ここでは各回のエリア内ドラマのストーリー(禁断の恋と財宝村まで)をまとめております。
なお、ほぼ個別エピソードの「江戸」「日本昔話」については除外。「エピソード1」「狙われたハンター」など未来ドラマがメインとなる回は
未来ドラマの歴史を参照。
王国
舞台は15世紀の中世。海に囲まれた「ドムトールン王国」ではトールン国王が国を治め、貴族・商人・農民が暮らしていた。
しかし、重い税金を強いる国王に民衆の不満が爆発し反乱を決意。グリーンタウン・イエロータウン・ホワイトタウンの境界にバリケードを設置し封鎖していた。
その頃、王の塔ではそんな民衆の不満をものともしないトールン国王とビショップ大臣が。ビショップ大臣からの報告に「愚民どもめ。わしに楯突くとは7光年早いわ。」とチェスで遊びながら民衆の訴えに耳を貸さず。さらに「もっと税金を増やし陛下の恐ろしさを味合わせるべき。」と進言するビショップ大臣の提案を飲もうとするトールン国王だが、ローズ姫が「獲りすぎた税金を少し返すべき」と阻止。「我が姫の頼みとあらば仕方がないのう」とローズ姫に甘いトールン国王はビショップ大臣の案を却下し税金の返還を指示。その言葉にビショップ大臣は苦い顔を見せる…
(エリア解放ミッション発令)
逃走者の手によって税金が返却され封鎖が解除された王国。
が、今度は感染すると死に至る流行り病が蔓延。王の塔にも広がりついにローズ姫が倒れてしまう。
ローズ姫の容態を心配し兵士たちに薬草を取ってくるよう命令。一番足の速い兵士ポーンが向かう事に。
(賞金単価減額ミッション発令)
戻らぬ姫の容態に心配するトールン国王。その頃、ようやく広場にたどり着き兵士ポーンが薬草を購入。が、
庄司智春が薬草を届けたおかげで兵士ポーンよりも早く薬草を入手。ローズ姫の病も治りトールン国王も一安心。遅れて兵士ポーンも戻ってきたが、ローズ姫の無事に笑顔を見せる。
が、今度は王国に海賊船が接近。望遠鏡でその様子を見たトールン国王がビショップ大臣に対応を迫ると「陛下は早くお逃げください。ここは私が。」と身を案じ、トールン国王は兵士と共に逃げる準備に入る。
海賊たちは上陸後町の財宝を略奪。そしてフードを被った謎の男に導かれ、王国の宝が眠る財宝の館へと向かう。
(新エリア移動ミッション発令)
住民たちが海賊に襲われパニックとなり、ついに海賊が財宝の館に到着。それと共にハンター55体が放出される。
一方、王国の住民たちは1分だけ架かる跳ね橋から新エリアへ避難。トールン国王も馬車に乗って避難する。
財宝に喜ぶ海賊たちを銃声一発で黙らせる謎の男。その正体はビショップ大臣だった。ビショップ大臣は海賊と手を組み国を乗っ取ろうとしていたのだった。
「これで私がこの国の国王だ!」
城を乗っ取られ意気消沈のトールン国王。しかし、ローズ姫は自ら武器を取り反撃を進言。武器庫を解放し兵士たちが海賊討伐に向けて動く。
(ハンター凍結ミッション発令)
運河で兵士と海賊の激しい戦いが繰り広げられる中で銃声が。近くには銃を構えるビショップ大臣がいた。兵士ポーンとビショップ大臣が対峙する中で引き金が動くが…
国王と住民たちが避難する宮殿。野戦病院としてローズ姫も手当てを手伝う中、兵士たちは傷つきながらも勝利を収め帰還。その姿に笑顔を見せるローズ姫と涙を見せるトールン国王。一方、大臣と海賊たちは木に縛り付けられて拘束され晒し物に。
こうして王国に平和が戻った。しかし、王国がどうなったかは史実に残されていない…
沖縄
第2回沖縄国際映画祭で沸く沖縄の中、RFM放送によるニュース番組「NEWSちゃんぷる~」が放送。その中のニュースで、宜野湾沖で見つかった「黄金のシーサー」の一般公開が開始したと報じられる。海底から引き揚げられたものであり、琉球王朝の定説を覆す歴史的大発見と言われる。
黄金のシーサーを一目見ようと博物館にはお客さんが大勢来場。その人出に館長も「ご満悦」。一方、黄金のシーサーを守る警備員は近づく来場者を制するもやや眠たげ。が、その光景を手首に「ハブ」のタトゥーが彫られた男が見ていた…
(ハンター放出阻止ミッション発令)
ハンター放出阻止ミッションの為に
金田哲が博物館に入り、警備員の制止を振り切り黄金のシーサーの背後に刻まれた番号を確認。その様子を男は観察する。
ハンター放出も阻止され、再び賑わいを見せる博物館。「こんなに人が集まるのは開館以来」とウキウキの館長だが、突如停電。電気が復旧した時には既に黄金のシーサーの姿は無く、台座には「黄金のシーサーはいただいた。」とハブのイラストが描かれた「怪盗スネーク」からの犯行声明文が。その事態に館長は卒倒。
「NEWSちゃんぷる~」のキャスターも速報に「マジ~!?」と素で驚く中、監視カメラに映っていた金田を不審な人物ではないかと特定。一方、街頭ビジョンでニュースを見る怪盗スネーク。傍らのバッグには黄金のシーサーが…
現場に山村精一警部と部下の羽生田巡査が到着。報道陣に対し「監視カメラに映っていた金田のスマホケースから『逃走中』という文字が見えた」という事から、逃走中の出演者を重要参考人とすることを発表。それ以外の情報なく会見を打ち切る山村にマスコミが詰め寄る。一方、エリア内10カ所に検問を設置する。
鑑識による捜査の中、犯行声明文のカードから怪盗スネークの指紋が検出。取ろうとする羽生田を制し、山村は羽生田に容疑者である逃走者の指紋を集めるよう命じる。
(検問解除ミッション発令)
逃走者全員が指紋認証を行った結果、怪盗スネークの指紋とは一致せず。検問は解除され逃走者としては一安心だが、捜査は振り出しに。その様子を報じるNEWSちゃんぷる~を車内のポータブルテレビで観る怪盗スネーク。素手で犯行声明文を置き、さらに逃走者にも罪をなすりつけられないという裏目続きにハンドルを叩いて悔しがる。
捜査が続く博物館に一本の電話が入る。館長が受け取ると電話の主は怪盗スネーク。怪盗スネークは「黄金のシーサーを返してほしければ3億円用意しろ」と要求。動揺する館長にさらに「現金は逃走者に運ばせろ」「目的地は希望ヶ丘公園」とも追加。
外にいた山村刑事に身代金について館長が伝えると山村刑事は怪盗スネークの作戦を察する。希望ヶ丘公園は現在ライブが行われており、その観客に紛れて現金を持ち去るつもりなのだ。
しかし、背に腹は代えられない。1億円が入ったトランク3つ、3億円が用意された。
(賞金アップミッション発令)
哀川翔・
金田哲によって2億円は運ばれたが
箕輪はるか・
叶美香が運んだトランクが間に合わず。
それでも2億円を守るため山村と羽生田が張り込み。と、園内放送から「会場に爆弾が仕掛けられた」との音声が。さらにクラッカーの破裂音で群衆がパニックに。それにより賞金アップ装置に乗せられた2億円が見えない状態に。羽生田との通信も途絶え1人で群衆をかき分けるが、2億円のトランクは跡形もなく消えていた。通信が復活した羽生田は怪しい人物を見かけたといい付近を捜索する中、羽生田が木の下にリュックを発見。黄金のシーサーかと思いきや、中には「交渉決裂だ。次の指示を待て。」とのメッセージが。苛立ちでメッセージをぐしゃぐしゃにする山村に対し、羽生田は「まだ犯人が近くにいるはず」と捜索を再開する。
館長に現金を奪われたことを謝罪する山村警部。その代わり、現場にあった信楽焼のたぬきを差し出され苦悶の表情を浮かべる館長。
そんな中、博物館に再び怪盗スネークからの要求の電話が来る。山村刑事を指名し、黄金のシーサーは無事と語るが、「返してほしければ逃走用のヘリコプターを1機用意しろ。下手な真似をしたら黄金のシーサーは破壊する。」と要求。かなり厳しい要求だが、館長からは無言の「お願い」。それに山村も応え警察にヘリを要求。生憎ほぼほぼ出払っており1機しか用意できない状態だが「何でもいいから用意しろ!」とヘリを起動。しかし、そのヘリにはハンター5体が…
(ハンター放出阻止ミッション発令)
逃走者の活躍によりヘリポートのマークが消滅。それによりハンターヘリと化したヘリも帰還。
脱出の手段を失った怪盗スネークは山村率いる警察に完全包囲。強行突破を図ろうとするが、最後は山村が抑え込み確保。
その正体は部下の羽生田であった。犯行の理由を問いただすと「羽生田羽生田ってうるせぇなぁ!俺はスネークなんだよ…」と反抗。信頼していた部下に裏切られ、ブチ切れ殴りかかろうとする山村を他の刑事が止めるが、黄金のシーサーは無事博物館に戻り、館長もご満悦の結末となった。
だが、戻ってきた黄金のシーサーを見つめる「ハブのタトゥー」の人物がまたしても…怪盗スネークは単独犯ではなかったのだった…
呪われた遊園地
霊峰・富士山を望む遊園地。一見すると普通の遊園地だが、園内にはお地蔵様が祀られているなどいささか不自然。というのも実は奇妙な伝説がある遊園地なのだった。
三百年前、不思議な力を持つこの地には妖怪が現れ住人を苦しめていた。しかし、ある時1人のお坊さんが妖怪をほこらに封印。二度と出てこないようお坊さんの子孫が代々ほこらを守り続けていた。
そして現代。お坊さんは遊園地の従業員に扮しながらほこらを守り続けていた。
しかし、逃走者が「アイテムの地図」という言葉に乗りほこらの札を全て剥がしてしまったため封印されていた妖怪が目覚めてしまい遊園地の電源が落ちてしまう。
お坊さんもほこらの封印が解けていることを知り慌てて対策を始める。
(照明復旧ミッション発令)
逃走者の活躍によって電源は復旧したものの、ほこらから雪女が復活。自らの息で様々な物を凍らせていき、ついには逃走中のゲームタイマーを凍結。ゲーム時間が止まってしまい、それによってエリア内の人物もアトラクションも全て止まってしまった。
(ゲームタイマー解凍ミッション発令)
逃走者の奮闘でゲームタイマーを解凍し、止まっていた時が動き出した一方、エリア内の片隅ではついにお坊さんと雪女が対峙。お坊さんも従業員の服から僧侶の衣装にチェンジ。
三百年の封印の恨みをぶつける雪女の攻撃を華麗にかわし、雪女をバック転で飛び越すと同時に封印札を貼り付ける。が、「これで終わりと思うなよ…」という捨て台詞を残し雪女が封印された。
だが、園内には封印されていた多数の妖怪が出現し大暴れ。1人遊びに来ていた
山根良顕は天狗の姿を見て卒倒。かけつけたお坊さんが取り出した復活の珠で何とか気を取り戻し、従業員に客を園内の1カ所に集めるよう指示。そして暴れていた天狗を封印札で動きを止める。だがあまりにも数が多すぎるため自分1人の力ではできないことを悟り逃走者に助けを求める。
(復活ミッション発令)
逃走者の活躍もあり、全ての妖怪に封印札を貼ることに成功。妖怪をほこらに封印し、これで一件落着…かに思えたが、その中にキツネのうちわを持った着物の女性が…
園内の客が避難している場所に戻ったお坊さん。「園内の妖怪は全て封印した」という知らせにお客さんが沸くが、ただならぬ空気を察して見上げるとそこには狐女の姿が。一睨みで従業員とお客さんを操り、ほこらに三百年封印された恨みに今度は人間たちを封印すると宣言。お坊さんも立ち向かおうとするが、操られた人たちによって拘束され、狐女の攻撃で倒れてしまう。そのまま狐女はお客を操りほこらへと前進。この事態にお坊さんは最終手段を取る…
(ハンター放出阻止ミッション発令)
舟山久美子・
亀田大毅によって人工太陽が点灯。狐女が苦しみ、それによって客も意識を取り戻した。その間にお坊さんは狐女を封印。ほこらにお札を貼り改めて完全封印。妖怪たちは二度と現れなくなり、お坊さんも再び「従業員」に戻っていった。
信長と忍者の里
時は戦国時代。この時天下統一を目指し勢力を強めていた織田信長。
信長の陣では信長が弓の練習。その上手さを讃える家臣の明智光秀と森蘭丸。そんな中、信長軍の忍者であるアヤメが到着。アヤメの報告によると笠取山の山中に半蔵が治める「忍の里」があり、そこには古の龍を蘇らせ操ることができる忍術が記された「双龍ノ書」が隠されているという伝説を突き止めた。「その書を手に入れれば信長様の天下統一は終わったも同然」と入手を進言する蘭丸に乗る信長。早速明智がアヤメに忍の里の位置を突き止め双龍の書を手に入れるよう命令。アヤメは入手に向けて動き出す。
忍の里の近くの茶屋に旅人のふりをして訪れたアヤメ。店の主人に半蔵について聞くと店の者も他の客も怪しげな顔。店主も「聞いたことが無い」とはぐらかすが、アヤメが立ち去った後に店主がカラスの鳴きマネで通報。道を歩くアヤメを狙い何かが飛んでくるが、それを持っていた杖で弾き飛ばす。飛んできたのは槍のような木の枝。飛んできた方向を見ると畑作業をする農民が。だがこれでこのあたりの人間が全て半蔵の手の者だと悟ったアヤメ。半蔵の住む隠れ里に繋がる道を探し始めるが、その道である隠し扉を素通りしてしまう。
(エリア拡大ミッション発令)
その後、
高橋みなみと
優木まおみによって開かれた隠れ里の入り口を発見。意を決し潜入する。
一方、里の長である十代目半蔵の屋敷では手裏剣や棒術の練習など特訓中。屋敷の中では習字の練習中だが、他の子の顔に墨でいたずら書きをする子にも墨を塗りながら背中を掴んで席に戻らせるなど、厳しさもあるが優しく接する半蔵。
が、慌てて入ってきた佐助に「騒々しいぞ」と制しつつも休憩の時間にさせ子どもたちを帰らせる。改めて佐助から「信長が天下統一のため伝説の『双龍ノ書』を探しに里に忍を送り込んだらしい」と伝えるが、それに対し半蔵は「双龍ノ書」について語り出す。
「双龍ノ書」は伝説の忍と言われた初代半蔵が編み出したという忍術の巻物であり、あまりに危険すぎるため里のどこかに隠したと聞いているが、そのありかは半蔵ですらも知らない。
自分でも知らない巻物が見つけられるはずはないと楽観的な半蔵に対し、「信長のことだから大挙して攻めてくるはず…」と焦る佐助を半蔵は制す。屋敷の天井裏にはアヤメが潜んで盗み聞きしていたのだった。半蔵が槍で天井を刺すがその槍先はアヤメの横に。気づかれたアヤメは屋敷を飛び出し襲い掛かる忍者を制圧しながら突破を図るが、その最中に半蔵は棒手裏剣を投げつける。アヤメは屋敷を脱出したものの、先の棒手裏剣で右腕に傷が。
佐助がほら貝を吹き招集を図る一方、棒手裏剣には痺れ薬が塗っており、そう遠くまでは逃げられないと踏んだ半蔵。部下たちに生け捕りにするよう命じ、ほら貝を聞いた村人たちも皆忍装束となり捜索を開始する。
(通報回避ミッション発令)
手負いのアヤメは森の中を逃げるが、ついに包囲されてしまう。そこに半蔵と佐助が到着。
「我ら、心穏やかにこの里で隠れ住んでいる。お主がここで見聞きしたことを忘れてくれるならばこのまま逃げても構わぬ。」
だが、アヤメは「信長様は一度狙った獲物は逃がさないわ」と半蔵に刃を向けるが、半蔵も杖に隠された仕込み刀で防御。再び乱戦となるがアヤメは煙幕を破裂させその間に姿を消す。
「退いてはもらえぬようだ…必ず取り押さえろ。」
再び捜索が始まる中、アヤメは傷を布で押さえて応急処置。だがこのままでは逃げ切ることはできないと悟ったアヤメは近くにある馬小屋を目指し始める。
(ハンター30体放出阻止ミッション発令)
馬小屋から馬を盗み、なんとか脱出に成功したアヤメ。半蔵たちも取り逃がしたことを知り、信長軍が来るのも時間の問題。佐助から判断を仰がれ悩む半蔵。
一方、信長は今度は鉄砲の練習。アヤメも帰還し、里のどこかに双龍の書があると報告。信長は明智に出陣を命じる。
だが、忍の里でも戦の準備が始まっていた。竹やりの作成や食料となる米の運搬、佐助の指揮による配備が進む。
(半蔵からの依頼発生)
だが、信長軍も着々と進攻し、残り時間の猶予はない。軍勢の数も5000と忍の里の勢力では太刀打ちすることができない。佐助からも「双龍ノ書を探すべき」と進言される中、半蔵も里の民の命を守るべく、双龍ノ書がどこにあるのか考える。
その頃、里の墓地には初代半蔵が現れた…
(忍の里壊滅阻止ミッション発令)
ついに信長軍と忍の里の民が激突。斬り合いでは優位に立つも、信長軍の鉄砲隊によりなすすべなく壊滅。その報は半蔵の元にも届き、半蔵も女子供を避難させることを指示。
「よいか。絶対に命を落としてはならんぞ。」
高橋みなみと
東尾理子によって双龍ノ書を手に入れた半蔵。
辺りが闇に包まれる中、半蔵が双龍ノ書を前に印を結び念じると恐竜2頭が出現。忍たちも驚くが、半蔵は恐竜に出撃を命じる。
明智を先頭に攻め込む信長軍だが、突如現れた恐竜にパニック。必死で戦うも恐竜のテイルアタックで兵士たちは吹っ飛ばされるばかり。明智も奮い立たせて号令をかけるが、恐竜の鳴き声に怯えて退却。退かぬ信長に明智も身を案じて撤退を進言するが信長は明智を馬上から蹴り倒しまさに「一蹴」。馬から降り、恐竜を恐れずそのまま半蔵の元へ。忍たちも警戒する中、信長は刀を抜き半蔵の首元へ。
「…面白い…」
そう言い笑いながら信長は部下たちに撤退を指示。忍の民たちの力を認め手を引いた事で忍の里は壊滅を免れた。
平和が戻った忍の里。半蔵の屋敷では再び習字の練習の中、佐助は馬乗りの馬に。助けを求める佐助に半蔵は煽る一方、その隙に別の子から顔に落書き。怒って捕まえようとドタバタが起こりながらも皆で楽しむ半蔵たちであった。
激動明治の大事変
舞台は明治の町。1人の新聞記者が特ダネを探し求め歩いていた。
明治から提供が始まった牛鍋を店の外からチェックするが、「何か大きな事件ねぇがなぁ…」と願うばかり。
新聞社に戻っても「牛鍋は他で散々取り上げられているネタ」と編集者に原稿を投げ捨てられ、厭味ったらしく追い出される。
当然そんなとっておきのネタなど転がっているはずはなく、当てもなく歩くが、よく見ると通行人が皆何かを読んでいる。
人だかりをかき分けて事情を聴くと、福沢諭吉が書いた「学問のすゝめ」が出版されたとのこと。その大人気ぶりを目の当たりにし、福沢諭吉を取材することを思いつく。
明治5年に発売された「学問のすゝめ」。福沢諭吉が学問の大切さを説いたこの本は当時の日本の人口3500万人に対し300万部以上売れたという大ベストセラーだったのだ。
自宅で講義をする福沢の様子を取材する記者。「これからは英語を学ぶべきだ」「牛鍋はうまいぞ」と様々な物を勧める福沢を見て「人に勧めるのが上手い」とメモして外に出た記者。その庭には3つのハンターボックスが。得体の知れない物体に驚くが「福沢さん家は珍しいもんがいっぱいあるなぁ」と感心するのだった。(ハンター放出阻止ミッション発令)
一方その頃、初代首相・伊藤博文が登場。憲法製作について話す様子を見て「伊藤博文のいいネタを掴みたい」と動く記者。
明治18年に初代総理大臣となった伊藤博文。就任時の48歳は現在においても最年少総理大臣である。
そんな中、日本初の近代憲法制定の草案の書き上げが旅館で行われついに完成。が、その様子を何者かが陰からのぞき込む…
伊藤は部下に感謝を述べつつ、牛鍋を御馳走するということで、憲法草案をカバンに入れるが、旅館に何者かが忍び込んで手を伸ばし…
一方、伊藤を探す記者に旅館から出て来た男がぶつかる。謝る記者に対し、何も言わずカバンを抱えて逃げる男に記者も少々不機嫌になる。
牛鍋を食べ終え、憲法草案の見直しをしようとする伊藤だが、そこにあったカバンが無い。慌てて部屋の中を探し回る伊藤たちの様子を陰から見届ける記者。
この「憲法盗難事件」は実際に明治20年にあった事件でもある。
その様子を見たゲームマスターによって逃走者達が書かれた手配書がばら撒かれる。
(新エリア移動ミッション)
逃走者が新エリアへの脱出を果たしたころ、盗まれたカバンが発見。犯人の狙いは現金だったため、100円(現在の価値にして300万円ほど)を盗まれたものの、憲法草案は無事。これにより逃走者の疑いも晴れることとなった。
再び新たなネタを探す記者。今度は鉄道開通式に出くわす。
明治5年に日本初の鉄道が開通。蒸気機関車が日本の輸送手段に飛躍的な進歩をもたらした。
エリアではその開通を祝う花火が準備されていたが、その弟子達が「親方が見当たらない」とパニック。ちなみにこの花火師達のマークは恐竜の尾の中に「半」と書かれた模様。
その頃花火師の親方・半蔵は福沢に半ば強制的に学問について勧められていた。半蔵は「俺はよぉ、先祖代々火薬作ってんだよ!」と啖呵を切るが、その時、頭の中に「先祖」の半蔵の姿が…印を結んで術を出そうとするが、流石にこの半蔵には術は備わっておらず不発。福澤も再び学問を勧め始める。このままでは鉄道の開通に間に合わない…
そして今度はゲームマスターによるヘリコプターが登場。それによって住民たちがパニックに陥る中、記者だけはこの特ダネを喜び立ち向かう。
秋元才加が半蔵から火打石を借り、花火を打ち上げハンターヘリ撃退に成功。
その数日後、街に号外が配られる。そこには「鉄道開業式デ大騒動」「空ニ謎ノ飛行物体ガ現ル」「花火屋半蔵ノ職人タチガ、花火デ追イ払ウ」という記事が。周囲からも記事を書いた記者の取材力を褒められる中、画面に向かってその新聞を誇らしげに見せる記者であった。
卑弥呼伝説
舞台となるのは弥生時代のとある集落。広い草原の中で住民たちが集団で暮らしている。
この国は女王・卑弥呼が治めており、住民からは崇拝の対象とされていた。
一方、その頃村の外れでは不作により食料が無く命の危機を迎えていた。自ら出向いた卑弥呼は家来に命じ王の鏡を取り出す。王の鏡の力によってワラの山が一瞬にして米と変化。卑弥呼の家来も「ワラや木の実を卑弥呼の屋敷に持って来ること」と救いの手を差し伸べる。
その様子を見てゲームマスターは賞金単価減額装置を設置する。
王の鏡で国の食料危機を救った卑弥呼。自らの屋敷で王の鏡を磨き、それを木箱に丁寧にしまう。
一方、大臣・クリマの家では大臣が家来と食事中。卑弥呼の力に感服する家来に対し「私にも王の鏡さえあれば…」という大臣。驚く家来に対し大臣は王の鏡を奪おうと考えていたのだった。あとは「どうやって王の鏡に近づくか」だが…
(ハンター消滅ミッション発令)
はるな愛によって王の鏡を手に入れた大臣。はるなの希望であるハンターが消滅する様を王の鏡で見届け、その力を実感。
その頃、卑弥呼の屋敷には再び住民が殺到。今度は水不足に悩まされていると知り、王の鏡を持って来るよう命令するが、卑弥呼の家来が慌てて駆けつけ、王の鏡が盗まれた事を伝える。
「お困りのようですな…」
不敵な笑みと共に現れたのは大臣。家来の手には王の鏡が。
王の鏡を使って水を出現させた大臣に対し「鏡を見つけて来てくれた」と喜ぶ卑弥呼だが大臣は「黙れ」と一喝。王の鏡に「両手を紐で縛られる姿」を映し出し、その通りに卑弥呼と家来の両手を縛る。
「卑弥呼よ、民を救うことができないならば最早お前に国を治める資格はない。」
そう言い放ち、民たちに自分が新たな王になることを宣言。卑弥呼と家来を牢獄へ連行する。
「これからお前たちにはたっぷりと働いてもらおう…」
国の頂点に立った大臣によって一転し住民たちは強制労働を強いられるようになった。
「これさえあれば恐れる物など何もないわ…」
と、そこへ1人の男が。
「懐かしい風景だ…」
それは魔術の修行を終え大陸から帰ってきた卑弥呼の弟・ハンゾであった…
(卑弥呼救出イベント発生)
逃走者達によってハンゾを卑弥呼の下に連れてくることに成功し、卑弥呼の救出に成功する。
一方、国を乗っ取った大臣の屋敷では女を侍らせ贅沢をするも、そこにハンゾの怒号が響く。
「よくも我が民たちを苦しめてくれましたね…」
屋敷に卑弥呼とハンゾが乗り込んできたのだった。
「お前なんぞ王の鏡さえなければ何もできないだろうに」と侮辱する大臣の部下と共に立ちはだかる大臣。
「どれ…我が力見せてやろうか…」
大臣が手をかざすだけで浮かび上がる王の鏡。再び王の鏡を使って両手を縛りあげようとするが、その寸前で卑弥呼の家来が卑弥呼をかばい両手が縛られる。卑弥呼が助けてる間にハンゾが短剣を取り出し準備。大臣の部下も剣を取り出し迎え撃つがハンゾがはじき返し倒れる。その隙にハンゾがマントを取って迎撃の準備。大臣の家来が再び襲い掛かるが、それをマントで包み、手で押さえつけて消してしまった。
今度は大事が王の鏡を使い兵士を出現させ取り囲むが、一斉攻撃を跳ね返し、瞬間移動の如き速さで全て切り倒す。
尚も大臣が王の鏡を使おうとするが、その隙にハンゾの投げナイフが大臣の腕に命中。滑り落ちた王の鏡は卑弥呼の家来がすんでの所でキャッチ。そしてハンゾが大臣を取り押さえる。
こうして卑弥呼は王の鏡を取り戻し、国にも平和が訪れた。
平和な民たちの姿を見る卑弥呼とハンゾ。だが卑弥呼は王の鏡を使うのをやめることを語る。ハンゾも「あのような鏡があると人は心を乱してしまうかもしれません」と同意。卑弥呼は「私はここをもっと平和で楽しい場にしたいんです…」と王の鏡を使わず国を発展させることを誓った。
こうして王の鏡は卑弥呼達によって封印されることとなった。
が…その横にゲームマスターによってハンター3体を封印した石棺も設置された…
大統領暗殺計画
前回「卑弥呼伝説」の弥生時代から1800年の時が流れ2011年。その土地には遊園地「卑弥呼ランド」が建設されていた。
そんな中、卑弥呼ランドでは先日、卑弥呼が使用していたとされる「王の鏡」や石棺が発掘。海外からも注目を集めていた。
その王の鏡を見る為に来日中のドーチャー大統領と娘・エミリーもリムジンで向かっていた。リムジンの中でも法案成立に向けて電話で対応する一方、エミリーからは「きょうはたくさん遊んでね」と言われ笑顔。
一方、卑弥呼ランドの駐車場では怪しげな搬入のトラックが…
「ああ、今日決行する。報酬の1000万ドルは準備できたか?」
そこには何者かの依頼によってドーチャー大統領の暗殺を目論むスナイパーがいた。
とはいえ卑弥呼ランドも大統領の訪問を前に厳戒態勢。入園口では持ち物検査や金属探知機によるチェックが行われていた。
その様子を警備室で見る警備員たち。「しかし、大統領だからってここまで厳重にする必要あるんですかねぇ」とのんびりムードの部下に対し喝を入れる警備員の山村精一。実は「沖縄」編の後、定年退職して警備員に再就職していたのだった。尚も「こういう時に限って何か起こりそうな気がするんですけどね…」と不吉なことを言う同僚を山村は叱る。
一方、スナイパーのトラックも警備ゲートへ。「いつも来る人が病気になった」という言い訳をするスナイパーも緊張の色が隠せないが荷台の検査もパスし園内に侵入することに成功する。
一方、ゲームマスターは園内の監視カメラを乗っ取り通報停止ミッションを発令する。
伊達みきおが監視カメラの電源を落とし、カメラからの信号が途絶える。当然警備室も気づき、山村は同僚にカメラの様子を確認するよう指示。その間にも逃走者によって監視カメラの電源はどんどん落ちていき、ついに全ての電源が落ちてしまう。大統領到着が近づき焦る中、山村も警備室を飛び出す。
園内を捜索する中、作業員に扮したスナイパーに子どもがぶつかり転んでしまう。泣きだす子供に対し何も反応しないスナイパーの肩に山村が手をかけるが、スナイパーは咄嗟に手を振り払い、山村を突き放して進んでしまう。その傍らには何か細長い物が…一方、山村は転んだ子どもの介抱をするも、その一瞬でスナイパーが身を隠し姿を消していた。だが、明らかに怪しいと踏んだ山村は警備室に戻り警察へ通報。だが、その背後からスナイパーが襲撃。デスクに置かれていた沖縄での写真にぶつかるなど取っ組み合いになり、スナイパーの首絞めで気絶しかけるも盛り返し床に押さえつけるが、スナイパーのハイキックで昏倒。薄れていく意識の中で山村はスナイパーが取り出す銃を目撃する…
ついに大統領が到着し入園。一方、スナイパーは山村の制服を奪い警備員に成りすまして堂々と歩き、山村は警備室のロッカーに閉じ込められていた。
いよいよ大統領が観客たちに向けて演説を開始。スナイパーも演説会場を狙撃できるアトラクションの屋上に移動していた…
アラーム解除ミッションで警備室にやってきた
綾部祐二と
叶美香に助けを求め、無事に発見。2人に助けを求め手足の拘束もほどき、急いで大統領の下へ向かう。
舞台袖でエミリーが見守る中で大統領の演説も進むが、ついにスナイパーは大統領を照準に捉える。が、すんでの所で山村が会場に間に合いSPにスナイパーがいることを報告。スナイパーの引き金が動く中、SPによって大統領の身がかわされ狙撃は近くの花瓶に当たり失敗。焦るスナイパーに対し、会場は大混乱に。一方、山村はスナイパーがまだ近くにいると踏み捜索を指示。一方、スナイパーはパニックの群衆の中を悠然と歩いて逃走。そしてエミリーはSPによって安全な場所へと避難させられるドーチャー大統領とはぐれてしまった。
なんとか展示館に到着したドーチャー大統領と山村。「命の恩人です。」と山村に感謝するドーチャー大統領だが、ようやくエミリーがいない事に気づきSPに捜索を指示する。
(ハンター放出阻止ミッション発令)
澤部佑の活躍によりドーチャー大統領とエミリーが再会し一安心。しかし、避難はまだ完了しておらず、山村も他の警備員に指示。その背後を警備員のフリをして展示館にスナイパーが侵入する…
再会に喜ぶ2人に移動をお願いするSP。その様子を見る山村だが、大統領の背後にあのスナイパーを発見。咄嗟に大統領をかばったことにより腕を撃たれるが大事には至らず。SP達にスナイパーを追うように指示する。
地下道では逃げるスナイパーとSP達による銃撃戦が繰り広げられるが、SPの一撃でスナイパーの銃が弾き飛ばされる。と、今度はスモークグレネードを使いSPを足止め。その隙に逃げようとする。
一方、ゲームマスターはスナイパーの逃走用車両を見つけ賞金リセットミッションを発動する。
結果、綾部が防犯用ネットでスナイパーの捕獲に成功。スナイパーは警備員に取り押さえられ、逃走者の賞金リセット阻止し大統領の命も守ることができた。
白雪姫と野獣王子
舞台は様々なおとぎ話の登場人物が暮らす「おとぎの国」。
「鏡よ鏡…この世で一番美しいのは誰?」
そう魔女が鏡に問いかけると
「それは妖精の森に住む白雪姫です」
と鏡が答える。
「この世にわらわより美しい者が存在するなど決して許さぬ!」
激怒した魔女は傍らの禍々しい色と形をした実を見つめる…
一方その頃、白雪姫はお庭でお裁縫中。お世話している7人の妖精達もお仕事で出かけるが白雪姫に対して心配だらけ。と、妖精達と入れ替わりに黒い姿が…。白雪姫も木の実を獲りに家に鍵をかけて出かけると黒いフードを被った老婆から声をかけられる。
「どうだね?果物はいらんかね?形は悪いけど熟してとっても美味しいよ…」
老婆に誘われ果物を口にした瞬間、毒によって倒れてしまう。帰ってきた妖精達が倒れた白雪姫と老婆を発見。もちろん老婆の正体は魔女。消え去る魔女に対し、妖精達は白雪姫を起こそうとする。
(ゲーム時間短縮ミッション発令)
デヴィ・スカルノが白雪姫の元にたどり着くが、装置のある家には鍵がかかっており、鍵を持っている白雪姫の目を覚ますには王子様を呼ぶしかない。
その頃、王子様は屋敷で近衛隊長と剣術の稽古。見事な剣さばきで近衛隊長を制し上達ぶりを褒められるが、隊長からは「やはり伝説の剣を手にするのは王子様しかおりません」と讃えられる。
このおとぎの国には伝説の剣が眠っており、その力はかつて敵に攻めこまれた時国を守り、そして再び侵略を受けた時に備え50人の騎士たちが封印したとされる。
だが王子様は「争いがあってはならない。平和が一番だ。」とあくまで平和を求める。
デヴィが王子様を発見し白雪姫のもとへ連れて行き、王子様が白雪姫の手にキスしたことで白雪姫は目を覚ます。ミッションの方も白雪姫が家の鍵を開け、3人クリアでゲーム時間6分短縮に成功する。
逃走者と王子様により白雪姫の命も救われ、妖精達は泣きながら感謝。白雪姫も王子様に感謝を伝える中、王子様は白雪姫の手を取る。
「白雪姫。あなたは白雪のように本当に美しい。もしよかったら私と結婚してくれませんか。」
王子様からのプロポーズに白雪姫も快諾し妖精達も盛り上がる。
その頃、魔女の屋敷では再び魔女が「この世で一番美しいのは誰?」と問いかけるが、そこには王子様と一緒に歩く白雪姫が。その様子に目を疑う魔女。
一方、結婚を決めた2人は王様に報告。この慶事を盛大に祝うべく王様は婚約披露パーティーを開くことに。さらに大臣からは「国中のカップルを集めて舞踏会を開くこと」を提案され王様も承諾。ラブラブの2人に対し魔女のイライラはさらに募る…
(新エリア移動ミッション発令)
舞踏会も終わりテラスで2人きりの時間を過ごす中、庭園に魔女が出現。
「この世にわらわより美しい者など必要ない。白雪姫よ。覚悟をし。」
魔女が魔法を放つが、王子様は白雪姫をかばいながら逃走。が、魔法が王子様に当たってしまう。
「無様な王子を愛せるかしら…?」
そういって再び魔女は姿を消す。
すると魔法の当たった王子様は野獣へと変化。その姿に悲鳴を上げた白雪姫の声を聞き兵士が到着。兵士に守られる白雪姫に対し、野獣は兵士を制しつつ軽やかな身のこなしで逃走。野獣に変化した王子を白雪姫は心配するが、街では「城に野獣が現れ姫が襲われた」というお触書が配られる。「野獣を見つけた時は兵士に連絡する」という内容に野獣は街から逃げ出す。
1人で野獣を探す白雪姫は
鈴木亜美に出会い協力を要請。鈴木も一斉メールで協力を要請し、
吉村崇が野獣を発見。無事に白雪姫と野獣も合流を果たした。
怯える野獣に対し、白雪姫は
「大丈夫です。どんな姿になっても私はあなたを愛しています。」
と、その時こぼれた涙が野獣の手にあたり、魔法が解け王子様は元の姿に戻る。
無事に宮殿に戻り大臣も安堵する一方、その様子を再び鏡から覗く魔女。またしても失敗した魔女はついに国ごと滅ぼさんと鏡を通して暗黒騎士団を作り出し国を攻撃。近衛隊長の報告に王子様も迎撃命令を出す。
王子様が先頭に立って迎え撃つが、暗黒騎士団の鎧に全く刃が立たず。普通の剣で倒せない事を悟った王子様は兵士たちに足止めを指揮しつつ「伝説の剣」を使うことを考え引き抜こうとするが、1人では全く動かず。やはり封印した時の力と同じ「50人」が必要だと悟り、近衛隊長が持ってきた滑車も使い、住民たちと共に引き抜こうとする。
(ハンター放出阻止ミッション発令)
逃走者たちによる住民への呼びかけがされる中、確保された鈴木が持っていた地図を
AMOに渡される。地図に記された場所にはにはロビン・フッドと20人の仲間たちが。無事にAMOがたどり着きロビン・フッドに協力を要請。最後は住民たちの力を合わせ伝説の剣を引き抜くことに成功する。
王子様の持つ伝説の剣で暗黒騎士団を容易く斬り倒すのを見た魔女はついに自ら出陣。ついに王子様と対峙するが、魔女の放つ魔法を王子様ははじき返し続け、伝説の剣で魔女を貫く。倒れた魔女は灰と化し、それと共に暗黒騎士団も停止。おとぎの国を危機から救うことができた。
そしてようやく白雪姫と王子様の挙式。
「白雪姫、何が起ころうと私はこの国の人々とあなたをお守りします。」
「私もあなたを永遠に愛します」
こうして2人は無事結ばれ、おとぎの国に再び平和が訪れた。
大江戸シンデレラ
時は江戸時代。とある城下町でさくらはある武家の奉公人として働いていた。
必死に床を磨く中、若殿の家来から「案内状」を3通届けられる。その中身は殿が家督を継いだことを祝うお茶会への招待状。2人の武家の娘はそれに喜ぶが、仕事をせずにその様子を見るさくらを一喝。さらに案内状を渡そうとするが取り上げてぐしゃぐしゃに丸めてしまう。
「そんな身なりで入れるわけないでしょ」と軽蔑し、さらに水桶を蹴って床を水浸しにする。
屋敷の外で案内状を直しつつもやはりお殿様へのお茶会を羨む中、幼馴染の佐吉と遭遇。お茶会には行きたいが「綺麗な振袖とか帯や草履が無いと」と諦め気味のさくらに対し「さくらは特に着飾んなくても綺麗だと思うよ」と佐吉は言うが、自分で言って照れてしまう。が、その言葉にさくらは笑顔と感謝を見せる。
城下町で刃物を直す職人として生計を立てる佐吉。だが、振袖・帯・草履を買うにはやはりお金が足りない。「俺にもっと稼ぎがあればなぁ…」と悩む中、近くの矢場から鐘が鳴る。佐吉が訪れると若殿が家督を継いだ祝いとして福引が行われていた。しかもそこには景品として振袖・帯・草履が。思わず動揺しながらも願いを込めてくじを引くが、結果はハズレで飴1個。もう1回引こうと主人に頼み込むも、福引は1人1回厳守と曲げてもらえず。
(佐吉からのくじ引き依頼が発生)
叶恭子・
梅宮アンナ・
中尾明慶がくじで当たりを引き、ハサミと交換で振袖・帯・桜柄の草履を入手。早速屋敷に向かいさくらに渡す。入手の経緯を聞くさくらを制し、すぐに着替えてお茶会に向かうよう促す。お茶会に向かうさくらを佐吉は見送るが、そんな中でもさくらは佐吉に感謝を伝える。
初めてのお城でのお茶会。舞や琴の演奏、点てられるお茶などその雰囲気に感動するさくら。一方、2人の娘は若殿様に自身の茶や生け花でアピール合戦するが若殿は苦笑いし席を立つ。駆けつけた老中も若殿が気分を害したと思い2人の娘に注意。と、興奮しすぎて前が見えていないさくらと若殿がぶつかってしまう。さくらに「無礼者!」と怒り、若殿を心配する老中だが、若殿はさくらを心配。と、顔を上げたさくらに若殿は一目惚れ。若殿は名前を聞くが、さくらは遠くに2人の娘がいるのを見てしまい、「ご無礼をお許しください」とすぐに逃げてしまう。が、その途中で桜柄の草履を落としてしまう。老中も「美しい娘でしたなぁ」とにやけるが、若殿も「草履が片方では片方では困るだろう」と町人達の協力を仰いで桜柄の草履の持ち主を探し出し、見つけた者には褒美も与える事を伝える。
(桜柄の草履の娘捜索イベント発生)
ミッツ・マングローブによって発見され、再び若殿と会う事となったさくら。
粗末な身なりであることを若殿が聞くと、本来自分はお屋敷の奉公人であり、若殿様の前に出られるような身分ではないと頭を下げる。が、若殿は「そなたというような美しい娘は見たことが無い。どうか余の妻になってはくれぬか」といきなり求婚。老中も驚く中、「屋敷に戻ってゆっくりと考えるがいい」と送り出す。
その帰り道に佐吉と遭遇。浮かない顔をするさくらを心配する中、さくらは若殿様から結婚を申し込まれたことを明かす。複雑な表情を見せる佐吉だが、「やっぱり変だよね。私なんかが若殿様のところに嫁ぐなんて。」と卑下するさくらに「よかったじゃねぇか!すげぇことだぞ!幼馴染として俺も鼻が高けぇぞ!」と強がる佐吉。が、心情を思い「佐吉はそれでいいの?」と聞くさくらに「もう貧乏で苦労することも無い」と祝福して送り出そうとあくまで強がる佐吉。それに耐えきれずさくらは走ってその場を後にする。
一方、城内では既に老中も盛り上がり前祝いの準備。「気が早い」と諫める若殿に「誰が若殿の求婚を断る女子どもがおりましょう?」と城下に祝い酒を振る舞おうとする。が、当の若殿は不敵な笑みを浮かべる…
祝い酒が振る舞われ盛り上がる城下町の中、一人悩み続けるさくら。
一方、「俺も祭りに参加してぇなぁ~」とだらける牢獄番。その背後には鎖で拘束された2人の大男が…
その頃、佐吉の家では内職のわらじ編み中。母親からもさくらが嫁ぐことを伝えられるが、「うちなんかに嫁ぐより若殿様に嫁いだ方がさくらも幸せだよな…」という佐吉に言葉に母親も複雑な表情を見せる。
「皮肉なもんだねぇ…幼馴染みのさくらちゃんは見初められてお城に嫁入り。うちの兄ちゃんたちはお殿様の行列の前を横切った子供を救って牢屋行き…」と落ち込むが、「兄貴たちは間違った事なんかしてねぇよ。あれぐらいの事で捕まえることがおかしいのさ。」と殿のやり方に佐吉は異議を唱える。
一方、城内では前祝い中。女を侍らせながら舞を楽しむ若殿たが、老中は「それにしても若殿の申し出を躊躇うとは…全く…田舎娘じゃ」と保留したさくらの判断に文句。「気の無い素振りも女の武器よ」と若殿は女の肩を抱きよせながら一杯。が、流石にその様子に老中も「これを機に女子遊びをお控えになっては…」と忠告。しかし、その一言に老中に盃を投げて「黙れ」と一喝する。
そして町ではさくらはまだ迷っていた。
貧乏だがずっと仲が良い佐吉と、自分と不相応だが今の暮らしから脱却できる若殿。どちらが自分にとって幸せなのか…
と、悩んでいる所で近所のおばさんに声をかけられる。若殿からの求婚を喜ばれ、祝いのまんじゅうを渡される。
と、去り際におばさんから「若殿様ってどんな人なんだい?今度聴かせておくれよ」と声をかけられる。思えば若殿様の人柄について何も知らなかったさくら。自分で聞くこともできず、他の人に又聞きで聞いてもらおうとする。
(さくらからの依頼発生)
ミッツ・叶恭子・
吉村崇から若殿の評判を聞き、「女遊びが激しい」という情報を知ったさくらは1人城へと向かう。
さくらは「気持ちが決まりました」と伝え、老中も祝言の準備をしようとするなどすっかり承諾の空気が漂う中、
「このお話、お受けできません」
さくらは「決して裕福ではないがいつも自分を元気にしてくれる好きな人がいる」と伝えその場を去る。
狼狽える老中に対し、プライドを引き裂かれた若殿。「あの小娘を許すものか」と激昂しさくらを捕らえるよう命令する。
捕り方がさくらを追うが、さくらは路地に逃げ込み一旦は凌ぐ。だが、路地は行き止まり。出ようとしても捕り方が。追い込まれ落ち込む中で口を塞がれて蔵に引き込まれる。
引き込んだのは佐吉だった。事情を話そうとするさくらを制し、城の者より詳しい裏通りを使ってその場を凌ぐ。
城ではさくらを取り逃がしたことを知り、「お前らは小娘一匹捕まえられんのか!」と刀を抜き激昂。さくらとその惚れた男を捕らえる事を厳命し捕り方を増員。さらに牢獄番まで駆り出した結果、牢獄に捕らえられた佐吉の兄の見守る者もいなくなる…
ついに捕り方に見つかり逃げるさくらと佐吉。さくらを守るため素手で棒を防ぎ、道にあった竿竹やすだれを倒してゆく手を阻み路地に逃げ込むが、佐吉も「こんな時に兄がいてくれば…」と悩む。
(通報部隊阻止ミッション発令)
ついに捕り方に追いつめられたさくらと佐吉。
が、悲鳴と共に囲む捕り方達に人が放り投げられる。
現れたのはミッツによって牢獄から解放された佐吉の兄たち。
捕り方も襲い掛かるが、豪快な力で捕り方をなぎ倒していきあっという間に全滅。
その場に現れ惨状を目にした若殿も刀を抜いて襲い掛かるが、佐吉の兄2人の迫力に腰を抜かし何もできず屈する。
一方、「怖かっただろ?」と心配する佐吉に「ううん。佐吉がそばにいてくれたから。」と手を握るさくら。
佐吉から「俺と結婚してくれないか」と求婚され、照れながらもさくらも笑顔で「はい」と返事。
こうしてさくらと佐吉の恋物語はめでたく幕を下ろしたのであった。
新桃太郎伝説
舞台は桃太郎との戦いに敗れてから15年が経った鬼ヶ島。鬼たちは鬼ヶ島の片隅に追いやられ痩せた土地に追いやられていた。
今年の収穫に至っては野菜も魚も全く獲れずひもじい思いをするばかり。全てはどさくさに紛れ島を乗っ取り鬼たちを追いやった人間たちのせいと憤り、島から追い出そうと考える鬼たちだが、鬼たちの長である鬼平はそれを諫める。
「今人間に手出したら俺たちは結局『乱暴な鬼』になっちまうだろう。俺たちがまっとうな生き物だと分からせるためにも人間に手は出してはならねぇ。」
だが、穏健路線の鬼平に対し「どうやって子供らに飯を食わせればいいんだ」と反発。「鬼平さんだって娘がいるんだ。分かるだろ?沙鬼ちゃん、病気なんだって…」と訴えるが「暴力では何も解決できない」と話し合いで折り合いをつけるべく鬼平は人間の将軍に会いに行く。
都に向かう直前。床に臥せている沙鬼に鬼平は病気を治す「鬼薬草」を買ってくることを約束する。
一方、元々鬼たちが暮らしていた鬼ヶ島の都では移住してきた人間たちによって豊かな暮らしをしていた。
「鬼ヶ島は豊かでいい所です」
「鬼に自由にさせておくにはもったいない島だろう」
そう会話するのは鬼ヶ島を統治する将軍と側近。
「将軍のでっちあげのおかげです。『凶悪な鬼に財宝を奪われた』などという嘘をつき、桃太郎を差し向け」
「鬼が弱った隙に島を乗っ取る」
将軍は桃太郎の力をも利用し豊かな資源が眠る鬼ヶ島を漁夫の利で奪い取っていたのだ。
「鬼に我々の圧倒的強さを誇示するためにも武器を絶やすではないぞ!」
都の各地には鬼ヶ島を制圧するための武器庫が点在していた。
(ハンター放出阻止ミッション発令)
逃走者が砲弾を手に入れるために武器庫を開放。武器庫が荒らされていることに兵士が気づきすぐに将軍へ連絡される。
一方、この島にしか生えない「鬼薬草」は万病に効くことから他国にも高く売れ、鬼薬草を管理・栽培する薬屋も高笑い。
そんな中、将軍との話し合いのために鬼平が来訪。その様子を薬屋は鋭い目で見つめる…
鬼平は15年前の侵略から追いやられた地で何とか暮らしてきたものの、もう限界であることを訴え鬼ヶ島を返してもらおうとするが、将軍は「知ったことか。鬼がどうなろうとわしには関係ない。」と一蹴。鬼平は島でしか育たない鬼薬草がどうしても必要であることを伝え床を叩いて訴えるが、その様子に将軍は大げさに怯える。さらに兵士によって武器庫が荒らされていることが伝えられ、将軍はこの事も鬼たちの仕業と決めつける。「言いがかりだ」と叫ぶ鬼平に対し将軍は兵士に鬼平を捕らえるよう指示するが、鬼平は兵士を突き飛ばし軽やかな身のこなしで逃走。門の裏に隠れ兵士の目からは一旦逃れたが、このままではいずれ捕まってしまう…
(鬼平からのカゴの依頼発生)
菜々緒のおかげで窮地を逃れた鬼平。
一方、御殿では兵士が鬼平を取り逃したことが報告される。
側近は慌てるが将軍は「まあいい。これはよい機会になる。15年前のように桃太郎を担ぎ出し再び鬼を懲らしめて、いや、今度は滅ぼしてやる!」と鬼の壊滅に動き出す。
一方、桃太郎は15年前の鬼ヶ島制圧後も鬼ヶ島に住み続け剣の修行に励んでいた。
その所に将軍と側近が来訪。桃太郎に「また鬼退治をしていただきたい」と依頼する。側近が嘘泣きをしつつ、「最近が鬼がまた都で好き放題暴れ回り、米や食料などを奪っている」「『またいつ襲われるか』と民は怯えて暮らしている」と嘘の情報を伝えるが、桃太郎はその情報を信じ「次悪さをするようならばお守りする」と快諾。頭を下げる将軍だがその裏では舌を出してしてやったり。一方、そうとは知らない桃太郎は再びきびだんごで仲間を呼び集めようとする。
(賞金単価アップミッション発令)
皆藤愛子によってイヌ・サル・キジの仲間が集められた中、桃太郎も合流しきびだんご片手に鬼退治を依頼。既に食べているため「腹いっぱいだけど」と言いつつもお供になることを快諾する。
一方、将軍との交渉に失敗した鬼平は1人落ち込む中、鬼の仲間から沙鬼の容態が悪化したことを伝えられる。やはり早く都に行って鬼薬草を手に入れなければならないが、騒ぎを起こしたばっかりという事もあり心配しつつも鬼平は都へ向かう。
一方、都では鬼の襲来に備え警備を強化。桃太郎も陣頭指揮を執る。
その頃、鬼平は都に到着。頭巾で鬼の角を隠しつつ薬屋に行き10文で鬼薬草を買おうとするが、不審に思った薬屋が頭巾を取ったことで角が露わになってしまう。薬屋はさっき御殿で見た鬼平だと気づき、「『鬼に鬼薬草は売るな』と将軍からお達しがあるんだがな」と拒否。「娘の命がかかっている」と頼み込む鬼平に対し薬屋は1つ500文とぼったくり価格で売ろうとする。当然そんな持ち合わせはない鬼平に薬屋は鬼薬草を引き上げようとし、頼み込む鬼平が体を掴んだことで大げさに「暴行された」とし、鬼がいるという事を言いふらし鬼平が逃げ出す。
(鬼平からの薬草購入依頼発生)
御殿では薬屋が将軍に先の顛末を報告。側近からはお礼として乱雑にお金を投げられ、薬屋は目の色を変えて拾い上げる中、将軍は兵士に宣言する。
「鬼平をひっ捕らえよ!」
(兵士からの鬼平捕縛依頼発生)
児嶋一哉の報告により兵士に捕らえられた鬼平は
スギちゃんに買ってもらった鬼薬草も没収され建物の中に捕らえられてしまう。娘が死んでしまうと鬼平が泣き叫ぶ中、建物は厳重に鍵をかけられてしまう。
(発信機解除ミッション発令)
濱口優に助けられ急いで家に戻る鬼平。沙鬼はかなり弱り気を失っており、一刻も持たない状態。
もはや交渉する余地も時間もないと他の鬼からも言われる中、鬼兵は静かに語りだす。
「手を上げない強さがあると思った。だが俺は争いを恐れ人間共の言いなりになるだけだ。俺たちが人間に奪われたのは何だ?」
その言葉に魚や鬼薬草と答える鬼たちだが「違う」と一喝する。
「奪われたのは、俺たち鬼の誇りだ!」
その言葉についに鬼たちは蜂起する。
「鬼ヶ島を、鬼ヶ島を奪還する!」
鬼ヶ島奪還を決意した鬼平達によって将軍たちが住む御殿へ侵攻を開始。
その様子を見ていた兵士によって御殿で作戦会議中の将軍と桃太郎一行にも報告。「今度こそ鬼たちを皆殺しにしてください」と伝える将軍に「こちらから出向く手間が省けました」と桃太郎一行も動き出す。が、その様子を将軍は不敵な笑みを浮かべながら送り出す…
(ハンター放出阻止ミッション発令)
清原和博によって鬼薬草が鬼平に渡され鬼たちの侵攻も停止。が、駆けつけた桃太郎一行と対峙する。
鬼平は「仲間が無駄な血を流すは望まねぇ」と桃太郎との一騎討ちを望み、桃太郎も「敵ながらあっぱれな心掛け」と受けて立つ。
お互い一歩も譲らぬ中、15年間、いや、それ以上前からの「『鬼』というだけで『凶暴な生き物』だと迫害にあった」と恨み節を叫ぶ鬼平。対して「民を襲い食料を奪う傍若無人な鬼だと将軍は嘆いていた」と語る桃太郎に対し、鬼平は金棒で桃太郎の腹を突き膝をつかせる。
尚も「貴様らの襲撃に耐えてきた民たちの気持ちを思い知れ」と斬りかかろうとしたところで鬼平は金棒を地面に落とす。
「貴様は何もわかっちゃいねぇ!お前のその目で、その耳で、真実を確かめてこい!俺はそれまでここを一歩も動かねぇ。もしお前の言ってることが真実ならば俺はその時に貴様に喜んで斬られる。」
そういって鬼たちは無抵抗のまま座り込み、桃太郎は急いで御殿へと向かう。
御殿では薬屋からの「鬼に鬼薬草を法外な値段で売りつける」という案に将軍も「戦に敗れ弱った鬼たちは何としてでも手に入れようとするだろう」とご満悦。薬屋も「どうします?全滅しちゃったら?」と聞き、将軍も「あの桃太郎ならやりかねん」と2人で高笑い。側近も「『鬼が人間を襲う』など将軍の嘘とも知らず馬鹿なやつでございます。」と桃太郎を馬鹿にするが
「話は聞かせてもらった」
と桃太郎が御殿に乗り込んできた。
「心は鬼にあらず。貴様らの心が鬼なのだ!」
と将軍達に刀を向ける。
鬼平の待つ場所へ戻ってきた桃太郎。これまでの誤解を鬼平に頭を下げて謝るが、それを鬼平は抱き寄せて和解する。
こうして将軍は島を追われ、誤解の解けた人間と鬼は共存して暮らすことになった。そして鬼薬草により沙鬼の病も治り鬼ヶ島は平穏を取り戻したのだった。
沈黙の巨大迷宮2
この日の舞台となる定休日のショッピングセンター。
アイスクリームの店では店員の水無月アカネと山村マサオが休日出勤をしていた。
在庫チェックをする先輩の水無月に対し、山村は要領が悪くリードされっぱなし。と、在庫を取りに行くため冷凍庫へ向かうため水無月は山村に脚立を持つよう準備。山村は防寒用コートを持って行こうとするがその途中でカップを落としてしまいあたふた。水無月からは「すぐ終わるからコートいらない」とそのままコートを持たずに冷凍庫へ。
冷凍庫につきロックを解除して入るが、冷凍庫は-20度と極寒。相変わらずモタモタする山村に対し台車と脚立を入れる事、そして扉にかかっている「冷却中」の札を「作業中」に裏返すことと指示。しかし、焦るあまり「冷却中」の札を裏返さないまま冷凍庫の中に入ってしまう。
その直後、警備員が巡回するが、冷凍庫が「冷却中」の札がかかっていながら開いている事に気づき、「閉めるのを忘れた」と思い込んでロックしてしまう。
その音に気づいた2人もロックに気づくが扉はびくともせず。ここでようやく山村もミスに気づく。
と、「温度調整ボタン」という表示を見つけ山村がボタンを押すが、何故かさらに冷気が。霜で見えなかった部分を払うと「急速冷凍」という表示が。急速冷凍は一定の温度に下がるまで止まることができないため、このままでは凍死してしまう…
(アイテム獲得ミッション発令)
逃走者によってショッピングセンターの電源を落とす事に成功。
が、寝こけていた警備員も異変に気付き電源を復旧させる。再び冷凍庫は起動するが、急速冷凍は停止。ひとまずの窮地は脱した。
その間も冷蔵庫から助けの言葉を叫ぶが、それを聞いた
宮澤佐江・
藤森慎吾は場所が分からずスルー。何か時間を気にする水無月に「何か待ち合わせでもしてるんですか?」と聞く山村に対し脱出する方法を考えるよう強気に接するが「時間が無いの…」とやはり時間を気にする様子。「デートだったりして…」と茶化す山村だが、隅でうずくまる水無月を見て気分を害したと思い謝る。だが、水無月から出た言葉は「私…決まった時間に薬を飲まないといけないの…」という衝撃的な言葉だった。子どもの時からの持病で、薬が飲めないと命にも関わることになる。残る猶予はあと1時間…
その事実を知り自分のジャンパーを渡した山村。脚立に乗って天井の温度センサーにライターを当てる。極端に室温が変化したと関知すれば警備室に連絡が行くはずだ。
実際に冷凍庫の異温を関知し防火シャッターが作動。しかし、警備員は完全に寝てしまい異変に気付かず…
(振動アラーム解除ミッション発令)
気づかぬ警備員にイライラする山村、水無月も寒さで限界が近づく。他に方法はないか探す中、天井の通気口に気づく。
鍵を使ってネジを外し通気口を開け、水無月からイヤホンを借りる。イヤホンをダメにすることを謝りつつも、1人通気口の中に入っていった山村。寒さと暗さに怯えがら進んでいくが、ネジが緩んでいた場所で通気口が外れてしまい落下し気絶。水無月も姿の見えない山村と異音に気づき呼びかける。が、山村もすぐに意識を取り戻し、通気口を使って無事と告げる。そしてついに館内スピーカーの線を発見。ハサミで館内スピーカーの線とイヤホンの線を切り、それを繋ぐことでイヤホンをマイク代わりにするという作戦だったのだ。
イヤホンを通して館内の人たちに助けを求める山村、一方、冷凍庫の中では水無月の意識が少しずつ薄れてゆく…
声に気づいた宮澤によって冷凍庫のロックが解除。倒れそうな水無月を連れていくべく山村は宮澤にも助けを求め、肩を貸してもらいアイスクリーム屋まで連れていく。
何とかアイスクリーム屋まで戻り薬を飲むことが出来た水無月。お互いなんとか間に合って一安心する中、山村は自分の父親が警備員をやっていること、そして大統領の命を救った事がある事(=山村の父は山村精一)が自慢と語り、「俺もアカネさんを救えて本当によかった」と安堵。と、その山村の眼鏡にはヒビが。
それに気づいた水無月は「イヤホン弁償してよね。」と言いつつも「その時に新しい眼鏡一緒に探してあげる。」とさりげなくお誘い。「一緒」という言葉に気づきデートと浮かれる山村に「バッカじゃないの…どうせまたダッサイの選ぶと思ったから言ってあげただけなのに…」とツンデレ。素直になれないながらも距離を縮めた2人なのだった。
禁断の恋と財宝村
舞台は明治時代。赤坂村の土地を管理する赤坂家の屋敷では一人娘の樹里江(ジュリエ)がテラスで悩んでいた。
「ロミオ…どうしてあなたはロミオなの…あなたがロミオでなければお父様は私たちの結婚を反対なさらないのに…」
と、木の陰から青山露美男(ロミオ)が現れる。驚くジュリエに「君に会いたくて忍び込んできた」と言うロミオだが、こんなところを父に見られたら大変なことになるうえ、お互い別の婚約者がいることを心配する…
と、ジュリエの背後に父が。ロミオに気づき「婚約者のいる娘に近づくとは!」と奉公人に指示しロミオを追い払う。
一方、隣り合う青山村の大地主である青山家。ロミオの父がロミオに気づきどこに行っていたのか聞くが、ロミオの服に赤い花びらが。赤坂家に行っていたことに気づき怒る父だが「それのどこがいけないんですか?」と反論するロミオ。ロミオには父が決めた婚約者がいるのだが「僕はジュリエを愛しているんです」と曲げず。その言葉にロミオの父は赤坂村と青山村を繋ぐ紫門を閉鎖することを指示。それはジュリエの父も同じであった。
(エリア選択の通知)
両家の奉公人によって紫門が閉鎖された頃、ジュリエとの結婚を反対されたロミオは父に勝手に婚約者を決めた事を抗議していた。
だが、父はロミオに静かに収支報告書を渡し読むよう促す。そこにはロミオですら知らなかったほど厳しい青山家の財政状況が。
「ある企業の令嬢がお前との結婚を条件に財政支援を申し出てくれたんだ…」
一方、その状況は赤坂家も同じだった。
「これ以上我が家の借金を膨らますわけにはいかないだろう…お前が結婚して金が入ればまだきちんと商売ができる…」
「私をお金で売った」と怒るジュリエに対し「私だってお前の幸せを願っている!だが…赤坂家の娘として幸せになるには…こうするより他にないんだ。」
自分の気持ちよりも家を優先する事に怒るジュリエ。ロミオも父に怒るが「これはお前1人の問題ではない!」と一喝。「この青山の家で働く者全ての生活がかかっているんだ!」と部屋を後にする。が、父が部屋を出た隙にロミオは紫門を開ける鍵を入手する。
落ち込むジュリエの元にロミオから電話が。このままではお互い別の人と結婚させられてしまいそうになる中、ロミオは紫門で落ち合うことを約束し、ジュリエにも鍵を探すよう依頼。だが、電話に集中するロミオの背後に父が…慌てて電話を切るがジュリエも父に電話を気づかれてしまった。ロミオとジュリエはそれぞれ父に逃がさないために倉庫に閉じ込められてしまう…
(ハンター放出阻止ミッション発令)
永井大の手によってロミオは倉庫から脱出。一方、
田中卓志によってジュリエも脱出。見張りが寝ている隙に鍵を入手し紫門へ向かう。
一方、赤坂家にジュリエの婚約者である西園寺英考がやってきた。ジュリエの父も丁重にもてそうとするが、西園寺は土足で入りスリッパを踏みつける。「失敬失敬、海外暮らしが長いもんで」とジュリエの父からハンカチを借りるが、それで靴の裏を叩いて埃を落とし乱雑にジュリエの父の胸ポケットに返す。さらに部下までスリッパを踏みつけ土足で入られるという仕打ちにジュリエの父にも苦い表情を見せるが、何とか気を取り直しジュリエがいるはずの倉庫に向かい声をかけるが返答はない。鍵が外された扉を見て慌てて中を見るが当然もぬけの殻。
それは青山家も同じ。「あの馬鹿息子が!」とロミオの父が憤る中、ロミオの婚約者の竜ケ崎麗子も登場。「許嫁の私がこんな汚い田舎まで来たって言うのにロミオ様はどうなさったの?」と高飛車な発言。お互いの父がロミオとジュリエの捜索を奉公人に指示する中、西園寺はこっそり部下に「例の物を探せ」と指示する…
(ハンター捕獲アイテム獲得ミッション発令)
永井がロミオを、
吉村崇がジュリエを逃がす手伝いをし、2人とも奉公人の目から逃れる。
先にジュリエが到着し鍵を開けるが、反対側の青山村からも鍵がかかっているため紫門は開かず焦るが、無事にロミオも到着し紫門が解放され再会。ひとまず身を隠すことにする。
赤坂村に逃げ込む2人だが、所々に捜索する赤坂村の奉公人が。建物に身を隠すが、そこに奉公人が迫る…奉公人が扉を開けるが中には誰もおらず。2人は建物の裏に隠れており凌ぐことができた。
その後も隠れ続けるが、このままではお互い別々の相手と結婚させられてしまう。ロミオは「2人でどこか遠い所へ行けたら」と駆け落ちを提案するが、ジュリエは「苦しんでいるお父様を見捨ててはおけない」と複雑な表情。「お金さえあれば…」という言葉にお互いの状況が同じであることを悟ったロミオ。
と、ロミオは小さい頃に聞いた「財宝伝説」を持ち出す。そのお宝が手に入れば…と語るロミオに「そんな夢物語、本当にあったらいいのにね」と言いつつも久しぶりに笑顔を見せるジュリエ。とにかく、2人で何とか一緒になる方法を考える。
一方、赤坂家の屋敷では机に土足で足を乗せ西園寺が不満げな表情。待ってもらおうとするジュリエの父だが、西園寺は資金提供の話を持ってきているにも関わらず娘1人すら用意できない父に「バカ」を連発。ジュリエの父も笑ってごまかすが内心ははらわた煮えくりかえり中。
青山家の屋敷でも「田舎臭いにおいが嫌い」と竜ケ崎が屋敷に香水を振りまきロミオの父も苦い表情。資金援助の打ち切りをちらつかせる竜ケ崎をロミオの父はなんとか諫めるが「私は我慢が大っ嫌いなのよ!」と気の強い竜ケ崎にロミオの父も平身低頭。と、いきなり竜ケ崎から「このあたりに伝わる財宝伝説」について聞かれる。が、初耳のような反応を見せるロミオの父に「本当に使えない」と竜ケ崎に言われ歯を食いしばる。
まだ見つからぬジュリエにいら立つ父。使用人を呼びつけるがそこで紫門が開いていたことも知らされる。が、使用人は「変な模様の服を着ていた人が屋敷の周りをうろついていた」という事を知らされる。その模様を紙に書くが、それは逃走者に着せられているベストの背中に描かれたハンターの目。この人物がジュリエを逃がしたに違いないと村中に絵を配ることを命じる。
そしてこの事は青山村も同じ。ロミオを逃がした犯人を捕まえるべく手配書を印刷し始める。
(通報回避ミッション発令)
両方の村で手配書が完成、それぞれ逃がした犯人を捕まえロミオ・ジュリエの居場所を吐かせるべく手配書が村中に配られる。
「ジュリエには悪いが…赤坂の家も守るためなんだ…」
結果、ベストを解除できなかった
河西智美が見つかり通報・確保されるが、ジュリエを逃がした人物ではなかったため空振りに。打つ手の無い事態にどちらの父もいら立ちを見せる。
一方、駆け落ちを決意した2人は今後を考えるが…
「どうやって何とかするおつもりなんですか?」
その様子を西園寺が見ていた。赤坂家ではなく部下がジュリエを探し出し、自ら出向いて迎えに来たが、ジュリエの意志は変わらず。だが、申し出を断れば赤坂家はあっという間に滅んでしまう。圧力をかけ手を差し出す西園寺にジュリエは掴んでいたロミオの手を離し西園寺のもとへ…大喜びしすぐにキスをしようとジュリエを掴む西園寺の姿についにロミオも怒りが。執拗な西園寺からのキスの要求に我慢できず助けを求めたジュリエを救うべく、ロミオは棒で西園寺の部下を倒し西園寺をジュリエから引き離して一発食らわせノックアウト。改めて2人で駆け落ちをすることを決める。
ワンパンを食らわされ怒り心頭の西園寺。屋敷に入る際ジュリエの父からハンカチを差し出されるが、それらも無視してスリッパの上で泥を落とし部下も踏みつける。あまりの無礼さにジュリエの父も「金さえあればあんな男…」ともう我慢の限界。
一方のロミオの父も竜ケ崎の足をマッサージさせられていた。こっちもこっちで竜ケ崎の我慢の限界が近づき帰る事をちらつかせられる上、お菓子を差し出した使用人を突き飛ばし皿が割れてしまう。人使いの荒い竜ケ崎にロミオの父も陰では鬼のような形相。
一方、駆け落ちをしようと逃げていた2人だがジュリエが転んでしまう。が、転んだところは大きな岩(復活ミッションで使用した大玉)があった場所。岩が取り除かれたことで石碑が現れていた。そこには「財宝の眠りし場所をここに記す」という言葉と謎の暗号。財宝伝説が本当だったことに驚きつつも、財宝を見つければ借金を返し婚約も破棄、そうすれば2人は結ばれる。最後の一発逆転に賭け財宝を探す事にする。
(ハンター放出阻止ミッション発令)
春日俊彰によって財宝の場所が明らかに。その場所を掘ると千両箱を発見。その中には大量の小判が。2人で急いで千両箱を持っていく。
紫門には両家の父と西園寺・竜ケ崎が揃っていた。まだ見つからない2人に嫌味を言いまくる西園寺・竜ケ崎だが、そこにロミオとジュリエが到着。心配するジュリエの父、怒るロミオの父だが2人に財宝を見つけた事を報告。と、その事に西園寺・竜ケ崎も反応。
「私より先に見つけてしまったのか…」
西園寺のその言葉に怒るジュリエの父。西園寺も竜ケ崎も端から財宝が目当てだったのだ。
財宝を両家で分け合い借金を返済。そうすれば婚約は解消してもいいか父に聞く2人。「自分たちの力で運命を切り開いた2人」の強さを認め、両家の父は揃って西園寺・竜ケ崎に婚約破棄を宣言。「宝が無いならこっちから願い下げだ!」と西園寺・竜ケ崎は逃げ帰る。
改めてジュリエの父はジュリエに「本当に済まなかった。あんな男とお前を結婚させようとしたなんで」と謝る中、ロミオはジュリアの父にジュリエとの結婚を認めてもらうよう話す。ロミオの父も驚くが、ジュリエの父は快諾。その様子にロミオの父も最後は笑顔を見せた。
こうしてロミオとジュリエの2人は結ばれ、2つの村に再び平穏が訪れた。
最終更新:2024年09月26日 23:37