちゃイケメンバーの番組外での共演はNGというルールがあったため実は貴重。
最終ミッション(ハンター10体放出阻止)に成功したにもかかわらず、逃走者は全滅となり5回目のGAME OVER。富士急ハイランドにおける2回目の全滅となり、ここから富士急ハイランドが「難関エリア」と呼ばれていく。
ゲームデータ
放送日 |
2010年10月10日 |
プレイヤー人数 |
20人 |
ゲーム時間 |
120分 |
初期賞金単価 |
300円 |
初期最終賞金 |
216万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
忍者の里(房総のむら) |
概要
番組初の3時間スペシャル。鎖引き方式の
オープニングゲームは今回が最後である。
初の房総のむらでの逃走中。一見平和な農村だが実際は忍者の里というエリア設定。
初めてということ活かし、一見エリアが狭いように見えて最初のミッションでは隠された扉を開けることに成功するとエリアの広さが倍増するという仕掛けも。そしてゲーム時間は当時過去最長の
120分、賞金単価は1秒
300円のため、逃走成功賞金も当時過去最高額の
216万円と、スケールも大きい。
ハンター30体放出阻止ミッションはほぼ無理ゲーで失敗してしまい、ゲーム時間残り60分10秒という、まだ折り返し地点にも突入していない所で逃走者は全滅し、6回目のGAME OVERに。当然GAME OVER時の残り時間は現在でも一番多い回。さらに初の2回連続GAME OVERとなってしまった。
ということで、今回のゲームはこれで終了…。
…とは流石にならず、確保者全員を対象とした復活ゲームが開催され、20人中15人が復活。復活者数は当時はもちろん、現在でも最多である。
ハンターに向けて使う網鉄砲(今回は忍法クモの糸という名前で登場)が初登場した回である。(網鉄砲自体は江戸編にも登場している。)初めてということもあり、発射ミスをする者もいた。
最終的に
東尾理子が逃走成功。彼女は「江戸」編の叶美香に次ぐ「復活して逃走成功を果たした」2人目の逃走者となった。
また、彼女は復活前はゲーム開始22秒で確保されて1落ちしているため、
ねづっちに次ぐ1落ちした逃走者の2回目の復活であり、同時に1落ちした逃走者の初の復活からの逃走成功でもある。
しかし、それ故にゲーム時間の半分程度しか逃走していないにもかかわらず、現在でも最高クラスの賞金を獲得するという結果になっている。ゲーム全体を通してみれば逃走時間最長の
綾部祐二を「MVP」と推す声もある。
また、賞金単価300円スタートはこの回が最後となる。これより高い賞金単価でスタートしているのはゲーム時間の短い生逃走中シリーズのみである。やはり流石に賞金額が多すぎた…
ほぼ全員が復活できる復活ゲームに加え、最終ミッションでは「里を救うため」というメリット・デメリットが曖昧なミッションが発令されるなど、賞金額も含め初の3時間スペシャルのためか所々粗があり、評価としてはあまり良くない印象。
しかし、これが12年後には大晦日に6時間越えのスペシャルを任されるのであるからまさに大成長である。
余談だが、
福田薫は復活ゲーム前・復活ゲーム後のどちらも2番手確保、
いとうあさこは復活ゲーム前・復活ゲーム後のどちらも13番手確保、
優木まおみは復活ゲーム前・復活ゲーム後のどちらも残り4人時点での確保、綾部は復活ゲーム前・復活ゲーム後のどちらも残り2人時点での確保と、地味なミラクルが多数発生している。
ゲームデータ
放送日 |
2010年11月23日 |
プレイヤー人数 |
18人 |
ゲーム時間 |
80分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
96万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
明治時代(博物館明治村) |
概要
初の明治時代を舞台とした回。文明開化後の東京を舞台とし、福沢諭吉や夏目漱石、伊藤博文など実在した人物もゲームに大きく関わってくる。
この回では住民たちから依頼された仕事をするとお金を貰うことができ、このお金を使わなければ新エリアに進むことはできない。体力系の仕事も多くハンターへの警戒も薄くなりがちだが、「ただ逃走に集中するだけでは逃走成功することはできない」という難しい判断を迫られるゲームへと変貌していく。
逃走者としては放送を開始した「ピカルの定理」から
平野綾が参戦。また、直近で開催された「めちゃイケ新メンバーオーディション」の最終選考まで進出したジャルジャル(
後藤淳平・
福徳秀介)、
重盛さと美、
大地洋輔が参戦と、新メンバーが加わっためちゃイケを盛り上げる形のキャスティングとなった。
後半はハンターヘリが猛威を振るう中でハンターヘリを止めた
秋元才加、サイコロオープニングゲームで失敗し確保されるも復活を掴んだ
篠原信一が逃走成功。
篠原は前回の東尾同様「1落ち→復活→逃走成功」となりこれで2人目。1落ちした逃走者の復活は3人目、復活者の逃走成功もこれで3人目となる。
ゲームデータ
放送日 |
2011年1月16日 |
プレイヤー人数 |
16人 |
ゲーム時間 |
90分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
弥生時代のとある国(吉野ヶ里歴史公園) |
概要
さらに時代は遡り、逃走中史上最古の舞台となる弥生時代。弥生時代の国を治める卑弥呼と所持する王の鏡を巡る争いに逃走者が巻き込まれる。
比較的ゆったりとした感じの展開から一転、最終盤ではスカイダイビングでハンター3体が追加。「広いがハンターも多いエリア」「狭いがハンターは少ないエリア」のどちらで逃げるかの決断を迫られる。
終盤は半べそをかきながらも隠れ続けた
おかもとまりが逃走成功したものの、他の逃走者を犠牲にして逃げ延びたために非難され、炎上する事態となってしまった。逃走成功者が炎上したケースはこれが初。ここらあたりから逃走中の隠れステータスに「好感度」が入り始めている。
なお、ここまでミッション発令やハンター投入をしてきた謎の存在は「実験が第3段階に突入した」ことを報告。逃走中の新たな動きを予感させた。
ゲームデータ
放送日 |
2011年3月6日 |
プレイヤー人数 |
17人 |
ゲーム時間 |
90分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
卑弥呼ランド(よみうりランド) |
概要
逃走エリアは遊園地「卑弥呼ランド」。上記の弥生時代の国から2000年が経ち、その跡地に建設された遊園地というエリア設定。発掘された「王の鏡」を見るために訪れた
ドーチャー大統領とその命を狙う
スナイパー、そして暗殺を阻止しようとする警備員の戦いが繰り広げられる。
最終ミッションという段階で賞金リセット阻止ミッションが発令。失敗すれば逃走成功してもわずか
6万円になってしまうという中々に凶悪なミッションが出された。
目玉逃走者として放送前年に引退した第68代横綱・
朝青龍が参戦。
またこの回以降、確保時のテロップと効果音、残り時間タイマーの形が現在のものとなった。
ゲームデータ
放送日 |
2011年4月10日 |
プレイヤー人数 |
22人 |
ゲーム時間 |
130分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
78万円 |
初期ハンター数 |
1体 |
エリア |
エリア01(美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ) |
概要
タイトルの正式名称は「エピソード1 ~ハンター誕生~」。この回から逃走中の番組ロゴが現行のものとなり、残り時間タイマーも前回の物が赤色になり、完全に今知っている「逃走中」の形に。まさに「新たなる始まり」の回。
未来ドラマが本格的に導入された第1回逃走中(これまでのゲームはテストという設定)。舞台のエリア01は番組内では「逃走中のために用意された専用ステージ」という設定で登場(実際は沖縄県にある美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ)。
今やベテランの
濱口優が逃走中に初参戦した回でもある。
ゲーム時間は当時過去最長の130分。ハンターは1体のみでスタート。ハンター1体でスタートしたのはこの回のみである。
この際に放出されたハンターは「ハンター1号機」と呼ばれており、後のストーリーにも関わってくる。
序盤からいきなり賞金単価を選択するミッションが発動。このミッションの結果によりハンターが3体追加されて4体に、その分賞金単価も1秒400円に上がり、最終賞金は当時過去最高額の276万円となった。
また、外見はハンターとほぼ変わらないものの、確保機能を持たない「ダミーハンター」が初登場。冷凍銃も再登場し、ハンターは-239℃以下になると機能が停止するという設定も紹介された。
ゴリが最後の1人となり、「沖縄」編における相方・
川田広樹のように地元のエリアで逃走成功し、そして当時過去最高額の賞金276万円を獲得するチャンスとなったが、惜しくも残り42秒で確保され7回目のGAME OVER。
記念すべき回であろうと、ハンターは一切容赦しない。
逃走中20周年記念ではTVerで配信。放送から13年。こちらも「キッズは当時生まれていない」という中で「何故クロノス社が逃走中を運営しているのか?」「テレビ版のゲームマスターは青山シズカだけれど、ノベルスやアニメに出て来る月村サトシって何者?」という原点の疑問についての答えがこの回にある。単なる「1ゲーム番組」から「ストーリーを展開させたゲーム番組」へと変化を遂げた歴史の転換点でもあり、今となっては味わい深い回。
ゲームデータ
放送日 |
2011年7月5日 |
プレイヤー人数 |
16人 |
ゲーム時間 |
90分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
おとぎの国(ハウステンボス) |
概要
4回目となるハウステンボスでの逃走中。そして雨天の中のゲーム。
様々な童話の世界が混じった「おとぎの国」を舞台に、白雪姫と王子の物語、そして
白雪姫の命を狙う魔女との戦いが繰り広げられる。
恒例のエリア移動ミッションはあるが、これまでは後半戦のエリアだったハーバータウン・パレスハウステンボスが前半戦で使用された。
今回はミッションをほぼ成功するも、それでも最後に残った
AMOが確保され8回目のGAME OVER。2回連続GAME OVERはこれで2回目。また、逃走中において2回連続で賞金獲得者が現れなかったのは今回が初である。
一方、未来ドラマの方では遂に「ハンターX計画」の名が登場する…。
ちなみに1回目の収録では大雨で収録中止・延期となっており、直後にTBS「クイズタレント名鑑」内の企画「ギリギリ有名人が逃走中」にて台風接近で土砂降りの中で収録決行する番組に対し、当該回参加の
藤本敏史が「ちょっと前に本家に参加したけれど、本家はこれよりもかなり弱い雨で中止になった」と訴える事態もあった。が、本放送である2回目でも雨が降っており、やはりこの番組はとことん天候運が悪い…
ゲームデータ
放送日 |
2011年10月9日 |
プレイヤー人数 |
17人 |
ゲーム時間 |
80分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
96万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
江戸の町(房総のむら) |
概要
2回目となる房総のむらでの逃走中。
また、この回から
オープニングゲームが復活した。ただし、復活ミッションはまだ復活していない。
また、この回からハンターアイのカメラの表示方法が少し変更されている。
本格的な未来ドラマ回でもあり、「ハンターの起動方法を手に入れたい有明サイド」と「ハンターとゲームを守りたい月村サイド」の戦いに逃走者は巻き込まれ、ミッションでは
ねずみ小僧の出現で騒動となった大量の住人によって大玉の通り道が塞がれたり、
ニセ逃走者によってゲームがかき回されたり、最終盤には21体のニセ逃走者が通報部隊として立ちはだかったりするなど、最後まで逃走者たちを苦しめた。
そしてこの回でベテラン・
田中卓志が7回目の参戦にして、念願の逃走成功を果たした。
吉村崇からは「創世期から出てる」、
濱口優からは「そんなに出てるの?」と言われるが、まさか今後の田中も含め「7回以上参戦しても逃走成功を掴めない」ことになるとは…。
ゲームデータ
放送日 |
2011年12月20日 |
プレイヤー人数 |
17人 |
ゲーム時間 |
90分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
巨大ショッピングモール(イオンレイクタウン) |
概要
初のイオンレイクタウンでの逃走中。未来ドラマ進行中のみにおいて「侵入者を追跡せよ」という副題もある。
この回より復活ミッションが再登場。
今回のメインテーマである「ペア制」が初登場。逃走者同士で同じ色のベストを着てペアを組むことで、自分が確保されてもパートナーが賞金を獲得すれば同額の賞金を手にすることができる。単純計算で賞金獲得のチャンスが倍になるものの、ベストを着たものにだけ発動するアラーム解除ミッションがあるためメリットばかりではない。
また、自首した時点で両者共にゲームから離脱となるため、「逃走成功という栄誉を目指して挑む者」と「自首して確実に賞金を持って帰りたい人」といった組み合わせが合わないこともあり、そのあたりのやりとりやペアの仲も大事となる。
目玉逃走者としてEXILEから
NAOTO・
NAOKIが参戦。EXILEの参戦は初である。また、「ジャンプ!森の公園」編以来となるオリエンタルラジオが参戦。ジャンプ!時代からのファンにとっては待望の参戦となった。
最終ミッションのハンター5体放出阻止ミッションは失敗してしまいハンターは合計10体となるが、それでも
藤森慎吾が逃走成功。ジャンプ!時代のリベンジと変わらぬゲーム勘の高さを見せつけた。
ゲームデータ
放送日 |
2012年1月8日 |
プレイヤー人数 |
17人 |
ゲーム時間 |
120分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
144万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
江戸(日光江戸村) |
概要
4回目となる日光江戸村での逃走中。
時は江戸時代、貧しい奉公人と陰ながら恋を応援する職人、そして若殿との三角関係なロマンスが展開される。
ミッション攻勢の強い回が続いた中で、序盤から中盤にかけて「お願い事」をされるシーンが多く、ゲーム時間に対してミッション数は2つと少なめという異例の回。
目玉逃走者として
叶恭子が参戦。妹の
叶美香もおり、叶姉妹が遂に揃って参戦した。
叶姉妹に嫌味を言いつつも、さくらに寄り添い、ミッションの大事なピースを埋め、最後は町人に自身の幸運を祈ってもらった
ミッツ・マングローブが逃走成功。120分の逃走中をフルでの逃げ切りは初である。また、この回から約3年間、ゲーム時間は120分以上の回が主流となっている。
一方、未来ドラマでは遂にハンゾウが総裁の正体を掴み…。
ゲームデータ
放送日 |
2012年4月8日 |
プレイヤー人数 |
17人 |
ゲーム時間 |
120分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
144万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
エリア01(美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ) |
概要
2回目となるエリア01での逃走中。1年にかけて続いてきた「ハンターX計画」を巡る未来ドラマのクライマックス。遂にハンターの起動方法を掴み、逃走中を乗っ取ろうとする総裁と月村の熾烈な戦いが繰り広げられる。
総裁がゲームを乗っ取った中盤からは「賞金とリスクを天秤にかける選択」や「逃走者の中に裏切り者がいる」など争いや疑心暗鬼を生むミッション・通達が連打される。そして最終盤ではハンター30体強制放出というかつてない異常事態となる。そんな過酷な状況からの「月村からの依頼」としてハンター冷凍ミッションが発動されるというグッとくる展開も。
逃走者たちは協力してハンターを冷凍するも、狭いエリア内にハンター5体と30体放出前と比べさらに+1体に。最後は荒川が粘るも全滅してしまい9回目のGAME OVER。賞金獲得者は自首した武藤のみ。これでエリア01における2回目の全滅となり、エリア01が難関エリアと呼ばれる所以に。そして何気に「逃走成功者なし、自首成立者あり」というパターンは「ジャンプ!お台場」以来4年半ぶりでもある。
また、直前に「戦闘中 零陣」が放送されたことや、「ラストミッション」というタイトル、そしてラストの展開なども相まって「逃走中を終わらせて戦闘中にシフトする」という言葉も放送当時ささやかれた。
ゲームデータ
放送日 |
2012年7月3日 |
プレイヤー人数 |
16人 |
ゲーム時間 |
120分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
72万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
鬼ヶ島(えさし藤原の郷) |
概要
逃走中は放送終了…なんて、そんなことはなかった(安堵)。
タイトルの正式名称は「新桃太郎伝説 ~鬼ヶ島を奪還せよ~」。
2回目となるえさし藤原の郷での逃走中。
舞台は昔話「
桃太郎」のお話の後、人間たちが支配した鬼ヶ島。追いやられてしまった鬼たち側の視点から「桃太郎」を読み解くという少々ビターな回。
この回ではエリア内にいる人のお手伝いをしたり、質屋にアイテムを持っていったりすることでお金を手に入れることができ、このお金が最終ミッションで大きく影響するという回。一方で「鬼サイド」と「人間サイド」の依頼がかち合い壮絶な場面を生んだ。
目玉逃走者として「球界の番長」こと
清原和博が参戦。
ゲームデータ
放送日 |
2012年8月28日 |
プレイヤー人数 |
16人 |
ゲーム時間 |
90分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
巨大ショッピングモール(イオンレイクタウン) |
概要
2回目となるイオンレイクタウンでの逃走中。
「沈黙の巨大迷宮」シリーズ第2弾で、初となる公式でのナンバリング回。前回「沈黙の巨大迷宮」編ではクロノス社のストーリーが展開されていたが、今回は冷凍庫に閉じ込められたアイスクリームショップの店員の救出劇が軸に。
サイコロ方式の
オープニングゲームは今回が最後である。
今回も「ペアベスト」が登場。ただし、今回は「男女で組まなければならない」という条件のため、誰を相手にするかも重要に。特に
井上裕介周りの一連の件は…。この条件があるためか、逃走者は男性8人、女性8人と男女同数になっており、逃走中において男女同人数なのは4回目である。
ペアベストの振動アラーム解除ミッションとして
ハンターゾーンが初登場。狭いエリアの中にハンターがいるというありそうでなかった難しさにベテランの
眞鍋かをり、目玉逃走者であり有力候補だった
V.Iが確保されるという波乱を巻き起こすなど通常とは違う異次元の難しさを見せつけた。
終盤では「ジャンプ!お台場」編と同じ形式のエリア脱出ミッションが発動。
8箇所ある出口は次々と封鎖されていき、複数の逃走者が翻弄されることとなった。
残り10分になり、最後の出口が封鎖。それと同時にハンター100体が放出。今度は
梅田彩佳が犠牲となった。
終盤は建物封鎖により見通しの良い屋外で戦わざるを得ず、最後の1人となった
的場浩司は残り16秒で確保され全滅となり10回目のGAME OVERに。
しかし、「ベテラン」眞鍋と「逃走中大ファン」的場の「ゴールデンコンビ」が誕生した記念すべき回でもある。
ゲームデータ
放送日 |
2012年10月7日 |
プレイヤー人数 |
17人 |
ゲーム時間 |
120分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
144万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
赤坂村と青山村(房総のむら) |
概要
タイトルの正式名称は「禁断の恋と財宝村 ~
ロミオとジュリエ~」。
3回目となる房総のむらでの逃走中。
この回から
オープニングゲームは体内時計方式に変わる。
これによって、房総のむらでは鎖引き方式、サイコロ方式、体内時計方式と、3種類のOPゲームが全て行われたこととなった。
名家の子であり互いに惹かれ合うも政略結婚させられそうになるロミオとジュリエ。しかし、村に隠された財宝がその運命を変えていく。
ゲーム開始直後からエリア分断の選択を迫られ、「ハンター1体だが狭いエリア」「ハンター2体だが広いエリア」のどちらかを選択することになる。そしてゲーム前半では各エリア対抗でのミッションが発令し競い合うという構図がメイン。
同じく房総のむらを舞台とした「狙われたハンター」編にも登場した大玉がこの回でも登場。装置が古びており、時代が流れていったことを感じさせた。
目玉逃走者としてなでしこジャパンで活躍し国民栄誉賞を受賞した
丸山桂里奈が参戦。
しかし、この回で視聴者にとって最も印象に残ったであろう逃走者は初参戦の
鈴木拓と言っても過言ではない。ミッションは不参加を貫き、事ある毎に暴言を吐きまくり、そして自首まで成立させた。
放送終了後にはSNS史においても過去に類を見ないほどの大炎上となるなど大騒動となったが、結果的に「鈴木の代表作」ともなり、逃走中自体もより知名度をアップ。
また、これまで
ゴリに代表されるように「逃走中はミッションに参加して逃走成功を狙わないと」「自首は子ども達にも印象悪い」というイメージから「正々堂々と挑むプレイヤーは好印象、そうでないプレイヤーは悪い印象」というのが幅を利かせていた中で「どんな見られ方をしようがやり方をしようが賞金を一番に狙う」という好感度を気にしないスタイルは後年
田中卓志も「堂々と『金だ!金だ!』と言い始めたのは拓さんが最初」と評価するように、逃走中のゲーム史にとっても隠れた転換点となった。
ゲームデータ
放送日 |
2013年1月6・13日 |
プレイヤー人数 |
30人 |
ゲーム時間 |
1stステージ:70分 2ndステージ:60分 アルティメットステージ:無制限(※) |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
78万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
エリア21(東京競馬場) |
※2ndステージ終盤にてこのステージの存在が逃走者に知らされる。
概要
月村サトシが負傷前から企画をしていた、逃走中における5つの要素である「逃走者」「ハンター」「賞金」「エリア」「ゲーム時間」が過去最大スケールとなって行われた逃走中。
オープニングゲームは前回と同じ体内時計方式だが、各グループが交互にゲームを行い、先に失敗してしまったグループが1stステージを逃げ切らなければならない。一方、もう片方のグループは1stステージは免除となる。1stステージを逃げ切った者と、1stステージを免除となったグループの者が2ndステージに進出できるという、「池袋」編にもあった2ステージ制となっている。
「エリア」も過去最大級の広さで、東京ドーム約13個分とかなりの広さとなっている。
1stステージ第1ミッションから「月村のお気に入り」というハンターヘリがハンター放出のために登場というスケールのでかさを見せる中、1stステージ第2ミッションでは、シードグループ(=1stステージを免除されたグループ)が賞金単価を選択。「賞金単価は100円のまま」を選ぶなら低リスクのミッションが、「賞金単価が200円にアップ」を選ぶなら高リスクのミッションが発動するというもの。
「ミッションが高リスクといっても、シードグループには関係ない」とばかりにシードグループは「賞金単価が200円にアップ」を選ぶが、もちろんそんなことはなく、発動したミッションは成功すれば「シードグループと交代できる」というもの。実はリスクというのはシードグループに対するものであり、1人クリアにつきシードグループの3人と交代できるというミッションであった。(賞金単価100円を選んでいれば1人クリアにつき1人のみと交代できるというミッションが発動していた。)
1stステージ第3ミッションでは「ラストミッション」編で放出された30体を遥かに超えるハンター100体が強制放出。
しかし、アルティメットプレイヤーの称号を狙う者ならばハンター100体にも立ち向かえるはず。冷凍銃が逃走者たちに与えられ、99体のハンターが冷凍された。
1stステージを逃げ切ったのは、荒川と
城田優だけ…と思いきや、実はもう1人、
澤部佑がいた。澤部は1stステージ残り20分頃、「セーフティボックス」と呼ばれる場所に入っていた。そこに入ったことにより、一時の安全が確保されたものの、このままでは一定時間後に扉が開いてハンターに確保されてしまう、ということだった。
2ndステージ最初のミッションは「セーフティボックス」に閉じ込められた澤部の救出、第2ミッションは復活ミッション。どちらも救出系ミッションであり、「逃走者がいればいるほどハンターの目が散る」「逃走者がいればいるほどミッションはクリアしやすい」という点では逃走者を救出するということはメリットになる。
しかし、今回はメリットばかりではない。「皆で逃走成功してアルティメットプレイヤーになりたい」と語る逃走者たちに告げられた事実。それは「アルティメットプレイヤー」の称号は「最後まで残ったたった1人のみしか獲得できない」ということである。つまり、他の逃走者を助けるということは敵を増やしてしまうということなのであった。
今回は残り時間がゼロになっても、逃走者が2人以上残っていればゲームは終わらずアルティメットステージに突入し、逃走者が1人になるまで時間無制限で逃げ続けなければならない。
しかし、最後の1人になることができれば「アルティメットプレイヤー」の称号と2ndステージ終了時点の賞金138万円を2倍した276万円を獲得できる。その事実を、復活ミッションが終わった後に逃走者は知る。他の逃走者を助けたことを後悔する者も。もちろんアルティメットプレイヤーが手にする276万円は当時過去最高額となる。
自首は残り時間が0になるまでであれば可能であるが、アルティメットステージに突入してからは不可能。城田優のみが自首し、アルティメットステージへの挑戦を棄権した。
アルティメットステージへの最後の関門・発信機起動回避ミッションを挟み、6人がアルティメットステージへ進出。
2人確保されるまで終わらないBMX通報部隊の通報。そして最後の試練として冷凍された99体のハンターが再起動。ハンター104体との小細工なしの真剣勝負となった。
荒川・
上地雄輔・ゴリの三つ巴の戦いの中、荒川、そしてゴリは逃げた先で大量ハンターに挟まれ確保。
最後まで生き残った上地がアルティメットプレイヤーの称号と276万円を獲得し、150分を超える逃走劇は幕を閉じた。
合計放出賞金も当時過去最高額となった。最終ハンター数ももちろん過去最多である。
この回を最後に逃走成功者と自首成立者が両方出るというのは、「サザエさんSP」編までなくなる。
余談だが、1stステージと2ndステージの最後の確保者はそれぞれ
鈴木奈々、鈴木拓であり、偶然にもどちらも「鈴木」姓である。
また、ゴリは「エピソード1」編と今回で2回も276万円獲得を目前で逃している。
ゲームデータ
放送日 |
2013年4月14日 |
プレイヤー人数 |
17人 |
ゲーム時間 |
120分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
144万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
南の島(浜比嘉島) |
概要
タイトルの正式名称は「新浦島太郎物語 ~玉手箱と乙姫の罠~」。
毎年恒例沖縄県での逃走中。今回のエリアは「南の島」こと「浜比嘉島」。離島での逃走中は今回が初(ただし、浜比嘉島は沖縄本島と橋で繋がっている)。新たなゲームマスター候補生を迎えた新シーズンの逃走中は島を丸ごと貸切るという大胆な回に。
島民たちの心の拠り所「浦島食堂」の一人息子・太郎がある日、島から都会に出てサラリーマンとなった亀山と島で出会う。それが島の開発と浦島食堂を巡る事態に…。
「古臭くても愛される街」か「開発して収入が増える街」か、「地元で働き街を支える」か「都会に夢を追い求め上京する」か。似たような状況も多い中で思わず涙してしまうほどのドラマは高瀬氏も「評判が良かった」と太鼓判。
一方、ゲームの方は「玉手箱」がキーに。「開けるまでメリットかデメリットか分からない」という玉手箱を開けるべきか否かという選択に多くの逃走者が揺れた。
目玉逃走者として戦闘中にも参戦した「野獣」こと
ボブ・サップが参戦。
復活した
岸本セシルが逃走成功。「復活して逃走成功を果たした」4人目の逃走者となった。
ゲームデータ
放送日 |
2013年9月29日 |
プレイヤー人数 |
18人 |
ゲーム時間 |
120分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
144万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
明治時代のとある街(北海道開拓の村) |
概要
今回のエリアは「北海道開拓の村」。北海道のエリアが使用されたのは今回が初である。
明治維新後を舞台に、未だに刀を置かない武士とそれを苦々しく思う武器商人、そして武士に憧れる少年を通じ、真の「守るもの」とは何かを問う。
一方、ゲームの方はゲーム開始時からプレイヤーに所持金として10銭が支給。ミッションは終始お金をかき集めなければクリアできないという形になっており、「どれだけ集まって1人当たりの負担を減らすか」「今使って目の前のミッションをクリアするか?取っておいて後に備えるか?」という選択も問われることに。また、エリア内では投資話も持ち掛けられ、上手く投資すれば所持金が何倍にもなって返ってくる。一見運任せに見えるが、実は歴史の知識があれば…。
目玉逃走者として「百獣の王を目指す男」こと
武井壮、北海道で絶大な人気を誇るTEAM NACSから
戸次重幸、「侍」繋がりで「侍戦隊シンケンジャー」に出演した
相葉裕樹が参戦。
ゲームデータ
放送日 |
2014年1月5日 |
プレイヤー人数 |
18人 |
ゲーム時間 |
130分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
156万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
平安の都(えさし藤原の郷) |
概要
3回目となるえさし藤原の郷での逃走中。
オープニングゲームはこれまでと同じ体内時計方式。これによって、えさし藤原の郷では鎖引き方式、サイコロ方式、体内時計方式と、3種類のOPゲームが全て行われたこととなった。
なお、この回を最後にオープニングゲームは一旦廃止され、一部の回でのみ行われるようになる。
平安時代を舞台に、タイムスリップしてしまった夫婦が困難を通して夫婦の「本当の愛」を確かめていく。
「沈黙の巨大迷宮」シリーズにも登場していた「ペア結成」ミッションが発令。「沈黙の巨大迷宮2」編と同様「男女でしか組めない」という条件の上、一旦ペア制ルールの告知がされた後、女性がピンチに陥るミッションを挟むことで男性陣のアピール合戦となる構図となっている。男女同人数だった「沈黙の巨大迷宮2」編と異なり、今回は18人中男性12人、女性6人と稀に見る偏りを見せており、奪い合いとアピールも熾烈に。大事なのは絆か、信頼か、誠実さか。
今回はペアベストを着ることによるデメリットはないが、その代わりにいきなり序盤でペアを結成できる訳ではなく、その前にアラーム解除ミッションが試練として立ちはだかる形となっている。
目玉逃走者として「今でしょ!」でお馴染み塾講師・
林修、そして同年春から「バイキング」MCを務める
坂上忍が参戦。
そして
眞鍋かをり・
的場浩司のゴールデンコンビが眞鍋の復活も経て揃って逃走成功。「沈黙の巨大迷宮2」編、「アルティメット」編からの3部作完結に相応しい堂々のラストに。
眞鍋は「復活して逃走成功を果たした」5人目の逃走者。そして的場は130分の逃走中をフルで逃げ切った初の逃走者に。やっぱこの2人は最強だ。
ゲームデータ
放送日 |
2014年4月6日 |
プレイヤー人数 |
20人(※) |
ゲーム時間 |
120分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
144万円 |
初期ハンター数 |
10体 |
エリア |
エリア01(美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ) |
概要
3回目となるエリア01での逃走中。
1年間に渡る「ゲームマスター候補生編」のクライマックス。ライバル企業のヘリオス社に拉致監禁された月村サトシの身が案じられる中、ヘリオス社のスパイである朱月サクが遂にゲームマスターに。そしてゲームを利用しハンター1号機を奪わんと企む…。
ゲームスタートから「スタート時のハンター数は10体、3人が確保されるまでこの状態は続く」というダイナミックな演出から始まり、さらに「逃走者の中にミッションを妨害する"ニセ逃走者"が潜んでいる」という衝撃の通達が。ニセ逃走者が誰かを見破らなければ逃走成功はおろかミッションクリアさえも困難となる戦いに逃走者同士の疑心暗鬼も頂点に。
逃走者は最初22人いるかのように見せかけられているが、ニセ逃走者2人が含まれているため、実際は20人である。
目玉逃走者としてEXILEから身体能力抜群の
関口メンディー、「角界のロボコップ」こと元・高見盛である
振分親方(現・東関親方)が参戦。
振り返ってみれば、
- ハンター10体でスタート
- ニセ逃走者あり
- ハンターゾーン登場
- 復活ミッションなし
…と、かなりの難関回。
そんな難関回であったが、それでも関口メンディーが逃走成功。エリア01初の逃走成功者であり、同時に(現時点で)唯一の逃走成功者でもある。
そしてハンター1号機と月村の行方は…。
ゲームデータ
放送日 |
2014年7月6日 |
プレイヤー人数 |
18人 |
ゲーム時間 |
130分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
78万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
白雪家が治める国(房総のむら) |
概要
4回目となる房総のむらでの逃走中。
衝撃の展開を見せた前回から新時代に入った逃走中。白雪家が治める国を舞台に国を乗っ取ろうとする悪女に白雪姫と仕える七人の侍たちが立ち向かう。
この回の衝撃的展開といえば序盤で手に入るアイテム。このアイテムを7人で持てば持っている間だけ賞金単価が1秒3000円にアップするというとんでもないアイテム。これまで通常でも最高1秒500円(パイロット版を除けば400円)だった逃走中に遂に4桁が登場した。わずかながらでも少しづつ賞金を積立、最終賞金は113万3800円となり、「パイロット版渋谷」編以来10年ぶり、そして2回目となる万単位ではない最終賞金となった。
しかし、ハンター7体中2体の放出阻止に失敗したり、復活ミッションに失敗したりと、ゲーム展開の方はこの時期にしてはかなり厳しい展開に。特に復活ミッションの失敗は賞金アップの人員が足りなくなるという点でも大きなビハインドに。復活ミッションに失敗したのは「お台場2」編のものを除けば唯一のケースである。
逃走者の方も
藤本敏史、
田中卓志、
濱口優といったベテラン勢が序盤に連続で確保されるという波乱の幕開け。
さらに、
久保田和靖の自首、そして
鈴木拓は史上初となる2回目の自首を達成。「自首王」の称号を手にするに至った。自首成立者が2人出たのは「日本昔話」編以来。
そして終盤では通報部隊が過去最多の
100体登場した。
復活ミッションを失敗したことや、2人ほぼ同時確保が2回もあったこと、自首成立者が2人も出たこともあり逃走者の減りが早く、
山本彩が最後の1人となった時点でまだ残り時間が10分以上残っているという事態に。当然逃走者が残り1人となった時点での残り時間は一度全滅した「信長と忍者の里」編を除けば今回が最も多い。
しかもまたミッションをクリアできておらず通報部隊100体が動いているという、視聴者にとっても「絶望」と言える状況。そんな中でもなんとかミッションはクリアしたものの耐え切れず最後は確保され11回目のGAME OVERに。
結果、賞金獲得者は自首した久保田と鈴木拓という中々渋い回となった。
ゲームデータ
放送日 |
2014年9月28日 |
プレイヤー人数 |
10人(現代エリア)+10人(江戸エリア) |
ゲーム時間 |
90分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
3体(現代エリア)、3体(江戸エリア) |
エリア |
現代エリア(iiasつくば)、江戸エリア(日光江戸村)(※) |
※離れた2箇所での同時開催、青チームは現代エリアで、赤チームは江戸エリアでゲームを行う。
概要
逃走中放送開始10周年を記念し、月村が密かに温めていた企画。なんと2つのエリアで同時にゲームを行うというものであり、青チームは現代エリアで、赤チームは江戸エリアで逃走する。
現代エリアは初の使用となるiiasつくば、江戸エリアは5回目の使用となる日光江戸村である。
最初は自エリアのみでのゲームのように見せかけられており、そのため逃走者も最初は自分達10人しかいないように見えている。
姿の見えない相手たちと共に協力しなければミッションをクリアすることができない。また、「江戸エリアの数百年後が現代エリアの場所」という仕組みとなっており、それを窺わせる演出やギミックも登場した。
流石にゲームマスターを臨時で引き継いだ青山シズカ1人では荷が重く、高月ハンゾウのサポートも加わりながら新たに如月カケルが招集され、Wゲームマスター体制で行われた。
なお、今回のゲームは復活ミッションがない。
必死の戦いを見せた
えなりかずきが逃走成功し賞金108万円を獲得。10周年記念ゲームもこれで終わり…かと思いきや…。
ゲームデータ
放送日 |
2014年10月5日 |
プレイヤー人数 |
10人(現代エリア)+10人(江戸エリア) |
ゲーム時間 |
本戦:90分 サドンデスステージ:無制限 |
初期賞金単価 |
- |
初期最終賞金 |
200万円(※1) |
初期ハンター数 |
3体(現代エリア)、3体(江戸エリア) |
エリア |
現代エリア(iiasつくば)、江戸エリア(日光江戸村)(※2) |
※1…勝利したチームのメンバー全員で山分けとなる。
※2…離れた2箇所での同時開催、青チームは現代エリアで、赤チームは江戸エリアでゲームを行う。
概要
10周年記念ゲームが90分ゲーム1回で終わるはずがない。今度は両エリアによる賞金山分けをかけた対抗戦。ゲーム終了時点で逃走者が多く残っているエリアのチームが勝利となる。勝利したチームはメンバー全員で200万円を山分けできる。残り時間が0になった時点で両エリアの逃走者数が同じであった場合はサドンデスステージに突入し、先に確保者が出たエリアが敗北となる。
通常は「個人戦」であり、時に利害関係の不一致でミッションに行く・行かないの判断もあるが、今回の敵は姿の見えない相手エリア。自エリアの逃走者と共に協力して相手を潰しにかからなければならない。もちろんミッションも「相手エリアにハンターを放出させる」「相手チーム1人を通報で確保させる」など自らの手で潰す消耗戦。
なお、前回逃走成功した
えなりかずきはこのチーム戦で勝利すれば前回獲得した賞金108万円が倍の216万円となり、もちろんチーム戦勝利賞金も獲得することができる。ただし、敗北してしまった場合は108万円は没収となってしまう。チーム戦を辞退(=不参加)することもでき、その場合はチームが敗北しても賞金は没収とならないが、勝利してもチーム戦勝利賞金は貰えない。
もちろん判断はえなり自身にゆだねられたが、不参加となれば現代エリアは9人スタートとなり不利になってしまうという他のメンバーのお願いもあり参加を決意した。
全員一致団結で動く現代エリアと、知将・オリエンタルラジオによる効率的作戦を取る江戸エリア。この行動の仕方の違いが明暗を分けた。
最後は現代エリア・
野々村真と江戸エリア・
小峠英二のタイマン勝負。強気に動き回る小峠に対し、疲労困憊で隠れるしかない野々村。先にハンターが見つけ静かにタッチしたのは野々村であり、これにより江戸エリアの勝利。江戸エリアの10人で賞金200万円を山分けした一方、個人戦で逃走成功したえなりは108万円を没収された。10周年記念ゲームのラストは静かで切ない終わり方だった。
ゲームデータ
放送日 |
2015年3月15日 |
プレイヤー人数 |
20人 |
ゲーム時間 |
120分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
144万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
エリア01(美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ) |
概要
この回では体内時計方式の
オープニングゲームが行われた。ただし、これまでのものとルールが異なっている。
4回目となるエリア01での逃走中。
「次の10年」へと突入した新たな逃走中のスタート。そんな今回は、これまでのエリア01での回にあったようなストーリーがない「シンプルギミック回」。今回は様々な形で逃走者の「欲望」が試される。
様々な方法で網鉄砲が手に入るが失敗すれば確保の危険に遭いかねないチャレンジがある。そして今回一番のヤマはタイトルにもある「誘惑の扉」。この扉に入れば5分間ハンターに確保されることはないが、その代わり入らなかった逃走者に+10体のハンターが襲い掛かるというもの。いくら「個人戦」とはいえ明らかに「仲間を売る」という道徳を揺さぶられる仕掛けとなっている。
目玉逃走者として当時広島カープ所属、沢村賞投手である
前田健太、そして初の小学生逃走者として最年少参戦者記録を更新することとなった
本田望結が参戦。
最後の1人となった前田が残り11秒で確保されて逃走者は全滅してしまい12回目のGAME OVER。賞金獲得者は自首した
Amiのみとなった。
残り11秒での確保は現在でも最もゲーム終了に近い残り時間での確保である(後にタイ記録も1回出ている)。
これによって、エリア01が舞台の逃走中は4回中3回がGAME OVERとなり、GAME OVER率はなんと75%となった。
ゲームデータ
概要
約7年ぶりとなるお台場での逃走中。また、この回で初めてダイバーシティ東京が使われている。今回はエリアは全て正式名称で登場している。
正式タイトルは「~めちゃ×2本気で逃ゲてるッ!~」。タイトル通り当時のフジテレビ看板番組、逃走中も度々お世話になった「めちゃ×2イケてるッ!」とのコラボ回。
翌週にFNS27時間テレビ「めちゃ×2ピンチってるッ!」を控え、ナインティナイン(
岡村隆史・
矢部浩之)、よゐこ(
濱口優・
有野晋哉)、オアシズ(
大久保佳代子・
光浦靖子)、
鈴木紗理奈、
雛形あきこ、
武田真治、
白鳥久美子(たんぽぽ)、ジャルジャル(
後藤淳平・
福徳秀介)、
重盛さと美、
三中元克と当時のめちゃイケレギュラーメンバーから14人(極楽とんぼ(山本圭壱・加藤浩次)、敦士、
川村エミコ(たんぽぽ)は不参加)に8人の「めちゃめちゃイケてる芸能人」が参戦。
特にナインティナインの2人はゲスト出演、ましてやレギュラー番組以外では体を張る番組にほぼ出ないこともあり貴重な参戦。
ゲーム内にはめちゃイケでお馴染みの江頭2:50、故・エスパー伊東、当時のめちゃイケCPであるカガリP(明松功)も登場した。
序盤からお台場名物「100体ハンター」も登場し、今回は
本間朋晃と白鳥久美子が犠牲に。終盤には100体のダミーハンターの中に2体の本物のハンターが紛れ込んだ
ハンターゾーンも登場した。
男女の強さがはっきりと出た回でもあり、めちゃイケ女子メンバー6人(鈴木・光浦・白鳥・雛形・大久保・重盛)はゲーム折り返し地点に到達する前に早くも全滅。しかも、白鳥・雛形・大久保・重盛の4人は約10分の間に立て続けに確保された。
一方、この回で逃走成功した
おのののかは岡村や濱口など網鉄砲を獲得した逃走者を盾にした形で逃走成功したために炎上する事態に。これには盾にされた岡村もラジオで言及しおのをフォローすることとなってしまった。
また、この回を最後に未来ドラマは約5年間も止まってしまうこととなる。
ゲームデータ
放送日 |
2015年11月29日 |
プレイヤー人数 |
20人 |
ゲーム時間 |
140分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
168万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
江戸の町(房総のむら) |
概要
タイトルの正式名称は「~大江戸ヒーローズ 偉人達と駆け抜けろ~」。この回のみ日曜単発特番枠「日曜ファミリア」にて放送。
ゲーム時間は逃走中においては初の140分で、当時過去最長。
5回目となる房総のむらでの逃走中。
この回の大きな特色は「サイコロ場」。サイコロの6面の内1面だけが「当たり」であり、誰かがサイコロを振って当たりの面を出せばその人が網鉄砲を獲得。しかし、それ以外はミッションタイトルとなっており、その面を出せば対応するミッションが発動してしまう、というものである。
ミッションはこれ以外で発動することがない。つまり、今回は逃走者の行動次第ではミッションは発動しない。
ミッションには織田信長・
豊臣秀吉・
徳川家康の三英傑から石川五右衛門、ペリー、水戸黄門、坂本龍馬と新選組と、戦国時代から幕末まで江戸を彩った偉人たちが登場する。
ミッションは殆どが「ハンター1体放出阻止」であり、失敗すれば逃走成功は困難になっていく。もちろん振った逃走者がミッションに参加する義務もなければ失敗の代償は全員が等しく背負うことになるので「自分はサイコロを振るだけ振ってミッションは完全に人任せ」なんてこともできてしまう。しかし、中には復活ミッションなど逃走者にとってメリットとなるミッションもある。何より「サイコロを振らなければミッションが発動することがない」ため、安全に、そしてシンプルにハンターと勝負したい人にとっては目先の欲にくらんでサイコロを振って欲しくない所。
なお、実際に発動したミッションは復活ミッションを除いて全て「ハンター1体放出阻止」となっており単調。他のミッションもあったのかどうかは不明だが、賞金関連物(賞金単価変動)などもあって良かったのではなかろうか。特に残り5分で大量ハンターならまだしもハンター1体が放出されても…。
確保されたものの見事な英語力で復活、自首の誘惑を振り切り最後まで諦めなかった
杉村太蔵が逃走成功。「復活して逃走成功を果たした」6人目の逃走者となった。
また、「時空を超える決戦」で導入された「データ放送でのゲーム予想」が本格的にスタート。「ゲーム時間〇分or放送時間〇時〇〇分までに生き残っている逃走者を当てる」という形式であり、当てれば当てるほど逃走中オフィシャルグッズが当たる確率が上がる。また、データ放送では逃走者の自己評価や意気込みも見ることができ、より逃走中を深く楽しむことができる。
ちなみに本放送では何の前振りも無くいきなりゲームがスタートする形となっているが、実際は体内時計方式のオープニングゲームが行われており、2016年3月に発売されたDVDの特典映像「計測中」にて初公開となった。体内時計方式の
オープニングゲームは今回が最後である。
また、この回を以て新作DVDも発売が終了した。
ゲームデータ
放送日 |
2016年10月9日 |
プレイヤー人数 |
16人 |
ゲーム時間 |
100分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
60万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
横浜・八景島シーパラダイス |
概要
前回の逃走中から放送間隔が10か月以上も空いており、ゲーム時間も120分や130分が主流だったのがこの回からしばらく90分や100分が主流となる。なお、ゲーム時間100分は逃走中においては初。
タイトルの正式名称は「どうぶつ島を攻略せよ!」。「どうぶつ島」のタイトル通り、様々な動物に関する知識と触れ合いが逃走成功への鍵を握る。
この回から「ハンターと進撃の恐竜」編までの5回は、全て逃走者数が16人である。
初の八景島シーパラダイスでの逃走中ながら久しぶりにかなりの土砂降りの中での開催。遊園地での逃走中は5年以上ぶりである。「江戸」編から「大江戸ヒーローズ」編まではエリアの名称は架空のものが多かったが、この回以降はエリアの名称は正式のものが殆どとなる。
そしてこの回ではこれまで3回行われた「ペアベストルール」を発展させた形となっており、ゲーム開始時点で既に8組のペアリングがされており、ペアの内どちらか1人が賞金を獲得すれば両者賞金獲得となる。ペアリングは「普段から仲の良いペア」から「明らかにデコボコなコンビ」まで様々。さらにペアの内片方はゲーム開始時点で牢獄に閉じ込められており、第1ミッションをクリアできないと即ハンターに確保されてしまう。
終盤には「押してペアを解消すれば逃走成功時の賞金が2倍になるボタン」が登場したが、ボタンを押した者はいなかった。最終賞金が60万円なのは「お台場」編(初回)以来。
そしてこの回から遂にジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)現役所属メンバーの参戦が解禁。A.B.C-Zから
塚田僚一・
橋本良亮が参戦した。
目玉逃走者として同年開催のリオ五輪メダリストである
水谷隼が参戦。その他にもマシンガントーク俳優・
柳沢慎吾、Every Little Thingから
伊藤一朗など、中々渋めなキャスティングが多い一方、逃走中経験者は常連勢の
澤部佑・
千秋、前回「大江戸ヒーローズ」で炎上した
村本大輔と、かなり少な目であるという異色回。
一方、この回からしばらく逃走中の放送頻度が低下気味となり、1年に1・2回の放送に。2016年は5月に戦闘中の放送があったものの、翌2017年に至っては逃走中1回のみ。ジャニーズ解禁やアニメコラボといった様々な方針に対しDVDの発売終了などの旧来ファンを切り捨てるともとられかねない舵の切り方に当時は厳しい声も上がっていた。
ゲームデータ
放送日 |
2017年8月6日 |
プレイヤー人数 |
16人 |
ゲーム時間 |
90分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
4体 |
エリア |
本戦:お台場(パレットタウン) 復活ゲーム:お台場(ダイバーシティ東京) |
概要
初のアニメコラボ回。フジテレビの看板アニメ「ONE PIECE」とのコラボ逃走中。
約9年ぶりにパレットタウンが使用された。お台場のゲームでは初めて
エリア関連ミッションが登場しなかった。
逃走者は男性8人、女性8人と男女同数になっており、逃走中において男女同人数なのは5回目である。アラーム解除ミッションにて、男性の持つカードで女性のアラームが、女性の持つカードで男性のアラームが解除できるという仕組みになっているからだと思われる。
「シリアスな逃走中」に有名コンテンツが絡むことにより「ゲームの世界観や緊張感が崩れてしまうのでは」という懸念もあったが、それを吹き飛ばす親和性を見せ、ミッションは麦わらの一味の名前を答えるミッションや、悪魔の実を使った基礎知識的ミッションから始まり、復活ミッションはダイバーシティを丸ごと使った「インベルダウン編」を彷彿とさせる難関ミッション、そして最終ミッションはアラバスタ編の名シーンを取り入れ、本物のルフィたちも登場するという豪華な内容。
その一方で復活ミッションを除き全ミッションで失敗が出るなど、逃走中のシビア感は損なわれておらずかなりの厳しさを見せた。
最終ミッションではお台場名物「大量ハンター」として50体のハンターも登場。
目玉逃走者は霊長類最強女子・
吉田沙保里、直後放送のドラマ「警視庁いきもの係」の宣伝も兼ねた
橋本環奈、千鳥(
大悟・
ノブ)とかなり豪華。一方、前回以上に逃走中経験者が少なく、ブランクのある
春日俊彰と前回に続いて連戦の
藤田ニコルしかいない常連勢ゼロという回に。
ゲームデータ
放送日 |
2018年1月6日 |
プレイヤー人数 |
16人 |
ゲーム時間 |
オープニングゲーム:10分 本戦:100分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
120万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
横浜中華街 |
概要
9年ぶり、そして2回目となる横浜中華街での逃走中。
貸切った島や
お台場を除けば、市街地での逃走中は「沖縄」編以来7年以上ぶりである。
「横浜中華街」編では横浜中華街の外にまでエリアが広がっており、そこそこ広いエリアだったが、今回のエリアはほぼ横浜中華街に限定されているため、「横浜中華街」編のエリアの約5分の2である東京ドーム約2個分の広さであり、平面型で建物もほぼ進入不可であることを考えるとかなり狭い。
今回は世界中にファンを持つ「ドラゴンボール」とのコラボ回。街中にはドラゴンボールのコスプレイヤーも多数おり撮影会をしている。また、ミッションをクリアするとドラゴンボールを獲得でき、7つ集めると願い事を叶えてくれる。途中からはフリーザからも「集めて欲しい」と言われるが…。
ハンター追加を阻止するオープニングゲーム、賞金単価アップを賭けた「ぶっとび写真撮影」以外はセンサーアラーム解除ミッション、コスプレイヤー通報部隊停止ミッション、そして通報ヘリ停止ミッションと、全て通報系という異色の構成。エリアが狭いためか、オープニングゲームを除けばハンターが増える可能性のあるミッションはない。
目玉逃走者として遂にYouTuberから
HIKAKINが参戦。YouTuberの肩書と、その肩書を持つプレイヤーの初登場であり、逃走中にも新たな風が吹くことを予感させた。また、SMILE-UP.勢からはKis-My-Ft2から
宮田俊哉、timeleszから
松島聡(当時Sexy Zone)、WEST.から
神山智洋(当時ジャニーズWEST)と3人が参戦。
逃走中経験者はどちらも2回目の参戦となる
岡田結実と
小宮浩信のみ。
同じ横浜中華街がエリアの「横浜中華街」編では3人の逃走成功者と2人の自首成立者を出したが、今回はスタートの時点でエリアがかなり狭く、終盤ではさらに狭くなったこともあってか、逃走成功者も自首成立者も出ず、最後に残った
サンシャイン池崎も一瞬の油断で確保され「イェーイ!」とはならず。13回目のGAME OVERとなった。
一方、宮田の後輩に対する言動が誤解され炎上してしまい、ライブツアーやラジオで本人が「精神的に参っている」と反省したり、日が昇るのが遅い冬場の逃走中においてオープニングゲーム+本戦+復活ゲームというストップ時間の多い長めの構成もあってか、ゲーム終盤には視聴者に明かされない形でエリア縮小が発生し、それに伴う「疑惑のシーン」が生まれてしまったりなど、「視聴者への誠実さを欠いている」と指摘されるなど何かと曰く付きの回に。
逃走中in目利き王
ゲームデータ
放送日 |
2018年4月2日 |
プレイヤー人数 |
6人 |
ゲーム時間 |
30分 |
初期賞金単価 |
-(※) |
初期最終賞金 |
-(※) |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
FCGビル |
※賞金の代わりにポイントが上昇していく。
概要
春ドラマ&SPドラマ&新バラエティ出演者が集う「FNS番組対抗オールスター春の祭典 目利き王決定戦」内にで番組を飛び出し初のエキシビションマッチとして開催。「ボーナスステージ」という位置づけであり、フジテレビ社屋内をハンターから逃げる。通常回と違い1分逃走につき10ポイントが加算、確保されても失われず、逃走成功すれば300ポイント獲得となる。
途中にはもちろんミッションも発令。「目利き王」にちなみ幼少期の写真からスタジオに行く誰かを連れていき手形を認証させるというミッションであり、本来なら点数による利害関係が絡むはずだがミッションに快く協力し、特に「エリア内の登場人物はハンターの事を知らない」中で、連れて来られた坂口健太郎がハンターに気づき一緒にいた
小峠英二に伝えるなどエキシビションでしか見られない光景も。
逃走者には助っ人として逃走成功経験者の
田中卓志・小峠に加え、初参戦の
竹内まなぶ。そしてドラマ俳優陣からは
小日向文世・
遠藤憲一・
池田鉄洋が参戦。特にコワモテ演技で知られる遠藤がビビりまくり横から丸見えの所に隠れたり、ミッションでドタバタするなどドラマでは見られない光景も。そして小日向は当該回最年長ながらミッションにも果敢に挑み、最後はベテラン・田中との勝負に僅差ではあるが勝利しラストプレイヤーとなるなど大健闘を見せた。
ゲームデータ
放送日 |
2018年9月2日 |
プレイヤー人数 |
16人 |
ゲーム時間 |
100分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
60万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
上野アメ横 |
概要
約9年ぶり、そして2回目となる上野での逃走中。
「上野」編ではかなり広いエリアだったが、今回のエリアはほぼアメ横に限定されているため、「上野」編のエリアの約7分の2である東京ドーム約2個分の広さであり、前回「横浜中華街大決戦」編とほぼ同等の広さ。前回と同じく平面型で建物もほぼ進入不可であることを考えると今回もやはりかなり狭い。
序盤のカギは「
身代わりスイッチ」。手に入れた逃走者は他の逃走者の名前を書き、自分がハンターに追われ、ピンチの際にボタンを押せば名前を書かれた逃走者に全てのハンターが向かい始め、押した本人は助かるが代わりにその逃走者が犠牲になるという恐ろしいアイテム。これを手に入れた
久保田かずのぶによって一気に「
爆弾のスイッチ」として他の逃走者を支配する独裁者状態に。
そしてスイッチを使ったことにより封印されていた妖怪が復活。上野の街に化け狸・死神・お化けパンダが現れてしまった。
死神って妖怪なのか?
復活ミッションも恐ろしいもので、「確保者が生き残っている逃走者に電話をかけて交渉し、シャッターの中にある復活カードを取ってきて貰えれば復活できるが、実は一部のシャッターにはハンターもいて確保の危険性がある」というもの。
妖怪も怖いが「身代わりスイッチ」やこの復活ミッションなど、妖怪以上に人間の方が怖いということを思い知らされる回。
目玉逃走者として前回も参戦していた
HIKAKIN・
松島聡・
宮田俊哉、AKB48世界選抜総選挙第2位の
須田亜香里、ゴールデンボンバーから
鬼龍院翔とTBS「SASUKE」などで身体能力を見せる
樽美酒研二が参戦。
また、
高橋茂雄は約7年ぶりの逃走中参戦(戦闘中を含めれば約4年ぶりの参戦)。この回以降、殆どの回にブランクの長い逃走者が参戦するようになり、半ば定番となっている。
最終ミッション(ハンター5体放出阻止)に成功したにもかかわらず、逃走者は全滅してしまいGAME OVER。賞金獲得者は自首した
木下ほうかのみとなった。
また、この回から番組のラスト6分はローカルパートとなり一部の局のみ放送される形に。確保者に対する「お小遣いボーナスチャレンジ」が行われるようになり、確保者もわずかながらボーナスが貰えるようになった。
ゲームデータ
放送日 |
2019年1月5日 |
プレイヤー人数 |
16人 |
ゲーム時間 |
100分 |
初期賞金単価 |
100円 |
初期最終賞金 |
60万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
大学キャンパス(大正大学) |
概要
約12年ぶり、そして2回目となる大学キャンパスでの逃走中。エリア紹介の際は今回も「大学キャンパス」と紹介されており、大学名は直接出されていない。
大学で研究をしていた恐竜が脱走し、エキストラや逃走者たちに襲い掛かる。
本戦において平成最後の逃走中。
初参戦者多め回が続いた中で、この回では逃走中初参戦者より逃走中経験者の方が多い。カムバック枠として
東国原英夫や芸能界にもカムバックした
若槻千夏が参戦している。
エリアの広さは
東京ドーム約1個分と過去最小で、これまでの逃走中とはまた違う難しさが。しかし、平面型で建物もほぼ進入不可だった前回や前々回と異なり、今回は教室棟など建物内が進入可能であり、フロアも複数使用可能という立体的な構造となっており、そのエリア特性を上手く利用して逃げるのがコツである。とはいえそれでも狭いためか、
樽美酒研二がエリアにいる3体のハンター全てに一度に遭遇し、復活してたったの2分程度で確保されるという事態が起きた。これにより、復活者の復活後逃走時間は当時過去最少を記録した。
賞金単価変動ミッションはレバーを上げれば上がったレバー1個につき賞金単価が100円アップするが、代わりにハンター1体が追加されるというもの。これまでと違い「制限時間内であればレバーの上げ下げは自由」となり、賞金のために上げるか、「エリアが狭いため1体増えるだけでも厳しいから」と安全を取るかの熾烈な争いが繰り広げられた。
結局賞金単価は変動なしとなったため、賞金単価は終始1秒100円。賞金単価選択ミッションで賞金が変動しなかったのは今回が初である。
復活ミッションでは「めちゃ逃ゲ」編以来3年半ぶりとなる
ハンターゾーンが登場。今までのハンターゾーンよりも狭いため、非常に難易度が高い。
全てのミッションに参加&貢献し、ハンターゾーンで2体のハンターに見つかるも復活カードを獲得して生還し、さらにエリアのハンター3体全てに遭遇するが全て振り切った
髙橋海人が逃走成功。前々回・前回の2回連続GAME OVERと放送頻度の低さもあり、1年5か月ぶりに出た逃走成功者となった。同時に
平成最後の逃走成功者となった。
ちなみに当初のタイトルは「恐竜教室」と楳図かずおの漫画「漂流教室」っぽい感じだったが最終的に「ハンターと進撃の恐竜」に。それでも「進撃の巨人」っぽいんだけれども。
逃走中in目利き王2
ゲームデータ
放送日 |
2019年4月1日 |
プレイヤー人数 |
6人 |
ゲーム時間 |
- |
初期賞金単価 |
- |
初期最終賞金 |
- |
初期ハンター数 |
- |
エリア |
FCGビル |
概要
「FNS番組対抗オールスター春 目利き王決定戦」で2回目の開催。さらに今回は生放送となり、エキシビションとはいえ史上初の生放送での逃走中に。
全長70mのフジテレビ24階が舞台。ルールはハンター20体の前に宝箱が設置されており、その宝箱を隣にある鍵を使って南京錠を開け、中にあるポイントが書かれたカードを持って生還できればポイント獲得。ただし、鍵を触ってから5カウント後にハンター20体が放出され確保されれば失格。ポイントは50P・30P・20P・10P・5Pと5m刻みで設置されており、特に50Pのカードはゲートから65m・ハンターから5mというプレッシャーの中でクリアしなければならない。
ルールの通り、現在ではお馴染みの方式のパイロット版。この時は南京錠だが、簡単なようで意外にプレッシャーが手を震わせる。
逃走中inオールスター秋の祭典
ゲームデータ
放送日 |
2019年10月3日 |
プレイヤー人数 |
5人 |
ゲーム時間 |
- |
初期賞金単価 |
- |
初期最終賞金 |
- |
初期ハンター数 |
- |
エリア |
FCGビル |
概要
「FNSオールスター秋の祭典 新ドラマ対抗生クイズバトル! メジャーランド」内で放送。前回に引き続き生放送でのエキシビション。
距離は変わらないものの、ポイントが50P・40P・30P・20P・10Pに。そして宝箱横のシールをめくると出てくる暗証番号でダイヤルロックを解除するという現在の形式が確立された。
粗品・
斎藤司の芸人勢が気を吐く一方、大幅ビハインドに文句を言う
浜野謙太、挑戦する前からプレッシャーで顔が真っ白の
大谷亮平、チームで立てた作戦を無視した
深川麻衣と俳優陣はボロボロ。
また、このルールを使い一般逃走者の枠を賭けた予選会も行われた。詳細は
逃走中15周年記念にて。
ゲームデータ
放送日 |
2019年11月23日 |
プレイヤー人数 |
17人 |
ゲーム時間 |
90分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
東京ソラマチ |
概要
逃走中放送開始15周年を記念し、日本一の電波塔・東京スカイツリーのたもとにある東京ソラマチでの逃走中。そして本戦において令和最初の逃走中。
そしてこの回はアニメ放送開始50周年を迎えた「サザエさん」とのコラボ回。ミッションも「波平と海平の見分け方」「サザエさん恒例のじゃんけん」「はぐれたタラちゃんのもとへ磯野家を集める」がテーマとなっている。
今回は賞金単価が最初から1秒200円でスタートしている上、賞金単価アップミッションもある。しかも、賞金単価のアップ上限はない。「1秒200円スタート、かつ賞金アップ上限なし」というのは今回が初で、同時に(現時点で)唯一のケースでもある。
このミッションにより、賞金単価は「エピソード1」編以来となる400円となった。
注目ポイントとして
山内健司が復活後に自首を成立。「復活して自首成立を果たした」最初の逃走者である。「大江戸ヒーローズ」の杉村太蔵など「復活からの自首」をやろうとした人は度々いたが、ついに現れた。
また、彼はゲーム序盤に2番目に確保されているため逃走時間は短く、30分にも満たない。それに対し、賞金単価200円スタート&賞金単価アップもあり獲得賞金は100万円を超えているため、逃走時間に対する獲得賞金がかなり高くなっている。
最終ミッション(ハンター20体放出阻止)は失敗となり、最終ハンター数は「沈黙の巨大迷宮」編の10体、「池袋」編の13体、「日本昔話」編の14体を遥かに超える
24体となった。特殊ルールのある「アルティメット」編を除けば当時過去最多の最終ハンター数である。
賞金単価アップにより最終賞金が「大江戸ヒーローズ」編以来に150万円を超えた上、自首成立者も既に出ていたこともあり、今回はGAME OVER…と思いきや、それでも一般参加者・
古橋法生が逃走成功。後に今回の24体より多い最終ハンター数も記録されているが、いずれの回も逃走成功者は出ていない。この2つ後(エキシビションを除く)の回である「真夏のハンターランド」編でも最終ハンター数は24体を記録しているが、あちらはハンターが24体となっていた時間は5分だったのに対し、こちらは10分。最早別格の凄さを持つ逃走成功者。
しかも、初の一般人逃走者募集回における
初の一般人の逃走成功者、
令和最初の逃走成功者でもあり、まさに大記録。ハンター24体との激闘を経ての決着はまさに「逃走中15周年」に相応しいラストに。
また、逃走成功者と自首成立者が両方出たのは、「アルティメット」編以来である。
「お小遣いボーナスチャレンジ」も含めた放出賞金は262万9800円であり、前回「ハンターと進撃の恐竜」編の4倍以上である。放出賞金が250万円以上なのは「奥様はかぐや姫」編以来である。
まとめると
- 「エピソード1」編以来となる賞金単価400円登場
- どんぐりが同一ゲームの本戦・復活ゲームの両方で1落ち
- 初の復活者自首成立
- 特殊ルールのない回における当時過去最多の最終ハンター数(24体)記録
- 初の一般人逃走者募集回にして、初の一般人逃走成功
- 「アルティメット」編以来に逃走成功者と自首成立者が両方出た
- 放出賞金250万円超え
…という、多くの記録を残した回である。
なお、この回は2つのミッションに失敗しており、この回以降もほぼ毎回のようにミッション失敗がある。この回から逃走中の難易度が上昇しているような感じがする。
ゲームデータ
放送日 |
2020年1月5日 |
プレイヤー人数 |
18人 |
ゲーム時間 |
90分 |
初期賞金単価 |
200円 |
初期最終賞金 |
108万円 |
初期ハンター数 |
3体 |
エリア |
アーバンドック ららぽーと豊洲 |
概要
初のららぽーとでのゲーム。正式タイトルは「ONE TEAM VS 新型ハンター」。
3ミッション全て
ハンターゾーンでの新型ハンターとの対決という、かなり尖った構成となっている。数の暴力(+視認性の低さ)が売りのキッズハンター、男性以外の逃走者のみ対決できるレディースハンター、そして障害物を軽々と乗り越えるパルクールハンターが登場。もちろんハンターゾーンで確保されれば失格となるが、ミッションをクリアするためには誰かが身を挺して挑まなければならない、まさに逃走者一丸となって逃走成功を目指すという異色回。
まあ、前回のハンター24体からの逃走成功を見ちゃうと全て完全失敗しても16体だし、頑張れば逃走成功は不可能ではない気もしちゃうが…。
どのミッションも難関であるが、特にキッズハンターは見た目以上に意外な強敵。キッズハンターゾーンでは生還者が誰1人出なかった。
復活ミッションのレディースハンターゾーンも、ハンターゾーンで確保された逃走者や復活した逃走者のステータスを度外視して人数の増減だけを見れば、2人確保で1人復活は割に合わない気がする。
いずれのハンターゾーンでも確保者が2人ずつ出ており、ハンターゾーンだけで6人も確保されている。
やっぱり行かないでハンター放出を受け入れた方が無難なんじゃ…?
目玉逃走者として2019年のラグビーワールドカップで盛り上げた
福岡堅樹が参戦。また、
村山輝星はこれまでの最年少参戦記録をさらに下回る9歳での参戦となった。
カムバック枠として
DAIGOや
和田正人が参戦している(DAIGOは戦闘中を過去に経験しているが、逃走中は初参戦である)。
ちなみにこの回では
西畑大吾も参戦しており「だいご」が2人参戦。
DaiGo(メンタリスト)や千鳥・
大悟など何故か参戦数が多い。
逃走中4回目の参戦で今回最多参戦、初参戦から2年にして早くもベテランと呼ばれ始めた
HIKAKINがまさかの1落ちという大波乱の中、逃走成功したのは
昴生。
そしてこの回で逃走成功した昴生は1年3か月後に1落ちし、1落ちしたHIKAKINは2年後に逃走成功。そしてこの回のレディースハンターゾーンで確保された
藤田ニコル・
朝日奈央はそれぞれ約2年前、約2年後の逃走成功者と、何かと特別な運命を感じる回。
そしてこれまで「2時間放送枠用ゲーム時間」だった90分ゲームはその後の「3時間がデフォルト、場合によってはそれ以上」という放送時間の長大化により行われなくなる。
逃走中in春の祭典2020
ゲームデータ
放送日 |
2020年3月28日 |
プレイヤー人数 |
5人 |
ゲーム時間 |
- |
初期賞金単価 |
- |
初期最終賞金 |
- |
初期ハンター数 |
- |
エリア |
FCGビル |
概要
「豪華俳優が本気で食べたいグルメ争奪戦!FNS春の祭典2020」内で放送。今回は録画放送かつ、事前に収録された映像をスタジオの出演者が見る形となっている。
ルールはこれまでのエキシビションと同様。ただし、今回は一発勝負で一番点数が高かったチームが差し入れ「ミルクフランス100人分」の獲得権を得る形となっている。確実に成功して後続がつぶれるのを待つか、大勝負に勝って後続にプレッシャーをかけるかも焦点に。しかし、成功率はかなり低く結局
中村俊介1人のみの成功に。
また、ドラマ「アンサング・シンデレラ」チームは当初は俳優の清原翔が参戦予定だったものの、肩の炎症によりドクターストップ。そこで急遽現場にいたドラマプロデューサーの
野田悠介が代打で参戦することとなるハプニングも。
最終更新:2025年04月18日 15:07