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明治維新 - (2014/08/22 (金) 13:42:41) の1つ前との変更点

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*明治維新 【めいじいしん】 |ジャンル|アドベンチャー+シミュレーション|&image(gfhako-306.jpg,width=160,http://www.amazon.co.jp/dp/B000068HIT)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|ユース|~| |発売日|1989年9月29日|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|龍馬の性格改悪&br()高知県民と坂本龍馬ファンには絶対お勧めできない&br()最初の選択肢が来るまでが長すぎ&br()''セーブデータを消す''|~| **概要 タイトル通り明治維新を題材にしたゲーム。ADVパートとSLGパートに分けられている。 **問題点 -まずADVパート。坂本龍馬を主人公としたゲームだが・・・。 --''龍馬がまさかのヘタレ。''元服前でまだおねしょが直らないので江戸まで修行に行かせられる、という残念な導入で高知県民&坂本龍馬ファン絶句である。 --「13歳で寝小便している」と言うのは明治時代に土陽新聞で連載されてた『汗血千里駒』に忠実なので(史実的には)問題ない…が、大方の日本人が抱いているであろう「藩や思想の枠を超え、新時代の日本を築こうとした不世出の傑物」というイメージを滅茶苦茶に粉砕してくれる。 ---「独自の視点」ではあるのだが、ここまで格好悪くする意味はあったのだろうか。 --最初の選択肢で『いいえ』を選ぶとゲームオーバー。 --おまけに''最初の選択肢までが長い。''非常にもっさりしており、大多数の人がイメージぶち壊しのゲームに耐えられず最初の選択肢にたどり着く前に脱落する。&br()さらにセーブできるまでも長い。 --フラグ立てが無駄に面倒くさい。 ---一例として剣術修行のパートで一定のレベル(段級位制)を取得しなければイベントが進まないところがいくつかあるのだが、一度目的地に行って「修行が足りん出直して来い」と言われてから初めてその一定のレベルに上れるようになる。 //一部だけかもしれない --場所の移動がかったるい。 ---建物内以外の移動では毎回道を歩くパートが挿入されるのだが、''牛歩かといいたくなるほど非常に遅い。''しかも途中からは敵とのエンカウントがあり、ほぼ確実に移動ごとに遭遇する((移動速度を上げたり、エンカウントを回避するアイテムはある。))。 ---木に隠れて敵の回避もできるが、後ろからの敵にはたまに味方のゲリラ(反幕派の者で、倒した敵に応じた資金をくれる。隠れると通り過ぎる)が混ざっている。お金を手に入れる手段はこれしかないので隠れて敵をスルーし続けようとすると今度は金欠になりやすい。ちなみにこのゲリラに遭遇すると名前を聞かれるが、選択肢が「さかもとりょうま」「''だけたてつや''」「''ばくしんたろう''((おそらく元は当時幕臣であった松平太郎。))」。 ---町の施設間の移動はできず、わざわざ関所などに戻って別の店に行かなければならない。セーブ地点が宿屋にあることやお寺(ドラクエでいう教会)で倒れた仲間を復活させてもらうのに団子を3つ買ってくることを考えると面倒((回復アイテムである団子は団子屋、それ以外のアイテムは雑貨屋で買える。))。 ---そしてこのパート、どこを歩いても距離は一緒。''江戸の関所~薩摩の関所であっても。'' --戦闘はルーレットを止めて命中かを決定、赤い球が破裂したらその方向のボタンとAボタンで攻撃、緑の球が破裂したらその方向のボタンとBボタンで防御、というルールだが・・・。 ---ダメージはルーレットの周回数(活力と呼ばれる)×攻撃力((ルーレット速度は段位で決まる。また、龍馬の攻撃力は一定数以上の戦闘を重ねた上でお寺でお祈りをすると上がる。))。敵は攻撃力が全体的に高い上に、周回数を上げにいく傾向にあるため1発当たるだけでもこちらの負けになりやすい。また、敵の攻撃速度は敵の段位でも決まり、上位になってくると防御タイミングはかなりシビア。 ---戦闘は1対1なのだが、敵が複数いる場合は連戦になり全員倒すまで続く。だが味方が負けた場合は即戦闘終了((龍馬が負けると一部を除きその場でお寺に送られ所持金も半分とられてしまう。ほかの仲間の場合はその仲間が戦闘不能になる。))。 ---仲間は最初からそれなりの段位と攻撃力を持っているため、龍馬を強化するよりは道中を彼らに任せた方が楽。ただし一部は龍馬で戦うことになる。 -SLGパートは前年に発売済み(ファミコン版は翌年)の『維新の嵐』の劣化コピー。 --''江戸城を包囲攻撃して幕府を降伏させるとクリア。''戊辰戦争は江戸城は無血開城した事((そして東北・北海道での戦いへ続いていく。))や[[そもそも戊辰戦争前に龍馬は暗殺された>http://www.kochinews.co.jp/ryoma/ryoma006.htm]]といった誰でも知っている事実すら完全無視。 --ほとんど全員といってもいい人がADVパートで挫折するので、SLGパートにたどり着ける人はほぼいない。 ---よって発売当時はこれがパクリとは気づかれなかった可能性が高い。 ---ADVパートをすべて終わらせる必要はなく、途中からでもSLGパートに突入することは可能。ただし戦力はちゃんと終わらせた場合よりも落ち、クリアがさらにきつくなる。 --肝心のSLGも、''異常に硬く異常に攻撃力の高い敵を相手に、ほぼノーセーブで攻略''しなければならないという鬼畜難易度。 ---各武将のステータス「気力」が0になると死亡してしまうが、回復手段が限られている(上記の鬼畜性能の敵を倒すことのみでしか回復できない)。&br()無駄な行動で気力を消費した状態でセーブしてしまうと、気力不足→敵倒せない→気力回復しないのループで詰む可能性がある。 -ある問いに「いいえ」と答え続けていると、セーブデータを消すと脅迫してくる。&br()「はい」と答えてシナリオに従う必要があるが、「いいえ」と答えてしまうと''プレイ中以外のものも含め、すべてのデータが消される''。 --この問いは''セーブができるようになるより先に出てくる''ので、初回プレイではなんの影響もない。 //↑それが本当ならセーブできるまでにやる気そがれるな //↑参ったことに本当なんです。最初からいる仲間の「みぞぶち」がセーブポイントの宿屋に行かせてくれないので、段位が初段に→勝海舟に会う(セーブが消されるのはココ)→いろいろあって「なかおか(中岡慎太郎)」が仲間になる→なかおかの手形を探す途中敵の武士に襲われる→おじげづいてみぞぶち脱落→ここでやっとセーブ可能に。 --そもそも''セーブデータ''という言葉が時代背景完全無視。 --ほかにも浦賀でペリーがカタコトな日本語(英語のつもり)で龍馬に開国の手伝いを頼むシーン、ジョン万次郎の「デリーシャス」やみぞぶち脱落時の「バイビー」、''「世紀末救世主」''など変なセリフは多い。 ---実際にはペリー来航時点の龍馬は浦賀ではなく品川の警備に呼ばれており、まだ英語は理解できないはずである。また、ジョン万次郎と坂本龍馬は直接会っていない((画家の河田小龍を通してジョン万次郎の体験談を聴いていた。))。あと''幕末は19世紀半ばであって世紀末ではない。'' **評価点 -龍馬が明治まで生き延びたifの未来を見ることができる。 --それを見るためにはこのゲームをADVからSLGまですべてクリアする必要がある。そこまでできる人はいたのだろうか。 -ADVパートには次の目的地を教えてくれる「占い屋」があるため、どこに行けばいいかで迷うことはない。 --ただし占い屋は町の施設の1つであり、占い1回につき雑貨屋で買える「占い券」が必要。余分に買っていない場合雑貨屋→関所など→占い屋と無駄に歩く必要がある。 **総評 残念な龍馬や歴史との食い違いに高知県民や坂本龍馬ファンが頭をかかえ、そして延々と続くだるい操作のせいで普通のゲーマーでもやる気を失いかねないゲーム。しかし上記の問題点すべてが「当時のファミコンゲームでは当たり前」のレベルであり、云々するほどのレベルではない。もっと理不尽なソフトは山ほど存在する。
*明治維新 【めいじいしん】 |ジャンル|アドベンチャー+シミュレーション|&image(gfhako-306.jpg,width=160,http://www.amazon.co.jp/dp/B000068HIT)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|ユース|~| |発売日|1989年9月29日|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|龍馬の性格改悪&br()高知県民と坂本龍馬ファンには絶対お勧めできない&br()最初の選択肢が来るまでが長すぎ&br()''セーブデータを消す''|~| **概要 タイトル通り明治維新を題材にしたゲーム。ADVパートとSLGパートに分けられている。 **問題点 -まずADVパート。坂本龍馬を主人公としたゲームだが・・・。 --''龍馬がまさかのヘタレ。''元服前でまだおねしょが直らないので江戸まで修行に行かせられる、という残念な導入で高知県民&坂本龍馬ファン絶句である。 --「13歳で寝小便している」と言うのは明治時代に土陽新聞で連載されてた『汗血千里駒』に忠実なので(史実的には)問題ない…が、大方の日本人が抱いているであろう「藩や思想の枠を超え、新時代の日本を築こうとした不世出の傑物」というイメージを滅茶苦茶に粉砕してくれる。 ---「独自の視点」ではあるのだが、ここまで格好悪くする意味はあったのだろうか。 --最初の選択肢で『いいえ』を選ぶとゲームオーバー。 --おまけに''最初の選択肢までが長い。''非常にもっさりしており、大多数の人がイメージぶち壊しのゲームに耐えられず最初の選択肢にたどり着く前に脱落する。&br()さらにセーブできるまでも長い。 --フラグ立てが無駄に面倒くさい。 ---一例として剣術修行のパートで一定のレベル(段級位制)を取得しなければイベントが進まないところがいくつかあるのだが、一度目的地に行って「修行が足りん出直して来い」と言われてから初めてその一定のレベルに上れるようになる。 //一部だけかもしれない --場所の移動がかったるい。 ---建物内以外の移動では毎回道を歩くパートが挿入されるのだが、''牛歩かといいたくなるほど非常に遅い。''しかも途中からは敵とのエンカウントがあり、ほぼ確実に移動ごとに遭遇する((移動速度を上げたり、エンカウントを回避するアイテムはある。))。 ---木に隠れて敵の回避もできるが、後ろからの敵にはたまに味方のゲリラ(反幕派の者で、倒した敵に応じた資金をくれる。隠れると通り過ぎる)が混ざっている。お金を手に入れる手段はこれしかないので隠れて敵をスルーし続けようとすると今度は金欠になりやすい。ちなみにこのゲリラに遭遇すると名前を聞かれるが、選択肢が「さかもとりょうま」「''だけたてつや''」「''ばくしんたろう''((おそらく元は当時幕臣であった松平太郎。))」。 ---町の施設間の移動はできず、わざわざ関所などに戻って別の店に行かなければならない。セーブ地点が宿屋にあることやお寺(ドラクエでいう教会)で倒れた仲間を復活させてもらうのに団子を3つ買ってくることを考えると面倒((回復アイテムである団子は団子屋、それ以外のアイテムは雑貨屋で買える。))。 ---そしてこのパート、どこを歩いても距離は一緒。''江戸の関所~薩摩の関所であっても。'' --戦闘はルーレットを止めて命中かを決定、赤い球が破裂したらその方向のボタンとAボタンで攻撃、緑の球が破裂したらその方向のボタンとBボタンで防御、というルールだが・・・。 ---ダメージはルーレットの周回数(活力と呼ばれる)×攻撃力((ルーレット速度は段位で決まる。また、龍馬の攻撃力は一定数以上の戦闘を重ねた上でお寺でお祈りをすると上がる。))。敵は攻撃力が全体的に高い上に、周回数を上げにいく傾向にあるため1発当たるだけでもこちらの負けになりやすい。また、敵の攻撃速度は敵の段位でも決まり、上位になってくると防御タイミングはかなりシビア。 ---戦闘は1対1なのだが、敵が複数いる場合は連戦になり全員倒すまで続く。だが味方が負けた場合は即戦闘終了((龍馬が負けると一部を除きその場でお寺に送られ所持金も半分とられてしまう。ほかの仲間の場合はその仲間が戦闘不能になる。))。 ---仲間は最初からそれなりの段位と攻撃力を持っているため、龍馬を強化するよりは道中を彼らに任せた方が楽。ただし一部は龍馬で戦うことになる。 -SLGパートは前年に発売済み(ファミコン版は翌年)の『維新の嵐』の劣化コピー。 --''江戸城を包囲攻撃して幕府を降伏させるとクリア。''戊辰戦争は江戸城は無血開城した事((そして東北・北海道での戦いへ続いていく。))や[[そもそも戊辰戦争前に龍馬は暗殺された>http://www.kochinews.co.jp/ryoma/ryoma006.htm]]といった誰でも知っている事実すら完全無視。 --ほとんど全員といってもいい人がADVパートで挫折するので、SLGパートにたどり着ける人はほぼいない。 ---よって発売当時はこれがパクリとは気づかれなかった可能性が高い。 ---ADVパートをすべて終わらせる必要はなく、途中からでもSLGパートに突入することは可能。ただし戦力はちゃんと終わらせた場合よりも落ち、クリアがさらにきつくなる。 --肝心のSLGも、''異常に硬く異常に攻撃力の高い敵を相手に、ほぼノーセーブで攻略''しなければならないという鬼畜難易度。 ---各武将のステータス「気力」が0になると死亡してしまうが、回復手段が限られている(上記の鬼畜性能の敵を倒すことのみでしか回復できない)。&br()無駄な行動で気力を消費した状態でセーブしてしまうと、気力不足→敵倒せない→気力回復しないのループで詰む可能性がある。 -ある問いに「いいえ」と答え続けていると、セーブデータを消すと脅迫してくる。&br()「はい」と答えてシナリオに従う必要があるが、「いいえ」と答えてしまうと''プレイ中以外のものも含め、すべてのデータが消される''。 --この問いは''セーブができるようになるより先に出てくる''ので、初回プレイではなんの影響もない。 //↑それが本当ならセーブできるまでにやる気そがれるな //↑参ったことに本当なんです。最初からいる仲間の「みぞぶち」がセーブポイントの宿屋に行かせてくれないので、段位が初段に→勝海舟に会う(セーブが消されるのはココ)→いろいろあって「なかおか(中岡慎太郎)」が仲間になる→なかおかの手形を探す途中敵の武士に襲われる→おじげづいてみぞぶち脱落→ここでやっとセーブ可能に。 --そもそも''セーブデータ''という言葉が時代背景完全無視。 --ほかにも浦賀でペリーがカタコトな日本語(英語のつもり)で龍馬に開国の手伝いを頼むシーン、ジョン万次郎の「デリーシャス」やみぞぶち脱落時の「バイビー」、''「世紀末救世主」''など変なセリフは多い。 ---実際にはペリー来航時点の龍馬は浦賀ではなく品川の警備に呼ばれており、まだ英語は理解できないはずである。また、ジョン万次郎と坂本龍馬は直接会っていない((画家の河田小龍を通してジョン万次郎の体験談を聴いていた。))。あと''幕末は19世紀半ばであって世紀末ではない。'' **評価点 -龍馬が明治まで生き延びたifの未来を見ることができる。 --それを見るためにはこのゲームをADVからSLGまですべてクリアする必要がある。そこまでできる人はいたのだろうか。 -ADVパートには次の目的地を教えてくれる「占い屋」があるため、どこに行けばいいかで迷うことはない。 --ただし占い屋は町の施設の1つであり、占い1回につき雑貨屋で買える「占い券」が必要。余分に買っていない場合雑貨屋→関所など→占い屋と無駄に歩く必要がある。 **総評 残念な龍馬や歴史との食い違いに高知県民や坂本龍馬ファンが頭をかかえ、そして延々と続くだるい操作のせいで普通のゲーマーでもやる気を失いかねないゲーム。当時のファミコンゲームでよくあるレベルの問題点は数あれど特にADVパートの完成度は明らかに低すぎである。

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